JPH03280304A - ニッケル粉末及び該粉末を含有する導電ペースト - Google Patents
ニッケル粉末及び該粉末を含有する導電ペーストInfo
- Publication number
- JPH03280304A JPH03280304A JP2077100A JP7710090A JPH03280304A JP H03280304 A JPH03280304 A JP H03280304A JP 2077100 A JP2077100 A JP 2077100A JP 7710090 A JP7710090 A JP 7710090A JP H03280304 A JPH03280304 A JP H03280304A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- powder
- less
- electrode
- conductive paste
- paste
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N Nickel Chemical compound [Ni] PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N 0.000 title claims description 36
- 239000000843 powder Substances 0.000 title abstract description 25
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 claims description 9
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 abstract description 10
- 238000000034 method Methods 0.000 abstract description 8
- 230000032798 delamination Effects 0.000 abstract description 7
- 239000000463 material Substances 0.000 abstract description 6
- 239000011230 binding agent Substances 0.000 abstract description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 abstract description 5
- 239000001856 Ethyl cellulose Substances 0.000 abstract description 2
- ZZSNKZQZMQGXPY-UHFFFAOYSA-N Ethyl cellulose Chemical compound CCOCC1OC(OC)C(OCC)C(OCC)C1OC1C(O)C(O)C(OC)C(CO)O1 ZZSNKZQZMQGXPY-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 2
- WUOACPNHFRMFPN-UHFFFAOYSA-N alpha-terpineol Chemical compound CC1=CCC(C(C)(C)O)CC1 WUOACPNHFRMFPN-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 2
- SQIFACVGCPWBQZ-UHFFFAOYSA-N delta-terpineol Natural products CC(C)(O)C1CCC(=C)CC1 SQIFACVGCPWBQZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 2
- 229920001249 ethyl cellulose Polymers 0.000 abstract description 2
- 235000019325 ethyl cellulose Nutrition 0.000 abstract description 2
- 239000002904 solvent Substances 0.000 abstract description 2
- 229940116411 terpineol Drugs 0.000 abstract description 2
- 238000010276 construction Methods 0.000 abstract 1
- 238000004898 kneading Methods 0.000 abstract 1
- 238000012856 packing Methods 0.000 abstract 1
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 12
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 9
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 8
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 7
- 238000010304 firing Methods 0.000 description 7
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 6
- 239000003985 ceramic capacitor Substances 0.000 description 5
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 5
- 238000001704 evaporation Methods 0.000 description 5
- XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N Argon Chemical compound [Ar] XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 239000012298 atmosphere Substances 0.000 description 4
- 239000003989 dielectric material Substances 0.000 description 4
- UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N Hydrogen Chemical compound [H][H] UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 229910021586 Nickel(II) chloride Inorganic materials 0.000 description 3
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 3
- 239000000945 filler Substances 0.000 description 3
- 238000001000 micrograph Methods 0.000 description 3
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 3
- QMMRZOWCJAIUJA-UHFFFAOYSA-L nickel dichloride Chemical compound Cl[Ni]Cl QMMRZOWCJAIUJA-UHFFFAOYSA-L 0.000 description 3
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 description 3
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 description 3
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 2
- 238000005054 agglomeration Methods 0.000 description 2
- 230000002776 aggregation Effects 0.000 description 2
- 229910052786 argon Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 2
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 2
- 239000002003 electrode paste Substances 0.000 description 2
- 239000001257 hydrogen Substances 0.000 description 2
- 229910052739 hydrogen Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 2
- 239000010953 base metal Substances 0.000 description 1
- 239000011231 conductive filler Substances 0.000 description 1
- 230000008020 evaporation Effects 0.000 description 1
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 1
- 230000006698 induction Effects 0.000 description 1
- 239000011261 inert gas Substances 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 150000002736 metal compounds Chemical class 0.000 description 1
- 229910001507 metal halide Inorganic materials 0.000 description 1
- 150000005309 metal halides Chemical class 0.000 description 1
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N nitrogen Substances N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000012299 nitrogen atmosphere Substances 0.000 description 1
- 229910000510 noble metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052763 palladium Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052697 platinum Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
- Ceramic Capacitors (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
- Conductive Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
〔産業上の利用分野1
本発明は、電子部品等に用いられる、高純度・超微粉状
・球状ニッケル粉末、及びそれを含有する導電ペースト
に関するものである。
・球状ニッケル粉末、及びそれを含有する導電ペースト
に関するものである。
【従来の技術]
積層セラミックスコンデンサは、セラミックス誘電体と
内部電極とを交互に層状に重ねて圧着しこれを焼成して
一体化させたもので電子部品として急速に成長してきて
いる。 しかし、従来のセラミックス誘電体材料は、低酸素分圧
又は還元性雰囲気で焼成すると分解あるいは還元され半
導体化する。そのため内部電極の材質として誘電体セラ
ミックスが焼結する温度で溶融せず、かつ誘電体セラミ
ックスを分解あるいは還元しない高い酸素分圧の雰囲気
で焼成しても酸化されないPt、Pdなど高価な貴金属
を用いる必要があり、したがって製造されるコンデンサ
の大容量化及び低価格化の妨げになっていた。 ところが近年、卑金属を内部電極に用いるべ(、低酸素
分圧あるいは還元雰囲気で焼成しても半導体化せず、コ
ンデンサ用の誘電体としても十分な比抵抗と優れた誘電
特性を有するセラミックスが開発されてきた。特開昭6
0−178611号公報にニッケルを内部電極に用いた
積層セラミックスの製造方法等が、また、ニッケルを導
電フィラーとした磁器コンデンサ用電極ペーストが特開
昭64−80007号公報に示されている。 しかし、近年の部品の小型・大容量化のため積層膜の薄
層化及び多層化がますます進んでおり、内部電極の薄層
化・低抵抗化が望まれている。 内部電極の厚みは用いるペースト中のフィラーの粒径に
制限される。すなわち、粒径より薄くすることはできな
い、したかつて、粒径の小さなフィラー粉末を使用すれ
ばよいが1面積平均径がIμmより小さな粉末でも、内
部電極ペースト印刷時のフィラーの充填が十分でな(密
度が低いため焼成後ボイドが多くなり、電気抵抗が高(
なるという問題があり、また、焼成時にデラミネーショ
ンが発生することが多かった。また、前記粒径が16m
未満のニッケル粉で純度のよいものがな(、電極の低抵
抗化、あるいは誘電体の特性への悪影響を防止し、電子
部品材料としての高信頼性化が十分に達成できないとい
う問題があった。 【発明が解決しようとする課題1 本発明は上記従来技術の問題点を解決するために、内部
電極を薄層化・低抵抗化し得る導電ペースト、並びにこ
の導電ペーストに使用し得るニッケル粉末を提供するも
のである。 [課題を解決するための手段1 本発明は上記課題を解決するために、ニッケル含有量が
99.5重量%以上で、面積平均径が0、 Q 5 g
m以上1μm未満、かつ球状であることを特徴とする
ニッケル粉末、及び上記のニッケル粉末を含有すること
を特徴とする導電ペーストを提供するものである。 〔作用1 本発明は、ニッケル粉末のニッケル含有量を99.5重
置%以上に、またその面積平均径を0.05μm以上1
μm未満に、かつ球状に限定する。 ニッケル含有量が99.5重量%未満では、電極の低抵
抗化あるいは誘電体の特性への悪影響により電子部品材
料としての高信頼化が十分に達成できないので、ニッケ
ル含有量は99.5重量%以上とする。 面積平均径が0.05μm未満の粒子は凝集し易(、積
層セラミックスコンデンサ等の内部電極としてペースト
にして印刷した場合、フィラーの充填が極端に不十分な
ため焼成復電極層はポーラスものとなり電気抵抗が高く
なり、また、誘電体層との結合力が悪くなる結果デラミ
ネーションが発生する。1μm以上の粉末では、電極層
の薄層化(<]〜2μm)に対して物理的に不可能であ
る。 また、球状であるので、内部電極印刷時に最密充填に近
い構造を採り得るため、焼成後均−でボイドの少ない低
抵抗の電極が得られ、また、焼成時の電極層の収縮を低
く押えることができ、その結果、誘電体層のクラックや
デラミネーションを防止することができる。 次に、以上のようなニッケル含有量1而積平均径を有す
る球状のニッケル粉末の製造方法について述べる。 このような粉末は、気相化学反応法、ガス中蒸発法等に
より製造可能である。 気相化学反応法においては粒末の生成は次のように考^
られている。金属ハロゲン化物等容易気化金属化合物の
蒸気と還元ガス(82等)が接触した瞬間に、金属原子
又はクラスターの千ツマ−が生成し、千ツマ−の衝突・
凝集により超微粉末が生成される。 また、ガス中蒸発法においてもクラスターが形成され、
その衝突・凝集により超微粉末が生成され、その機構は
気相化学反応法と同じであると考えられる。 本発明のニッケル粉末の製造に、気相化学反応法を用い
る場合には、塩化ニッケルを500〜1000℃で蒸発
させ、この蒸気に水素ガスを吹き込み、750〜105
0℃で蒸気を還元することが望ましい、これによりニッ
ケル超微粉末か生成され、その粒度は蒸発・反応条件を
制御することにより変えることかできる。 また、ガス中蒸発法を用いる場合にはニッケルを不活性
ガス中で加熱蒸発することにより所望のニッケル超微粉
末が得られる。加熱方法としては誘導加熱、プラズマ加
熱等が採用でき、粉末の粒度は雰囲気の圧力を変える等
により制御できる。 次に気相化学反応法による具体的な粉末製造例を示す。 (粉末製造例1) 塩化ニッケル20gをアルゴンガス242/sinの気
流中で850℃に加熱することで蒸発させ、950℃で
水素1il/winと反応させた。得られた粉末の顕微
鏡写真を第1図に示す、また第1表にその組成を示す。 第1表に示す如く、得られた粉末のNi含有量は99.
5重量%以上であった。また得られた粉末の形状は顕微
鏡写真に示す如く球状であって、その面積平均径は0.
2μmであった。 なお、面積平均径の測定は粉末の比表面積及び比重を測
定して、それにより換算して求めた。以下同じである。 (粉末製造例2) 塩化ニッケル20gを3試料用意し、それぞれアルゴン
ガス2β/sinの気流中でそれぞれ異なる温度に加熱
することにより蒸発させて、これらに水素をlβ/s+
in流入して反応・還元させた。 得られた粉末の面積平均径は0.04μm(比較例)、
0.5μm(本発明)、1.5μm(比較例)で、粉末
の形状はいずれも球状であり、ニッケルの含有量はいず
れも99.5重量%以上であった。 【実施例1 実施例1 上記した粉末製造例により得られた面積平均径が0.2
及び0.5μmの2種の球状ニッケル粉末をペースト化
し、セラミックス誘電体シートに印刷し、乾燥・焼成後
電極の抵抗値を調べた。 ペースト化にはニッケル粉末100重量部に対し、バイ
ンダとしてエチルセルロース2.5重量部、溶媒として
テレピネオール10重量部を添加し、3本ロールミルで
混練して導電ペーストを作成した。 印刷、乾燥、脱バインダ後、1200℃の水素−窒素雰
囲気中で焼成した。最終的に縦5X横1mmで厚み1.
5μmの電極を形成した。 この電極のシート抵抗を測定した0面積平均径0.2μ
m、0.5 umのそれぞれに対し、0.38Ω、0.
39Ωであった。 また1表面性状を顕微鏡で調べたところ、大きなボイド
は認められず平坦な表面であった。 実施例2 実施例1に用いた0、 2 am、0.5 μmの2種
の球状ニッケル粉末を用いて、実際に積層セラミックス
コンデンサを作製した。導電ペーストの作製は実施例1
と同様である。 この導電ペーストを1組成が(Bao、sCao、o2
s S ro、ots ) (T i (3,92ro
、1 )にM n Oを添加した誘電体の厚さが約30
μmのグリーンシート上に厚みが4μmになるように印
刷した。 電極と誘電体層を交互に30層積み重ね、圧着したのち
切断し、乾燥・脱バインダ後、1200℃の水素−窒素
混合ガス中で焼成した。得られた積層コンデン勺の大き
さは、縦3.2×横2.5 X 厚さ0.9 m mで
あった。 まず、クラックやデラミネーションの有無を30個につ
いて調べたが認めらハなかった。 これに外部電極を取付は容量をはかったところ、いずれ
もO,16uF、tanδは0.8%であった。 比較例1 上記した粉末製造例により得られた面積平均径が0.0
4μm、1.5μmの2種の球状ニッケル粉末をペース
ト化し、セラミックス誘電体シートに印刷し、乾燥・焼
成後、電極の抵抗値を調べた。 実施例1と全く同様の方法でペースト化し、印刷、乾燥
・脱バインダ、焼成し、電極を形成した。この電極のシ
ート抵抗を測定した9面積平均径0.04μm、1.5
μmのそれぞれに対し、5.6Ω、1.9Ωであった。 また1表面性状をw4tj&鏡で調べたが、いずれも大
きなボイドが認められ粗い表面であった。 比較例2 比較例1に用いた面積平均径がQ、 04 sJ、m、
1.5%mの球状二・ンウル扮末を用いて、積層セラミ
ックスコンデンザを作製した。作製方法は実施例2と同
じである。 まず、クラックやデラミネーションの有無を30個につ
いて調べたが半分に欠陥が認められた。欠陥の無かった
ものに外部電極を取付は容量を測−) にところ、いず
れも0.05 g F 、 tar+ 6は7%であっ
た。 【発明の効果】 本発明により、内部電極層の薄層化、低抵抗化、並びに
焼成したときのデラミネーション、クラック等の発生の
低下を達成することができた。
内部電極とを交互に層状に重ねて圧着しこれを焼成して
一体化させたもので電子部品として急速に成長してきて
いる。 しかし、従来のセラミックス誘電体材料は、低酸素分圧
又は還元性雰囲気で焼成すると分解あるいは還元され半
導体化する。そのため内部電極の材質として誘電体セラ
ミックスが焼結する温度で溶融せず、かつ誘電体セラミ
ックスを分解あるいは還元しない高い酸素分圧の雰囲気
で焼成しても酸化されないPt、Pdなど高価な貴金属
を用いる必要があり、したがって製造されるコンデンサ
の大容量化及び低価格化の妨げになっていた。 ところが近年、卑金属を内部電極に用いるべ(、低酸素
分圧あるいは還元雰囲気で焼成しても半導体化せず、コ
ンデンサ用の誘電体としても十分な比抵抗と優れた誘電
特性を有するセラミックスが開発されてきた。特開昭6
0−178611号公報にニッケルを内部電極に用いた
積層セラミックスの製造方法等が、また、ニッケルを導
電フィラーとした磁器コンデンサ用電極ペーストが特開
昭64−80007号公報に示されている。 しかし、近年の部品の小型・大容量化のため積層膜の薄
層化及び多層化がますます進んでおり、内部電極の薄層
化・低抵抗化が望まれている。 内部電極の厚みは用いるペースト中のフィラーの粒径に
制限される。すなわち、粒径より薄くすることはできな
い、したかつて、粒径の小さなフィラー粉末を使用すれ
ばよいが1面積平均径がIμmより小さな粉末でも、内
部電極ペースト印刷時のフィラーの充填が十分でな(密
度が低いため焼成後ボイドが多くなり、電気抵抗が高(
なるという問題があり、また、焼成時にデラミネーショ
ンが発生することが多かった。また、前記粒径が16m
未満のニッケル粉で純度のよいものがな(、電極の低抵
抗化、あるいは誘電体の特性への悪影響を防止し、電子
部品材料としての高信頼性化が十分に達成できないとい
う問題があった。 【発明が解決しようとする課題1 本発明は上記従来技術の問題点を解決するために、内部
電極を薄層化・低抵抗化し得る導電ペースト、並びにこ
の導電ペーストに使用し得るニッケル粉末を提供するも
のである。 [課題を解決するための手段1 本発明は上記課題を解決するために、ニッケル含有量が
99.5重量%以上で、面積平均径が0、 Q 5 g
m以上1μm未満、かつ球状であることを特徴とする
ニッケル粉末、及び上記のニッケル粉末を含有すること
を特徴とする導電ペーストを提供するものである。 〔作用1 本発明は、ニッケル粉末のニッケル含有量を99.5重
置%以上に、またその面積平均径を0.05μm以上1
μm未満に、かつ球状に限定する。 ニッケル含有量が99.5重量%未満では、電極の低抵
抗化あるいは誘電体の特性への悪影響により電子部品材
料としての高信頼化が十分に達成できないので、ニッケ
ル含有量は99.5重量%以上とする。 面積平均径が0.05μm未満の粒子は凝集し易(、積
層セラミックスコンデンサ等の内部電極としてペースト
にして印刷した場合、フィラーの充填が極端に不十分な
ため焼成復電極層はポーラスものとなり電気抵抗が高く
なり、また、誘電体層との結合力が悪くなる結果デラミ
ネーションが発生する。1μm以上の粉末では、電極層
の薄層化(<]〜2μm)に対して物理的に不可能であ
る。 また、球状であるので、内部電極印刷時に最密充填に近
い構造を採り得るため、焼成後均−でボイドの少ない低
抵抗の電極が得られ、また、焼成時の電極層の収縮を低
く押えることができ、その結果、誘電体層のクラックや
デラミネーションを防止することができる。 次に、以上のようなニッケル含有量1而積平均径を有す
る球状のニッケル粉末の製造方法について述べる。 このような粉末は、気相化学反応法、ガス中蒸発法等に
より製造可能である。 気相化学反応法においては粒末の生成は次のように考^
られている。金属ハロゲン化物等容易気化金属化合物の
蒸気と還元ガス(82等)が接触した瞬間に、金属原子
又はクラスターの千ツマ−が生成し、千ツマ−の衝突・
凝集により超微粉末が生成される。 また、ガス中蒸発法においてもクラスターが形成され、
その衝突・凝集により超微粉末が生成され、その機構は
気相化学反応法と同じであると考えられる。 本発明のニッケル粉末の製造に、気相化学反応法を用い
る場合には、塩化ニッケルを500〜1000℃で蒸発
させ、この蒸気に水素ガスを吹き込み、750〜105
0℃で蒸気を還元することが望ましい、これによりニッ
ケル超微粉末か生成され、その粒度は蒸発・反応条件を
制御することにより変えることかできる。 また、ガス中蒸発法を用いる場合にはニッケルを不活性
ガス中で加熱蒸発することにより所望のニッケル超微粉
末が得られる。加熱方法としては誘導加熱、プラズマ加
熱等が採用でき、粉末の粒度は雰囲気の圧力を変える等
により制御できる。 次に気相化学反応法による具体的な粉末製造例を示す。 (粉末製造例1) 塩化ニッケル20gをアルゴンガス242/sinの気
流中で850℃に加熱することで蒸発させ、950℃で
水素1il/winと反応させた。得られた粉末の顕微
鏡写真を第1図に示す、また第1表にその組成を示す。 第1表に示す如く、得られた粉末のNi含有量は99.
5重量%以上であった。また得られた粉末の形状は顕微
鏡写真に示す如く球状であって、その面積平均径は0.
2μmであった。 なお、面積平均径の測定は粉末の比表面積及び比重を測
定して、それにより換算して求めた。以下同じである。 (粉末製造例2) 塩化ニッケル20gを3試料用意し、それぞれアルゴン
ガス2β/sinの気流中でそれぞれ異なる温度に加熱
することにより蒸発させて、これらに水素をlβ/s+
in流入して反応・還元させた。 得られた粉末の面積平均径は0.04μm(比較例)、
0.5μm(本発明)、1.5μm(比較例)で、粉末
の形状はいずれも球状であり、ニッケルの含有量はいず
れも99.5重量%以上であった。 【実施例1 実施例1 上記した粉末製造例により得られた面積平均径が0.2
及び0.5μmの2種の球状ニッケル粉末をペースト化
し、セラミックス誘電体シートに印刷し、乾燥・焼成後
電極の抵抗値を調べた。 ペースト化にはニッケル粉末100重量部に対し、バイ
ンダとしてエチルセルロース2.5重量部、溶媒として
テレピネオール10重量部を添加し、3本ロールミルで
混練して導電ペーストを作成した。 印刷、乾燥、脱バインダ後、1200℃の水素−窒素雰
囲気中で焼成した。最終的に縦5X横1mmで厚み1.
5μmの電極を形成した。 この電極のシート抵抗を測定した0面積平均径0.2μ
m、0.5 umのそれぞれに対し、0.38Ω、0.
39Ωであった。 また1表面性状を顕微鏡で調べたところ、大きなボイド
は認められず平坦な表面であった。 実施例2 実施例1に用いた0、 2 am、0.5 μmの2種
の球状ニッケル粉末を用いて、実際に積層セラミックス
コンデンサを作製した。導電ペーストの作製は実施例1
と同様である。 この導電ペーストを1組成が(Bao、sCao、o2
s S ro、ots ) (T i (3,92ro
、1 )にM n Oを添加した誘電体の厚さが約30
μmのグリーンシート上に厚みが4μmになるように印
刷した。 電極と誘電体層を交互に30層積み重ね、圧着したのち
切断し、乾燥・脱バインダ後、1200℃の水素−窒素
混合ガス中で焼成した。得られた積層コンデン勺の大き
さは、縦3.2×横2.5 X 厚さ0.9 m mで
あった。 まず、クラックやデラミネーションの有無を30個につ
いて調べたが認めらハなかった。 これに外部電極を取付は容量をはかったところ、いずれ
もO,16uF、tanδは0.8%であった。 比較例1 上記した粉末製造例により得られた面積平均径が0.0
4μm、1.5μmの2種の球状ニッケル粉末をペース
ト化し、セラミックス誘電体シートに印刷し、乾燥・焼
成後、電極の抵抗値を調べた。 実施例1と全く同様の方法でペースト化し、印刷、乾燥
・脱バインダ、焼成し、電極を形成した。この電極のシ
ート抵抗を測定した9面積平均径0.04μm、1.5
μmのそれぞれに対し、5.6Ω、1.9Ωであった。 また1表面性状をw4tj&鏡で調べたが、いずれも大
きなボイドが認められ粗い表面であった。 比較例2 比較例1に用いた面積平均径がQ、 04 sJ、m、
1.5%mの球状二・ンウル扮末を用いて、積層セラミ
ックスコンデンザを作製した。作製方法は実施例2と同
じである。 まず、クラックやデラミネーションの有無を30個につ
いて調べたが半分に欠陥が認められた。欠陥の無かった
ものに外部電極を取付は容量を測−) にところ、いず
れも0.05 g F 、 tar+ 6は7%であっ
た。 【発明の効果】 本発明により、内部電極層の薄層化、低抵抗化、並びに
焼成したときのデラミネーション、クラック等の発生の
低下を達成することができた。
第1図は本発明におけるニッケル粉末の形状を示す顕微
鏡写真である。
鏡写真である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ニッケル含有量が99.5重量%以上で、面積平均
径が0.05μm以上1μm未満、かつ球状であること
を特徴とするニッケル粉末。 2 請求項1記載のニッケル粉末を含有することを特徴
とする導電ペースト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2077100A JPH03280304A (ja) | 1990-03-28 | 1990-03-28 | ニッケル粉末及び該粉末を含有する導電ペースト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2077100A JPH03280304A (ja) | 1990-03-28 | 1990-03-28 | ニッケル粉末及び該粉末を含有する導電ペースト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03280304A true JPH03280304A (ja) | 1991-12-11 |
Family
ID=13624372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2077100A Pending JPH03280304A (ja) | 1990-03-28 | 1990-03-28 | ニッケル粉末及び該粉末を含有する導電ペースト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03280304A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6454830B1 (en) * | 1999-08-31 | 2002-09-24 | Toho Titanium Co., Ltd. | Nickel powder for multilayer ceramic capacitors |
-
1990
- 1990-03-28 JP JP2077100A patent/JPH03280304A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6454830B1 (en) * | 1999-08-31 | 2002-09-24 | Toho Titanium Co., Ltd. | Nickel powder for multilayer ceramic capacitors |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6295196B1 (en) | Monolithic ceramic electronic component | |
JP3644235B2 (ja) | 積層セラミック電子部品 | |
US20070193410A1 (en) | Copper alloy powder for electrically conductive paste | |
KR101151118B1 (ko) | 티탄산바륨 분말, 니켈 페이스트, 제법 및 적층 세라믹 콘덴서 | |
JP2002348603A (ja) | 金属粉末の製造方法、金属粉末、導電性ペーストおよび積層セラミック電子部品 | |
KR100259562B1 (ko) | 니켈분말 및 그 제조방법, 및 니켈분말을 사용한 도체 페이스트 및 페이스트를 사용하여 형성된 도체를 포함하는 적층세라믹 전자부품 또는 세라믹 다층기판 | |
JP2002060877A (ja) | 導電ペースト用Ni合金粉 | |
JP4168773B2 (ja) | 焼結性に優れたニッケル粉末の製造方法 | |
JPH03280304A (ja) | ニッケル粉末及び該粉末を含有する導電ペースト | |
JP2004179349A (ja) | 積層型電子部品およびその製法 | |
JP4427966B2 (ja) | 積層セラミック電子部品およびその製造方法 | |
JP2003115416A (ja) | 導電性ペースト、積層セラミック電子部品の製造方法および積層セラミック電子部品 | |
JPH07197103A (ja) | 金属粉末表面への金属化合物被覆方法 | |
JP2003516619A (ja) | 複合体を有する静的機器 | |
JP4844589B2 (ja) | 焼結性に優れたニッケル粉末 | |
JPH09186044A (ja) | 積層電子部品用内部電極材料ペースト、積層電子部品及びその製造方法 | |
JP2987995B2 (ja) | 内部電極用ペーストおよびそれを用いた積層セラミックコンデンサ | |
CN118073095A (en) | Laminated ceramic capacitor and manufacturing method thereof | |
JPH1116766A (ja) | 積層セラミック電子部品の製造方法 | |
JP2003068565A (ja) | 積層セラミック電子部品の製造方法および積層セラミック電子部品 | |
JPH04206612A (ja) | 積層コンデンサ内部電極用導体ペースト | |
JPH0380334B2 (ja) | ||
JPH06283369A (ja) | 誘電粉体積層コンデンサの製造法 | |
JP2003183703A (ja) | 導電粉末の製造方法、導電粉末、導電性ペーストおよび積層セラミック電子部品 | |
JP2002025360A (ja) | 耐酸化性を備える導電粉末の製造方法、導電粉末、導電性ペーストおよび積層セラミック電子部品 |