JPH03269116A - 防虫性アクリル系合成繊維 - Google Patents

防虫性アクリル系合成繊維

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JPH03269116A
JPH03269116A JP6239390A JP6239390A JPH03269116A JP H03269116 A JPH03269116 A JP H03269116A JP 6239390 A JP6239390 A JP 6239390A JP 6239390 A JP6239390 A JP 6239390A JP H03269116 A JPH03269116 A JP H03269116A
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JP
Japan
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fiber
acrylic synthetic
synthetic fiber
ibta
fibers
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Pending
Application number
JP6239390A
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English (en)
Inventor
Masahito Ono
雅人 大野
Koji Watanabe
弘司 渡辺
Tamotsu Kawai
川合 保
Fusao Matsuoka
松岡 房夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Kasei Co Ltd
Kanebo Ltd
Original Assignee
Osaka Kasei Co Ltd
Kanebo Ltd
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Publication date
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] この発明は、繊維自体に防虫成分を含んでいる防虫性ア
クリル系合成繊維に関するものである。
〔従来の技術〕
アクリル系合成繊維は、衣料分野、寝装分野。
インテリア分野に幅広く使われている。近年生活の洋風
化が進み気密度の高い高温多湿の部屋でカーペットカー
テン、毛布等が広く使用されている。このカーペット、
カーテン、毛布、シーツ。
布団の繊維の間には、ゴミ、ホコリ等が溜まり易い上に
ダニ、ナンキンムシ等の生息場所となり、ダニの温床な
どと言われている。特にダニが繁殖すると、ダニの死骸
等が空気中に飛散して小児喘息の原因となると言われて
大きな社会問題となっている。従来、カーペットやカー
テン、毛布の害虫駆除手段としては日光に照射するか殺
虫性薬剤の散布または黒煙処理する程度である。これら
の処理は煩雑であり、また有効期間も短いという欠点が
ある。
また、昆虫忌避剤や、殺虫剤等の防虫剤を繊維にスプレ
ーや含浸処理することによって防虫性を付与する方法が
あるが、これらは効果の持続性も少なく、かつ洗濯によ
って防虫性能が失われるという欠点がある。このため繊
維の間においてダニ等の害虫が繁殖しないで、しかも人
体に対して安全な防虫性繊維の開発が望まれている。
〔発明が解決しようとする課題〕
このため、アクリル系合成繊維をゲル膨潤状態にし、そ
の状態で昆虫忌避剤を含有させたのち乾燥させるという
方法(特開昭59−163426号)が提案されている
。しかしながら、上記提案法においては、アクリル系合
成繊維とそれに含浸させる薬剤との親和性が不足してい
る等のためか、繊維加工時におけるスチーミング等の温
熱処理によって防虫効果の低下が大きいという難点があ
る。
そのため、後加工条件が制限され、繊維の加工性が悪い
という問題がある。そのうえ、人の肌等に、直接接触す
るE記防虫成分を含有させる場合には、その含有量をで
きるだけ少なくし、しかも繊維表面にブリードアウト(
にじみだし)する量も極めて低めにして人体に対する薬
剤の影響を最小限に押さえる必要がある。
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、加
工性に冨み、しかも人体に悪影響を及ぼさない程度に防
虫成分を微量づつブリードアウトすることのできる防虫
性アクリル系合成繊維の提供をその目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明の防虫性アクリル
系合成繊維は、アクリル系合成繊維の繊維重量に対して
イソボルニルチオシアノアセテートを0.05〜3重量
%含有し、かつ上記イソボルニルチオシアノアセテート
のアルコール・ベンゼン混合液(容量比1:2)による
30℃での60分間浸漬抽出率が、初期含有量の40重
量%以下に設定されているという構成をとる。
〔作用〕
本発明者らは、上記アクリル系合成繊維に対して、親和
性に富んでいる防虫性成分を得るために各種の薬剤につ
いて試験を重ねた。その結果、蚊や蝿、ゴキブリ等に対
してはピレスロイド系殺虫剤に併用する効力増強側であ
って、単独では有効な殺虫剤としては認められていない
イソボルニルチオシアノアセテートがダニに対して強力
な殺虫性を発揮し、しかもこのものはアクリル系合成繊
維に対してなじみ性が良いことを見いだした。そして、
これについてさらに研究を重ねた結果、上記イソボルニ
ルチオシアノアセテートをアクリル系合成繊維に対して
0.05〜3重量%含有させ、かつ−ト記イソボルニル
チオシアノアセテートのアルコール・ベンゼン混合液に
よる30℃での60分浸漬抽出率を、初期含有量の40
重量%以下に設定すると、極めて少ない含有量で、しか
も人体に対して悪影響を及ぼさないよう微量のブリード
アウトを長期に渡ってなしうるようになることを見いだ
しこの発明に到達した。
つぎに、この発明の詳細な説明する。
この発明の防虫性アクリル系合成繊維は、アクリル系合
成繊維とイソボルニルチオシアノアセテートとを用いて
得られる。
上記アクリル系合成繊維は、アクリル系重合体から構成
されている。このようなアクリル系重合体としては、例
えば少なくとも40重量%(以下「%」と略す)のアク
リロニトリルを含有するものであって、繊維形成能を有
する重合体があげられる。この種の重合体であれば、い
かなる重合体も使用することが可能である。すなわち、
アクリロニトリルを40%以上と他のビニル糸上ツマ−
例えばアクリル酸、メタクリル酸あるいはこれらのアル
キルエステル類、酢酸ビニル塩化ビニル。
塩化ビニリデン、アリルスルホン酸ソーダ、メタリルス
ルホン酸ソーダ、ビニルスルホン酸ソーダ。
スチレンスルホン酸ソーダ、アクリルアミド−2−メチ
ルブロバンスルホン酸ソーダなどを適宜組合わせたもの
を60%以下の割合で共重合したものがあげられる。特
に1、アクリロニトリル80%以上と20%未満のビニ
ル糸上ツマ−およびスルホン酸基含有モノマーの共重合
体、または塩化ビニルおよび塩化ビニリデンの少なくと
も一方と、スルホン酸含有モノマーとを20〜60%含
有する共重合体が好ましい。
また、前記アクリル系重合体が、酢酸セルローズ、ポリ
スチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、ポリ
酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等のアクリ
ル系重合体と非相溶性の樹脂を含有していてもよい。特
に前記アクリル系重合体に酢酸セルローズを2〜30%
含有したものが好ましい。
上記イソボルニルチオシアノアセテート(以下r I 
BTA、と略す)は、上記アクリル系合成繊維に含有さ
せるものであり下記の一般式で表される。
上記IBTAはアクリル系合成繊維の繊維中に含有され
ており、その内部から繊維表面に極微量づつブリードア
ウトし、ブリードアウトした成分が消失するとまた内部
から表面にブリードアウトするということにより、殺虫
性を奏する。このような効果を奏するIBTAは、その
含有量が0.05〜3%に設定される。すなわち、含有
量が上記範囲を下回ると防虫効果が不足し、逆に上記範
囲を上回ると、防虫効果は飽和状態となり、しかも繊維
自体の紡績性が低下するとともに、表面にブリードアウ
トする量が逆に大きくなって耐洗濯性、耐ドライクリー
ニング性、耐湿熱性等の特性が逆に低下するようになる
この発明は、上記のようなIBTAを含有したアクリル
系合成繊維に対して、アルコール・ベンゼン混合液を用
い30℃で60分間浸漬した場合のIBTAの抽出率を
、初期含有量の40%以下、好適には10〜40%に設
定する。すなわち、上記アルコール・ベンゼン混合液に
よる上記抽出率は、IBTAのブリードアウトの一種の
指標となるものであり、上記抽出率が上記の範囲を上回
ると、繊維表面にブリードアウトするIBTAの量が大
きくなり不必要な薬剤が皮膚に付着するようになるばか
りか、水洗やドライクリーニング等による洗濯によって
IBTAが繊維内部から除去される率が高くなって耐洗
濯性等の特性の低下が大きくなる。また、繊維加工時に
おけるスチーミング等の温熱処理においても、IBTA
の除去量が大きくなって防虫性が損なわれるようになる
からである。
ここで、上記アルコール・ベンゼン混合液とは、JIS
  L−10I5に定めるアルコール・ベンゼン容量比
1:2の混合溶剤のことである。このような、混合溶剤
を用いる浸漬抽出率の測定法はつぎのようにして行われ
る。すなわち、切り刻んだ繊維試料3gを正確に計り、
300mj!の活栓付三角フラスコに入れアルコール・
ベンゼン抽出液を100g入れ密封する。そして、30
℃の恒温水槽にて60分温調する。つぎに、温調された
三角フラスコを取り出しよく振とう撹拌した後、抽出液
を必要に応じて濃縮し、内部標準としてフェンチオン標
準液を加える。この液をガスクロ分析法または液体クロ
マト分析してIBTAのピーク面積より、抽出液中の濃
度を定量分析し、最初の試料1gに対するIBTAの抽
出量Aを求める。
一方、同じ切り刻んだ試料2gを正確に計り取り、10
0mlのステンレス製加圧セルに入れ、ついでアルコー
ル・ベンゼン抽出液50gを入れて密封する。この加圧
セルを120℃のオイル浴にて60分温調する。そして
、冷却した後援とう撹拌し、ついで開封して中の抽出溶
剤を上記と同様にガスクロ分析または液体クロマト分析
して、IBTAの定量分析をし、1gの試料中のIBT
Aの含有量Bを求める。
繊維からのIBTA抽出率(%)は下記の式より求めら
れる。
抽出率(%)=A/BX100 なお、この発明では上記IBTAを単独で用いてもよい
しその他の防虫剤、昆虫忌避剤、殺虫剤。
共力剤、抗菌剤等と併用してもよい。そして、上記IB
TAは、単独でもしくは他の薬剤とともに溶剤、乳化剤
、油剤等と必要に応じて混合され、通常エマルジョンの
状態で使用される。
この発明の防虫性アクリル系合成繊維は、例えばつぎの
ようにして製造することができる。すなわち、上記防虫
性アクリル系合成繊維は、アクリル系合成繊維自体に対
してIBTAを含む樹脂で被覆接着加工することによっ
ても製造可能であるが、風合い硬化や、アルコール・ベ
ンゼン混合液による浸出抽出率の調整等を必要とするの
で、製造条件がおのずと制限されるようになり、また耐
洗濯性、耐クリーニング性も充分とはいえない。
Uまたがって、一般にっぎのような方法で製造される。
すなわち、前記アクリル系重合体を所定の溶剤に溶解し
、これをその溶剤と同種の溶剤を含む水溶液中に紡糸4
″ることにより湿式紡糸する。つぎに、これを通常の延
伸水洗工程を経由させる。
この状態では、上記繊維はゲル膨潤状態になっている。
そしこ、この状態の繊維に対して、9浸漬法等によりI
 B T Aの乳化液を付着含浸させる。このようにし
てIBTAを含有させた後、ローラ式乾燥機や熱風乾燥
機等を通して乾燥させると同時に繊維紡織を緻密化する
という乾燥緻密化を行・う。
これによって、T B i’ Aが繊維内部に含有され
、かつ繊維表面に微量づつ徐々にブリードアウト可能な
状態となる。
ト記湿式紡糸に使用するアクリル系重合体の溶媒は、ア
クリル系重合体を溶解する溶媒とが同一であることが望
マ1,7い。この種の溶媒としては、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド。
ジメチルスルホキシド、アセトン、塩化亜鉛水溶液、ロ
ダン塩水溶液、濃硝酸等の有機、無機溶媒があげられる
が、特に湿式紡糸時にボイドの多発傾向にある有機溶媒
が好まし7い。
上記IBTAの含有方法は特に制限するものではなく、
浸漬によってでもよいし、スプレー等でもよい。またこ
れ以外の方法eもよい。一般には、IBTAをエマルジ
ョンの状態にと7で繊維に含有させることが行われるの
であるが、この場合には、できるだけ少量の非イオン系
、アニオン系またはカチオン系の乳化剤を使用すること
が好結果をもたらす。ここで、IBTAと、7乳化剤や
繊維用油剤等の界面活性剤との比率は、IBTAI重量
部(以下「部」と略す)に対して、上記界面活性剤が0
43〜5部の範囲になるように設定することが好適であ
り、より好適なのは0.5〜3部である。
界面活性剤の割合が上記の範囲をトー回ると、IBTA
のアルコール・−;ンゼン混合溶剤による抽出率が高く
なりすぎ、耐洗濯性、耐ドライクリーニング性が悪くな
り、またスチーミング等の湿熱によるIBTAの脱落が
大となる傾向がみられるからである。
上記のようにし7でI f3 T Aが付着含浸された
繊維は、先に述べたようにローラ式乾燥機や熱風乾燥機
等を用いて乾燥緻密化される。その条件はローラ式乾燥
機の表面温度が120〜160℃1好まし7くは130
〜150℃であり、熱風乾燥機の乾熱温度が120〜1
80 ”C11,好ましくは130〜160 ’Cで行
われる。このときの乾燥時間としては1〜7分が好まし
い。すなわち、乾燥温度が1記の温度を下回ると、乾燥
緻密化が不充分となり、wA維の白化、染色色目の不良
1強伸度の低下等繊維物性の低下が犬となる傾向がみら
れる。また、このように繊維の緻密化が不充分になるこ
とからアルコール・ベンゼン混合溶剤による抽出率が人
となり耐洗濯等の低下現象がみられるよう番こなる。逆
に、乾燥温度が上記の温度を上回るとIBTAの飛散に
よるロスが多くなる。そして、この発明においては、乾
燥縫密化後、通常の熱処理を行うが、そのときの熱処理
温度は、通常180℃以1で行われる。また、これを湿
熱125℃以下で行うようにしでもよいし、両者を併用
するようにしてもよい。
(発明の効果] この発明は、アクリル系合成繊維乙こ対してなU2み性
の高いイソボルニルチオシアノアセテートを繊維重量に
対して0.05〜3%含有さセ、かつ特定の混合液によ
る浸漬抽出率をイソボルニル子オシアノアセテ−ト含有
量の40%以ドに設定してイル。そのため、繊維中に含
有されたイソボルニルチオシアノアセテートは繊維表面
に極微量づつブリードアウトし、ブリードアラ1分が消
失−すると内部からまた微量のイソボルニルチオシア、
ノアセテートがブリードアラ■・する。したがって、人
体に毒性は殆ど及ばず、しかも防虫効果が長期に渡って
奏される。そのうえ、防虫成分のイソボルニルチオシア
ノアセテートは、アクリル系合成繊維に対するなじみ性
がよいことがら、この発明の防虫性アクリル系合成繊維
(壮耐洗濯性、耐ドライクリーニング性等に富んでいる
とともに、スチーミング等に対する耐湿熱性にも冨んで
いてプリント等の製品庫−[時の防虫剤の脱落が殆どな
い。
したがって、後加工を容易にすることができる。
このような防虫性アクリル系合成繊維は、そのまま、ま
たは木綿、レーヨン、羊毛、レギュラーアクリル、ポリ
エステル、ナイロン等信の繊維と混紡して使用すること
によって、防虫性能を有する毛布、シーツ、マット、カ
ーペット、カーテン。
布団綿等幅広い用途に使用することができる。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
〔実施例1〜7.比較例1〕 まず、IBTAのエマルジョンと非イオン系およびアニ
オン系の繊維油剤を混合しIBTA濃度を第1表に示す
ように変えた防虫エマルジョン組成物を準備した。つぎ
に、アクリロニトリル(AN)/メチルアクリレート(
MA)/メタリルスルホン酸ソーダ(SMAS)=90
.4/9.010゜6なるアクリル系重合体濃度22%
のジメチルホルムアミド(DMF)溶液を20℃、55
%DMF水溶液中に紡糸した。そして、得られた紡糸繊
維(糸状)を通常の水洗工程を経由させ(この段階では
繊維はゲル膨潤状態になっている)、これを上記防虫エ
マルジョン組成物中を通す(短時間浸漬)ことにより、
上記組成物を付着含浸させる。
ついで、これを、ローラー式乾燥機を通し、135℃で
乾燥緻密化を行った。つぎに、機械クリンプを付与した
後、湿熱110℃でクリンプセットを行った。得られた
第1表の繊維をカットし紡績した後に編物を作製した。
これらの編物のアルコール・ベンゼン混合液の30 ’
CX 60分間の浸漬抽出率および防虫効果を測定し、
その結果を第1表に示した。ここで、防虫効果は50%
以上ある場合を防虫効果有ありと認める。
(以下余白) 」−」−一表 〈防虫効果テスト〉 内径6C1のガラスシャーレの底に検体を敷き、ついで
試供ダニを1検体当たり300〜500頭となるように
培地とともに均一に植え付け、25”C,75%RH条
件下に置き、48時間後に取り出し、視野法により直接
20倍の実体顕微鏡下で1視野に入る部分の全ダニ数を
カウントし、ついで生死を判定する。視野を変え、6回
繰り返してその平均で死亡率を求めた。後記の第2表で
も同様である。
〔実施例8〜12.比較例2〕 AN/塩化ビニリデン(V(12)/アリルスルホン酸
ソーダ(SAS) =56.0/42.0/2゜0なる
アクリル系重合体の24%DMF溶液を15℃、55%
DMF水溶液中に紡糸した。通常の延伸後、水洗工程を
経た後のゲル膨潤状態の繊維にIBTAI部に対して乳
化剤および繊維油剤等の界面活性剤量を変化させたエマ
ルジョン組成物を付与してローラー式乾燥機を用い、1
30℃で乾燥緻密化を行った。つぎに機械クリンプを付
与後、湿熱110℃でクリンプセットを行った。
〔比較例3〕 IBTAのエマルジョン組成物に変えて、ポリオキシエ
チレン(N=16)ノニルフェニルエーテル60%、エ
トキシジグライコール40%の乳化剤混合物1部に対し
て2,3,4.5−ビス(Δt−ブチレン)−テトラヒ
ドロフルフラール1部からなる昆虫忌避側エマルジョン
組成物を用いた。それ以外は、実施例8〜12と同様に
して乾燥緻密化、クリンプセットを行った。
つぎに、上記実施例8〜12.比較例2,3で得られた
繊維をカットし紡績した後に編物を作製した。これらの
編物のアルコール・ベンゼン混合液の30℃、60分浸
漬抽出率およびJIS  C9606に準じた洗濯乾燥
、またはJIS  LO860に準じたドライクリーニ
ング乾燥後の丸編布ならびに100℃で15分のスチー
ミングをした後水洗乾燥した丸編布のそれぞれについて
防虫効果を測定し、その結果を第2表に示した。
(以下余白) 上記の第2表から明らかなように、実施例の防虫性アク
リル系合成繊維は、洗濯後の防虫効果、ドライクリーニ
ング後の防虫効果、スチーミング後の防虫効果のいずれ
もが比較例に比べて大幅に向上していることがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アクリル系合成繊維の繊維重量に対してイソボル
    ニルチオシアノアセテートを0.05〜3重量%含有し
    、かつ上記イソボルニルチオシアノアセテートのアルコ
    ール・ベンゼン混合液(容量比1:2)による30℃で
    の60分間浸漬抽出率が、初期含有量の40重量%以下
    に設定されていることを特徴とする防虫性アクリル系合
    成繊維。
JP6239390A 1990-03-12 1990-03-12 防虫性アクリル系合成繊維 Pending JPH03269116A (ja)

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