JPH0318547Y2 - - Google Patents

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JPH0318547Y2
JPH0318547Y2 JP1986120195U JP12019586U JPH0318547Y2 JP H0318547 Y2 JPH0318547 Y2 JP H0318547Y2 JP 1986120195 U JP1986120195 U JP 1986120195U JP 12019586 U JP12019586 U JP 12019586U JP H0318547 Y2 JPH0318547 Y2 JP H0318547Y2
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nonwoven fabric
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Description

【考案の詳細な説明】
<産業上の利用分野> この考案は一側にニツト調編成を行なつたニツ
ト調不織布に関し、特に衣料、自動車用内装材等
に適する抗ピル性、耐摩耗性を備えた高耐摩耗性
ニツト調不織布に関する。 <従来の技術> 一般に、不織布は短繊維を展綿積層し、繊維相
互間を交絡させたりして結合したシート状の繊維
集合体であり、かさ高性を発揮させようとする
と、表面の仕上がり感が粗くなり、耐摩耗性が低
くなるという欠点があつた。更に、ストレツチ性
とかドレープ性にとぼしいことは周知の事実であ
つた。 一方、ニツト地は糸状物を編成してなる集合体
であり、ストレツチ性に富み、表面の仕上がりが
緻密で意匠効果が優れている反面、厚み方向のク
ツシヨン性にとぼしいという問題があつた。 そのため、本願と同一の出願人は実願昭61−
79259号において、ウエブの繊維をステツチング
ニードルによるニードル加工を行なつて、ウエブ
の一側に鎖編み状の多数のループ列を形成し、ウ
エブの他側には短繊維絡合層を形成して、クツシ
ヨン性に富み、表面の耐摩耗性を増加するととも
に、表面の仕上がりを緻密に形成したニツト調不
織布の提案を行なつた。 <考案が解決しようとする問題点> しかし、このような構成になるニツト調不織布
にあつては、表面に鎖編み状の多数のループ列を
形成しない通常の不織布に比べ、表面の耐摩耗性
が著しく増大されるものの、他の部材と頻繁に接
触し、摩擦を繰返すような部位に使用された場合
は、それでもまだピルやフアズの発生等の耐摩耗
性に不安を残すという問題があつた。 〈問題点を解決するための手段〉 この考案は上記問題点を解決するためになされ
たものであり、一側にウエブの繊維をステツチン
グニードルによるニードル加工により鎖編み状の
多数のープ列を形成し、ウエブの他側に短繊維絡
合層を形成してなるニツト調不織布において、上
記ウエブを構成する繊維は、低融点繊維が3〜50
重量%、レギユラー繊維が97〜50重量%の割合で
混合され、上記低融点繊維の融点よりも高く且つ
上記レギユラー繊維の融点よりも低い温度で熱処
理されてなる高耐摩耗性ニツト調不織布である。 以下更に図面に示す実施例に基づいて本考案を
詳述する。 第1図、第2図はこの考案の高耐摩耗性ニツト
不織布の構成を示すものであり、図において、高
耐摩耗性ニツト調不織布1は一方の側の鎖編み状
部2と他方の側の短繊維絡合層3とから構成され
ている。高耐摩耗性ニツト調不織布1を形成する
ウエブ11の構成繊維は、3〜50重量%の低融点
繊維5と97〜50重量%のレギユラー繊維6とから
なり、低融点繊維5は比較的低融点の例えば110
〜130℃の短繊維が使用可能である。レギユラー
繊維6は比較的高融点の例えば160〜230℃の短繊
維が使用可能であり、これらの繊維5,6は繊度
1.5〜30d、カツト長51〜128mm、目付量80〜
300g/m2で所望の厚さに展綿積層される。 鎖編み状2は、ステツチングニードル16によ
り所要のステツチ長が与えられて、チエーンスチ
ツテ状にループ形成され、ループ先端はニードリ
ング点8において短繊維絡合層3の繊維集合体に
交絡されている。そして、鎖編み状部2におい
て、両繊維5,6はチエーンステツチの方向へ結
集されて多数のループが列状に形成されている。 この鎖編み状部2と短繊維絡合層3の形成は、
ウエブ11にステツチングニードル16の往復運
動によるニードルリングによつて行われる。この
形成過程を第3図A〜Cによつて説明する。 ステツチングニードル16は、先端部に繊維
5,6を係合させるバーブ17を有するととも
に、ステツチングニードル16に随伴して前進後
退を行い、更に単独に前後に移動してバーブ17
部を開閉するクロージングワイヤ18を備えてい
る。 先ず、ウエブ11にステツチングニードル16
が進入し、バーブ17がウエブ11を貫通して図
の下面側に到達する。このとき、クロージングワ
イヤ18は後退位置にある(第3図A参照)。 続いて、ステツチングニードル16が後退を始
めると、バーブ17が繊維5,6を係合ながらウ
エブ11内に没入するとともに、クロージングワ
イヤ18が前進してバーブ17部を閉鎖し、係合
された繊維5,6の引込みを確実なものとして、
ステツチングニードル16、クロージングワイヤ
18が後退を続ける(第3図B参照) ステツチングニードル16が後退端に達する
と、ステツチングニードル16はウエブ11から
抜け出すとともに、クロージングワイヤ18が後
退してバーブ17部を開放する(第3図C参照)。
そして、バーブ17に係合されてウエブ11内に
引込まれた繊維5,6およびウエブ11外へ引出
された一部の繊維5,6は、バーブ17によつて
ループ形成される。このとき、同時に引込まれた
繊維5,6は、ウエブ11内の繊維5,6と相互
に交絡するとともに、図の下面側にはニードリン
グ点8を谷とした、畝状の交絡された短繊維絡合
層3が形成される。 そして、ウエブ11がステツチ長だけ移動さ
れて、上面側に次のニードリング点8へ向つて伸
張、結集された鎖編み状部2が形成され、上記が
繰返されて、連続した多数の鎖編み状部2が形成
される。 以上のように、ウエブ11の一側に繊維5,6
がチエーンステツチの方向へ結集されて、列状の
鎖編み状部が形成され、他側にかさ高性を有する
短繊維絡合層3が形成されたニツト調不織布の原
反が形成される。 次いで、このニツト調不織布の原反を、低融点
繊維5の融点よりも高く且つレギユラー繊維6の
融点よりも低い温度で加熱処理を行い、低融点繊
維5を溶融させ繊維5,6間の熱融着を行なつ
て、高耐摩耗性ニツト調不織布1が形成される。 <実施例> 以下、この考案の実施例について説明するる。 第1の実施例として、低融点繊維5に、110℃
の融点を有するとともに、繊度4d、カツト長51
mmで芯さや型のポリエステル系繊維を40重量%使
用し、レギユラー繊維6に230℃の融点を有する
とともに、繊度3d、カツト長64mmのポリエステ
ル系繊維を60重量%使用し、混合された両繊維
5,6により目付量230g/m2のシート状ウエブ
が形成される。更にステツチングニードルによ
り、ステツチ長1.2mmでニードリング加工を行な
つて鎖編み状部2を形成し、続いて、130〜150℃
で3分間加熱して低融点繊維5とレギユラー繊維
6の熱融着を行なつて高耐摩耗性ニツト調不織布
1が形成される。 また、第2の実施例として、低融点繊維5に
130℃の融点を有するとともに、繊度6d、カツト
長64mmでサイド・バイ・サイド型のポリオレフイ
ン系繊維を10重量%シ用し、レギユラー繊維6に
160℃の融点を有するとともに、繊度6d、カツト
長64mmのポリオレフイン系繊維を90重量%使用
し、混合された混合された両繊維5,6により目
付量230g/m2のシート状ウエブが形成される。
更にステツチングニードルにより、ステツチ長
1.2mmでニードリング加工を行なつて鎖編み状部
2を形成し、続いて、140〜150℃で3分間加熱し
て低融点繊維5とレギユラー繊維6との熱融着を
行なつて高耐摩耗性ニツト調不織布1が形成かれ
る。 第1表は、このように形成した高耐摩耗不織布
と、これと同等の目付、編密度に形成された従来
のニツト調不織布および通常のニツト製品である
トリコツトクロスとのテーバー摩耗試験結果を示
し、本案により形成されたニツト調不織布は比較
材に比べて、摩耗面におけるピルおよびフアズの
発生について優れた特性を発揮した。
【表】 尚、上述の実施例において、レギユラー繊維6
に対する低融繊維5の混入量が3重量%未満で
は、形成された高耐摩耗性ニツト調不織布1はク
ツシヨン性に富むものの、抗ピル性、耐摩耗性に
おいて従来のニツト調不織布に比べて改善はみら
れなかつた。また、低融点繊維5の混入量が50重
力%を越えると、抗ピル性、耐摩耗性は充分発揮
されるものの、仕上がりがペーパーライクになり
クツシヨン性が損われる。 また、低融点繊維5とレギユラー繊維6との相
互の融点差が大きいほどクツシヨン性を損なうこ
とが少なく、更に後述する加熱成形への適応にお
いても、加熱成形用金型温度の設定を比較的広く
設定できる利点を有する。また、低融点繊維は単
一ポリマー型であつても同様の作用、効果を奏す
る。 尚、低融点繊維5およびレギユラー繊維6は、
低融点繊維がさや側となり、レギユラー繊維が芯
側となつた2重融点型の芯さや構造繊維であつて
もよく、また、一方側が低融点繊維からなり、他
方側がレギユラー繊維からなる2重融点型のサイ
ド・バイ・サイド構造繊維であつても、同様の作
用、効果を奏するものである。 第4図は、このように形成された高耐摩耗性ニ
ツト調不織布1を更に加熱成形を行う応用例を示
す。 この加熱成形は、高耐摩耗性ニツト調不織布
1、の低融点繊維5の熱可塑特性を成形保形機能
に利用きて、金型により立体的成形を行うもので
ある。高耐摩耗性ニツト調不織布1を140℃で3
分間予熱し、続いて所望の形状を有する金型でコ
ールドプレスを行う。その後、所望の形状を有す
る金型20a,20bで140℃25秒間の加熱成形
が行われる。この加熱成形により、高耐摩耗性ニ
ツト調不織布1は所望の形状が付与され、その形
状が保持される。 尚、高耐摩耗性ニツト調不織布1の形成時に行
う加熱処理を省略して、上記金型による加熱成形
を行なつても同様の効果を奏する。 <考案の効果> 以上のような構成を有する高耐摩耗性ニツト調
不織布によれば、ウエブを構成する繊維中に低融
点繊維を3〜50重力℃混入し熱処理したので、交
絡された繊維は、更に低融点繊維の熱融着作用に
より繊維相互間が接合されて、抗ピル性、耐摩耗
性を著しく向上させることができる。 更に、低融点繊維の熱可塑特性を、成形保形機
能に利用して加熱成形することにより、所望の立
体的形状に形成でいるとともに、優れた保形性が
得られる。 また、ウエブの一側に鎖編み状の多数のループ
列を形成して、ニツト調の鎖編み状部を形成して
いるので、表面が緻密で、且つ連続した鎖編み模
様が形成され、原綿色相が組合さつた場合の相乗
効果により優れた意匠効果が発揮される。更に、
ウエブの他側には短繊維絡合層が形成されるの
で、クツシヨン性に富み、しかも、鎖編み状部の
有するストレツチ性とニツト布ライクなドレープ
性が発揮できる。 また、低融点繊維の熱融着機能を顕在化させ
て、他の材料と接着したハイブリツト化を容易に
行うことができるなど、その奏する効果は極めて
大である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例の高耐摩耗性ニツト
調不織布の第2図のイ−イ線断面図、第2図は同
じく平面図、第3図A〜Cは同じく鎖編み状部形
成の説明図、第4図は高耐摩耗性ニツト調不織布
の加熱成形を示す説明図である。 1……高耐摩耗性ニツト調不織布、5……低融
点繊維、6……レギユラー繊維、11……ウエ
ブ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 一側にウエブの繊維をステツチングニードルに
    よるニードル加工により鎖編み状の多数のループ
    列を形成し、ウエブの他側に短繊維絡合層を形成
    してなるニツト調不織布において、 前記ウエブを構成する繊維は、 低融点繊維が3〜50重量%、レギユラー繊維が
    97〜50重量%の割合で混合され、 前記低融点繊維の融点よりも高く且つ前記レギ
    ユラー繊維の融点よりも低い温度で熱処理されて
    なることを特徴とする高耐摩耗性ニツト調不織
    布。
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