JPH03238007A - フィルタープレス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、下水ＩＡ理装置あるいはメツキ廃液等を含む
工業用排水処理装置から排出される汚泥を脱水処理する
ためのおよび各種生産工程における濾過装置、脱水装置
等に使用されるフィルタープレス（圧濾器）に関する。

［従来の技術］ 従来のフィルタープレスを第４図に示す。複数の濾板１
が平行に相互に接近離隔可能に配設される。各濾板１間
に処理すべき廃液のケーキ、例えば汚泥ケーキ生成室２
が形成される。各ケーキ生成室２の両側の濾板側面には
濾布３が設けられる。各濾板１の側面中央部には汚泥導
入口４が設けられ、汚泥供給穴５が各濾板１および各濾
布３に設けられている。汚泥供給管には仕切り弁６が設
けられる。この汚泥供給管の各濾板１への分岐点の手前
側（上流側）には、生成ケーキの含水率低減による濾過
効率向上およびケーキ生成室開放時の濾布とケーキの良
好な剥がれを図るために、圧縮空気導入用のエア供給管
７が接続される。エア供給管７上にはオンオフ弁８が設
けられる。

各濾板１を密接させた状態で汚泥供給管５より脱水処理
すべき汚泥を供給する。汚泥は導入口４を介して濾板内
に導入される。ケーキ生成室２内に圧入された汚泥の水
分は濾布３を通して濾過され、濾布背面の濾板１に設け
た多数の溝（図示しない）を介して外部に排出される（
図中下向き矢印）。所定量の汚泥を圧入して汚泥ケーキ
が生成されると、仕切り弁６を閉じ各濾板間のケーキ生
成室２を順番に開放してケーキを落下させて排出する。

この汚泥ケーキ排出作業の直前にエア供給管７のオンオ
フ弁８を開いて圧縮空気をケーキ生成室２内に噴出させ
る。従来このエア噴出動作は、通常１回のケーキ生成工
程（約３０分）の終了直前の数分間だけ行われていた。

フィルタープレスのケーキを絞る手段として、濾板と濾
布間に空気圧または水圧で膨らむゴム製バッグを設け、
濾過工程を終えた後このバッグを膨らませてケーキを圧
縮して絞る複式フィルタープレスも公知である。しかし
ながら、このような従来の複式フィルタープレスはケー
キの絞り作用のみ可能であって、エアによる水の追い出
し作用はできなかった。

一方、汚泥ケーキの含水率の低減、濾過効率の向上、装
置の小型化および汚泥ケーキの駆落とし排出性の向上等
を図るため、各濾板間に中間板を配設し、この中間板か
ら両側のケーキ生成室に汚泥を供給する構成のフィルタ
ープレスが本出願人により既に提案されている（特開昭
６３−１７８８０８号公報、特開昭６３−１８５４１４
号公報、特開昭６３１８５５００号公報等）。

［発明が解決しようとする課題］ 前述の第４図に示した従来のフィルタープレス構造にお
いては、濾過効率向上等のために導入したエアが汚泥ケ
ーキ全体に行き渡らず、ケーキが均質化されず所望の濾
過性能の向上が図られなかっに０また、エアによる含水
率の低減効果も充分ではなくケーキから抜は切らない水
分のためにケーキが濾布に接着しケーキ排出時の剥がれ
が悪いものであった。このようにエア噴射効果が充分得
られなかった原因については、構造上ケーキ生成室の濾
布側から内部に向けにエアを噴出するためエア導入部周
辺からエアが抜けやすくエアが抜けるとエア圧力が下が
ってケーキ中をエアが通らないため、およびエア噴出動
作がケーキ排出直前にのみにしか行われていなかったた
めと考えられる。

また従来の構造は、エア供給管が濾板に関し汚泥供給管
と同一の側に設けられていたため、汚泥供給管の出入口
部分がケーキのはみ出しにより詰まった場合、エアによ
る除去が効率良くできなかった。

本発明は上記従来技術の欠点に鑑みなされたものであっ
て、圧縮空気を効果的に注入し濾過効率の向上を図り均
質で含水率が低く濾布から剥がれやすい汚泥ケーキを生
成可能なフィルタープレスの提供を目的とする。

［課題を解決するための手段］ 前記目的を遠戚するため、本発明では、側面にケーキ生
成室を構成するための凹所を有する複数の濾板と、両側
面に処理液送入口を有する複数の中間板とを交互に平行
配置して各中間板の両側にケーキ生成室を形成し、前記
各中間板に処理液供給管を接続したフィルタープレスに
おいて、前記中間板の前記処理液供給管の反対側より圧
縮空気を導入するためのエア供給管を接続し、該エア供
給管に圧縮空気の導入遮断制御用の弁を設け、前記処理
液供給管に処理液を抜くための排液管を接続し、該排液
管に排液用の弁を設け、前記処理液供給管に遮断弁を設
け、以って前記処理液供給管の排液および空気加圧によ
るケーキ中の水の追い出しができるようにしている。

［作用］ 汚泥供給管は隣接する濾板間の中央に配設された中間板
に接続され、汚泥は各中間板からその両側のケーキ生成
室内に内側から外側の濾布の方向に進行するように圧入
される。圧縮エアは汚泥供給管を通して中間板から各ケ
ーキ生成室内に噴出される。なお、エア供給開始時にエ
ア供給管の弁を開くとともに排液管の弁をわずかな時間
だけ重複して開いた状態にしておけば汚泥供給管内の汚
泥が圧縮エアの圧力で効果的に排液管から排出される。

［実施例］ 以下処理液として汚泥を濾過する圧濾器の実施例につい
て説明する。ただし本発明の処理液は汚ン尼に限定され
ない。

第１図は本発明の実施例に係るフィルタープレスの構成
図であり、第３図はその中間板の正面図である。複数の
濾板１１と複数の中間板１２が交互に平行に配設され、
各中間板１２の両側にケーキ生成室１３が形成される。

各ケーキ生成室１３の濾板１１の内面には、中間板１２
側から圧入される汚泥（図示しない）に押圧された濾布
１４が圧接する。１５は掻落としブレードであり、汚泥
ケーキ排出時に下降して中間板１２表面の汚泥ケーキを
擦り落とすためのものである。各中間板１２の両側面に
は汚泥導入口１６が設けられ汚泥供給管１７が各分岐管
１７ａを介して接続される。汚泥供給管１７上には仕切
り弁１８が設けられる。第３図に示すように、汚泥供給
管１７と反対側から中間板１２に接続するエア供給管２
１が配設される。エア供給管２１は圧縮空気源（図示し
ない）に連通ずる。エア供給管２１は汚泥導入口１６を
介して汚泥供給管１７と連通ずる。エア供給管２１には
電磁弁２２が設けられる。汚泥供給管１７の各中間板１
２への分岐点の手前側（上流側）に汚泥を抜くための排
泥管２０が接続される。排泥管２０には空気圧駆動の弁
１９が設けられる。

次に上記構成のフィルタープレスによる汚泥ケーキ生成
動作のシーケンスについて、第２図のタイムチャートを
参照して説明する。タイムチャートのａ、ｂ、ｃは各々
仕切り弁１８、排泥弁１９および電磁弁２２の駆動信号
を示す。

排泥管２０上の弁１９およびエア供給管２１上の電磁弁
２２を閉じた状態で、汚泥供給管１７上の仕切り弁１８
を開き汚泥を各中間板１２の汚泥導入口１６からケーキ
生成室１３内に圧入する。

所定時間（ｔ＋　ｔ２間、例えば５分間）だけ汚泥を圧
入し濾過作用を行った後、タイムチャートのａで示すよ
うに、仕切り弁１８を閉じる。これと同時に、タイムチ
ャートのｂで示すように排泥管の弁１９を所定時間（ｔ
２ｔ３間、例えば５秒間）だ番づ開く。弁１９を閉じる
と同時に（時間ｔ３）、タイムチャートのＣで示すよう
に、電磁弁２２を開いて圧縮エアを導入する。このとき
弁１９は空気圧駆動であるため弁の開閉動作が図の点線
で示すように幾分（約２〜３秒）遅れる。従って、図の
ｔ３ｔ４間では排泥用の弁１９と電６！１弁２２がとも
に開いた状態となり、エアの作用により汚泥供給管１７
内の汚泥が排泥管２０を介して排出される。弁１９が完
全に閉じると（時間ｔ４）エアは前記中間板１２の汚泥
導入口１６を通してケーキ生成室１３内に噴出する。所
定時間（ｔ４ｔ５間、例えば５５秒間）だけエアを噴出
した後、電磁弁２２を閉じるとともに、再び仕切り弁１
８を開き汚泥をケーキ生成室１３内に送入する。以後同
様の動作を所定回数（例えば６回）繰り返し汚泥ケーキ
生成を完了する。

以上のように、各濾板間に中間板を配設し各中間板から
その両側のケーキ生成室にエアを噴出させる構成とし、
かつ１回のケーキ生成工程を複数に分割し各分割工程ご
とに一旦汚泥供給を止めてエアを噴出させることはより
、脱水性能が向上し均質て含水率の低い汚泥ケーキが生
成されかつ濾布づまりが少なくなり濾布からの剥離性が
良好になることが実験的に確認された。このような性能
特性向上の原因の一つとして、構成上エアがケーキ生成
室の内部から外側の濾布方向に向けて噴出されるためケ
ーキの中間板側に空気連通部が生じて、ケーキ全面にわ
たって空気か水を追い出す現象がおきて脱水性が向上す
ることが挙げられる。

この現象は空気による押し返し作用であり、さらに詳し
く説明すれば、排泥弁を開けるとケーキ生成室内の圧力
が下がり、濾布が張力て中間板側に押し戻りケーキが絞
られる。ここでエア弁を開き排泥弁を閉じると空気圧に
よりケーキが中間板から離れて中間板との間に隙間が生
ずる。この隙間によりエアがケーキ全面に行き渡る。さ
らに、ケーキの水が抜けた後には小孔が形威されており
、エアが止ると濾布側の水分を毛細管現象により吸収す
るため濾布中の水分が少なくなるため粘着性が低下する
こと、汚泥供給管内の汚泥を排出してからエアを噴出す
るためエアが効率良く供給されること等が考えられる。

なお、比較のために、第４図に示す従来のフィルタープ
レス構造を用いて、前記実施例の汚泥ケーキ生成シーケ
ンスと同様に１回のケーキ生成工程を複数に分割して各
分割工程ごとに汚泥供給を止めてエアを噴出させてケー
キを生成したところ前述の脱水性、濾過効率の向上や濾
布からの剥離性の向上等の本願実施例の効果は得られな
かった。

［発明の効果コ 以上説明したように、本発明においては、濾板と中間板
とを交互に平行に設け、中間板の両側にケーキ生成室を
形威し各中間板から汚泥を供給するフィルタープレス構
造を用い、汚泥供給管に対し各中間板への汚泥供給分岐
管の反対側からエア供給管を接続した構造としているた
め、ケーキ生成工程を複数回に分割して汚泥供給および
エア供給を交互に繰り返すことにより、脱水性が向上し
濾過効率が高まり均質で含水率の少ない汚泥ケーキが生
成され、また濾布づまりが少なくなるとと゛もにケーキ
が濾布から剥がれ易くなりケーキ排出作業が容易になり
また濾布洗浄も確実となる。なお、本発明は汚泥処理に
限らず各種生産工程における濾過装置や脱水装置として
適用できる。例えば、ケーキまたは濾液が最終製品また
は中間生成物であってもよい。また、前記エア供給管の
弁および排泥管の弁は電磁弁、エア駆動弁に限定されな
い。両弁が前述のように重複して開く時間を持つように
開閉制御されれば同一種類の弁を用いてもよい。

１ ２

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係るフィルタープレスの構成
図、第２図は第１図のフィルタープレスを用いた汚泥ケ
ーキ生成のシーケンスを説明するためのタイムチャート
、第３図は第１図の実施例の中間板の正面図、第４図は
従来のフィルタープレスの構成図である。 １１：濾板、　　　　　　１２：中間板、１３：ケーキ
生成室、　　１４：濾布、１７：汚泥供給管、　　　１
９：排泥用の弁、２０：排泥管、　　　　　２１：エア
供給管、２２：電磁弁。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）側面にケーキ生成室を構成するための凹所を有す
   る複数の濾板と、両側面に処理液送入口を有する複数の
   中間板とを交互に平行配置して各中間板の両側にケーキ
   生成室を形成し、前記各中間板に処理液供給管を接続し
   たフィルタープレスにおいて、前記中間板の前記処理液
   供給管の反対側より圧縮空気を導入するためのエア供給
   管を接続し、該エア供給管に圧縮空気の導入遮断制御用
   の弁を設け、前記処理液供給管に処理液を抜くための排
   液管を接続し、該排液管に排液用の弁を設け、前記処理
   液供給管に遮断弁を設け、以って、前記処理液供給管の
   排液および空気加圧によるケーキ中の水の追い出しがで
   きるようにしたことを特徴とするフィルタープレス。
2. （２）前記エア供給管の弁と排液管の弁は、排液管の弁
   の閉動作時に両弁がわずかに重複して開いている時間を
   有するように開閉制御されることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項記載のフィルタープレス。