JPH031633Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH031633Y2
JPH031633Y2 JP1987111931U JP11193187U JPH031633Y2 JP H031633 Y2 JPH031633 Y2 JP H031633Y2 JP 1987111931 U JP1987111931 U JP 1987111931U JP 11193187 U JP11193187 U JP 11193187U JP H031633 Y2 JPH031633 Y2 JP H031633Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hub
pin
disc
friction
disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1987111931U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6418642U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1987111931U priority Critical patent/JPH031633Y2/ja
Publication of JPS6418642U publication Critical patent/JPS6418642U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH031633Y2 publication Critical patent/JPH031633Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、車両用デイスクブレーキのデイスク
部の改良に関する。
(従来の技術) 車両用デイスクブレーキは、実開昭61−200937
に見られるように、環状のデイスク部を鋳造など
によつて作り、これをハブに連結している。これ
は第4図に示すようにデイスク部a1の内周面から
該デイスク部a1より厚さが小さいハブ連結部a2
突設し、ハブb1の外周に前記連結部a1にかみ合う
連結部b2を設け、両連結部を締結板d1,d2とピン
dで挟着した構造であり、デイスク部a1を厚くし
た構造によりパツド接触面を限定していた。
(考案が解決しようとする課題) 前記のような従来のブレーキにおいては、制動
時にデイスクが摩擦振動を起して嗚音を発する、
ブレーキ嗚きの現象がしばしば生じていた。ま
た、デイスク部a1を厚くするため板材から製造す
るのがむずかしく、鋳造工程及び切削工程を必要
とするため能率的に生産することができなかつ
た。
したがつて、嗚音が発生し難く、かつ加工も容
易なデイスクを得ることが望まれていた。
(課題を解決するための手段) 本考案は、前記の問題点を解決したもので、そ
の手段は、環状のデイスク部の両側面に摩擦面を
設け、内周面にハブ連結部を突設したデイスクブ
レーキ用デイスクにおいて、ハブ連結部を有する
摩擦板とリング状の摩擦板の2枚を軟質の金属ろ
うにより全面をろう付けして積層し、該ハブ連結
部とハブにピン穴を設け、該ピン穴に半径方向の
遊〓をもつピンを挿通し、該ピンの頭部とワツシ
ヤによつてハブ連結部とハブを弾力的に狭着した
ことを特徴とする。
(作用) 前記の手段を備えるから、2枚の硬質の摩擦板
が比較的軟質の金属ろうによつて接合させている
ので、ろう層によつて摩擦板の振動に対する減衰
作用が生じ、嗚音が発生しにくい。更に、摩擦板
の振動は、デイスク部とハブ部の弾接している連
結部における摩擦によつて減衰され、これにより
音量も低下する。
また、摩擦板が2枚用いられるだけであるか
ら、デイスク部が薄く形成されてブレーキが小型
になる。
(実施例) 以下図面によつて本考案の実施例を説明する。
第1図、第2図において1はデイスクブレーキ用
デイスクで、環状のデイスク部2とハブ3が連結
ピン4で連結されている。
デイスク部2は、第3図から明らかなように厚
さtのステンレス鋼などの摩擦板5と6を金属ろ
う7によつて略2tの厚さに積層したもので、一方
の摩擦板5の内周面には複数のハブ連結部8,8
が突設され、ここにピン穴9が穿設され、摩擦板
積層方向を車軸方向としてハブ3に結合される。
ハブ3には、前記ハブ連結部8に対応するアー
ム10,10が突設され、アーム10の先端は一
側面から厚さを半減されてここにピン穴11が穿
設されている。ピン4は、弾性変形できる頭部1
2をもち、ピン穴9,11、弾性ワツシヤ13を
貫通してかしめ部14で固定されており、デイス
ク部2とハブ3は、ピン4とピン穴9,11の直
径差及び頭部12、ワツシヤ13の弾性変形によ
り、半径方向と車軸方向に相対移動することがで
き、デイスク部2はパツドに追従してハブ3に対
して傾斜できるフローテイングデイスクを形成し
ている。
前記ピン穴9,11の内径は、ピン4の外径に
比べて大きく、デイスク部2とハブ3は、ピン4
に対していずれも遊動できるが、ピン4を先細の
段付きピンとし、ピン穴9をこの先細部分に密嵌
する内径としてデイスク部2にピン4を固着し、
ピン4の大径部とピン穴11の間にクリアランス
を設け、この部分のみで遊動できるようにしても
よい。
本考案は、以上のように摩擦板5,6を金属ろ
うで接合しているので、制動時にろう層によつて
振動が吸収されて減衰し嗚音の発生が減少する。
更に、ハブ連結部8がワツシヤ13等の弾力によ
り該ワツシヤ13及びハブ3に圧接されて摩擦係
合しているので、これらの接触面の摩擦によつて
摩擦板5の振動の一部は吸収されて嗚音も減少す
る。また、摩擦板5,6は板材を打抜くだけで作
ることができ、ろう付け作業は、摩擦板間にろう
材を介在させて炉中で加熱して冷却するだけでよ
いから製造も簡単である。
上記実施例において、摩擦板の形状は、環状又
は扇形のセグメントにすることができ、扇形にす
る場合は各セグメントの間隔をあけて該間隔を排
水溝とすることができる。
(考案の効果) 本考案は、以上のように積層された2枚の摩擦
板間のろう層によつて振動を吸収すると共に、デ
イスク部とハブの連結部分における摩擦によつて
も振動を吸収することにより嗚音が発生しにくい
という効果があり、かつ板材の打抜き及びろう付
けで作ることができるから、大量生産に適し、そ
の上最小の積層数である2枚の摩擦板を用いるだ
けであるから、デイスクの厚さが小さく、これに
より、ブレーキを小型にして車両への装着性を向
上させることができると共に低コストとなる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の正面図、第2図は第1図の
−線断面図、第3図は第2図の要部拡大図、第
4図a,bは従来例の断面図である。 2……デイスク部、3……ハブ、4……ピン、
5,6……摩擦板、7……金属ろう、8……ハブ
連結部、9,11……ピン穴、12……頭部、1
3……ワツシヤ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 環状のデイスク部の両側面に摩擦面を設け、内
    周面にハブ連結部を突設したデイスクブレーキ用
    デイスクにおいて、ハブ連結部を有する摩擦板と
    リング状の摩擦板の2枚を軟質の金属ろうにより
    全面をろう付けして積層し、該ハブ連結部とハブ
    にピン穴を設け、該ピン穴に半径方向の遊〓をも
    つピンを挿通し、該ピンの頭部とワツシヤによつ
    てハブ連結部とハブを弾力的に狭着したことを特
    徴とするデイスクブレーキ用デイスク。
JP1987111931U 1987-07-23 1987-07-23 Expired JPH031633Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987111931U JPH031633Y2 (ja) 1987-07-23 1987-07-23

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987111931U JPH031633Y2 (ja) 1987-07-23 1987-07-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6418642U JPS6418642U (ja) 1989-01-30
JPH031633Y2 true JPH031633Y2 (ja) 1991-01-18

Family

ID=31350414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987111931U Expired JPH031633Y2 (ja) 1987-07-23 1987-07-23

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH031633Y2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5035179A (ja) * 1973-07-24 1975-04-03
JPS5644907U (ja) * 1979-09-17 1981-04-22
JPS58174734A (ja) * 1982-04-02 1983-10-13 Yamaha Motor Co Ltd ブレ−キデイスクとその製造方法
JPS603333B2 (ja) * 1977-10-12 1985-01-28 日立化成工業株式会社 熱接着性の向上した改質有機重合体架橋物

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS603333U (ja) * 1983-06-21 1985-01-11 サンスタ−技研株式会社 デイスクブレ−キ用プレ−ト

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5035179A (ja) * 1973-07-24 1975-04-03
JPS603333B2 (ja) * 1977-10-12 1985-01-28 日立化成工業株式会社 熱接着性の向上した改質有機重合体架橋物
JPS5644907U (ja) * 1979-09-17 1981-04-22
JPS58174734A (ja) * 1982-04-02 1983-10-13 Yamaha Motor Co Ltd ブレ−キデイスクとその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6418642U (ja) 1989-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3450158B2 (ja) ディスクブレーキ用ディスクロータ
JPH0249394Y2 (ja)
US4072219A (en) Multi-part disc brake
JPS5844534U (ja) デイスクブレ−キ
JPS5812746U (ja) 油圧緩衝器の減衰力発生機構
JPS6238016Y2 (ja)
JPH031633Y2 (ja)
JPH01150032A (ja) 制動装置
JPH023715A (ja) 制動装置
JPS62297549A (ja) ブレ−キデイスク
JPS6110018Y2 (ja)
JPS641552Y2 (ja)
JP3136459B2 (ja) 車両用ディスクブレーキのディスクロータ
JPS60220232A (ja) ブレ−キデイスク
JPH0112017Y2 (ja)
JPH0244108Y2 (ja)
JPH0972359A (ja) ベンチレーテッドディスク
JPS63196843U (ja)
JPS587141Y2 (ja) デイスクブレ−キヨウデイスクバン
JPS647017Y2 (ja)
JPH059540Y2 (ja)
JPH0676727U (ja) フローティングブレーキディスク
JPH0218834Y2 (ja)
JPS63196842U (ja)
JPS6030835A (ja) ベンチレイテツドデイスク