JPH0310934Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は繊維製品用塵取具に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

衣服用塵取具として、基板上に、一面に粘着剤
層を有する粘着テープをその粘着剤層を表側にし
て複数枚積層した積層体を支持した衣服用塵取具
がある。

上記従来の衣服用塵取具は、粘着テープ積層体
上に、基板の一端にヒンジ連結した覆い板を重ね
てあり、使用の際は覆い板を反転してこれを把柄
として握り、積層体の表面で衣服の汚れ部を軽く
叩くことで衣服表面の汚れ（塵）が積層体表面の
粘着剤層に付着する。

表面の粘着剤層に塵が沢山付着して接着能力が
低下すると表面側の粘着テープを剥離除去するこ
とで新しい粘着剤層が表面に現われる。

〔考案が解決しようとする問題点〕

上記従来の衣服用塵取具は、粘着テープ積層体
を覆う覆い板を把柄とするものであるから、必ず
しも使い易いとは言い難いものであると共に、こ
の塵取具は粘着面が一面のみであるために早期に
表面の粘着テープを剥離する必要がある。

この考案は上記従来の衣服用塵取具の問題点を
解決しようとするもので、その目的とするところ
は、基板自体を指先で持ち得ると共に持ち易く、
且つ基板の両面に粘着剤層があつて塵取り効率が
よい、衣服も含む繊維製品用塵取具とするにあ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の問題点を解決するために、この考案は基
板を可撓性ある長方形２枚が重なり両端が相手板
部と互いに連結し、且つ長さ方向中央部で対向面
間に支え板を介在して両板部を外側に弧状に撓ま
せたものとし、両板部の外面には粘着テープを複
数層巻き付けこの積層体には離型性カバーを着脱
自在に装着した繊維製品用塵取具としたものであ
る。

〔実施例〕

第１図は本考案に係る繊維製品用塵取具の一例
の分解図、第２図はその結合した図であり、１は
基板、２は粘着テープの積層体、３は粘着テープ
積層体を覆うカバーである。

基板１は幅が約５cm、長さが13cm前後の面積の
板紙を素材としてこれを２つ折りして遊離端を連
結した状態で重なる両板部４ａ，４ｂ間に支え板
紙５を介在して両板部を対向外側に弧状に湾曲さ
せてある。

粘着テープの積層体２は前記基板１の外表面
に、表側に粘着剤層６を有し裏側は離型性である
粘着テープ７を、その粘着剤層６を表側にして複
数層に巻き付けてある。

カバー３はプラスチツク又はセルロイドの薄板
からなり、基板１（積層体２）の両表面を別々に
覆う２個にしてあり、裏面には粘着テープの粘着
剤層に粘着することがないように離型処理が施こ
してある。８はカバー３の両側縁に連成した、基
板への係止片であるが両端縁に係止片を連成する
こともできる。

なお、カバー３の両端縁は粘着テープの切断に
使用できる。

第３図は基板１ａ及び支え板５ａが一体のプラ
スチツク成形品としたものを示し、第４図も基板
１ｂ及び支え板５ｂをプラスチツクの成形品とす
ると共に、支え板５ｂの一端は基板１ｂ側にヒン
ジ部９を介して接続してあるが、他端は切離して
あつて、矢印で示す方向に伏倒自在であり、支え
板を伏倒すると第５図のように基板１ｂは扁平状
となる復元性がある。

この衣服、又はカーペツト、ソフア等の繊維製
品とし、使用に際して一面又は両面のカバー３を
外して基板の両側縁を一方の手の親指と、中指や
人差し指等で持ち、粘着テープ積層体２の表面で
繊維製品表面の汚れた部分を軽く押えることで、
繊維製品に付着した塵が粘着剤層に粘着して取ら
れ、積層体表面に塵が沢山付着して粘着能力が消
失した際は表層の粘着テープを剥離して切除す
る。

〔効果〕

この考案の繊維製品用塵取具としたことによ
り、以下に述べるような効果がある。

(1) 基板は可撓性がある長方形２枚の板部が重な
つて両端が相手板部と連結した形態で両板部の
長さ方向中央部で両板部間に介在した支え板に
より、両板部は対向外側に弧状に撓んでいるの
で、握り付き吸取器のようにその円弧面を繊維
製品表面の湾曲面に添わせながら押えることが
できる。

(2) 基板は前記した形状であるから、基板の両側
縁に指を添えて持つことができて塵取り操作が
容易にできる。

(3) 基板をプラスチツクの成形品とし且つ支え板
を起伏自在としたことにより、支え板を伏倒し
て扁平嵩低とすることができ、バツグ等に収納
しての携行が容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る繊維製品用塵取具の一例
の分解斜視図、第２図は同上の結合状態の側面
図、第３図第４図は他例の塵取具の側面図、第５
図は第４図の塵取具の携帯用形態にした状態の側
面図である。 １，１ａ，１ｂ……基板、２……粘着テープ積
層体、３……カバー、４ａ，４ｂ……板部、５，
５ａ，５ｂ……支え板、６……粘着テープ７の粘
着剤層、８……カバーの係止片、９……ヒンジ
部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 基板上に、一面に粘着剤層をそなえ他面は離
   形性を有する粘着テープをその粘着剤層を表側
   にして複数枚積層した積層体を支持した衣服用
   塵取具において、前記基板は可撓性ある長方形
   ２枚の板部が重なつて両端が相手板部と互いに
   連結し且つ長さ方向中央部で対向面間に支え板
   を介在して両板部を対向外側に弧状に撓ませた
   ものとし、両板部の外面には粘着テープを複数
   層巻きつけこの積層体には裏面が離型性を有す
   るカバーを着脱自在に装着したことを特徴とす
   る繊維製品用塵取具。 (2) 前記両基板部間の支え板は一端を一方の基板
   部にヒンジ部で連結し伏倒自在とした実用新案
   登録請求の範囲第１項記載の繊維製品用塵取
   具。 (3) 前記基板並びに支え板はプラスチツクの成形
   品とした実用新案登録請求の範囲第１項又は第
   ２項記載の繊維製品用塵取具。