JPH03250529A - 含浸形カソードの製造方法 - Google Patents

含浸形カソードの製造方法

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JPH03250529A
JPH03250529A JP4537990A JP4537990A JPH03250529A JP H03250529 A JPH03250529 A JP H03250529A JP 4537990 A JP4537990 A JP 4537990A JP 4537990 A JP4537990 A JP 4537990A JP H03250529 A JPH03250529 A JP H03250529A
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JP
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metal
electron emitting
thin film
electron
oxide
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JP4537990A
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Seiji Kumada
熊田 政治
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は高電流密度カソードとして電子管等に用いられ
る含浸形カソードの製造に係り、特に、低動作温度で長
時間にわたり良好かつ安定な電子放出特性を示し得る含
浸形カソードの製造方法に関する。
[従来の技術] 電子放出特性を含浸させた高融点金属(例えばw)多孔
質基体の電子放出面に高融点金属とScまたはScの酸
化物もしくはその両者とからなる薄膜を有する含浸形カ
ソードは、O3あるいはIrの薄膜を有する従来の含浸
形カソードと比べて、100℃以上の低温動作化が可能
であり、かつそれまでのScを添加した含浸形カソード
と比べてイオン衝撃にも耐え得るという画期的なカソー
ドである(特開昭6]−13526号)。
上記カソードは、動作中に下地の基体からBaが供給さ
れ、基体表面にBa、 ScおよびOからなる低仕事関
数の単分子層が形成され、良好な電子放出特性を示すも
のである。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記カソードは、まれにではあるが、電
子放出特性が極端に低いものや、初期の電子放出特性が
良好であっても短時間で劣化してしまうものが出てくる
ため品質の安定性に乏しいという問題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の有していた課題を解決
して、低温で長時間にわたり良好かつ安定な電子放出特
性を示し得る含浸形カソードの製造方法を提供すること
にある。
[課題を解決するための手段] 上記目的は、WもしくはMoなどの高融点金属からなる
多孔質基体に電子放出物質を含浸させ、ソノ電子放出面
にWと、Sc 、 Y、 Al、Gaの中力1ら選ばれ
る少なくとも1種、もしくはそれらを主体とする金属の
酸化物との混合物からなる薄膜を形成してなる含浸形カ
ソードの製造にお(1て、(イ)Wは酸化せず上記Sc
等の金属のみを酸化し得る雰囲気中でWと上記Sc等の
金属あるし)はその酸化物とを電子放出面にスパッタリ
ングすることによって上記混合物からなる薄膜を形成す
るか、あるいは、(ロ)電子放出面にWまたはWを主体
とする金属の酸化物と上記Sc等の金属の酸化物との混
合物からなる薄膜をスパッタリング等により形成した後
、水素または水素を含む雰囲気中で加熱することにより
上記混合物からなる薄膜を形成することによって達成す
ることかできる。
[作用] 前記従来技術において電子放出特性が不安定な原因は、
例えばWとSc、03とをアルゴン(Ar)ガスによっ
てスパッタリングしてそれらの混合膜を形成した場合、
膜形成時にSc、 0.がArイオンの衝撃によって酸
素(0)を失って金属状態で膜中に入り、他方、Wは一
部がこの0を取り込んで酸化物として膜中に入ることに
よって、Ba、 ScおよびOからなる単分子層の構造
、組成が低仕事関数を与える最適範囲から逸脱するもの
が出てくることによるものである。
スパッタリング用ガスとしてArの代りにArと0.と
の混合ガスを用いればScが金属状態で膜中に入る量は
減少するが、同時にWが酸化物として膜中に入る量も増
加するため、電子放出特性の不安定性は改善されない。
また、WとSc、 O,との代りにWとSc、W、O,
、とをArガスによってスパッタリングして混合膜を形
成した場合は、電子放出特性の不安定性はやや軽減され
るが、木質的な改善には不十分である。
これに対して、前掲(イ)および(ロ)の方法を採るこ
とによって、陰極電子放出面上に形成した薄膜中におい
て讐をほぼ完全な金属状態、上記Sc等の金属の酸化物
をほぼ完全な酸化状態に保持することかでき、この結果
、良好な電子放出特性を安定かつ長期にわたって維持す
ることができる。
[実施例] 以下、本発明の含浸形カソードの製造方法について実施
例によって具体的に説明する。
実施例 1 第1図は本発明方法により製造した含浸形カソードの概
略構成を示す断面図で、空孔率20〜25%の高融点金
属(W)2からなる多孔質体から構成され、空孔3中に
Ba−Caアルミネートを含浸したカソード基体1、該
カソード基体1の表面に形成したW−Sc、O,薄膜5
、該カソード基体1を内部に装着、レーザ溶接あるいは
ろう付けにより固着したMo製カップ4、該カップ4の
外周にレーザ溶接により固定配置したTa製スリーブ6
および該スリーブ6内に挿入したヒータ9からなること
を示す。
ここで、上記W −Sc、0.薄膜5は、Ar 6X1
0−”Torr%Ht2X10−’Torr、 H,0
3XIO−’Torrの混合カス雰囲気中でWとSc、
O,とをカソード基体jの表面に同時にスパッタリング
することにより形成した。
上記構成の含浸形カソードについて、2極管方式で、陽
極にパルス幅約5μs、周波数+00H2の高電圧パル
スを印加して飽和電流密度の測定を行った。その結果、
本発明の製造方法により製造した含浸形カソードは、カ
ソード温度900°Cb(輝度温度)において平均+1
A/cm、最も低いものでも8A/cutの値が得られ
た。これに対し、従来技術により製造した含浸形カソー
ドすなわちArガス雰囲気中あるいはArと02との混
合ガス雰囲気中でWとSc、0.とをスパッタリングす
ることによって形成した薄膜を有するカソードについて
は、平均9A/ゴ、最も低いものでは3A/ci(とい
う結果が得られた。
実施例 2 実施例1の場合と同様構成の含浸形陰極の製造において
、Ba−Caアルミネートを含浸したカソード基体lを
カップ4に装着・固定した後、カソード基体1の表面に
約3%のSc、O,を含むWO。
Sc、0.薄膜をスパッタ法によって付着させ、次0で
露点−25℃の水素雰囲気中1150℃で30分間加熱
することによってW −Sc、帆薄膜5を形成した。
さらに、上記カップ4の外周にスリーブ6を配置し、レ
ーザ溶接により固定してカソード構体を完成した。
上記の構成からなるカソードを用い、実施例1の場合と
同様にして、2極管方式によりアノードにパルス幅5μ
s1周波数100Hzの高電圧パルスを印加して飽和電
流密度の測定をおこなった。その結果、本実施例の方法
により製造した含浸形カソードは、上記と同様条件で、
平均+0A/ cnt、最も低いものでも8A/cmと
いう結果が得られた。
上記実施例においてはWとSc、 O,とからなる薄膜
を有するカソードの場合の例について説明したが、Wの
代りにMo、 Os、 Ir、 Re、 Ruあるいは
これらを主体とする合金W−Mo、 W−Os、 W−
1r、 W−Re、W−Ru等を用いても、またSc、
O,の代りにY2O2、Al、O,、Ga、0.、等を
用いても全く同様な結果が得られた。また、スパッタリ
ングを行う雰囲気として、上記ArとHlと11.0と
の混合ガスのArの代りにHe、 Ne、 Kr、 X
eを用いた場合にも同様な結果が得られた。
なお、上記水素雰囲気中における酸化膜の還元において
、水素の露点(水蒸気含有量に対応する)が0℃を超え
るとカソード基体中の電子放出物質が変質して結果的に
電子放出特性が劣化するため、水素の露点は少なくとも
O′C以下であることが望ましい。なお、同雰囲気中に
は、さらに、窒素(N、)ガスやArガスのような不活
性ガスを添加しても良い。
また、還元温度は700℃を下回るとWの還元が十分に
行われず、1600°Cを超えるとカソード基体中の電
子放出物質が変質して電子放出特性が劣化するため、7
00〜1600℃の範囲が適当である。
[発明の効果] 以上述べてきたように、含浸形カソードの製造方法を本
発明の方法とすることによって、従来技術の有していた
課題を解決して、低温で長時間にわたり良好かつ安定な
電子放出特性を示し得る含浸形カソードの製造方法を提
供することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製造方法によって製造した含浸形カソ
ードの概略構成を示す断面図である。 1・・・カソード基体、  2・・・高融点金属(W)
、3・・・空孔、      4・・・MO製カップ、
5・・・W−Sc、 O,薄膜、  6・・・Ta製ス
リーブ、7・・・W芯線、     8・・・アルミナ
被覆、9・・・ヒータ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、WもしくはMoなどの高融点金属からなる多孔質基
    体に電子放出物質を含浸させ、その電子放出面にWと、
    Sc、Y、Al、Gaの中から選ばれる少なくとも1種
    、もしくはそれらを主体とする金属の酸化物との混合物
    からなる薄膜を形成してなる含浸形カソードの製造にお
    いて、Wは酸化せず上記Sc等の金属のみを酸化し得る
    雰囲気中でWと上記Sc等の金属あるいはその酸化物と
    を電子放出面にスパッタリングすることによって上記混
    合物からなる薄膜を形成することを特徴とする含浸形カ
    ソードの製造方法。 2、WもしくはMoなどの高融点金属からなる多孔質基
    体に電子放出物質を含浸させ、その電子放出面にWと、
    Sc、Y、Al、Gaの中から選ばれる少なくとも1種
    、もしくはそれらを主体とする金属の酸化物との混合物
    からなる薄膜を形成してなる含浸形カソードの製造にお
    いて、その電子放出面にWまたはWを主体とする金属の
    酸化物と上記Sc等の金属の酸化物との混合物からなる
    薄膜を形成した後水素または水素を含む雰囲気中で加熱
    することによって、WまたはWを主体とする金属と上記
    Sc等の金属の酸化物との混合物からなる薄膜を形成す
    ることを特徴とする含浸形カソードの製造方法。
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