JP2509939Y2 - 動力舵取装置 - Google Patents

動力舵取装置

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JP2509939Y2
JP2509939Y2 JP3859990U JP3859990U JP2509939Y2 JP 2509939 Y2 JP2509939 Y2 JP 2509939Y2 JP 3859990 U JP3859990 U JP 3859990U JP 3859990 U JP3859990 U JP 3859990U JP 2509939 Y2 JP2509939 Y2 JP 2509939Y2
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信明 板谷
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は動力舵取装置に係り、特に反力機構を備えた
動力舵取装置に関するものである。
〔従来の技術〕
第8図は従来のインテグラル型動力舵取装置の縦断面
図、第9図は反力機構部の横断面図であり、ギアハウジ
ング(2)内のシリンダ部(4)内には、ピストン
(6)が摺動自在に嵌合され、このピストン(6)によ
ってシリンダ(4)内は2つの圧力室(8),(10)に
区画されている。ピストン(6)の側面(第8図におけ
る下面)にはラック(12)が形成されており、このラッ
ク(12)に、図示しない操向車輪に連動するセクタギア
(14)が噛合わされ、ピストン(6)の往復動に伴なっ
て正逆回動するようになっている。
上記ピストン(6)の軸心部の孔(16)にはボールね
じ溝(18)が螺設され、溝(18)内の多数のボール(1
9)を介してウォーム軸(出力軸)(20)が螺合されて
いる。ギアハウジング(2)の一端には、バルブハウジ
ング(22)の円筒部(22a)が嵌合され、ボルト(24)
によって固定されている。このバルブハウジング(22)
内には上記ウォーム軸(20)と軸線を一致させてスタブ
軸(入力軸)(26)が配設されている。ウォーム軸(2
0)のスタブ軸(26)側端部には、大径の筒部(20a)が
形成され、この筒部(20a)内に、スタブ軸(26)の先
端部がベアリング(28)を介して嵌合している。これら
両軸(20),(26)は、それらの軸心の孔内に挿通され
たトーションバー(30)によって連結されている。ま
た、ウォーム軸(20)の内面とスタブ軸(26)の外面に
は、両軸(20),(26)の所定量の相対回転を許容する
とともに、それ以上の回転は規制するようにフェイルセ
ーフ(32)が形成されている。なお、スタブ軸(26)は
図示しない舵取ハンドルに連結されて回転される。
スタブ軸(26)の中央部外周面には直接弁ロータ(内
側弁部材)(34)が形成され、その外周に弁スリーブ
(外側弁部材)(36)が嵌合されている。この弁スリー
ブ(36)は、ピン(38)を介してウォーム軸(20)に連
結され一体的に回転するようになっており、これら弁ロ
ータ(34)および弁スリーブ(36)によってロータリタ
イプのコントロールバルブ(40)が構成されている。
コントロールバルブ(40)は、バルブハウジング(2
2)に形成された供給口(42)を介してオイルポンプ
に、そして還流口(44)を介してタンクに連通してお
り、舵取ハンドルの操作によってこのコントロールバル
ブ(40)が切換作動されると、オイルポンプから吐出さ
れた圧油は、圧力室(8),(10)の一方に供給される
とともに、他方の圧力室がタンクに連通されて両室間に
圧力差が生じ、この圧力差でピストン(6)を作動させ
て操舵方向に補助力を付与するようになっている。
ウォーム軸(20)の大径筒部(20a)のスタブ軸(2
6)側端部は、弁スリーブ(36)の外周に嵌合するとと
もに、ウォーム軸(20)およびスタブ軸(26)の両者を
バルブハウジング(22)に対して回転自在に支持するボ
ールベアリング(46)のインナーレース(46a)を構成
している。このボールベアリング(46)のアウターレー
ス(46b)は、ウォーム軸(20)の筒部(20a)外周面と
バルブハウジング(22)の円筒部(22a)との間に挿入
されねじ部(48)により固定されたアジャスティングプ
ラグ(50)によってバルブハウジング(22)の底部に保
持されている。
ウォーム軸(20)とスタブ軸(26)とが嵌合している
部分のシリンダ寄りには反力機構(51)が設けられてお
り、この反力機構(51)について説明する。ウォーム軸
(20)の大径筒部(20a)に円周方向等間隔で複数個
(本実施例では3個)の半径方向に貫通する円孔(52)
が形成されている。これら各円孔(52)内にはそれぞれ
反力プランジャ(54)が摺動可能に密嵌している。反力
プランジャ(54)の内部側の端面には円弧状の凹部が形
成され、この凹部内にボール(56)が保持されている。
一方、スタブ軸(26)の外周には、環状の大径部(26
a)が設けられ、この大径部(26a)に円周方向等間隔で
3個所の、2つの対称な傾斜面から成るV字状の溝(5
7)が形成されている。そして、円孔(52)内の反力プ
ランジャ(54)の外部側空間(油圧反力室)に導入され
た油圧によって、反力プランジャ(54)を介してボール
(56)をスタブ軸(26)のV溝(57)に圧接させて操舵
反力を発生させるようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記構成の反力機構を備えた動力舵取装置では、コン
トロールバルブに設けられたバルブ溝の加工誤差等によ
り、油圧の中心と反力機構の中立位置とを一致させるこ
とが困難であった。
本考案は上記欠点を除くためになされたもので、コン
トロールバルブの油圧中心と反力機構の中立位置とのセ
ンタリング(調芯)を行うことができ、しかも、その調
芯された状態を保持することができる反力機構を備えた
動力舵取装置を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る動力舵取装置は、入出力軸の一方に形成
された半径方向穴と、この穴内に摺動自在に嵌合された
反力プランジャと、この反力プランジャの内部側端面
に、その外径の中心から偏心して設けられた凹部内に保
持されたボールと、他方の軸の外面に形成され、上記反
力プランジャに作用する油圧によって上記ボールが押し
付けられる軸方向溝とから成る反力機構を備えた動力舵
取装置において、上記半径方向穴の外周側開口部に、自
己の有する拡張力により半径方向穴内周面に圧接して固
定されるスプリング部材を装着するとともに、上記反力
プランジャの外部側端部に、上記スプリング部材の係合
部に係合して反力プランジャの回転を規制する廻り止め
部を設けるようにしたことを特徴とする。
〔作用〕
本考案に係る動力舵取装置においては、反力プランジ
ャを回転させて反力機構の中立位置と油圧中心とを一致
させた後、スプリング部材を半径方向穴内に装着するこ
とにより、反力プランジャの回転が規制さて調芯状態が
維持されるとともに、スプリング部材に当たることによ
り、反力プランジャの半径方向穴からの抜け出しが防止
される。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本考案の一実施例に係る動力舵取装置におけ
る反力機構を示す要部断面図、第2図はその平面図であ
る。本実施例に係る反力機構(151)は、ウォーム軸(2
0)に円周方向等間隔で複数個(例えば3個)形成され
た半径方向の円孔(152)を備えており、この円孔(15
2)内には、反力プランジャ(154)が摺動自在に嵌合し
ている。
反力プランジャ(154)の内部側端面(第1図下方)
には、凹部(154a)が形成されており、この凹部(154
a)は、その中に保持されているボール(156)の径より
も大きな径の円弧から成っている。しかも、この凹部
(154a)は、第3図に示すように、その中心(o1)が反
力プランジャ(154)の軸線(o2)から(Δδ)だけ半
径方向にずれた位置に設けられている。そしてボール
(156)は、スタブ軸(26)の外面に形成された軸方向
のV字溝(157)内に嵌合している。
反力プランジャ(154)の外部側端面中央部には、第
1図および第2図に示すように、円柱状の突部(158)
が一体に設けられており、その外端面には、第3図に示
すように、ドライバー等の工具(160)の先端を挿入し
て反力プランジャ(154)を回転操作するための操作溝
(162)が設けられている。
一方、上記円孔(152)の外部側開口部(第1図上
方)には、自己の有する拡張力により円孔(152)の内
周面に圧接して固定されるコイルスプリング(164)が
装着されており、このコイルスプリング(164)の係合
部(166)は、上記操作溝(162)に係合し、反力プラン
ジャ(154)の回転を規制するようになっている。すな
わち、操作溝(162)は、反力プランジャ(154)の回転
を規制する廻り止め部を兼ねている。
次に、本実施例の作用について説明する。
反力機構(151)の組付けに際し、コントロールバル
ブの中立位置において、第3図のように反力機構(15
1)の中立が得られない場合には、工具(160)の先端
を、反力プランジャ(154)の操作溝(162)に挿入し、
反力プランジャ(154)をボール(156)側に押しながら
回転させる。すると、反力プランジャ(154)がV字溝
(157)内のボール(156)に対して回転し、最も下方に
落ち込んだ位置で調芯(反力機構(151)の中立位置が
油圧中心に一致)される。
この状態で、円孔(152)の外周側開口部にコイルス
プリング(164)を装着し、その係合部(166)を、第1
図および第2図に示すように上記操作溝(162)内に嵌
入係止する。コイルスプリング(164)は、自己の有す
る拡張力により外周面が円孔(152)の内周面に圧接さ
れるので、装着位置で円孔(152)の軸方向にも軸廻り
にも固定され、これにより、反力プランジャ(154)の
回転が規制され、反力プランジャ(154)が調芯状態で
保持されるとともに、反力プランジャが円孔(152)か
ら抜け出してハウジング側に当たってしまうといったこ
とも阻止される。
なお、コイルスプリング(164)と反力プランジャ(1
54)の外側端面との間には、第1図に示すように所定の
間隙を設けておき、反力プランジャ(154)の円孔(15
2)内での摺動を阻止しないようにする必要があること
はいうまでもない。
第4図ないし第6図は、本考案の他の実施例を示すも
ので、上記実施例における突部(158)および操作溝(1
62)に代えて、突部(258)および操作溝(262)を設け
るとともに、コイルスプリング(164)に代えて、Cリ
ング状のスナップリング(264)を用いるようにしたも
のである。
すなわち、反力プランジャ(154)の外部側端面に
は、第4図および第5図に示すように、一端が反力プラ
ンジャ(154)の外周まで延びる突部(258)が一体に設
けられており、その外端面には、一端閉塞の操作溝(26
2)が設けられている。
一方、円孔(152)の外周側開口部(第4図上方)に
は、自己の有する拡張力により円孔(152)の内周面に
圧接して固定されるCリング状のスナップリング(26
4)が装着されており、その両端で上記突部(258)の端
部を両側から挾持することにより、反力プランジャ(15
4)の回転が規制されるようになっている。すなわち、
本実施例においては、スナップリング(264)の両端部
が上記実施例における係合部(166)の機能を有し、ま
た突部(258)がこれに係合する廻り止め部の機能を有
している。
なお、その他の点については、上記実施例と同一構成
となっており、作用も同一であるが、反力機構(151)
の組付けの際には、第6図に示すように、工具(160)
にスナップリング(264)の案内部(160a)を設けてお
くことが、作業性の向上の上から好ましい。
また、本実施例では、スナップリング(264)を円孔
(152)の内周面に直接圧接させる場合を示したが、第
7図に示すように、円孔(152)の内周面にリング溝(2
52)を設け、このリング溝(252)内にスナップリング
(264)を装着するようにしてもよい。また、スナップ
リング(264)は、角形断面のみならず丸形断面でもよ
く、その外形も、C形状に限らず湾曲形状等でもよい。
しかして、スナップリング(264)を用いても、上記
実施例と同様の効果が期待できる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、反力機構の中立
位置とコントロールバルブの油圧中心とを一致させた
後、ずれてしまうおそれがなく、しかも反力プランジャ
の抜け出しを防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る動力舵取装置における
反力機構を示す要部断面図、第2図は第1図の平面図、
第3図はこの反力機構における調芯方法を示す説明図、
第4図は本考案の他の実施例を示す第1図相当図、第5
図は第4図の平面図、第6図はこの反力機構における調
芯方法を示す説明図、第7図はスナップリング装着部の
変形例を示す説明図、第8図は従来のインテグラル型動
力舵取装置の縦断面図、第9図はその反力機構部の横断
面図である。 (151)……反力機構、(152)……円孔、(154)……
反力プランジャ、(154a)……凹部、(156)……ボー
ル、(157)……V字溝、(158),(258)……突部、
(162),(262)……操作溝、(164)……コイルスプ
リング、(166)……係合部、(264)……スナップリン
グ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】舵取ハンドルによって回転される入力軸
    と、この入力軸と同一軸線上に配置され、相対回転可能
    な出力軸と、これら両軸にそれぞれ一体回転可能に設け
    られた弁部材から成るコントロールバルブと、上記両軸
    間に設けられた反力機構とを備え、この反力機構が、上
    記両軸の一方に形成された半径方向穴と、この穴内に摺
    動自在に嵌合された反力プランジャと、この反力プラン
    ジャの内部側端面に、その外径の中心から偏心して設け
    られた凹部内に保持されたボールと、他方の軸の外面に
    形成され、上記反力プランジャに作用する油圧によって
    上記ボールが押し付けられる軸方向溝とから成る動力舵
    取装置において、上記半径方向穴の外周側開口部に、自
    己の有する拡張力により半径方向穴内周面に圧接して固
    定されるスプリング部材を装着するとともに、上記反力
    プランジャの外部側端部に、上記スプリング部材の係合
    部に係合して反力プランジャの回転を規制する廻り止め
    部を設けたことを特徴とする動力舵取装置。
JP3859990U 1990-04-11 1990-04-11 動力舵取装置 Expired - Lifetime JP2509939Y2 (ja)

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