JPH032466Y2 - - Google Patents

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JPH032466Y2
JPH032466Y2 JP1989058794U JP5879489U JPH032466Y2 JP H032466 Y2 JPH032466 Y2 JP H032466Y2 JP 1989058794 U JP1989058794 U JP 1989058794U JP 5879489 U JP5879489 U JP 5879489U JP H032466 Y2 JPH032466 Y2 JP H032466Y2
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input shaft
dowel pin
valve
spool
commutator
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は構造を簡素化した全油圧式動力舵取装
置において、とくにコントロールバルブの改良に
関する。
(従来の技術とその課題) 従来の全油圧式動力舵取装置は大別して、
EATON社式とTRW社式の2形式のものが提供
されている。
EATON社式は、ロータリバルブとトロコイド
型ギヤポンプおよびコミユテータによつて構成さ
れているが、ロータリバルブはスリーブとの組合
せからなつており、そのクリアランスと同心度の
精度管理は円筒部4個所(バルブハウジング内
径、スリーブ内外径、バルブ径)を必要とするけ
れども、コミユテータは簡素な機構である。
これに対し、TRW社式は、スライドバルブと
トロコイド型ギヤポンプおよびコミユテータによ
り構成されており、クリアランスと同心度の精度
管理を要する円筒部は2個所(バルブハウジング
内径、バルブ径)と少ないが、コミユテータが複
雑な機構になつている。
なお、実開昭51−123524号公報には、入力軸回
転に伴つて軸方向に変位するスプールにコミユテ
ータバルブを連携させた構造の油圧コントローラ
が開示されている。これによると、バルブまわり
については比較的簡潔な構造となるものの、入力
軸の回転変位を軸方向に変換するためにピン及び
長孔等の組み合わせによる機構を用いているた
め、部品点数が多くなると共に各部品間のガタが
生じて精度が低下するという問題が有つた。
本考案は、このような従来の問題点を解消し
て、構造が簡潔で加工が容易であり、しかも精度
の高い全油圧式動力舵取装置を提供することを目
的としている。
(課題を解決するための手段) そのために本考案では、操舵入力側に連結され
た入力軸にバルブスプールをヘリカルねじを介し
て螺合し、このスプールにコミユテータを係合
し、コミユテータにメータリングポンプの油室と
バルブハウジングの環状ポートとを連通させる油
孔群を形成する一方、前記入力軸の端部に軸方向
に形成した切欠溝に円周方向に所定のクリアラン
スを有するようにダウエルピンを配置し、このダ
ウエルピンの端部を前記スプールに軸方向に形成
した溝にて挟持するとともに入力軸端部に形成し
た内孔にダウエルピンと入力軸とを連結する板状
の反力ばねを収装し、かつ前記メータリングポン
プのドライブシヤフトをダウエルピンに連結し
た。
(作用) 上記構成においては、バルブスプールは入力軸
に周設したヘリカルねじに螺合し軸方向に移動し
てバルブ偏差を生じ、バルブスプールに係合する
コミユテータに形成した2組の油孔群を介して、
バルブハウジングの環状ポートからの通路とメー
タリングポンプの油室とが連通する。
入力軸の回転がスプールに伝達されるとき、ダ
ウエルピンに連結した板状の反力ばねの変形に基
づいて入力軸に直接反力が作用するので、このと
きに反力はヘリカルねじの摺動抵抗を増すような
ことがない。また、メータリングポンプのドライ
ブシヤフトはダウエルピンに連結してあるのでそ
の回転に伴つて無用な外力がスプールに作用する
ようなこともない。これらのことから、スプール
は極めて円滑に作動する。
一方、スプールに保持したダウエルピンを入力
軸端部に形成した内孔に収装した反力ばねを介し
て入力軸に連結するとともに、このダウエルピン
にメータリングポンプのドライブシヤフトを連結
したことから、全体として軸方向の寸法が極めて
小さくなる。また、入力軸とダウエルピンとの相
対回転は入力軸端部の軸方向の切欠溝にダウエル
ピンが当接した位置にて規制されるが、この規制
構造が入力軸端部に構成されることも軸方向の寸
法を短縮することに貢献している。
(実施例) 以下本考案の実施例を図面にもとづいて説明す
る。
第1図および第2図に示すように、バルブハウ
ジング1は、一方の端部に固設したホルダ2を介
して、内孔に入力軸3を回転自在に支持し、他方
の端部にサイドプレート4を介して、メータリン
グポンプ5を固設している。
メータリングポンプ5は、バルブハウジング1
に固設されたアウタロータ6と、アウタロータ6
の内歯と噛み合うインナロータ7とによつて、ト
ロコイド型ギヤポンプを構成し、インナロータ7
のスプライン8にはドライブシヤフト9のピン1
0が係合し、ドライブシヤフト9は、入力軸3側
端部に形成した溝11に、ダウエルピン12を挟
持している。
一方、バルブハウジング1とサイドプレート4
との間には、コミユテータ13が備けられてお
り、コミユテータ13は、そのフランジ部14の
両端面でバルブハウジング1の端面とサイドプレ
ート4とに密接摺動し、またバルブハウジング1
内に延びた筒部の外周の一部にはスプライン15
を刻設している。
前記入力軸3は、外周の一部にヘリカルねじ1
6と内部に内孔17を設け、一方の端部は操舵入
力部材である図示しないハンドルを連結し、他方
の端部には軸方向に長い切欠溝18を対向して刻
設しており、その切欠溝18は、前記ダウエルピ
ン12を抱えて両側にクリアランスδを有してい
る。また、内孔17には反力ばね19が設けられ
ており、その反力ばね19は、先端両側の腕部2
0でダウエルピン12を半周し重ね合わされて一
体となり、内孔17底部に刻設された溝に挿嵌さ
れている。
バルブハウジング1にはバルブスプール21が
密接摺動しており、そのバルブスプール21は、
内孔22の一方の端部に設けられたヘリカルギヤ
23で入力軸3のヘリカルねじ16に係合し、他
方の端部に設けられたスプライン24によつてコ
ミユテータ13のスプライン15に係合してお
り、また軸方向に刻設した溝11′はダウエルピ
ン12の両端部を挿嵌して保持している。
次に油路系について説明する。コミユテータ1
3には、第4図に示すように、ピツチ円D上に配
置された2組の油孔群E1〜E6,E11〜E16が設けら
れており、油孔群E1〜E6は求心方向への長孔、
油孔群E11〜E16は遠心方向への長溝を形成してい
る。また、サイドプレート4には、コミユテータ
13と同一のピツチ円D上に油孔群F1〜F7が穿
設され、それはメータリングポンプ5の図示しな
い油室に連通している。
一方、バルブハウジング1には、メータリング
ポンプ側から10個の環状ポートG1,G2,M1
C1,T1,P1,T2,C2,M2,P2と、6個の通路
25P,25T,25c1,25c2,25M1,25M2
が設けられている。環状ポートP1とP2は通路2
Pを介してポンプPに、環状ポートT1とT2は通
路25Tを介してタンクTに、環状ポートC1およ
びC2は通路25c1および25c2を介してパワシリ
ンダCの圧力室AおよびBに、環状ポートM1
よびM2は通路25M1、環状ポートC1および通路
25M2、環状ポートG2を介して、コミユテータ
13の油孔群E1〜E6およびE11〜E16にそれぞれ連
通している。
また、バルブスプール21には、メータリング
ポンプ側から4個の環状ポートH1〜H4が設けら
れており、バルブスプール21の中立時に、環状
ポートH1およびH4はバルブハウジング1の環状
ポートC1およびC2を閉塞し、また環状ポートH2
およびH3は環状ポートT1とP1およびP1とT2をそ
れぞれ連通するようになつている。
次に作用について説明する。
パワシリンダCに負荷がかかつた状態で、第3
図および第4図に示すようにハンドルを左に切つ
て入力軸3を左回転させると、メータリングポン
プ5のインナロータ7、ドライブシヤフト9、ダ
ウエルピン12を介して、バルブスプール21に
負荷が伝達されても、負荷に見合つた油圧が発生
してメータリングポンプ5が作動し、ドライブシ
ヤフト9、ダウエルピン12を介して駆動される
迄は、バルブスプール21は中立の位置を保ち回
転方向の変位が拘束されるので、入力軸3は反力
ばね19腕部20をねじつて回動し、バルブスプ
ール21に対して位相差を生じる。この時の反力
ばね19の反力は入力軸3からハンドルを介して
運転者に操舵反力として伝達される。
バルブスプール21は、そのヘリカルギヤ23
で位相差を生じて回動する入力軸3のヘリカルね
じ16に螺合しているが、上述のように回転方向
の変位を拘束されているので矢印のように左方に
軸方向変位でバルブ偏差を生じ、環状ポートH2
およびH3は、環状ポートT1およびP1を閉塞し、
環状ポートH1およびH4は、環状ポートM1とC1
よびT2とC2をそれぞれ連通させる状態になる。
従つて、作動油はポンプPから通路25Pを介し
て環状ポートP2に導かれ、環状ポートM2、通路
25M2、環状ポートG2を径てコミユテータ13
の油孔群E11〜E13、サイドプレート4の油孔群F2
〜F4を介してメータリングポンプ5の油室に導
入される。
メータリングポンプ5によつて計量された作動
油は、サイドプレート4の油孔群F5〜F7、コミ
ユテータ13の油孔群E4〜E6を介して、バルブ
ハウジング1の環状ポートG1に導かれ通路25M
、環状ポートM1,H1,C1を径て通路25c1を介
して、パワシリンダCの圧力室Aに圧送され、所
要の出力を発生させてリンク部材26を介して、
図示しない車輪を左方向に転向させる。
パワシリンダCの他方の圧力室Bは戻り圧であ
り、通路25c2から環状ポートC2に導かれ、環状
ポートH4,T2を径て通路25Tを介してタンクT
に回収される。
一方、バルブハウジング1の環状ポートG2
ら導入した圧油によつて、メータリングポンプ5
のインナロータ7は、入力軸3と同方向に回転
し、ドライブシヤフト9、ダウエルピン12を介
してバルブスプール21に回転を伝達して入力軸
3との位相差をなくしバルブスプール偏差を解消
するようにインナフイードバツクをし、ハンドル
の回転に伴つて回転を続ける入力軸3が回転を停
止するまで、バルブスプール21は入力軸3に追
従する。このようにして、所要の車輪の転向が行
われる。
上述と逆にハンドルを右に切つた場合は、バル
ブスプール21は、右方向に変位して油路を切り
換え、環状溝M1,G1側から油孔群E1〜E6を介し
てメータリングポンプ5で計量された作動油を、
油孔群E11〜E16から環状溝G2,C2、通路25c2
りパワシリンダCの圧力室Bに圧送し、車輪を右
方向に転向させる。
また、油圧が停止した場合は、第2図に示すよ
うに、ハンドルを右に切ると入力軸3がδだけ回
転して切欠溝18の辺部でダウエルピン12に当
接し、ダウエルピン12、ドライブシヤフト9を
介してインナロータ7を回転するので、メータリ
ングポンプ5は油圧モータとなつてパワシリンダ
Cを駆動する。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、バルブス
プールを入力軸に周設したヘリカルねじに螺合し
軸方向に変位してバルブ偏差を生じ、またバルブ
スプールに係合するコミユテータに2組の油孔群
を設けて、その油孔群によりバルブハウジングの
環状ポートからの通路とメータリングポンプの油
室とを連通させるようにしたので、構造が簡素化
され加工が容易になる効果がある。
また、本考案によれば装置の軸方向の寸法を著
しく短縮できるという効果も得られる。
また、本考案はヘリカルねじを利用して入力軸
の回転変位を軸方向変位に変換しているために、
この方向変換機構の構成も簡潔になり、部品点数
が減少すると共にガタを生じる部品が無くなるた
め高精度が得られるという利点も有る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の中立時を示す側断
面図、第2図は第1図のダウエルピン附近を示す
上面図、第3図は第1図の左転向時を示す側断面
図、第4図はコミユテータを入力軸から見た正面
図である。 1……バルブハウジング、3……入力軸、4…
…サイドプレート、5……メータリングポンプ、
7……インナレース、9……ドライブシヤフト、
10……ピン、11……溝、12……ダウエルピ
ン、13……コミユテータ、14……フランジ
部、15……スプライン、16……ヘリカルね
じ、17……内孔、18……切欠溝、19……反
力ばね、21……バルブスプール、23……ヘリ
カルギヤ、24……スプライン、25……バルブ
スプールの溝、C1,C2,G1,G2,H1〜H4,M1
M2,P1,P2,T1,T2……環状ポート、E1〜E6
E11〜E16……コミユテータの油孔群、F1〜F7……
サイドプレートの油孔群。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 操舵入力側に連結された入力軸にバルブスプー
    ルをヘリカルねじを介して螺合し、このスプール
    にコミユテータを係合し、コミユテータにメータ
    リングポンプの油室とバルブハウジングの環状ポ
    ートとを連通させる油孔群を形成する一方、前記
    入力軸の端部に軸方向に形成した切欠溝に円周方
    向に所定のクリアランスを有するようにダウエル
    ピンを配置し、このダウエルピンの端部を前記ス
    プールに軸方向に形成した溝にて挟持するととも
    に入力軸端部に形成した内孔にダウエルピンと入
    力軸とを連結する板状の反力ばねを収装し、かつ
    前記メータリングポンプのドライブシヤフトをダ
    ウエルピンに連結したことを特徴とする全油圧式
    動力舵取装置。
JP1989058794U 1989-05-22 1989-05-22 Expired JPH032466Y2 (ja)

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JP1989058794U JPH032466Y2 (ja) 1989-05-22 1989-05-22

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JP1989058794U JPH032466Y2 (ja) 1989-05-22 1989-05-22

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Publication Number Publication Date
JPH01170066U JPH01170066U (ja) 1989-11-30
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55106868A (en) * 1979-02-05 1980-08-16 Kayaba Ind Co Ltd Power steering device

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5224889Y2 (ja) * 1976-03-08 1977-06-07

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55106868A (en) * 1979-02-05 1980-08-16 Kayaba Ind Co Ltd Power steering device

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JPH01170066U (ja) 1989-11-30

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