JPH03113040A - 部分二重ネット及びその製造方法並びに該ネットを使用した植生用ネット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は法面保護及び緑化に使用する植生用ネット及び
その製造方法に関する。

（従来の技術及びその問題点） 従来より法面の保護及び緑化については種々の工法、製
品が開発され、使用されている。

なかでも植生用ネットは（ａ）製品として規格を統一で
きる。（ｂ）法面全体を被覆して土砂の流口及び吹き付
は材料の流失を防止できる。

（Ｃ）安価でしかも短期間で施工できる等の利点を持ち
多くの法面保護工事に採用されてきている。

その中で肥料袋付きネットによる張芝として本願出願人
は、表裏２枚のネットを重ね合せ、縦方向適宜間隔毎に
表裏を編み込まないあるいは融着しない部分を設けて肥
料袋の収容部を形成したものに肥料袋を収容し、張芝を
添着した植生用ネットを考案し、実公昭５７−５２２０
４号として提案した。

ところがこの植生用ネットの場合、２重のネットで完全
な収容部を持つため肥料袋の安定性という点では優れて
いるが、２枚のネットが必要な為コストが非常に高くつ
く欠点があった。

また、ネット自体は収容部に収容された肥料袋を安定的
に保持するに足る目合いを持っていればよいものと特に
限定して考えてはいなかった。

しかしながら、実際に現場で法面に張設して施工してみ
ると、ネットの目合いが大きすぎる為、収容部に収容し
た肥料袋に直接日光が当たり、乾燥しやすい為、降雨時
には湿り、晴れれば乾（。

と急激に乾湿を繰り返して肥料分（特に窒素分）が当初
見込んだ期間よりかなり短期間の内に分解して溶脱して
しまう点が指摘されていた。

更に、ネットの目合いを一定に保つ為、経糸をくさり編
みにし、隣り合う経糸間を緯糸をくさり編みに挿入しつ
つ編織してネット組織を構成していたが、くさり編みに
することによって経糸に厚みが出ることから、ネ・ント
を地表面に張設しても、緯糸が完全には地表に密着せず
、地表面の二ローション防止効果は薄かった。

実はこの欠点を補っていたのはネットに添着された薄綿
あるいは張芝が降雨によって地表面へ落下することによ
ってエロージョンを防止していたのであり、ネット自体
のエロージョン防止効果はほとんど無かったのである。

上記した肥料袋の水分状態の安定の為、肥料袋の収容部
のみ、緯糸密度を密にすることも可能ではあったが、経
糸のくさり編みに挿入する緯糸の量が多くなることにな
り、ネット自体の地表面への密着性は更に損なわれるこ
とになり、更には肥料袋自体の密着性さえ損なわれ、根
本的な解決策とはなり得なかった。

一方、上記のタイプ以外にも本発明者等は、枚のネット
を適宜間隔毎に折り返して編み込むか融着して収容部を
形成する方法も可能であると考えでいた。

しかしながら、この方法によれば、確かに収容部を持っ
た一枚のネットを供給し得るものであるが、その製造工
程は、先ず一枚のネットを製造した上で、ネットを部分
的に折り返して強固に編み込む必要があり、２工程を必
要とし、また、編み込みの工程は手作業で行なう必要が
あり、その結果、労務費が非常に高くつき、生産性が低
い為、コスト的に非常に高価となり、トータルで考える
と２重ネットと同等のコストがかかる為、未だ市場へ姿
を見せたことはなかった。

そこで本発明者等は肥料袋付きネットによる張芝に使用
するネット自体の問題点につき、種々検討した結果、！
１機によって扁平な緯糸を密に且つ植生の成育を妨げな
い密度に編織することにより、上記した問題点を解決で
きるネットを供給できるとの知見を得、本発明に到達し
た。

Ｃ問題点を解決するための手段） 即ち本発明は、テープ状の緯糸を、横方向適宜間隔毎に
多数の経糸により、緯糸間隔３〜９本／インチとして絡
みおりで！ｉ織してなるネットの。

経糸の約半数を縦方向適宜間隔毎に緯糸より遊離させる
と共に、遊離させた経糸に前記緯糸を前記緯糸間隔と同
率に打ち込んで！！！ａしてなる部分二重ネット及びそ
の製造方法並びに該ネットを使用した植生用ネットであ
る。

（実施例１） 本発明の構成につき、更に詳細に実施例を上げながら説
明する。まず、ネットを構成する材料につき説明すると
、経緯糸として特に限定する必要はなく、動物性、植物
性、化学性、金属性等の腐蝕性あるいは耐腐蝕性の糸を
用いることができるが、本実施例では緯糸として、ポリ
エチレンとかポリプロピレンのフラットヤーン（２００
０〜３０００デニール）を用いる。経糸としては前記の
フラットヤーンと同質のモノフィラメント（４００〜５
００デニール）を用いる。

次に製造方法につき説明すると、上記した経緯糸を各々
織機にかけ、緯糸間隔３〜９本／インチとして、横方向
１０〜１００＋ａ■ごとに２本以上の多数の経糸で、一
重のネットな平織りあるいは絡み織り等で編織する。

この場合、テープ状の緯糸の幅が大きければインチあた
りの打ち込み数を減らし、小さければ増やせばよい。

また１幅広の緯糸を複数回折り畳んで細幅にした緯糸を
用いることも出来る。

そして１編織する時のネットの遮光率の目安としては約
５０％を目安にすることによって、肥料袋の水分状態を
安定させることができる。

次に縦方向適宜の長さに編織した後（通常は２０ｃ１１
〜８０ｃＩ１１程度）、第１図に示すようにネット組織
を形成する経糸（１）の約半数を緯糸より遊離させると
共に、遊離させた経糸に一重のネット組織部（３）と同
数の緯糸（２）（即ち３〜９本／インチ）を打ち込んで
編織する。この表裏二重に分離する部分を通常３〜１０
ｃ＋ｏ程度設けた後、再び一重のネットに復帰する。こ
れを繰り返して本発明の部分二重ネット（４）が完成す
る。

以上のようにして部分二重ネットを編織した後、第２図
に示すように、二重部分（収容部）に肥料袋（５）を収
容して１本発明の植生用ネット（９）が完成する。

更に、ネット表面に種子（７）、肥料（８）等の植生材
料を、直接あるいは薄綿（６）を介して、あるいは張芝
形式で貼着することができる。

尚、上記実施例１では争に肥料袋と言っているが、その
実施例としては、例えば、遅効性、緩効性、速効性肥料
の一種以上を無機質系あるいは有機質系保水材と混合し
て不織布の袋に投入したものあるいは、固形肥料を割布
で形成された袋に収容したもの等がある。

以上のように実施例で示された内容で構成された植生用
ネットを現場で使用するには、第４図に示すように、ネ
ットを法面（１２）に展張し、アンカー（１０）、止め
釘（１１）等で固定する。

（作用） 本発明の植生用ネットを構成するネットは、上記した構
成の為、テープ状の緯糸で肥料袋へ直接日光が当たるこ
とを防止し、且つ、肥料袋からの蒸散作用を抑制する。

しかも植生の成育を妨げない緯糸密度で編織されている
。

肥料袋はネットの二重部分に収容されており。

完全に安定するとともに、ネットによって押えられ、法
面に完全に密着する。

（発明の効果） 以上説明したように１本発明はテープ状の緯糸を、横方
向適宜間隔毎に多数の経糸により、緯糸間隔３〜９本／
インチとして絡みおりで編織してなるネットの、経糸の
約半数を縦方向適宜間隔毎に緯糸より遊離させると共に
、遊離させた経糸に前記緯糸を前記緯糸間隔と同率に打
ち込んで編織してなる部分二重ネット及びその製造方法
並びに該ネットを使用した植生用ネットであるから以下
のような効果を有する。

即ち１表裏二枚のネットを編み込んで製造していた従来
のネットに比較すると、−枚のネットである為、材料の
コストが約半分で製造できる。

また、テープ状の緯糸を密に且つ植生の成育を妨げない
密度で絡み織りで編織しである為、肥料袋へ直接日光が
当たるのを防止でき、肥料袋の水分状態が安定する為、
肥料養分の分解を防止して長期的に安定して肥料養分、
特に植生の旺盛な成育に必要な窒素弁を供給できる。

更に、テープ状の緯糸が地表面に密着し、且つ緯糸が横
方向に連続している為、従来の肥料袋付きネットによる
張芝では達成できなかったネット自体によるエロージョ
ン防止が可能となり、薄綿あるいは張芝によるエロージ
ョン防止効果と併せて完全な法面のエロージョン防止が
可能になったのである。

よって、低コストでありながら、法面のエロージョンの
防止と、肥料袋の法面への密着、そして肥料養分の長期
的な安定供給が可能なネットを供給できたのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の部分二重ネットの製造方法の一実施例
を示す平面図 第２図は本発明の植生用ネットの一実施例を示す平面図 第３図は本発明の植生用ネットの構造を示す部分斜視図 第４図は本発明の植生用ネットの使用状況を示す断面図
である。 図中　（１）は経糸、　（２）は緯糸、　（３）はネッ
ト組織、　（４）は部分二重ネット、（５）は肥料袋、
（６）は薄綿、　（７）は種子、（８）は肥料、　（９
）は植生用ネット、　　（１口）はアンカー、　　（１
１）は止め釘、　（１２）は法面である。 第 １図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）テープ状の緯糸を、横方向適宜間隔毎に多数の経糸
   により、緯糸間隔３〜９本／インチとして絡み織りで編
   織してなるネットの、経糸の約半数を縦方向適宜間隔毎
   に緯糸より遊離させると共に、遊離させた経糸に前記緯
   糸を前記緯糸間隔と同率に打ち込んで編織してなる部分
   二重ネット。 ２）一重のネットを編織するに際して、テープ状の緯糸
   を、横方向適宜間隔毎に多数の経糸により、緯糸間隔３
   〜９本／インチとして絡み織りで編織してなるネットの
   、経糸の約半数を縦方向適宜間隔毎に緯糸より遊離させ
   ると共に、遊離させた経糸に前記緯糸を前記緯糸間隔と
   同率に打ち込んで編織することを特徴とする部分二重ネ
   ットの製造方法。 ３）特許請求の範囲第１項の部分二重ネットの二重部分
   に肥料袋を収容してなる植生用ネット。 ４）ネットの少なくとも片面に種子、肥料、土壌改良材
   、保水材の一種以上を水溶性糊剤で貼着してなる、特許
   請求の範囲第３項記載の植生用ネット。 ５）ネットの少なくとも片面に薄綿を貼着し、種子、肥
   料、土壌改良材、保水材の一種以上を水溶性糊剤で貼着
   してなる、特許請求の範囲第３項記載の植生用ネット。 ６）ネットの少なくとも片面に種子、肥料、土壌改良材
   、保水材の一種以上を挟着した張芝を貼着してなる、特
   許請求の範囲第３項記載の植生用ネット。