JPH03210701A

JPH03210701A - 照明器具

Info

Publication number: JPH03210701A
Application number: JP2005446A
Authority: JP
Inventors: Tatsuo Maruyama; 辰雄丸山
Original assignee: Toshiba Lighting and Technology Corp
Current assignee: Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date: 1990-01-12
Filing date: 1990-01-12
Publication date: 1991-09-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は店舗等の商業施設に使用し得るスポットライト
形の照明器具に関する。

（従来の技術）スポットライト形の照明器具においては、ガラス製の基
板に赤外線透過、可視光反射の光学多層膜を形成した反
射体を用いているものがある。そして、ランプと同色光
あるいは異色光を選択して反射する光学多層膜を形成し
て反射体で種々の色光を得るようにしたものが提案され
実用に供されている。

しかしながら、反射体の基材としてガラスを用いること
は、重量が重く、また、破損し易いため取扱い性が悪く
、さらに製作費から大量生産が必要となり、多品種少量
化に適さないなどの不都合がある。

また、近時反射体の基材として耐熱樹脂フィルムを用い
ることが提案されている。

この反射体の基材としての耐熱樹脂フィルムの具備すべ
き条件としては、赤外透明性があること、耐熱性がよい
こと、光学多層膜の被着性がよいこと、光沢があること
、成形性がよいことなどがあげられる。

そして、この条件を満足するものとして、ポリイミ、ド
系樹脂、ポリエーテルケトン系樹脂があげられ、これら
の樹脂で形成した基板に赤外線透過多層膜を形成した反
射体とランプとで、ガラス製の基板のものと同様の効果
が得られるようにした照明器具を本件出願人は特願昭６
２−７６８３７号（昭和６２年３月３０日）として提案
した。

このポリイミド系樹脂、ポリエーテルケトン系樹脂のフ
ィルムを基材とした反射体は耐熱性に優れるなど上記条
件を満足させるものであるが、その材質から茶かっ色あ
るいは黄色をなして、可視光の透明性が劣り、透過光が
黄色ないし赤色をおびた色光となり、所望の色光が得ら
れないとともに反射体を背面側から見たとき、茶かっ色
あるいは黄色の色付きに見え、装飾性に欠ける不都合が
あり、特に反射体を露出させる照明器具においては、今
−歩の改善が望まれていた。

（発明が解決しようとする課題）本発明はフィルム状の合成樹脂の基板を用いる反射体に
おいて、可視域の透明性が高く、反射体を背面側から見
てもほとんど色付に見えなく、ガラス製の基板で形成し
た反射体と同程度の装飾性をもたせることができる照明
器具を提供することを目的とする。

［発明の構成コ（課題を解決するための手段）本発明はランプと、肉厚が５０μｍ〜５００μｍでかつ
可視域の平均透過率が８０％以上のポリエーテルサルフ
ォン樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリエステル系樹脂の一
種または複数種で形成したフィルム状の基板およびこの
基板の表面に形成され光を選択反射９選択透過させる光
学多層膜を含み上記ランプに光学的に対向して配設され
た反射体と、を具備したことを特徴とする。

（作用）本発明の照明器具は、ランプから反射体に入射した光は
光学多層膜にて選択的に反射および透過し、反射体の前
面からは所望の光色で照射され、反射体の背面からは補
色が透過して反射体の背面側たとえば天井面を照射する
。そして、反射体は可視域の平均透過率が８０％以上の
基板を備えているので、反射体を背面側から見ても反射
体が色付きとして見えず、装飾性を損うことがない。

（実施例）本発明の実施例を第１図〜第２図を参照して説明する。

１はランプで、このランプ１はたとえば低電圧の１２Ｖ
５０Ｗのハロゲンランプを可とする。２は反射体で、こ
の反射体２は肉厚が５０μｍ〜５００μｍで、かつ可視
域（３８０〜７６０　ｎｍ）の平均透過率が８０％以上
のポリエーテルサルフォン樹脂、ポリイミド系樹脂、ポ
リエステル系樹脂の一種または複数種で形成したフィル
ム状の基板３と、この基板３の表面に形成され光を選択
反射。

選択透過させる光学多層膜４とを備えている。この反射
体２は前面に投光開口５を有したわん状に形成され、ラ
ンプ１に光学的に対向して配設されている。

本実施例において、反射体２の基板３はポリエーテルケ
トン系樹脂で、肉厚が１２５μｍで、可視域の平均透過
率が約８５％、赤外域の平均透過率が約８５％である。

また、上記光学多層膜４はたとえば第２図に示すように
、酸化チタン（ＴｉＯ□）の高屈折率層４ａおよびぶつ
化マグネシュウム（ＭｇＦ２）または酸化珪素（ＳｉＯ
２）の低屈折率層４ｂを交互に積層して形成されている
。この光学多層膜４はランプ１からの光を選択的に反射
および選択的に透過して所望の色光を照射または透過さ
せるようにその膜厚、膜層を設定すればよい。そうして
、基板２はその材質および膜厚などから透明性が高く略
無色透明をなしている。

上記反射体２の基板３を反射体形状に形成するには、反
射体２の形状に合せた成形凹部を有する下型と、この下
型の成形凹部に対向する突部を有する上型からなる型体
を用い、成形凹部と成形突部との間に例えば厚みが１２
５μｍのポリエーテルサルフォン樹脂フィルムを介在さ
せ、下型と上型とを接合して二次加工により成形する。

つぎに、本実施例の作用を説明する。ランプ１を点灯す
ると、ランプ１から出射した光は反射体２の光学多層膜
４で選択的に反射および透過し、反射体２の投光開口５
からは所望の光色で照射され、反射体２の背面からは補
色あるいは選択色光が反射体２の背面たとえば天井面を
照射する。そして、反射体２は可視域の平均透過率が８
０％以上の基板３で形成されているので、反射体２を背
面側から見ても反射体が色付きとして見えず、略無色透
明部からの透過光によって装飾性を向上させることがで
きる。

反射体２の基板３を本実施例のポリエーテルサルフォン
樹脂で形成したものでは、第３図のＡで示すように、厚
さ１２５μｍのフィルム状基板２では、可視域（３８０
〜７６０μｍ）から赤外域の約２μｍまでの平均透過率
が約８５％であり、厚みを５００μｍにしてもこの傾向
は略んど変わらない。そして、上記した耐熱性樹脂フィ
ルムの具備すべき条件を満足するものとしてあげたポリ
イミド系樹脂において、本実施例の１２５μｍと同じ厚
さを形成したものと比較してみると、第３図のＢで示す
ように、赤外線の平均透過率はポリエーテルサルフォン
樹脂より高いが、可視域の平均透過率は極端に低い。こ
のことは基板が茶かっ色をなして可視透明性が低いこと
を示している。

しかしながら、このポリイミド系樹脂の基板においても
、厚さを５０μｍ〜５００μｍで、かつ、可視域の平均
透過率を８０％以上にすることにより、ポリエーテルサ
ルフォン樹脂と同様の可視透明性を得ることが確められ
た。また、ポリエステル系樹脂においても、肉厚が５０
μｍ〜５００μｍで、可視域の平均透過率が８０％以上
に形成したものであればポリエステルサルフオン樹脂と
同様の可視透明性を得ることが確められた。

なお、基板３の肉厚が５００μｍを越えると材料費が高
くなり、製造コストが高くなる割には可視透明性は向上
しないうえ、材質によっては可視透明性が低下するおそ
れがある。また、基板３の肉厚が５０μｍ未満では構造
的に薄くなり過ぎ、反射体２としての形状を保持するこ
とが困難となり、反射体２の基板として実用性に欠ける
。

そして、可視透明性および製作面などにおいて基板３の
肉厚は１２５〜３００μｍが最適であることが確められ
ている。

また、基板３の可視域の平均透過率が８０％未満である
と、茶かっ色あるいは黄色など色付きとして目立つとと
もに可視透明性が低下するなどの不都合がある。

さらに、基板２は高温時の形状の安定性を保つためなど
から非品性樹脂であるとともに耐熱性を向上させるため
などからガラス転移点が２００℃以上の素材で形成され
ることが望ましい。

本発明を上記実施例について詳述したが、本発明はその
他種々の実施態様を許容する。たとえば、ランプは小形
高輝度放電ランプであってもよい。

また、光学多層膜は基板の背面側に形成してもよい。さ
らに、フィルム状の基板はポリエーテルサルフォン樹脂
、ポリイシド系樹脂、ポリエステル系樹脂のうちから複
数を組合せて形成してもよい。

その際、基板としての肉厚が５０μｍ〜５００μｍで、
かつ可視域の平均透過率が８０％以上で形成することを
要する。

［発明の効果コ以上詳述したように、本発明は反射体を肉厚が５０μｍ
〜５００μｍでかつ可視域の平均透過率が８０％以上の
ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリ
エステル系樹脂の一種または複数種で形成したフィルム
状の基板およびこの基板の表面に形成された光学多層膜
を含んで形成したので、可視域の透明性が高く、反射体
を背面側から見てもほとんど色付と見えなく、ガラス製
の基板で形成した反射体と略同程度の装飾性をもたせる
ことができる。しかも反射体は厚みが薄く、基板により
赤外線の透過率も高められる。さらに、可視光は反射体
の背面側への透過によって反射体背面側への光照射によ
る天井面などへの照射と、反射光とともに装飾効果を向
上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第２図は本発明の一実施例を示し、第１図は照
明器具の概略縦断面図、第２図は反射体の一部拡大断面
図、第３図は基板の分光透過特性図である。１・・・ランプ。２・・・反射体。３・・・基板。４・・・光学多層膜。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ランプと；肉厚が５０μｍ〜５００μｍでかつ可視域の平均透過率
が８０％以上のポリエーテルサルフォン樹脂、ポリイミ
ド系樹脂、ポリエステル系樹脂の一種または複数種で形
成したフィルム状の基板およびこの基板の表面に形成さ
れ光を選択反射、選択透過させる光学多層膜を含み上記
ランプに光学的に対向して配設された反射体と；を具備したことを特徴とする照明器具。