JPH03190891A - マルチトール脂肪族エーテル - Google Patents

マルチトール脂肪族エーテル

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JPH03190891A
JPH03190891A JP33187289A JP33187289A JPH03190891A JP H03190891 A JPH03190891 A JP H03190891A JP 33187289 A JP33187289 A JP 33187289A JP 33187289 A JP33187289 A JP 33187289A JP H03190891 A JPH03190891 A JP H03190891A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、」二記一般式(I)で表されるマルチトール
脂肪族エーテルに関し、更に詳しくは化学的に安定で、
皮膚や眼に対し極めて低刺激性であり、医薬品、医薬部
外品及び化粧料に配合されうる新規な界面活性剤である
マルチトール脂肪族エーテルに関する。
[従来の技術] 従来、多くの皮膚外用剤には、乳化、可溶化、分散等の
目的で、非イオン性界面活性剤が使用されている。
一般に多用きれている非イオン性界面活性剤には、グリ
セリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ソ
ルビトール脂肪酸エステル、シー1糖脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオギシエデレンアルキル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘
導体、マンニトールヒドロキシ脂肪酸エーテル等がある
U発明が解決しようとする課題] 従来技術の問題点 しかしながら、低分子量のオキシエチレン鎖等を含有す
る非イオン性界面活性剤には、HLB域を広くかつ任意
に調製しうるという長所を持つ反面、一般に、経時で酸
化を受け、低分子量のアルデヒドや有機酸を発生し、変
臭や皮膚刺激の原因となったり、PHの低下を起こすと
いう問題点を有する。
また、ソルビタン脂肪酸エステル等の多価アルコール脂
肪酸エステルタイプの非イオン性界面活性剤は、特に水
を含み、pHが中性からはずれている皮膚外用剤の成分
として用いた場合、エステル結合が分解し易く、経日安
定性や安全性に問題を生じ易い。
更に、ソルビトールヒドロキシ脂肪族エーテル等の糖類
のヒドロキシエーテルでは、泡立ちが良いという長所を
持つ反面、この泡立ちの良ざが、化粧水に可溶化剤とし
て用いた場合、印象が悪いという問題があった。
発明の目的 本発明者らは、上記事情に鑑み、鋭意検討した結果、マ
ルチトール脂肪族エーテルが、従来から使用されている
非イオン性界面活性剤に比べ、経時で酸化を受けること
なく、低分子量のアルデヒドや有機酸を発生せず、変臭
や皮膚刺激の原因となったり、pHの低下を起こぎない
ことをつきとめ、本発明を完成するに至っl;。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は一般式(■): I A−−e−0−CH)n(I ) 2 (ただし、式中Aはマルチトールからn個の水酸基を除
いた残基、R1及びR2は水素原子、炭素数1〜20の
アルキル基または分枝アルキル基で、nは1または2を
表す。)で表されるマルチトール脂肪族エーテルを提供
するものである。
本発明のマルチトール脂肪族エーテルの製造の際に使用
されるマルチトールは下記構造式あれば何れでもよく、
市販されているもので例を挙げると粉末マビット(感光
社) マビット(感光社)、マルチトール(マツモト交
商、木材産業)、マルチトールクリスタル(感光社)等
が挙げられる。
また、本発明のマルチトール脂肪族エーテルの製造の際
に使用されるアルキル誘導体は下記−紋穴 ( %式% ) (ただし、式中Xはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素などの
ハロゲン基及びトリメチルアンモニウムプロミドなどの
トリアルキルアンモニウム基のハロゲン塩、水酸基であ
り、R1及びR2は、C1〜C20のアルキル基や分枝
アルキル基)で表され、これらは単独でも、1種以上併
用してもよい。
一般式(I)において、R1及びR2の水素原子以外の
具体例である01〜C20のアルキル基や分枝アルキル
基としては、例えばメチル基、エチル基、イソプロピル
基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基
、ラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリ
ル基、2−エチルヘキシル基、イソステアリル基などが
挙げられる。
一般式(I)で表される本発明のマルチトール脂肪族エ
ーテルは、残基Aがマルチトールで、親水基であり、R
1及びR2は疎水基であるため、R1及びR2の炭素数
は、その合計が10〜20であることが、好ましい。
R1及びR2の炭素数の合計が10〜20の範囲を外れ
ると、親水性と疎水性のバランスが崩れ、活性剤として
の使用範囲が狭くなるので好ましくない。また、一般式
(I)で、nば1もしくは2であることが好ましい。n
が3以上になると生成物はワックスとなり活性剤として
、使用できない。
上記のマルチトール脂肪族エーテルは、油状または固体
で、例えば洗浄性、分散性、乳化性、保湿性、コクのあ
る使用感が得られるという機能を有するうえ、安全性、
安定性に極めて優れているため、医薬品、医薬部外品、
化粧料及び洗浄料の成分として配合きれうる。
次にここに具体的な製造方法を示す。
本発明のマルチトール脂肪族エーテルの製造は、例えば
、ロバートらの方法(Tetrahedron、IEL
、2169〜2172 (1979) )により合成す
ることができる。
すなわち、(II)をジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、ジオキサン、ジメチルアセトアミド、N
−メチルピロリドン、N−アセチルモルホリン、N−メ
チルコハク酸イミド等の非水系溶媒に溶かし、これに−
紋穴 %式%): ) (ただし、式中Xはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素などの
ハロゲン基及びトリメチルアンモニウムプロミドなどの
トリアルキルアンモニウム基のハロゲン塩、水酸基であ
り、R1及びR2は、C1〜C20のアルキル基や分枝
アルキル基)で示されるアルキル誘導体を添加して、触
媒の存在下、50〜130°Cで撹拌、反応きせること
により得られる。 また、上記の触媒としては、硫酸等
の鉱酸、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等のアルカリ、ナトリウムメチラート、ナトリウ
ムエチラート等のナトリウムアルコラード、N−メチル
ベンジルアミン等のアミン等が挙げられる。
この反応に使用される(II)と(Ill )のモル比
は、例えばモノエーテルを主生成物として得ようとする
場合には、1:1〜3:1が好ましく、2:1〜3:1
が更に好ましい。(II)と(Ill )のモル比がこ
の範囲をはずれる場合、すなわちマルチトールが少ない
とトリエーテルなどの不純物を生じやすく、多過ぎると
マルチトールが多量に残って後の精製に支障をきたし好
ましくない。
一般式(II[>で示される化合物がすべて消費された
場合、反応系の触媒を中和する目的で酢酸、塩酸、硫酸
、リン酸等の酸、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等のアルカリを加え、反応溶媒を減圧留
去する。
このようにして得られた反応生成物には、−般式(I)
で示されるマルチトール脂肪族エーテルのはか、中和時
の塩、マルチトール、3個以上のアルキル基または分枝
アルキル基の結合したマルチトール脂肪族エーテル等が
共存している。そのため、例えばマルチトールと塩を除
去する場合、メチルアルコール、エチルアルコール、ブ
チルアルコール、イソプロピルアルコール等のマルチト
ールを溶解しない溶媒で抽出したり、塩を多量に含む水
とメチルエチルケトン、n−ブタノールで分配し、有機
溶媒層を分取することにより精製できる。また、マルチ
トールと塩及び3個以上のアルキル基または分枝アルキ
ル基の結合したマルチトール脂肪族エーテルを除去する
場合、反応生成物を水または水とアルコールの混液に懸
濁させ、ハイパーポーラスポリマー(例えば三菱化成工
業株式会社製のハイポーラス樹脂)、オクタデシルシリ
カなどの逆相分配カラムで、はじめ水で通液し、次にメ
タノール、エタノールなどのアルコールやアセトニトリ
ルなどの極性有機溶媒と水の混液で通液し、この液を分
取することにより精製できる。
前記のように合成したマルチトール脂肪族エーテルは、
抽出溶媒を留去したり、カラムにより精製した後用いて
もよく、そのまま用いてもよい。
[発明の効果] 本発明のマルチトール脂肪族エーテルは経時 0 で酸化を受けることなく、低分子量のアルデヒドや有機
酸を発生せず、変臭や皮膚刺激の原因となったり、pH
の低下を起こざない。また、pHが中性からはずれてい
る皮膚外用剤の成分として用いた場合にも、エーテル結
合が分解されない、安全性及び安定性に優れた界面活性
剤である。
更に、本発明のマルチトール脂肪族エーテルを化粧水に
可溶化剤として用いた場合にも泡立ちが良過ぎるという
こともなく、良好な使用感触を持つ。
[実施例] 以下、実施例を挙げて本発明のマルチトール脂肪族エー
テルについて具体的に説明する。
尚、本発明はこれに限定されるものではない。またここ
で各実施例で採用した試験法、評価法もあわせて説明す
る。
遺1礼列」− マルチトール1.O,Ogを予め乾燥させておいたジメ
チルスルホキシド200m1に溶解し、80°C加熱撹
拌下、水酸化すトリウム]、、06gを加え、30分撹
拌した後、臭化ミリスチル4.03 gを加え、更に上
記温度で4時間加熱撹拌した。次に、室温まで冷却し、
IN塩酸で中和した。反応溶媒を減圧蒸留にて留去し、
残留物をハイパーポーラスポリマー(三菱化成工業株式
会社製のハイポーラス樹脂)のカラムクロマトグラフ法
で展開溶媒としてはじめに精製水、次にエチルアルコー
ル:精製水=1:1を用いて分画すると、精製水の溶出
部に食塩、マルチト−ル及びジメチルスルホキシドが認
められ、エチルアルコール:精製水=1:1溶出部を濃
縮し、これをN、O−(ビストリメデルシリル)アセト
アミド、トリメデルクロロシラン、N−トリメチルシリ
ルイミダゾールの等量混合物でトリメチルシリル化した
後、ガスクロマトグラフ法(カラム充填剤二日本クロマ
ト工業株式会社製、Diasolid ZT内径3+n
+n、長ざ50cm1 昇温速度:100°C−340
°C,10°C/min、キャリアガス及び流量:窒素
、50m1/m1 2 in、検出器: F I D)にて分析したところ、保
持時間12.57分にマルチトールモノミリスチルエー
テルのピークがMmされた。マルチトールモノミリスチ
ルエーテルの収量は4.1.1g(収率47゜2%)で
あった。 得られたマルチトールモノミリスチルエーテ
ルは、(1)〜(3)の方法により分析した。
(1)赤外吸収スペクトル測定法 日本分光工業株式会社製、IRA−1赤外吸収スペクト
ル測定装置を用い、KBr錠剤法で測定したところ、3
400 c m −’に水酸基の伸縮振動、2900c
 m−’付近にミリスチル基のメチレン部分1300〜
1450cm−’にエーテル結合による吸収、858c
m−’にマルチトールのα−グルコシド結合による吸収
が観測された。結果を第2図に示す。
(2) 13C−NMR測定法 日本電子株式会社製のJOEL GX−400により、
DMSO−dsを溶媒として、室温にて測定したところ
、14.0 p p m (■)にミリスチル基の末端
メチ1ル基、22〜35ppm(■〜■)にミリスチル
基のメチレン部分、62〜10100pp■〜[相])
にマルチトール部分の炭素に由来するシグナルが、それ
ぞれ観測された。結果を第3図に示す。
(3)’H−NMR測定法 日本電子株式会社製のJOEL GX−400により、
DMSO−d6を溶媒として、室温にて測定したところ
、0.86p p m (Φ)にミリスチル基の末端メ
チル基、1.25ppm(■)にミリスチル基のメチレ
ン部分、1.46 p p’m (■)にミリスチル基
の末端エーテル結合部分、3.0〜5.0 p p m
 ((1)−■)にマルチトール部分の水素に由来する
シグナルが、それぞれ観測された。結果を第4図に示す
1口1童りこ 68.35gのヨウ化カリウムを54.65 gの95
%リン酸水溶液に溶かし、これに、11.55 gの7
−チトラデセンを室温にて滴下した。滴下終了後、反応
系を100°Cで5時間加熱撹拌した。冷却後、反応系
にジエチルエーテル140m lと10%チ 3 】 4 オ硫酸すトリウム水溶液200m lを加え抽出した。
更に、ジエチルエーテルで3回抽出し、ジエチルエーテ
ル層を10%チオ硫酸ナトリウム水溶液200m lで
1回、飽和食塩水で2回、精製水で1回洗浄した。ジエ
チルエーテル層を濃縮して、7−ヨウ化テトラデカン2
0.52gを得た。
次に、マルチトール20.3gを予め乾燥きせておいた
ジメチルスルホキシド100m lに溶解し、室温にて
、水酸化カリウム5.OOgを加え、30分撹拌した後
、上記の方法により、予め合成した7−ヨウ化テトラデ
カン20.3gを1時間かけて滴下した。滴下後、反応
系を60°Cに上げ5時間撹拌した後、更に80°Cに
上げ3時間撹拌した。反応後、反応系を室温まで冷却し
た後、水500m lに注ぎ、ヘキサンで洗浄後、IN
塩酸で中和した。反応溶媒を減圧蒸留にて留去し、残留
物をハイパーポーラスポリマー(三菱化成工業株式会社
製のハイポーラス樹脂)のカラムクロマトグラフ法で展
開溶媒として初めに精製水、次にエチルアルコール:精
製水=1=1を用いて分画すると、精製水の溶出部に食
塩、マルチトール及びジメチルスルホキシドが認められ
、エチルアルコール;精製水=1:1溶出部を濃縮し、
これをN、O−(ビストリメチルシリル)アセトアミド
、トリメデルクロロシラン、N−トリメチルシリルイミ
ダゾールの等型温合物でトリメデルシリル化した後、前
記と同様の条件でガスクロマトグラフ法にて分析したと
ころ、保持時間14 、56分にマルチトールモノ(1
−へキシルオクチル)エーテルのピークが観測きれた。
マルチトールモノ(1−へキシルオクチル)エーテルの
収量は10.7g (収率30.2%)であった。ガス
クロマトグラムを第5図に示す。
得られたマルチトールモノ(1−へキシルオクチル)エ
ーテルは、(4)〜(5)の方法により分析した。
(4)赤外吸収スペクトル測定法 日本分光工業株式会社製、I RA−1赤外吸収スペク
トル測定装置を用い、KBr錠剤法で測定したところ、
3400 c m −’に水酸基の伸縮振] 5 6 動、2900 c m−’付近にミリスチル基のメチレ
ン部分1300〜1450cm−’にエーテル結合によ
る吸収、858m−’にマルチ)・−ルのα−グルコシ
ド結合による吸収が観測された。結果を第6図に示す。
(5) I3C−NMR測定法 日本電子株式会社製のJOEL FX−100により、
DMSO−d6を溶媒として、室温にて測定したところ
、13.9 p p m (■)に1−ヘキシルオクチ
ル基の2つの末端メチル基、22〜35 p m (■
〜■)にミリスチル基のメチレン部分、60〜1010
4pp■〜O)にマルチトール部分の炭素に由来するシ
グナルが、それぞれ観測きれた。結果を第7図に示す。
(6)’H−NMR測定法 日本電子株式会社製のJOEL GX−100により、
DMSO−d6を溶媒として、室温にて測定したところ
、0.86 p p m (■)に1−へキシルオクチ
ル基の末端メチル基の水素6個分、1..24 p p
 m (■)に1−ヘキシルオクチル基のメチレン部分
の水素、1.47ppm(■)に1−へキシルオクチル
基のエーテル結合部分の水素1個分、3.0〜5.0p
pm(Φ〜■)にマルチトール部分の水素に由来するシ
グナルが、それぞれ観測された。結果を第8図に示す。
なお、3.4−Op p rnのシグナルは水(HDO
)に由来する。
 7 8 安全性・安定性試験 (1)加水分解試験 実施例1及び2の1%水溶液を90°Cで5時間加熱し
た。冷却後の水溶液の一定量を取り、エチルエーテルで
抽出し、その抽出物のガスクロマトグラムから加水分解
反を求めた。
(2)アルデヒド発生試験 実施例1及び2を80℃の容器上に100時間放置した
後、それぞれの試料5gを採取した。その後、水500
m1及び薄めたリン酸3mlを加えてから蒸留し、留出
量が190m1になった時点で蒸留をやめ、水を加えて
200m lとし、これを試験溶液として用いた。
この試験溶″e、10m1を取りアセチルアセトン5m
lを加えて振り混ぜ、60’ Cの水浴中で10分間加
熱した。冷却後、波長420 n、 m付近の極大吸収
波長における吸光度を測定した。
これらの結果を表−1に示した。
表−1 表−1から判るように実施例1.2のいずれの試料も加
水分解は、はとんど認められなかった。
一方、市販のショ糖ラウリン酸エステル及びポリエチレ
ングリコール(PEG)ラウリン酸エステルでは、同一
条件でそれぞれ約20%、約2%のエステル基の分解が
認められた。
また、実験室的に合成したソルビトールヒドロキシミリ
スチルエーテルでは、加水分解は、はとんど認められな
かった。
また実施例1.2のいずれの試料もアルデヒドの存在は
認められなかった。
一方、ポリエチレングリコールラウリン酸工 9 0 ステルを同様に処理して評価すると、アルデヒドの存在
が認められた。
なお、ショ糖ラウリン酸エステルとソルビトールヒドロ
キシミリスチルエーテルでは、同様に処理しても、アル
デヒドの存在は認められなかった。
効果試験 本発明のマルチトール脂肪族エーテルの外皮適用による
効果を、皮膚刺激性、使用感によって評価した。
下記に示す組成の試料(処方例1及び2)とコントロー
ル(比較例1及び2)を男女各25名のパネルを用い左
右どちらか一方の頬に試料を、他方の頬にコントロール
を1日当たり2回、1週間連続塗布後、左右の頬の肌に
対する刺激性とその使用感を判定した。各判定基準は以
下の通りとした。
1 2 皮膚刺激性 o: 50人中0〜5名が肌にヒリヒリ感、つっばり感
を認めた。
○:50人中6〜20名が肌にヒリヒリ感、つっばり感
を認めた。
△:50人中21〜35名が肌にヒリヒリ感、つっばり
感を認めた。
X: 50人中36〜50名が肌にヒリヒリ感、つっば
り感を認めた。
使用感 0: コントロールより使用性がかなり良好○: コン
トロールより使用性がやや良好△: コントロールと使
用性同程度 ×; コントロールより使用性力る 表−2から判るように本発明の試料については、皮膚刺
激性は低く良好であった。一方ポリオキシエチレン(8
モル)ソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレン(
8モル)グリセリンモノステアレートを用いたコントロ
ールは刺激性が高かった 。
更にショ糖ラウリン酸エステルとソルビトールヒドロキ
シミリスチルエーテルで処方した群では、泡立ちが良過
ぎシャンプーのようで気持ちが悪いとする意見が、大半
をしめた。
また、処方例1,2ば、0°C125°C150°Cに
1ケ月放置しても白濁もせず、安定であったが、コント
ロール及びポリエチレングリコール(PEG)ラウリン
酸エステルを用いたもので3 4 は、50’Cに1ケ月放置すると、凝集、白濁、沈澱を
生じた。
処方例1 (1)グリセリン (2)プロピレングリコール (3)オレイルアルコール (4)実施例1で得られたマルチトールモノミリスチル
エーテル (3)オレイルアルコール (4)ポリオキシエチレン(8モル) ソルビタンモノオレート (5)エタノール (6)香料 (7)エチルパラベン (8)イオン交換水 重量% 3.0 4.0 0.1 1.5 0.1 1.5 10.0 適量 適量 残余 処方例2 (1)グリセリン (2)プロピレングリコール 重量% 3.0 4.0 (3)オレイルアルコール (4)実施例1で得られたマルチトールモノミリスチル
エーテル (3)オレイルアルコール (4)実施例2で得られた マルチトールモノ (1−へキシルオクチル)エーテル (5)エタノール (6)香料 (7)エチルパラベン (8)イオン交換水 0.1 1.5 0.1 1.5 10.0 適量 適量 残余 比較例1 (1)グリセリン (2)プロピレングリコール (3)オレイルアルコール (4)ポリオキシエチレン(8モル) ソルビタンモノオレーI・ (5)エタノール (6)香料 重量% 3.0 4.0 0.1 1.5 10.0 適量 5 6 (7)エチルパラベン (8)イオン交換水 適量 残余 比較例2 (1)グリセリン (2)プロピレングリコール (3)オレイルアルコール (4)ポリオキシエチレン(8モル) グリセリンモノステアレート (5)エタノール            10.0(
6)香料               適量(7)エ
チルパラベン          適量(8)イオン交
換水           残余重量% 3.0 4.0 0.1 1.5 である。
また、第5図、第6図、第7図及び第8図は、それぞれ
実施例2で得られたマルチトールモノ(1−へキシルオ
クヂル)エーテルのガスクロマトグラム、赤外吸収スペ
クトルチャート、13C−NMRスペクトルヂャート及
びl H−N M RスペクI・ルチャートである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  一般式( I )で、表されるマルチトール脂肪族エー
    テル。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (ただし、式中Aはマルチトールからn個の水酸基を除
    いた残基、R^1及びR^2は水素原子、炭素数1〜2
    0のアルキル基または分枝アルキル基で、nは1または
    2を表す。)
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