JPH028339Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は、埋込ダウンライト器具または投光器
のような反射ミラーを有する照明器具に関する。

（従来の技術） 従来、照明器具において、たとえば、実開昭52
−3082号公報に示されるように、本体の下部に複
数個のミラーサポートを取付け、各ミラーサポー
トの下端に形成された係止部に反射ミラーの縁部
を係止し、この反射ミラーの上部と上記本体との
間にコイルスプリングを張設し、反射ミラーをコ
イルスプリングによつて保持するようにしたもの
が知られている。

（考案が解決しようとする問題点） 上述のような照明器具は、反射ミラーを下方か
ら挿脱することによつて容易に着脱することがで
きる反面、反射ミラーはコイルスプリングの弾力
により固定しているため、ランプの着脱時になど
不用意に反射ミラーを斜方向に押し上げると、反
射ミラーがはずれてコイルスプリングとともに落
下してしまう。このようなことを防止するため、
スプリングの力を大きくして反射ミラーの固定力
を強くすると、反射ミラーの着脱時に過大な力を
要して好ましくない。

本考案は、上述のような問題を解決しようとす
るもので、反射ミラーを確実に固定することを目
的とするものである。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本考案の照明器具は、下方を開口した本体の上
辺部にソケツト取付枠を取付け、このソケツト取
付枠の下部にランプソケツトを取付けるととも
に、上記ソケツト取付枠に、下端にミラー支持片
を有するばね性を有する両側のミラーサポートの
上部を取付け、この両側のミラーサポートの上部
間に押え板を取付けるとともに、上記両側のミラ
ーサポートのミラー支持片に反射ミラーの下部の
フランジ部における係合部を係合し、この反射ミ
ラーの上部の嵌合部に固定板を嵌合し、上記押え
板と固定板との間にコイルスプリングを介在し
て、上記固定板の両側部を上記両側のミラーサポ
ートに固定したものである。

（作用） 本考案は、反射ミラーの上部の嵌合部に固定板
およびコイルスプリングを嵌合し、これを両側の
ミラーサポート間に下方から挿入して両側のミラ
ーサポートのミラー支持片に反射ミラーを係合
し、これによつて反射ミラーを仮固定し、つい
で、固定板を両側のミラーサポートにねじなどで
固定するものである。

（実施例） 以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。

図は埋込ダウンライト器具を示すものである。

１は下方を開口したほぼコ字状の本体で、上辺
部の中央部に電源コード孔２およびその両側に取
付孔３が穿設されている。

４は上面を開口したほぼコ字状のソケツト取付
枠で、両側辺部の上端外側に取付片５が形成さ
れ、下面部の中央部に電源コード孔６が穿設され
ているとともに、電源コード孔６の両側、両側辺
部、両側の取付片５に取付孔７，８，９がそれぞ
れ穿設されている。そして、ソケツト取付枠４は
上記本体１の上辺部の下面に取付孔３，９を介し
てねじ１０で取付けられている。

１１はランプソケツトで、上面に取付孔１２が
穿設されている。そして、ランプソケツト１１は
上記ソケツト取付枠４の下面に取付孔７，１２を
介してねじ１３で取付けられ、かつ、ランプソケ
ツト１１の下部にランプ１４が装着される。

１５はばね性を有する金属板材からなる両側一
対のミラーサポートで、上部に肩部１６を介して
垂直状の取付辺部１７および下端内側にミラー支
持片１８が形成され、肩部１６、取付辺部１７お
よび中間部に取付孔１９，２０，２１がそれぞれ
穿設されている。そして、両側のミラーサポート
１５はその上部の取付辺部１７が上記ソケツト取
付枠４の両側面に取付孔８，２０を介してねじ２
２で取付けられている。

２３は円板状の押え板で、中央部にランプ用穴
２４および両側に取付孔２５が穿設されている。
そして、押え板２３は上記両側のミラーサポート
１５の間に配置されて肩部１６において取付孔１
９，２５を介してねじ２６で取付けられている。

２７はガラス製の反射ミラーで、上部にランプ
用穴２８およびその周囲に円筒状の嵌合部２９が
形成されているとともに、下端周辺部にフランジ
部３０およびこのフランジ部３０の両側に係合部
３１が切欠形成されている。そして、反射ミラー
２７は両側の係合部３１を上記両側のミラーサポ
ート１５のミラー支持片１８に係合して支持され
ている。

３２は円板状の固定板で、中央にミラー嵌合穴
３３および両側にＬ字状の取付部３４が形成さ
れ、この取付部３４に取付孔３５が穿設されてい
る。そして、固定板３２はそのミラー嵌合穴３３
により上記反射ミラー２７の嵌合部２９に嵌合さ
れ、かつ、上記押え板２３と固定板３２との間に
介在したコイルスプリング３６の下部を嵌合部２
９に嵌合して両側の取付部３４が上記両側のミラ
ーサポート１５に取付孔２１，３５を介してねじ
３７で取付けられる。

３８はランプソケツト１１に接続して本体１お
よびソケツト取付枠４の電源コード孔２，６から
導出した電源コードである。３９は天井、４０は
飾り枠である。

つぎに、反射ミラー２７の着脱操作について説
明する。

反射ミラー２７を装着する場合は、本体１にソ
ケツト取付枠４、ランプソケツト１１、ミラーサ
ポート１５、押え板２３を取付けた状態におい
て、反射ミラー２７の嵌合部２９に固定板３２お
よびコイルスプリング３６を順次嵌合し、このコ
イルスプリング３６の上端を押え板２３に下方か
ら押しつけ、反射ミラー２７のフランジ部３０に
おける各係合部３１に両側のミラーサポート１５
のミラー支持片１８を係合し、反射ミラー２７を
コイルスプリング３６の弾力により仮固定する。

ついで、固定板３２の取付部３４とミラーサポ
ート１５の互いの位置を合わせ、取付孔２１，３
５を介してねじ３７により固定板３２を固定し、
反射ミラー２７を固定する。そして、ランプ１４
をランプソケツト１１に装着する。

また、反射ミラー２７を取りはずす場合は、ね
じ３７を取り去つて固定板３２のミラーサポート
１５への固定を解き、固定板３２およびコイルス
プリング３６とともに反射ミラー２７を下方に抜
き出す。

なお、両側のミラーサポート１５は上部を連結
して一体に形成し、これをソケツト取付枠４に取
付けてもよく、また、ミラーサポート１５の固定
板３２を取付ける取付孔２１は上下方向の長孔と
してもよく、長孔とすれば、取付用のねじ３７に
より仮取付けして、コイルスプリング３６と共に
移動させることができ、事前にコイルスプリング
３６を固定板３２に取付けることができる。

また、各取付用のねじ１０，１３，２２，３７
は他の止具によつてもよい。

〔考案の効果〕 本考案よれば、反射ミラーの嵌合部に嵌合した
固定板をコイルスプリングにより反射ミラーに押
し付けて仮固定し、ついで、固定板をミラーサポ
ートに両側からねじ等により固定することによ
り、反射ミラーは動くことなく固定され、外部よ
り力を加えられても外れることがなく、安全に使
用することができる。また、コイルスプリングは
仮止め用のみでよいので、弾性力が弱いものでも
十分使用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の照明器具の一実施例を示す分
解斜視図、第２図は一部を切り欠いた側面図であ
る。 １……本体、４……ソケツト取付枠、１１……
ランプソケツト、１５……ミラーサポート、１８
……ミラー支持片、２３……押え板、２７……反
射ミラー、２９……嵌合部、３０……フランジ
部、３１……係合部、３２……固定板、３６……
コイルスプリング。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 下方を開口した本体と、 この本体の上辺部に取付けられたソケツト取付
   枠と、 このソケツト取付枠の下部に取付けられたラン
   プソケツトと、 上記ソケツト取付枠に上部が取付けられ下端に
   ミラー支持片を有するばね性を有する両側のミラ
   ーサポートと、 この両側のミラーサポートの上部間に取付けら
   れた押え板と、 上部に嵌合部を有するとともに下部のフランジ
   部に上記両側のミラーサポートのミラー支持片に
   係合した係合部を有する反射ミラーと、 この反射ミラーの嵌合部に嵌合され両側部が上
   記両側のミラーサポートに固定された固定板と、 上記押え板と固定板との間に介在したコイルス
   プリングと、 を備えたことを特徴とする照明器具。