JPH03170617A - 薄肉環状部品の高周波焼入方法及びその高周波焼入装置 - Google Patents

薄肉環状部品の高周波焼入方法及びその高周波焼入装置

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JPH03170617A
JPH03170617A JP30728889A JP30728889A JPH03170617A JP H03170617 A JPH03170617 A JP H03170617A JP 30728889 A JP30728889 A JP 30728889A JP 30728889 A JP30728889 A JP 30728889A JP H03170617 A JPH03170617 A JP H03170617A
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勲 松本
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本発明は、肉厚の薄い円筒体等の如き形状を有する薄肉
環状部品の高周波焼入方法及びその高周波焼入装置に関
するものである。
b.従来の技術 機械部品としての環状部品は大小様々あるが、これらの
環状部品は強化のために焼入れを施して使用に供される
場合が極めて多い。ところが、肉厚が例えば2m以下の
薄肉環状部品については、高周波焼入れするに当って可
威り大きな焼入歪を生じ易いのが実状である。すなわち
、第10図に示す如く、円筒形状の薄肉環状部品(被焼
入物)30を焼入治具3lの円柱部32の外周に嵌着す
ると共にそのフランジ部33上に載置し、この状態の下
で薄肉環状部品30を高周波誘導加熱コイル34にて所
要の焼入温度に加熱した後に、高周波誘導加熱コイル3
4に設けられた冷却水噴射孔35からの噴射冷却水によ
って急冷して焼入れすると、薄肉環状部品30の半径方
向における変形や上下方向における反り等の焼入歪が大
きく発生する。
この傾向は、被焼入物たる薄肉環状部品30の肉厚tが
薄くなればなるほど顕著となる。
そこで従来では、この種の薄肉環状部品30の低歪高周
波焼入方法しとて、第11図(a),(ロ)に示す如き
方法にて薄肉環状部品30の焼入処理を行なっている.
すなわち、まず始めに、薄肉環状部品30を第11図(
a)に示すように焼入治具31に装着して高周波誘導加
熱コイル34にて所要の焼入温度に加熱し、この後に加
熱状態の薄肉環状部品30を焼入治具31から取り外し
て第1l図(b)に示すように所定の外径寸法を有する
芯金(治具)36に密着状態で嵌装し、次いで噴射冷却
或いは冷却液中への浸漬冷却を施すことにより焼入処理
を行ない、これによって歪の発生を抑えるようにしてい
た。
C.発明が解決しようとする課題 しかしながら、上述の如き従来の焼入方法では次のよう
な問題点があった。
すなわち、第11図(a).(ロ)に示す焼入方法では
、薄肉環状部晶30の高周波誘導加熱後にこの部品30
を芯金36に嵌装する作業を必要とするため焼入作業が
繁雑となる。また、部晶30の肉厚が可威り薄い場合に
は、加熱後の温度降下が顕著なため、部品30の材質に
よっては、不完全な焼入組織となり易い.その上、芯金
36の外径寸法を歪防止効果を充分に得られる程度に設
定して焼入処理を行なうと、被焼入物である薄肉環状部
品30は冷却後に前記芯金36に焼嵌めされてしまうこ
ととなり、従って冷却後に芯金36から部品30を取り
外すのにプレス抜出し作業等を必要としていた. 本発明は、このような種々の問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、極めて簡単な手段に
より薄肉環状部品を効率良く焼入れすることができ、し
かも焼入歪の発生を極力抑えることができるような薄肉
環状部品の高周波焼入方法及びその高周波焼入装置を提
供することにある。
d.課題を解決するための手段 上述の目的を達威するために、本発明に係る高周波焼入
方法においては、薄肉環状部品の軸心方向の一端側部分
及び他端側部分を、一対の保持治具にそれぞれ形成され
たテーバ面に環状の線接触をなすように係合せしめた状
態で、前記薄肉環状部品を前記一対の保持治具の間に挾
持し、この状態の下で高周波誘導加熱コイルにて前記薄
肉環状部品を加熱した後に冷却するようにしたことを特
徴とする薄肉環状部品の高周波焼入方法にて保持するよ
うにしている。
また、本発明に借る高周波焼入装置においては、<ar
m肉環状部品の軸心方向の一端側部分が環状に線接触さ
れるテーバ面を有する第1の保持治具と、 〈b〉前記薄肉環状部品の軸心方向の他端側部分が環状
に線接触されるテーバ面を有する第2の保持治具と、 <C>前記薄肉環状部品を前記一対の保持治具の間に所
要の挟持力にて保持すべく、前記一対の保持治具のうち
の少なくとも一方を他方に向けて押圧して前記薄肉環状
部品に押圧力を付与する押圧力付与手段と、 〈d〉前記一対の保持治具の間に挾持された前記薄肉環
状部品を加熱する高周波誘導加熱コイルと、 〈e〉前記高周波誘導加熱コイルにて加熱された前記薄
肉環状部材を冷却する冷却手段と、をそれぞれ設けてい
る。
以下、本発明の一実施例に付き第1図〜第6図を参照し
て説明する。
第1図は本発明に係る高周波焼入方法を実施するための
高周波焼入装置1を示すものであって、本装置1は薄肉
環状部品の1種であるベアリング用外側保持部品2を焼
入れするのに用いられるものである。
被焼入物たるベアリング用外側保持部品2は、第2図に
示すように、肉厚2w以下の薄肉鋼板をプレス或型して
これを円環状に構成して威るものであり、一端側にフラ
ンジ3が形成されると共に、鋼球保持用の多数の孔部4
が等間隔を置いて形戒されている。
このように、ベアリング用外側保持部品2は、薄肉であ
りかつその形状が複雑であるため、これを焼入れする際
に変形(焼入歪)を生じ易い部品の1つである。
本例の高周波焼入装置lは、ベアリング用外側保持部品
2を所要の挟持力にて保持しつつ回転を与えるための一
対の保持治具5,6と、これらの保持治具5,6にて挾
持された前記部品2を高周波誘導加熱する高周波誘導加
熱コイル7と、加熱された前記部品2を冷却するための
冷却環8及び水槽9とをそれぞれ具備している。
上述の保持治具5,6は、非磁性ステンレス材から或り
、これら両治具5及び6にはその上面及び下面の中央に
軸10及び11がそれぞれ同軸状に結合されている。そ
して、上方の保持治具5の軸10が第1図において矢印
A,B方向(上下方向)に移動可能に構成されると共に
、その軸心を中心に矢印C方向に回動駆動されるように
構成されている。さらに、この保持治具5には図外の押
圧力付与手段(錘.ばね等)にて挟持方向(矢印八方向
)に常に所定の押圧力が付与されるようになっている。
また、下方の保持治具6の底面6aは、水槽9の底壁9
a上に固定される一方、その軸11が水槽9の孔9bに
挿通されて図外の装置基台に軸心を中心に矢印C方向に
回転自在に取付けられている。なお、この軸11は上下
方向(矢印A,B方向)には移動しないように固定され
てい・る。
さらに、保持治具5,6及び軸10. 11の軸心は互
いに同一の直線上に配置されており、一対の保持治具5
,6が上下方向において互いに対向配置されている。
また、上下一対の保持治具5,6には、互いに対向する
面の側に円錐台形状のテーパ面12, 13がそれぞれ
形成されている。なお、これらのテーパ面12.13の
傾斜角すなわち保持治具5.6の軸心に対するテーパ面
12, 13の交差角θ1,θ2は、第3図に示すよう
に、互いに等し<45゜に設定されている。
一方、ベアリング用外側保持部品2を高周波誘導加熱す
るための高周波誘導加熱コイル7は、当該部品2の半径
よりも約21III1程度大きい半径となるように環状
に巻回されており、コイル7自身を冷却するためにその
内部に冷却水路7aを有している。そして、この冷却水
路7aの一端は図外の冷却水供給パイプに、またその他
端は図外の排水バイブに接続されている。
また、上述の冷却環8は、ベアリング用外側保持部品2
を取り囲むように環状に巻回されており、その内部に冷
却水路8aが設けられている。この冷却水路8aは第1
図に示すように仕切部l4によって内側室15と外側室
l6とに区画されており、給水パイプ17から供給され
た冷却水はまず外側室16に導かれてからこの外側室1
6を通って内側室15に導かれ、しかる後に排水パイプ
18から排水されるようになっている。
さらに、第1図に示すように、内側室15に連通ずる複
数の噴射孔19が冷却環8の内周壁に形成されると共に
、外側室16に連通ずる複数の噴射孔20が冷却環8の
底壁に形成されている。
次に、このような構戒の高周波焼入装置1を用いてベア
リング用外側保持部品2を高周波焼入する際の操作並び
に作用につき述べる。
まず、被焼入物である環状のベアリング用外側保持部品
2の開口内に下方の保持治具6を挿嵌することによりこ
の部品2を保持治具6のテーバ而l3上に!!置する。
次いで、上方の保持治具5に図外の押圧力付与手段から
の押圧力を作用させることによりこの保持治具5を矢印
A方向(下方)に駆動し、前記部品2を例えば約5.0
 kg重の荷重で常時押圧し、この状態の下で図外の回
転駆動機構にて下方の保持治具6に矢印C方向の回転を
与える。この際、前記部品2を保持治具6に対して水平
に載置しなくても、すなわち傾斜した状・態で載置した
としても、上下2つの保持治具5,6間で挟持されかつ
回転が付与されることによって、前記部品2は自動的に
水平状態(第1図に示す状態)になる。その結果、前記
部晶2の軸心方向における上下部分の内径側角部が保持
治具5,6のテーバ面12. 13に円環状にぴったり
と線接触した状態で約5.0 kg重の力で挾持される
このようにして前記部品2を保持治具5,6間に挟持し
た後に、高周波誘導加熱コイル7に高周波電流を供給し
て前記部品2を所要温度に加熱する。この際、加熱に伴
って前記部品2が膨脹して直径が大きくなるが、前記部
品2の上下の内径側角部が上下の保持治具5,6のテー
バ面12. 13にそれぞれ円環状に線接触されかつ所
定の挟持力が作用しているので、テーパ面12. 13
上のすべり作用にて円環状の線接触状態が常に維持され
る。従って、前記部品2と前記テーバ面12, 13と
の間の保合により、前記部品2の上下部分の変形が防止
される。なおこの場合、上側の保持治具5から前記部品
2への押圧力が強すぎると、前記部品2は上下の開口部
分が中央部分よりも大きく広がって“ツヅミ゜゜形とな
ってしまうが、本例の場合には前記部品2の内径、肉厚
、高さ等に応じて押圧力を約5.0 kg重(比較的小
さな力)に設定しているため、′ツヅミ″″形になって
しまうようなことはない。また、加熱時には部品2と保
持治具5.6とは円環状線接触状態である故、部品2か
ら保持治具5,6へ熱が殆ど逃げることがない。
上述の如く加熱処理をした後に、高周波誘導加熱コイル
7への通電を停止し、直ちに、給水パイプ17を介して
冷却環8の外側室l6内に冷却水を供給する.これに伴
い、冷却水は、噴射孔20を通して下方へ放出され、水
槽9内に溜められる。そして、この冷却水が水槽9内に
満たされて前記部品2が水没する水位になると同時に噴
射孔20が水没し、この後に冷却水が冷却環8の内側室
15に導入されて噴射孔19から前記部品2に向けて水
平方向(横方向)に噴射される。従って、前記部品2は
、水槽9内に溜められた冷却水中に浸漬されて急冷され
ると共に噴射孔19からの噴射冷却水にて急冷される。
この場合、水平方向のみから冷却水を噴射して前記部品
2の冷却を行なうと複雑形状の前記部品2は均一冷却さ
れないが、本例のように浸漬冷却と噴射冷却とを併用す
るようにしているので前記部品2を均一冷却することが
できる。
なお、前記部品2を加熱後に急冷すると一旦収縮した後
にマルテンサイト化により再び膨脹することとなるが、
この部品2は既述の如く上下の保持治具5.6と円環状
の線接触を保ちながら収縮及び膨脹に追従するため、変
形の発生は効果的に抑えられる.しかる後、第1図に示
す装置1を用いて高周波焼戻しを行ない、これにより一
連の焼入作業を終了する. 以下に、本発明に係る焼入方法を実施した具体例を述べ
る。
且佳班 (1) ベアリング用外側保持部品の材質 535G (2)ベアリング用外側保持部品の寸法本体の外径 :
 88.50 :j:0.1 mツバ部の外径: 91
.40±O.L mm高さ     : 18.10 
am 孔部    :5.Q X12.50印肉厚    :
1.6閣 (3)保持治具による押圧力 5.0 kg重 (4)高周波焼入条件 〈a〉加熱条件 (イ)周波数 : 200KHz (口)入力  : 32KW (ハ)加熱時間:5sec 〈b〉冷却条件 (イ)冷却液 :ユーコンクエンチャントAIO%(口
)圧力  :3.5kg/c4 (ハ)流量  :下方向 . 15 f /IIin水
平方向;201!/win (二)冷却時間: 2.Osec (5)高周波焼戻条件 (a>加熱条件 (イ)周波数 :8KHz (ロ)入力  :28κW (ハ)加熱時間二“2.0sec 〈b〉冷却条件 (イ)冷却液 :ユーコンクエンチャントAIO%(ロ
)圧力  : 3.5 kg/cff(ハ)流M  :
下方向 ;151/min水平方向;2012/min (6)実施結果 <i>高周波焼入後の断面硬さを測定したところ、第4
図に示す如き結果を得た。
第4図に示すように、焼入後の部品はビッカース硬度(
Hv)550〜600の範囲で充分に硬化されているこ
とが確認された。
<ii>高周波焼戻後の断面硬さを測定したところ、第
5図に示す如き結果を得た。
第5図に示すように、焼戻後の部品はビッカース硬度3
50〜450の範囲に焼戻されていることが確認された
<iti>焼入及び焼戻によって部品に発生した変形量
を測定したところ、第6図(a). (b). (C)
に示す如き結果を得た。
この測定に際しては、部品の軸心方向における上端部、
下端部、上下方向の中間部の外周箇所にダイアルゲージ
の測定端子を当ててこのダイアルゲージを固定し、部品
を回転させ、基準寸法に対して最大値及び最小値を測定
した。その結果、上端部の測定結果は、第6図(a)、
中間部の測定結果は第6図中)、下端部の測定結果は第
6図(C)に示す如であった。
第6図(a). (b). (C)から明らかなように
、焼入により部品は膨脹しており、上下端部より中間部
の方が僅かに大きな値を示しており、焼戻により少々収
縮しているが最大値並びに最小値はO〜0.5 mm程
度と許容範囲内におさまっていることが確認された.以
上のように、本例によれば、大きな焼入歪を生じること
なくベアリング用外側保持部品2を効率良く焼入処理す
ることができる。また、焼入作業時には、前記部品2を
保持治具5,6に容易に装着でき、しかも焼入処理後に
は前記部品2を保持治具5,6から容易に取り外すこと
ができる。
以上、本発明の一実施例に付き述べたが、本発明は既述
の実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思
想に基いて各種の変形及び変更が可能である. 例えば、既述の実施例では、水槽9を下方の保持治具6
の底面に固定するようにしているが、第7図に示すよう
に水槽9と保持治具6とを互いに分離し、水を溜めた水
槽9内に冷却環8を配置し、第7図において一点鎖線で
示すように前記部品2を水面より上部で高周波誘導加熱
コイル7にて加熱した後に、保持治具5.6間に前記部
品2を挟持した状態のまま下降させて水槽9内の水中に
浸漬し、冷却環8の噴射孔19より冷却水を水平方向に
噴射させて冷却する方法も採用可能である。
また、高周波焼入後の焼戻処理は、高周波誘導加熱コイ
ル7を用いることなく、加熱炉を用いて行なってもよい
また、加熱された部品2の冷却方法は、部品2の肉厚及
び形状によっては、冷却環8の噴射孔19よりの噴射水
のみ、すなわち浸漬冷却のみでも焼入冷却が可能である
また、保持治具5,6のテーパ面12. 13の角度θ
1,θ2は被焼入物の材質,肉厚.寸法等に応じて変更
可能である。また、テーパ面12. 13は円錐台の外
周面でなく、第8図に示す如く断面が弧状に湾曲したテ
ーパ面21, 22であってもよく、第9図に示すよう
に部品2を外側から取り囲むようなテーパ面23. 2
4であってもよい。
さらに、本発明は、ベアリング用外側保持部品2に限ら
ず、カラー等の薄肉環状部品にも適用し得ることは言う
迄もない。
e.発明の効果 以上の如く、本発明に係る高周波焼入方法は、薄肉環状
部品の両端部を一対の保持治具のテーバ面に環状に線接
触させた状態でこれらの間に挾持して高周波誘導加熱及
び冷却するようにしたものであるから、加熱及び冷却時
における前記部品の膨脹及び収縮に対して保持治具が追
従し、保持治具のテーパ面と部品との線接触状態が常に
維持されることとなり、その結果、部品の焼入歪の発生
を効果的に最小限に抑えることができる。
また、本発明に係る高周波焼入装置によれば、対の保持
治具の対向部側にテーバ面を形或するだけの簡単な構或
でありながら、焼入歪の極めて少ない焼入処理を効率良
くしかも簡単な操作によって行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本発明の一実施例を示すものであって
、第1図は高周波焼入装置の概略断面図、第2図はベア
リング用外側保持部品の斜視図、第3図は一対の保持治
具の正面図、第4図は高周波焼入後の部品の断面硬さの
測定結果を示すグラフ、第5図は高周波焼戻後の部品の
断面硬さの測定結果を示すグラフ、第6図(a). (
b). (C)は焼入処理後の部品の変形量をそれぞれ
示すグラフ、第7図は高周波焼入装置の変形例を示す概
略断面図、第8図及び第9図は保持治具のテーバ面の変
形例をそれぞれ示す断面図、第lO図及び第ll図は従
来例を示すものであって、第10図は焼入治具に部品を
装着して加熱及び冷却する状態を示す断面図、第11図
(a)は焼入治具に部品を装着して加熱する状態を示す
断面図、第11図(ロ)は加熱した部品を芯金に装着し
て冷却する状態を示す断面図である. 1・・・高周波焼入装置、 2・・・薄肉環状部品であるベアリング用外側保持部品
、 5.6・・・保持治具、 7・・・高周波誘導加熱コイル、 8・・・冷却環、 9・・・水槽、 12, 13, 21, 22, 23. 24・・・
テーパ面、19. 20・・・噴射孔。 第1 図 第2図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)薄肉環状部品の軸心方向の一端側部分及び他端側
    部分を、一対の保持治具にそれぞれ形成されたテーパ面
    に環状の線接触をなすように係合せしめた状態で、前記
    薄肉環状部品を前記一対の保持治具の間に挾持し、この
    状態の下で高周波誘導加熱コイルにて前記薄肉環状部品
    を加熱した後に冷却するようにしたことを特徴とする薄
    肉環状部品の高周波焼入方法。
  2. (2)前記一対の保持治具のうちの一方の保持治具を固
    定すると共に他方の保持治具を挟持方向に沿って移動可
    能に配置し、前記他方の保持治具から前記薄肉環状部品
    に押圧力を常時作用させることにより、前記薄肉環状部
    品を所定の挟持力にて保持するようにしたことを特徴と
    する特許請求の範囲第(1)項に記載の薄肉環状部品の
    高周波焼入方法。
  3. (3)前記一対の保持治具を回転させることによって、
    前記薄肉環状部品をこれらの保持治具と一緒に回転させ
    るようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第(1)
    項または第(2)項に記載の薄肉環状部品の高周波焼入
    方法。
  4. (4)〈a〉薄肉環状部品の軸心方向の一端側部分が環
    状に線接触されるテーパ面を有する第1 の保持治具と、 〈b〉前記薄肉環状部品の軸心方向の他端側部分が環状
    に線接触されるテーパ面を有する第2の保持治具と、 〈c〉前記薄肉環状部品を前記一対の保持治具の間に所
    要の挟持力にて保持すべく、前記一対の保持治具のうち
    の少なくとも一方を他方に向けて押圧して前記薄肉環状
    部品に押圧力を付与する押圧力付与手段と、 〈d〉前記一対の保持治具の間に挟持された前記薄肉環
    状部品を加熱する高周波誘導加熱コイルと、 〈e〉前記高周波誘導加熱コイルにて加熱された前記薄
    肉環状部材を冷却する冷却手段と、をそれぞれ具備する
    ことを特徴とする薄肉環状部品の高周波焼入装置。
  5. (5)前記一対の保持治具が前記薄肉環状部品と一緒に
    回転されるように構成し、前記薄肉環状部品を回転させ
    ながら高周波誘導加熱及び冷却を行なうようにしたこと
    を特徴とする特許請求の範囲第(4)項に記載の薄肉環
    状部品の高周波焼入装置。
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