JPH03156177A - 容器入り物品の定量注出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、容器入り物品の定量注出装置に関する。

（従来の技術） 量販店等において、マヨネーズやケチャツプのような粘
稠食品を食物にかけて販売する場合、販売量が多いため
迅速にその操作を行なわなければならない。

このような量販に適する容器として従来から特開昭５４
−１２６１８２号公報、特開昭５７−１８３９７４号公
報に示されるものがある。

前者のものは、硬質の筒状体内に粘稠食品を充填した軟
質の包装袋を納め、筒状体の底部材を押圧することによ
り包装袋を押し潰して粘稠食品を口部から圧出させるよ
うになされたものである。

また後者のものは、先端をスリット状開口部を有する蓋
で封止し、底部を可動とした紙筒型の筒状体内に粘稠食
品を充填し、この容器を注出用ガンにセットして前記底
部を押圧することにより先端の開口部から粘稠食品を注
出させるようになされたものである。

（発明が解決しようとする課題） しかるに上記いずれのものにおいても、多量に消費する
量販店向けとして特別な容器を用意し、これに粘稠食品
を直接または間接に充填して流通せなければならないた
め、生産工程において一般家庭用を含む通常の容器と量
販店用容器との全く異なる製品を生産しなければならず
、そのため製造コストが嵩み、勢い高価になってしまう
。

また、前記包装袋を用いる容器では、外側の容器（筒状
体）と粘稠食品を充填する容器（包装袋）とを必要とす
るので、容器コストが嵩み、しかも包装袋内から確実に
定量注出させることが難しく、取扱いも面倒であるなど
の問題がある。

注出ガンを用いる容器では、定量注出は可能であっても
、容器の構造が筒状体、スリット状開口部を有する蓋体
、および筒状体の内周面に密着して摺動する底を備える
ので、部品点数が多いうえ各部品の構造が複雑であり、
容器自体が著しく高価になってしまうという問題点があ
る。

本発明はこれに鑑み、特殊な容器を用いることなく内容
物の定量注出を高能率に行なうことができる容器入り物
品の定量注出装置を提供することを目的としてなされた
ものである。

（課題を解決するための手段） 上記従来技術が有する問題点の解決を課題として、本発
明は、容器の口部を接続自在とした吸排室を有する注出
装置本体と、前記吸排室内に可動に挿入され外部操作に
より吸排室内を密接摺動するピストンと、前記装置本体
の吸排室に連通された注出口と、前記吸排室の前記容器
口部に連通ずる吸込み系に設けられ当該吸排室が負圧時
に開き正圧時に閉じる逆止弁と、前記吸排室の注出口に
連通ずる吐出系に設けられ当該吸排室が負圧時に閉じ正
圧時に開く逆止弁と、前記ピストンの戻し用バネとを備
えることを特徴とするものである。

（作　用） 装置本体の吸排室に容器の口部を接続し、外部操作によ
りピストンを押動したのち後退させると吸排室内が負圧
となり、容器内の内容物が吸排室内に吸込まれ、ピスト
ンの再前進動作により吸排室内の内容物が注出口から外
部に定量注出される。

（実施例） 以下、本発明を図面に示す実施例を参照して説明する。

第１図および第２図は本発明の実施例の一部を断面とし
た正面を示すもので、装置本体１は内部に吸υ［室２を
有し、この吸排室２にはピストン３が内挿され、この吸
排室２の下端には吐出系を構成するバイブ状の注出口４
が連設されている。またこの吸排室２の底部とピストン
３との間には、ピストン３を上昇復帰させるための戻し
用バネ５が内設されている。

前記吸排室２の下部−側には、吸込み系を構成する通路
６が連設されており、この通路６の端部には、一般に市
販されるマヨネーズ、ケチャツプ等のブロー成形による
収縮可能な容器７の口部７ａがネジ込みにより接続され
る容器接続部８がその開口部を上向きにして設けられて
いる。

前記吸排室２と注出口４との間、および吸排室２と容器
接続部８との間にはそれぞれ逆止弁９゜１０が設けられ
ている。この逆止弁９，１０は、第３図にその一例の拡
大断面を示すように、ゴム、軟質合成樹脂等の弾性材に
より形成された断面路■字状を有するもので、その先端
ａは常時弾性によって閉じられており、内圧が加わった
ときその内圧により第３図に鎖線で示すように開き、内
容物すが注出されるようになされたものである。モして
吸排室２と注出口４との間の吐出系に介在される逆止弁
９は、吸排室２から注出口４への内容物の流通を許容し
、容器接続部８と吸排室２との間の吸込み系に介在され
る逆止弁１０は、容器７側から吸排室２側への流通を許
容し、逆流を阻止するものである。なおこの逆止弁９，
１０は図示の構成に限られるものではなく、一方向弁機
能を有するものであれば他の構造によるものであっても
よい。

図示の実施例では、ピストン３の外部操作手段としてハ
ンドルによる場合を示している。

第１図示の実施例では、装置本体１の上端に正面形状が
Ｕ字状をなす固定ハンドル枠１１の底部が溶接１２等に
より固着され、この装置本体１の上端および固定ハンド
ル枠１１の底部を貫通してピストンロッド１３が延出さ
れており、このピストンロッド１３の固定ハンドル枠１
１と相似でその内側に嵌るＵ字形の可動ハンドル枠１４
がピストンロッド１３に形成されたネジ部に螺合するナ
ツト部１５を介して結合され、固定ハンドル枠１１と０
■動ハンドル枠１４とは固定ハンドル枠１１の側枠１１
ａ、ｌｌａ間に掛は渡されたロッド状の固定ハンドル１
６の端部に可動ハンドル枠１４の側枠１４ａ、１４ａに
上下方向に形成された長孔１７．１７によってスライド
自在に嵌合され、ピストン３が戻し用バネ５により上昇
復帰したときこの側枠１４ａ、１４ａ間に掛は渡された
可動ハンドル１８と固定ハンドル枠１１の固定ハンドル
１６とが所要の間隔をおいて−ＩＬ行におかれるように
なっている。

この実施例では、装置本体１が３つの部品で構成されて
おり、組立および分解しての清掃を容易にしている。す
なわち、ピストン３が密接摺動する円筒状部材１９の上
端に、固定ハンドル枠１１の底部下面に溶接された上蓋
部材２０をネジ込みにより結合し、円筒状部材１９の下
端に注出口４、逆止弁９、通路６を有する底部材２１が
ネジ込みにより結合されて一体化されるようになってい
る。

第２図はハンドル構造の他の例を示すもので、装置本体
１の上端にバータイプの固定ハンドル１６の基部が溶接
１２等により固着され、この固定ハンドル１６の基部に
バータイプの可動ハンドル１８の基端が軸２２により枢
着されており、この可動ハン下ル１８にピストンロッド
１３の上端部が挿通されてピストンロッド１３の鍔２３
と、ピストンロッド１３の上端のネジ部に螺合する調整
ナツト２４とで可動ハンドル１８とピストンロッド１３
とが外れ止めされ、固定ハンドル１６と可動ハンドル１
８とを一緒に握って握り締めることによりピストンロッ
ド１３が下降するようになっている。他の構成に関して
は第１図示の実施例と同しであるから、これと対応する
ね号を付して説明は省略する。

つぎに上記実施例の作用を説明する。

図示のように容器接続部８に容器７の口部７ａをネジ込
んで倒立状態にセットする。ついで第４図に第１図示の
実施例の場合を示すように、固定ハンドル１６と可動ハ
ンドル１８とを握って握り締めることによりピストンロ
ッド１′：３がｎＩ動ハンドル１８により押されて戻し
用バネ５に抗し注出口４側へ移動する。このとき逆止弁
９の先端ａが内圧によって開き、吸排室２内の空気が排
出される。

ハンドル１６．１８の握りを緩めると、ピストン３は戻
し用バネ５の作用で上昇復帰するが、その際の吸排室２
内の負圧により前記述１１−弁９が閉じ、吸込み系の逆
止弁１０が開く。これにより容器７内の内容物が通路６
を通って吸排室２内に吸込まれ、再びハンドル１６．１
８を握り締めることにより吸排室２内に吸込まれた内容
物がピストン３によって押し出され、その圧力で吐出系
の逆止弁９が開き、吸込み系の逆止弁１０が閉じて内容
物が注出口４から外部に吐出される。

以後上記の操作を繰返すことにより、１回のハンドル操
作で吸排室２に入った一定量の内容物を注出し、他の食
品等にかけることができる。容器７は、一般に市販され
ているような軟質のものであるから、内容物の注出に応
じて次第にしぼみ、残存することなく最後まで全量注出
することができる。

なお、ピストン３の戻し用バネ５を吸排室２内に設ける
ことが好ましくない内容物の場合などには、固定ハンド
ル１６と可動ハンドル１８との間に介在させるようにす
ればよく、その設ける位置やバネの形状構造等について
は図示の実施例に限定されるものではない。また注出口
４を交換自在とし、その注出口４の孔形状を星形等のも
のに付は替えて使用するようにしてもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、量販店等において
大量に消費する内容物の容器として専用容器を用いずに
一般に市販されている容器を使用して迅速な注出操作が
できるので、一般用の他に量販用の容器を用意する必要
がなく、生産上きわめて経済的となり、また一般市販の
容器を接続するだけで直ちに定量注出に供し得るので、
その取扱いが簡便であり、容器がブロー成形によるもの
であっても内容物を最後まで全量注出させることができ
、無駄を生じることがないなどの種々優れた効果がある
。

４・・・注出口、５・・・戻し用バネ、６・・・通路、
器、８・・・容器接続部、９，１０・・・逆止弁、ピス
トンロッド、１６・・・固定ハンドル、１動ハンドル。

７・・容 １３・・・ ８・・・可

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、容器の口部を接続自在とした吸排室を有する注出装
   置本体と、前記吸排室内に可動に挿入され外部操作によ
   り吸排室内を密接摺動するピストンと、前記装置本体の
   吸排室に連通された注出口と、前記吸排室の前記容器口
   部に連通する吸込み系に設けられ当該吸排室が負圧時に
   開き正圧時に閉じる逆止弁と、前記吸排室の注出口に連
   通する吐出系に設けられ当該吸排室が負圧時に閉じ正圧
   時に開く逆止弁と、前記ピストンの戻し用バネとを備え
   ることを特徴とする容器入り物品の定量注出装置。 ２、前記ピストンを装置本体に設けたハンドルに連結し
   、このハンドルの把持操作によりピストンを押動させる
   ようにした請求項１記載の容器