JPH03191731A

JPH03191731A - 動物用首輪及び動物用衣類

Info

Publication number: JPH03191731A
Application number: JP1328683A
Authority: JP
Inventors: Ryuzaburo Yasui; 安井　龍三郎
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1989-12-18
Filing date: 1989-12-18
Publication date: 1991-08-21
Also published as: KR910011121A; US5144913A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は動物用首輪及び動物用衣類に係り、その目的
は犬、猫等の動物に着用して、これら着用した動物の体
臭、口臭及び耳だれ臭等の臭いを簡便に且つ持続的にし
かも安全に脱臭及び防臭する動物用首輪及び動物用衣類
の提供にある。

（従来の技術及びその問題点）従来、家庭内でペットとして飼育される動物にはその動
物特有の体臭があり、動物ぎらいの人の遠因にもなって
いる。

このようなペット動物、特に衆知の犬や猫等の動物の体
臭を除く方法としては従来より洗浄が広く行なわれてい
た。

しかしながら、この方法での効果は一時的なものである
ために体臭の強いペットでは頻繁に行なう必要があり手
間がかかるばかりでなく、洗剤等を用いて行なうために
その洗剤成分がどうしても動物の体毛に残留するために
動物の皮膚に対してアレルゲンとして作用する等の問題
があり、動物の健康という観点からも問題があった。

更に、従来技術としては動物の体臭を消すための芳香剤
を含有してなるスプレー状の製品があり、このスプレー
を動物に吹きつけて体臭のマスキングを行なう方法もあ
った。

しかし、この方法は動物の臭いそのものを本質的に消す
ものではなく、しかもその効果も一過性であるために実
際的なものではなかった。

尚、動物の口臭や耳だれ真の脱臭及び防臭に関しては、
ペット愛好者をはじめとして要望が強いにもかかわらず
、この動物の口臭や耳だれ臭を脱臭及び防臭する有効な
方法は未だ見出されていない。

（発明が解決しようとする課題）上記実情に鑑み、業界では、犬、猫等の動物の体臭はも
ちろん、その口臭や耳だれ臭をも簡便に且つ持続的にし
かも安全に脱臭及び防臭する方法の創出が望まれている
。

（発明の解決手段）上記課題に鑑み、この発明者は鋭意検討の結果、銅硫化
物を吸着させてなるアクリル系繊維及び／又はナイロン
繊維を少なくとも動物に接触する面に設けてなることを
特徴とする動物用首輪又は動物用衣類が、この首輪又は
衣類を着用した動物の体臭、口臭及び耳だれ奥を消し、
しかもこの首輪又は衣類を着用している限り有効であり
、且つ安全であることを見出し、この発明を完成するに
至った。

（発明の構成）以下、この発明の構成について図面に基づいて詳述する
。

第１図（Ａ）はこの発明に係る動物用首輪の１実施例の
斜視図である。

（１）は動物用首輪、（２）は銅硫化物を吸着してなる
アクリル系繊維及び／又はナイロン繊維二（３）は銅硫
化物を吸着してなるアクリル系繊維及び／又はナイロン
繊維（２）からなる布、（４）は動物用首輪基材、（５
）は止め金である。

第１図（Ｂ）は第１図（Ａ）のＡ−Ａ線断面図、第１図
（Ｃ）及び第１図（Ｄ）は第１図（Ａ）で示される動物
用首輪の使用状態を示す図である。

この発明での動物用首輪（１）とは通常用いられる動物
を繋ぎ止めるたり識別するための動物用首輪以外にも、
動物の首や胴或いは脚等にリング状にして用いるものも
含む。

このリング状にして用いるものの具体例としては、後に
説明する変更例で示される動物用アクセサリ−リング等
がある。

この発明の銅硫化物を吸着させてなるアクリル系繊維及
び／又はナイロン繊維（２）について詳述する。

この繊維（２）はアクリル系繊維及び／又はナイロン繊
維に銅硫化物を吸着させてなる繊維で、通常一価銅イオ
ンを吸着せしめたアクリル系繊維（モダアクリルを含む
）及び／又はナイロン繊維をハイドロサルファイド又は
ハイドロサルファイド作用物質を含む還元性水溶液で処
理する製造方法により製造できる。

この発明での銅硫化物とは、銅硫化物であればとくに限
定はない。

この具体例を挙げれば、硫化銅カリウムや硫化銅ナトリ
ウム等のチオ銅酸塩、硫化銅、或いは亜ニチオン酸ナト
リウム等の亜ニチオン酸塩と銅イオンが反応して生成す
る銅硫化物等が挙げられる。

アクリル系繊維としては、前記銅硫化物を吸着するアク
リル系繊維であればよく、銅イオンと吸着し易いＣＮ基
を含有するアクリロニトリル、メタクリロニトリル等が
構成成分の中に含まれているアクリル系繊維が好ましい
。

ナイロン繊維は、その主要官能基アミドが銅イオンと吸
着し易いのでいかなるナイロン繊維でもよい。

この繊維（２）は通常糸に加工され、さらにその糸を布
（３）に加工して用いられるものであり、この発明の構
成成分には、この繊維（２）だけでなくこの繊維（２）
よりなる糸及び布（３）が含まれる。

この第１図で示される実施例に於いては繊維（２）を布
（３）として加工してから、この布（３）を動物用首輪
基材（４）に設けることが好ましい。

この布（３）の形状は特に限定されるものではないがよ
り好ましくは不織布がよい。

この布（３）を動物用首輪基材（４）に設けてなる方法
としては、接着剤を用いて行なう接着、縫合等の方法が
挙げられる。

この布（３）を設けてなる箇所は、少なくともこの動物
用首輪（１）を着用した時に動物と接触する側の面にな
ければならない。

この理由は、この布（３）が動物に接触していなければ
、この動物用首輪（１）の脱臭及び防臭効果が期待でき
ないからである。

この繊維（２）よりなる布（３）を動物用首輪（１）に
設けると脱臭及び防臭効果が発揮される理由は必ずしも
明確ではないが、この発明者の推論では、繊維（２）の
有する静電気防止作用と抗菌作用により脱臭効果及び防
臭効果を得ることができるからであると考えられる。

つまり、静電気防止作用があるので、通常低位置で生活
している動物に付き易い臭いのもとになる汚れ、皮脂成
分や代謝物を分解して臭いを引き起こす雑菌等の付着を
防止できる。

しかも、この静電気防止作用は体毛のもつれ等も防ぐの
で、動物の体毛自体もより雑菌や汚れを付着し難い状態
になっているという二重の効果を生み出す。

更には、この繊維（２）のもつ抗菌作用により、付着し
た雑菌も繁殖することなく減少していくから脱臭効果及
び防臭効果を得ることができると考えられる。

この布（３）を設けてなる動物用首輪基材（４）の素材
は、合成樹脂、合成布、天然布、皮革、合成皮革等通常
動物用首輪として用いられている素材、更には銅硫化物
を吸着したアクリル系繊維及び／又はナイロン繊維であ
ればよい。

以上のような構成からなる動物用首輪（１）は、第１図
（Ｃ）及び第１図（Ｄ）に示すように通常通りの方法で
、銅硫化物を吸着させてなるアクリル系繊維及び／又は
ナイロン繊維（２）からなる布（３）を設けてなる面を
動物に接触させて止め金（５）によって動物に着用して
使用する。

この動物用首輪（１）には散歩やつなぎ止める場合に使
用する鎖や紐等を装備することもでき、通常の動物用首
輪と同様の機能を有する。

また、この動物用首輪（１１を着用した動物は普段通り
の生活をしても何ら支障はない。

更に、第２図は第１図で示されるこの発明に係る動物用
首輪（１）の第１変更例の断面図であり、銅硫化物を吸
着させてなるアクリル系繊維及び／又はナイロン繊維か
らなる布（３）を動物用首輪基材（４）全体に被膜した
動物用首輪（１）の断面図である。

第３図（Ａ）は動物用首輪（１）の第２変更例の動物用
アクセサリ−リングの斜視図、第３図（Ｂ）は第３図（
Ａ）のＢ−Ｂ線断面図、第３図（Ｃ）は第３図（Ａ）で
示される動物用アクセサリ−リングの使用状態を示す図
である。

（６）は動物用アクセサリ−リング、（７）は銅硫化物
を吸着させてなるアクリル系繊維及び／又はナイロン繊
維（２）からなる糸、（８）は動物用アクセサリ−リン
グ基材、（９）はアクセサリ−リボンを示す。

この発明での動物用アクセサリ−リング（６）とは動物
の首や胴或いは脚等にリング状にして用いるものである
。

この第２変更例の動物用アクセサリ−リング（６）では
、動物用アクセサリ−リング基材（８）の内部に布（３
）を設けて、糸αＤで縫合する。

この糸０υで縫合する理由は、動物用アクセサリ−リン
グ（８）の内部に設けた布（３）と動物を糸（７）で介
在させて、静電気防止作用による脱臭及び防臭効果を得
るためである。

この動物用アクセサリ−リング基材（８）の素材として
は、木綿、絹、合成繊維等通常用いられる繊維でよい。

また、この動物用アクセサリ−リング（６）は第３図で
示される動物用アクセサリ−リング（６）に限定される
ものではなく、合成樹脂、皮革、合成皮革、通常用いら
れる木綿、合成繊維等の繊維及び銅硫化物を吸着させて
なるアクリル系繊維及び／又はナイロン繊維等に布（３
）とアクセサリ−リボン（９）を設けてなる動物用アク
セサリ−リング（６）等もある。

第４図（Ａ）はこの発明に係る動物用衣類の１実施例の
動物に接触する面を示す平面図、第４図（Ｂ）は第４図
（Ａ）の動物用衣類の使用状態を示す図である。

ａωは動物用衣類、（２）は銅硫化物を吸着してなるア
クリル系繊維及び／又はナイロン繊維、（３）は銅硫化
物を吸着してなるアクリル系繊維及び／又はナイロン繊
維（２）からなる布、（Ｉｌｌは動物用衣類基材、（１
３は着帯用紙である。

この発明での動物用衣類ａωとは、動物が通常着用でき
る衣類の他に身に付けるアクセサリ−類も含まれる。

この具体例としては動物用セーター、動物用ベスト、動
物用リボン等が挙げられる。

この動物用衣類０ωで用いる布（３）の形状等は、特に
限定されるものではないが、この布（３）を設けてなる
箇所は、少なくともこの動物用衣類αωを着用した時に
動物と接触する側の面になければならない。

この理由は、この布（３）が動物に接触していなければ
、この動物用衣類ＧＯ＋の脱臭及び防臭効果が期待でき
ないからである。

この動物用衣類基材ＧＤの素材は合成繊維、木綿、麻等
通常用いられるもの及び銅硫化物を吸着したアクリル系
繊維及び／又はナイロン繊維であればよい。

この動物用衣類ａ０も通常通りの方法で動物に着用し、
これを着用された動物も普段通りの生活をするのに支障
はない。

以下、試験例、比較例を示すことにより、この発明の効
果を明確にする。

（試験例１）長さ４０センチ、幅１．５センチの合成皮革に銅硫化物
を吸着したアクリル系繊維（商品名：サンダーロン５Ｓ
−Ｎ　　日本長毛■製　ポリアクリルニトリル−硫化銅
複合体比抵抗５．８５Ｘ１０−’〜５．８５Ｘｉｏ−”
Ωセンチ）よりなる長さ２８センチ、幅０．７センチ、
厚さ３ミリの布を縫合して動物用首輪とする。

この動物用首輪を３７匹の犬（ポメラニアン、ヨークシ
ャテリア、マルチーズ、ブードル、シーズ、シェルティ
ー、柴犬、雑種等（体重３〜６ｋｇ）雑種１匹（体重１
２ｋｇ）及びシェパード１匹（体重３０ｋｇ）　）に着
用させて、その体臭の脱臭及び防臭効果について調べた
。

この首輪を着用してから、３日目、７日目、１５５日目
３００日目それぞれ官能試験によって、被検体の体臭を
測定し、脱臭及び防臭効果のあった被検体の数（匹敵）
を第１表に示す。

（試験例２）試験例１と同様の動物用首輪を、口臭のする３５匹の犬
（ポメラニアン、ヨークシャテリア、マルチーズ、ブー
ドル、シーズ−、シェルティー、柴犬、雑種等（体重３
〜６ｋｇ）及び雑種１匹（体重１２ｋｇ）　）に着用し
て、これらの口臭の脱臭及び防臭効果について試験した
。

この首輪を着用してから、３日目、７日目、１５５日目
３００日目それぞれ官能試験によって、被検体の口臭を
測定し、脱臭及び防臭効果のあった被検体の数（匹敵）
を第１表に示す。

（試験例３）試験例１と同様の動物用首輪を、耳だれ臭のする１９匹
の犬（ポメラニアン、ヨークシャテリア、マルチーズ、
ブードル、シーズ−、シェルティー柴犬、雑種等（体重
３〜６ｋｇ）及びシェパード１匹（体重３０ｋｇ）　）
に着用して、これらの耳だれ臭の脱臭及び防臭効果につ
いて試験した。

この首輪を着用してから、３日目、７日目、１５５日目
３００日目それぞれ官能試験によって、被検体の耳だれ
臭を測定し、脱臭及び防臭効果のあった被検体の数（匹
敵）を第１表に示す。

（比較例１）試験例１の動物用首輪と同様の長さ４０センチ、幅１．
５センチの合成皮革を用いて動物用首輪とする。（銅硫
化物を吸着したアクリル系繊維（商品名：サンダーロン
５Ｓ−Ｎ　　日本長毛■製　ポリアクリルニトリル−硫
化銅複合体比抵抗　５．８５Ｘｉｏ−’〜５．８５Ｘ１
０−”Ωセンチ）は縫合せず）この首輪を用いて、実施
例１と同様の被検体を用いて同様の試験をした。

この試験結果を第２表に示す。

（比較例２）比較例１と同様の動物用首輪を用いて、実施例２と同様
の被検体で同様の試験をした。

この試験結果を第２表に示す。

（比較例３）比較例１と同様の動物用首輪を用いて、実施例３と同様
の被検体で同様の試験をした。

この試験結果を第２表に示す。

（以下余白）第　　１　　表第　　２表（試験例４）（ａ）；アクリル繊維１００％の布、（ｂ）　；　（ａ）のアクリル繊維８０％十銅硫化物を
吸着したアクリル系繊維２０％（商品名：サンダーロン
５Ｓ−Ｎ　　日本蚕毛■製　ポリアクリルニトリル−硫
化銅複合体比抵抗　５．８５Ｘ　１０−’〜５．８５Ｘ
　１０−”Ωセンチ）よりなる布これら（ａ）（ｂ）と綿布との摩擦帯電圧を測定した。

（方法はＪ　Ｉｓ、　Ｌ−１０９４に準じた。）この結
果を第３表に示す。

第　　３　　表（試験例５）（ｃ）銅硫化物を吸着したアクリル系繊維（商品名：サ
ンダーロン５Ｓ−Ｎ　　日本蚕毛■製　ポリアクリルニ
トリル−硫化銅複合体比抵抗　５．８５Ｘ１０−１〜５
．８５Ｘ　１０−２Ωセンチ）よりなる布（ｄ）銅硫化
物を吸着したナイロン繊維（品名：ナイロンサンダーロ
ン　日本蚕毛■製　）よりなる布（ｃ）、（ｄ）及び（ｃ）　、（ｄ）それぞれの洗？１
１０回後の抗菌性試験をした。

試験菌としては■黄色ぶどう状菌（Ｓｔａｐｈｙｌｏｃ
ｏｃｃｕｓ　ａｕｒｅｕｓ　）　　■肺炎桿菌（Ｋｌｅ
ｂｓｌｅｌｌａ　ｐｎｅｕｍｏｎｉａｅ）　、試験方法
はシェークフラスコ法を用いた。

第　　４　　表（以下余白）注）対象としては標準白布（ナイロン）を用いた。

（発明の効果）この発明に係る動物用首輪及び動物用衣類は、銅硫化物
を吸着させてなるアクリル系繊維及び／又はナイロン繊
維を少なくとも動物に接触する面に設けてなることを特
徴とする動物用首輪及び動物用衣類であるから、前記試
験例、比較例より明らかな如く、犬等の動物に着用して
、これら着用した動物の体臭、口臭及び耳だれ臭等の臭
いを簡便に且つ持続的に脱臭及び防臭する効果がある。

尚、この銅硫化物を吸着させてなるアクリル系繊維及び
／又はナイロン繊維は皮膚試験による刺激指数２Ｂ、Ｏ
Ｄ、ＱＣで準陰性（日本産業皮膚衛生協会、何台産業皮
膚医学研究所）であることが確認されており、この動物
用首輪又は動物用衣類を着用した動物の安全性は充分で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図（Ａ）はこの発明に係る動物用首輪の１実施例の
斜視図、第１図（Ｂ）は第１図（Ａ）のＡ−Ａ線断面図
、第１図（Ｃ）及び第１図（Ｄ）は第１図（Ａ）で示さ
れる動物用首輪の使用状態を示す図、第２図は第１図で
示される動物用首輪の第１変更例の断面図、第３図（Ａ
）第１図で示される動物用首輪の第２変更例の動物用ア
クセサリ−リングの斜視図、第３図（Ｂ）は第３図（Ａ
）のＢ−Ｂ線断面図、第３図（Ｃ）は第３図（Ａ）で示
される動物用アクセサリ−リングの使用状態を示す図、
第４図（Ａ）はこの発明に係る動物用衣類の１実施例の
動物に接触する面を示す平面図、第４図（Ｂ）は第４図
（Ａ）の動物用衣類の使用状態を示す図である。（１）・・・動物用首輪（２）・・・銅硫化物を吸着してなるアクリル系繊維及
び／又はナイロン繊維ａω・・・動物用衣類（Ｃ）

Claims

【特許請求の範囲】

（１）銅硫化物を吸着させてなるアクリル系繊維及び／
又はナイロン繊維を少なくとも動物に接触する面に設け
てなることを特徴とする動物用首輪。
（２）前記銅硫化物を吸着させてなるアクリル系繊維及
び／又はナイロン繊維が、一価銅イオンを吸着せしめた
アクリル系繊維（モダアクリルを含む）及び／又はナイ
ロン繊維をハイドロサルファイド又はハイドロサルファ
イド作用物質を含む還元性水溶液で処理してなる製造方
法で製造されることを特徴とする請求項第（１）項記載
の動物用首輪。
（３）銅硫化物を吸着させてなるアクリル系繊維及び／
又はナイロン繊維を少なくとも動物に接触する面に設け
てなることを特徴とする動物用衣類。
（４）前記銅硫化物を吸着させてなるアクリル系繊維及
び／又はナイロン繊維が、一価銅イオンを吸着せしめた
アクリル系繊維（モダアクリルを含む）及び／又はナイ
ロン繊維をハイドロサルファイド又はハイドロサルファ
イド作用物質を含む還元性水溶液で処理してなる製造方
法で製造されることを特徴とする請求項第（３）項記載
の動物用衣類。