JPH03230316A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

Info

Publication number
JPH03230316A
JPH03230316A JP2023780A JP2378090A JPH03230316A JP H03230316 A JPH03230316 A JP H03230316A JP 2023780 A JP2023780 A JP 2023780A JP 2378090 A JP2378090 A JP 2378090A JP H03230316 A JPH03230316 A JP H03230316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
resin
acid
polyurethane resin
molecular weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023780A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Yamakawa
雅裕 山川
Katsuya Nakamura
勝也 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Nippon Zeon Co Ltd
Priority to JP2023780A priority Critical patent/JPH03230316A/ja
Priority to DE1990620525 priority patent/DE69020525T2/de
Priority to EP19900125523 priority patent/EP0435264B1/en
Priority to KR1019900021995A priority patent/KR0156576B1/ko
Publication of JPH03230316A publication Critical patent/JPH03230316A/ja
Priority to US08/076,703 priority patent/US5482777A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、磁性粉を含んだ磁性層が非磁性基体上に設け
られてなる磁気テープ等の磁気記録媒体に関する。
(従来の技術) 近年、磁気記録媒体の高記録密度化が要求されており、
例えば磁気テープにおいても、高飽和磁束密度Bm、高
角型比Rs(残留磁束密度Br/飽和磁束密度Bm)で
表面粗度が小さく、しかも柔軟性や耐摩耗性に優れたも
のが要求されている。
高S/N比の要求から、比表面積が30m”/g〜70
m”/gの微細な磁性粉を使用し、これを均一に分散さ
せて強固に結合させるためには、結合剤に優れた分散性
能と、強靭な結合力を併せ持つことが求められる。
しかしながら、上記結合剤として従来より、ポリエステ
ル樹脂、繊維素系樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール
樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂あるいは塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸
エステル、(メタ)アクリルアミド、アクリロニトリル
、ブタジェン、スチレン、ビニルエステルなどの重合体
または共重合体などが汎用されているが、いずれも上記
磁性粉末の分散性と磁性層の耐摩耗性の両面で十分な特
性を得ることができなかった。
これらの結合剤の中でもポリウレタン樹脂は耐摩耗性の
良さから広(使用されてきているが、この樹脂は磁性粉
末に対する吸着能が低(、該粉末の分散能に劣る欠点が
あった。
そこで、上記通常のポリウレタン樹脂による欠点を克服
するために、分子鎖中にスルホン酸塩基やカルボキシル
基等の極性基を導入することが提案されている(特公昭
58−41565、特開昭57−92422)。しかし
、これらは分散性は改良されるもののポリウレタン樹脂
の耐摩耗性の良さを損なう欠点があった。
一方、結合剤の強度を高めるためには、結合剤の分子量
を大きくすることが有効であるが、分子量を大きくする
と磁性粉を分散させた塗料の粘度が高くなって分散性が
低下してしまう。磁性粉が微細化すればするほど塗料の
粘度は上りやすくなるため、分子量の増大によらない強
度の改良方法が求められるが、その方法の一つとして、
ポリイソシアネート化合物による結合剤の架橋が広く利
用されている。そして、このポリイソシアネート化合物
による架橋を可能にするため、結合剤中にイソシアネー
ト基と反応しろる水酸基に代表される活性水素を有する
基を導入することがおこなわれてきた。
ところが、結合剤に多量の水酸基を導入すると、脂肪酸
やそのエステルに代表される滑剤などを配合した磁性塗
料は磁性粉の分散安定性が低下してしまい、良好な特性
を有する磁気記録媒体を安定して製造することができな
くなってしまう。一方、水酸基の量が少ないと架橋が不
十分となって、強度改良の目的を果たせないうえ、イソ
シアネート化合物のイソシアネー)Mが結合剤の水酸基
に対し余ってしまい、余ったイソシアネート化合物は空
気中の水分と反応してしまい、結果的に磁性層を脆くし
てしまう。
余ったイソシアネート化合物が空気中の水分と反応して
も脆くならないためには、両末端にイソシアネート基を
有するウレタンプレポリマーや湿気硬化性ポリウレタン
を用いることや、両末端にイソシアネート基を有するウ
レタンプレポリマーと低分子量のポリイソシアネート化
合物およびポリオールを併用することが提案されている
(特公昭4B−42486、特公昭52−35525、
特公昭47−28048)。しかし、これらは十分な耐
久性が得られず、かつカレンダー離れの悪さや反応未了
による粘着の問題を生ずる。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者らは、以上のような磁気記録媒体の高記録密度
化、高耐久性化の要求に対する従来の諸問題について鋭
意検討した結果、特定のポリウレタン樹脂を磁性粉の結
合剤として使用し、かつ特定の化合物を磁性層に含有さ
せることにより、微細な磁性粉が安定して分散された低
粘度の磁性塗料が得られること、そして、この塗料を非
磁性基体上に塗布して得られた磁気記録媒体は優れた磁
気特性と耐久性と走行性を発揮しうることを確認して本
発明を完成するに到った。
(問題点を解決するための手段) かくして本第1発明によれば、ジイソシアネートとポリ
オールとの反応により生成するウレタン結合を持つ樹脂
であって1分子内に平均2.3個以上のイソシアネート
基を持ち、数平均分子量が2.000以上で10.00
0以下でありかつ分子量1 、000以下の成分が20
%未満であるポリウレタン樹脂に加えてポリオール、ト
リアジンチオール、ポリアミンから成る群より選ばれた
少くとも1つの化合物を磁性粉台結合剤として含有する
磁性層を有することを特徴とする磁気記録媒体が提供さ
れる。
また本第2発明により、第1発明においてポリウレタン
樹脂が分子内に活性水素原子を持たない極性基を有する
ものであることを特徴とする磁気記録媒体が提供される
さらに本第3発明により、第1発明に記載のポリウレタ
ン樹脂とエポキシ基を有する樹脂とトリアジンチオール
とを磁性粉の結合剤として含有する磁性層を有すること
を特徴とする磁気記録媒体が提供される。
本発明に用いられるポリウレタン樹脂の分子量の1はゲ
ルパーミェーションクロマトグラフィー(以下GPCと
略称する)により行った。分子量分布は分子量既知のポ
リスチレンを標準として用い換算した。
本発明に用いられるポリウレタン樹脂のごとくイソシア
ネート基を持つものについては、メタノールを室温にて
反応させたのちGPCの測定を行った。
本発明に用いられるポリウレタン樹脂の分子量は数平均
分子量で2.000〜10,000の範囲であることを
要する。数平均分子量が2,000未満だと、強度が低
く良い結合剤となり得す、10,000を越えると磁性
粉を分散させた塗料の粘度が高くなって分散性の低下を
きたす。
本発明に用いられるポリウレタン樹脂において分子量1
,000以下の成分量が20%未満であることを要する
(この値はGPCにより分子量分布を測定し、分子量が
1 、000以下の成分量を算出した)。
分子量1 、000以下の成分量がこれより多いと走行
性の低下をきたす。これは粘着性の物質が磁性層表面に
析出するためと考えられる。
本発明に用いられるポリウレタン樹脂のイソシアネート
基の数は、1分子当たり平均2.3個以上を要する。こ
れより少ない場合は、ポリウレタン樹脂の結合が十分な
網目構造を取り得す、満足な機械的性質、耐摩耗性が得
られない。
本発明に用いられる1分子当たり平均2.3個以上のイ
ソシアネート基を有し数平均分子量が2.000〜10
,000でありかつ分子量i、ooo以下の成分が20
%未満であるようなポリウレタン樹脂は、有機ジイソシ
アネートと3個以上の水酸基を有するポリオール類の単
独または線状の末端水酸基を有するジオールとの混合物
から得られる。
有機ジイソシアネートとしては、2.4− )リレンジ
イソシアネート(以下2.4−TDIと略す)、2.6
−1−リレンジイソシアネート(以下2.6−TDIと
略す)、及びこれらの混合物、4.4′−ジフェニルメ
タンジイソシアネート(以下MDIと略す)p−フ二二
レンジイソシアネート、m−フォニレンジイソシアネー
ト、1,5−ナフチレンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
リジンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート
、シクロヘキサンジイソシアネート、水添MD1など及
びこれらの混合物が挙げられる。これらのうち、MDI
、2.4−TDI及びこれらの混合物が好適である。
分子中3個以上の水酸基を持つポリオールとしては、例
えばトリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
グリセリン、ペンタエリスリトール、トリエタノールア
ミンなどの低分子量のトリ及びテトラオール、前記末端
水酸基の分子量50〜3000のポリエーテルポリオー
ルにエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、また
はブチレンオキサイドを付加したポリエチレンエーテル
ポリオール、ボリブロビレンエーテルボリオール、ポリ
ブチレンエーテルポリオールなどのポリエーテルポリオ
ール類、上記低分子量トリオールと前記低分子量グリコ
ールとの混和系で前記二塩基酸及びこれらの酸エステル
、酸ハライドと重縮合することによって得られるポリエ
ステルポリオール類、ε−カプロラクトン等のラクトン
を該トリオール及びグリコールとの混和物の存在下で開
環付加重合したポリカプロラクトンポリオール類が挙げ
られる。
線状の末端水酸基を有するジオールとしては、例えば末
端が水酸基の分子量500〜3000のポリエーテルポ
リオール、ポリエステルポリオール及び低分子量グリコ
ールが挙げられる。ポリエーテルポリオールとしては、
エチレングリコール、1゜2−プロピレングリコール、
2.3−プチレングリコール、1.4−ブチレングリコ
ール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、
ジエチレングリコール、1,5−ペンタメチレングリコ
ール、 1,6ヘキサメチレングリコール、3−メチル
−1,5−ベンタンジオール、シクロヘキサン−1,4
−ジオール、シクロヘキサン−1,4−メタノールなど
のグリコール類の単独あるいはこれらの混合物とコハク
酸、マレイン酸、アジピン酸、グルタル酸、ピメリン酸
、スヘリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸、
イソフタル酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル
酸、ヘキサヒドロイソフタル酸などの二塩基酸及びこれ
らの酸エステル、酸ハライドと重縮合することによって
得られるものが挙げられる。さらに、ε−カプロラクト
ンなどの上記グリコール類の存在下で開環付加重合した
ポリカプロラクトンジオール類が挙げられる。
低分子量グリコールとしては、前記ポリエステル類の製
造に際して使用される上記グリコール類の単独及び混合
物を用いることができる。さらに、ハイドロキノンにエ
チレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオ
キサイドなどを2〜4モル付加したジオール類が挙げら
れる。
本発明で使用されるポリウレタン樹脂を製造するに際し
、有機ジイソシアネートとポリオールのN COlo 
Hモル比は1.2 / 1〜2/1でありこの範囲をは
ずれると本発明で求めている優れた諸性能が得られない
また、本第2発明におけるポリウレタン樹脂に導入され
る分子内に活性水素を持たない極性基としては、 SO
J、  504M、  C00M、  PO(OM’ 
)z。
Φ NRz  (ここで、Mはアルカリ金属を表わし、M′
はアルカリ金属または炭化水素基を表わし、Rはアルキ
ル基、アリル基、アルケニル基またはアルコキシル基等
の有機残基を表す)などが挙げられる。
本第2発明で使用されるポリウレタン樹脂に上記分子内
に活性水素原子を持たない極性基を導入する方法として
は、1分子中にこれら活性水素原子を持たない極性基と
イソシアネート基に対して反応し得る活性水素原子を1
個以上有する化合物をポリウレタン樹脂の合成時に反応
させることにより得られる。このような化合物の例とし
ては、フェノールスルホン酸ナトリウム、4−ソジウム
スルホベンジルアルコール、イセチオン酸ナトリを4−
ソジウムスルホフェニル酢酸、4−ソジウムスルホフェ
ニルプロピオン酸、4−ソジウムスルホアニリン、4−
ソジウムスルホベンズアミドサリチル酸ナトリウム、グ
リコール酸ナトリウム、p−アミン安息香酸ナトリウム
などの分子中に1個の活性水素原子を持つ化合物、ヒド
ロキノンスルホン酸ナトリウム、5−ソジウムスルホサ
リチル酸ナトリウム、2−ソジウム不ルホー1.ib7
タンジオール、5−ソジウムスルホイソフタル酸ナトリ
ウム、2,4−ジオキシ安息香酸ナトリウム、ジメチロ
ールプロピオン酸ナトリウム、4.4′ビスヒドロキシ
フエニル酪酸ナトリウムなどの分子中に2個の活性水素
基を持つ化合物などが挙げられる。
また、前記ポリウレタン樹脂の製造に際して使用される
長鎖ポリオール類に、予めこれら活性水素原子を持たな
い極性基を公知の方法にて導入し、ポリウレタン樹脂の
製造に際して用いる方法によっても得られる。
本第2発明におけるポリウレタン樹脂中の活性水素原子
を持たない極性基の量はポリウレタン樹脂1分子当たり
0.2個以上、好ましくは0.5〜3個であり、0.2
個未満だと本発明の効果が顕れない。
本発明で使用されるポリウレタン樹脂を製造するに際し
、必要に応じて触媒として有機金属化合物、例えば、ジ
ブチル錫ジラウレート、あるいは3級アミン例えば、N
−メチルモルフォリン、トリエチルアミン等を添加して
もよい。また、樹脂の安定性等を増すために、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、加水分解防止剤等を添加してもよい
また、本発明で用いられるポリウレタン樹脂を製造する
にあたっては、従来の公知の方法をとることができ、所
望により触媒の存在下で反応剤を十分に混合後、反応混
合物を押出機へ注入する方法及びジメチルホルムアミド
、トルエン、キシレン、ベンゼン、ジオキサン、シクロ
ヘキサン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの
単独または混合溶剤系の有機溶媒中で反応させる溶液反
応法の通常の製造方法を用いることができる。
本発明の磁気記録媒体の磁性粉の結合剤として前記ポリ
ウレタン樹脂とともに用いられる化合物のうちのポリオ
ールとしては、前記ポリウレタン樹脂の合成において用
いられる1分子中に2個以上の水酸基を持つ低分子量の
ポリオール類、ポリエーテルポリオール、ポリエステル
ポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、ポリカー
ボネートポリオールなどの高分子量のポリオール類が挙
げられる。
本発明の磁気記録媒体におけるポリオールの使用量は、
前記ポリウレタン樹脂のイソシアネート基量に対しポリ
オールの水酸基量が0.1〜1.0倍化学当量が好まし
い。0.1倍化学当量より少ないと本発明の効果が顕れ
ず、1.0倍化学当量より多いと未反応生成物が残り耐
久性も低下する。
ポリオールは磁性塗料製造工程すなわち磁性粉を結合剤
、溶剤等と混合、分散する工程では磁性粉の分散剤とし
て働くので分散性に優れた磁性塗料を得ることができる
。また、この磁性塗料を非磁性支持体上に塗布して磁性
層を形成して磁気記録媒体を製造する工程においては、
本発明に係るポリウレタン樹脂とポリオールの反応が進
行し、磁気記録媒体の耐摩耗性、耐久性が向上する。
本発明の磁気記録媒体の磁性粉の結合剤として前記ポリ
ウレタン樹脂とともに用いられる化合物のうちのトリア
ジンチオールとしては、一般弐よりなる群から選ばれる
少なくとも一種のトリアジンチオールがその代表例とし
て挙げられる。
上記一般式(1)で表わされるトリアジンチオール化合
物は、置換基Rにより種々の誘導体が存在し、Rの具体
例としては、−SH,−N (cH3) z、NHCi
、I(s、 N(cJq)z、−N(c1lH+th、
N(c+□ths) 2、− N (cH2Cl・CH
z)z、NHCaH+bC)I=CHCaH+を等があ
る。
トリアジンチオールの量は、磁性粉100重量部に対し
て0.1〜20重量部の範囲が望ましい。
0.1重量部未満では本発明の目的を達成することが難
しく、20重量部より多5いと磁性粉の分散性がむしろ
低下し、かつ未反応生成物が残り耐久性も低下する。
本発明においてトリアジンチオール化合物は、磁性塗料
製造の分散工程ではチオール基が分散剤として働き、分
散性に優れた磁性塗料を得ることができる。更に、磁性
塗料の塗工、表面形成以降の工程において、本発明のポ
リウレタン樹脂のイソシアネート基とチオール基の反応
が進行し、磁気記録媒体の耐摩耗性、耐久性が向上する
さらにまた、本発明におけるイソシアネート基を持つポ
リウレタン樹脂と、トリアジンチオール化合物を組み合
わせ、更に、チオール基と反応性を有するエポキシ基を
有する樹脂を組み合わせることにより、トリアジンチオ
ール化合物によるポリウレタン樹脂とエポキシ基を有す
る樹脂との架橋結合を生成し、耐摩耗性、耐久性が、著
しく向上する。
本発明の磁気記録媒体の磁性粉の結合剤として前記ポリ
ウレタン樹脂とともに用いられる化合物のうちのポリア
ミン化合物としては、1分子中に2個以上のアミノ基を
有する化合物であってエチレンジアミン、テトラメチレ
ンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレン
ジアミン、〇−フェニレンジアミン、P−フオニレンジ
アミン、4−アミノジフェニルアミンなどのジアミン類
、1.2.3−トリアミノプロパン、トリス(2−アミ
ノエチル)メタン、テトラ(アミノメチル)メタン、ジ
エチレントリアミン、トリアミノベンゼンなどのトリア
ミン類、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペン
タミンなどのポリアミン類が挙げられる。
本発明の磁気記録媒体においては、前記ポリウレタン樹
脂のイソシアネート基量に対し、ポリアミン化合物のア
ミノ基量が0.1〜1.0倍化学当量用いることが好ま
しい、0.1倍化学当量より少ないと本発明の効果が顕
れず、1.0倍化学当量より多いと未反応生成物が残り
耐久性も低下する。また添加の時期は磁性塗料の調製工
程の中頃以降が好ましい。初期から添加すると磁性塗料
が増粘してポットライフが短縮しやすい。
本第3発明に用いられるエポキシ基を有する樹脂として
は、エポキシ基含有塩化ビニル系樹脂、エポキシ基含有
塩素化ポリ塩化ビニル系樹脂、エポキシ変性ポリウレタ
ン樹脂、エポキシ変性ポリエステル樹脂、エポキシ変性
アクリロニトリルブタジェン共重合樹脂及びエポキシ樹
脂等が挙げられる。
本発明に使用されるエポキシ基を有する塩化ビニル系樹
脂は、(1)塩化ビニル、塩化ビニルと共重合可能なエ
ポキシ基を有するラジカル重合性単量体及び必要に応じ
これらの単量体と共重合可能な単量体をラジカル発生剤
の存在下に重合する方法、或いは(2)ポリ塩化ビニル
あるいは塩化ビニルを主成分とする共重合樹脂を加熱あ
るいは脱塩化水素剤との接触により、部分脱塩化水素さ
せた樹脂を過カルボン酸などのエポキシ化剤によりエポ
キシ化する方法等によって得られる。エポキシ基を有す
る塩素化ポリ塩化ビニル樹脂は、塩素化ポリ塩化ビニル
樹脂あるいは塩素化ポリ塩化ビニル系共重合樹脂を出発
物質として(2)の方法により得ることができる。
エポキシ基を有する塩化ビニル系樹脂の製造に使用され
るエポキシ基を有する単量体の例としては、アリルグリ
シジルエーテル、メタリルグリシジルエーテルなどの不
飽和アルコールのグリシジルエーテル類、グリシジルア
クリレート、グリシジルメタクリレート、グリシジル−
p−ビニルベンゾエート、メチルグリシジルイタコネー
ト、グリシジルエチルマレート、グリシジルビニルスル
ホネート、グリシジル(メタ)アリルスルホネートなど
の不飽和酸のグリシジルエステル類、ブタジェンモノオ
キサイド、ビニルシクロヘキセンモノオキサイド、2−
メチル−5,6−エポキシヘキセンなどのエポキシドオ
レフィン類などが挙げられる。
また、エポキシ基を有する単量体及び塩化ビニル以外の
必要に応じ使用される単量体の例としては、酢酸ビニル
、プロピオン酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエステル
:メチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、
セチルビニルエーテルなどのビニルエーテル:塩化ビニ
リデン、弗化ビニリデンなどのビニリデン:マレイン酸
ジエチル、マレイン酸ブチルベンジル、マレイン酸−ジ
2−ヒドロキシエチル、イタコン酸ジメチル、(メタ)
アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ
)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸−2−ヒド
ロキシプロピルなどの不飽和カルボン酸エステル:エチ
レン、プロピレンなどのオレフィン: (メタ)アクリ
ロニトリルなどの不飽和ニトリル:スチレン、α−メチ
ルスチレン、p−メチルスチレンなどの芳香族ビニルな
どがあげられる。これらの単量体は、本発明の樹脂と他
の樹脂とを混合したときの両者の相溶性及び軟化点を調
節しつつ樹脂の溶解性を向上させる目的のほか、塗膜の
特性や塗工工程の改善などの必要性に応じて適当に選択
される。
エポキシ変性ポリウレタン樹脂は、分子量1 、000
〜200 、000のものが用いられる。分子量が1 
、000未満では、塗膜の耐久性が不十分であり、20
0,000を超すと塗料粘度が高くなりすぎて、実用上
の障害を生ずる。エポキシ変性ポリウレタン樹脂は、1
分子当たり2官能以上の水酸基を有するエポキシ樹脂、
例えばビスフェノールA型、ハロゲン化ビスフェノール
型、レゾルシン型、ビスフェノールF型等のエポキシ樹
脂と、アジピン酸、フタル酸、二量化すルイン酸、マレ
イン酸等の2塩基酸などとを反応させて末端水酸基型の
ポリエステル樹脂を合成し、これに多官能のポリイソシ
アネートを反応させて合成することができる。或いはマ
レイン酸、フマル酸、イタコン酸などの不飽和脂肪酸と
多価アルコールとの反応より得られた不飽和ポリエステ
ル樹脂を原料として合成されるポリウレタン樹脂に、過
カルボン酸なとのエポキシ化剤を作用させることによっ
ても合成することができる。
エポキシ変性ポリエステル樹脂は、分子量が1 、00
0〜200.000のものが用いられる。分子量が1.
000未満では、塗膜の耐久性が不充分であり、200
、000を超すと塗料粘度が高くなりすぎて、実用上の
障害を生ずる。エポキシ変性ポリエステル樹脂は、マレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸などの不飽和二塩基酸又
はフタル酸、アジピン酸、テレフタル酸などの飽和二塩
基酸と1.4−ブタンジオール、1,5−ベンタンジオ
ール、1.6−ヘキサンジオール、1,10−デカンジ
オール、両末端水酸基ブタジェンオリゴマーなどのポリ
オール類との加熱縮合により得られる不飽和ポリエステ
ル樹脂を、過カルボン酸などのエポキシ化剤によりエポ
キシ化することによって得られる。なお、上記不飽和ポ
リエステル樹脂の代りに、これとポリカーボネート樹脂
や飽和ポリエステル樹脂とを触媒の存在下に溶融混合し
、エステル交換反応させて得られる変性不飽和ポリエス
テル樹脂を出発原料として使用してもよい。
またエポキシ変性アクリロニトリル−ブタジェン共重合
樹脂としては、一般にはアクリロニトリル含有量が12
〜50重量%、分子量が5.000〜soo、 ooo
のものが使われる。アクリロニトリルの含有量が12%
未満では、一般に磁気記録媒体に用いられるポリ塩化ビ
ニルや、ニトロセルロースなどの他のバインダーとの相
溶性が悪く、50重量%より多いと溶剤溶解性が低下し
、磁粉の分散性を大いに低下せしむる。また分子量が5
,000未満では、塗膜の耐久性が低く、500.00
0より大きいと、塗料の粘度が高すぎて実用的でない。
エポキシ変性アクリロニトリル−ブタジェン共重合樹脂
は、アクリロニトリル、ブタジェンとともに、エポキシ
基を含むラジカル共重合性単量体を、必要により、共重
合可能な、その他の単量体とともにラジカル発生剤の存
在下に共重合して得られる一方、アクリロニトリル−ブ
タジェン共重合樹脂を過カルボン酸などのエポキシ化剤
を用いて、樹脂内の二重結合を部分的にエポキシ化する
ことによっても得ることができる。
本第3発明で使用されるエポキシ樹脂としては、分子量
が500〜200 、000のものが用いられる。
分子量が500未満では塗膜の耐久性が低く、かつ、未
反応物が磁性層表面ヘプリードすることもあり使用し難
く、200.000を超えると塗料の粘度が高すぎて実
用的でない。エポキシ樹脂の具体例としては、ビスフェ
ノールA−エピクロルヒドリン型のもの、該ビスフェノ
ールへの代わりにハロゲン化ビスフェノール、レゾルシ
ン、ビスフェノールF、テトラヒドロキシフェニルエタ
ン等を用いたもの、更には、ノボラック型エポキシ樹脂
などが挙げられる。
なお、本第3発明におけるエポキシ基を有する樹脂は、
磁性粉の分散性を改良する目的でエポキシ基を有する樹
脂中にC00M、 SO3M、 504M、 PO3M
z。
PO4M3  (Mは水素、アルカリ金属、アンモニウ
ム)等の官能基を含有せしめたものであってもよい。
本発明の磁気記録媒体の磁性粉の結合剤においては、上
記エポキシ基を有する樹脂を結合剤成分全量に対し約2
0ないし約80重量%、前記ポリウレタン樹脂を約80
〜約20重量%の割合で配合して使用するのが好ましい
本発明の磁気記録媒体の磁性粉の結合剤として前記ポリ
ウレタン樹脂を単独で使用することもできるが、通常は
他の結合剤と混合して使用する。
他の結合剤と混合して使用する場合、全結合剤の10〜
90重量%の範囲で該ポリウレタン樹脂を使用すること
が好ましい。
併用する結合剤の例としては、本発明以外のポリウレタ
ン樹脂、塩化ビニル系重合体、ポリエステル樹脂、アク
リロニトリル−ブタジェン共重合樹脂のほかに、(メタ
)アクリル酸エステルアクリロニトリル共重合体、(メ
タ)アクリル酸エステル塩化ビニリデン共重合体、(メ
タ)アクリル酸エステルスチレン共重合体、ナイロン−
シリコン系樹脂、ニトロセルロース−ポリアミド樹脂、
ポリフッ化ビニル、塩化ビニリデンアクリロニトリル共
重合体、スチレンブタジェン共重合体、スチレンブタジ
エンアクリロニトリル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリ
ビニルブチラール、セルロース誘導体(セルロースアセ
テートブチレート、セルロースアセテートプロピオネー
ト、セルロースダイアセテート、セルローストリアセテ
ート、ニトロセルロース等)クロロビニルエーテルアク
リル酸エステル共重合体、各種の合成ゴム等の熱可塑性
樹脂、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、尿素樹脂、メ
ラミン樹脂、アルキッド樹脂、シリコン樹脂、アクリル
系反応樹脂、エポキシ−ポリアミド樹脂、ニトロセルロ
ースメラミン樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられる。これ
らの併用可能な樹脂の結合剤成分全量に対する比率は5
0%を越えてはならない。
更にこれらの結合剤は、それ自体公知のその他の官能基
を有していてもよく、それらの官能基の中で特に、 5
04M、  503M、  SOZM、  COOMN
Hz 、  N ” Rz、  OH,リン酸基、リン
酸エステル基からなる群から選ばれた少なくとも一種の
官能基(但し、Mは水素原子又はアルカリ金属原子を示
し、Rはアルキル基、アリル基、アルケニル基またはア
ルコキシル基等の有機残基を示す)を有しているものが
好ましい。これらの官能基の量は樹脂1g当たりI X
 10−6〜I X 10−2当量含まれていることが
好ましい。
本発明の磁気記録媒体の磁性層中の全結合剤の含有量は
、通常は強磁性粉末100重量部に対して10〜100
重量部であり、好ましくは15〜40重量部である。
本発明の磁気記録媒体は上記結合剤と、磁性粉、潤滑剤
、研磨剤、帯電防止剤、更に必要により分散剤などの公
知の材料とともにケトン類を主体とする溶剤と混合して
、分#に処理を行って磁性塗料を得、これをポリエステ
ルフィルムに代表される非磁性フィルム上に塗布、配向
処理、表面形成処置を行った後、用途によって架橋のた
めの熱処理や表面研磨を行って裁断、組み込みなどの工
程を経て、本発明の磁気記録媒体を得る。
本発明で使用される強磁性粉末としては特に微細なもの
が好適で、T  FezO3、Fe=04、TFedX
(1,33< x < 1.5 )などの強磁性酸化鉄
粉末、Coドープの強磁性酸化鉄粉末、強磁性二酸化ク
ロム粉末、強磁性金属粉末、バリウムフェライト、Fe
5Czなどの炭化鉄粉末、窒化鉄粉末などが挙げられる
強磁性金属粉末は、鉄、コバルトあるいはニッケルを含
む強磁性金属粉末であって、例としては、強磁性金属微
粉末中の金属分が75重量%以上であり、そして金属分
の80重量%以上が少なくとも一種類の強磁性金属ある
いは合金(例、Af、Fe、 Co、 Ni、 Fe−
Co、 Fe−Ni、 Co  Ni、 Co−Ni 
−Fe)であり、該金属分の20重量%以下の範囲内で
他の成分(例、Al1. Si、 S 、 90% T
i、、V 、 Cr。
Mn、 Cu、 Zn、 Y 、 Mo、Rh、 Pd
SAg、 Sn、 sb、 Te。
Ba、 Ta、 W 、Re、 Au、 Hg、 Pb
5BiSLa、 Ce、 Pr。
Nd、 B 、 P )を含むことのある合金を挙げる
ことができる。
これらの強磁性粉末の製造方法は既に公知であり、本発
明で用いる強磁性粉末についてもこれら公知の方法に従
って製造することができる。
強磁性粉末の形状に特に制限はないが、通常は針状、粒
状、サイコロ状、米粒状および板状のものなどが使用で
きる。
本発明で使用できる潤滑剤の例としては、炭素数8〜1
8の脂肪酸、高級アルコール、アミド、脂肪酸エステル
などが使用可能であり、例えば、カプリル酸、カプリン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、バルミチン酸、ステア
リン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リル
ン酸、ステアロール酸、ステアリルアルコール、バルミ
チルアルコール、ラウリルアミド、ジメチルステアリル
アミド、ブチルラウリルアミド、ブチルステアレート、
オクチルステアレート、ソルビタンオレエートなどが挙
げられる。また、シリコンオイルやポリパーフルオロア
ルキレンオキサイド、パーフルオロアルカンなどのフッ
素系油、パラフィンワックス、酸化ポリエチレンなども
使用可能である。
さらにカーボンブラック、グラファイト、二硫化モリブ
デン、二硫化タングステンなどの固体の潤滑剤も使用で
きる。これらの潤滑剤は、磁粉100部に対し、1部か
ら6部の範囲で使用される。
また研磨剤としては、Ti0z、TiO、ZnO、Ca
O1SnO,、Sin□、(X  FezO1、Crz
(h 、0(Aj2z03、ZnS 、 Mo5z、B
a5O,、CaSO4、MgCO3、BN、、SiC等
を挙げることができる。これらの無機質充填材は単独で
使用してもよく、あるいは二種以上を混合して用いても
よい。
さらに帯電防止剤としては、カーボンブラック、カーボ
ンブランクグラフトポリマーなどの導電性微粉末;サポ
ニンなどの天然界面活性剤;アルキレンオキサイド系、
グリセリン系およびグリシドール系などのノニオン性界
面活性剤;高級アルキルアミン類、第四級アンモニウム
塩類、ピリジンその他の複素環化合物の塩類、ホスホニ
ウムまたはスルホニウム類などのカチオン性界面活性剤
:カルボン酸、スルホン酸、燐酸、硫酸エステル基、燐
酸エステル基等の酸性基を含むアニオン性界面活性剤;
アミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノアルコールの
硫酸または燐酸エステル類等の両性活性剤などを挙げる
ことができる。
本発明の磁気記録媒体には必要に応じ分散剤を使用する
ことができる。本発明で使用できる分散剤の例としては
、炭素数10〜22の脂肪酸(例、カプリル酸、カプリ
ン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
アリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リ
ルン酸、ステアロール酸)、上記脂肪酸とアルカリ金属
(例、リチウム、ナトリウム、カリウム)またはアルカ
リ土類金属(例、マグネシウム、カルシウム、バリウム
)とからなる金属石鹸、上記の脂肪酸のエステル及びそ
の化合物の水素の一部あるいは全部をフン素原子で置換
した化合物、上記の脂肪酸のアミド、脂肪族アミン、高
級アルコール、ポリアルキレンオキサイドアルキルリン
酸エステル、アルキルリン酸エステル、アルキルホウ酸
エステル、サルコシネート類、アルキルエーテルエステ
ル類、トリアルキルポリオレフィンオキシ第四級アンモ
ニウム塩及びレシチン等の公知の分散剤を挙げることが
できる。
尚本発明に使用される結合剤は、磁気テープの走行性改
良などの目的で施されるバックコート層の結合剤として
も有効である。
(発明の効果) かくして本発明によれば微細な磁性粉が安定に分散され
た低粘度の塗料が得られ、そしてその塗料を用いて得ら
れる磁気記録媒体は塗膜の表面平滑性及び耐久性が良好
で、走行性、磁気特性の優れたものとなる。
(実施例) 以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
。なお、合成例、実施例、比較例中の部及び%は特に断
りのないかぎり重量基準である。
ポリウレタン合成例1 攪拌用プロペラ、温度計及びコンデンサーを設置した温
度調節可能な容量52の反応器内にメチルエチルケトン
566.2g、分子量1000のポリブチレンアジ−ベ
ート1000g (1,O0モル)、2,4−TD I
  208.8g (1,20モル) 、MD I  
225.0g(0,90モル)、を仕込んで80°Cで
3時間反応させた後、トリメチロールプロパンの3%メ
チルエチルケトン溶液500gを(トリメチロールプロ
パンとして0.11モル)を加えてさらに6時間反応さ
せて、試料(A)を得た。同様に操作して、添加するト
リメチロールプロパンのメチルエチルケトン溶液を各々
1000.1500及び1soo gとした試料(B)
(c)及びCD)を得た。
ポリウレタン各試料の組成は(表−1)の通りである。
ポリウレタン合成例2 長鎖ポリオール、ジイソシアネート化合物、短鎖ポリオ
ールを(表−2)の様に変えて、同様の操作法にて試料
(E)(F)(I)を合成した。
また、合成例1と同様の操作法にてポリブチレンアジペ
ートとMDl、、TDIを反応させた後、(表−2)に
示す極性基含有化合物をトリメチロールプロパンに溶融
混合させたものを加えて反応させて、試料(G)(H)
を得た。これらのポリウレタン各試料の組成を市販のウ
レタンプレポリマー(J)、湿気硬化性ポリウレタン(
K)とともに(表−2)に示した。
唯←針得→− 1)実施例及び比較例(その1) 下記(1−1)〜(1−4)の試験を行った。
結果を(表−3)に示す。
(11)光沢性 コバルト被着磁性酸化鉄粉末400部(比表面積40m
2/g)、ポリウレタン以外の樹脂を表3にある量と、
ポリオールを表−3にある量と、メチルエチルケトン4
9部、トルエン49部、シクロヘキサノン32部、カー
ボンブラック2部、アルミナ4部、ミリスチン酸2部、
ブチルステアレート1部よりなる混合物を90分間高速
剪断分散した後、ポリウレタン樹脂を表−3にある量と
メチルエチルケトン30部、トルエン30部、シクロへ
キサノン20部を加え30分間分散させ、更に上記混合
溶剤を合計50部、比較例3については15部のポリイ
ソシアネート(日本ポリウレタン昧製 コロネートL)
を加えた後更に10分間分散させて磁性塗料とした。得
られた磁性塗料をポリエステルフィルム上に塗膜厚5μ
mとなるように塗布し磁場配向処理した後乾燥した。そ
の磁性塗膜を光沢計を用いて60部反射角の反射率を測
定した。
(1−2)角型比 光沢性の評価に使用した磁性塗膜を6 am X 6 
mmに切出して、磁気特性測定機により測定した。
(1−3)耐久性 光沢性評価に用いた磁性塗膜をカレンダーロールで平滑
化処理してから65°Cで25時間加熱処理した後、荷
重100gをかけ、研摩紙を張り付けた回転ドラムに接
触させて、150rp+gで10分間回転させ、磁性塗
料が研摩紙に付着した程度を目視してA、B、C,Dの
四段階で判定した。
A:汚れなし、B:ごく僅かに汚れあり、C:汚れ少し
あり、D:汚れ多い (1−4)走行性 耐久性評価と同し方法で塗膜と回転ドラム間に発生する
力を65°C1相対湿度80%の雰囲気でUゲージによ
り測定し、 走行抵抗が少ない順にA Cの三段階で判定した。
:低い、 :中位い、 :高い 2) 実施例及び比較例(その2) 下記(2−1)〜(2−4)の試験を行った。
結果を(表−4)に示す。
(2−1)光沢性 コバルト被着磁性酸化鉄粉末400部(比表面積40t
a”7g)、表−3にある本発明のポリウレタン樹脂以
外の樹脂50部、表−4にあるトリアジンチオール化合
物を5部、メチルエチルケトン49部、トルエン49部
、シクロへキサノン32部、カーボンブランク2部、ア
ルミナ4部、ミリスチン酸2部、ブチルステアレート1
部よりなる混合物を90分間高速剪断分散した後、ポリ
ウレタン樹脂を表−3にある量とメチルエチルケトン3
0部、トルエン30部、シクロへキサノン20部を加え
30分間分散させ、更に上記混合溶剤を合計50部、比
較例2については15部のポリイソシアネート(日本ポ
リウレタン■製 コロネートL)を加えた後更に10分
間分散させて磁性塗料とした。得られた磁性塗料をポリ
エステルフィルム上に塗膜厚5μmとなるように塗布し
磁場配向処理した後乾燥した。その磁性塗膜を光沢計を
用いて60部反射角の反射率を測定した。
(2−2)角型比 光沢性の評価に使用した磁性塗膜を6 mm X 6 
mmに切出して、磁気特性測定機により測定した。
(2−3)耐久性 光沢性評価に用いた磁性塗膜をカレンダーロールで平滑
化処理してから65°Cで65時間加熱処理した後、荷
重100gをかけ、研摩紙を張り付けた回転ドラムに接
触させて、150rpmで10分間回転させ、磁性塗料
が研摩紙に付着した程度を目視してA、B、C,Dの四
段階で判定した。
A:汚れなし、B:ごく僅かに汚れあり、C:汚れ少し
あり、D:汚れ多い (2−4)走行性 耐久性評価と同じ方法で塗膜と回転ドラム間に発生する
力を65°C1相対湿度80%の雰囲気でUゲージによ
り測定し、走行抵抗が少ない順にA。
B、Cの三段階で判定した。
A:低い、B:中位い、C:高い 3) 実施例及び比較例(その3) 下記(3−1)〜(3−4)の試験を行った。
結果を(表−5)に示す。
(3−1)光沢性 コバルト被着磁性酸化鉄粉末400部(比表面積40m
2/g) 、ポリウレタン以外の樹脂を表−3にある量
とメチルエチルケトン49部、トルエン49部、シクロ
へキサノン32部、カーボンブランク2部、アルミナ4
部、ミリスチン酸2部、ブチルステアレート1部よりな
る混合物を90分間高速剪断分散した後、ポリウレタン
樹脂を表−3にある量とメチルエチルケトン30部、ト
ルエン30部、シクロへキサノン20部を加え30分間
分散させ、更に上記混合溶剤を合計50部、最後に表−
3にあるポリアミン化合物をポリウレタン樹脂のイソシ
アネート基量に対し、アミノ基量が0、3倍化学当量と
なる量、ただし比較例2についてはポリアミン化合物の
かわりに15部のポリイソシアネート(日本ポリウレタ
ン■製 コロネートし)を加えて更に10分間分散させ
て磁性塗料とした。得られた磁性塗料をポリエステルフ
ィルム上に塗膜厚5μmとなるように塗布し磁場配向処
理した後乾燥した。その磁性塗膜を光沢針を用いて60
部反射角の反射率を測定した。
(3−2)角型比 光沢性の評価に使用した磁性塗膜を6mmX6mmに切
出して、磁気特性測定機により測定した。
(3−3)耐久性 光沢性評価に用いた磁性塗膜をカレンダーロールで平滑
化処理してから65°Cで25時間加熱処理した後、荷
重100gをかけ、研摩紙を張り付けた回転ドラムに接
触させて、150rpmで回転させ、磁性塗料が研摩紙
に付着した程度を目視してA、B、C,Dの四段階で判
定した。
A:汚れなし、B:ごく僅かに汚れあり、C:汚れ少し
あり、D:汚れ多い (3−4)走行性 耐久性評価と同じ方法で塗膜と回転ドラム間に発生する
力を65°C1相対湿度80%の雰囲気でUゲージによ
り測定し、走行抵抗が少ない順にAB Cの三段階で判定した。
A:低い、 :中位い、 :高い 手 続 (甫 正 書 平成2年8月27 特 許庁長宮殿 1゜ 2゜ 3゜ 事件の表示 平成2年特許願第23780号 発明の名称 磁気記録媒体 補正をする者 事件との関係 特許出願人 住所 東京都千代田区丸の内二丁目6番1号名称日本ゼ
オン株式会社 代表者  滝   澤    毅 6、補正の内容 (11特許請求の範囲を別紙の通り訂正する。
(2)明細書第37頁下から第3行の「比較例3」を「
比較例2」に訂正する。
(3)同第41頁第6行の「表−3」を1表−41に訂
正する。
(4)同第41真下から第8行の「表−3」を1表−4
」に訂正する。
(5)同第41頁下から第5行の「比較例2」を「比較
例12」に訂正する。
(6)同第42頁第4行の「光沢性の」から同頁第5行
の「測定した。」までの説明文を、「(1−1)に同じ
。」に改訂する。
(7)同第42頁下から第5行の「耐久性評価」から同
真下から第1行の「C:高い」までの説明文を、r(1
−4)に同じ。jに改訂する。
(8)同第43頁脚注の下から第5行の「−酢酸ビニル
」の次に「共重合体」を加入する。
(9)同第44頁第6行の「表−3」を1表−5」に訂
正する。
QOI  同第44頁第11行の「表−3」を1表−5
」に訂正する。
0υ 同第44真下から第6行の「表−3」を1表−5
」に訂正する。
叩 同第44頁下から第4行の「比較例2」を「比較例
22」に訂正する。
0蕩 同第45頁第6行の「光沢性の」から同頁第7行
の「測定した。」までの説明文を、「(1−1)に同じ
。」に改訂する。
04)同第45頁下から第9行のI”450rp+sで
」の次にrlO分間1を加入する。
09  同第45頁下から第3行の「耐久性評価」から
同46頁第2行の「C:高い」までの説明文を、r(1
−4)に同じ。」に改訂する。
別紙 特許請求の範囲 1、ジイソシアネートとポリオールとの反応により生成
する分子内にウレタン結合を持つ樹脂であって1分子内
に平均2.3個以上のイソシアネート基を持ち、数平均
分子量が2,000以上でio、oo。
以下であり、かつ分子量i、ooo以下の成分が20%
未満であるポリウレタン樹脂に加えてポリオール、トリ
アジンチオール、ポリアミンがら成る群より選ばれた少
くとも1つの化合物を磁性粉の結合剤として含有する磁
性層を有することを特徴とする磁気記録媒体。
2、ポリウレタン樹脂が分子内に活性水素原子を持たな
い極性基を有するものである特許請求の範囲第1項記載
の磁気記録媒体。
31a)ジイソシアネートとポリオールとの反応により
生成するウレタン結合を持つ樹脂であって1分子内に平
均2.3個以上のイソシアネート基を持ち、数平均分子
量が2,000以上で10.000以下でありかつ分子
量1.000以下の成分が20%未満であるポリウレタ
ン樹脂と(b)エポキシ基を有する樹脂と、(c)トリ
アジンチオールとを磁性粉の結合剤として含有する磁性
層を有することを特徴とする磁気記録媒体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ジイソシアネートとポリオールとの反応により生成
    する分子内にウレタン結合を持つ樹脂であって1分子内
    に平均2.3個以上のイソシアネート基を持ち、数平均
    分子量が2,000以上で10,000以下であり、か
    つ分子量1,000以下の成分が20%未満であるポリ
    ウレタン樹脂に加えてポリオール、トリアジンチオール
    、ポリアミンから成る群より選ばれた少くとも1つの化
    合物を磁性粉と結合剤として含有する磁性層を有するこ
    とを特徴とする磁気記録媒体。 2、ポリウレタン樹脂が分子内に活性水素原子を持たな
    い極性基を有するものである特許請求範囲第1項記載の
    磁気記録媒体。 3、(a)ジイソシアネートとポリオールとの反応によ
    り生成するウレタン結合を持つ樹脂であって1分子内に
    平均2.3個以上のイソシアネート基を持ち、数平均分
    子量が2,000以上で10,000以下でありかつ分
    子量1,000以下の成分が20%未満であるポリウレ
    タン樹脂と (b)エポキシ基を有する樹脂と、 (c)トリアジンチオールとを磁性粉の結合剤として含
    有する磁性層を有することを特徴とする磁気記録媒体。
JP2023780A 1989-12-27 1990-02-02 磁気記録媒体 Pending JPH03230316A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023780A JPH03230316A (ja) 1990-02-02 1990-02-02 磁気記録媒体
DE1990620525 DE69020525T2 (de) 1989-12-27 1990-12-27 Binder für Pulver und magnetischer Aufzeichnungsträger mit Verwendung des Binders und Pulvers.
EP19900125523 EP0435264B1 (en) 1989-12-27 1990-12-27 Binders for powder and magnetic recording media using same
KR1019900021995A KR0156576B1 (ko) 1989-12-27 1990-12-27 분말의 결합제 및 이를 사용한 자기 기록매체
US08/076,703 US5482777A (en) 1989-12-27 1993-06-15 Magnetic recording media and composition containing a specified polyurethane binder

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023780A JPH03230316A (ja) 1990-02-02 1990-02-02 磁気記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03230316A true JPH03230316A (ja) 1991-10-14

Family

ID=12119843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023780A Pending JPH03230316A (ja) 1989-12-27 1990-02-02 磁気記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03230316A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000104731A (ja) * 1998-09-29 2000-04-11 Oiles Ind Co Ltd 二つの摺動部材を組み合わせた摺動構造およびそれを用いたすべり支承装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50147311A (ja) * 1974-05-15 1975-11-26
JPS5674827A (en) * 1979-11-20 1981-06-20 Hitachi Maxell Ltd Magnetic recording medium
JPH01189022A (ja) * 1988-01-22 1989-07-28 Fuji Photo Film Co Ltd 磁気記録媒体

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50147311A (ja) * 1974-05-15 1975-11-26
JPS5674827A (en) * 1979-11-20 1981-06-20 Hitachi Maxell Ltd Magnetic recording medium
JPH01189022A (ja) * 1988-01-22 1989-07-28 Fuji Photo Film Co Ltd 磁気記録媒体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000104731A (ja) * 1998-09-29 2000-04-11 Oiles Ind Co Ltd 二つの摺動部材を組み合わせた摺動構造およびそれを用いたすべり支承装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0156576B1 (ko) 분말의 결합제 및 이를 사용한 자기 기록매체
US4837082A (en) Flexible magnetic recording media and a method using a stable fluid reactive dispersion to prepare magnetic recording media
JP4102020B2 (ja) 水性スルホポリウレアコロイド分散液
CA1338676C (en) Binders for magnetic recording media and magnetic recording media
US5165999A (en) Magnetic recording medium containing a polyurethane resin having a modified amine acid incorporated into the resin
JPH03230316A (ja) 磁気記録媒体
US5009960A (en) Magnetic recording medium prepared with polyurethane resin modified by a bicyclic amide acetal
JP3242429B2 (ja) 磁気記録媒体
JPS6228926A (ja) 磁気記録媒体
US5292853A (en) Polyurethane resin containing a phosphoric acid group
JPH08127632A (ja) ポリウレタン樹脂の製造方法
JPH03237169A (ja) 磁性粉の結合剤、磁性塗料および磁気記録媒体
JPS61104325A (ja) 磁気記録媒体
JPH0334118A (ja) 磁気記録媒体
JPH04211463A (ja) 磁性塗料及び磁気記録媒体
JP3086322B2 (ja) 磁気記録媒体、それに使用するポリウレタン系樹脂及びその製造方法
JPS60133532A (ja) 磁気記録媒体
JPS6262422A (ja) 磁気記録媒体
US5473042A (en) Materials suitable as crosslinkable binder components
JPH10162348A (ja) 磁気記録媒体
JPH0254419A (ja) バインダーおよび磁気記録材料
JPS60129925A (ja) 磁気記録媒体
JPS61260421A (ja) 磁気記録媒体
JPS6295728A (ja) 磁気記録媒体
JPH1173623A (ja) バインダーおよび磁気記録媒体