JPH0325952Y2 - - Google Patents

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JPH0325952Y2
JPH0325952Y2 JP1985101141U JP10114185U JPH0325952Y2 JP H0325952 Y2 JPH0325952 Y2 JP H0325952Y2 JP 1985101141 U JP1985101141 U JP 1985101141U JP 10114185 U JP10114185 U JP 10114185U JP H0325952 Y2 JPH0325952 Y2 JP H0325952Y2
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JP
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molded product
mold
ejector pin
movable
ejector
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JP1985101141U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は成形型、例えばプラスチツクの射出成
形型における成形品の突出し構造に関する。
〔従来の技術〕
プラスチツクの射出成形型において可動型から
成形品を排出する際には成形品を外部に突出すエ
ジエクタピンが用いられる。しかるに、成形品の
内壁面は可動型と固着しているために成形品には
大きな離型抵抗が作用し、従つて成形品を抜き出
し易くするための抜き勾配等を付してあつても成
形品を可動型から抜き出すには大きな突き出し力
が必要である。そのため、成形品にはエジエクタ
ピンが押し当てられる部分に白化と称される白い
ピン跡が生じたり、あるいはこの白いピン跡の反
対側の成形品部位は外側に押し出されいわゆるふ
くれを生じる。このような成形不良を防止するた
めには、型設計に当つてエジエクタピンの本数を
増やし1本当りの突き出し圧力を減少させる(即
ち、エジエクタピンの接触面積を増やす)ことが
考えられるが、そうすると成形型本体に形成され
る冷却孔用の計スペースが犠性となる。冷却孔が
少くなるということはそれだけ冷却効率が低下す
るので冷却時間を長くしなければならず、結局成
形サイクルが時間的に増大することになる。
更にまた、一般にプラスチツク成形においては
冷却時に成形品は収縮するため成形品とエジエク
タピンとの相対位置がずれ、その結果エジエクタ
ピンにより突き出された成形品を型から自動的に
取り出す後続の自動取り出し装置に対する位置ず
れが生じ、自動取り出しができないという問題も
あつた。このような問題も、成形品に対するエジ
エクタピンの接触面積が小さいため成形品に対す
るエジエクタピンの固着力が小さいということに
起因するものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
そこで本考案の課題は如何にしてエジエクタピ
ンの本数を増やすことなく成形品に対するエジエ
クタピンの接触面積を大きくすることにより単位
ピン当りの接触圧を小さくすると共に成形品に対
する固着力を大きくするかということにある。
即ち、本考案の目的は少いエジエクタピンによ
り成形品の白化あるいはふくれ等の問題を伴うこ
となく確実に成形品を可動型から突き出すことが
できると共に成形品とエジエクタピンとの相対位
置ずれを防止し、延いては成形サイクルの短縮化
も計れる成形品の突出し構造を提供することにあ
る。
〔問題点を解決するたの手段〕
上記の目的を達成するために本考案によれば、
所定形状の成形品を形成すべき離型可能な固定型
と可動型とによつて形成される所定形状のコア内
に成形品の内面の一部を形成するエジエクタピン
を可動型に対して可動に離型方向に平行に延びる
ように配置した成形型において、成形品の内面の
一部を形成するエジエクタピンの外側面部に多段
の係合面を形成し、該係合面は、エジエクタピン
による離型運動の全過程にわたつて、前記係合面
によつて形成された成形品の対応面と係合して離
型力を受け止めるように成形品と係合することを
特徴とする成形品の突出し構造が提供される。
〔作用〕
離型時にエジエクタピンは離型方向にと平行な
方向に移動する。
多段の係合面はエジエクタピンによる離型運動
の全過程にわたつて成形品と係合し、エジエクタ
ピンと成形品との接触面積を大幅に増大すること
ができ、白化等の不具合なしに効率的な離型を行
うことを可能とする。
〔実施例〕
以下、添付図面を参照して本考案の好ましい実
施例につき説明する。
第1図に本考案に係る成形品の突出し構造を具
えたプラスチツク射出成形型が図解的に示され
る。
成形型は基本的には固定型1と可動型3とを有
し、例えば横型射出成形型において可動型が固定
型に対しシリンダラム図示せずにより動き離型可
能となつている。スプルブツシユ5内に装てんさ
れた原料はゲート7からキヤビテイ11内に射出
される。キヤビテイ11は固定型1と可動型3と
により形成されるが、図示の実施例では可動型3
の第2部分9により概略逆U字状のキヤビテイと
して形成される。即ち、成形品20は第2図に示
す如くウエブ21により連結された一対の側壁2
3A,23Bを有する長手部材を意図している。
これは例えば自動車のダンパの一部として利用さ
れるが、成形品の形状は図示のものには何ら限定
されない。
尚、13は固定型1、可動型3,9に形成され
た冷却水孔であり、キヤビテイ11に射出された
原料を急冷固化する。
可動型9の内側には固定型1と可動型3とを開
放後、成形品20をキヤビテイ11から上方に排
出するためのエジエクタピン15A,15Bが可
動型9に対して昇降自在に取り付けられる。即
ち、エジエクタピン15A,15Bはその下部で
共通の押出し板19に連結され、それにより上下
方向に可動である。エジエクタピン15A,15
Bはキヤビテイ11内にあつて成形品20の内面
の一部を形成する。つまり成形品20の両側壁部
23A,21Bの内面の一部は対応エジエクタピ
ン15A,15Bの外側面により形成されること
になる。エジエクタピン15A,15Bは成形品
の成形後に固定型1を可動型3から開放してから
押出し板19により上方に押され、成形品20を
可動型から突き離すものである。エジエクタピン
15A,15Bは離型方向(押し出し板19の移
動方向)と平行に延びており、離型の全過程にわ
たつてエジエクタピン15A,15Bは形成品2
0と接触するようになつている。ここでは可動型
3と可動型9と分割しているが分割の必要性は特
にない。以上の構成は従前のものと同様である。
扨て、エジエクタピンは従来は第3に示す如く、
丸棒の一側面に平面状の逃げ面117を形成した
エジエクタピン115として形成され、その頂面
118が成形品20のウエブ21の下面に押し当
てられ、かつ肩面116が成形品20の側壁部2
3Aの下面に押し当てられる。即ち、頂面118
と肩部116とにより成形品20を突き上げるよ
うになつている。他方の側壁23Bに接触するエ
ジエクタピンも肩面116の位置が側壁23Bの
下面に接触する高さとなつている点を除きエジエ
クタピン115と同様に形成され背中合せに対称
的に配置される。
このため前述の如く、エジエクタピンはその頂
面118と肩面116とのみにより大きな押圧力
を受けるため接触圧が大きくなり、成形品20に
はエジエクタピンとの接触部位に白いピン跡がで
きたりあるいはそれに対応する成形品の外周面部
が外方にふくれるなどの成形不良が生じていた。
このため、エジエクタピンの接触面積を増大する
べく多数のエジエクタピンを成形品の長手方向に
沿つて配列したものもあるがその場合には前述の
如く冷却水孔13のスペースが犠牲になるなどの
問題があつた。
また、成形品20とエジエクタピンとの固着力
はエジエクタピンの頂面118と肩面116に加
え、主として逃げ平面117により得られるがそ
の接触面積が十分でないため成形品が冷却固化す
る際の収縮に伴い成形品が不定の方向にずれ易い
という問題もあつた。
そこで、本考案によれば、エジエクタピン15
A,15Bの外側面には第2図に示す如くアンダ
カツト状の離型時の係合面としての段部30が形
成される。つまり頂面18と肩面16との間には
好ましくは複数個の斜面31とこれら斜面を連結
する好ましくは複数個の水平連結面33とから構
成される段部30が形成される。これらの段部3
0は明らかに成形品30に対するエジエクタピン
の接触面積を増大する。尚、特に図示はしないが
エジエクタピン15Bの外側面にも同様の段部が
形成される。
エジエクタピン15A,15Bはキヤビテイ1
1の一部を形成するので、成形時には成形品20
の側壁23A,23Bの内面にも対応形状の段部
が形成されるが一般的には成形品の内部形状は製
品として何ら支障なく、またそのような製品を前
提としている。
尚、図示の実施例では成形品20は第1の側壁
23Aの深さが70mmで抜きテーパ3゜以下、第2の
側壁23Bの深さが50mm以上で抜き勾配が
1゜30′以下である。
また、本考によれば上記の如く成形品との接触
面積が全体として大きくなるのでエジエクタピン
の本数は増大することなく、成形品の長手方向寸
法にもよるが例えば成形品の4隅に1ヶずつ計4
個設ければ十分である。
本考案によれば各エジエクタピンにつき段部3
0の水平連結面33の数をn個とすればn×S
(Sは水平連結面33の面積)だけ離型抵抗を受
ける面積が増加され、従つてその分だけ単位面積
当りの離型抵抗が下がる。
また段部30はエジエクタピンと成形品とを大
きな接触面積で密着させる効果があるので成形品
の突き出し時に成形品がエジエクタピンからずれ
るということもなくなる。
〔考案の効果〕
以上に記載した如く本考案によればエジエクタ
ピンの面積当りの離型抵抗が低下せしめられ、そ
の結果、成形品の白化やふくれ等の問題は解消さ
れる。
またそれに伴い、エジエクタピンの本数を低減
できるので冷却水孔の数を増やすことができ成形
サイクルの短縮も計れる。またエジエクタピンと
成形品との密着効果も高まるので成形品の突き出
し時の位置ずれもなく、後続の成形品自動取出を
可能ならしめるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る成形品の突出し構造を有
する成形機の一例を示す図解図、第2図は本考案
に係るエジエクタピンの拡大斜視図、第3図は従
来のエジエクタピンの拡大斜視図。 1……固定型、3……可動型、11……キヤビ
テイ、15A,15B……エジエクタピン、30
……段部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 所定形状の成形品を形成すべき離型可能な固定
    型と可動型とによつて形成される所定形状のコア
    内に成形品の内面の一部を形成するエジエクタピ
    ンを可動型に対して可動に離型方向に平行に延び
    るように配置した成形型において、成形品の内面
    の一部を形成するエジエクタピンの外側面部に多
    段の係合面を形成し、該係合面は、エジエクタピ
    ンによる離型運動の全過程にわたつて、前記係合
    面によつて形成された成形品の対応面と係合して
    離型力を受け止めるように成形品と係合すること
    を特徴とする成形品の突出し構造。
JP1985101141U 1985-07-04 1985-07-04 Expired JPH0325952Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985101141U JPH0325952Y2 (ja) 1985-07-04 1985-07-04

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985101141U JPH0325952Y2 (ja) 1985-07-04 1985-07-04

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS629513U JPS629513U (ja) 1987-01-21
JPH0325952Y2 true JPH0325952Y2 (ja) 1991-06-05

Family

ID=30971614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985101141U Expired JPH0325952Y2 (ja) 1985-07-04 1985-07-04

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59118522U (ja) * 1983-01-26 1984-08-10 三洋電機株式会社 射出成形金型

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Publication number Publication date
JPS629513U (ja) 1987-01-21

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