JPH03195422A - 小径榾木における茸菌の培養促進シート - Google Patents
小径榾木における茸菌の培養促進シートInfo
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- JPH03195422A JPH03195422A JP2141358A JP14135890A JPH03195422A JP H03195422 A JPH03195422 A JP H03195422A JP 2141358 A JP2141358 A JP 2141358A JP 14135890 A JP14135890 A JP 14135890A JP H03195422 A JPH03195422 A JP H03195422A
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Landscapes
- Mushroom Cultivation (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野]
本発明は、小径木を用いてマイタケ、シイタケ、ヒラタ
ケ、マンネンタケ、ナメコなどの茸を効率よく栽培する
小径榾木における茸菌の培養促進シートに関する。
ケ、マンネンタケ、ナメコなどの茸を効率よく栽培する
小径榾木における茸菌の培養促進シートに関する。
従来、シイタケなどの栽培には、直径7〜20cmのナ
ラ、シイ、ブナ、カシなどの原木を長さ1m前後に切断
して榾木としたものが用いられている。しかし、需要の
拡大に原木の供給が追いつかないため、これに用いられ
る原木は入手が年々困難になってきている。そのため、
人工榾木や細い原木、すなわち、小径木を用いる方法に
ついて種々研究されている。
ラ、シイ、ブナ、カシなどの原木を長さ1m前後に切断
して榾木としたものが用いられている。しかし、需要の
拡大に原木の供給が追いつかないため、これに用いられ
る原木は入手が年々困難になってきている。そのため、
人工榾木や細い原木、すなわち、小径木を用いる方法に
ついて種々研究されている。
人工楕木については、比較的高価であるばかりか、風雨
に弱く屋外で茸栽培を行うことが困難であるため、未だ
実用化されていない。また、せいぜい燃料としての用途
しかない直径6cm以下の原木を榾木として用いると、
水分の蒸散が多く、種駒を原木に打込み接種しても活着
率が低く、到底実用化できない現状であった。
に弱く屋外で茸栽培を行うことが困難であるため、未だ
実用化されていない。また、せいぜい燃料としての用途
しかない直径6cm以下の原木を榾木として用いると、
水分の蒸散が多く、種駒を原木に打込み接種しても活着
率が低く、到底実用化できない現状であった。
また、小径木を束ねて栽培する方法もあるが、この場合
には種菌を、小径木の束の切り目部分に1本ずつ施すと
手間を要し、まとめて施すと小径木と小径木との間にで
きる空隙内に種菌が落下し、無駄に使用される多くの種
菌が発生する。しかも切り目部分は乾燥も激しく活着率
も低かった。
には種菌を、小径木の束の切り目部分に1本ずつ施すと
手間を要し、まとめて施すと小径木と小径木との間にで
きる空隙内に種菌が落下し、無駄に使用される多くの種
菌が発生する。しかも切り目部分は乾燥も激しく活着率
も低かった。
そこで、本来榾木として使用できない小径木を用いて効
率よく茸菌を培養し、高収率で茸を収穫する技術が求め
られていた。
率よく茸菌を培養し、高収率で茸を収穫する技術が求め
られていた。
本発明は上記課題を解決することを目的とし、その構成
は、プラスチックフィルム袋の一部に、雑菌遮断性多孔
性シート部を設けた茸菌栽培袋に、小径榾木を切り口を
上にして入れ、すべての榾木の切り口を覆う大きさの繊
維の積層体からなり、茸菌の発育に必要な栄養源を含有
してなる培養促進シートを密着させて袋ごと殺菌し、冷
却後、吸水した培養促進シート上に茸菌を接種し、再び
茸菌培養袋の開口部を密封して茸菌を培養する方法に使
用するシートであって、茸菌の発育に必要な栄養源が分
散されていると共に、上記シートが単層のシートである
ことを特徴とする。
は、プラスチックフィルム袋の一部に、雑菌遮断性多孔
性シート部を設けた茸菌栽培袋に、小径榾木を切り口を
上にして入れ、すべての榾木の切り口を覆う大きさの繊
維の積層体からなり、茸菌の発育に必要な栄養源を含有
してなる培養促進シートを密着させて袋ごと殺菌し、冷
却後、吸水した培養促進シート上に茸菌を接種し、再び
茸菌培養袋の開口部を密封して茸菌を培養する方法に使
用するシートであって、茸菌の発育に必要な栄養源が分
散されていると共に、上記シートが単層のシートである
ことを特徴とする。
本発明に用いる小径木は、径1〜10cm、長さは10
〜100cm程度のナラ、ブナ、シイ、カシの小枝など
が使用でき、これらは1本で用いてもよいが、数本から
数十本を紐などでバンド掛けして固定して使用する。こ
れらの小径木は本来単独では榾木として使用できない細
いもので充分であるが、より太いものを用いても差支え
ない。
〜100cm程度のナラ、ブナ、シイ、カシの小枝など
が使用でき、これらは1本で用いてもよいが、数本から
数十本を紐などでバンド掛けして固定して使用する。こ
れらの小径木は本来単独では榾木として使用できない細
いもので充分であるが、より太いものを用いても差支え
ない。
本発明に使用される茸菌培養袋に用いられるプラスチッ
ク袋は加熱殺菌に耐え、挿入される小径木により破損し
ない程度の強度があればよく、ポリエステル、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ナイロンなどの厚さ30〜15
0μ程度のフィルムが用いられる。好ましくは水蒸気透
過率が低くて酸素の透過率が良好であるポリオレフィン
系のチューブフィルム(折幅30〜100cm、長さ5
0〜200c++1、厚さ50〜100μ程度のもの)
をガセットタイプ製袋機などにより製袋したものが用い
られる。
ク袋は加熱殺菌に耐え、挿入される小径木により破損し
ない程度の強度があればよく、ポリエステル、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ナイロンなどの厚さ30〜15
0μ程度のフィルムが用いられる。好ましくは水蒸気透
過率が低くて酸素の透過率が良好であるポリオレフィン
系のチューブフィルム(折幅30〜100cm、長さ5
0〜200c++1、厚さ50〜100μ程度のもの)
をガセットタイプ製袋機などにより製袋したものが用い
られる。
また、茸菌培養袋に用いられる雑菌遮断性多孔性シート
は、マイクロポーラスフィルム、不織布、樹脂加工紙、
圧縮ウレタンフオームシート、繊維布などバクテリアな
どの雑菌を通過させずに茸菌が成育するために必要な吸
排気ができるものであれば特に限定しないが、平均孔径
0.01〜1μのプラスチック袋のマイクロポーラスフ
ィルムが湿気の影響を受けず、完全な雑菌遮断性を有し
ながら充分な通気が行われるので好ましい。
は、マイクロポーラスフィルム、不織布、樹脂加工紙、
圧縮ウレタンフオームシート、繊維布などバクテリアな
どの雑菌を通過させずに茸菌が成育するために必要な吸
排気ができるものであれば特に限定しないが、平均孔径
0.01〜1μのプラスチック袋のマイクロポーラスフ
ィルムが湿気の影響を受けず、完全な雑菌遮断性を有し
ながら充分な通気が行われるので好ましい。
茸菌培養袋に設けられる雑菌遮断性多孔性シートの大き
さは榾木の体積によって異なり、楕本体積12に対して
0.5〜100cd、好ましくは0.5〜10c+fl
の大きさが必要であり、この多孔性シートが小さすぎる
と通気が不十分で、茸菌の成育が悪くなり、大きすぎる
と不経済であるばかりか榾木の水分乾燥を招き、茸菌の
成育が悪化する。
さは榾木の体積によって異なり、楕本体積12に対して
0.5〜100cd、好ましくは0.5〜10c+fl
の大きさが必要であり、この多孔性シートが小さすぎる
と通気が不十分で、茸菌の成育が悪くなり、大きすぎる
と不経済であるばかりか榾木の水分乾燥を招き、茸菌の
成育が悪化する。
本発明で使用される培養促進シートは従来大径木に接種
する際用いられている種駒に相当するもので、厚さ0.
5〜5mmの段ボール紙、厚紙、バルブモルディング、
不織布などの吸水性繊維集合体からなるシートを基材と
し、ブドウ糖、コーンスターチ、麦芽エキス、糠、その
他茸菌の発育に有効な栄養源が添加され、均一に分散さ
れている。
する際用いられている種駒に相当するもので、厚さ0.
5〜5mmの段ボール紙、厚紙、バルブモルディング、
不織布などの吸水性繊維集合体からなるシートを基材と
し、ブドウ糖、コーンスターチ、麦芽エキス、糠、その
他茸菌の発育に有効な栄養源が添加され、均一に分散さ
れている。
さらに、鉱物質、吸水性高分子物質、雑菌防除剤などを
添加すると、黴その他の雑菌の発生を防止し、長期保存
に耐えて好ましい。また、茸の発育をより促進させるた
めには、培養促進シートに予め水を充分に吸収させてお
くことが好ましい。
添加すると、黴その他の雑菌の発生を防止し、長期保存
に耐えて好ましい。また、茸の発育をより促進させるた
めには、培養促進シートに予め水を充分に吸収させてお
くことが好ましい。
培養促進シートは単層であることを要する。2種以上の
層からなるシートを用いると、製造が煩雑であるばかり
でなく、水分及び栄養源の分散性にムラが生じ、茸菌を
速やかに均一に培養増殖させる上で不都合である。
層からなるシートを用いると、製造が煩雑であるばかり
でなく、水分及び栄養源の分散性にムラが生じ、茸菌を
速やかに均一に培養増殖させる上で不都合である。
培養促進シートに用いる、段ボール紙、厚紙、バルブモ
ルディング、不織布などの吸水性繊維からなるシートを
予め茸菌培養袋の中に敷設しておくと小径榾木を入れる
時に袋を破損する危険が減少すると共に、セルロース系
繊維シートも小径榾木とともに殺菌できるのできわめて
好都合である。
ルディング、不織布などの吸水性繊維からなるシートを
予め茸菌培養袋の中に敷設しておくと小径榾木を入れる
時に袋を破損する危険が減少すると共に、セルロース系
繊維シートも小径榾木とともに殺菌できるのできわめて
好都合である。
この場合、上記吸水性繊維の単層の集合体であるシート
に茸菌及びブドウ糖、糠などの栄養源を添加すれば培養
促進シートとなる。
に茸菌及びブドウ糖、糠などの栄養源を添加すれば培養
促進シートとなる。
本発明は、前もって栄養源と水分を吸収させた繊維の集
合体からなる単層の培養促進シートをすべての小径榾木
の切り口が覆われるように被せるものである。その結果
、殺菌後に、培養促進シート上に種菌を散布するだけで
、無駄に小径木間に落下する種菌はなく、単層のシート
は吸水して均一に膨張し、すべての種菌が栄養源を含み
、条件の整った培養促進シート内で先ず活発な増殖を開
始する。次いで増殖力の旺盛な茸菌は小径木の切り目部
分から順次小径木内に繁殖・浸透していくため、菌糸の
木材内への増殖浸透がきわめて迅速に行われる長所を有
する。
合体からなる単層の培養促進シートをすべての小径榾木
の切り口が覆われるように被せるものである。その結果
、殺菌後に、培養促進シート上に種菌を散布するだけで
、無駄に小径木間に落下する種菌はなく、単層のシート
は吸水して均一に膨張し、すべての種菌が栄養源を含み
、条件の整った培養促進シート内で先ず活発な増殖を開
始する。次いで増殖力の旺盛な茸菌は小径木の切り目部
分から順次小径木内に繁殖・浸透していくため、菌糸の
木材内への増殖浸透がきわめて迅速に行われる長所を有
する。
すなわち、培養促進シートが小径木の束に対し、活着率
が高く極めて効率的な種駒の機能を有するものである。
が高く極めて効率的な種駒の機能を有するものである。
厚さ80μで折中65cmのチューブ状ポリプロピレン
フィルムを、両端で15cmずつ折込んで仕上がり巾3
5cm、長さ150cmの底部熱接着袋を作成した。さ
らにこの袋のやや上部に、約28CIIlの有効面積を
有する孔を穿設した。この孔に、4cmX4cmの大き
さの、小孔の大きさが0.2μ、空隙率が45%の多孔
性ポリプロピレンフィルム(商品名、ジュラガード#4
510米国セラニーズ社製)の周囲をインパルスシーラ
ーにてポリプロピレンフィルムに融着した。
フィルムを、両端で15cmずつ折込んで仕上がり巾3
5cm、長さ150cmの底部熱接着袋を作成した。さ
らにこの袋のやや上部に、約28CIIlの有効面積を
有する孔を穿設した。この孔に、4cmX4cmの大き
さの、小孔の大きさが0.2μ、空隙率が45%の多孔
性ポリプロピレンフィルム(商品名、ジュラガード#4
510米国セラニーズ社製)の周囲をインパルスシーラ
ーにてポリプロピレンフィルムに融着した。
得られた茸菌培養袋を巾35cm、奥行30cmの四角
柱形に立たせ、底に厚さ5Ill+、大きさが35cm
X30cmのパルプモールドシートを敷設した。
柱形に立たせ、底に厚さ5Ill+、大きさが35cm
X30cmのパルプモールドシートを敷設した。
さらに直径約5c+g、長さ60cmのブナ材の小径榾
木30本が5列×6列を紐で固定して束ねた。上記の茸
菌培養袋に入れて、さらに上部に吸水させた培養促進シ
ートを載せて仮封し、95°C130分間蒸気滅菌を行
った。冷却後、上部の培養促進シートに種菌を接種し、
約20°Cで培養を行った。
木30本が5列×6列を紐で固定して束ねた。上記の茸
菌培養袋に入れて、さらに上部に吸水させた培養促進シ
ートを載せて仮封し、95°C130分間蒸気滅菌を行
った。冷却後、上部の培養促進シートに種菌を接種し、
約20°Cで培養を行った。
2ケ月後小径榾木の全面に白い菌糸の発生が認められた
。この榾木を茸菌培養袋から取り出し、屋外の木陰に並
べて10〜20°Cで1月半栽培したところ、1袋当り
約3Kgのシイタケが収穫できた。
。この榾木を茸菌培養袋から取り出し、屋外の木陰に並
べて10〜20°Cで1月半栽培したところ、1袋当り
約3Kgのシイタケが収穫できた。
得られたシイタケは、直径10cm以上の榾木を用いて
収穫したものと比して勝るとも劣らない良質の茸であっ
た。
収穫したものと比して勝るとも劣らない良質の茸であっ
た。
本発明によると、従来使用できなかった小径木が充分に
榾木として使用され、しかも培養促進シートによる優れ
た活着率で茸菌が速やかに蔓延し、従来法より少量の種
菌を用い、短期間で大量の茸を収穫することができる。
榾木として使用され、しかも培養促進シートによる優れ
た活着率で茸菌が速やかに蔓延し、従来法より少量の種
菌を用い、短期間で大量の茸を収穫することができる。
Claims (2)
- (1)プラスチックフィルム袋の一部に、雑菌遮断性多
孔性シート部を設けた茸菌栽培袋に、小径榾木を切り口
を上にして入れ、すべての榾木の切り口を覆う大きさの
繊維の積層体からなり、茸菌の発育に必要な栄養源を含
有してなる培養促進シートを密着させて袋ごと殺菌し、
冷却後、吸水した培養促進シート上に茸菌を接種し、再
び茸菌培養袋の開口部を密封して茸菌を培養する方法に
使用するシートであって、茸菌の発育に必要な栄養源が
分散されていると共に、上記シートが単層のシートであ
ることを特徴とする小径榾木における茸菌の培養促進シ
ート。 - (2)繊維の積層体からなるシートに、茸菌の発育に必
要な栄養源と雑菌防除剤が分散されていることを特徴と
する特許請求の範囲第1項記載の小径榾木における茸菌
の培養促進シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2141358A JPH03195422A (ja) | 1990-06-01 | 1990-06-01 | 小径榾木における茸菌の培養促進シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2141358A JPH03195422A (ja) | 1990-06-01 | 1990-06-01 | 小径榾木における茸菌の培養促進シート |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59061037A Division JPS60207519A (ja) | 1984-03-30 | 1984-03-30 | 小径榾木による茸菌の培養方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03195422A true JPH03195422A (ja) | 1991-08-27 |
Family
ID=15290125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2141358A Pending JPH03195422A (ja) | 1990-06-01 | 1990-06-01 | 小径榾木における茸菌の培養促進シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03195422A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013161939A1 (ja) * | 2012-04-27 | 2013-10-31 | 共栄社化学株式会社 | 菌類培養方法 |
-
1990
- 1990-06-01 JP JP2141358A patent/JPH03195422A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013161939A1 (ja) * | 2012-04-27 | 2013-10-31 | 共栄社化学株式会社 | 菌類培養方法 |
JP5377804B1 (ja) * | 2012-04-27 | 2013-12-25 | 共栄社化学株式会社 | 菌類培養方法 |
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