JPH0314047B2 - - Google Patents

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JPH0314047B2
JPH0314047B2 JP17159182A JP17159182A JPH0314047B2 JP H0314047 B2 JPH0314047 B2 JP H0314047B2 JP 17159182 A JP17159182 A JP 17159182A JP 17159182 A JP17159182 A JP 17159182A JP H0314047 B2 JPH0314047 B2 JP H0314047B2
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JP
Japan
Prior art keywords
polymer
polymerization
pmma
vinyl
monomers
Prior art date
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JP17159182A
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English (en)
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JPS5959713A (ja
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Takayuki Ootsu
Yasuhiko Takemura
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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【発明の詳細な説明】 本発明はビニルモノマーの重合方法に関するも
のである。さらに詳しくはビニルモノマーを特定
の触媒の存在下で重合させることによりブロツク
共重合体を効果的に製造する新規な方法に関する
ものである。
ビニルモノマーの重合において“リビング重
合”としては、アルキルリチウムを重合開始剤と
して用いるリビングアニオン重合が古くから知ら
れている。このリビング重合法は、合成するポリ
マーの分子量や分子量分布の制御が容易であり、
またブロツクポリマーの分子設計も自由に行なう
ことができるという特徴をもつている。その一例
としてはn−ブチルリチウムによるポリブタジエ
ンの合成があり、このリビング性を生かしてブタ
ジエン−スチレンブロツク共重合体を合成するこ
とができる。これらの方法で合成されたポリブタ
ジエン、ブタジエン−スチレンブロツクコポリマ
ーは汎用合成ゴムおよび熱可塑性エラストマーと
して広く工業的に利用されている。
しかしながらn−ブチルリチウムによるリビン
グアニオン重合は、重合系における水分などの不
純物を非常に厳密に取除く必要がある。あるいは
重合させうるモノマーが無極性モノマーなどアニ
アン重合性モノマーに限られ、極性基を有するモ
ノマーに応用できないなどいくつかの制約があ
り、考えられる多くの重合反応の極く一部にしか
応用できないのが実情である。
このような制約を克服するために種々の努力が
行なわれてきており、たとえばオゾン化ポリプロ
ピレンとアミンのレドツクス開始剤を用いて乳化
重合により単分散に近いポリマーとブロツクポリ
マーを合成する方法(mikula′sova′、堀江ら、
Europ.Polym.J.、10、1039(1974))がジアルキ
ルペルオキシドとアルキル第1級アミン、アルキ
ルアミノアルコール、アルキル第1級アミノスル
フオン酸およびそのアルカリ塩などのアミン類の
中の一つとを組み合わせたレドツクス開始剤を用
いて乳化重合により単分散超高分子量重合体を合
成する方法(特開昭52−84268)、ジアルキルペル
オキシドおよびジアルキルペルオキシエステルの
中の1つと第1級および/または第2級アミノ基
を有する高分子化合物およびアルキル第3級アミ
ンの中の少くとも1つとを組み合わせたレドツク
ス開始剤を用いて乳化重合により単分数超高分子
量重合体を合成する方法(特開昭52−84269)お
よび超高分子量ブロツク共重体を得る方法(特開
昭52−84275)などが見い出されている。しかし
ながらこれらの方法は水溶性モノマーや非共役モ
ノマーには適用が困難であり、また超高分子量重
合体しか得られないという欠点を有している。
本発明者らは、これらの状況にかんがみリビン
グラジカル重合について鋭意努力を積み重ねた結
果、特定のアゾ化合物を開始剤として用いること
により均一系でリビングラジカル重合が起ること
を見い出し本発明に到達した。すなわち本発明は
一般式()で表わされるアゾ系開始剤を用いて
ビニルモノマーをリビングラジカル重合させるこ
とにより有用なブロツク共重合体を合成する方法
を提供するものである。
ここでR1はフエニル基、またはアルキル置換
フエニル基、R2はフエニル基、アルキル置換フ
エニル基、またはアルキル基を表わす。
本発明で用いられるビニルモノマーとしては特
に制限はなく、芳香族ビニル化合物、α,β不飽
和カルボン酸、α,β不飽和カルボン酸エステ
ル、α,β不飽和カルボン酸アミド、α,β不飽
和ニトリル化合物、カルボン酸ビニルエステル、
ハロゲン化ビニル、ハロゲン化ビニリテン、共役
ジエン化合物などラジカル重合が可能なものが挙
げられる 本発明で用いられる一般式()のR1の例と
してはフエニル基、トリル基、などがあり、R2
にはフエニル基、トリル基、メチル基、エチル基
などがある。
またビニルモノマーである芳香族ビニル化合物
の例としては、スチレン、α−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、ビニルトルエン(o,m,
p−メチルスチレン混合物)などが、α,β不飽
和カルボン酸としてはアクリル酸、メタクリル酸
などが、α,β不飽和カルボン酸エステルとして
はアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸ブチルなどのアクリル酸アルキル、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
ブチルなどのメタクリル酸アルキルおよびその誘
導体が、α,β不飽和カルボン酸アミドとしては
アクリルアミド、メタクリルアミドおよびその誘
導体が、α,β不飽和ニトリルとしてはアクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、α−クロロアク
リロニトリルなどが、カルボン酸ビニルエステル
としては酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなど
が、ハロゲン化ビニルとしては弗化ビニル、塩化
ビニル、臭化ビニル、沃化ビニルなどが、ハロゲ
ン化ビニリデンとしては弗化ビニリデン、塩化ビ
ニリデン、臭化ビニリデン、沃化ビニリデンなど
が、また共役ジエン化合物としてはブタジエン、
イソプレン、クロロプレン、ピペリレン、1−ク
ロルブタジエンなどが挙げられる。
重合は塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重
合など一般的にラジカル重合で行なわれる方式を
用いることができる。また本発明の方法によれば
開始剤およびモノマー量と重合転化率で分子量を
制御することが可能なため非常に簡単な系で重合
でき、工業化が極めて容易である。
本発明の方法は単独重合体を得ることはもち
論、特に異なるモノマー単位からなるブロツクポ
リマーの合成にも非常に有用であり、第一段階で
得られたポリマーに第二のモノマーを加え熱をか
け重合を行わせしめると容易にブロツクポリマー
が得られる。熱としては重合温度を高めればよ
く、通常40℃〜150℃好ましくは50℃〜100℃で重
合が行なわれる。40℃以下では開始剤の分解が遅
すぎ150℃以上では速すぎる。さらにこのブロツ
クポリマーで第三、第四のモノマーを順次重合さ
せ、三元および四元ブロツクポリマーを得ること
もできる。これは生成するポリマーの一方の末端
に炭素−トリチル結合あるいはそれに類似の結合
が生成しており、それが熱により解離し再び重合
を開始するためと考えられる。したがつてブロツ
クポリマーの各成分の連鎖長も、末端に炭素−ト
リチル結合をもつたポリマー開始剤とブロツク重
合させるモノマーの量およびその重合転化率によ
り容易に調整することができる。また本法を実施
するに当り、重合転化率をほぼ100%に到達させ
た後、あるいは未反応モノマーを何らかの方法で
系から取り除いた後、次に反応させるモノマーを
添加すれば末端に炭素−トリチル結合を有するポ
リマーを系から取り出すことなくブロツクポリマ
ーを得ることができる。
この際熱可塑性エラストマーを得るには共役ジ
エンとその他のモノマーの組合せが用いられ共役
ジエン以外のモノマー、共役ジエン、共役ジエン
以外のモノマーの順で重合される。
これらのモノマーの中では分子量などのコント
ロールの点では、特に1,1−ジ置換モノマーが
好ましい。このように本発明の方法は非常に多岐
に亘るブロツクポリマーの合成に利用することが
できる。
以下に本発明の実施例を示すが、本発明はその
要旨をこえない限り、本実施例により何ら制限さ
れるものではない。
実験1 完全に脱気させたビン中にメタクリル酸メチル
80mlおよびフエニルアゾトリフエニルメタンを
0.01mol/となるように秤量し、密栓後60℃の
光を遮断した温浴振とう槽にてメタクリル酸メチ
ルの重合を5時間および10時間行なつた。所定時
間反応後栓を開けメタノール中にポリマーを析出
させた。得られたポリメタクリル酸メチル(夫々
PMMA−AおよびPMMA−Bと略す。)の収量
および数平均分子量n(ゲルパーミエーシヨン
クロマトグラフイーにより測定)は次のようなも
のであつた。
収 量 n PMMA−A 3.91g 36600 PMMA−B 7.47g 154000 これらのPMMA−AおよびPMMA−Bを用い
て以下の実験を行なつた。
実施例 1 完全に脱気された封管中にベンゼン10ml、
PMMA−A0.25g、スチレン10mlを封入し80℃
の光を遮断した温浴振とう槽にて5時間反応させ
た。5時間後大量のメタノール中にポリマーを析
出させた。得られたポリマーの収量およびnは
それぞれ0.72g、148000であつた。
比較例 1 実施例1のPMMA−A封入を除き他は実施例
1と同様にしてスチレンの熱重合を行なつた。得
られたポリマーは痕跡であつた。
比較例 2 実施例1のスチレン封入を除き他は実施例1と
同様にしてPMMA−Aの分子量増大があるかど
うかの確認を行なつた。回収されたポリマーは
0.23gであり、そのnは37200と測定誤差内で
元のPMMA−Aと同等であつた。
実施例 2 実施例1のPMMA−AをPMMA−Bに変え封
入量を0.30gとした以外は実施例1と同様にして
重合を行なつた。得られたポリマー量は0.42gで
あり、そのnは245000であつた。
比較例 3 実施例2のスチレン封入を除き他は実施例2と
同様にしてPMMA−Bの分子量増大があるかど
うかの確認を行なつた。回収されたポリマーは
0.28gであり、そのnは161000と測定誤差内で
元のPMMA−Bと同等であつた。
実施例 3 実施例1のスチレン10mlをブタジエン15mlに変
えた以外は実施例1と同様にして反応させた。5
時間後大量のメタノール中にポリマーを析出させ
た。得られたポリマーの収量およびnは0.68
g、136000であつた。
比較例 4 実施例3のPMMA−A封入を除き他は実施例
3と同様にしてブタジエンの熱重合を行なつた。
ポリマーはまつたく得られなかつた。
実施例 4 完全に脱気された封管中にベンゼン15ml、実施
例2で得たポリマー0.30g、メタクリル酸メチル
15mlを封入し光を遮断した80℃の温浴振とう槽に
て5時間反応させた。
5時間後大量のメタノール中にポリマーを析出
させた。得られたポリマーの収量およびnはそ
れぞれ0.39g、336000であつた。
比較例 5 実施例4のメタクリル酸メチル封入を除き他は
実施例4と同様にして実施例2で得たポリマーの
分子量増大があるかどうかの確認を行なつた。回
収されたポリマーは0.29gであり、nは261000
と測定誤差範囲内で元のポリマーと同等であつ
た。
実施例 5 完全に脱気された封管中にベンゼン15ml、実施
例3で得られたポリマー0.30g、スチレン15mlを
封入し光を遮断した80℃の温浴振とう槽にて5時
間反応させた。
5時間後大量のメタノール中にポリマーを析出
させた。得られたポリマーの収量およびnはそ
れぞれ0.37g、207000であつた。
以上本法により効率よくブロツクポリマーが得
られることがわかる。
実験2 フエニルアゾトリフエニルメタンの代わりにp
−メチル−フエニルアゾトリルフエニルメタンを
用いる以外は実験1と同様にして、メタクリル酸
メチルの重合を5時間行つた。反応後栓を開け、
メタノール中にポリマーを析出させた。得られた
ポリメタクリル酸メチル(PMMA−Cと略す)
の収量およびnは下記のとおりであつた。
収 量 n PMMA−C 3.78g 34000 実施例 6 PMMA−AをPMMA−Cに変えた以外は実施
例3と同様にして反応させた。得られたポリマー
の収量およびnはそれぞれ0.59g、113000であ
つた。
実験3 フエニルアゾトリフエニルメタンの代わりにp
−メチル−フエニルアゾメチルジフエニルメタン
を用いる以外は実験1と同様にして、メタクリル
酸メチルの重合を5時間行つた。反応後栓を開
け、メタノール中にポリマーを析出させた。得ら
れたポリメタクリル酸メチル(PMM−Dと略
す)の収量およびnは下記のとおりであつた。
収 量 n PMMA−D 3.96g 37000 実施例 7 PMMA−AをPMMA−Dに変えた以外は実施
例3と同様にして反応させた。得られたポリマー
の収量およびはそれぞれ0.51g、102000であつ
た。
実験4 フエニルアゾトリフエニルメタンの代わりにフ
エニルアゾp−メチルフエニルジフエニルメタン
用い、メタクリル酸エチルを重合させた以外は実
験1と同様にして5時間重合を行つた。反応後栓
を開け、メタノール中にポリマーを析出させた。
得られたポリメタクリル酸エチル(PEMA−A
と略す)の収量およびnは下記のとおりであつ
た。
収 量 n PEMA−A 4.03g 38000 実施例 8 PMMA−AをPEMA−Aに代えた以外は実施
例1と同様にして反応させた。得られたポリマー
の収量およびnはそれぞれ0.54g、98000であ
つた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (ここでR1はフエニル基、またはアルキル置換
    フエニル基、R2はフエニル基、アルキル置換フ
    エニル基、またはアルキル基を表わす。) で表わされるアゾ系開始剤の存在下、 重合温度40〜150℃で異種ビニルモノマーを順
    次重合 せしめることを特徴とする新規なブロツク共重合
    体の製造法。
JP17159182A 1982-09-30 1982-09-30 新規なブロツク共重合体の製法 Granted JPS5959713A (ja)

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JP17159182A JPS5959713A (ja) 1982-09-30 1982-09-30 新規なブロツク共重合体の製法

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JPS5959713A JPS5959713A (ja) 1984-04-05
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0527004U (ja) * 1991-03-06 1993-04-06 正雄 山田 折り布
JP2002348340A (ja) * 2001-05-28 2002-12-04 Denki Kagaku Kogyo Kk ブロック共重合体及びその製造方法

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