JPH0284957A - 吸水性材料 - Google Patents

吸水性材料

Info

Publication number
JPH0284957A
JPH0284957A JP63238312A JP23831288A JPH0284957A JP H0284957 A JPH0284957 A JP H0284957A JP 63238312 A JP63238312 A JP 63238312A JP 23831288 A JP23831288 A JP 23831288A JP H0284957 A JPH0284957 A JP H0284957A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zeolite
ions
antibacterial
water
metal ions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63238312A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Yamamoto
山本 達雄
Shinji Uchida
眞志 内田
Yasuo Kurihara
靖夫 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHINAGAWA NENRYO KK
SHINANEN NEW CERAMIC KK
Shinagawa Fuel Co Ltd
Original Assignee
SHINAGAWA NENRYO KK
SHINANEN NEW CERAMIC KK
Shinagawa Fuel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHINAGAWA NENRYO KK, SHINANEN NEW CERAMIC KK, Shinagawa Fuel Co Ltd filed Critical SHINAGAWA NENRYO KK
Priority to JP63238312A priority Critical patent/JPH0284957A/ja
Publication of JPH0284957A publication Critical patent/JPH0284957A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は本来の吸水性を損なわずに抗菌、防黴並びに防
藻能を有し、かつ人体に対する安全性に優れる吸水性材
料に関し、更に詳しくは、抗菌性金属イオンを保持して
いるゼオライトを分散させてなる抗菌性ならびに防黴性
を持つ吸水性材料に関するものである。
[従来の技術] 吸水性樹脂は自重の数百倍から千倍もの水を吸収し、し
かも−旦水を吸収して膨潤したヒドロゲル(I水性架橋
重合体)は、多少の圧力に対しても離水しないという優
れたゲル強度を青し、保水性を持つ樹脂で、近年、生理
用品、おむつ等の衛生関係製品や保水剤、土壌改良剤等
の農園芸関係製品に用いられている。これらの中でも特
に衛生関係製品では人体に直接接することからその皮膚
刺激性を考慮して、重合時に保護コロイドを用いたもの
(特開昭61−40309号、特開昭61−87702
号)、重合開始剤を水溶性のものと油溶性のものを用い
て未反応単量体を生成させにくくするものく特開昭61
−2713.03号)が開示されている。
[発明が解決しようとする課題コ 吸水性材料として用途の多い、衛生製品は前記のような
材料自体の安全性もさることながら積掻的に抗菌性を付
与してより衛生的にすることが望ましい。しかしながら
これまでは抗菌剤としては有機系の物質が殆どであり、
その有毒性より該衛生材料に適用することは全く不可能
で、そのような提藁はなされていない。
本発明はそのような問題点が解決された吸水性樹脂組成
物よりなる吸水性材料の提供を目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者等は、人体に対する安全性が高く、かかる微生
物の発育を防止し、かつ安定した吸水性を有した吸水性
材料に適した抗菌剤について鋭意研究した結果、ゼオラ
イト中のイオン交換可能なイオンの一部又は全部を抗菌
性金属イオンで置換した抗菌性ゼオライトを吸水性樹脂
中に添加配合すると、前記の問題点である皮膚刺激等の
安全性、抗菌性、防黴性、防藻性、吸水安定性のすべて
を満足させることを見出し本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明はゼオライト中のイオン交換可能なイ
オンの一部又は全部を抗菌性金属イオンで置換した抗菌
性ゼオライトを含有してなる吸水性樹脂組成物よりなる
吸水性材料を提供するものである。
以下本発明について説明する。
本発明において吸水性材料は抗菌性金属を保持している
ゼオライト粒子と重合性単量体と重合開始剤との反応に
より得られる抗菌性を有する吸水性樹脂組成物を紙、不
織布、ゴム、合成樹脂等の基体に直接あるいは複合材と
して通用することで製造できる。
本発明の吸水性材料に必須の成分である、ゼオライト中
のイオン交換可能なイオンの一部又は全部を多価金属イ
オン及び抗菌性金属イオンで置換した抗菌性ゼオライト
について説明する。
本発明において「ゼオライト」としては、天然ゼオライ
ト及び合成ゼオライトのいずれも用いることができる。
ゼオライトは、一般に三次元骨格構造を有するアルミノ
シリケートであり、一般式としてXMzznO・Alt
os  ・YSiOt  ・ZHtOで表示される。こ
こでMはイオン交換可能なイオンを表わし通常は1又は
2価の金属イオンである。nは(金属)イオンの原子価
である。X及びYはそれぞれの金属酸化物、シリカ係数
、2は結晶水の数を表示している。ゼオライトの具体例
としては、例えばA−型ゼオライド、X−型ゼオライド
、Y−型ゼオライド、T−型ゼオライド、高シリカゼオ
ライト、ソーダライト、モルデナイト、アナルサイム、
クリノプチロライト、チャバサイト、エリオナイト等を
挙げることができる。ただしこれらに限定されるもので
はない、これら例示ゼオライトのイオン交換容量は、A
−型ゼオライド7meq/g、X−型ゼオライド5.4
11eq/g、 Y−型ゼオライド5meq/g、 T
−型ゼオライド3.4meq/gsソーダライト11.
5meq/g 、モルデナイト2.6seq/g、アナ
ルサイム5+eq/g−クリノプチロライト2.6Il
leq/g、チャバサイト5meq/g −エリオナイ
ト3.8meq/gであり、いずれも抗菌性金属イオン
でイオン交換するに充分の容量を有している。
本発明で用いる抗菌性ゼオライトは、上記ゼオライト中
のイオン交換可能なイオン、例えばナトリウムイオン、
カルシウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオ
ン、鉄イオン等のその一部又は全部を抗菌性金属イオン
、好ましくは多価金属イオン及び抗菌性金属イオンで置
換したものである。抗菌性金属イオンの例としては、銀
、銅、亜鉛、水銀、錫、鉛、ビスマス、カドミウム、ク
ロム又はタリウムのイオン、好ましくは銀、銅又は亜鉛
のイオンを挙げることができる・。
抗菌性の点から、上記抗菌性金属イオンは、ゼオライト
中に0.1〜15%含有されていることが適当である。
銀イオン0.1〜15%及び銅イオン又は亜鉛イオンを
0.1〜18%含有する抗菌性ゼオライトがより好まし
い、一方多価金属イオンは、ゼオライト中に0.2〜2
%、好ましくは0.5〜1%とすることが、該吸水性材
料の吸水速度を向上するという観点から適当である。尚
、本明細書において、%とは110℃乾燥基準の重量%
をいう。
多価金属イオンの例としては、アルミニウム、コバルト
、マンガン、鉄、チタン、ニッケルやマグネシウム、カ
ルシウム、ストロンチウム、バリウム等のアルカリ土類
金属のイオン、好ましくはアルミニウム、コバルト又は
バリウムのイオンを挙げることができる。上記多価金属
イオンをゼオライト中に0.1〜10%、好ましくは0
.2〜2%含有されていることが吸水性樹脂のゲル特性
等の吸水性能を安定にする点や製造時の熱及び圧力に対
する安定性を向上させる点や製造時の未反応単量体を残
留させない点より適当である。
以下本発明で用いる抗菌性ゼオライトの製造方法につい
て説明する。例えば本発明で用いる抗菌性ゼオライトは
、予め調製した銀イオン、銅イオン、亜鉛イオン等の抗
菌性金属イオン、好ましくは更に多価金属イオンを含有
する混合水溶液にゼオライトを接触させて、ゼオライト
中のイオン交換可能なイオンと上記イオンとを置換させ
る。接触は、10〜70℃、好ましくは40〜60℃で
3〜24時間、好ましくは10〜24時間バンチ式又は
連続式(例えばカラム法)によって行うことができる。
向上記混合水溶液のpHは3〜10.好ましくは5〜7
に調整することが適当である。該調整により、銀の酸化
物等のゼオライト表面又は細孔内への析出を防止できる
ので好ましい、又、混合水溶液中の各イオンは、通常い
ずれも塩として供給される。
例えば銀イオンは、硝酸銀、硫酸銀、過塩素酸銀、酢酸
銀、ジアンミン恨硝酸塩、ジアンミン銀硫酸塩等、銅イ
オンは、硝酸銅(■)、硫酸銅、過塩素酸鋼、酢酸銅、
テトラシアノ鋼酸カリウム等、亜鉛イオンは硝酸亜鉛(
■)、硫酸亜鉛、過塩素酸亜鉛、チオシアン酸亜鉛、酢
酸亜鉛等、水銀イオンは、過塩素酸水銀、硝酸水銀、酢
酸水銀等、錫イオンは、硝酸銀、硫酸錫、ビスマスイオ
ンは、塩化ビスマス、ヨウ化ビスマス等、カドミウムイ
オンは、過塩素酸カドミウム、硝酸カドミウム、硫酸カ
ドミウム、酢酸カドミウム等、クロムイオンは、過塩素
酸クロム、硝酸クロム、硫酸クロム、’fMMアンモニ
ウムクロム等、タリウムイオンは、過塩素酸タリウム、
硝酸タリウム、硫酸タリウム、酢酸タリウム等、アルミ
ニウムイオンは、過塩素酸アルミニウム、硝酸アルミニ
ウム、硫酸アルミニウム、硫酸アンモニウムアルミニウ
ム等、コバルトイオンは、過塩素酸コバルト、硝酸コバ
ルト、硫酸コバルト、酢酸コバルト、チオシアン酸コバ
ルト等、鉄イオンは、過塩素酸鉄、硝酸鉄、硫酸鉄、硫
酸鉄アンモニウム等、チタンイオンは、硫酸チタン等、
マンガンイオンは、過塩素酸マンガン、硝酸マンガン、
硫酸マンガン、酢酸マンガン等、ニッケルイオンは、過
塩素酸ニッケル、硝酸ニッケル、硫酸ニッケル、酢酸ニ
ッケル等、マグネシウムイオンは、過塩素酸マグネシウ
ム、硝酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、酢酸マグネ
シウム、フルオロケイ酸マグネシウム等、カルシウムイ
オンは、過塩素酸カルシウム、硝酸カルシウム、硫酸カ
ルシウム、酢酸カルシウム、チオシアン酸カルシウム、
クロム酸カルシウム等、ストロンチウムイオンは、過塩
素酸ストロンチウム、硝酸ストロンチウム、硫酸ストロ
ンチウム、酢酸ストロンチウム等、バリウムイオンは、
過塩素酸バリウム、硝酸バリウム、酢酸バリウム等を用
いることができ、る。
ゼオライト中の銀イオン等の含有量は前記混合水溶液中
の各イオン(塩) tM度を調節することによって、適
宜制御することができる6例えば抗菌性ゼオライトがア
ルミニウムイオン及び銀イオンを含有する場合、前記混
合水溶液中のアルミニウムイオン濃度を0.1M/j!
〜0.8M/ Il、銀イオン濃度を0.002M/ 
j!’〜0.15M/ 1とすることによって、適宜、
アルミニウムイオン含有量0.2〜2%、銀イオン含有
量0.1〜5%の抗菌性ゼオライトを得ることができる
。又、抗菌性ゼオライトがさらに銅イオン、亜鉛イオン
を含有する場合、前記混合水溶液中の銅イオン濃度は0
.1M/j!〜2.3M/ 1、亜鉛イオン濃度は0.
15M/ 1〜2.8M/ Jとすることによって、適
宜銅イオン含有量0.1〜18%、亜鉛イオン含有量0
.1〜18%の抗菌性ゼオライトを得ることができる。
本発明においては、前記の如き混合水溶液以外に各イオ
ンを単独で含有する水溶液を用い、各水溶液とゼオライ
トとを逐次接触させることによって、イオン交換するこ
ともできる。各水溶液中の各イオンの濃度は、前記混合
水溶液中の各イオン濃度に準じて定めることができる。
イオン交換が終了したゼオライトは、充分に水洗した後
、乾燥する。乾燥は、常圧で105℃〜115℃、又は
減圧(1〜30torr)下70〜90℃で行うことが
好ましい。
尚、鉛やビスマスなど適当な水溶性塩類のないイオンの
イオン交換は、アルコールやアセトン等のを線溶媒溶液
を用いて難溶性の塩基性塩が析出しないように反応させ
ることができる。
尚、本発明に用いる抗菌性ゼオライトは、水分含有量を
0.5〜30%、好ましくは5〜20%とすることが、
良好な分散性を有する吸水性樹脂組成物を得るという観
点から好ましい。更に抗菌性ゼオライトの粒子径には特
に制限はないが、より安定した抗菌効果を得るという観
点からは、粒子径は比較的小さいことが好ましい、粉体
の粒子径は、例えば0.04〜20μm、好ましくは0
.5〜2μ−であることができる。
吸水性樹脂組成物中の抗菌性ゼオライト添加量は、0.
05〜20%、好ましくは0.1〜8%である。
抗菌性ゼオライトの添加量が0.05%未満では抗菌、
防黴作用が低下する。一方添加量が20%を越えても抗
菌、防黴効果は変わらない。
本発明では重合性単量体としては、官能基としてカルボ
キシル基又はカルボキシレート基を有した重合性不飽和
基含有単量体であればいずれも用いることができる。具
体的には、アクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸、
マレイン酸、フマール酸およびその塩類、ジカルボン酸
類の低級アルキル又は低級アルコキシエステル類、アク
リルアミド、ビニルスルホン酸、アクリル酸メチルエス
テル、アクリル酸エチルエステル、アクリル酸ヒドロキ
シエチルエステル、ポリエチレングリコールモノアクリ
レート等が例示される。これらはいずれも水溶液として
濃度20〜60重量パーセント、好ましくは30〜40
%に調整したものを重合反応に供する。
本発明で重合開始剤としては、一般に使用されている水
溶性ラジカル重合開始剤である過硫酸カリウム、過硫酸
アンモニウム、過硫酸ナトリウム、t−ブチルハイドロ
パーオキシド、クメンヒドロパーオキシド等やこれらと
亜硫酸水素ナトリウム、1−アスコルビン酸、第−鉄塩
等の還元剤とを併用したレドックス系開始剤、油溶性ラ
ジカル重合開始剤であるベンゾイルパーオキシド、ラウ
ロイルパーオキシド等のジアシルパーオキシド、アゾビ
スイソブチロニトリル等のアゾ化合物のいずれも使用で
き、さらにそれらの混合剤も使用できる。
重合開始剤は重合性単量体100重量部に対して0.0
1〜lO重量部添加して重合反応することが好ましい。
重合反応は、重合性単量体の水溶液と抗菌性ゼオライト
の水懸濁液とを均一混合したものに重合開始剤を噴霧等
により添加速度0.5〜2ml/分で加え、重合温度4
0℃以下、好ましくは5〜25℃で15〜300分間で
おこなう。
重合反応においtは、従来より知られている逆相懸濁重
合法、逆相乳化重合法やせん断応力下反応法(特開昭6
1−243805号)を適用することができる。さらに
必要に応じて架橋剤、保護コロイド剤、分散剤、着色剤
、発泡剤、充填剤、増量剤、酸化防止剤、肥料、香料そ
の他の配合剤を配合してよい。
重合反応によって得られた吸水性樹脂組成物を基体に適
用する方法としてはプリント、劃[キス塗布、ローラ塗
布、含浸、ノズルを通じての流しかけ(Flowins
) 、浴処理、泡処理等が挙げられるが、樹脂組成物の
通用量の調節や乾燥の容易さの観点より噴霧による方法
が好ましい。
更に必要に応じて吸水性樹脂を模様状に適用することも
できる。適用する基体としては形状として短繊維、長繊
維、ウェブ、抄紙シート、不織布、糸(モノフィラメン
ト、マルチフィラメント、ステーブル)、編織物、メリ
ヤス地、ゆるく成形したパッド等の多孔質で表面積の多
い形状が好ましい。
基体の材質としては木材パルプ、レーヨン、木綿等のセ
ルロース系物質あるいはポリエステル、ポリアクリル系
物質が吸収性が高いという観点から好ましいが、他の合
成樹脂、天然樹脂、ゴム等を成形した基体に通用しても
よい。
本発明による吸水性材料は上記の吸水性樹脂組成物を適
用した材料を複合材の一つとして用いることもできる。
本発明による吸水性材料は、未反応単量体の残留が少な
く、また微生物に対する効果も高く、人体に直接接する
衛生製品、例えば生理用ナプキン、タンポン、衛生綿、
紙オムツ、簡易トイレ、病人用シーツ、母乳パッド、失
禁用製品等に好適である。また、吸水時のゲル特性が優
秀であるため、土壌改良剤、育苗材、農業用フィルム等
の各種農園芸製品、止水剤、結露防止剤、コンクリート
養住マット、シーリング材、バンキング、ガスゲット、
シーラント、パテ、塗料等の産業資材、シップ剤、パッ
プ剤、芳香側基材、ケミカルカイロ、化粧品、防臭剤、
乾燥剤、タオル、保冷材、玩具等の家庭製品に好適であ
る。
本発明により得られる吸水性材料は従来のこの種の吸水
性樹脂よりなる吸水性材料が利用されている各種の分野
に同様に利用でき、上記の特性を存することに基づいて
特に有効に利用できる。
[発明の効果] 本発明の吸水性材料の主な特徴や利点を要約すれば下記
の如くである。
(al細菌、真菌、藻等の微生物に対して優れた抗菌効
果を長期に渡って持続する。
伽)毒性や人体皮膚に対する刺激性がなく、はとんど無
害である。
(C)製造時、成型加工時の熱、圧力に対して安定であ
る。
+d+吸水性能が安定しており、吸水時のゲル特性が優
秀である。
(8)吸水性樹脂の製造時の未反応単量体がほとんどな
く、それによる臭気、変色がない。
[実施例] 次に本発明の実施の態様を実施例により説明するが、本
発明は実施例に限定されるものではない。
参考例(抗菌性ゼオライトの調製) ゼオライトは市販のA−型ゼオライド(NazO・Al
zO*  2.05iOt  ’XHzO:平均粒径1
.1μm)、Y−型ゼオライド(NaiO’A1tOi
  ’4.03iOz  ・XHtO:平均粒子径0.
6μm)、天然クリノプチロライト(150〜250メ
ツシユ)の3J[を使用した。イオン交換の為の各イオ
ンを提供するための塩としてAgN0. 、Cu(NO
s)t、 Zn(NOs)z、AI(NOz)*、Co
501F e (N Oi ) s、Ti(SO*)z
、MnSO4、N1(NOz)z、Mg(NOs) t
、Ba(NOs)tの11種類を使用した。
表1に各サンプル調製時に使用したゼオライトの種類と
混合水溶液に含まれる塩の種類と濃度を示した。No、
1”No、15の15種類の抗菌性ゼオライトのサンプ
ルを得た。
各サンプルとも、110℃で加熱乾燥したゼオライト粉
末1 kg分取し、1j+の水に懸濁させ、これに0.
05Nの硝酸水溶液を100m l / 30分の滴下
速度で滴下し、所定のpH値(5〜7)に調整した。次
いで該スラリーにイオン交換の為、所定濃度の抗菌金属
塩の混合水溶液31を加えた。この反応は室温から60
℃にて10〜24時間攪拌し平衡状態に到達させた。
イオン交換終了後ゼオライト粉を濾過し室温の水又は温
水でゼオライト相中の過剰の銀イオンがなくなる迄水洗
した。次にサンプルを110 ’Cで加熱乾燥し、15
種類のサンプルを得た。使用したゼオライト及び得られ
たNo、1〜15の抗菌性ゼオライ実施例(吸水性材料
の製造) 攪拌機、還流冷却器、窒素ガス導入管を付けた500m
1 四つロフラスコにアクリル酸リチウム83gと水5
4.7g及びアクリルアミド17gを加えて溶解せしめ
た。参考例1で調製した抗菌性ゼオライトを所定量(樹
脂固形分に対する重量パーセント)とり、これに水25
s 1加えて懸濁したスラリーとをホモジナイザーにて
均一になるまで混合せしめた。
フラスコに窒素ガスを導入し、溶存酸素を追出した後、
水冷下、95%水酸化カリウム56.1gを徐々に加え
中和せしめた。中和は75%とした。
ラジカル重合開始剤として0.4%過硫酸アンモニウム
水溶液501を滴下速度1ml/分、20℃、50分間
で滴下して重合反応を行った。
ポリエステル不織布(旭化成アイエル−E1030)5
gに上記吸水性樹脂組成物を噴霧にて0.3g付着せし
め、減圧乾燥し、吸水性材料を得た。同様の条件にて抗
菌性ゼオライトを含有しない吸水性材料(表−2、比較
例1)も得た。抗菌性ゼオライト及びその添加量につい
て表−2に示す。
試験例1 (抗菌性試験) 実施例で作成した吸水性材料を50X50flに切断し
、それぞれについて大腸菌液(105個/ml)及び緑
膿菌液(10S個/ml)をおのおの15m1降り掛け
、37℃で18時間培養した。菌液を生理食塩水にて洗
い流し、この液について存在する大腸菌数及び緑表−2 上記の表より、本発明の吸水性材料は従来の吸水性材料
(比較例−1)に比べ優れた抗菌性を有することがわか
る。
試験例2(吸水性試験) 上記実施例で得た吸水性材料について下記の方法により
、吸水量、吸水速度、吸水後のゲル強度を測定した。結
果を表−3に示す。
(吸水量) 200ml のビーカーに脱イオン水150gと吸水性
材料0.1gとを加え、30分間放置した後、200メ
ツシユの金属網でろ過し、流出してくる水の重量を測定
し、下式により吸水量を賞出した。
(吸水速度) 吸水性材料1gが30m1の生理食塩水(0,9%塩化
ナトリウム水溶液)を吸水するに要する時間にて評価し
た。
(ゲル強度) 生理食塩水30gを吸水性材料1gに吸収させ、ゲル生
成させた後の表面硬さを測定した。
上記各吸水性試験において吸水性材料の吸水安定性は吸
水量が70g/g以上、吸水速度が150秒以下、好ま
しくは100秒以下、ゲル強度3 X 10’dyne
sec/ aj以上、好ましくは5 X10’dyne
  ・sec/−以上であることが実際上の吸水性材料
を製造するには適当である。
表−3 上記の表より、本発明の吸水性材料は従来の吸水性材料
(比較例−112)に比べて吸水量、吸水速度、ゲル強
度等の吸水安定性が低下せず、さらに皮膚刺激性がない
ことがわかる。また多価金属イオンを含有したもの(実
施例4)が吸水速度、ゲル強度の点でさらに優れた性能
を有する。
試験例3(皮膚刺激試験) 実施例で得た吸水性材料及び比較例1で得た抗菌性ゼオ
ライトを含まないものに化粧品用抗菌剤として使用され
ているバラオキシ安息香酸ブチルの1%エタノール溶液
を20m1吸着させた後、減圧乾燥してエタノールのみ
を揮発させたもの(表=3、比較例−2)についてウサ
ギの皮膚刺激試験を実施した。
ウサギ10検体についてウサギ背部正中線付近を適用前
日に電気バリカンで剪毛し、25 X 25 taの広
さの適用部位3カ所を設定したー、注射針を用いて・適
用開始直前に真皮に傷をつけたり出血しない程度に、井
桁状に傷をつけて作成した角質層はく離皮膚に上記各吸
水性材料(10X20m)を貼付復移動しないように粘
着テープで固定した。
適用時間は24時間とし、適用終了後は粘着テープと吸
水性材料を取り除き、水を含ませた脱脂綿にてウサギの
皮膚に付着して残っている被験物を取り除いた。各検体
での赤斑の発生した検体数で皮膚刺激性を評価した。結
果を表−3に示す。
試験例4 実施例及び比較例1の製造時(減圧乾燥時)の処理圧力
、加熱条件での樹脂架橋度、着色度、未反応単量体の臭
気について下記の方法により測定した。結果を表−4に
示す。
(耐熱圧力性試験) 製造時直後のサンプルを減圧乾燥機にて200℃、ゲー
ジ圧10torr、 30分間処理したものについて色
彩色差計(ミノルタCR−100)にて未処理サンプル
との色差(ΔE)を測定した。ここでΔEの値が3.0
以下ならば色がほとんど変化していないと判定される。
(未反応単量体量) 製造時直後のサンプル1gをエーテル50I111に膨
潤させ、その上澄み液についてガスクロマトグラフで未
反応単量体を分析し、サンプルに対する重量パーセント
で算出した。
(耐光性試験) 製造時直後のサンプルを日光に7日間露光させ、未露光
のサンプルとの色差を耐熱圧力性試験と同様に測定した
第4表 上記の表より、本発明の吸水性材料は、その製造時の耐
熱、圧力性能が優れており、着色等の影響が少ない。ま
た反応の未反応単量体が極めて少なく、そのため光に対
する安定性も優れていることがわかる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.抗菌性金属を保持したゼオライトを含有して成る吸
    水性材料。
  2. 2.抗菌性金属を保持しているゼオライトがゼオライト
    中のイオン交換可能なイオンの一部又は全部を多価金属
    イオン及び抗菌性金属イオンで置換した抗菌性ゼオライ
    トである請求項1記載の吸水性材料。
  3. 3.多価金属イオンがアルミニウム、コバルト、マンガ
    ン、チタン、鉄、ニッケル、アルカリ土類金属からなる
    群より選ばれた一種又は二種以上の金属イオンである請
    求項2記載の吸水性材料。
  4. 4.抗菌性金属イオンを保持しているゼオライトの含有
    率が0.05〜20重量%である請求項1又は2記載の
    吸水性材料。
JP63238312A 1988-09-22 1988-09-22 吸水性材料 Pending JPH0284957A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63238312A JPH0284957A (ja) 1988-09-22 1988-09-22 吸水性材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63238312A JPH0284957A (ja) 1988-09-22 1988-09-22 吸水性材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0284957A true JPH0284957A (ja) 1990-03-26

Family

ID=17028337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63238312A Pending JPH0284957A (ja) 1988-09-22 1988-09-22 吸水性材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0284957A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0437640A (ja) * 1990-05-31 1992-02-07 Yukio Kitajima 金属イオンを含有する遠赤外線輻射セラミックから成るインクを塗布した基材
JPH05221630A (ja) * 1992-02-07 1993-08-31 Nok Corp Ca含有合成ゼオライトAの製造方法
WO2006046496A1 (ja) * 2004-10-28 2006-05-04 Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd. 吸水性樹脂組成物
WO2006108845A2 (fr) * 2005-04-13 2006-10-19 Institut Regional Des Materiaux Avances (Irma) Additif alimentaire non médicamenteux pour animaux, aliments supplémentés le contenant et procédé pour améliorer la croissance des animaux
JP2012012455A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 San-Dia Polymer Ltd 吸収性樹脂粒子、これを用いてなる吸収体及び吸収性物品
JP2016503449A (ja) * 2012-11-21 2016-02-04 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se モノマー溶液の液滴を重合することによる吸水性ポリマー粒子の製造方法
JP2016150281A (ja) * 2015-02-16 2016-08-22 出光興産株式会社 酒類用金属担持ゼオライトの製造方法、酒類用金属担持ゼオライト、及び酒類の製造方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0437640A (ja) * 1990-05-31 1992-02-07 Yukio Kitajima 金属イオンを含有する遠赤外線輻射セラミックから成るインクを塗布した基材
JPH05221630A (ja) * 1992-02-07 1993-08-31 Nok Corp Ca含有合成ゼオライトAの製造方法
JP5276788B2 (ja) * 2004-10-28 2013-08-28 住友精化株式会社 吸水性樹脂組成物
WO2006046496A1 (ja) * 2004-10-28 2006-05-04 Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd. 吸水性樹脂組成物
EP1806383B1 (en) * 2004-10-28 2017-05-24 Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd. Water-absorbing resin composition
EP1806383A1 (en) 2004-10-28 2007-07-11 Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd. Water-absorbing resin composition
JPWO2006046496A1 (ja) * 2004-10-28 2008-05-22 住友精化株式会社 吸水性樹脂組成物
US8524797B2 (en) 2004-10-28 2013-09-03 Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd. Water-absorbing resin composition
US8383696B2 (en) 2004-10-28 2013-02-26 Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd. Water-absorbing resin composition
WO2006108845A3 (fr) * 2005-04-13 2006-12-07 Irma Additif alimentaire non médicamenteux pour animaux, aliments supplémentés le contenant et procédé pour améliorer la croissance des animaux
WO2006108845A2 (fr) * 2005-04-13 2006-10-19 Institut Regional Des Materiaux Avances (Irma) Additif alimentaire non médicamenteux pour animaux, aliments supplémentés le contenant et procédé pour améliorer la croissance des animaux
US10729158B2 (en) 2005-04-13 2020-08-04 P&A France Non-medicinal food additive for animals, supplemented food containing same and method for improving animal growth
JP2012012455A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 San-Dia Polymer Ltd 吸収性樹脂粒子、これを用いてなる吸収体及び吸収性物品
JP2016503449A (ja) * 2012-11-21 2016-02-04 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se モノマー溶液の液滴を重合することによる吸水性ポリマー粒子の製造方法
JP2016150281A (ja) * 2015-02-16 2016-08-22 出光興産株式会社 酒類用金属担持ゼオライトの製造方法、酒類用金属担持ゼオライト、及び酒類の製造方法
WO2016133055A1 (ja) * 2015-02-16 2016-08-25 出光興産株式会社 酒類用金属担持ゼオライトの製造方法、酒類用金属担持ゼオライト、及び酒類の製造方法
US11452985B2 (en) 2015-02-16 2022-09-27 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Method for producing metal-supported zeolite for alcoholic beverages, metal-supported zeolite for alcoholic beverages, and method for producing alcoholic beverages

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5566976B2 (ja) 抗菌銀組成物
DE60107455T2 (de) Stabilisierte zusammensetzungen mit antibakterieller wirkung
CA2225808C (en) Silver-based pharmaceutical compositions
CN100394986C (zh) 一种含银锌组合物的创伤敷料
KR101457712B1 (ko) 중합체 비드 및 중합체 비드의 제조 방법
CA2490847C (en) Antimicrobial, silver-containing wound dressing for continuous release
CN107556500A (zh) 一种抑菌除臭高吸水性树脂的制备方法及其应用
EP1434606A2 (de) Polymerenmischung von hydrogelen unterschiedlichen ph-wertes
EP0341951A2 (en) Antimicrobial superabsorbent compositions and methods
WO2006015317A2 (en) Antimicrobial devices and compositions
KR20020062654A (ko) 수분 흡수 속도가 느린 초흡수성 중합체
KR20100126477A (ko) 악취 제어를 위한 징크 살리실레이트를 포함한 초흡수성 조성물
CA2600172A1 (en) Polymer-based antimicrobial agents, methods of making said agents, and products incorporating said agents
WO2003097116A1 (en) Ionic hydrogels with controlled aqueous fluid absorption
JPH0284957A (ja) 吸水性材料
CN107556523A (zh) 一种复合抗菌材料及其制备方法
JPH0359075A (ja) 抗菌性樹脂組成物の製造方法
JPH10182311A (ja) 抗菌性吸水剤および抗菌性吸収性物品
CN116253966A (zh) 一种抗菌非离子型高吸水树脂及其制备方法
CN113024843A (zh) 一种抗菌水凝胶及其制备方法
AU1635200A (en) Silver-based pharmaceutical compositions
JP2000080291A (ja) 抗菌性吸水性樹脂組成物およびその製造法