JPH03264646A - 伸びフランジ性等にすぐれた高強度鋼板 - Google Patents
伸びフランジ性等にすぐれた高強度鋼板Info
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- JPH03264646A JPH03264646A JP3704090A JP3704090A JPH03264646A JP H03264646 A JPH03264646 A JP H03264646A JP 3704090 A JP3704090 A JP 3704090A JP 3704090 A JP3704090 A JP 3704090A JP H03264646 A JPH03264646 A JP H03264646A
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Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、伸びフランジ性、疲労特性及び抵抗溶接性に
すぐれた高強度鋼板に関する。
すぐれた高強度鋼板に関する。
近年、自動車の燃費の節減ために、種々の対策が検討さ
れており、なかでも、車体の軽量化は、そのための最も
効果的な対策であって、この車体軽量化のために、車体
の小型化と、それに平行して、高強度鋼板或いはA4合
金の採用等の材料変更等の多くの試みがなされている。
れており、なかでも、車体の軽量化は、そのための最も
効果的な対策であって、この車体軽量化のために、車体
の小型化と、それに平行して、高強度鋼板或いはA4合
金の採用等の材料変更等の多くの試みがなされている。
これらのなかで、車輪の軽量化は、燃費節減に極めて有
効な手段であって、ホイールリムやディスクへの高強度
鋼板の適用が鋭意検討されている。
効な手段であって、ホイールリムやディスクへの高強度
鋼板の適用が鋭意検討されている。
このような高強度鋼板として、フェライト及びマルテン
サイトからなる複合組織鋼板、即ち、Dual Pha
se鋼板が提案されている。この複合組織鋼板は、降伏
比が低く、強度に比べて伸びが大きく、成形性、形状凍
結性がすぐれているが、しかし、伸びフランジ性の面で
劣っている。従って、ホイールディスクへの適用に際し
て、ディスク成形時の穴拡げ部からの割れの発生や、ま
た、疲労試験時又は走行試験中の穴拡げ部からの割れの
発生等の問題が解消されないままである。また、ホイー
ルリムへの適用に際しては、フラッシュハツト溶接後に
行なわれるロール成形時に割れが発生ずる問題がある。
サイトからなる複合組織鋼板、即ち、Dual Pha
se鋼板が提案されている。この複合組織鋼板は、降伏
比が低く、強度に比べて伸びが大きく、成形性、形状凍
結性がすぐれているが、しかし、伸びフランジ性の面で
劣っている。従って、ホイールディスクへの適用に際し
て、ディスク成形時の穴拡げ部からの割れの発生や、ま
た、疲労試験時又は走行試験中の穴拡げ部からの割れの
発生等の問題が解消されないままである。また、ホイー
ルリムへの適用に際しては、フラッシュハツト溶接後に
行なわれるロール成形時に割れが発生ずる問題がある。
例えば、成形時に熱影響部からの割れ発生率が約50%
にも達するといわれている。
にも達するといわれている。
本発明者らは、伸びフランジ性を改善すべく、鋼板組織
とこれら特性との関係を詳細に調査研究し、既に、鋼板
組織をポリゴナルフエライトとベイナイトとマルテンサ
イトの3相複合組織とすることが望ましいことを見出し
ている。そこで、本発明者らは、更に、研究を重ねた結
果、上記3相Ml織において、各組織を面積率にて適正
量に調整したときにも、マルテンサイトの大きさが伸び
フランジ性に大きい影響を及ぼすことを見出した。
とこれら特性との関係を詳細に調査研究し、既に、鋼板
組織をポリゴナルフエライトとベイナイトとマルテンサ
イトの3相複合組織とすることが望ましいことを見出し
ている。そこで、本発明者らは、更に、研究を重ねた結
果、上記3相Ml織において、各組織を面積率にて適正
量に調整したときにも、マルテンサイトの大きさが伸び
フランジ性に大きい影響を及ぼすことを見出した。
本発明は、かかる知見に基づいてなされたちのであって
、ポリゴナルフエライトとベイナイトとマルテンサイト
の3相複合組織からなり、各組織の面積率を特定すると
共に、マルテンサイトの大きさをも特定してなる伸びフ
ランジ性等にすぐれる複合Mi織高強度鋼板を提供する
ことを目的とする。
、ポリゴナルフエライトとベイナイトとマルテンサイト
の3相複合組織からなり、各組織の面積率を特定すると
共に、マルテンサイトの大きさをも特定してなる伸びフ
ランジ性等にすぐれる複合Mi織高強度鋼板を提供する
ことを目的とする。
本発明による伸びフランジ性、疲労特性及び抵抗溶接性
にすぐれた高強度鋼板は、重量%にて(alc 0
.01〜0.2%、 Mn 0.6〜2.5%、 Si0.02〜1.5% を含み、更に、 (bンNb 0.01−0.1%、及びTi0.01
〜0.1% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を含み、
残部鉄及び不可避的不純物よりなり、Sを0.02%以
下に規制した鋼であって、その組織がポリゴナルフエラ
イト、ベイナイト及びマルテンサイトの3相からなり、
ベイナイト面積率4〜45%、マルテンサイト面積率1
〜15%であると共に、マルテンサイト面積率がベイナ
イト面積率よりも小さく、且つ、マルテンサイトの平均
直径が6μ以下であることを特徴とする。
にすぐれた高強度鋼板は、重量%にて(alc 0
.01〜0.2%、 Mn 0.6〜2.5%、 Si0.02〜1.5% を含み、更に、 (bンNb 0.01−0.1%、及びTi0.01
〜0.1% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を含み、
残部鉄及び不可避的不純物よりなり、Sを0.02%以
下に規制した鋼であって、その組織がポリゴナルフエラ
イト、ベイナイト及びマルテンサイトの3相からなり、
ベイナイト面積率4〜45%、マルテンサイト面積率1
〜15%であると共に、マルテンサイト面積率がベイナ
イト面積率よりも小さく、且つ、マルテンサイトの平均
直径が6μ以下であることを特徴とする。
本発明において、ベイナイトとは、炭化物を内包するベ
イナイトのみならず、ベイナイテイツクフエライト及び
所謂アシキュラーフェライトをも含ム。また、マルテン
サイトとは、一部、残留オーステナイトをも含む。
イナイトのみならず、ベイナイテイツクフエライト及び
所謂アシキュラーフェライトをも含ム。また、マルテン
サイトとは、一部、残留オーステナイトをも含む。
本発明による高強度鋼板においては、特に、伸びフラン
ジ性の観点から、ベイナイト面積率は4〜45%の範囲
とされる。
ジ性の観点から、ベイナイト面積率は4〜45%の範囲
とされる。
ポリゴナルフエライト、ベイナイト及びマルテンサイト
からなる3相補合組織鋼板は、降伏比については、フェ
ライト及びマルテンサイトからなるDual Phas
e鋼板のそれと近似する低降伏比を有し、強度−伸びバ
ランスは、フェライト及びベイナイトからなる複合組織
鋼板と近似する良好な値を有するという特徴を備えてい
るが、伸びフランジ性について調査した結果、良好な伸
びフランジ性、即ち、穴拡げ率を示すベイナイト面積率
4〜45%の範囲内においても、特に、すぐれた値を有
するものが見出された。
からなる3相補合組織鋼板は、降伏比については、フェ
ライト及びマルテンサイトからなるDual Phas
e鋼板のそれと近似する低降伏比を有し、強度−伸びバ
ランスは、フェライト及びベイナイトからなる複合組織
鋼板と近似する良好な値を有するという特徴を備えてい
るが、伸びフランジ性について調査した結果、良好な伸
びフランジ性、即ち、穴拡げ率を示すベイナイト面積率
4〜45%の範囲内においても、特に、すぐれた値を有
するものが見出された。
そこで、この原因を明らかにすべく、上記範囲の鋼板に
ついて、マルテンサイトの大きさの差異に着目し、マル
テンサイトの平均直径と穴拡げ率との関係を調べた結果
、マルテンサイトの平均直径が6μm以下、特に、5μ
m以下のとき、すぐれた穴拡げ率、即ち、伸びフランジ
性を有することが明らかとなった。従って、本発明によ
る3相補合組織鋼板においては、マルテンサイトは、そ
の平均直径が6μm以下、好ましくは、5μm以下に規
制される。
ついて、マルテンサイトの大きさの差異に着目し、マル
テンサイトの平均直径と穴拡げ率との関係を調べた結果
、マルテンサイトの平均直径が6μm以下、特に、5μ
m以下のとき、すぐれた穴拡げ率、即ち、伸びフランジ
性を有することが明らかとなった。従って、本発明によ
る3相補合組織鋼板においては、マルテンサイトは、そ
の平均直径が6μm以下、好ましくは、5μm以下に規
制される。
次に、マルテンサイト面積率は、1〜15%の範囲であ
る。マルテンサイト面積率が15%を越えるときは、降
伏比が上昇し、他方、1%よりも少ないときは、マルテ
ンサイトの導入効果が少ない。特に、マルテンサイト面
積率は、1〜10%の範囲が好ましく、また、ベイナイ
ト面積率は、11〜35%の範囲が好ましい。更に、マ
ルテンサイト面積率は、ベイナイト面積率より小さいこ
とが望ましい。
る。マルテンサイト面積率が15%を越えるときは、降
伏比が上昇し、他方、1%よりも少ないときは、マルテ
ンサイトの導入効果が少ない。特に、マルテンサイト面
積率は、1〜10%の範囲が好ましく、また、ベイナイ
ト面積率は、11〜35%の範囲が好ましい。更に、マ
ルテンサイト面積率は、ベイナイト面積率より小さいこ
とが望ましい。
以上のような組織の調整は、後述する化学成分を考慮し
たうえで、熱間圧延及びその後の冷却条件を調節するこ
と、或いは熱間圧延、冷間圧延板にその後の焼鈍条件(
連続焼鈍、ハツチ焼鈍)を調節することによって得るこ
とができる。
たうえで、熱間圧延及びその後の冷却条件を調節するこ
と、或いは熱間圧延、冷間圧延板にその後の焼鈍条件(
連続焼鈍、ハツチ焼鈍)を調節することによって得るこ
とができる。
次に、本発明による高強度鋼板における化学成分につい
て説明する。
て説明する。
Cは、必要な強度維持と共に、ベイナイト及びマルテン
サイトからなる低温変態生成物を形成させるために必須
の元素であるが、0.2%を越えるときは、延性の劣化
が著しく、溶接性を害する。
サイトからなる低温変態生成物を形成させるために必須
の元素であるが、0.2%を越えるときは、延性の劣化
が著しく、溶接性を害する。
尚、成形性を特に要求される場合は、C量は、0゜09
%以下とすることが重重しい。Cの下限量は、強化及び
焼入れ性向上効果を有効に発揮させるために、0.01
%とする。
%以下とすることが重重しい。Cの下限量は、強化及び
焼入れ性向上効果を有効に発揮させるために、0.01
%とする。
Mnは、焼入れ性を増し、所望の組織を得るために必須
の元素である。これらの効果を有効に得るためには、0
.6%以上を必要とするが、しかし、2.5%を越える
ときは、溶接上、困難を生じると共に、延性や溶接性を
害し、更に、鋼板の価格を高くする。
の元素である。これらの効果を有効に得るためには、0
.6%以上を必要とするが、しかし、2.5%を越える
ときは、溶接上、困難を生じると共に、延性や溶接性を
害し、更に、鋼板の価格を高くする。
Siは、溶鋼の脱酸に必要な元素であり、また、置換型
固溶元素として、最も有効な元素であって、高強度且つ
高延性の鋼板を得るために、必要不可欠の元素である。
固溶元素として、最も有効な元素であって、高強度且つ
高延性の鋼板を得るために、必要不可欠の元素である。
更に、Siは、清浄なポリゴナルフエライト形成を有利
にする作用をも有している。このような効果を有効に得
るために、0.02%を下限として、溶接部の脆化(遷
移温度の上昇)を防止し、他方、表面スケール状態の悪
化を防くために、上限を1.5%とする。
にする作用をも有している。このような効果を有効に得
るために、0.02%を下限として、溶接部の脆化(遷
移温度の上昇)を防止し、他方、表面スケール状態の悪
化を防くために、上限を1.5%とする。
Sは、成形性、特に、伸びフランジ性の改善のために、
0.020%以下とし、厳しい伸びフランジ性が要求さ
れるときは、0.OO9%以下が望ましい。
0.020%以下とし、厳しい伸びフランジ性が要求さ
れるときは、0.OO9%以下が望ましい。
Nb及びT+は、いずれも、析出強化元素であって、強
度上昇に有用であるのみならず、Mn等と共存して、熱
延後の変態組織に影響を与え、ベイナイト組織を得やす
くする効果を有する。更に、組織を微細化し、伸びフラ
ンジ性を向上させると0 共に、溶接後の熱影響部の硬度低下を防止し、母板のみ
ならず、ディスク全体の疲労強度を改善する効果も有す
る。また、このような効果を有効に得るためには、Nb
0.01〜0.1%、Ti0.01〜0.1%の範囲で
含有させることが有用である。
度上昇に有用であるのみならず、Mn等と共存して、熱
延後の変態組織に影響を与え、ベイナイト組織を得やす
くする効果を有する。更に、組織を微細化し、伸びフラ
ンジ性を向上させると0 共に、溶接後の熱影響部の硬度低下を防止し、母板のみ
ならず、ディスク全体の疲労強度を改善する効果も有す
る。また、このような効果を有効に得るためには、Nb
0.01〜0.1%、Ti0.01〜0.1%の範囲で
含有させることが有用である。
本発明においては、上記の元素に加えて、鋼板は、次の
ような元素を含んでいてもよい。
ような元素を含んでいてもよい。
希土類元素(REM)及びCaは、硫化物形態制御を通
じて、延性、特に、伸びフランジ性を改善する効果を有
する。これら元素の添加量も、下限は、その効果を有効
に発揮させ得る必要最小限の量から、また、上限は、そ
の効果が飽和する経済的な見地と共に、逆に清浄度を悪
化させる量から決定される。従って、添加量は、REM
0.OO5〜0.2%、Ca0.005〜0.1%の範
囲であることが望ましい。
じて、延性、特に、伸びフランジ性を改善する効果を有
する。これら元素の添加量も、下限は、その効果を有効
に発揮させ得る必要最小限の量から、また、上限は、そ
の効果が飽和する経済的な見地と共に、逆に清浄度を悪
化させる量から決定される。従って、添加量は、REM
0.OO5〜0.2%、Ca0.005〜0.1%の範
囲であることが望ましい。
Alは、脱酸剤として、0.005〜0.06%の範囲
で含有される場合がある。また、Pは、粒界脆化しない
範囲、即ち、0.1%以下の範囲で添加することができ
る。Pは、強化作用が強く、且つ、Siと同様に、フェ
ライトを純化する作用を有し、伸び等の改善に役立つ。
で含有される場合がある。また、Pは、粒界脆化しない
範囲、即ち、0.1%以下の範囲で添加することができ
る。Pは、強化作用が強く、且つ、Siと同様に、フェ
ライトを純化する作用を有し、伸び等の改善に役立つ。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない。
れら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例
第1表に示す化学成分を有する供試材を真空溶解炉にて
溶製し、粗圧延した30+n厚さスラブを3バスにて厚
さ4flの熱延板とした。
溶製し、粗圧延した30+n厚さスラブを3バスにて厚
さ4flの熱延板とした。
これら熱延鋼板及び冷延鋼板について、780〜950
℃の各温度にて5〜10分間加熱し、その後、種々の冷
却速度にて冷却して、組織の異なる供試材を作製した。
℃の各温度にて5〜10分間加熱し、その後、種々の冷
却速度にて冷却して、組織の異なる供試材を作製した。
これら供試材の熱処理条件を第2表に示す。また、得ら
れた鋼板の機械的性質及び顕微鏡組織観察結果を第3表
に示す。
れた鋼板の機械的性質及び顕微鏡組織観察結果を第3表
に示す。
第3表から明らかなように、本発明による供試材は、い
ずれも、ポリゴナルフェライト、ベイナイト及びマルテ
ンサイトの適切なバランスを有し、且つ、マルテンサイ
トの平均直径が6μm以下であって、高強度、低降伏比
であって、強度−伸び1 2 第 2 表 処理条件 特開平3 264646 (6) バランス及び伸びフランジ性にすぐれている。
ずれも、ポリゴナルフェライト、ベイナイト及びマルテ
ンサイトの適切なバランスを有し、且つ、マルテンサイ
トの平均直径が6μm以下であって、高強度、低降伏比
であって、強度−伸び1 2 第 2 表 処理条件 特開平3 264646 (6) バランス及び伸びフランジ性にすぐれている。
また、一部の熱延鋼板について、フラッシュハツト溶接
の結果、疲労特性及びホイールディスク成形試験(n−
25)結果を第3表に示す。
の結果、疲労特性及びホイールディスク成形試験(n−
25)結果を第3表に示す。
面、フラッシュハツト溶接の条件は、以下のとおりであ
る。
る。
フラッシュ化 311
フラッシュ時間 3秒
アップセット化 3龍
アップセット時間 2/60秒
アップセット速度 150+u+/秒
Claims (3)
- (1)重量%にて (a)C0.01〜0.2%、 Mn0.6〜2.5%、 Si0.02〜1.5% を含み、更に、 (b)Nb0.01〜0.1%、及び Ti0.01〜0.1% よりなる群から選ぱれる少なくとも1種の元素を含み、
残部鉄及び不可避的不純物よりなり、Sを0.02%以
下に規制した鋼であつて、その組織がポリゴナルフエラ
イト、ベイナイト及びマルテンサイトの3相からなり、
ベイナイト面積率4〜45%、マルテンサイト面積率1
〜15%であると共に、マルテンサイト面積率がベイナ
イト面積率よりも小さく、且つ、マルテンサイトの平均
直径が6μ以下であることを特徴とする伸びフランジ性
、疲労特性、抵抗溶接性にすぐれた高強度鋼板。 - (2)重量%にて (a)C0.01〜0.2%、 Mn0.6〜2.5%、 Si0.02〜1.5% を含み、更に、 (b)Nb0.01〜0.1%、及び Ti0.01〜0.1% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素と、 (c)希土類元素0.005〜0.2%、及びCa0.
005〜0.01% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素とを含み
、残部鉄及び不可避的不純物よりなり、Sを0.02%
以下に規制した鋼であつて、その組織がポリゴナルフエ
ライト、ベイナイト及びマルテンサイトの3相からなり
、ベイナイト面積率4〜45%、マルテンサイト面積率
1〜15%であると共に、マルテンサイト面積率がベイ
ナイト面積率よりも小さく、且つ、マルテンサイトの平
均直径が6μ以下であることを特徴とする伸びフランジ
性、疲労特性、抵抗溶接性にすぐれた高強度鋼板。 - (3)重量%にて (a)C0.01〜0.2%、 Mn0.6〜2.5%、 Si0.02〜1.5%、 Al0.005〜0.06% を含み、更に、 (b)Nb0.01〜0.1%、及び Ti0.01〜0.1% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を含み、
残部鉄及び不可避的不純物よりなり、Sを0.02%以
下に規制した鋼であつて、その組織がポリゴナルフエラ
イト、ベイナイト及びマルテンサイトの3相からなり、
ベイナイト面積率4〜45%、マルテンサイト面積率1
〜15%であると共に、マルテンサイト面積率がベイナ
イト面積率よりも小さく、且つ、マルテンサイトの平均
直径が6μ以下であることを特徴とする伸びフランジ性
、疲労特性、抵抗溶接性にすぐれた高強度鋼板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3704090A JPH03264646A (ja) | 1982-03-29 | 1990-02-16 | 伸びフランジ性等にすぐれた高強度鋼板 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5190782A JPS58167750A (ja) | 1982-03-29 | 1982-03-29 | 伸びフランジ性等にすぐれた高強度鋼板 |
JP3704090A JPH03264646A (ja) | 1982-03-29 | 1990-02-16 | 伸びフランジ性等にすぐれた高強度鋼板 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5190782A Division JPS58167750A (ja) | 1982-03-29 | 1982-03-29 | 伸びフランジ性等にすぐれた高強度鋼板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03264646A true JPH03264646A (ja) | 1991-11-25 |
JPH0572461B2 JPH0572461B2 (ja) | 1993-10-12 |
Family
ID=26376142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3704090A Granted JPH03264646A (ja) | 1982-03-29 | 1990-02-16 | 伸びフランジ性等にすぐれた高強度鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03264646A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6428631B1 (en) | 1998-07-16 | 2002-08-06 | Nippon Steel Corporation | High-strength steel sheet having excellent formality and resistance to softening of the heat affected zone after welding |
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