JPH03127487A

JPH03127487A - 分散型ｅｌパネル

Info

Publication number: JPH03127487A
Application number: JP1264886A
Authority: JP
Inventors: Hideki Yamaguchi; 秀樹山口; Masaru Nikaido; 勝二階堂; Koji Itani; 井谷　孝治
Original assignee: Toshiba Corp; Toshiba Electronic Device Engineering Co Ltd
Current assignee: Toshiba Corp; Toshiba Development and Engineering Corp
Priority date: 1989-10-13
Filing date: 1989-10-13
Publication date: 1991-05-30

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は、照明用光源、表示素子、液晶表示装置等のバ
ックライトとしての補助光源等に使用される長寿命の分
散型ＥＬパネルに係り、特にその発光層の改良に関する
。

（従来の技術）従来の分散型Ｅｌ、パネルの一例を第３図に示す。

同図に示すように、表面にアルマイト層を形成したアル
ミニウム箔等からなる背面電極１上にシアノエチルプル
ラン、シアノエチルポバール等の有機誘電体２ａ中に、
チタン酸バリウム等の白色の無機誘電物質の粉末２ｂを
混合してなる反射絶縁層２、有機誘電体３ａ中に硫化亜
鉛蛍光体粒子３ｂと有機蛍光顔料３ｃを分散してなる発
光層３が積層形成されている。

一方、上記発光層３の反射絶縁膜２の反対面上には、上
記発光層３面との接触面側に透明電極を形成した高分子
フィルムからなる透明導電性フィルム４が積層されてい
る。そして透明導電性フィルム４および背面電極ｌの外
表面上に夫々、ナイロン６等からなる捕水フィルム５、
三弗化塩化エチレンを主成分とする防湿フィルム６が積
層されている。

このような分散型ＥＬパネルでは、透明導電フィルムの
支持体の高分子フィルムとして各種高分子フィルム中で
も比較的透湿バリアー性に優れたＰＥＴが使用されてい
るが、有機誘電体２ａおよび螢光体３ｂは吸湿により著
しく劣化し、発光特性を著しく損なう。そのため、防湿
フィルム６を、各種高分子フィルム、最も水分を通しに
くい三弗化塩化エチレンを主成分とする高分子フィルム
で構成し、また、その内側に捕水フィルム５を設けるこ
とで、防湿フィルム６を通過してきた微量水分を、高分
子フィルム４を通して発光層３に到達する前に捕らえる
二重の防湿構造をとっている。

しかしながら、このような、二重の防湿構造を採用する
ことで、この二重防湿構造に係るコストは、分散型ＥＬ
パネル全体のコストの約半分を占め、低価格化の障害と
なり、より広範な普及を妨げる原因となっていた。

このため、上述のような高価格化を招くこと無く耐湿性
を改善した分散型ＥＬバネが要望されていた。

（発明が解決しようとする課題）このように、従来の外皮フィルムに頼る防湿構造では、
コストの高価格化を招くだけでなく発光層内部が本質的
に耐湿性の改善された構造でないためこれを利用し分散
型ＥＬパネルでは発光層内部への水分の吸湿による劣化
が完全に防止しきれないという問題があった。

本発明は、上述した従来の問題を解決するためになされ
たもので、発光層内部の透湿性を著しく改善し、低価格
、長寿命の分散型ＥＬパネルを提供することを目的とす
るものである。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）本発明の分散型ＥＬパネルは、表面に反射絶縁層を形成
した背面電極と、少なくとも表面に透明導電薄膜を形成
した透明導電性フィルムからなる透明電極とを対向配置
し、これら背面電極および透明電極により発光層を狭持
して構成した分散型ＥＬパネルにおいて、前記発光層を
この内部に平均粒径０．５μｍ〜１０μｍの範囲の球状
の非溶融型シリコーン樹脂粉末を１，０〜２０．０重量
％の範囲で含有し構成したことを特徴とするものである
。

本発明で用いる非溶融型シリコーン樹脂粉末は、シロキ
サン結合により三次元的な網目構造を有するシリコーン
樹脂粉末であり、けい素に結合する有機基としては、メ
チル基、エチル基等に脂肪族炭化水素基、フェニレン基
等の芳香族炭化水素基、ビニル基を有する不飽和炭化水
素基等がある。中でもメチル基が望ましい。その他、シ
リコーン樹脂粉末の疎水性を損なわない範囲であれば各
種の変性シリコーン樹脂粉末を用いることもできる。

シリコーン樹脂は一般的には、初期縮合物を適当な溶剤
に溶かしたシリコーンワニスとして入手可能であるが、
本発明で使用するシリコーン樹脂は、溶剤を含ますよい
平均粒径０．５μｍ〜■０μｍの範囲、望ましくは、１
〜５μｍ範囲の粉末状であって、熱硬化を終えた実質的
に不溶、不融の物質である。

また、本発明で用いるシリコーン樹脂粉末の形状として
は、球状、特に下記式（１）で表される真球度ｆが０．
　８以上のものが好ましい。

ｆ＝　　　　　π　　　　　Ｄ旧工　　・・・・・・　
　（１）式中Ａは重合体粉末の断面積、Ｄ＋ｕｘは重合
体粉末の断面積、Ｄｍａｘは重合体粉末断面の最長径で
ある。真球度は発光層の透水性の改善には直接寄与しな
いが、発光層と透明導電フィルムをラミネートする際の
滑り性およびＥＬ素子の表面性に特に影響を与えるもの
である。

シリコーン樹脂粉末の平均粒径は０．５μｍ〜１０μｍ
１特に１μｍ〜５μｍの範囲が望ましい。

平均粒径が１０μｍを超える場合は、表面平坦性が不充
分になるとともに、発光層の透明性が悪化する。また、
平均粒径が０．５μｍ未満の場合、単分散の粒子を得る
ことが難しい。

本発明におけるシリコーン樹脂粉末の添加量は、有機誘
電体に対して１．０〜２０．０重量％とする必要があり
、好ましくは、３〜１８重量％である。添加量が１゜０
重量％未満では、発光層の透水性の改善が期待できず、
一方、２０重量％を超えると表面平坦性が低下し、また
フィルムの透明性が悪化し好ましくない。

（作用）本発明の分散型ＥＬバネにおいては、発光層中に平均粒
径０．５μｍ〜１０μｍの範囲の球状の非溶融シリコー
ン樹脂粉末を１，０〜２０．０重量％の範囲で含有させ
ているので発光特性を害することなく透水性を改善する
ことができ、コストの高い外皮フィルムの使用量を減ら
すことができ、低価格、長寿命の分散型ＥＬパネルを得
ることができる。

（実施例）以下、本発明の分散型ＥＬパネルの一実施例を図面を参
照して説明する。

第１図（ａ）に示すように、表面アルマイト層を形成し
たアルミニム箔よりなる背面電極２１上に、シアノエチ
ルプルランとシアノエチルポバールをジメチルホルムア
ミド（以下、ＤＭＦと称する）に溶解したものをバイン
ダー溶液とし、このバインダー溶液に平均粒径１μｍの
チタン酸バリウム粉末を分散させた反射絶縁層ペースト
をスクリーン印刷により印刷した後、Ｎ２雰囲気中、約
１２０℃、２時間の乾燥を行いＤＭＦを除去し、約３０
μｍの反射絶縁層２２を得た。

次いで、この反射絶縁層２２上に、平坦粒径１゜２μｍ
〜１．３μｍ１真球度０．８７〜０．９３の非溶融シリ
コーン樹脂粉末２３ａ（例えばトスパール１２０：東芝
シリコーン（株）製）を１０重量％添加したバインダー
溶液中に硫化亜鉛螢光体粉末２３ｂと有機螢光顔料２３
ｃを分散させた発光層ペーストをスクリーン印刷により
印刷し、Ｎ２雰囲気中、約１２０Ｃ，２時間の乾燥を行
いＤＭＦを除去し、約３０μｍの発光Ｒ２３を得た。

一方、透明導電性フィルム２４の透明電極には、第１図
（ｂ）に示すようにＡｇベーストをスクリーン印刷によ
り印刷後、熱硬化された集電体電極２５を形成し、この
集電体電極２５および背面電極２１の所定の位置にリン
青銅等からなる引き出し電極２６をＰＥＴテープ等で仮
止め固定する。

この後、熱ラミネータを用い、ロール表面温度１５０Ｃ
〜１７０Ｃ，線圧５〜１０　ｋｇ／　ｃｍ、送り速度１
０〜３０　ｃｍ／分の条件で、透明電極と発光層２３の
貼り合わを行う。

そして、以下第１表に示す組み合せのナイロン６よりな
る捕水フィルム２７および三弗化塩化エチレンよりなる
防湿フィルム２８を、ラミネートにより貼り合せた。

こうして得られた分散型ＥＬパネルを、４０℃、９５％
の高温・高湿下でｌｌ０Ｖ、５００Ｈｚを印加して寿命
試験を行った。この結果を第２図に示す。尚、同図にお
ける横軸は対数で示されている。

同図に示されるように、本発明の分散型ＥＬパネルは、
発光層２３の透水性が抑制された結果、吸湿による劣化
が抑えられ、長寿命であること、並びにコストに占める
割合が最も大きい三弗化塩化エチレンフィルムの厚さを
半分にしても従来品と同等の寿命が得られ、低価格が可
能となることが確認された。

また、本発明の分散型ＥＬパネルでは、輝度の向上が多
少認められた。これは、発光層中に添加した非溶融型シ
リコーン樹脂粉末による光散乱効果によると考えられる
。

［発明の効果］以上説明したように、本発明の分散型Ｅ　Ｌパネルは、
発光層に非溶融型シリコーン樹脂粉末を添加しであるの
で、透水性が抑えられ、寿命の延命化、低コスト化が図
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例の分散型ＥＴ、パネルの構造を説明する
模式図、第２図は本発明に係る発光層内の透湿性を改善
した分散型ＥＬパネルの寿命特性を示す図、第３図は従
来の分散型Ｅｌ、パネルの構造を説明する模式図である
。２（・・・・・・・・・・・・背面電極２４・・・・・
・・・・・・・透明導電性フィルム２２・・・・・・・
・・・・・反射絶縁層２５・・・・・・・・・・・・集
電体電極２３・・・・・・・・・発光層２６・・・・・・・・・・・・引き出し電極２３ａ・・
・・・・非溶融シリコーン樹脂粉末２７・・・・・・・
・・・・捕水フィルム２３ｂ・・・・・・螢光体２８・・・・・・・・・・・・防湿フィルム２３ｃ・・
・・・・有機螢光顔料

Claims

【特許請求の範囲】

　表面に反射絶縁層を形成した背面電極と、少なくとも
表面に透明電導薄膜を形成した透明導電性フィルムから
なる透明電極とを対向配置し、これら背面電極および透
明電極により発光層を狭持して構成した分散型ＥＬパネ
ルにおいて、前記発光層中に平均粒径０．５μｍ〜１０
μｍの範囲の球状の非溶融型シリコーン樹脂粉末を含有
したことを特徴とする分散型ＥＬパネル。