JP4415178B2 - スクロール流体機械及びその組立方法 - Google Patents

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Description

本発明は、密閉容器内に、圧縮機構部と、ロータ及びステータを有する駆動部と、前記ロータと一体に構成されたロータシャフトと、このロータシャフトを支持するためにロータと圧縮機構部との間に配置された主軸受と、この主軸受とはロータを挟んで反対側に配置された副軸受とを備えているスクロール流体機械及びその組立方法に関し、特に冷凍サイクルの作動流体を圧縮するスクロール圧縮機の組み立てに好適なものである。
電動機の両側に配置された複数の軸受(主軸受と副軸受)で支持されたロータシャフトを有するスクロール圧縮機の組立方法に関するものとして、特許第2886679号公報(特許文献1)に記載されたものがある。この文献記載のものでは、圧縮機組立時に、電動機ロータの一方に配置された上部軸受と、他方に配置された下部軸受の位置決め用の軸受案内部材(外部リング)と、電動機のステータとを、一体の組立治具(整合アーバ)を使用し、互いに正確な相対位置関係に保持した状態に保持して固定するようにしているため、シャフトを回転支持する複数の軸受と電動機のステータとの位置関係を高精度に組み立てることが可能である。上部軸受及び下部軸受を固定するための軸受案内部材を固定した後、ステータ内径に密着させる部分を有する上記組立治具(整合アーバ)を下方に抜き取る必要があり、このため前記軸受案内部材の内径は、ステータ内径よりも大きくなるように構成されている。
上記構造の組立方法では、軸受案内部材等を位置決めした後に、ロータシャフトや電動機ロータ等を挿入して組み立てる必要があった。特許文献1のものでは、偏心部分を持ったクランクシャフト(ロータシャフト)の偏心部分は偏心穴で構成されており、シャフトを支持する上部軸受(主軸受)の内部に収まっているため、電動機ロータを一体にしたクランクシャフトを、軸受案内部材(外側リング)の内周部を通過させて挿入することが可能であり、比較的容易に組み立てることができる。
特許第2886679号公報
しかし、上記従来技術のように、主軸受内部に偏心穴をもつ構造のものでは、主軸受の軸径が大きくならざるを得ず、機械摩擦損失を必要以上に増大させる。
機械摩擦損失を低減するには偏心部分が偏心穴ではなく、ピン状にすることで、主軸受部分の軸径を低減することが可能である。しかし、ピン状の偏心軸部を有するクランクシャフト(ロータシャフト)にすると、ピン部がロータシャフトの外径部より更に外径方向に出っ張るため、ロータシャフトを主軸受部に下方から挿入することはできなくなり、特許文献1に記載の組立方法を採用することは困難である。即ち、電動機ロータを取り付けない状態で、シャフトを主軸受に上方から挿入し、一方、電動機のロータは軸受案内部材(下部軸受)の方向から挿入する必要があるので、電動機のロータをシャフトに焼き嵌めなどの方法で固定する作業をステータの内部で行なわなければならないという問題がある。
本発明の目的は、主軸受部での機械摩擦損失を低減できると共に、ロータシャフトの挿入組立作業を容易にできるようにして、組立精度も向上できるようにすることにある。
上記目的を達成するため、本発明は、円筒状のケーシングを有する密閉容器内に、流体を圧縮又は膨張させるための固定スクロール及び旋回スクロールをもつ圧縮機構部と、この圧縮機構部の旋回スクロールを駆動するためのロータ及びステータを有する駆動部と、前記ロータと一体に構成され前記旋回スクロールと接続されるロータシャフトと、このロータシャフトを支持するためにロータと圧縮機構部との間に配置された主軸受と、前記ロータシャフトの前記主軸受とはロータを挟んで反対側に配置された副軸受とを備えたスクロール流体機械において、前記副軸受は、前記ケーシングに円弧状の案内面を有する支持部材を介して取付けられ、且つその支持部材の案内面内径をDi、前記ステータの内径をDs、前記ロータの外径をDrとしたとき、
Dr<Di<Ds
の関係を満たすように構成し
且つ、前記支持部材の内面は、径がDiの円弧状部分で形成された複数の案内面と、これら複数の円弧状案内面の間でかつ該案内面より外径側に形成され組立治具をステータ内面に位置決めするための組立治具の嵌合面を挿入するための複数の逃げ部(切欠部)とを有する構成としたものである。
また、前記案内面内径Diと、ステータ内径Ds及びロータ外径Drとの関係が、
Dr<Di<Ds−(Ds−Dr)/2
となるように構成すると、ロータのシャフトへの挿入組立時に前記案内面をガイドとして容易に挿入が可能となる。
なお、前記副軸受を嵌合固定する前記支持部材の案内面を、1つの円周の一部で構成し、該支持部材の案内面以外の部分を全て、前記案内面を含む円の径Diの部分より外側になるような逃げ部に形成するようにしても良い。前記案内面及び逃げ部の数を周方向に3個或いはそれ以上に構成することにより、シャフトの下部を受ける副軸受を3方向以上から支持できるので、副軸受の安定した保持が可能となる。
更に、上記スクロール流体機械は、ロータシャフトの一端部側に偏心部であるクランクピン部を有し、該クランクピン部に前記圧縮機構部を構成する旋回スクロール部材を係合し、圧縮機構部は前記旋回スクロール部材と固定スクロール部材により冷凍サイクルの作動冷媒を圧縮するものに適用することが好適である。
上記目的を達成するための他の特徴は、密閉容器内に、圧縮機構部と、この圧縮機構部を駆動するためのロータ及びステータを有する駆動部と、前記ロータと一体に構成され前記圧縮機構部と接続されるロータシャフトと、このロータシャフトを支持するためにロータと圧縮機構部との間に配置された主軸受と、前記ロータシャフトの前記主軸受とはロータを挟んで反対側に配置された副軸受とを備えたスクロール流体機械の組立方法において、円筒状のケーシング内に駆動部を構成するステ−タを固定し、次に、前記圧縮機構部を構成するフレームを前記ケーシングにおけるステータの一方側に挿入すると共に、前記副軸受を前記ケーシングに支持するための部材であって、内径が前記ステータの内径よりも小さく且つ前記ロータの外径よりも大きい案内面を有する支持部材を前記ケーシングにおけるステータの他方側に挿入し、中央部に前記ステータ内面に嵌合される嵌合面を有し、一方端側には前記フレームを位置決めするための嵌合面を備え、他方端側には前記副軸受支持部材を位置決めする嵌合面を備える組立治具であって、この組立治具の中央部に設けられた前記嵌合面は、ステータ内面半径と略同一の半径を有する複数の円弧状部分で構成され、前記支持部材にはこの円弧状嵌合面が通過できる逃げ部を形成していて、前記組立治具を前記支持部材側からケーシング内に挿入し、この組立治具を使用して前記ステータに対する前記フレーム及び支持部材の位置決めをした後、これらフレーム及び支持部材を前記ケーシングに固定し、次に、前記組立治具を前記支持部材の側からケーシング外に抜き取り後、ロータシャフトをフレーム側からケーシング内に挿入して主軸受で支持し、その後バランスウェイト及び駆動部を構成するロータを前記ロータシャフトに支持部材側から挿入して該シャフトに固定し、その後、副軸受を前記支持部材に固定して前記ロータシャフトの下部を支持させるようにしたスクロール流体機械の組立方法にある。
本発明によれば、副軸受を、円弧状の案内面を有する支持部材を介して密閉容器ケーシングに取付けるようにし、且つその支持部材の案内面内径をDi、ステータの内径をDs、ロータの外径をDrとしたとき、「Dr<Di<Ds」の関係を満たすように構成しているので、副軸受をケーシングに適正かつ容易に組み付けることができる。その結果、ロータシャフトの軸心と軸受の軸心の同軸度を高精度に保って組み立てることができるので、軸受の寿命低下を防止し、高信頼性を確保できる。また、主軸受中心と副軸受中心の同軸度を高精度に保って組み立てることができることから、旋回スクロールと固定スクロールの位置関係を良好に保ち、接触等による性能低下を防止して高性能化できる。更に、ロータをシャフトに挿入して組み立てる際、支持部材の案内面をガイドとしてロータを挿入できるから、ガイドゲージ等を用いることなく容易に組立が可能となる効果もある。
また、本発明によれば、前記支持部材の内面は、径がDiの円弧状部分で形成された複数の案内面と、これら複数の円弧状案内面の間でかつ該案内面より外径側に形成され組立治具をステータ内面に位置決めするための組立治具の嵌合面を挿入するための複数の逃げ部(切欠部)とを有するようにしているので、スクロール流体機械組立時の組立治具を前記逃げ部を介して容易にステータ内部に挿入可能となる。また、逃げ部を設けることで、高精度の加工が要求される案内面の加工を少なくできる効果もある。

本発明の実施形態を、図1〜図6を用いて説明する。
図1は本実施形態のスクロール圧縮機の全体構成を示す縦断面図で、密閉容器6内には、圧縮機構部12、駆動部17、副軸受部22を内蔵した構造となっている。密閉容器6は、筒状のケーシング3とその両側開口端を塞ぐように上キャップ1及び下キャップ2を溶接して構成されている。なお、上キャップ1には吸入パイプ4が、ケーシング3には吐出パイプ5が設けられている。
圧縮機構部12は、鏡板に渦巻状のラップを立設した固定スクロール7、鏡板に渦巻状のラップを立設させて固定スクロール7に噛合う旋回スクロール8、旋回スクロール8の自転を防止するオルダムリング9及びフレーム10等から構成されている。旋回スクロール8は、そのラップ反対側にボス部が形成され、そのボス部にシャフト11の上端が同心状に係合された状態で、固定スクロール7とフレーム10との間に旋回可能に挟持されている。オルダムリング9は、旋回スクロール8とフレーム10との間に挟持され、フレーム10により支持されている。固定スクロール7にはその外周部に吸入口7a、その中央部には吐出口7bが設けられ、この固定スクロール7と旋回スクロール8のラップの噛合わせにより、圧縮作動室が形成される。固定スクロール7にはその鏡板外周部にフランジ面が設けられ、ボルト等によってフレーム10に固定され、圧縮作動室は実質的な密閉空間を形成するようになっている。圧縮作動室は、旋回スクロール8の旋回運動に伴い外周部から中心部に移るにつれて、その体積が減じられるように構成されている。フレーム10は、後述する組立方法を用いて位置決めされ、ケーシング3に溶接等で固定されている。
駆動部(モータ)17は、焼き嵌め等によりケーシング3に固定された環状のステータ13と、このステータ13の内径より小さな外径を有しロータシャフト11に焼き嵌め等による固着されたロータ14から構成されている。ロータシャフト11には、内部(軸心部)に上下両端面に開口する給油孔11aが形成され、また旋回スクロール8の旋回運動に伴って生じる不釣り合い力を相殺して圧縮機の振動を低くするための平衡部品であるバランスウェイト15が焼き嵌め等の手段で一体に取り付けられている。ロータシャフト11は、その上部外周がフレーム10に設けられた主軸受16によって回転自在に支持され、ロータ14より下部の外周が副軸受フレーム18に設けた副軸受19によって回転自在に支持されている。
なお、密閉容器6下部の潤滑油20は、圧縮機の運転に伴って生じる差圧により、シャフト11の下端に開口した給油孔を経由して圧縮機構部12へ供給され、主軸受16や圧縮作動室(旋回スクロールと固定スクロールの噛み合い部)等へ流入する。
副軸受部22は、シャフト11の下端部近傍に配置された副軸受19と、副軸受19を保持する部材である副軸受フレーム18と、副軸受フレーム18を固定する支持部材(軸受案内部材)21等からなっている。支持部材21はその内面に円弧状の案内面(嵌合面)が加工されており、この支持部材21の円弧状案内面の少なくとも一部は、前記副軸受フレーム18の少なくとも一部と嵌合している。また、前記支持部材21は、後述の組立方法を用いて位置決めされながら、ケーシング3に溶接等で固定されている。
図2は本実施形態における圧縮機を構成する要素の寸法説明図である。図において、Drはシャフト11の中間部に焼き嵌め等により固定される筒状ロータ14の外径、Dsはケーシング3にあらかじめ焼き嵌め等により固定される環状のステータ13の内径、Diは副軸受フレーム18と嵌合するための円弧状案内面を有する支持部材21の最小の内径、即ち円弧状案内面或いは嵌合面の直径である。なお、ステータ13とロータ14からなるモータ(駆動部或いは電動機)が最高効率を達成するためには、ステータ13とロータ14との間の隙間である(Ds−Dr)/2をできるだけ小さく、且つ全周にわたって均一になるように構成する必要がある。
次に、上述した本実施形態のスクロール圧縮機の組立方法について図3〜図6により説明する。本実施形態での組立方法では、組立冶具23を用いる。
まず、図3に示すように、モータを構成するステータ13をケーシング3に焼き嵌め等により固定する。一方、フレーム10の軸心部には主軸受16を圧入等により固定する。なお、フレーム10の軸心部の下端面はフレーム10の軸心に垂直となるように平面度を保たれるように製作され、またフレーム10の軸心部の下部内周面はフレーム10の軸心に同軸上になるように加工を施されている。次に、主軸受16を内蔵したフレーム10をケーシング3の上方から挿入し、また下部の副軸受部22を支持するための支持部材(軸受案内部材)21をケーシング3の下方から挿入する。
前記支持部材21には、径がDiの円弧状部分で形成された複数の案内面(副軸受フレーム18との嵌合面)21aと、この複数の円弧状案内面21aの間に形成された複数の逃げ部(切欠部)21bが形成されている(図5参照)。
前記組立冶具23の中間部には、中心軸からの距離が、支持部材21の案内面21aよりも小さい円弧状の面23aと、中心軸からの距離がステ−タ23内周の半径と略同一に形成されステ−タ内周面と嵌合する複数の円弧状の嵌合面23bが形成されている。
前記組立冶具23は、複数の前記円弧状嵌合面23bが前記支持部材21の逃げ部21bを通過するようにして、ケーシング3の下方から挿入され、ステータ内周面と嵌合される。このように、組立冶具23中間部の複数の円弧状嵌合面23bがステータ13の内面と面接触することにより、組立冶具はその径方向の位置が決定される。また、組立冶具23の上部には、フレーム10の軸心部の下部内周面と同径に加工され、フレーム下部内周面と嵌合する面23cと、フレーム10を軸方向に支持する面23dも形成されており、これによりステータ13に対するフレーム10の位置決めをすることができる。
図4は、図3におけるA−A断面図である。ステータ13の内周面と組立治具23の中間部の嵌合面23bとが面接触することにより、組立治具23は、ケーシング3に焼き嵌め固定されているステータ13の軸心と同軸に位置決めされる。なお、組立治具23の中間部を、径方向に変化できるコレット構造としてステータ内面に押圧し、径方向位置が決定されるように構成しても良い(この場合には、前記コレット構造の部分が、支持部材21を通過時、案内面21aの内径より小さく縮小させた状態にすることにより、前記支持部材に逃げ部21bを形成する必要はなくなる。)
図5は、図3におけるB−B断面図である。支持部材(軸受案内部材)21は、複数の円弧状部分21aで副軸受部22を構成する副軸受フレーム18の嵌合面と嵌合する。この嵌合面直径(円弧状部分21aで構成される案内面直径)は、図2に示すDiである。また、ステータ13内径Dsの略1/2の半径をもつ組立治具23の中間部円弧状嵌合面23bを、ケーシング3下方から、支持部材21の中央開口部を通過させてステ−タ内まで挿入できるようにするため、前記逃げ部21bが形成されているが、この逃げ部21bは、例えば図に示すように、平面部の組合せで構成されている。逃げ部21bの深さは、軸中心からDs/2以上の距離を保つように形成されている。この結果、ステータ13内径Dsの略1/2の半径をもつ組立治具23の中間部円弧状嵌合面23bを、支持部材21の前記逃げ部21bから通過させてステ−タ位置まで挿入可能となる。
組立治具23が挿入されると、図4に示すように、組立治具23の嵌合面23bがステータ13と接触し、組立冶具23の径方向位置が決められる。組立治具23の下部には、図3に示すように、支持部材21の案内面直径Diと略同径に加工されている嵌合面23eと、支持部材21の軸方向の位置を決める支持面23fを有しており、支持部材21は組立冶具23の嵌合面23eと支持面23fにより、ステータ13に対する径方向の位置及び軸方向の位置が決められる。
ケーシング3の上方から挿入されるフレーム10は、組立治具上部の嵌合面23c及び支持面23dにより、その径方向位置及び軸方向位置が決められる。
上記のように、フレーム10及び支持部材21の位置決めが完了した状態で、ケーシング3の側面から、これらフレーム10及び支持部材21を溶接等により固定する。
図6は、フレーム10及び支持部材21をケーシング3に溶接した後の図である。フレーム10及び支持内部材21をケーシング3へ溶接後、組立治具23はケーシング3の下方から抜き取られ、次にロータシャフト11がケーシング3の上方から挿入され、ロータシャフトの上部は主軸受16で支持される。このシャフト11の挿入後、該シャフト11に、ケーシング3の下方から、バランスウェイト15及びロータ14が挿入される。外径Drのロータ14は、内径Diの支持部材21の中央開口部から、案内面21aをガイドとして挿入される。その後、バランスウェイト15及びロータ14は焼き嵌め等によりシャフト11に固定される。
支持部材21の案内面21aとロータ14の外径との隙間をより小さくした方が、ロータ挿入中のシャフト11の傾きを抑えることができ、ロータ14をシャフト11に挿入し易くなる。即ち、案内面直径Diとロータ外径Drとの寸法差をできるだけ小さくした方が、挿入中におけるシャフト傾きを抑えられる。そこで、作業性をより向上させるためには、
Dr<Di<Ds−(Ds−Dr)/2
の関係を満足させるように構成すると良い。
ロータ14をシャフト11に固定後、オルダムリング9、旋回スクロール8及び固定スクロール7が組み込まれ、圧縮機構部12が組み立てられる。圧縮機構部12の組立後、副軸受19を内蔵した副軸受フレーム18を支持部材21の案内面21aに嵌合させて、ボルト等により支持部材21に固定し、この副軸受19でシャフト11の下部を支持させる。
最後に、ケーシング3に、密閉容器を構成する上キャップ1及び下キャップ2を溶接して取り付ける。
以上述べた通り、本実施形態における組立方法によれば、ロータを支持部材の案内面をガイドとしてシャフトに挿入できるから、ピン状の偏心軸部を有するロータシャフトを使用したスクロール圧縮機の組立を、容易且つ高精度に行うことができる。
本発明のスクロール流体機械の実施形態を説明する全体縦断面図。 本実施形態における圧縮機を構成する要素の寸法説明図。 本実施形態における圧縮機の組立方法を説明する縦断面図。 図3のA−A断面図。 図3のB−B断面図。 フレーム及び支持部材をケーシングに溶接後の組立方法を説明する縦断面図。
符号の説明
1…上キャップ、2…下キャップ、3…ケーシング、4…吸入パイプ、5…吐出パイプ、6…密閉容器、7…固定スクロール、7a…吸入口、7b…吐出口、8…旋回スクロール、9…オルダムリング、10…フレーム、11…ロータシャフト、11a…給油口、12…圧縮機構部、13…ステ―タ、14…ロータ、15…バランスウェイト、16…主軸受、17…駆動部(モータ)、18…副軸受フレーム、19…副軸受、20…潤滑油、21…支持部材(軸受案内部材)、21a…案内面(円弧状部分)、21b…逃げ部(切欠部)、22…副軸受部、23…組立冶具、23b…嵌合面。

Claims (6)

  1. 円筒状のケーシングを有する密閉容器内に、流体を圧縮又は膨張させるための固定スクロール及び旋回スクロールをもつ圧縮機構部と、この圧縮機構部の旋回スクロールを駆動するためのロータ及びステータを有する駆動部と、前記ロータと一体に構成され前記旋回スクロールと接続されるロータシャフトと、このロータシャフトを支持するためにロータと圧縮機構部との間に配置された主軸受と、前記ロータシャフトの前記主軸受とはロータを挟んで反対側に配置された副軸受とを備えたスクロール流体機械において、
    前記副軸受は、前記ケーシングに円弧状の案内面を有する支持部材を介して取付けられ、且つその支持部材の案内面内径をDi、前記ステータの内径をDs、前記ロータの外径をDrとしたとき、
    Dr<Di<Ds
    の関係を満たすように構成し
    且つ、前記支持部材の内面は、径がDiの円弧状部分で形成された複数の案内面と、これら複数の円弧状案内面の間でかつ該案内面より外径側に形成され組立治具をステータ内面に位置決めするための組立治具の嵌合面を挿入するための複数の逃げ部(切欠部)とを有する
    ことを特徴とするスクロール流体機械。
  2. 請求項1において、前記案内面内径Diと、ステータ内径Ds及びロータ外径Drとの関係が、
    Dr<Di<Ds−(Ds−Dr)/2
    となるように構成したことを特徴とするスクロール流体機械。
  3. 円筒状のケーシングを有する密閉容器内に、流体を圧縮又は膨張させるための固定スクロール及び旋回スクロールをもつ圧縮機構部と、この圧縮機構部の旋回スクロールを駆動するためのロータ及びステータを有する駆動部と、前記ロータと一体に構成され前記旋回スクロールと接続されるロータシャフトと、このロータシャフトを支持するためにロータと圧縮機構部との間に配置された主軸受と、前記ロータシャフトの前記主軸受とはロータを挟んで反対側に配置された副軸受とを備えたスクロール流体機械において、
    前記副軸受は、前記ケーシングに円弧状の案内面を有する支持部材を介して取付けられ、且つその支持部材の案内面内径をDi、前記ステータの内径をDs、前記ロータの外径をDrとしたとき、
    Dr<Di<Ds
    の関係を満たすように構成し、
    前記副軸受を嵌合固定する前記支持部材の案内面は、1つの円周の一部で構成され、該支持部材の案内面以外の部分を全て、前記案内面を含む円の径Diの部分より外側になるような逃げ部に形成されていることを特徴とするスクロール流体機械。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記ロータシャフトの一端部側には偏心部であるクランクピン部を有し、該クランクピン部に前記圧縮機構部を構成する旋回スクロール部材を係合し、圧縮機構部は前記旋回スクロール部材と固定スクロール部材により冷凍サイクルの作動冷媒を圧縮するものであることを特徴とするスクロール流体機械。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、前記案内面及び逃げ部の数はそれぞれ周方向に3個以上設けたことを特徴とするスクロール流体機械。
  6. 密閉容器内に、圧縮機構部と、この圧縮機構部を駆動するためのロータ及びステータを有する駆動部と、前記ロータと一体に構成され前記圧縮機構部と接続されるロータシャフトと、このロータシャフトを支持するためにロータと圧縮機構部との間に配置された主軸受と、前記ロータシャフトの前記主軸受とはロータを挟んで反対側に配置された副軸受とを備えたスクロール流体機械の組立方法において、
    円筒状のケーシング内に駆動部を構成するステ−タを固定し、
    次に、前記圧縮機構部を構成するフレームを前記ケーシングにおけるステータの一方側に挿入すると共に、前記副軸受を前記ケーシングに支持するための部材であって、内径が前記ステータの内径よりも小さく且つ前記ロータの外径よりも大きい案内面を有する支持部材を前記ケーシングにおけるステータの他方側に挿入し、
    中央部に前記ステータ内面に嵌合される嵌合面を有し、一方端側には前記フレームを位置決めするための嵌合面を備え、他方端側には前記副軸受支持部材を位置決めする嵌合面を備える組立治具であって、この組立治具の中央部に設けられた前記嵌合面は、ステータ内面半径と略同一の半径を有する複数の円弧状部分で構成され、前記支持部材にはこの円弧状嵌合面が通過できる逃げ部を形成していて、前記組立治具を前記支持部材側からケーシング内に挿入し、この組立治具を使用して前記ステータに対する前記フレーム及び支持部材の位置決めをした後、これらフレーム及び支持部材を前記ケーシングに固定し、
    次に、前記組立治具を前記支持部材の側からケーシング外に抜き取り後、ロータシャフトをフレーム側からケーシング内に挿入して主軸受で支持し、その後バランスウェイト及び駆動部を構成するロータを前記ロータシャフトに支持部材側から挿入して該シャフトに固定し、
    その後、副軸受を前記支持部材に固定して前記ロータシャフトの下部を支持させるようにしたことを特徴とするスクロール流体機械の組立方法。
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