JPH031429A - カラー受像管用電子銃 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は複数の電子ビームを集束するための集束レン
ズを適当な間隔を隔てて対向配置した２つの電極から構
成してなるカラー受像管用電子銃に関し、詳しくは、電
子銃の耐電圧特性の改良に関するものである。

［従来の技術］ 電子銃の耐電圧特性は、集束レンズを構成する２つの電
極間における放電の発生のしやすさによって決まり、２
つの電極間の電位差が小さければ耐電圧特性はよくなり
、逆に電位差が大きくなれば耐電圧特性が悪くなる。

一般に、電子銃の耐電圧特性は、集束レンズを構成する
ところの２つの電極の構造、配置に依存するところが大
きい。さらに、耐電圧特性をよくするためには電極の角
を減らすことや、電極の間隔を広げることが有効である
こともよく知られている。

カラー受像管に使用する電子銃は、ビードガラスと呼ば
れるガラスにより電極を保持し、ネック管と呼ばれる一
定の内径をもつガラス管内に封入されているので、電子
ビームの軌道はガラス表面に蓄積される静電気により影
響を受け、その結果、画面上での電子ビームのコンバー
ゼンス品位が悪影響を受ける。

したがって、電極の間隔を広げることは、耐電工性能を
よくする反面、コンバーゼンス品位を悪くするので好ま
しくない。

また、電極の角を減らすことは、電荷の集中を避けるこ
とができるので、放電を抑制する上で有効である。

第５図は例えば特開昭５７−１０３２４６号公報に開示
された従来のカラー受像管用電子銃における主集束レン
ズを構成する電極の正面図、第６図は第５図の横断面図
であり、同図において、（１３）　、　（１３）は適当
な間隔を隔てて対向配置された２つの電極で、これら電
極（１３）　、　（１３）にはそれぞれ互いに逆方向に
凹入する周辺リム（２）　、　（２）が形成されている
。

（１４）　、　（１４）はＲ，Ｇ、Ｂの３本の電子ビー
ム（１２）　、　（１２）の通過月間孔で、これら電子
ビーム通過月間孔（１４）　、　（１４）の形成されて
いる面（１）　、　（１）が上記周辺リム（２）　、　
（２）より後退した個所に配置されている。

上記構成のカラー受像管用電子銃においては、対向する
電極（１３）　、　（１３）に最も近接する周辺リム（
２）　、　（２）の先端面部（３）　、　（３）で放電
が起こりやすく、この部分の形状が耐電圧特性の優劣を
決定する重要なポイントとなる。

例えば、第７図に示すように、周辺リム（２）の先端面
部（３）の角部（４）がエツジに形成されていると、等
電位線（５）が電極（１３）に対してそのエツジ部（４
）において最も近接するために、エツジ部（４）に電荷
（６）が集中しやすくなり、放電を起しやすい。

特開昭５７−１０３２４６号公報に開示された従来のカ
ラー受像管用電子銃においては、第８図に示すように、
周辺リム（２）の先端面部（３）の角部（４）を曲面に
形成することにより、角部（４）への電荷（６）の集中
をなくして放電を抑制するように構成されている。

［発明が解決しようとする課Ｂ］ 従来のカラー受像管用電子銃は以上のように構成されて
いたので、陽極電圧を高めて使用するとき、集束レンズ
を構成する２つの電極間の電位差が大きくなり、それゆ
えに、耐電圧特性が劣化するという問題があった。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、２つの電極間の間隔を広げることなく、耐電
圧特性を向上させることができるカラー受像管用電子銃
を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この発明に係るカラー受像管用電子銃は、集束レンズを
構成する２つの電極のうち、少なくとも一方の電極の周
辺リムの先端部の全周または一部を、一定の曲率をもつ
断面が円弧の曲面に構成したことを特徴とする。

［作用］ この発明によれば、集束レンズを構成する電極の周辺リ
ムの先端部を断面円弧の曲面に構成することにより、周
辺リムの先端部に平面部が全く存在しないかもしくは最
小限にとどめられており、また、リムの先端部の曲面は
一定曲率の円弧に構成されているために、電荷が集中し
にくい形状となっており、これらにより、２つの電極間
の間隔を広げることなく、耐電圧特性を向上させること
ができる。

［発明の実施例］ 以下、この発明の一実施例を図面にもとづいて説明する
。

第１図はこの発明の一実施例によるカラー受像管用電子
銃における主集束レンズを構成する電極の横断面図、第
２図は第１図のＩｆ　−Ｉｆ線に沿った断面図であり、
同図において、（１）　　　（２）（１２）〜（１４）
は第５図および第６図で示す従来例と同一のため、同一
の符号を付して、それらの詳しい説明を省略する。

第１図および第２図において、（１０）は周辺リム（２
）を構成する厚肉の筒、（７）はその周辺リム（２）の
先端部で、一定の曲率（Ｒ）をもつ断面円弧の曲面に構
成されている。

上記構成のカラー受像管用電子銃によれば、等電位線（
５）が第３図で示すように、周辺リム（２）の先端部（
３）の円弧状の曲面に沿って均一に分布されて局部的に
電極（１３）に近づくことがない、したがって、電荷（
６）が広い範囲に分散されるので、放電が起こりにくく
なり、それゆえに、耐電圧特性が向上する。

なお、上記実施例では、周辺リム（２）が厚肉の筒（１
０）で構成された電極を示したが、第４図に示すように
、周辺リム（２）を薄肉の筒（１１）で構成し、その周
辺リム（２）の先端部（７）をカーリング加工により円
弧状の曲面に構成しても、上記実施例と同様の効果を奏
する。

また、上記実施例では、主集束レンズを構成するところ
の電極について説明したが、前段集束レンズを構成する
ところの電極に適用しても、上記実施例と同様の効果を
奏する。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、集束レンズを構成す
る２つの電極の間隔を広げる必要がなく、コンバーゼン
ス品位を良好に保ち得る間隔にしながら、電荷を分散さ
せて放電を抑止し、耐電圧特性を向上させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例によるカラー受像管用電子
銃における電極の横断面図、第２図は第１図の■−■線
に沿った断面図、第３図は動作を説明するための概略断
面図、第４図はこの発明の他の実施例による電極の横断
面図、第５図および第６図は従来のカラー受像管用電子
銃における電極の正面図およびその横断面図、第７図お
よび第８図はそれぞれ従来例の動作を説明するための概
略断面図である。 （１）・・・開孔の形成されている面、（２）・・・周
辺リム、（３）・・・リムの先端部、（１２）・・・電
子ビーム、（１３）・・・電極。 なお、図中の同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）電子ビームを集束させる集束レンズを構成するよ
   うに、所定間隔を存して対向配置された２つの電極のう
   ち、少なくとも一方の電極に周辺リムを形成し、この周
   辺リムより後退した個所に電子ビームの数に等しい複数
   の開孔が形成された部分を配置してなるカラー受像管用
   電子銃において、上記周辺リムの先端部の全周または一
   部を、一定の曲率をもつ断面が円弧の曲面に構成したこ
   とを特徴とするカラー受像管用電子銃。