JPH03133399A - バクテリオファージの検出方法 - Google Patents

バクテリオファージの検出方法

Info

Publication number
JPH03133399A
JPH03133399A JP27182889A JP27182889A JPH03133399A JP H03133399 A JPH03133399 A JP H03133399A JP 27182889 A JP27182889 A JP 27182889A JP 27182889 A JP27182889 A JP 27182889A JP H03133399 A JPH03133399 A JP H03133399A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phage
component
sample water
phages
bacteriophage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27182889A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Kamiyoshi
秀起 神吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP27182889A priority Critical patent/JPH03133399A/ja
Publication of JPH03133399A publication Critical patent/JPH03133399A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は発酵工業、発酵食品工業の製造に大打撃を与え
るバクテリオファージの検出方法に関し、また人間また
は動植物にとって有用または有害な淡水性または海洋性
細菌に作用するバクテリオファージの探索に適用できる
バクテリオファージの検出方法に関する。
〔従来の技術〕
細菌を用いる発酵工業、発酵食品の製造分野におけるバ
クテリオファージ(以下ファージという)の汚染は、発
酵製品の製造を妨げ、その損害も致命的となるため大き
な問題である。実際多くの発酵製品でファージ汚染が知
られている。例えば、チーズ、ヨーグルト製造分野では
サツカロマイセス・タレモリス(Saccharomy
cescremoris) 、サツカロマイセス・ラク
ティス(Saccharomycas 1actis)
等、清酒の分野ではラクトバチルス・プレビス(Lac
tobacillus bre−vis)、レウコノス
トック・メセンテロイデス(Lauconostoc 
mesenteroides)等、糸引納豆の分野では
バチルス・ナラトウ(Bacillus natto)
、L−グルタミン酸発酵の分野ではマイクロバタテリウ
ム・アンモニアフィルム(Microbacteriu
mammoniaphilum)等、抗生物質製造の分
野ではストレプトマイセス・グリセウス(Strept
omycesgriseus)等の宿主菌を溶菌させる
ファージによる汚染がある。
これに対し、これまでのファージ汚染対策はもっばら予
防的なもので、積極的にファージを不活性化する方法や
薬剤は未だ開発されていない。ファージに感染したもの
を途中でその溶菌を止めることは不可能であるし、宿主
菌の増殖と共にファージも増殖するので、培養条件など
を変えてファージの増殖のみを押えることは不可能であ
る。結局工場全体あるいは製造現場を熱湯により清浄に
し、器具や容器の殺菌を完全にするきいった雑菌対策が
ファージ対策の中心である。
ファージ汚染を回避する最も実用的な方法はいわゆるロ
ーテーション法である。即ち、ファージに抵抗性を有す
る菌株をあらかじめ選んでおき、ファージ汚染が起きた
ら直ちにそのファージに抵抗性を有する菌株に変えてい
く方法である。しかしこの方法はファージに抵抗性を有
する菌株のない細菌(例えば納豆菌の場合)では、ファ
ージはその種の全ての菌株を侵すのでこの方法を用いる
ことはできない。
このような細菌の場合は如何に早くファージ汚染を検知
するかというファージ予察と、どの工程で感染が起きた
かをつきとめるいわゆる感染源の探索によって迅速にフ
ァージ汚染防止対策を請じることがローテーション法同
様重要である。
従来、平板培養法によるファージの検出可能な下限濃度
は1/−である。ところが、ファージ汚染をいち早く検
知し、感染源の量的指標を把渥するためにはできるだけ
低いファージ濃度を検知することが望ましい。そこで、
半定量的ではあるが10−’/m1.水準のファージ濃
度を定量する簡易定量法(加菌法)が提案されている。
この方法は概ね次のとおりである。
宿主菌濃度107/−以上の菌液に少なくともファージ
を1個含むように試料水を加えて適当時間培養する。次
に、菌液を混和した寒天培地を固めた平板表面上に上記
培養液を画線し、適当時間培養後、画線に沿った溶菌斑
の有無を確認する。
この方法では、上記のように、少なくとも1個のファー
ジ粒子が含まれた試料水を混合できる量は、高々i o
 o 0m12であり、このためファージ濃度の定量下
限は10−’/rdに過ぎない。
〔発明が解決しようとする課題〕
通常、食品または発酵工場で使用される用水又は発生す
る排水は製造規模によって異なるが一日数m′〜数百m
’になる。通常、用水は機器洗浄に用いられる前には十
分な殺菌操作を経るためファージ汚染の原因となること
は稀れである。
一方排水には常時発酵に用いられる菌が機器の洗浄に伴
って流入するためファージの存在する不可避性が高い。
排水からのファージの定量は、感染源となるファージの
探索と共に、その工場におけるファージ汚染の指標とな
るものであるから、実際のファージ汚染の有無にかかわ
らず定期的に精度よ〈実施することが重要である。
しかし、従来の方法によるファージ下限濃度の10−3
/ml!水準の精度でも必ずしも十分でない。例えば1
0−’/dの77一ジ濃度の場合、1ml中には100
個のファージが含まれることになるため、排水の管理を
怠れば排水の飛沫、従業者の衣服、くっ、手足等への排
水の付着からファージによる汚染が起り得るからである
また−日数m゛〜〜数百の排水から高々1000証程度
の採取であるためファージの検出可能な水準は高くない
そこで本発明者は大量の試料水から微量のファージを失
活させることなく捕捉・a縮させる方法を先に提案した
(特願昭62〜218027、同62〜218028.
同63〜186796、同63〜202,734及び同
63〜261.561) 本発明は、これらの方法に代わる経済的な方法を継続し
て鋭意研究し本発明を完成するに至ったものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は大量の試料水から微量のファージを失活させる
ことなく捕捉・濃縮する吸着剤としてクリップチオライ
トまたはセピオイトを使用する点を新規とするものであ
って、本発明はバタテリオファージを検出すべき試料水
とクリップチオライトまたはセピオライトとを接触させ
てバクテリオファージを該化合物に吸着させてバクテリ
オファージを検出することを特徴とするバクテリオファ
ージの検出方法である。
クリノプチロライトはNa5AIsSIioOt2・2
4H2[]の組成からなる天然鉱石(一種のゼオライト
)であり、セピオライトは(OH2)−・(0)1)、
・Mg6SI+2030  ・6〜8H20の組成から
なる天然鉱石である。
〔作用〕
試料水中の微量のファージを失活させることなく吸着材
に吸着担持させて、イオン強度を変えることにより、そ
のファージを溶出させるか、ファージを吸着材に担持さ
せたま\宿主菌とともに培饗し、ファージの溶菌斑を形
成させてファージを検出する。
この点を更に詳述すると、ファージは核酸とタンパク質
のみからなり、それ自体では増殖せず、特定の細菌(宿
主菌)に寄生・増殖し、最終的にはその細菌を溶菌する
特性を有する。ファージの外殻構成物質はタンパク質で
あり、上記のクリノプチロライトまたはセピオライトは
このようなタンパク質をよく吸着する。特に、ファージ
の頭部は細菌に吸着作用を有する吸着部位に比べて比較
的大きいため、大部分のファージはその頭部が上記吸着
材に吸着される。即ち、ファージは細菌を溶菌させる活
性を有したままで上記吸着材に吸着されていることにな
る。
これら吸着材に吸着したファージは宿主菌に作用し、遊
離した子ファージを放出し、さらにその近傍の宿主菌に
感染し溶解させる。この反応は寒天内で菌が固定された
状態で生じるため、上記吸着材または液中に遊離したフ
ァージが存在する箇所を中心に溶菌された透明な斑点が
肉眼で観察されることになる。
特に、吸着材を寒天平板上にスポットしたり、培地に浸
漬することにより、吸着材廻りのイオン強度が変り、吸
着材の溶解度の変化によって吸着されていたファージが
一部遊離し、吸着されたファージとともに、その近傍の
宿主菌に感染し溶菌させる作用もある。
糸引き納豆工場の排水を例にとって、本発明の実施例を
以下に説明する。糸引き納豆工場で使用されている納豆
菌(Bacillus natto)とその工場排水を
用いてあらかじめ納豆菌ファージを分離精製し以下の試
験に供した。
なお、このファージは既に知られているBacillu
s 5ubtilis Nfファージ(C型)の外観と
頌似していた。〔保坂康弘、用瀬茂実、松井千秋編:ウ
イルス図鑑(第4版)、講談社すイエンテイフィク (
1,984>] 〔実施例1〕 無菌水100rnlにあらかじめ納豆菌ファージを10
”/mf!、となるように注加し試料水を調製した。こ
の試料水と、あらかじめオートクレーブ滅菌した粒径1
00メツシユのクリノプチロライトとセピオライトをそ
れぞれ約0.5g(乾慢重量として)を25℃、24時
間混合し、接触させた後、この粉末を無菌的にろ過し上
澄液を得た。この上澄液を適当倍希釈した液と、納豆菌
をあらかじめLB培地(バタトトリプトン10g、酵母
エキス5 gSNaCl  5 g−蒸留水11、pt
17.0〜7.5)で30℃、32時間培養した菌液(
前培養液)  1ml!をあらかじめ溶解して48℃に
保った1、5%寒天を含むLB培地にともに注加してプ
レートを作成し、上澄液中のファージ粒子数を測定した
。試料水と上澄液中のファージ粒子数の差から上記吸着
材のファージ吸着量を求めた。その結果を第1表に示す
次に、上述の上澄液からろ別された吸着材0.5gをそ
れぞれろ過膜(1μのグラスフィルター)上で250m
f2の無菌水によって4回洗浄した。
そして、あらかじめ溶解して48℃に保った1、5%寒
天を含むLB培地に上記前培養液1−を注加して固定し
た各平板上に、上記の洗浄した各吸着材と上記洗浄ろ液
(4回目)0.1−をそれぞれスポットし、液が寒天に
しみ込んだ後に、30℃、16〜24時間培養した。そ
の結果、洗浄ろ液をスポットした平板には溶菌斑が発生
せず、各吸着材粉末周辺には溶菌斑が発生していた。即
ちファージは失活することなく各吸着材に吸着している
ことが確認された。
〔実施例2〕 無菌水101にあらかじめ納豆菌ファージを10−’/
ml!となるように注加し試料水を調製した。
第1表の吸着材をそれぞれ50gずつ秤量し、オートク
レーブ滅菌した後、上記試料水この試料水と、あらかじ
めオートクレーブ101とそれぞれ20℃で24時間混
合し、接触させた後、無菌的にろ過し試料水を除いた。
ろ別した各吸着材の適当少量を実施例1と同様にして、
菌液を含んだ各平板上にスポットし、30℃で16〜2
4時間培養して観察した。同様にしてこのようなプレー
ト5枚を作成し観察した。その結果を第2表に示す。
第2表のように、クリノプチロライトおよびセピオライ
トをスポットした周辺には溶菌斑が認められた。
〔実施例3〕 第1表に示す吸着材について実施例2と同様にして、フ
ァージを吸着後、無菌的にろ過し試料水を除いた。
次いで納豆菌の前培養液を菌数が10”/d以上となる
ように注加し、上記のファージを担持した吸着材を加え
て室温で15分間静置し、20℃、16〜24時間振と
う培養後、その液の液1mlをあらかじめ溶解して48
℃に保った1、5%寒天を含むLB培地に前培養液1−
と共に注加してプレートを作成した。そのプレートを2
0℃、16〜24時間培養後、プレート上の溶菌斑の有
無を観察した。
同様にしてこのようなプレートを5枚作成し観察した。
その結果を第3表に示す。すべてのプレートから溶菌斑
が観察された。
観察した。その結果を第4表に示す。
すべてのプレートで溶菌斑の発生が認められなかった。
〔比較例〕
従来方法と同様に、実施例2の試料水を各々ld、10
mf、100艷、1000−づつ分取し、それぞれに納
豆菌の前培養液を菌数が10’/rn1以上となるよう
に注加した後、20℃、16〜24時間培養した。その
液の1rII!、を実施例3と同様にしてプレートを作
成し溶菌斑の有無を〔発明の効果〕 (1)従来の方法ではファージの検出可能な濃度が10
−’/mi!であると云われているのに対し、本発明で
は10−’/mf迄高めることができる。
(2)  ファージの検出可能な濃度が向上することに
より、工場のファージ汚染をいち早(察知ることが可能
となり迅速な対応策を講することができる。
(3)比較的安価で取扱いも簡便な天然材料でファージ
検出が可能となる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. バクテリオファージを検出すべき試料水とクリノプチロ
    ライトまたはセピオライトとを接触させて、バクテリオ
    ファージを該化合物に吸着させてバクテリオファージを
    検出することを特徴とするバクテリオファージの検出方
    法。
JP27182889A 1989-10-20 1989-10-20 バクテリオファージの検出方法 Pending JPH03133399A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27182889A JPH03133399A (ja) 1989-10-20 1989-10-20 バクテリオファージの検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27182889A JPH03133399A (ja) 1989-10-20 1989-10-20 バクテリオファージの検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03133399A true JPH03133399A (ja) 1991-06-06

Family

ID=17505426

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27182889A Pending JPH03133399A (ja) 1989-10-20 1989-10-20 バクテリオファージの検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03133399A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6090541A (en) * 1997-04-18 2000-07-18 3M Innovative Properties Company Method and device for detecting bacteriophage using contrast-coloring and precipitable dyes

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5044176A (ja) * 1973-08-23 1975-04-21

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5044176A (ja) * 1973-08-23 1975-04-21

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6090541A (en) * 1997-04-18 2000-07-18 3M Innovative Properties Company Method and device for detecting bacteriophage using contrast-coloring and precipitable dyes

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Fricker et al. Aeromonas spp. in foods: a significant cause of food poisoning?
Brown et al. Chicken juice enhances surface attachment and biofilm formation of Campylobacter jejuni
Grabow et al. Inactivation of hepatitis A virus and indicator organisms in water by free chlorine residuals
Li et al. Effect of grape seed extract on human norovirus GII. 4 and murine norovirus 1 in viral suspensions, on stainless steel discs, and in lettuce wash water
Tortorello et al. Antibody-direct epifluorescent filter technique for rapid, direct enumeration of Escherichia coli O157: H7 in beef
Grabow, WOK, Coubrough, P., Nupen, EM & Bateman Evaluation of coliphages as indicators of the virological quality of sewage-polluted water
LeChevallier et al. Staphylococcus aureus in rural drinking water
Benoit et al. Methods for rapid separation and concentration of bacteria in food that bypass time-consuming cultural enrichment
IE69558B1 (en) Device and method for enhanced recovery and detection of microbial growth in the presence of antimicrobial substances
Humphrey et al. The isolation of Campylobacter jejuni from contaminated surfaces and its survival in diluents
Cornax et al. Application of direct plaque assay for detection and enumeration of bacteriophages of Bacteroides fragilis from contaminated-water samples
Aabenhus et al. Prevalence of Campylobacter concisus in diarrhoea of immunocompromised patients
Ali et al. READY-TO-EAT (RTE) STREET VENDED FRESH VEGETABLES
Puleo et al. Use of ultrasonic energy in assessing microbial contamination on surfaces
Farasat et al. Isolation and biochemical identification of Escherichia coli from wastewater effluents of food and beverage industry.
Agustín et al. Multispecies biofilms between Listeria monocytogenes and Listeria innocua with resident microbiota isolated from apple juice processing equipment
Yang et al. Cell age, suspending medium and metal ion influence the susceptibility of Escherichia coli O157: H7 to water-soluble maltose chitosan derivative
Stouthamer et al. Bacteriocin production by members of the genus Klebsiella
JPH03133399A (ja) バクテリオファージの検出方法
Waes et al. Usefulness of the benzalkon-crystal violet-ATP method for predicting the keeping quality of pasteurized milk
Fung et al. Evaluation of Fung double tube test for Clostridium perfringens and Easyphage test for F‐specific RNA coliphages as rapid screening tests for fecal contamination in recreational waters of Hawaii
Singh et al. Prevalence of multidrug-resistant Salmonella on ready-to-eat betel leaves (Paan) and in water used for soaking betel leaves in North Indian cities
JPH02110000A (ja) バクテリオフアージの検出法
JPH0239900A (ja) バクテリオフアージの検出方法
US6723526B1 (en) Composition for forming a dried lens-shaped pellet comprising albumin, starch, microorganisms and sugar and/or salt