JPH0328547A - 高負荷伝動用ベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は高負荷伝動用ベルト特に自動車を初めとする車
輌及び各種機械変速装置に使用する高負荷伝動用ベルト
に関する。

（従来技術） 従来、高負荷伝動用ベルトの動力伝達方式は通常、圧縮
伝動と引張り伝動の２つに分類される。

そのうち、圧縮タイプとしては無端状の多層スチールバ
ンドに複数のブロック体をスライド可能に取り付けた構
造であり、例えば米国特許第３，７２０，１１３号明細
書に開示されている。この伝動装置は一般にブロック体
がバンドと固定された関係になく、バンド上を摺動可能
に配列せしめた構造を採用しており、駆動、従動の両プ
ーリにかかったとき、ゆるみ側にブロック体が集まり、
駆動ブーリにかかつているブロック体からゆるみ側に集
まっているブロック体を押して従動プーリを回すという
ものである。

そして、ここで使用されているブロック体としては、例
えば、スチールバンドに係合させる矩形状のショルダ部
を両側部に有し、変速プーリと接触するテーバー面をも
っている。

一方、引張り伝動としてはチェンベルトが例示されるが
、このベルトは複数のリンクプレート群がピンによって
屈曲自在に結合され、このピンの間にＶベルトと接触す
るテーバー面を有するＶ形ブロックを嵌人した楕或にな
っており、例えば特開昭５７−２２４４２号、特開昭５
９−２２６７２９号あるいは特開昭５９−２２６７３０
号公報等に開示されている。

また、更に他のチェーンベルトとして、複数のリンクプ
レート群を連結しているピンの両端部に自由動可能なチ
ップ体を装着し、ベルトをブーリに進入させる時にチッ
プ体端面をプーリの側壁に適合させ、また、チップ体自
身を回転させることにより、ベルトがブーリヘ進入する
際の振動、ローリングあるいは衝突を緩和させるベルト
も知られており（特開昭６３−２１９９３７号公報参照
）、実用化の試みが進められている。

（発明が解決しようとする課題） しかし、圧縮伝動ベルトでは特に高負荷伝動条件下にお
いてベルトがプーりに進入し、またブーリから離脱する
とき、ブロック体とプーリとが当接する際に発生する騒
音、あるいは相隣り合うブロック体同志の面衝突による
騒音が発生していた。

とりわけ、このタイプの伝動方式では、ブロック体同志
の面衝突のピッチがかなり小さいためピッチノイズが高
周波数側に存在して長時間走行した場合には、人体に影
響を及ぼす問題もあった。

また、一方引張り方式ではベルトの重量が大きいために
ベルトがプーリに進入するときの衝突荷重が大きくなっ
て、その際発生する騒音も大きくなる欠点があった。ま
た、伝達能力でもベルト端面とプーリとの接触面積が小
さいために当然伝達効率が低下する。更に、ベルト耐久
性においても、ベルトは変速時のねじれ等によって応力
集中を受けやすく、ピン、リンクあるいはピンに圧人さ
れたチップ体からクラックが発生することがあった。

本発明は上述のような問題に対処し、これを改善するも
のであり、圧縮伝動方式を採用したもので、ベルト走行
時におけるベルトとプーリとの当接する際に発生する騒
音を低減させ、かつ伝達能率を高め、そしてベルトの耐
久性を大きく改善した高負荷伝動用ベルトを提供するこ
とを目的とする。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するための本発明の高負荷伝動用ベルト
においては、無端状バンドの長さ方向に上下一対のピン
を扶持して、その両端部にブーリ壁面に接する傾斜面を
もつチップ体を具備したブロック体を装着し、該ブロッ
ク体を無端状バンド上で宿動可能とし、相隣り合うブロ
ック体に当接するように配置した構或よりなる。

また、ブロック体とチップ体が一体になり、ブロック体
がピンの外周面七躊動可能になる。

また、チップ体がブロック体に対して回転自在になって
いる場合も含む。

更に、ブロック体に装着されたチップ体が一対の脚部と
連結部材からなるストッパー材の脚部で挟持される場合
も含む。

（作用） 上記のような構或の請求項１、２又は３の高負荷伝動用
ベルトは、無端状バンドの両端部に位置するブロック体
が該バンドの長手方向に移動可能になって押伝動が可能
になり、また同時に該ブロック体に装着しているチップ
体が回転自在になっているためベルトがプーリに進入ま
たはプーリから離脱するとき、チップ体が回転してチッ
プ体がブーリより受ける衝撃力が緩和され、この際発生
する騒音が大きく減少する。また、本発明のベルトにお
いては従来のチェンベルトに比べてベルト重量が軽減し
て、プーリに当接する衝撃荷重力が低減して、騒音が小
さく、また耐力性も向上する。

更には、請求項４においてはストッパー材がチップ体の
脱落を阻止し、またチップ体をブロック体に圧入せずに
嵌入させることが出来て、チップ体の破損も少なくなる
。

（実施例） 第１図は本発明の高負荷伝動用ベルトの要部平面図、第
２図は同ベルトの側面図そして第３図は第１図のＡ．−
Ａ断面図である．これらの図に示す高負荷伝動用ベルト
（１）においては、上下一対のピン（２）を無端状バン
ド（３）、例えば多層のスチールバンドの幅方向に配置
し、該ピンの両端部にＶプーリの壁面に係合するように
円錐状又は円錐台状の端面を有するチップ体（４）を固
着した筒状ブロック体（５）を装着して、上記バンド（
３）の長手方向へ移動可能になっている。また上記ブロ
ック体（４）とピン（２）との係合状態は、第４図に詳
細に示すように円弧状の外周面（２１）を有するピン（
２）がブロック体（５）に設けられた筒状溝の内周面（
５１）に接触し、これによりブロック体（５）は回転可
能になる。

そして、本実施例では円形状の開口部を有するＯリング
状の脚部（６１）とこれらを連結する連結部材（６２）
からなるストッパー材（６）がその脚部（６１）をチッ
プ体（４）の外周部に設けられた凹部（４１）に嵌人さ
れた状態で取り付けられ、チップ体ク４）の外方向への
移動を阻止している。

このような楕或を有するベルトにおいては、無端状パン
ド（３）にその長手方向に沿ってチップ体（４）を具備
したブロック体（５）が同じように配置され、上下一対
のピン（２）（２）が無端状バンド（３）上を摺動する
ようになっている。これによって各ブロック体（５）が
当接し、圧縮伝動が可能になる。

更に、第５図は本発明に係る他の高負荷伝動用ベルトの
縦断面図、そして第６図は同ベルトの要部側面図であり
、図において高負荷伝動用ベルト（１）では板状のピン
（２）　（２）が無端状バンド（３）の上下面に接した
状態で配置され、該ピンの両端部に台形状のブロック体
（５）が嵌人されている。そして、円錐状又は円錐台状
の端面を有する円筒状のチップ体（４）の突起部（４２
）が該ブロック体の溝部（５２）に回転自在に嵌太され
、また該チップ体（４）の脱落防止のためにストッパー
材（６）のＯリングの脚部（６１）がチップ体の外周部
に設けた凹部（４１）に嵌合されている。しかし、この
場合チップ体の外周部に凹部（４１）を設ける必要はな
い。

このベルトの場合、ブロック体（４）は他のブロック体
と当接する面にはバイアス面（５３）が設けられ、４． ベルトの曲げを可能にしている． （効果） 以上のように本発明の高負荷伝動用ベルトでは、無端状
バンドの長手方向を摺動する上下一対のピンの両端部に
Ｖプーリ壁面に接する傾斜面を有するチップ体を具備す
るブロック体が装着され、チップ体が回転自在になって
いるところから、該ブロック体が無端状バンドに沿って
移動するために圧縮伝動が可能になり、またベルトがプ
ーリに進入するときやプーリから離脱するときにわずか
に回転して進入、離脱を円滑にして騒音を軽減する。

更には、チップ体がストッパー材の脚部に係止されてい
るために、チップ体の外方向への移動を阻止して確実に
その脱落を阻止するため、チップ体をブロック体にルー
ズに嵌合させてチップ体の破損を少なくすることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る高負荷伝動用ベルトの要部平面図
、第２図は同ベルトの側面図、第３図は第１図のＡ−Ａ
断面図、第４図は第３図のＢ一〇断面図、第５図は本発
明に係る他の高負荷伝動用ベルトの縦断面図、そして第
６図は同ベルトの要部側面図である。 ク１）・・・高負荷伝動用ベルト （２）・・・ピン （３）・・・無端状バンド （４）・・・チップ体 （５）・・・ブロック体 （６）・・・ストッパー材

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、無端状バンドの巾方向に上下一対のピンを挟持して
   、その両端部にプーリ壁面に接する傾斜面をもつチップ
   体を具備したブロック体を装着し、該ブロック体を無端
   状バンドの長手方向に移動可能として相隣り合うブロッ
   ク体に当接するように配置したことを特徴とする高負荷
   伝動用ベルト。 ２、ブロック体とチップ体が一体になり、ブロック体が
   ピンの外周面上を摺動可能になっている請求項１記載の
   高負荷伝動用ベルト。 ３、チップ体がブロック体の溝部に嵌入し、ブロック体
   に対して回転自在になっている請求項１記載の高負荷伝
   動用ベルト。 ４、チップ体が一対の脚部とこれを連結する連結部材か
   らなるストッパー材の脚部で挟持されている請求項１、
   ２又は３記載の高負荷伝動用ベルト。