JPH03284808A - 平面インダクタンス素子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は電源装置やインバータ、発振器等のインダクタ
ンス素子として好適な小型で薄型の平面インダクタンス
素子に係り、特に、渦電流損の低減を図った平面インダ
クタンス素子に関する。

（従来の技術） 従来のインダクタンス素子とじとては銅線をコイル状に
巻いたものがあるが、そのインダクタンスは直径と巻き
数の２乗に比例するので、小型化と薄型化には限界があ
った。

そこで、近年ではプリント回路基板に導体をコイル状や
渦巻状等に印刷したインダクタンス素子やスライスコイ
ル等の平面状コイルが提案されている。

スライスコイルは、導電性を有する所要幅の帯状薄板を
、まず、渦巻き状に巻いて渦巻き状円筒形を形成し、次
に、この渦巻き円筒を軸方向に所要長さてスライス（輪
切り）することにより構成される。

第４図はこのような平面状コイル１の一例の平面を示し
ており、これは導体２を一平面上に渦巻状に巻いている
。

また、この平面状コイル１は従来から第５図で示す平面
インダクタンス素子３に組み立てられている。

つまり、この種の従来の平面インダクタンス素子３は、
前記平面状コイル１の表裏両面を、２枚一対の電気絶縁
体４ａ、４ｂをそれぞれ介して、アモルファス合金等よ
りなる２枚一対の磁性体５ａ、５ｂにより挟持させて構
成されている。

そして、このように構成された平面インダクタンス素子
３の平面状コイル１を通電すると、第５図および第６図
に示すように磁束Ｂが図中上下−対の磁性体５ａ、５ｂ
に、その中心Ｏから遠心方向外方へ向けて放射状に発生
する。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、このような従来の平面インダクタンス素
子３では渦電流損が大きいという課題がある。

つまり、第７図にも示すように一対の磁性体５ａ、５ｂ
には、各磁束８周りに渦電流ｉｅがそれぞれ発生し、し
かも、これら渦電流ｉｅは隣合うもの同士が相互に合成
されて、合成渦電流Ｉｅに合成される。

したがって、この合成渦電流１ｅは第６図に示すように
一対の磁性体５ｓ、５ｂに、その中心０周りに同心円状
に多数発生し、渦電流損を増大させている。

そこで本発明は前記事情を考慮してなされたもので、そ
の目的は渦電流損を低減することかできる平面インダク
タンス素子を提供することにある。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明は前記課題を解決するために次のように構成され
る。

つまり本発明は、導体を渦巻状に形成する平面状コイル
を、各絶縁体を介して一対の磁性体により挟持させてな
る平面インダクタンス素子において、前記一対の磁性体
をそれぞれ分割し、これら分割された磁性体同士の間に
電気絶縁体を介在させたことを特徴とする。

（作用） 磁性体が所要数に分割され、その分割同士の間に電気絶
縁体が介在されるので、この磁性体を流れる渦電流の通
路が大いに制限される。

したがって本発明によれば、渦電流の発生が制限される
ので、それに起因する渦電流損が低減される。

（実施例） 以下本発明の実施例を第１図〜第３図に基づいて説明す
る。

第２図は本発明の一実施例の縦断面図であり、図におい
て、平面インダクタンス素子１１は平面状コイル１２の
表裏両面を、例えばシート状の２枚一対の電気絶縁体１
３ａ、１３ｂをそれぞれ介して、２枚一対のアモルファ
ス合金等よりなる磁性板１４ａ、１４ｂにより挟持させ
て構成されている。

前記平面状コイル１２は第４図で示す平面状コイル１と
同様に導体を一平面上で渦巻状に巻いている。

そして、第１図（Ａ）、（Ｂ）にも示すように上下一対
の磁性板１４ａ、１４ｂを十字状にそれぞれ切断して、
各々４枚の小磁性板１４ａ１．１４ａ　　、１４ａ３，
１４ａ４，１４ｂ、、１４ｂ２゜１４ｂ　　、１４ｂ４
にそれぞれ等分している。

また、これら各小磁性板１４ａ１〜１４ａ４゜１４ｂ　
　〜１４ｂ４は十字状の上下一対の電気絶縁体１５ａ、
１５ｂをそれぞれ介して接続して一枚板にそれぞれ形成
している。

次に本実施例の作用を説明する。

平面状コイル１２を通電すると、第１図（Ａ）。

（Ｂ）に示すように磁束Ｂが上下一対の各小磁性板１４
ａ１〜１４ａ４，１４ｂ１〜１４ｂ４に、上下一対の十
字状の電気絶縁体１５ａ、１５ｂの中心Ｏから遠心方向
外方へ向けてそれぞれ放射状に発生する。

このために、各小磁性板１４ａ　　〜１４ａ４゜１４ｂ
　　〜１４ｂ４には、各磁束８周りに渦電流ｉｅがそれ
ぞれ発生し、しかも、これら渦電流ｉｅは隣合うもの同
士が相互に合成されて、合成渦電流Ｉｅに合成される。

しかし、この合成渦電流Ｉｅは一対の電気絶縁体１５ａ
、１５ｂによりその流れが大いに制限されるので、渦電
流が減少し、この渦電流に起因する渦電流損が低減され
る。

また、渦電流損の低減によりＱが増加すると共に、磁性
板１４ａ、１４ｂの発熱を抑えることができる。

なお、一対の磁性板１４ａ、１４ｂの分割方法は磁束Ｂ
を切らないように分割するのが望ましいが、第３図に示
す上下一対の磁性板２０ａ、２０ｂに示すようにその長
平方向に例えば短冊形にそれぞれ３等分し、これら短冊
形の各小磁性板２０ａ　〜２０ａ　、２０ｂ１〜２０ｂ
３同士を帯板３ 状の電気絶縁体２１ａ、２１ｂによりそれぞれ接続して
一枚板にそれぞれ形成してもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、一対の磁性体を分割し、
その分割同士の間に電気絶縁体を介在させたので、この
磁性体を流れる渦電流の通路を大いに制限して渦電流を
減少させるので、その渦電流損を低減することができる
。

第１図（Ａ）は第２図で示す一対の磁性体の一方の平面
図、第１図（Ｂ）は同図（Ａ）で示す磁性体の正面図、
第２図は本発明に係る平面インダクタンス素子の縦断面
図、第３図は本発明の他の実施例の平面図、第４図は一
般的な平面状コイルの平面図、第５図は従来の平面イン
ダクタンス素子の縦断面図、第６図は第５図の平面図、
第７図は第６図で示す磁性体の正面図である。

１１・・・平面インダクタンス素子、１２・・・平面状
コイル、１３ａ、１３ｂ−・・絶縁体、１４ａ、１４ｂ
、２０ａ、２０ｂ・・・磁性板、１５ａ、１５ｂ。

２１ａ、２１ｂ・・・電気絶縁体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　導体を渦巻状に形成する平面状コイルを、各絶縁体を
   介して一対の磁性体により挟持させてなる平面インダク
   タンス素子において、前記一対の磁性体をそれぞれ分割
   し、これら分割された磁性体同士の間に電気絶縁体を介
   在させたことを特徴とする平面インダクタンス素子。