JPH0311188A

JPH0311188A - 圧縮機

Info

Publication number: JPH0311188A
Application number: JP14805789A
Authority: JP
Inventors: Reki Sakashita; 坂下　歴
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1989-06-09
Filing date: 1989-06-09
Publication date: 1991-01-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は、圧縮機構部を駆動する回転軸の端部に潤滑油
を各部に供給するためのポンプが設けられた圧縮機に関
する。

（従来の技術）一般的なスクロール式圧縮機は第３図および第４図に示
されるような構造となっている。スクロール式圧縮機１
は図中に示される両端が閉鎖状態にある筒状の密閉容器
２によって、その外部本体が形成されている。

この密閉容器２内の上部にはスクロール圧縮機構部３が
設けられており、密閉容器２の下部には上記スクロール
圧縮機構部３を駆動する駆動モータ部４が設けられてい
る。上記スクロール圧縮機構部３は上記密閉容器２の内
壁面に固定された固定フレーム５内に構成されている。

この固定フレム５は上部固定フレーム５ａと下部固定フ
レーム５ｂとからなっており、上部固定フレーム５ａは
上記スクロール圧縮機構部３の固定′！Ａ６をかねてい
る。上記スクロール圧縮機構部３は固定具６と回転Ｂ７
とからなり、上記固定翼６は上部固定フレーム５ａから
なる第１鏡板６ａと、この第１鏡板６ａの下面に形成さ
れた渦巻状のラップ６ｂとを有している。また、上記回
転翼７は上記固定Ｗｔ６の下面に対向して設けられた第
２′ｉＡ板７ａと、この第２鏡板７ａの上面に形成され
た渦巻状のラップ７ｂとを有してなり、上記固定翼６と
回転翼７との間に上記ラップ６ｂ、７ｂに囲まれた三日
月形状の圧縮室を形成するようになっている。

上記固定翼６の中心部には圧縮室を解放する吐出口８が
形成され、この吐出口８の外側部には容積室９が形成さ
れ、さらに、この容積室９には密閉容器２を貫通して設
けられた吐出管１０が接続されている。

一方、上記回転翼７の下面には上記固定翼６の中心に対
して所定寸法ｄ分偏心してクランク構造１１が接続され
ている。このクランク構造１１は上記駆動モータ部４か
ら上方に延出された回転軸１２の上端に設けられている
ものである。

駆動モータ部４は密閉容器２の内壁面に固定されたステ
ータ４ａと、このステータ４ａの内側で回転する〇−タ
４ｂとからなり、このロータ４ｂの中心にて上記回転軸
１２の中途部が貫通され結合されている。

なお、上記回転軸１２は上ｔピ回転翼７とロータ４ｂと
の間で上記下部固定フレーム５ｂに形成された軸受部１
３に回転自在に支持されている。

また、上記回転軸１２には軸心方向に沿って第１給油孔
１４および第２給油孔１５が穿設されている。それぞれ
の給油孔１４．１５は中心からずれた位置に穿設されて
いるので、回転軸１２の回転により発生する遠心力で潤
滑油が上昇する性質をもっている。

このうち第１給油孔１４は上記軸受部１３に開口され、
この軸受部１３に矢印で示されるごとく給油し、また、
第２給油孔１５は回転軸１２の上端に開口して上記回転
！１！７とクランク構造１１の摺動部分に矢印で示され
るごとく給油するようになっている。

こうした給油孔１４．１５が穿設された回転軸１３の下
端にはポンプ装置１６が設けられている。

このポンプ装置１６は上記回転軸１３の下端にテーパが
つけられることで細径化部１７が形成されており、この
細径化部１７の先端にプレートをねじって形成された割
体１８が位置している。この割体１８は外縁部がポンプ
ケース１９に結合されており、このポンプケース１９は
上端が上記回転軸１２の端部に圧入状態で結合されてい
る。このポンプケースの１９の下端は密閉容器２内下部
に収容された潤滑油中に没した状態になっている。

ここで、上記潤滑油の油面はＬで示される位置にある。

また、上記回転軸１２の下端中央部には潤滑油中のガス
を外周部に放出するガス抜き孔２０が穿設されている。

このようなポンプ装置１６が設けられたスクロール式圧
縮機１は、上記ポンプケース１９を回転軸１２に対して
圧入により結合しているが、圧入加工においては、回転
軸１２を研磨仕上げする必要があり加工工数が多（なる
ものであった。また、ポンプケース１９はプレス加工で
製造するので、寸法公差管理幅が広く、安定した品質を
得ることが非常に困難であった。また、圧入時にはパリ
などが発生し摺動部には好ましくない結合ｔＩＩ造であ
った。

（発明が解決しようとする課題）圧縮機において、圧縮機構部を駆動する駆動モータ部の
回転軸端部にポンプ装置を設けたものには、回転軸の端
部にポンプケースを圧入する構造が用いられることがあ
るが、こうした構造は回転軸の高い加工精度が要求され
るとともに、圧入工程において摺動部近傍には望ましく
ないパリ等の発生が懸念されるものであり、品質の安定
や生産性および駆動時の信頼性において、望ましくない
構造であった。

本発明はポンプケースの結合構造において品質の安定、
生産性および駆動時の信頼性を高めることができる圧縮
機を提供することを目的とする。

〔発明の構成］（課題を解決するための手段）本発明は、密閉容器内に圧縮機構部とこの圧縮機構部を
回転軸を介して駆動する駆動モータ部とを設け、上記回
転軸に軸方向の給油孔を穿設し、ポンプケースの吸い込
み側が潤滑油中に没した状態でこのポンプケースを上記
回転軸の軸端に嵌合し、このポンプケース内に上記回転
軸の回転により上記給油孔に潤滑油を圧送するポンプ装
置を設け、上記回転軸の中途部周面に係合部を形成し、
上記ポンプケースの外側に嵌合して一端に上記係合部に
弾性的に係合する係合端を６し他端にポンプケースを支
持する支持部を有したポンプホルダを設けた圧縮機にあ
る。

（作　用）ポンプホルダにより回転軸とポンプケースを結合するこ
とにより、上記回転軸とポンプケースとはすきまばめ状
態で取り付けることができ、このすきまばめ状態のポン
プケースの外側からポンプホルダにより上記回転軸に弾
性的に係合して結合されており、回転軸とポンプケース
とのはめあい部分に要求される加工精度を低減すること
ができる。

（実施例）本発明に、おける一実施例を図面を参照して説明するが
、本実施例の実施対象物は第４図中に示されるスクロー
ル式圧縮機１であり、基本的構成は上述したものと同一
である。このため、改良点についてのみ第１図および第
２図を参照して説明する。

上記スクロール式圧縮機１の駆動モータ部４に設けられ
た回転軸１２には軸心方向に沿って第１給油孔１４およ
び第２給油孔１５が設けられている。さらに、この回転
軸１２の下端面には中心に開口され、また、この中心の
開口部に連通して周面に開口されたガス抜き孔２０が穿
設されている。

そして、この回転軸１２の下端部にはテーバ形状に形成
された細径化部１７が形成されている。

この細径化部１７の下端部にはポンプ装置１６としての
別体１８が位置している。この別体１８はプレートをね
じって形成されており、上記回転軸１２の下端部設けら
れたポンプケース２５の内側に結合されている。

このポンプケース２５は上記細径化部１７の形状に沿っ
て形成された座面２６と、この座面２６の上縁に延長さ
れた挿着管部２７と、上記座面２６の下縁に延長され上
記別体１８が結合されたポンプカバ一部２８とからなっ
ている。ここで、ポンプカバ一部２８は下端が吸込み側
として形成されており、密閉容器内に収容された潤滑油
内に没した状態になっている。上記挿着管部２７の内周
面は上記回転軸１２の下端の周面に形成された段差部１
２ａに緩やかに嵌合してすきまばめ状態に挿るされるよ
うになっている。また、この挿着管部２７の中途部には
、径方向からＮ通されて上記ガス抜き孔２０に連通する
貫通孔２９が穿設されている。このｌｉ通孔２９は上記
ガス抜き孔２０とほぼ同径に形成されている。また、上
記段差部１２ａの上部には回転軸１２の周面にわたって
例えば凹字形状の断面が連続する係合部３０が形成され
ている。

そして、上記ポンプケース３０の上記座面２６の外周部
にはポンプホルダ３１が設けられている。

このポンプホルダ３１は弾性材からなり、本体部が環状
に形成されて、上端部には周方向に等間隔で３つの係合
端３２が形成されている。この係合端３２は上記回転軸
１２の周面に形成された係合部３０に弾性的に係合する
ように内側に屈曲された凸状の係合構造を有している。

さらに、このポンプホルダ３１の本体部の周面には上記
ガス抜き孔２０、貫通孔２９に対応する位置に係止孔３
３が同心状に穿設されている。これら、ガス抜き孔２０
、貫通孔２９および係止孔３３には、径方向外側から貫
通孔を有して弾性的に圧入されるスプリングビン３４が
挿入され、各部品が周方向に回転しないようになってい
る。

また、上記ポンプホルダ３１の本体部の下端には上記ポ
ンプケース２５の座面２６に沿って折曲された３つの支
持部としての支持片３５が周方向に一定の間隔で設けら
れている。

このように形成されたポンプホルダ３１を設けることに
より、上記回転軸１２とポンプケース２５とのはめあい
構造がすきまばめ状、Ｉ！！であっても、十分に固定す
ることができる。つまり、係合部３０に対して係合端３
２が係合し、座面２６を支持片３５が上方に向けて押圧
することにより潤滑油をシールするともに確実に固定で
きる。さらに、ガス抜き孔２０に対してポンプケース２
５およびポンプホルダ３１を貫通したスプリングピン３
４を設けることで確実な回転防止ができる。

そして、上記回転軸１２が回転されると、別体１８が一
体的に回転され上記ポンプケース２５内で潤滑油が上昇
する。この上昇した潤滑油内に含まれるガスは上記ガス
抜き孔２０およびスプリングビン３４の内側を通過して
回転軸１２外に放出される。

また、圧送された潤滑油は第１および第２給油孔１４．
１５に供給され各摺動部に供給されるようになっている
。

これにより、従来構造では回転軸１２にポンプケースを
結合する場合に、その結合状態の品質を均一にするため
に加工精度を高めることが必要であった。このため、回
転軸１２を研磨仕上げや、ポンプケースのプレス加工の
品質管理がｆｆ１９になっていた。

本実施例によれば上述のような（ｆ磨仕上げや、高度の
品質管理を不要とし、製造工数を低減し、高い加工精度
を必要とせずに簡単に組み立てることができる。また、
完成後の品質も安定し信頼性の高いスクロール式圧縮機
を提供できる。また、すきまばめ状態なので圧入時にパ
リ等が発生することを防止できる。

なお、本発明は上記一実施例にのみ限定されるものでは
ない。例えば上記ポンプホルダ３１は上述の構造に限定
されず、係合部３０や係合端３２は例えばコイルスプリ
ングを利用した構造でもよく、弾性を有して固定できる
構造であれば上述の効果を１りることができる。また、
実施の対象となる圧縮機はスクロール式圧縮機であるが
これに限定されず、レシプロ式やロータリ弐等各種の圧
縮機に応用することができる。

〔発明の効果］回転軸とポンプケースとのはめあい部分はすきまばめと
することができるので寸法管理が従来構造に比較して容
易になる。これにより、高精度の加工が不要となり仕上
げ加工等の省略が可能となり、工数の低減を計ることが
できる。また、ポンプホルダは弾性的に両者を固定する
ので、加工精度による製品むらを吸収して安定した品質
を得ることができる。つまり、従来構造では加工不良が
発生した場合にははめあい部分がはずれることが懸念さ
れるが、本発明によれば、はめあい部分の品質を安定さ
せ運転時において信頼性の高い圧縮機を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明における一実施例のポンプ装置部分を示
す断面図、第２図は本発明における一実施例のポンプホ
ルダを示す斜視図、第３図は従来におけるポンプ装置部
分を示す断面図、第４図は従来のスクロール圧縮機の断
面図である。２・・密閉容器、３・・・スクロール圧縮機構部（圧縮
機構部）　４・・・駆動上−タ部、１２・・・回転軸、
１４・・・第１給油孔（給油孔）、１５・・・第２給油
孔（給油孔）、１６・・・ポンプ装置、１７・・・細径
化部、２５・・・ポンプケース、３０・・・係合部、３
１・・・ポンプホルダ、３２・・・係合端、３５・・・
支持片（支持部）。

Claims

【特許請求の範囲】

密閉容器と、この密閉容器内に設けられた圧縮機構部と
、上記密閉容器内に設けられて上記圧縮機構部を回転軸
を介して駆動する駆動モータ部と、上記回転軸に軸方向
に穿設された給油孔と、上記回転軸の軸端に嵌合され少
なくとも吸込側端が潤滑油中に没して設けられたポンプ
ケースと、このポンプケース内にあって上記回転軸の回
転力により上記給油孔に潤滑油を圧送するポンプ装置と
を備えた圧縮機において、上記回転軸の中途部周面に係
合部を形成し、上記ポンプケースの外側に嵌合して一端
に上記係合部に弾性的に係合する係合端を有し他端にポ
ンプケースを支持する支持部を有するポンプホルダを設
けたことを特徴とする圧縮機。