JPH03176144A - 保香性能に優れた性質を有する積層材およびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本発明は、密閉袋や容器等の各種の包装体を得る際の包
装用材として利用される積層材およびその製造方法に関
するものである。

【従来の技術】

各種の液状の飲料、食品、香辛料等を収納する包装袋や
容器等を得る際には、包装用材における熱溶着能によっ
てその封緘部が形成されており、ポリオレフィン系樹脂
による熱溶着能が利用され得るように、ポリオレフィン
系樹脂によるヒートシール用樹脂層を具備する包装用材
が利用されている。 ところが、内周面層が前記ポリオレフィン系樹脂による
ヒートシール用樹脂層で形成されている包装袋や容器は
、これらの成形用材である積層シートを得る際のポリオ
レフィン系樹脂層の形成時や、該積層シートによる包装
体の成形時等に、ポリオレフィン系樹脂が熱分解を受け
て脂肪族炭化水素等の揮発性成分を生成するため、これ
が包装体内に内填物に移行し、内填物に変味や異臭が発
生するという欠点を有している。 また、前記内周面層がポリオレフィン系樹脂によるヒー
トシール用樹脂層で形成されている包装袋や容器は、ポ
リオレフィン系樹脂によるヒートシール用樹脂層が、包
装袋や容器内に収容されている内填物中の着香成分を吸
着し易く、また、同時に透過させ易いため１着香成分を
含む内填物に対する保存性能が十分ではない。 このため、保香性能に優れた性質を有するポリエチレン
テレフタレート樹脂によるヒートシール用樹脂層を包装
材用基材シートに積層させたシート（特開昭６０−３６
２２５号公報）や、ポリオレフィン系樹脂層とポリエス
テル樹脂層との積層樹脂層からなるヒートシール用樹脂
層を包装材用の基材シートに積層させたシート（特開昭
６０−４８３４４号公報）が提案された。

【発明が解決しようとする課題】

しかるに、前記ポリエチレンテレフタレート樹脂による
ヒートシール用樹脂層を包装材用基材シートに積層させ
たシートは、ポリエチレンテレフタレート樹脂の単独樹
脂層の破断強度が低く、脆いため、該ヒートシール用樹
脂層によって得られる熱接着部の接着強度が十分でなく
、しかも、該樹脂層の耐衝撃性ち悪く、熱接着によるシ
ール部を形成する際の積層シートとしては実用性に乏し
い。 また、ポリオレフィン系樹脂層とポリエステル樹脂層と
の積層樹脂層からなるヒートシール用樹脂層を包装材用
基材シートに積層させたシ−トは、前記ポリエチレンテ
レフタレート樹脂の単独樹脂層からなるヒートシール用
樹脂層における耐衝撃性の不足を改良するものとして提
案されているものであるが、ポリオレフィン系樹脂層と
ポリエステル樹脂層との間の積層強度が不十分であるた
め、各種の包装体を得る際の包装用材としては、十分に
利用し得ないのが実情である。 これに対して５本発明は、保香性能に優れた性質を有し
、また、熱接着強度において優れた性質を奏し、しかも
、耐衝撃性のおいでも良好な性質を有するヒートシール
用樹脂層を具備する包装用材となる積層材、および、該
積層材の製造方法を提供するものである。

【課題を解決するための手段】

木簡１の発明の保香性能に優れた性質を有する積層材は
、ガラス転移温度が４０”Ｃ以上の非晶性〜低結晶性の
飽和ポリエステル樹脂による第１の樹脂層と、１．４−
ブタンジオールとテレフタル酸との共重合体からなる結
晶性のポリブチレンテレフタレート樹脂による第２の樹
脂層との積層樹脂層からなるものであって、しかも、前
記第１の樹脂層と第２の樹脂層とが共押し出し成形によ
る積層構成とされているものである。 また、木簡２の発明の保香性能に優れた性質を有する積
層材は、ガラス転移温度が４０℃以上の非晶性〜低結晶
性の飽和ポリエステル樹脂による第１゛の樹脂層と、１
．４−ブタンジオールとテレフタル酸との共重合体から
なる結晶性のポリブチレンテレフタレート樹脂による第
２の樹脂層との共押し出し積層樹脂層からなるヒートシ
ール用樹脂層と、包装材用基材シートとからなるもので
あって、前記積層樹脂層における第１の樹脂層が外側層
となるようにして、積層樹脂層と包装材用基材シートと
が積層されているものである。 また、木簡３の発明の保香性能に優れた性質を有する積
層材は、前記木簡１の発明あるいは第２の発明の積層材
において、ガラス転移温度が４０℃以上の非晶性〜低結
晶性の飽和ポリエステル樹脂による第１の樹脂層が、エ
チレングリコールとテレフタル酸とを主成分とし、エチ
レングリコールと、テレフタル酸と、エチレングリコー
ル以外のジアルコール及び／又はテレフタル酸以外のジ
カルボン酸との共重合体からなる飽和ポリエステル樹脂
で形成されているものである。 さらに、木簡４の発明の保香性能に優れた性質を有する
積層材は、前記木簡３の発明の積層材において、ガラス
転移温度が４０℃以上の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエ
ステル樹脂による第１の樹脂層が、エチレングリコール
とテレフタル酸とイソフタル酸との共重合体からなる飽
和ポリエステル樹脂によって形成されているものである
。 さらにまた、木簡５の発明の保香性能に優れた性質を有
する積層材は、前記木簡３の発明の積層材において、ガ
ラス転移温度が４０℃以上の非晶性〜低結晶性の飽和ポ
リエステル樹脂による第１の樹脂層が、エチレングリコ
ールとテレフタル酸と１．４−シクロヘキサンジメタノ
ールとの共重合体からなる飽和ポリエステル樹脂によっ
て形成されているちのである。 木簡６の発明方法は、前記木簡２の発明の保香性能に優
れた性質を有する積層材を得る方法であって、包装材用
基材シートに対して、ガラス転移温度が４０℃以上の非
晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂による第１の樹
脂層と、１．４−ブタンジオールとテレフタル酸との共
重合体からなる結晶性のポリブチレンテレフタレート樹
脂による第２の樹脂層との共押し出し積層樹脂層を、直
接押し出し成形する方法からなるちのである。 前記構成からなる本各発明において、ガラス転移温度が
４０℃以上の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂
による第１の樹脂層には、例えば、エチレングリコール
、プロピレングリコール、１，４−シクロヘキサンジメ
タノール等のジアルコール成分と、アジピン酸、セバシ
ン酸等の脂肪族ジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、ジフェニルジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸
等によるジカルボン酸成分とによる共縮合重合によって
得られる樹脂、具体的には、エチレングリコールとテレ
フタル酸、エチレングリコールとイソフタル酸とテレフ
タル酸、ｌ、４−シクロヘキサンジメタノールとエチレ
ングリコールとテレフタル酸、プロピレングリコールと
イソフタル酸とテレフタル酸等による組み合わせの共縮
合重合によって得られる樹脂が利用される。 なお、前記第１の樹脂層の形成に利用されるポリエステ
ル樹脂が、酸成分中の脂肪族ジカルボン酸成分が１０重
量％以上になっているようなポリエステル樹脂の場合に
は、該樹脂による樹脂層はその保香性能が十分ではなく
なるので好ましくない。 前述の第１の樹脂層と共に共押し出し成形される第２の
樹脂層、すなわち、１．４−ブタンジオールとテレフタ
ル酸との共重合体からなる結晶性のポリブチレンテレフ
タレート樹脂による第２の樹脂層の形成に利用されるポ
リブチレンテレフタレート樹脂は、結晶化速度が速く、
容易に高結晶状態になる６のであって、通常１２％程度
の結晶化状態となっている。 前記ガラス転移温度が４０℃以上の非晶性〜低結晶性の
飽和ポリエステル樹脂による第１の樹脂層と、１．４−
ブタンジオールとテレフタル酸との共重合体からなる結
晶性のポリブチレンテレフタレート樹脂による第２の樹
脂層との共押し出し積層樹脂層において、第１の樹脂層
は、その厚さが５μ未満の場合には安定性が悪く、また
、６０ｕを超えるようになる場合には、第１の樹脂層と
第２の樹脂層との共押し出し積層樹脂層中の第１の樹脂
層部分が多くなってしまうため、形成される熱シール部
の強度が低下するので、通常５〜６０μ程度の厚さに形
成される。 また、共押し出し積層樹脂層において、第２の樹脂層は
、その厚さが５μ未溝の場合には安定性が悪く、また、
６０μを超えるようになる場合には、該樹脂層が硬くな
るため、積層材の成形特性が悪くなるので、第２の樹脂
層は、通常５〜６０μ程度の厚さに形成される。 また、木簡２の発明の積層材において、非晶性〜低結晶
性の飽和ポリエステル樹脂による第１の樹脂層と、結晶
性のポリブチレンチレフクレート樹脂による第２の樹脂
層との共押し出し積層樹脂層からなるヒートシール樹脂
層が積層されるところの包装材用基材シートには、本発
明の積層材が、例えばスタンドパウチ等の軟包材容器用
に利用されるものの場合には、Ａ℃箔と２軸延伸ポリエ
ステルフイルム、２軸延伸ポリプロピレンフイルム等と
の積層シートが使用され、また、ゲーベルトップ型紙容
器やブリック型紙容器等に使用されるものの場合には、
Ａ２箔１紙、ポリオレフィン系樹脂層等による積層シー
トが利用される。 前記第２の発明において、ガラス転移温度が４０℃以上
の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂による第１
の樹脂層と、１．４−ブタンジオールとテレフタル酸と
の共重合体からなる結晶性のポリブチレンテレフタレー
ト樹脂による第２の樹脂層との共押し出し積層樹脂層か
らなるヒートシール用樹脂層と、包装材用の基材シート
とは、例えば、ポリエチレン樹脂、イソシアネート系接
着剤等を利用して積層、接着されるが、前記共押し出し
積層樹脂層からなるヒートシール用樹脂層が積層される
包装材用基材シート面に、前記ポリエチレン樹脂やイソ
シアネート系接着剤層を形成した上で、この包装材用基
材シートに対して前述の共押し出し積層樹脂層を直接押
し出し積層するのが好ましい。

【作　用】

前記構成からなる本第１〜第５の各発明の積層材におい
て、該積層材による包装体は、前記積層材における共押
し出し積層樹脂層中の第１の樹脂層、すなわち、ガラス
転移温度が４０℃以上の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエ
ステル樹脂による第１の樹脂層が、例えば、密閉袋や紙
容器等による包装体の内周面層となるようにして利用さ
れるものであって、該第１の樹脂層は、該樹脂層を構成
する飽和ポリエステル樹脂のガラス転移温度未満の温度
雰囲気中で優れた保香性能を奏するものであり、これと
関連して、通常の包装体は４０℃未満の温度雰囲気中に
置かれるということとの関係から、本発明の積層材にお
いては、内填物に対する優れた保香性能が奏される。 また、本第１〜第５の発明の積層材においては、該積層
材におけるヒートシール用樹脂層が、結晶化度が１０％
以下というような非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル
樹脂による第１の樹脂層と、１．４−ブタンジオールと
テレフタル酸との共重合体からなる結晶性のポリブチレ
ンチレフクレート樹脂による第２の樹脂層との共押し出
し積層樹脂層によるものであり、結晶化されている樹脂
による該第２の樹脂層の存在が、耐衝撃性において優れ
た作用を奏し、しかも、前記第１の樹脂層と第２の樹脂
層とは、両樹脂層間に優れた接着強度が共押し出し成形
で形成される。 したがって、前記第１の樹脂層の非晶性〜結晶化度が１
０％以下というような低結晶性の飽和ポリエステル樹脂
による熱接着能によって形成されるヒートシール部には
、シール強度と耐衝撃性とにおいて優れた熱接着部が得
られる。 また、木簡３〜５の発明の積層材においては、第１の樹
脂層における主成分であるエチレングリコールとテレフ
タル酸との共重合部分で奏される優れた保香性能と、エ
チレングリコール以外のジアルコール及び／又はテレフ
タル酸以外のジカルボン酸の共重合成分による耐熱性、
すなわち、例えば、容器内への内填物の充填を熱充填に
よって行なう際の加熱等を受けた後においても、依然と
して優れた熱接着性能が奏されるところのｉｊｔ粘性と
を具備するものであり、熱充填による内填物の充填後に
形成される包装体の熱シール部においても、優れた接着
強度のシール部が得られる。

【実施例】

以下、本発明の保香性能に優れた性質を有する積層材お
よびその製造方法の具体的な構成を実施例をちって説明
する。 実施例１ 第１図において、厚さ１５μの延伸ナイロンフィルム２
と厚さ９μのＡＩ２箔３との積層体におけるｌ箔３面に
イソシアネート系接着剤を塗布することによって、片面
が接着剤で処理されている包装材用基材シート４を得た
後、前記包装材用基材シート４におけるイソシアネート
系接着剤の塗布面に、ガラス転移温度が８１’Ｃの非品
性飽和ポリエステル樹脂（イーストマンコダック社製：
　ＰＥＴＧ　６７６３　）による厚さ４０μの第１の樹
脂層５と、１．４−ブタンジオールとテレフタル酸との
共重合体からなるポリブチレンチレフクレート樹脂（ポ
リプラスチック　（株）製：ジュラネックスＰＦ６００
　）による厚さ２０μの第２の樹脂層６との共押し出し
積層樹脂層からなるヒートシール用樹脂層７を、直接押
し出し成形することによって、符号Ａで表示される本発
明の１実施例品たる積層材を得た。 比較例１ 前記実施例１で利用した包装材用基材シート４と同一の
構成からなる包装材用基材シートにおけるイソシアネー
ト系接着剤の塗布面に、ガラス転移温度が８１℃の非品
性飽和ポリエステル樹脂（イーストマンコダック社製：
　ＰＥＴＧ６７６３　）による厚さ６０μのヒートシー
ル用樹脂層を、押し出し成形することによって、比較の
ための積層材Ｂを得た。 比較例２ 前記実施例１で利用した包装材用基材シート４と同一の
構成からなる包装材用基材シートにおけるイソシアネー
ト系接着剤の塗布面に、低密度ポリエチレン樹脂（三井
石油化学工業（株）製：ミラソン１６Ｐ）による厚さ６
０μのヒートシール用樹脂層を、押し出し成形すること
によって、比較のための積層材Ｃを得た。 実施例２ 第２図において、 厚さ９μのＡＩ２箔２２／厚さ２０μのエチレン−メタ
アクリル酸共重合体樹脂（三井デュポンポリケミカル　
（株）製：ニュークレル０９０８Ｃ）層２３／紙（坪量
３４０ｇ／ｍ”１２４　／厚さ２０ＬＬの低密度ポリエ
チレン樹脂（ミラソン１６Ｐ）層２５ からなる積層体に、おけるｌ箔２２面にイソシアネート
系接着剤を塗布することによって、片面が接着剤で処理
されている包装材用基材シート２６を得た後、前記包装
材用の基材シート２６におけるインシアネート系接着剤
の塗布面に、ガラス転移温度が７１’Ｃの低結晶性飽和
ポリエステル樹脂（エチレングリコールとテレフタル酸
との合計量ニア０重量％、イソフタル酸二３０重量％、
結晶化度：３％）による厚さ４０μの第１の樹脂層２７
と、１．４−ブタンジオールとテレフタル酸との共重合
体からなるポリブチレンテレフタレート樹脂（ジュラネ
ツクスＰＦ６００　）による厚さ２０μの第２の樹脂層
２８との共押し出し積層樹脂層からなるヒートシール用
樹脂層２９を、直接押し出し成形することによって、符
号りで表示される本発明の１実施例品たる積層材を得た
。 実施例３ 前記実施例２で利用した包装材用基材シート２６と同一
の構成からなる包装材用基材シートにおけるイソシアネ
ート系接着剤の塗布面に、ガラス転移温度が８１”Ｃの
非品性飽和ポリエステル樹脂（エチレングリコールとテ
レフタル酸との合計量ニア０重量％、１．４−シクロヘ
キサンジメタノール：３０重量％）による厚さ４０ｔＬ
の第１の樹脂層と、１，４−ブタンジオールとテレフタ
ル酸との共重合体からなるポリブチレンチレフクレート
樹脂（ジュラネックスＰＦ６００　）による厚さ２０Ｌ
Ｌの第２の樹脂層との共押し出し積層樹脂層からなるヒ
ートシール用樹脂層を直接押し出し成形することによっ
て、本発明のｌ実施測高たる積層材Ｅを得た。 比較例３ 前記実施例２で利用した包装材用基材シート２６と同一
の構成からなる包装材用基材シートにおけるイソシアネ
ート系接着剤の塗布面に、ガラス転移温度が７１　”Ｃ
の低結晶性飽和ポリエステル樹脂（エチレングリコール
とテレフタル酸との合計量ニア０重量％、イソフタル酸
、３０重量％）による厚さ６０μのヒートシール用樹脂
層を押し出し成形することによって、［ヒ較のための積
層材Ｆを得た。 比較例４ 前記実施例２で利用した包装材用基材シート２６と同一
の構成からなる包装材用基材シートにおけるイソシアネ
ート系接着剤の塗布面に、低密度ポリエチレン樹脂（三
井石油化学工業（株）製：ミラソン　１６Ｐ）による厚
さ６０μのヒートシール用樹脂層を押し出し成形するこ
とによって、比較のための積層材Ｇを得た。 実　　験　　１ 前記実施例１、比較例１〜２による各積層材Ａ−Ｃによ
って、各積層材におけるヒートシール用樹脂層が内周面
層となるようにして、内部に２００ｍ１の１００％オレ
ンジジュースが充填されている３種類のパウチ（１２０
ｍｍＸ　１７０ｍｍ）を、シール部を熱接着することに
よって作製し、これを３℃の雰囲気中に２週間保存した
後、各パウチ内のオレンジジュースの芳香性を官能テス
トした。 また、前記内部に２００＋ｎｆ２の１００％オレンジジ
ュースが充填されているＢ　ｆｆｆｉ類のパウチ（１２
０ｍｍ　Ｘ　　１７０ｍｍ）を、床上５０ｃｍの位置か
ら落下させ、各パウチの熱接着部からの液漏れの有、無
を観察した。 前記試験結果を各パウチにおけるヒートシール部の引っ
張り強度と共に第１表に示す。 第　　　　　１　　　　　表 実 験 前記実施例２〜３、比較例３〜４による各積層材Ｄ−Ｇ
によって、各積層材におけるヒートシール用樹脂層が内
周面層となるようにして、内部に１０００　ｎｕの１０
０％オレンジジュースが充填されている４種類のゲーベ
ルトップ型の紙容器（縦５０ｍｍ　、横５０叩、高さ３
００ｍｍ　）を、熱接着によるシール部を形成すること
によって作製し、これを３℃の雰囲気中に２週間保存し
た後、各紙容器内のオレンジジュースの芳香性を官能テ
ストした。 なお、前記オレンジジュースの充填は、熱充填によって
行なったものである。 前記内部に１０００　ｍ１２の１００％オレンジジュー
スが充填されているａ　ｆｌ類の紙容器を、床上５０ｃ
ｍの位置から落下させ、各紙容器の熱シール部からの液
漏れの有、無を観察した。 結果を第２表に示す。 第 表 底部における熱シール部の切れである。 前記落下テストの結果より、積層材り及び積層材Ｅでは
、該積層材におけるヒートシール用樹脂層が、オレンジ
ジュースの熱充填の際の加熱を受けた後においてち、熱
接着によって接着強度の高いシール部を形成することが
確認された。 また、前記積層材りにおけるヒートシール用樹脂層は、
１００℃、２分間の熱処理によって、結晶化度が３％か
ら５％になり、また、積層材Ｅにおけるヒートシール用
樹脂層は、１０口℃。 ２分間の熱処理によって６、結晶化度に変化がなく、両
者と６、熱充填の際の加熱を受けた後においても熱接着
によって接着強度の高いシール部が得られるちのである
ことが、前記熱処理による実験でち確認されている。

【発明の効果】

本第１〜第５の発明の積層材は、該積層材による密閉袋
や紙容器等の包装体を得る際には、ガラス転移温度が４
０℃以上の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂に
よる第１の樹脂層と、１．４−ブタンジオールとテレフ
タル酸との共重合体からなる結晶性のポリブチレンテレ
フタレート樹脂による第２の樹脂層との共押し出し積層
樹脂層によるヒートシール用樹脂層が包装体の内周面層
となるようにして利用されるものであって、しがち、ガ
ラス転移温度が４０℃以上の非晶性〜低結晶性の飽和ポ
リエステル樹脂による第１の樹脂層が最内層として形成
されるものである。 したがって、本各発明の積層材を包装用材とする包装袋
や容器においては、内填物と接する層が、４０℃以上の
ガラス転移温度を有している飽和ポリエステル樹脂によ
る樹脂層で構成されるちのであるから、内填物が有する
芳香が包装用材に吸収されるようなことがなく、内填物
の味や香りの変化が効果的に阻止されるものであって、
内填物に対する優れた保香性能が奏される。 また、前記積層材におけるヒートシール用樹脂層は、前
記した通り、ガラス転移温度が４０℃以上の非晶性〜低
結晶性の飽和ポリエステル樹脂による第１の樹脂層と、
１．４−ブタンジオールとテレフタル酸との共重合体か
らなる結晶性のポリブチレンテレフタレート樹脂による
第２の樹脂層との共押し出し積層樹脂層からなるもので
あり、結晶化度１０％以下というような非晶性〜低結晶
性の飽和ポリエステル樹脂による第１の樹脂層が熱接着
性能において優れた作用を奏し、さらに、１．４−ブタ
ンジオールとテレフタル酸との共重合体からなる結晶性
のポリブチレンテレフタレート樹脂による第２の樹脂層
が、耐衝撃性において優れた作用を奏し、しがち、前記
第１の樹脂層と第２の樹脂層との間には、共押し出し成
形による優れた接着強度が形成されるので、前記積層材
による包装体においては、耐衝撃性および接着強度にお
いて優れた熱シール部が得られる。 また、水筒６の発明の積層シートの製造方法は、包装材
用の基材シートに対して、ガラス転移温度が４０℃以上
の非晶性〜低結晶性の飽和ボッエステル樹脂による第１
の樹脂層と、１．４−ブタンジオールとテレフタル酸と
の共重合体からなる結晶性のポリブチレンテレフタレー
ト樹脂による第２の樹脂層との共押し出し積層樹脂層を
、直接押し出し成形するしのであるから、前記共押し出
し積層樹脂層によるヒートシール用樹脂層の形成が容易
であり、積層樹脂層によるヒートシール用樹脂層を形成
することに伴う特別のコストアップが回避される。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、本発明の保香性能に優れた性質
を有する積層材のそれぞれ別の実施測高を示す模型断面
図である。 Ａ・・・積層材、 ４・・・片面が接着剤で処理されている包装材用基材シ
ート。 ５・・・ガラス転移温度が４０℃の非品性飽和ポリエス
テル樹脂による第１の明脂 層、 １．４−ブタンジオールとテレフタル 酸との共重合体からなるポリブチレ ンチレフクレート樹脂による第２の 樹脂層、 第１の樹脂層と第２の樹脂層との共 押し出し積層樹脂層からなるヒート シール用樹脂層。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ガラス転移温度が４０℃以上の非晶性〜低結晶性の
   飽和ポリエステル樹脂による第１の樹脂層と、１，４−
   ブタンジオールとテレフタル酸との共重合体からなる結
   晶性のポリブチレンテレフタレート樹脂による第２の樹
   脂層との共押し出し積層樹脂層からなることを特徴とす
   る保香性能に優れた性質を有する積層材。 ２、ガラス転移温度が４０℃以上の非晶性〜低結晶性の
   飽和ポリエステル樹脂による第１の樹脂層と、１，４−
   ブタンジオールとテレフタル酸との共重合体からなる結
   晶性のポリブチレンテレフタレート樹脂による第２の樹
   脂層との共押し出し積層樹脂層が、該積層樹脂層におけ
   る第１の樹脂層が外側層となるようにして、包装材用基
   材シートに積層されていることを特徴とする保香性能に
   優れた性質を有する積層材。 ３、ガラス転移温度が４０℃以上の非晶性〜低結晶性の
   飽和ポリエステル樹脂が、エチレングリコールとテレフ
   タル酸とを主成分とし、エチレングリコールと、テレフ
   タル酸と、エチレングリコール以外のジアルコール及び
   ／又はテレフタル酸以外のジカルボン酸との共重合体か
   らなる飽和ポリエステル樹脂である特許請求の範囲第１
   項または第２項記載の保香性能に優れた性質を有する積
   層材。 ４、ガラス転移温度が４０℃以上の非晶性〜低結晶性の
   飽和ポリエステル樹脂が、エチレングリコールとテレフ
   タル酸とイソフタル酸との共重合体からなる飽和ポリエ
   ステル樹脂である特許請求の範囲第３項記載の保香性能
   に優れた性質を有する積層材。 ５、ガラス転移温度が４０℃以上の非晶性〜低結晶性の
   飽和ポリエステル樹脂が、エチレングリコールとテレフ
   タル酸と１，４−シクロヘキサンジメタノールとの共重
   合体からなる飽和ポリエステル樹脂である特許請求の範
   囲第３項記載の保香性能に優れた性質を有する積層材。 ６、包装材用基材シートに対して、ガラス転移温度が４
   ０℃以上の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂に
   よる第１の樹脂層と、１，４−ブタンジオールとテレフ
   タル酸との共重合体からなる結晶性のポリブチレンテレ
   フタレート樹脂による第２の樹脂層との共押し出し積層
   樹脂層を、直接押し出し成形することを特徴とする特許
   請求の範囲第２項記載の保香性能に優れた性質を有する
   積層材の製造方法。