JPH03258847A - 加硫可能ゴム組成物 - Google Patents

加硫可能ゴム組成物

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JPH03258847A
JPH03258847A JP5382990A JP5382990A JPH03258847A JP H03258847 A JPH03258847 A JP H03258847A JP 5382990 A JP5382990 A JP 5382990A JP 5382990 A JP5382990 A JP 5382990A JP H03258847 A JPH03258847 A JP H03258847A
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copolymer rubber
rubber
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哲夫 東條
Yoshiharu Kikuchi
義治 菊地
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〉 本発明は、加硫可能ゴム組成物に関し、更に詳しくは、
ゴム弾性、耐熱老化性、耐油性、耐退色性、耐寒性に優
れ、実用的な加硫速度を与える加硫可能ゴム組成物に関
する。
(従来の技術) 従来、耐熱老化性、耐油性を要求される用途にはクロロ
ブレンゴムが多用されてきた。しかし、昨今のメインテ
ナンスフリーの要請などにより、クロロブレンゴムの性
能では対応できない用途が増加している。クロロブレン
ゴムは、強度、耐熱老化性、耐油性の点でバランスのと
れたゴム材料であるが、耐オゾン性、耐寒性の点で劣り
、また明色の製品には通しない欠点がある。
そのため、耐オゾン性、耐熱老化性、耐油性、耐光性、
耐候性、耐寒性に優れ、また明色製品に適し耐退色性に
優れている塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム
が提案されているが、塩素化エチレン・α−オレフィン
共重合ゴムはゴム弾性に劣り、永久歪みが大きいという
欠点を持っている。
一方、スチレン/エチレン・ブテン/スチレンブロック
共重合ゴム(B)はゴム弾性に優れるものの、一般にゴ
ム工業界で受入れられている方法で加硫ができず、また
高温雰囲気下では強度が小さく、実用的と言えなかった
(発明が解決しようとする課M) 本発明の目的は、メインテナンスフリーの要請などに対
応できる、より高い製品寿命を持ち、且つ価格的にも実
用的な加硫可能ゴム組成物を提供するにある。具体的に
は、ゴム弾性、耐熱老化性、耐油性、耐退色性、耐寒性
に優れ、且つ、実用的な加硫速度を与える加硫可能ゴム
組成物を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明によれば、塩素含量が20〜40重量%であり、
ムーニー粘度[ML、4(121℃)]が10〜190
である塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム(A
)と、スチレン/エチレン・ブテン/スチレンブロック
共重合ゴム(B)を必須成分とし、塩素化エチレン・α
−オレフィン共重合ゴム(A)とスチレン/エチレン・
ブテン/スチレンブロック共重合ゴム(B)とが重量基
準で、(A)/ (B)=9515乃至70/30の割
合で含有することを特徴とする加硫可能ゴム組成物が提
供される。
塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム(A)の塩
素化前のエチレン・α−オレフィン共重合体のα−オレ
フィンが、炭素数で3乃至10であり、エチレンとα−
オレフィンとの割合が、モル基準でエチレン/α−オレ
フィン=75/25乃至9515であることが好適であ
る。
またスチレン/エチレン・ブテン/スチレンブロック共
重合ゴム(B)の比重が0.89乃至0.93であり、
スチレン部分(a)とエチレン・ブテン部分(b)の重
量比が(a)/ (b)=20/80乃至35/65で
あることが好適である。
(作用) 本発明の加硫可能ゴム組成物は、必須成分として前記し
た塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム(A)と
スチレン/エチレン・ブテン/スチレンブロック共重合
ゴム(B)とを、重量基準で(A)/(B)=9515
乃至7o/3oの割合で含有していることが特徴である
塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム(A)は、
耐オゾン性、耐熱老化性、耐油性、耐退色性、耐寒性、
耐候性等に優れ、これらの特性を付与し、また加硫速度
も良好で実用的な加硫速度を与える働らきをする。反面
ゴム弾性に劣り永久歪みが大きい、ロール加工時グリー
ン強度が小さいので加工しづらいなどの問題を有する。
スチレン/エチレン・ブテン/スチレンブロック共重合
ゴム(B)は、ゴム弾性に優れるものの、一般の加硫方
法で加硫ができず、また高温雰囲気下では、強度が著し
く小さくなり、実用的でないなどの問題を有する。
本発明においては、塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴム(A)とスチレン/エチレン・ブテン/スチレ
ンブロック共重合ゴム(B)の比率(A)/ (B)=
9515乃至70/30の割合が、両者の特長を活かし
、欠点を補い相乗作用効果として本発明の目的を達成さ
せることを可能としている。
即ち上記範囲内において、ゴム弾性、耐熱老化性、耐油
性、耐退色性、耐寒性に優れ、且つ、実用的な加硫速度
を与えるゴム組成物で、しかもより高い製品寿命を持ち
価格的にも実用的な加硫可能ゴム組成物を得ることがで
きる。
上記比率において塩素化エチレン・α−オレフィン共重
合ゴム(A)が95をこえスチレン/エチレン・ブテン
/スチレンブロック共重合ゴム(B)が5を下まわると
、目標のゴム弾性が得られず永久歪も大きくなるおそれ
があり、またロール加工時に加工しづらいなどの問題が
ある。また塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム
(A)が70を下まわり、スチレン/エチレン・ブテン
/スチレンブロック共重合ゴムが30を上まわると、加
硫しても加硫効果が期待できないか加硫困難になり、高
温時の強度が得られず極端に低下する。
(発明の好適な実施態様) 本発明に使用される塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合コム(A)及びスチレン/エチレン・ブテン/スチ
レン・ブロック共重合ゴム(B)は、次の通りである。
塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム(A) 塩素含量が20〜40重量%であり、ムーニ粘度[ML
l−4(121℃)]が10〜19oである塩素化エチ
レン・α−オレフィン共重合ゴムが使用される。
塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム(A)の塩
素化前のエチレン・α−オレフィン共重合ゴムにおいて
、α−オレフィンとしては炭素数3乃至10のものが好
ましい。とりわけ、プロピレン、1−ブテン、4−メチ
ル−ペンテン−1が好ましい。エチレン/α−オレフィ
ンの組成比は、モル基準で50150乃至9515が好
ましい。
エチレン・α−オレフィン共重合ゴムは、上記成分の他
に、他の重合可能な成分を共重合していてもよく、特に
エチレン/α−オレフィン単位の総重量100gに対し
、5−ビニル−2−ノルボルネンを最大30 mmol
含有しているのが好ましい。
エチレン・α−オレフィン共重合ゴムは、上記各成分を
ランダム重合させて得られたゴム状重合体である。塩素
化エチレン・α−オレフィン共重合ゴムは上記により得
られたエチレン・α−オレフィン共重合ゴムを塩素化す
ることにより得られる。
上記共重合ゴムの塩素化は、例えば共重合ゴムを粉砕し
て細粒化し、この細粒を水性けん濁状態にして、約70
〜90℃の温度で分子状塩素と接触させる方法、四塩化
炭素、テトラクロルエチレンのような塩素に対して安定
な溶媒中に共重合ゴムを溶解し、均一な溶液状態として
分子状塩素と接触させる方法、あるいはN−クロルアセ
トアミド、N−クロルサクシイミド、1.3−ジクロル
−5,5−ジメチルヒダントインのような塩素化合物を
ロールやバンバリーミキサ−などで共重合ゴム中に均一
に練り込み、塩素を遊離する温度に加熱する方法などに
よって行われ、特に四塩化炭素、クロロホルムなどのハ
ロゲン化物溶媒中で、ラジカル開始剤の存在下に塩素を
吹き込む方法が、好ましい。
塩素化反応後は、次のようにして処理される。
水性けん濁状態での塩素化の場合塩素化エチレン・・α
−オレフィン共重合ゴムは、水洗を行うことにより分子
状塩素、副生ずる塩化水素を除き、乾燥させる。溶液状
態での塩素化の場合には、反応溶液を過剰のメタノール
などの塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴムの貧
溶媒中に投入し、沈澱物をろ過し、この溶媒で洗浄して
乾燥させる。
本発明で使用する塩素化エチレン・α−オレフィン共重
合ゴムは、塩素含量として20〜40重量%、好ましく
は25〜35重景%であり、この範囲の塩素含量になる
ように塩素化が行われる。またムーニー粘度[ML1+
4(121’I?:)]は、成形性、作業性の見地から
10〜190、好ましくは20〜150、さらに好まし
くは30〜120のものが使用される。
本発明におけるスチレン/エチレン・ブテン/スチレン
ブロック共重合ゴムは、比重が0.89ないし0.93
であり、スチレン部分(a)とエチレン・ブテン部分(
b)の重量比が(a)/(b)=20/80乃至35/
65であるものが使用される。
上記スチレン/エチレン・ブテン/スチレンブロック共
重合ゴムは、その25℃における20重量%トルエン溶
液の粘度が、5(10乃至5000cps、好ましくは
700乃至4000、さらに好ましくは1000乃至3
000のものが用いられる。
次に本発明の加硫可能ゴム組成物について説明する。
加硫可能ゴム組 物 本発明の加硫可能ゴム組成物(以下単にゴム組成物とい
う)においては、塩素化エチレン・α−オレフィン共重
合ゴム(A)と、スチレン/エチレン・ブテン/スチレ
ンブロック共重合ゴムを使用することが、目的達成上の
必須条件である。
塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム(A)とス
チレン/エチレン・ブテン/スチレンブロック共重合ゴ
ム(B)の配合割合は、本発明のゴム組成物の目的に応
じて広く選択しうるが、重量比で通常(A)/ (B)
=s 515乃至70/30の範囲であり、好ましくは
90/10乃至80/20の範囲である。塩素化エチレ
ン・α−オレフィン共重合ゴム(A)の割合が95を上
まわりスチレン/エチレン・ブテン/スチレンブロック
共重合ゴム(B)の割合が5を下まわると、目標のゴム
弾性が得られず永久歪も大きくなるおそれがある。また
塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム(A)の割
合が70を下まわり、スチレン/エチレン・ブテン/ス
チレンブロック共重合ゴム(B)の割合が30を上まわ
ると、加硫しても加硫効果が期待できないか加硫困難に
なる。また高温時の強度が得られなくなる。
本発明のゴム組成物は、意図する加硫物の用途、それに
基づく性能に応じて、塩素化エチレン・α−オレフィン
共重合ゴム(A)、スチレン/エチレン・ブテン/スチ
レンブロック共重合ゴム(B)に加えて、ゴム製品を製
造する上での加工性および要求性能に応じて、それ自体
公知の配合剤、例えば加硫剤、加硫助剤、ゴム用補強剤
、顔料、充填剤、軟化剤、金属活性化剤、スコーチ防止
剤、塩酸吸収剤、老化防止剤、加工助剤などを配合する
ことができる。
本発明では、ゴム組成物中に占める塩素化エチレン・α
−オレフィン共重合ゴム(A)&びスチレン/エチレン
・ブテン/スチレンブロック共重合ゴム(B)の総量は
、意図する加硫物の性能、用途に応じて適宜選択される
が、通常30重量%以上、好ましくは40重量%以上で
ある。また、塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴ
ム(A)及びスチレン/エチレン・ブテン/スチレンブ
ロック共重合ゴム(B)の総量に対して、本発明の目的
の達成を妨げない範囲内において前記(A)、(B)以
外のゴムを加えて使用することもできる。
本発明のゴム組成物の加硫方法としては、トリアジン加
硫、有機過酸化物加硫が適当である。
トリアジン加硫を行う場合、加硫剤としては、下記一般
式(I)で表わされるトリアジン化合物が使用される。
1 (式中、R1は−NRJs 、−OR,または−5R,
を表わし、ここでR2、R3はそれぞれ水素原子、未置
換もしくは置換アルキル基、または未置換もしくは置換
アリール基を表わすものとする。)で表わされるトリア
ジンチオール類が使用される。
このような一般式(1)で表されるトリアジンチオール
類として具体的には、トリアジン−2,4゜6−ドリチ
オール、2−ジブチルアミノトリアジン−4,6−ジチ
オール、2−フェニルアミノトリアジン−4,6−ジチ
オール、2−ヘキシルアミノトリアジン−4,6−ジチ
オール、2−ジエチルアミノトリアジン−4,6−ジチ
オール、2−ブトキシトリアジン−4,6−ジチオール
などを挙げることができる。
加硫剤は塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム(
A)とスチレン/エチレン・ブテン/スチレンブロック
共重合ゴム(B)との総量1(10gに対してlXl0
−3〜2.5 Xl0−2モル、好ましくは1.5 X
l0−3〜2X 10−2モル、さらに好ましくは3 
xi(1−’ 〜1.3 xlO−”モルの割合で配合
される。
加硫剤の配合量が上記範囲よりも小さい場合には、好適
なゴム弾性を有する加硫物が得られず、また上記範囲よ
りも多量に配合すると伸びが低下し、実用に供し難くな
る傾向がある。
加硫剤としてトリアジン化合物を使用するときは加硫助
剤が添加される。加硫助剤は加硫速度を加工成形上実用
的なものとするために添加される。加硫助剤としては、
酸解離定数(pKa)が7以上の有機塩基、あるいは有
機塩基を発生しうる化合物が使用される。
これらの加硫助剤としては、1.8−ジアザ−ビシクロ
(5,4,0)−ウンデセン−7、ラウリルアミン、ベ
ンジルアミン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリ
ン、ジシクロヘキシルアミン、ジブチルジチオカルバミ
ン酸亜鉛、ペンタメチレンジチオカルバミン酸ピペリジ
ン塩、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスル
フェンアミド、安息香酸・ジシクロヘキシルアミン塩、
安息香酸・ピペリジン塩、ジペンタメチレンチウラムテ
トラスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、
ヨウ化テトラメチルホスホニウム、塩化テトラメチルア
ンモニウム、臭化テトラブチルホスホニウム、臭化テト
ラブチルアンモニウム、ジステアリルジメチルアンモニ
ウムクロライドなどのオニウム塩が例示できる。
加硫助剤は、塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴ
ム(A)とスチレン/エチレン・ブテン/スチレンブロ
ック共重合ゴム(B)との総量100gに対して5X1
0−’〜2X10−’モル、好ましくはlX10−’〜
1XI(1−2モル、1fi単独で或いは2種以上混合
して用いられる。
有機過酸化物加硫を行う場合、加硫剤としてはジクミル
ペルオキシド、2.5−ジメチル−2,5−ジ(第三ブ
チルペルオキシ)ヘキサン、2.5−ジメチル−2,5
−ジ(ベンゾイルペルオキシ)ヘキサン、2.5−ジメ
チル−2,5−ジ(34三ブチルペルオキシ)ヘキシン
−3、ジ第三ブチルペルオキシド、ジ第三ブチルペルオ
キシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、第三ブ
チルヒドロペルオキシドを例示できるが、なかでもジク
ミルペルオキシド、ジ第三ブチルペルオキシド、ジ第三
ブチルペルオキシ−3゜3.5−トリメチルシクロヘキ
サンが好ましく使用される。
有機過酸化物の使用量は、塩素化エチレン・α−オレフ
ィン共重合ゴム(A)とスチレン/エチレン・ブテン/
スチレンブロック共重合ゴム(B)との総量100gに
対して通常3X10−’〜5×lロー2モル、好ましく
はlXl0−’〜3X10−’モルの範囲に選ぶ。
加硫剤として有機過酸化物を使用するときは、加硫助剤
の併用が好ましい、加硫助剤としては硫黄、p−キノン
ジオキシムなどのキノンジオキシム系、ポリエチレング
リコールジメタクリレートなどのメタクリレート系、ジ
アリルフタレート、トリアリルシアヌレートなどのアリ
ル系、その化マレイミド系、ジビニルベンゼンなどが例
示される。
このような加硫助剤は、使用する有機過酸化物1モルに
対し1/2乃至2モル、好ましくは約等モル使用する。
ゴム用補強剤としては、例えばSRF、GPF、 FE
F、MAF、 HAF、 l5AF、 SAF、 F丁
」Tなどの各種カーボンブラック、微粉けい酸などが適
宜用いられる。
顔料としては、公知の無機顔料(例えばチタンホワイト
)、有機顔料(例えばナフトール・グリーンB)が使用
される。
充填剤としては、例えば軽質炭酸カルシウム、重質炭酸
カルシウム、タルク、クレーなどが用いられる。これら
の補強剤、顔料および充填剤は、いずれも塩素化エチレ
ン・α−オレフィン共重合ゴム(A)とスチレン/エチ
レン・ブテン/スチレンブロック共重合ゴムCB)との
総量100重量部に対して通常2003!量部以下、好
ましくは150重量部以下の量で配合される。
また軟化剤としては、例えばプロセスオイル、潤滑油、
パラフィン、流動パラフィン、石油アスファルト、ワセ
リンなどの石油系物質、コールタール、コールタールピ
ッチなどのコールタール類、ヒマシ油、アマニ油、ナタ
ネ油、大豆油、ヤシ油などの脂肪油、トール油、蜜ロウ
、カルナウパロウ、ラノリンなどのロウ類、リシノール
酸、バルミチン酸、ステアリン酸、ステアリン酸バリウ
ム、ステアリン酸カルシウムなどの脂肪酸、またはその
金属塩、ナフテン酸またはその金属塩、パイン油、ロヂ
ンまたはその誘導体、テルペン樹脂、石油樹脂、クマロ
ンインデン樹脂、アタクチックポリプロピレン、可塑剤
例えばジオクチルフタレート、ジオクチルアジペート、
ジオクチルセバケートなどのエステル系可塑剤、その他
マイクロクリスタリンワックス、サブ(ファクチス)、
液状ポリブタジェン、変性液状ポリブタジェン、液状チ
オコール等を挙げることができる。
これらの軟化剤は、一般に塩素化エチレン・α−オレフ
ィン共重合ゴム(A)とスチレン/エチレン・ブテン/
スチレンブロック共重合ゴム(B)との総量100重量
部当たり100重量部以下、好ましくは70重量部以下
の貴で適宜配合される。
金属活性化剤として、酸化マグネシウム、高級脂肪酸亜
鉛、鉛丹、リサージ、酸化カルシウム等を使用し得る。
これらの金属活性化剤は、塩素化エチレン・α−オレフ
ィン共重合ゴム(A)とスチレン/エチレン・ブテン/
スチレンブロック共重合ゴム(B)との総量100重量
部に対して3〜15重量部、好ましくは5〜10重量部
の範囲で使用するのがよい。
スコーチ防止剤としては公知のスコーチ防止剤を用いる
ことができ、無水マレイン酸、チオイミド系化合物、ス
ルフェンアミド系化合物、スルホンアミド系化合物など
を例示できる。上記成分は通常、塩素化エチレン・α−
オレフィン共重合ゴム(A)とスチレン/エチレン・ブ
テン/スチレンブロック共重合ゴム(B)との総量10
0重量部に対して0.2〜5重量部、好ましくは0.3
〜3重量部の割合で用いられる。
塩酸吸収剤としては、周期律表第1I A族金属の有機
酸塩たとえば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン
酸カルシウム、マナセアイト、ハイドロタルサイト、エ
ポキシ化大豆油、エポキシ系塩酸吸収剤などが例示でき
る。これらの塩酸吸収剤は塩素化エチレン・α−オレフ
ィン共重合ゴム(A)とスチレン/エチレン・ブテン/
スチレンブロック共重合ゴム(B)との総量100重量
部当り2重量部以下の量で適宜配合することができる。
また本発明のゴム組成物は、老化防止剤を使用しなくて
も耐老化性、耐久性に優れているので老化防止剤を使用
しないこともできるが、なお老化防止剤を使用すれば、
本発明のゴム組成物を用いた製品の材料寿命を永くする
ことが可能であることも通常のゴムにおける場合と同様
である。この場合に使用される老化防止剤としては、例
えばフェニルナフチルアくン、 N、N’−ジー2−ナ
フチル−p−フェニレンジアセンなどの芳香族第二アミ
ン系、ジブチルヒドロキシトルエン、テトラキス[メチ
レン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドキロシ)ヒド
ロキシンナメート]メタンなどのフェノール系安定剤、
ビス[2−メチル−4−(3−n−アルキルチオプロピ
オニルオキシ)−5−t−プチルフェニルコスルフィド
などのチオエーテル系安定剤、ジブチルジチオカルバミ
ン酸ニッケルなどのジチオカルバミン酸塩系安定剤など
が単独あるいは2種以上の併用で配合される。
このような老化防止剤の使用量は、塩素化エチレン・α
−オレフィン共重合ゴム(A)とスチレン/エチレン・
ブテン/スチレンブロック共重合ゴム(B)との総量1
00重量部に対して通常0.1〜5重量部、好ましくは
0.5〜3重量部の割合に選ぶ。
次に加工助剤としては、通常のゴムの加工に使用される
ものが使用でき、リシノール酸、ステアリン酸、バルミ
チン酸、ラウリン酸、ステアリン酸バリウム、ステアリ
ン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、上記酸のエステル
類など、高級脂肪酸、その塩およびそのエステル類など
を例示できる。これらの加工助剤は通常の場合には、塩
素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム(A)とスチ
レン/エチレン・ブテン/スチレンブロック共重合ゴム
(B)との総量100重量部に対して約10重量部まで
、好ましくは約1〜5重量部用いられる、 本発明の加硫可能ゴム組成物は、例えば次のような方法
で調製することができる。
塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム、スチレン
/エチレン・ブテン/スチレンブロック共重合ゴム及び
補強剤、顔料、充填剤、軟化剤などの添加剤をバンバリ
ーミキサ−の如きミキサー類を用いて約80〜17[1
℃の温度で約3〜10分間混練した後、加硫剤、加硫助
剤をオーブンロールの如きロール類を用いて追加混合し
、ロール温度的40〜80℃で約5〜30分間混練して
分出し、リボン状またはシート状のゴム配合物を調製す
る。
或いは、塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム、
スチレン/エチレン・ブテン/スチレンブロック共重合
ゴム及び配合剤を約80〜100℃に加熱された押出機
に直接供給し、滞留時間を約0.5〜5分間とることに
より、ベレット状のゴム配合物を調製することもできる
このようにして調製された未加硫ゴム配合物は、例えば
押出成形機、カレンダーロール、プレスなどにより所望
の形状に成形され、成形と同時にまたはその成形品を加
硫槽内で、通常約150〜270℃の温度に約1〜30
分間加熱する方法により加硫される。
加硫槽としては、スチーム加硫かん、熱空気加熱槽、ガ
ラスピーズ流動床、溶融塩加硫槽、マイクロ波加硫槽な
どが単独あるいは組合わせて使用される。
加硫物はそのもの自体でも電気絶縁材、自動車工業部品
、工業用ゴム製品、土木建材用品、ゴム引布などとして
有用である。
電気絶縁材としてはプラグキャップ、イグニッションキ
ャップ、ディストリビュータキャップなどの自動車エン
ジン周辺のキャップ類、コンデンサーキャップ、舶用電
線、自動車用イグニッションケーブルなどの電線の通電
部を円筒状に被覆した絶am、ケーブルジヨイントカバ
ーなどに具体的に使用される。
自動車工業部品としては、ラジェーターホース、フュー
エルホースなどのホース類、またバンパー、バンパーフ
ィラー、バンパーストリップ、バンパーサイドガード、
オーバーライダー、サイドプロテクションモールなどの
自動車外装部品、各種ウェザ−ストリップ類、ブーツ、
ボールジヨイントシール、各種防振ゴムなどに使用でき
る。
工業用ゴム製品としては、ロール、バッキング、ライニ
ング、ベルトなどに使用できる。
また土木建材用としては、ルーフィングシート、耐熱ベ
ルト、建築用ガスケット、ハイウェイジ8インドシール
などに使用される。
ゴム引布としては、防水布、天幕、レジャーシートなど
に使用される。
更に、加硫に先立ってゴム配合物中に発泡剤および必要
に応じて発泡助剤を配合し、断熱材、クツション材、シ
ーリング材、防音材、電気絶縁材などに使用し得る発泡
加硫物とすることもできる。
発泡剤としては、例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸アンモニウム、亜
硝酸アンモニウムなどの無機発泡剤; N、N’−ジメ
チル−N、N’−ジニトロソテレフタルア主ド、N、N
’−ジニトロソペンタメチレンテトラミンなどのニトロ
ソ化合物;アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロ
ニトリル、アゾシクロへキシルニトリル、アゾジアミノ
ベンゼン、アゾジカルボン酸バリウムなどのアゾ化合物
;ベンゼンスルホニルヒドラジド、トルエンスルホニル
ヒドラジド、 p、p’−オキシビス(ベンゼンスルホ
ニルヒドラジド)、ジフェニルスルホン−3,3°−ジ
スルホニルヒドラジドなどのスルホニルヒドラジド化合
物;カルシウムアジド、4,4°−ジフェニルジスルホ
ニルアジド、p−トルエンスルホニルアジドなどのアジ
ド化合物が挙げられ、特にニトロソ化合物、アゾ化合物
およびアジド化合物が好んで使用される。
これらの発泡剤は、塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴムとスチレン/エチレン・ブテン/スチレンブロ
ック共重合ゴムとの総量100重量部当たり通常約0.
5〜30重量部、好ましくは約1〜20重量部の割合で
配合され、一般に見掛比重約0.03〜0,7程度の発
泡体を形成させる。
発泡剤と共に使用することもできる発泡助剤としては、
サリチル酸、フタル酸、ステアリン酸などの有機酸ある
いは尿素またはその誘導体などが使用され、発泡剤の分
解温度の低下、分解促進、気泡の均一化などの働きを示
す。
(効果) 本発明の加硫可能ゴム組成物は、前記した通り必須成分
として塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム(A
)とスチレン/エチレン・ブテン/スチレンブロック共
重合ゴム(B)とを、重量基準で(A)/ (B)=9
515乃至70/30の割合で含有することにより、両
者の優れた特長を活かし、欠点を補い、その相乗作用効
果としてゴム弾性、耐熱老化性、耐油性、耐退色性、耐
寒性に優れ、且つ実用的な加硫速度を与え、高温度時の
強度の低下のないゴム組成物で、しかもより高い製品寿
命を持ち価格的にも実用的なゴム組成物を得ることがで
きる。
本発明のゴム組成物は、このように優れた物性を有する
ので前記したように電気絶縁材、自動車工業部品、工業
用ゴム製品、土木建材用品、ゴム引布などに有効に使用
することができる。
(実施例) 次に実施例及び比較例により本発明を説明する。
実施例1 次の手順で本発明の加硫可能ゴム組成物を作製し、試験
に供した。
まず表−1に示す配合剤を4.31バンバリーミキサ−
(神戸製鋼社製)で5分間混練しダンプアウトする。つ
いでダンプアウトした混練物を14インチオーブンロー
ル(日本ロール社製)に巻き付けた。この時、ロール表
面温度は、前ロール60℃、後ロール70℃であった。
このオープンロール上で表−2に示す配合剤を添加し2
分間混練した後、厚さ約3fllI11でシート出しし
た。
この配合ゴムを用い、JISに6300未加硫ゴム物理
試験方法に従って、125℃でムーニースコーチ試験を
行いムーニースコーチ時間t5を測定した。
更に、この配合ゴムを160℃−20分間でプレス加硫
し2IIIl厚の加硫ゴムシートを作製した。この加硫
ゴムシートを用い、JIS K 6301加硫ゴム物理
試験方法に従って25℃雰囲気下で引張強さ、伸び及び
永久伸びを測定し、更に80℃雰囲気下で引張強さ及び
伸びを測定した。これらの測定結果を、表−3に示す。
表   1 3ゝ商品名 協和マグ150、協和化学社製4′焼成り
レー、Freeport Kaolin Compan
y製5′商品名 りブシルVN3、 日本シリカ社製6
′ジオクチルアジペート、和光純薬社製表   2 配合剤 重量部 アクチング5121 5.0 /スチレンブロック共重合ゴム2′ ステアリン酸 マグネシア3′ ホワイトテックス#24′ シリカ6′ D OA ” 10.0 3.0 5.0 60.0 20.0 35.0 n商品名 ZISNE丁−DB 、三路化成社製2ゝ加
硫助剤、吉富製薬社製 実施例2 実施例1において塩素化エチレン・1−ブテン共I合ゴ
ムとスチレン/エチレン・1−ブテン/スチレンブロッ
ク共重合ゴムの比率を90/10から75/25にした
以外は、実施例1と同様に行った。それらの測定結果を
表−3に示す。
比較例1 実施例1において塩素化エチレン・1−ブテン共重合ゴ
ムとスチレン/エチレン・1−ブテン/スチレンブロッ
ク共重合ゴムの比率を90/10から塩素化エチレン・
1−ブテン共重合のみにした以外は、実施例1と同様に
行った。
それらの結果を表−3に示す。
比較例2 実施例1において塩素化エチレン・1−ブテン共重合ゴ
ムとスチレン/エチレン・1−ブテン/スチレンブロッ
ク共重合ゴムの比率を90/10から50150にした
以外は、実施例1と同様に行った。
それらの結果を表−3に示す。
比較例3 実施例1において塩素化エチレン・1−ブテン共重合ゴ
ムとスチレン/エチレン・1−ブテン/スチレンブロッ
ク共重合ゴムの比率を90/10からスチレン/エチレ
ン・1−ブテン/スチレンブロック共重合ゴムのみにし
た以外は、実施例1と同様に行った。
それらの結果を表−3に示す。
実施例3 実施例1においてスチレン/エチレン・1−ブテン/ス
チレンブロック共重合ゴムとして下記のものを用いた以
外は、実施例1と同様に行った。
それらの結果を表3に示す。
商品名 クレイトンG1651.5hel1社製比重:
0.91、スチレン/エチレン・1−ブテン(重量比)
:28/72

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塩素含量が20〜40重量%であり、ムーニー粘
    度[ML_1_+_4(121℃)]が10〜190で
    ある塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム(A)
    と、スチレン/エチレン・ブテン/スチレンブロック共
    重合ゴム(B)を必須成分とし、塩素化エチレン・α−
    オレフィン共重合ゴム(A)とスチレン/エチレン・ブ
    テン/スチレンブロック共重合ゴム(B)とが重量基準
    で、(A)/(B)=95/5乃至70/30の割合で
    含有することを特徴とする加硫可能ゴム組成物。
  2. (2)塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム(A
    )の塩素化前のエチレン・α−オレフィン共重合体のα
    −オレフィンが、炭素数で3乃至10であり、エチレン
    とα−オレフィンとの割合が、モル基準でエチレン/α
    −オレフィン=75/25乃至95/5であることを特
    徴とする請求項第1項記載の加硫可能ゴム組成物。
  3. (3)スチレン/エチレン・ブテン/スチレンブロック
    共重合ゴム(B)の比重が0.89乃至0.93であり
    、スチレン部分(a)とエチレン・ブテン部分(b)の
    重量比が(a)/(b)=20/80乃至35/65で
    あることを特徴とする請求項第1項記載の加硫可能ゴム
    組成物。
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