JPH03219423A - 磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体及びその製造方法

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JPH03219423A
JPH03219423A JP2289471A JP28947190A JPH03219423A JP H03219423 A JPH03219423 A JP H03219423A JP 2289471 A JP2289471 A JP 2289471A JP 28947190 A JP28947190 A JP 28947190A JP H03219423 A JPH03219423 A JP H03219423A
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JP
Japan
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layer
magnetic
carbon black
particle size
magnetic powder
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Pending
Application number
JP2289471A
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English (en)
Inventor
Atsuko Matsuda
敦子 松田
Yoshitaka Yasufuku
安福 義隆
Seiichi Tobisawa
誠一 飛沢
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ、産業上の利用分野 本発明は磁気テープ、磁気シート、磁気ディスク等の磁
気記録媒体及びその製造方法に関するものである。
口、従来技術 一般に、磁気テープ等の磁気記録媒体は、磁性粉、バイ
ンダ樹脂等からなる磁性塗料を支持体上に塗布、乾燥す
ることによって製造される。従来の磁気記録媒体におい
ては、磁性層は一層のみであるため、一種類の磁性粉に
よって低域から高域までの広い周波数帯域をカバーする
必要がある。
特に、近年の高記録密度化の傾向においては、高域の記
録特性を上げ、しかも低ノイズであるものが要求される
ため、高Hc、高BET値の磁性粉が用いられている。
ところが、一種類の磁性粉(磁性層)で磁気記録媒体が
構成されているため、高域特性を重視するあまり、高H
c、高BET値の磁性粉を用いざるを得ないことになる
ので、低域の特性が不十分となってしまう。
一方、ビデオ用磁気記録媒体において、磁気記録容量を
高めたり、或いは媒体の高周波域と低周波域とにおける
磁気記録特性を共に向上させ、均衡させるべく、複数の
磁性層を有する媒体が提案されている(特開昭48−9
8803号、特開昭59−172142号、特公昭32
−2218号、特開昭51−64901号、特公昭56
−12937号、特開昭58−56228号、特開昭6
3−146211号各公報等)。
これらの公知技術によれば、磁性層の上層に比較的微粒
子の磁性粉を用い、下層にそれより大きな磁性粉を用い
て、上層で短波長側のビデオ出力をうけもち、下層で長
波長側のクロマ・オーディオ出力をうけもつように設計
されていた。
磁性層が塗布型である磁気記録媒体においてはこれまで
、磁性粉としてγ−F6203等の酸化物磁性粉を用い
ているが、近時、磁気記録密度の向上を図るために垂直
磁気記録のできる磁性粉として六方晶系フェライトから
なる平均粒径0.2μm以下の板状磁性粉が提案されて
いる。
こうした六方晶系フェライトを上記した如き複数の磁性
層に応用した媒体が、特開平1−128228号公報に
示されている。この媒体によれば、飽和磁化が70em
u / g以上の針状強磁性粉末と導電性粉末とを主体
とする下層と、数平均粒径が0.03〜0.1μm、板
状比が3〜5の六方晶強磁性粉末を主体とする上層とを
設け、下層の膜厚が1〜5μmであり、上層の膜厚が0
.1〜0.5μmである。
この媒体では、短波長及び長波長の信号に対して記録特
性が良く、高耐久性も得られるとしているが、なおも不
十分である。しかも、他の要求性能である導電性や走行
性については対策が講じられておらず、はり付きや走行
不良が生じ易い。このことは特に、磁性層の最上層は非
常に薄いために深刻な問題を招きかねない。また、製造
面からみた場合、上記の六方晶系フェライトは板状の小
粒子であるため、磁性層(特に、薄い最上層)中でその
面が好ましくは磁性層面に沿うように分布し難く、配向
性を十分に出せない。この結果、電磁変換特性が高域(
短波側)を含め、全般的に劣化してしまう。
ハ6発明の目的 本発明の目的は、複数層からなる磁性層を有する媒体に
おいて、電磁変換特性、耐久性、導電性、走行性等を全
般的に向上させる媒体、及びその製造方法を提供するこ
とにある。
二0発明の構成 即ち、本発明は、非磁性支持体上に設けられた磁性層が
最上層と少なくとも1層からなる下層とによって形成さ
れ、前記最上層が0.01〜1.5μmの厚みを有して
いて、六方晶系の磁性粉と、前記最上層中の全カーボン
ブラック数の50%以上の個数を占める粒径20〜50
0mμのカーボンブラックとを含有し、かつ、前記下層
のうち前記最上層から少なくとも2番目の層が、針状磁
性粉と、前記の少なくとも2番目の層中(複数層のとき
は各層中)の全カーボンブラック数の50%以上の個数
を占める粒径5〜30mμのカーボンブラックとを含有
し、更に、前記最上層と前記下層とを含む前記非磁性支
持体上の媒体構成層の厚みの合計が4.5μm以下であ
る磁気記録媒体に係るものである。
また、本発明は、非磁性支持体上に設けられた磁性層が
最上層と少なくとも1層からなる下層とによって形成さ
れ、前記最上層が0.01〜1.5μmの厚みを有して
いて、六方晶系の磁性粉と、前記最上層中の全カーボン
ブラック数の50%以上の個数を占める粒径20〜50
0mμのカーボンブラックとを含有し、かつ、前記下層
のうち前記最上層から少なくとも2番目の層が、針状磁
性粉と、前記の少なくとも2番目の層中(複数層のとき
は各層中)の全カーボンブラック数の50%以上の個数
を占める粒径5〜30mμのカーボンブラックとを含有
し、更に、前記磁性層の表面粗さとして、表面粗さ断面
曲線の平均線から0.01μm以上突出したスパイク数
N’sと同平均線から突出した全ピーク数NS (t)
との比であるNs/Ns(t)が0.1〜0.35であ
る磁気記録媒体に係るものである。
また、本発明は、O0吋〜1.5μmの厚みを有してい
て、六方晶系の磁性粉と、層中の全カーボンブラック数
の50%以上の個数を占める粒径20〜500mμのカ
ーボンブラックとを含有する最上層と;この最上層から
少なくとも2番目の層が、針状磁性粉と、前記の少なく
とも2番目の層中(複数層のときは各層中)の全カーボ
ンブラック数の50%以上の個数を占める粒径5〜30
mμのカーボンブラックとを含有する、少なくとも1層
からなる下層と;を非磁性支持体上に有する磁気記録媒
体(但し、前記最上層と前記下層とを含む前記非磁性支
持体上の媒体構成層の厚みの合計が4.5μm以下であ
る。)を製造するに際し、前記非磁性支持体上に前記下
層用の磁性塗料と前記最上層用の磁性塗料とを共に湿潤
状態で重層塗布する磁気記録媒体の製造方法も提供する
ものである。
本発明の媒体では、磁性層を複数の層で構成しているが
、そのうちの最上層は上記の六方晶系の磁性粉を用いて
いるので、ビデオ出力等の高域の記録、再生特性を良好
とし、かつ下層は針状磁性粉によってクロマ、オーディ
オ出力等の比較的低域の記録、再生特性を良好にでき、
全域に亘って電磁変換特性が向上する。
特に、最上層に用いる六方晶系の磁性粉は、例えば第5
図に示す如き六方晶系フェライト9が挙げられる。二〇
六方晶系フェライトは平板状(径dは0.01〜0.1
 pm、例えば0.04μm、径dと厚みtとの比(板
状比)は3〜5、例えば4)でしかも磁化容易軸が板面
に垂直(即ちC軸方向)であるために、磁場又は機械的
な配向により容易に垂直方向に配向させることができ、
垂直磁気記録に適した記録媒体を得ることができる。し
かも、六方晶系フェライトは短波長を効率良く記録でき
、最上層用として好適である。こうした六方晶系フェラ
イト磁性体は、バリウムフェライト、ストロンチウムフ
ェライト、カルシウムフェライト、鉛フェライト等(特
にバリウムフェライト)からなり、鉄元素の一部が他の
元素(例えばTi、Co、Zn、I n、Mn、Ge5
Nb等)で置換されたものであってよく、また、複数種
六方晶系フェライト磁性体を併用してもよい。このフェ
ライト磁性体については、I EEE  Trans、
 on Mag、。
MAG−1816(19B2)に詳しく述べられている
また、磁性層の下層側(最上層から少なくとも2番目の
層)に用いる針状磁性粉は長波長記録に適し、7  F
ew O3、Co含有7−Fe2O3、r−Fe304
 、Co含有Fe、O,等の酸化鉄磁性粉(特にCo含
有酸化鉄)をはじめ、Fe。
N1、Co5Fe−Ni−Co合金、Fe−Ni合金、
Fe−A/!合金、Fe−Affi−Ni合金、Fe−
Al1−Co合金、Fe−Mn−Zn合金、Fe−Ni
−Zn合金、Fe−AN−Ni−C。
(9) (10) 合金、Fe−Al!、−Ni−Cr合金、Fe−Al!
Co−Cr合金、Fe−Co−Ni−Cr合金、Fe−
Co−N1−P合金、Co−Ni合金等Fe、Ni、C
o等を主成分とするメタル磁性粉等であってよい。
本発明の媒体においては、複数層の磁性層に含有させる
カーボンブラックを特定のものに選択し、これによって
、従来の媒体では不十分であった耐久性、導電性、走行
性をすべて向上させている。
即ち、最上層において粒径の大きいカーボンブラックを
使用することは良くないが、しかし細か過ぎても摩擦が
大きくなって耐久性が悪くなる。
これに対し、本発明によれば、粒径20〜500mμと
あまり細か過ぎないものを全カーボンブラック数の50
%以上添加しているので、適度な表面性を出し、耐久性
を向上させることができる。この場合、下層(最上層か
ら少なくとも2番目の層)には、粒径5〜30mμと比
較的粒径の細かいカーボンブラックを全カーボンブラッ
ク数の50%以上加えているために、媒体の表面比抵抗
を下げ(導電性を向上させ)、また最上層による遮光性
の低下を防止することもできる。
上記のカーボンブラックとしては、最上層においては、
粒径40〜200mμのもの、更には50〜100 m
μのものがよく、下層においては、粒径40〜200m
μのもの、更には40〜100mμのものがよい。カー
ボンブラックの個数は上記粒径のものが個数で全カーボ
ンブラック数の50%以上とするが、更には60%以上
(或いは60〜90%)がよい。また、カーボンブラッ
クの含有量は全量として、磁性粉100重量部に対して
最上層で0.1〜20重量部、更には0.2〜10重量
部、下層で0.1〜20重量部、更には0.5〜15重
量部とするのがよい。
黒く写るカーボンブラックの粒径をノギスで計ったもの
を意味する。平均粒径を意味する場合は粒子50個以上
の平均値とする。
また、本発明に用いるカーボンブラックとして、(11
) (12) 遮光用カーボンブラックを用いれば、光遮蔽の度合を更
に高めることができ、導電性カーボンブラックを用いれ
ば、磁性層の帯電防止の効果がある。
本発明において、上記したスパイク比N s / N 
5(1)は、0.10≦Ns/Ns(t)≦0.35で
あり、好ましくは0.15≦Ns/Ns(t)≦0.3
0である。
このNs/Ns(t)範囲によって、電磁変換特性を損
うことなく、摺動ノイズ及びヘッド白濁を効果的に低減
することができる。
上記したスパイク比Ns/Ns(t)は、表面粗さ状況
について、物理的意味を単純、明快にかつ具象的に表し
ている。
一方、平均線以下にある凹部を取込んだ中心線平均表面
粗さRaと有害無益の高さを含む最大粗さRmaxは、
夫々に定義内容が異なっており、かつ平均線以下に沈ん
でいる凹部を必須要件としており、またその比Rmax
/Raは電磁変換に関して論する限りにおいては、その
意義が捉え難い。 従って、Ns/Ns(t)とRma
x/Raとは、少なくとも電磁変換特性に関しては別種
の表面状態を指定している。
前記スパイク比に基いて表面粗さを整えるには、磁性体
粉末の分散とバインダの選定及び塗膜の可塑性に対する
配慮が必要である。
本発明においては、上記の最上層の膜厚(又は層厚)は
0.01〜1.5 amとすべきであり、0.05〜1
、Ottm、特に0.5μm以下とするのが望ましい。
0.01μm未満では薄すぎて塗布困難であり、1.5
μmを超えると厚すぎて下層の性能を損ねてしまう。ま
た、この上層に隣接する下層の膜厚は1.5〜4.0 
μmとするのが望ましい。また、磁性層を含めた媒体構
成層(支持体は除く。)は4.5 μm以下の厚みとす
べきであり、それより厚いと走行性等に問題が生じる。
この厚みは更に4.0μm以下が好ましい。なお、本発
明において、磁性層を構成する複数層(最上層と下層)
は互いに隣接していることが望ましい。下層は1層であ
ってよいし、或いは2層以上であってもよい。但し、各
層間には明確な境界が実質的に存在する場合以外に、一
定の厚みで以て、両層の磁性粉が混在してなる(13) (14) 境界領域が存在する場合があるが、こうした境界領域を
除いた上又は下側の層を上記の各層とする。
本発明の磁気記録媒体は、例えば第1図に示すように、
ポリエチレンテレフタレート等からなる非磁性支持体1
上に、第1の磁性層2、第2の磁性層4をこの順に積層
したものである。また、この積層面とは反対側の支持体
面にはバックコート層3が設けられているが、これは必
ずしも設けなくてもよい。第2の磁性層上にはオーバー
コート層を設けてもよい。第2図の例は、上層を更に層
5と6とに分けている。
第1図及び第2図の磁気記録媒体において、第1の磁性
層2の膜厚は1.5〜4.0μm(例えば3.0μm)
とするのが好ましく、第2の磁性層4の膜厚、又は第2
、第3の磁性層5.6の合計膜厚は0.01〜1.5 
am (例えば0.75μm)とするのが好ましい。
また、第3図は下層として上記の層2とは別の層7を設
けた例であり、層7としては遮光性向上のためにマグネ
タイト磁性粉を含有する磁性層(この場合、磁性層2は
例えばCo含有γFezesを磁性粉とする。)として
よい。また、層7は磁性層ではなく、カーボンブラック
を含有する非磁性層としてもよい(遮光性、導電性が向
上する)。第4図の例は、更に層7下に層8を追加した
ものであり、層8としては上記と同様のカーボンブラッ
ク含有の非磁性層とし、層7はマグネタイト磁性粉を含
有する磁性層としてよい。
各磁性層には上記した磁性粉、カーボンブラックの他、
潤滑剤(例えばシリコーンオイル、グラファイト、二硫
化モリブデン、二硫化タングステン、炭素原子数12〜
20の一塩基性脂肪酸(例えばステアリン酸)や、炭素
原子総数13〜40個の脂肪酸エステル増、研磨剤(例
えばfflアルミナ)、帯電防止剤(例えばカーボンブ
ラック、グラファイト)、分散剤(粉レシチン)等を添
加してよい。
また、上記の各磁性層に使用可能な結合剤としては、平
均分子量が約10000〜200000のものがよく、
例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−
塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル(15) (16) アクリロニトリル共重合体、ポリ塩化ビニル、ウレタン
樹脂、ブタジェン−アクリロニトリル共重合体、ポリア
ミド樹脂、ポリビニルブチラール、セルロース誘導体(
セルロースアセテートブチレート、セルロースダイアセ
テート、セルローストリアセテート、セルロースプロピ
オネート、ニトロセルロース等)、スチレン−ブタジェ
ン共重合体、ポリエステル樹脂、各種の合成ゴム系、フ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂
、フェノキシ樹脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂
、高分子量ポリエステル樹脂とイソシアネートプレポリ
マーの混合物、ポリエステルポリオールとポリイソシア
ネートの混合物、尿素ホルムアルデヒド樹脂、低分子量
グリコール/高分子量ジオール/イソシアネートの混合
物、及びこれらの混合物等が例示される。
これらの結合剤は、−3o、M、−COOM。
PO(OM’ )z  (但しMは水素又はリチウム、
カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属、M′は水素、
リチウム、カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属又は
炭化水素残基)、或いは窒素原子を含む極性基等の親水
性極性基を含有した樹脂であるのがよい。即ち、こうし
た樹脂は分子内の極性基によって、磁性粉とのなじみが
向上し、これによって磁性粉の分散性を更に良くし、か
つ磁性粉の凝集も防止して塗液安定性を一層向上させる
ことができ、ひいては媒体の耐久性をも向上させ得る。
上記の極性基をもつバインダーは特に最上層に用いるの
が好ましい。
こうした結合剤、特に塩化ビニル系共重合体は塩化ビニ
ルモノマー、スルホン酸若しくはリン酸のアルカリ塩を
含有した共重合性モノマー及び必要に応じ他の共重合性
モノマーを共重合することによって得ることができる。
この共重合体はビニル合成によるものであるので合成が
容易であり、かつ共重合成分を種々選ぶことができ、共
重合体の特性を最適に調製することができる。
上記したスルホン酸若しくはリン酸等の塩の金属はアル
カリ金属(特にナトリウム、カリウム、リチウム)であ
る。
(17) (18) また、バックコート層3を設ける場合、上記した結合剤
に硫酸バリウム等の非磁性粒子を含有させ、支持体裏面
に塗布する。
また、上記の支持体1の素材としては、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリプロピレン等のプラスチック、A!
、Zn等の金属、ガラス、BN。
Stカーバイド、磁器、陶器等のセラミックなどが使用
される。この支持体1の幅方向のヤング率は600 k
g/n+m”であれば、ヘッドの目詰まりを減少させる
上で望ましい。
また、本発明の製造方法によれば、最上層以外の下層用
の磁性塗料と、最上層用の磁性塗料とを湿潤状態で重層
塗布(同時或いは逐次湿潤重層塗布)している。即ち、
wet on wetの塗布方法であるから、下層上に
最上層を塗布し易くなり、特に膜厚の薄い最上層を均一
にかつ接着性良く塗布でき、複数層を再現性良く重層塗
布できる。しかも、最上層中の六方晶系磁性粉は板状で
あるが、最上層を下層が湿潤状態で塗布するために、層
面に沿って粒子の板面が並ぶように配向され易い。従っ
て、薄い最上層であるにも拘わらず、六方晶系磁性粉を
十分に配向、分散させながら塗布可能であり、塗布後の
磁場配向処理を省略することができる。また、配向する
場合は、配向がかかり易くなり、角形比(ひいては出力
)にとって有利である。
これに反し、従来の媒体(既述した特開平112822
8号等)では既述したように、下層塗布後に乾燥して一
旦巻きとっているので、下層の表面が粗(なっており、
最上層がうまく塗布できず、六方晶系磁性粉もうまく配
向できない。本発明では、そのようなことはなく、重層
構造を良好に作製できる。
第6図は、本発明による製造方法の一例を示すものであ
る。
この製造方法においては、例えば第1図の媒体を製造す
るに当たり、まず供給ロール32から繰出されたフィル
ム状支持体1は、押し出しコータ10.11により上記
した磁性層2.4用の各塗料を塗布した後、例えば20
00Gaussの前段配向磁石33(これは省略可)に
より配向され、更に、(19) (20) 例えば2000Gaussの後段配向磁石35(これは
省略可)を配した乾燥器34に導入され、ここで上下に
配したノズルから熱風を吹き付けて乾燥する。
次に、乾燥された各塗布層付きの支持体1はカレンダー
ロール38の組合せからなるスーパーカレンダー装置3
7に導かれ、ここでカレンダー処理された後に、巻取り
ロール39に巻き取られる。
各塗料は、図示しないインラインミキサーを通して押し
出しコータ10.11へと供給してもよい。
なお、図中、矢印りは非磁性ベースフィルムの搬送方向
を示す。押し出しコータ10.11には夫々、液溜まり
部13.14が設けられ、各コータからの塗料をウェッ
ト・オン・ウェット方式で重ねる。第2図等の媒体を製
造するには、第3図において押し出しコータを更に追加
すればよい。
第7図には、押し出しコータの例を示した。同図(A)
は第6図に示したものと同様のもの(2ヘツドで逐次湿
潤重層塗布用)、同図(B)は1ヘツドのもの(逐次湿
潤重層塗布用)、同図(C)は1ヘツドで両磁性塗料2
’、4’をヘッド内部で交差方向に重ねて吐出するもの
(同時湿潤重層塗布用)である。いずれも、本発明の目
的を十分に実現することができる。
なお、上記の重層塗布に用いる装置は必ずしも押し出し
コータでなくてもよく、他の公知の塗布装置を使用でき
る。
ホ、実施例 以下、本発明の詳細な説明する。
以下に示す成分、割合、操作順序等は、本発明の精神か
ら逸脱しない範囲において種々変更しうる。なお、下記
の実施例において「部」はすべて重量部である。また、
「実」は実施例、「比」は比較例を表す。
まず、下記の各組成物からなる塗布液■、■、■、■、
■を調製した。
1布丘の CO置換Baフェライト(BET値60rrr/g、平
均粒径0.04μm、板状比4、Hc6000e)10
0部 (21) (22) 塩化ビニル系共重合体(重合度:300、陰性官能基0
.05mmo j2 / g )       15部
ポリウレタン樹脂(トルエンジイソシアネート、1.6
−ヘキサンジオール、アジピン酸からなり、分子量3万
、陰性官能基0.05mmo 42 / g )10部 3部 2部 1部 1部 1部 150部 150部 カーボンブラック アルミナ粉末 レシチン ミリスチン酸 ステアリン酸ブチル メチルエチルケトン トルエン 里m象 Co含有7−Fe2O3(BET値45nf/g。
Hc6000e)             100部
塩化ビニル系共重合体(塗布液■に使用したものと同じ
)15部 ポリウレタン樹脂(塗布液■に使用したものと同じ)1
0部 カーボンブラック            3部アルミ
ナ粉末             2部レシチン   
            1部ミリスチン酸     
        1部ステアリン酸ブチル      
     1部メチルエチルケトン         
  1部トルエン               15
0部!布血Ω Co含有Fe50.(BET値35nf/g。
Hc6500e)             100部
塩化ビニル系共重合体(塗布液■に使用したちのと同じ
)15部 ポリウレタン樹脂(塗布液■に使用したものと同じ)1
0部 カーボンブラック            3部アルミ
ナ粉末              2部レシチン  
             1部ミリスチン酸    
          1部ステアリン酸ブチル    
       1部メチルエチルケトン       
   150部(23) (24) トルエン               150部里布
撒釡 Fe−Al!、(BET値45nf/ gXHc600
0 e )100部 塩化ビニル系共重合体(塗布液■に使用したちのと同じ
)15部 ポリウレタン樹脂(塗布液■に使用したものと同じ)1
0部 カーボンブラック            3部アルミ
ナ粉末             2部レシチン   
            1部ミリスチン酸     
        1部ステアリン酸ブチル      
     1部メチルエチルケトン         
 1部トルエン               150
部!圭辰Ω カーボンブラック           100部ニト
ロセルロース            15部ポリウレ
タン樹脂(4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、1.6−ヘキサンジオール、アジピン酸からなり、
分子量4万)10部レシチン            
   1部アルミナ粉末             1
部ミリスチン酸             1部ステア
リン酸ブチル           1部メチルエチル
ケトン          150部シクロヘキサノン
           100部トルエン      
        150部上記組成の各成分を夫々ボー
ルミル中で十分に攪拌、混合した後、多官能イソシアネ
ート:コロネー1−L(日本ポリウレタン社製)を5部
ずつ添加した。下記表−1のような組み合わせの各塗布
液を、乾燥厚、カーボンブラック粒径、ポリウレタンの
官能基、塗布方式を表−1のようにして、膜厚14μm
のポリエチレンテレフタレートベース上に塗布、乾燥し
た後、スーパーカレンダーロールにて70″c、aoo
bの処理条件でカレンダー処理した。
しかる後、次の組成のBC層用塗料を磁性層等の反対側
の面に乾燥厚さ0.8μmになるように塗(25) (26) 布した。
カーボンブラック(Raven1035)      
 40部硫酸バリウム(平均粒径300mμm)  1
0部ニトロセルロース            25部
N−2301(日本ポリウレタン社製)25部コロネー
トしく日本ポリウレタン社製)  10部シクロヘキサ
ノン          400部メチルエチルケトン
         250部トルエン        
       250部このようにして幅広の磁性フィ
ルムを得、これを巻き取った。このフィルムをAインチ
幅に断裁し、下記表−1に示す各ビデオテープとした。
なお、Ns/Ns(t)は次のようにして測定した。
測定装置としてクリステツブ粗さ針(ランク・テイラ・
ボブソン(Rank Taylor Hobson)製
)を用いた。
く仕様及び測定条件〉 スタイラス        2.5 Xo、1 μm針
圧               2mgカット・オフ
・フィルタ    0.33 Hz測定スピード   
   ゛2.5μm/sec基準長         
     0.5mm尚、粗さ曲線において、0.00
5μm以下の凹凸突出したスパイク数Ns、同平均線上
に突出したスパイク総数Ns (t)を算定し、Ns/
Ns(t)を計算する。
(以下余白) (27) (28) そして、上記の各テープについて以下の性能評価を行い
、結果を下記表−2に示した。
(a)、RF出カニ JVC製r HR−D120 J
を用い、7MHzで基準テープの値を0とした ときの値。
(b)、クロマ出カニJVC製rHR−D120Jを用
い、500kHzで基準テープの値をOとしたときの値
(C)、 H3Fi音声出カニ JVC製rHR−DI
20Jを用い、1.7M七で基準テープを0と したときの値。
(d)、角形比:東英工業■製の振動型磁束計で残留磁
束密度(Br)と飽和磁束密度 (Bm)を長手方向で測定し、 (5kOe)Br78mの値を求め た。
(e)、OR:長手の角形比と幅手方向の角形比の比。
げ)、動摩擦係数20°C165%RH:横浜システム
研究新製の走行性試験機rTDT 300D、で入口テンション20gに設定し、直径3.
8肋のステンレスビン に磁気テープを180°巻きつけ、 3.3cm/秒で走行させ、4分後の出口テンションを
測定し、次式より求 (匂、粉落ち:40°C180%RHで100時間走行
した後、ヘッドの汚れを観察した。Aは 汚れなし、Bは汚れ少しあり、Cは 汚れ多し、Dは汚れ非常に多い。
(ハ)、3μs、、D、O,(ドロップアウト)=1′
分間に3μs、−12dB以上のドロッ プアウト数を測定した。
(i)9表面比抵抗:第8図に示すように、断面が半径
約1 cmの4分の1の円をなす2本の棒状金属製電極
22を間隙d (12,7胴)離しておき、これらの上
に直角 にテープ21の磁性面を接して置い てテープの両端に重さw (160g)の分銅をつるし
、絶縁抵抗計を用い、 直流500±50Vの測定電圧をこれら(31) (32) の電極に加えて抵抗値を測定し、こ れを表面比抵抗とした。測定は資料 を相対湿度30%に24時間放置後行う。
(j)、遮光性二波長900nmの光源によってテープ
の遮光性を測定した。
○ テープ終端まで順調に走行 × 途中でストップ若しくは走行不能 (ト)、摺動ノイズ:20°C110%RHt’lOM
Hz付近の1バス走行から、10パス走行の増加 をみた。
(1)、ヘッド白濁:20°c110%RHT:20時
間走行後のヘッドの汚れ具合をみた。汚れが 全くないもの◎、汚れがないもの○、 汚れ少しあり△、ひどく汚れるもの×。
(33) この結果から、本発明に基づいて各層を形成することに
よって、長波長側から短波長側までの出力向上、角形比
、オリエンテーション、表面比抵抗、動摩擦係数、高温
高湿における耐久性等の良好な磁気記録媒体を提供する
ことができる。
へ0発明の作用効果 本発明は上述のように、磁性層の最上層が0.01〜1
.5μmの厚みを有していて、六方晶系の磁性粉と、前
記最上層中の全カーボンブラック数の50%以上の個数
を占める粒径20〜500mμのカーボンブラックとを
含有し、かつ、下層のうち前記最上層から少なくとも2
番目の層が、針状磁性粉と、前記の少なくとも2番目の
層中の全カーボンブラック数の50%以上の個数を占め
る粒径5〜30mμのカーボンブラックとを含有し、更
に、前記最上層と前記下層とを含む前記非磁性支持体上
の媒体構成層の厚みを4.5μm以下としている。従っ
て、磁性層の各層間で異なる磁性粉を用いることによっ
て長波長側から短波長側に亘って良好な記録を可能にし
、最上層の耐久性を強化し、粉落ちを減少させることが
でき、カーボンブラックの粒径を変えることと、磁性粉
の異なる層を作ることで、表面性と湿潤剤の表面への移
動を促し、表面の粗さを適度に保ちつつ、走行性を良好
にするような、摩擦係数の低い磁気記録媒体を提供でき
る。また、カーボンブラックで表面比抵抗を下げ、小さ
いドロップアウトを極力低減できる。そして、押し出し
方式等による湿潤重層塗布(wet on wet)に
よって各層を別々に分散して塗布しているので、角形比
を上げ、配向をかかりやすくできる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を例示的に説明するものであって、第1図
、第2図、第3図、第4図は磁気記録媒体の各側の各断
面図、 第5図は六方晶系フェライト粒子の拡大斜視図、第6図
は磁気記録媒体の製造装置の概略図、第7図(A)、(
B)、(C)は塗布ヘッド(押し出しコータ)の各側の
各断面図、第8図は表面比抵抗の測定計の概略斜視図で
ある。 (36) (37) なお、図面に示す符号において、 1・・・・・・・・・非磁性支持体 2・・・・・・・・・下層磁性層 2’ 、4’・・・・・・・・・磁性塗料3・・・・・
・・・・バックコート層 4.6・・・・・・・・・上層磁性層 7.8・・・・・・・・・下層 9・・・・・・・・・六方晶系フェライト10.11・
・・・・・・・・押し出しコータである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、非磁性支持体上に設けられた磁性層が最上層と少な
    くとも1層からなる下層とによって形成され、前記最上
    層が0.01〜1.5μmの厚みを有していて、六方晶
    系の磁性粉と、前記最上層中の全カーボンブラック数の
    50%以上の個数を占める粒径20〜500mμのカー
    ボンブラックとを含有し、かつ、前記下層のうち前記最
    上層から少なくとも2番目の層が、針状磁性粉と、前記
    の少なくとも2番目の層中(複数層のときは各層中)の
    全カーボンブラック数の50%以上の個数を占める粒径
    5〜30mμのカーボンブラックとを含有し、更に、前
    記最上層と前記下層とを含む前記非磁性支持体上の媒体
    構成層の厚みの合計が4.5μm以下である磁気記録媒
    体。 2、非磁性支持体上に設けられた磁性層が最上層と少な
    くとも1層からなる下層とによって形成され、前記最上
    層が0.01〜1.5μmの厚みを有していて、六方晶
    系の磁性粉と、前記最上層中の全カーボンブラック数の
    50%以上の個数を占める粒径20〜500mμのカー
    ボンブラックとを含有し、かつ、前記下層のうち前記最
    上層から少なくとも2番目の層が、針状磁性粉と、前記
    の少なくとも2番目の層中(複数層のときは各層中)の
    全カーボンブラック数の50%以上の個数を占める粒径
    5〜30mμのカーボンブラックとを含有し、更に、前
    記磁性層の表面粗さとして、表面粗さ断面曲線の平均線
    から0.01μm以上突出したスパイク数Nsと同平均
    線から突出した全ピーク数Ns(t)との比であるNs
    /Ns(t)が0.10〜0.35である磁気記録媒体
    。 3.0.01〜1.5μmの厚みを有していて、六方晶
    系の磁性粉と、層中の全カーボンブラック数の50%以
    上の個数を占める粒径20〜500mμのカーボンブラ
    ックとを含有する最上層と;この最上層から少なくとも
    2番目の層が、針状磁性粉と、前記の少なくとも2番目
    の層中(複数層のときは各層中)の全カーボンブラック
    数の50%以上の個数を占める粒径5〜30mμのカー
    ボンブラックとを含有する、少なくとも1層からなる下
    層と;を非磁性支持体上に有する磁気記録媒体(但し、
    前記最上層と前記下層とを含む前記非磁性支持体上の媒
    体構成層の厚みの合計が4.5μm以下である。)を製
    造するに際し、前記非磁性支持体上に前記下層用の磁性
    塗料と前記最上層用の磁性塗料とを共に湿潤状態で重層
    塗布する磁気記録媒体の製造方法。
JP2289471A 1989-11-24 1990-10-26 磁気記録媒体及びその製造方法 Pending JPH03219423A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05109061A (ja) * 1991-10-14 1993-04-30 Fuji Photo Film Co Ltd 磁気記録デイスク並びにその製造方法及び磁気記録再生方法

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JPH05109061A (ja) * 1991-10-14 1993-04-30 Fuji Photo Film Co Ltd 磁気記録デイスク並びにその製造方法及び磁気記録再生方法

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