JP3115494B2 - 行 灯 - Google Patents

行 灯

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JP3115494B2
JP3115494B2 JP32065594A JP32065594A JP3115494B2 JP 3115494 B2 JP3115494 B2 JP 3115494B2 JP 32065594 A JP32065594 A JP 32065594A JP 32065594 A JP32065594 A JP 32065594A JP 3115494 B2 JP3115494 B2 JP 3115494B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は行灯に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より,お盆等に用いる行灯は、ろう
そくや電球等の発光部材が取り付けられる基台と、当該
基台を支持する支持脚と、前記発光部材を囲う提灯を吊
り下げるための提灯吊下具とから構成されている。前記
基台は円板状に形成され、その下面には支持脚を支持す
るための第1の角穴が形成されている。又、支持脚には
前記第1の角穴に嵌め込まれる第1の嵌合部が一体形成
され、その第1の嵌合部を第1の角穴に嵌め込むことに
より、支持脚が基台に取り付けられている。そして、第
1の嵌合部は、当該嵌合部と第1の角穴との間に隙間が
できないように精度よく加工されている。
【0003】前記基台の上面には、提灯吊下具を支持す
るための第2の角穴が形成されるとともに、提灯吊下具
から吊り下られた提灯の下端を基台に固定するための固
定部材が当該基台の上面から突出するように設けられて
いる。又、提灯吊下具を構成する支柱には、前記第2の
角穴に嵌め込まれる第2の嵌合部が一体形成され、その
第2の嵌合部を第2の角穴に嵌め込むことにより、提灯
吊下具が基台に取付られている。そして、第2の嵌合部
は、当該嵌合部と第2の角穴との間に隙間ができないよ
うに精度よく加工されている。
【0004】ところで、上記行灯はお盆等の必要なとき
のみに使用するので、普段は基台から支持脚や提灯吊下
具を取り外して分解した状態で保管している。そして、
行灯の使用時には、基台をその上面が下になるように載
置する。その後、第1の角穴と第1の嵌合部との位置合
わせを行い、第1の嵌合部を第1の角穴に嵌め込むこと
により支持脚が基台に取り付けられる。次に、支持脚が
取り付けられた基台を上下逆にひっくり返し、提灯の下
端を固定部材によって基台に固定する。更に、第2の嵌
合部と第2の角穴との位置合わせを行い、第2の嵌合部
を第2の角穴に嵌め込むことにより提灯吊下具が基台に
取り付けられる。その後、前記提灯の上端が基台に取り
付けられた提灯吊下具に引っ掛けられて、提灯が提灯吊
下具に吊り下げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記行灯で
は、第1及び第2の嵌合部を精度よく加工して、両嵌合
部と基台の第1及び第2の角穴との間に隙間ができない
ようにしているため、両嵌合部と両角穴とがずれた状態
では両嵌合部を両角穴に嵌め込むことができない。従っ
て、両嵌合部と両角穴との位置合わせをしっかりと行わ
なければならず、基台に支持脚や提灯吊下具の支柱を取
り付ける作業が面倒であるという問題があった。
【0006】又、両嵌合部と両角穴との間には隙間がで
きないため、両角穴に対して両嵌合部を何度も抜き差し
すると、両角穴の内側面や両嵌合部の外側面が削り取ら
れてしまう。その結果、両嵌合部と両角穴との間に隙間
ができてしまい、基台に取り付けられた支持脚や支柱に
がたつきが発生し、行灯を安定して設置できないという
問題があった。
【0007】更に、支持脚,基台及び提灯吊下具等は一
般に木製となっているため、月日の経過等によって両支
持部及び両角穴の寸法が変化し、両角穴に対して嵌合部
を嵌め込むことができなくなったり、両嵌合部と両角穴
との間に隙間ができてしまうという問題があった。
【0008】又、前記行灯では、基台の上面から突出す
るように固定部材が設けられているため、支持脚を取り
付けるために基台をその上面が下となるように載置した
時に当該基台ががたついてしまう。従って、支持脚の第
1の嵌合部と基台の第1の角穴との位置合わせが行いに
くくなり、支持脚が基台に取り付けにくくなるという問
題があった。
【0009】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、第1の目的は、支持部材を基台に取
り付け易くするとともに、嵌合穴の寸法が変化した場合
でも支持部材をがたつくことなく基台に取り付けること
ができるようにすることにある。
【0010】第2の目的は、支持脚を取り付ける時に基
台ががたつかないようにするとともに、提灯の下端部を
容易に基台に固定できるようにすることにある。第3の
目的は、提灯の下端部を確実に基台に固定できるように
することにある。
【0011】第4の目的は、弾性挿入部材を容易に嵌合
穴に嵌め込むことができるようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明では、基台に嵌合穴を形成し、
支持部材には前記嵌合穴に嵌め込まれて当該嵌合穴の内
側面へ弾性的に圧接される弾性挿入部材を設けた。
【0013】請求項2記載の発明では、前記支持部材
は、基台を支持する支持脚及び発光部材を囲う提灯を吊
り下げるための提灯吊下具の支柱であって、その支柱に
前記提灯の下端部を基台との間に挟んで当該基台に固定
する固定部を設けた。
【0014】請求項3記載の発明では、前記固定部を、
弾性挿入部材から突出して基台との間に提灯の下端部を
挟む突出片とした。請求項4記載の発明では、前記弾性
挿入部材を、先端部に向かうほど拡開するテーパ状に形
成するとともに、その先端部を嵌合穴より若干大きく形
成した。
【0015】
【作用】即ち、請求項1記載の発明では、支持部材の弾
性挿入部材は、弾性変形した状態で嵌合穴に嵌め込ま
れ、自身の弾性力によって嵌合穴の内側面に圧接され
る。
【0016】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明の作用に加え、基台はがたつくことなく載置され、
その状態で支持脚が基台に取り付けられる。又、提灯の
下端部を基台に当接させた状態で提灯吊下具の支柱を基
台に取り付けると、提灯の下端部が支柱の固定部と基台
との間に挟まれて当該基台に固定される。
【0017】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
発明の作用に加え、提灯の下端部を基台に当接させた状
態で提灯吊下具の支柱を基台に取り付けると、提灯の下
端部が弾性挿入部材から突出する突出片と基台との間に
挟まれる。そして、提灯の下端部は、突出片の弾性力に
よって基台側に押し付けられる。
【0018】請求項4記載の発明では、請求項1〜3の
いずれかに記載の発明の作用に加え、弾性挿入部材の先
端部のみを弾性変形させることにより、当該弾性部材が
嵌合穴の寸法より小さくされる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図5に従って説明する。図1に示すように、行灯1の基
台2には発光部材としてのそうそく型電球3が着脱可能
に設けられ、その基台2は複数(本実施例では3つ)の
支持脚4によって支持されている。この支持脚4は支持
部材として設けられ、各支持脚4は基台2を中心として
120°間隔に設けられている。又、基台2の上側に
は、図1の二点鎖線で示す提灯5を吊り下げるための提
灯吊下具6が設けられ、前記提灯5は電球3を囲うよう
になっている。そして、前記基台2,支持脚4及び提灯
吊下具6は木製となっている。
【0020】図2に示すように、前記基台2は円板状に
形成され、基台2の外周面下端部には外側方へ向かって
突出するとともに、当該外周面に沿って延びるフランジ
2aが設けられている。この基台2におけるフランジ2
aの上側には、提灯5の下端部に設けられたリング状の
下輪5aを嵌め込むことができるようになっている。そ
して、基台2の下面には、その基台2の中心に対して同
心円上に複数(本実施例では3つ)の第1の角穴7が、
120°ごとに等間隔をおいて形成されている。この第
1の角穴7は嵌合穴として設けられている。
【0021】又、前記支持脚4の上端部には、第1の角
穴7に対応して直方体状に形成された第1の取付具8
が、弾性挿入部材として設けられている。この第1の取
付具8は、硬質ゴム等の弾性材によって形成されてい
る。第1の取付具8には、支持脚4の厚さ方向に延び、
当該取付具8の上面及び厚さ方向両側面に開口する一対
の溝9が形成されている。そして、第1の取付具8にお
いて、一対の溝9の幅方向両側には、溝9によって弾性
を有する一対の外側片8aが形成されている。
【0022】図3に示すように、第1の取付具8におけ
る一対の外側片8aは先端部へ向かうほど拡開するテー
パ状に形成され、第1の取付具8の先端部は第1の角穴
7より若干大きく形成されている。又、一方の外側片8
aの下端部には、外側方へ向かって突出する突出片8c
が一体形成されている。更に、第1の取付具8の支持脚
4と対向する底面8bには、下方へ向かって突出する円
柱状の取付部10が一体形成されている。前記取付部1
0の外周面には、下方へ向かうほど縮径するテーパ状の
弾性を有した係止部11が複数設けられている。
【0023】そして、図4に示すように、第1の取付具
8の取付部10を、支持脚4の上端部に形成された取付
穴12に挿入すると、取付穴12の内周面に係止部11
の外周が摺接し、取付穴12の開口部側に撓んだ状態と
なる。そのため、第1の取付具8を引き抜こうとした
時、係止部11の外周が取付穴12の内周面に引っ掛か
る。そのため、取付部10が取付穴12から抜けにくく
なり、支持脚4に対して第1の取付具8が安定した状態
で取り付けられるようになっている。又、取付穴12に
は接着剤13が充填され、取付部10及び係止部11は
接着剤13を介して取付穴12に接着固定されている。
【0024】そして、支持脚4は、第1の取付具8を基
台2の第1の角穴7に嵌め込むことによって基台2に取
り付けられ、この状態では第1の取付具8の突出片8c
が基台2の下面と支持脚4の上面との間に挟まれるよう
になっている。又、支持脚4を基台2に取り付けた時に
は、第1の取付具8の一対の外側片8aがその弾性力に
より互いに離間する方向へ拡開し、外側片8aの外側面
が第1の角穴7の内側面と面接触する。従って、外側片
8aの外側面と第1の角穴7の内側面との間には隙間が
形成されないようになっている。そして、基台2に取り
付けられた各支持脚4の内側には、図1に示す略三角形
をなす補強部材14が配設され、この補強部材14によ
って、各支持脚4が互いに連結されるとともに適切な位
置に位置決めされている。
【0025】図5に示すように、基台2の上面には、基
台2の中心を挟むように一対の第2の角穴15が嵌合穴
として形成されている。第2の角穴15は前記第1の角
穴7と同形状に形成されている。又、前記提灯吊下具6
は、支持部材としての一対の支柱16と、両支柱16の
上端を互いに連結する雲手17とから構成され、一対の
支柱16の下端部には第2の取付具18が弾性挿入部材
として設けられている。この第2の取付具18は、図3
に示す第1の取付具8と同形状に形成され、第1の取付
具8と同様に一対の外側片18a,底面18b,固定部
としての突出片18c,溝19,取付部20及び係止部
21が設けられている。
【0026】第2の取付具18は第1の取付具8と同じ
ように支柱16に取り付けられ、この状態では突出片1
8cが支柱16の外側方へ向かって突出している。そし
て、第2の取付具18を第2の角穴15に嵌め込むこと
により、支柱16が基台2に対して取り外し可能な状態
で取り付けられている。尚、支柱16の上部側外側面に
は掛け止めねじ22が設けられている。このねじ22に
は提灯5の上端部に設けられたリング状の上輪5bから
延びる図示しない吊下紐が掛けられ、提灯5を吊り下げ
ることが可能となっている。
【0027】次に、基台2から支持脚4や提灯吊下具6
を取り外して分解された上記行灯1を、組み立てる場合
の作用について説明する。まず、基台2をその上面が下
となるように載置するとともに、支持脚4の第1の取付
具8における一対の外側片8aの先端部を互いに近接さ
せるようにつまみ、一対の外側片8aを第1の角穴7よ
りも若干小さくする。この状態で、第1の取付具8の先
端部を第1の角穴7に挿入し、支持脚4を持って基台2
側へ押し付ける。すると、第1の取付具8が第1の角穴
7に嵌め込まれ、支持脚4が基台2に取り付けられる。
【0028】この時、第1の取付具8の突出片8cが基
台2の下面と支持脚4との間に挟まれ、突出片8cの弾
性力によって各支持脚4が互いに近接する方向へ付勢さ
れる。そして、各支持脚4を前記突出片8cの弾性力に
抗して互いに離間する方向へ広げ、その各支持脚4の内
側に補強部材14を配設する。更に、補強部材14を各
支持脚4に連結して、当該支持脚4をそれぞれ適切な位
置に位置決めする。
【0029】次に、支持脚4が取り付けられた基台2を
上下逆となるようにひっくり返し、基台2の上面に電球
3を取り付けるとともに、提灯5の下輪5aをフランジ
2aに当接するように基台2に嵌め込む。その後、支柱
16の第2の取付具18における一対の外側片18aの
先端部を互いに近接させるようにつまみ、一対の外側片
18aを第2の角穴15よりも若干小さくする。この状
態で、第2の取付具18の先端部を第2の角穴15に挿
入し、支柱16を持って基台2側へ押し付けると、第2
の取付具18が第2の角穴15に嵌め込まれ、支柱16
が基台2に取り付けられる。
【0030】この時、提灯5の下輪5aが、第2の取付
具18の突出片18cとフランジ2aの上面との間に挟
まれる。そして、突出片18cの弾性力によって下輪5
aがフランジ2a側に押し付けられ、その下輪5aが基
台2に確実に固定される。その後、基台2に取り付けら
れた一対の支柱16の上端部を雲手17によって互いに
連結する。更に、基台2に下輪5aが固定された提灯5
を伸ばして電球3を囲い、提灯5の上輪5bから延びる
図示しない吊下紐を、掛け止めねじ22に掛けることに
よって提灯5が支柱16に吊り下げられる。
【0031】以上詳述したように本実施例では、第1及
び第2の取付具8,18を硬質ゴム等の弾性材により形
成した。そのため、取付具8,18と角穴7,15との
位置がずれた状態で、取付具8,18を角穴7,15を
嵌め込む時には、その両者のずれに合わせて取付具8,
18が弾性変形される。従って、取付具8,18と角穴
7,15との位置合わせをしっかりと行わなくても取付
具8,18を角穴7,15に嵌め込むことができ、基台
2への支持脚4及び支柱16の取り付けが容易になる。
【0032】又、取付具8,18は硬質ゴム等の弾性材
によって形成されているため、角穴7,15に対して取
付具8,18の抜き差しが繰り返し行われても、角穴
7,15の内側面が取付具8,18の外側面によって削
られにくくなる。更に、取付具8,18の外側面が、角
穴7,15の内側面によって削られるのを防止すること
ができる。
【0033】又、角穴7,15の内側面が取付具8,1
8の外側面によって削られたり、月日の経過等によって
当該角穴7,15の寸法が大きくなっても、角穴7,1
5に嵌め込まれた取付具8,18の外側片8a,18a
は、自身の弾性力によって互いに離間する方向へ拡開す
る。この拡開によって外側片8a,18aが角穴7,1
5の寸法変化を吸収し、外側片8a,18aの外側面を
角穴7,15の内側面に面接触させることができる。そ
の結果、取付具8,18と角穴7,15との間に隙間が
できるのを防止することができ、支持脚4及び支柱16
を基台2にがたつくことなく取り付けることができる。
従って、行灯1を安定して設置することができる。
【0034】更に、取付具8,18は弾性変形させるこ
とにより、角穴7,15より小さくすることができる。
そのため、月日の経過等によって角穴7,15の寸法が
小さくなっても、取付具8,18を角穴7,15に嵌め
込むことができ、支持脚4及び支柱16を基台2に取り
付けることができる。
【0035】又、本実施例では、取付具8,18の外側
片8a,18aを先端部に向かうほど拡開するテーパ状
に形成したため、外側片8a,18aの先端部をつまむ
だけで、取付具8,18を角穴7,15の寸法より小さ
くすることができる。従って、取付具8,18を容易に
角穴7,15に嵌め込むことができる。更に、取付具
8,18には一対の溝9,19を設けたため、一層小さ
い力で外側片8a,18aの先端部をつまむことがで
き、取付具8,18を更に容易に角穴7,15の寸法よ
り小さくすることができる。
【0036】又、本実施例では、第1の取付具8の取付
部10に係止部11を形成した。そのため、支持脚4を
基台2から引き抜いて行灯1を分解する時、第1の取付
具8に支持脚4から引き抜かれる力が働いても、係止部
11が取付穴12の内周面に引っ掛かり、第1の取付具
8が支持脚4から外れるのを防止することができる。
又、第2の取付具18も、第1の取付具8と同形状に形
成されるとともに、第1の取付具8と同様に支柱16に
取り付けられているため、第1の取付具8と同様の効果
がある。
【0037】更に、本実施例では、第1の取付具8に突
出片8cを形成したため、提灯5の下輪5aを基台2に
嵌め込んだ状態で、支柱16を基台2に取り付けるだけ
で下輪5aを容易に基台2に固定することができる。
又、突出片8cは硬質ゴム等の弾性材によって形成され
ているため、その突出片8cの弾性力によって下輪5a
を基台2のフランジ2aへ押し付けることができ、下輪
5aを確実に基台2に固定することができる。
【0038】又、基台2の上面には従来のように固定部
材が設けられていないため、支持脚4を取り付けるため
に基台2をその上面が下となるように載置した時、当該
基台2ががたつくのを防止することができる。従って、
第1の取付具8と第1の角穴7との位置合わせが容易に
なり、支持脚4が基台2に取り付け易くなる。
【0039】更に、基台2に取り付けられた各支持脚4
は、第1の取付具8の突出片8cによって互いに近接す
る方向へ付勢される。従って、各支持脚4を補強部材1
4によってがたつくことなく連結することができ、行灯
1を安定して設置することができる。
【0040】尚、本発明は、例えば以下のように変更し
て具体化することもできる。 (1)本実施例では、第1及び第2の取付具8,18の
材質として硬質ゴムを例示したが、これに代えて樹脂等
を用いてもよい。
【0041】(2)図6(a)に示すように、第1の取
付具8の溝9を省略してもよい。又、第2の取付具18
の溝19を省略してもよい。図6の(b)に示すよう
に、コの字状の板バネ25をネジ26で支持脚4及び支
柱16に取り付けて弾性挿入部材としてもよい。この場
合も支持脚4及び支柱16をがたつくことなく基台2に
取り付けることができる。
【0042】(3)図7(a)に示すように、第1の取
付具8を先端に向かうほど拡径する円柱状に形成しても
よい。又、図7(b)に示すように、第1の取付具8を
先端に向かうほど拡径する円柱状に形成し、その第1の
取付具8に平面十字状の溝9を形成してもよい。この場
合、更に第1の取付具8を弾性変形させ易くできる。
又、第2の取付具18を上記のように構成してもよい。
【0043】(4)図8に示すように、支持脚4に直方
体状の突部27を設け、その突部27を上側から覆う樹
脂製の取付キャップ28を弾性挿入部材として設ける。
そして、取付キャップ28には、突部27の4つの側面
部にそれぞれ配置される板バネ29を一体形成する。更
に、板バネ29を外側方向に山折りとなる断面く字状に
形成する。この場合も支持脚4をがたつくことなく基台
2に取り付けることができる。又、板バネ29は4つ設
けなくてもよく、突部27を挟むように一対だけ設けて
もよい。尚、支柱16においても支持脚4と同様に取付
キャップ28を設けてもよい。
【0044】(5)各取付具8,18の形状は本実施例
に限らず、三角柱,五角柱及び六角柱等の多角柱型や円
柱型にしてもよい。 (6)図9に示すように、第2の取付具18の突出片1
8cを省略するとともに、支柱16の下端部外側面に固
定部としての突出部30を突出形成する。そして、支柱
16を基台2に取り付けた時、前記突出部30とフラン
ジ2aの上面との間に提灯5の下輪5aを挟んで、その
下輪5aを基台2に固定するようにしてもよい。この場
合、第2の取付具18の構成を簡略化することができ、
第2の取付具8を形成し易くすることができる。又、第
1の取付具8の突出片8cを省略した場合にも、前記と
同様の効果がある。
【0045】次に、以上の実施例から把握することがで
きる請求項以外の技術的思想をその効果とともに以下に
記載する。 (1)請求項1〜4のいずれかに記載の行灯において、
弾性挿入部材に溝を設けた行灯。この場合、弾性挿入部
材を嵌合穴の寸法より小さくさせ易くなる。
【0046】(2)請求項1〜4のいずれかに記載の行
灯において、弾性挿入部材には支持部材に嵌め込まれる
取付部を突出形成し、前記取付部の外側面には当該取付
部の先端部へ向かうほど縮径するテーパ状の係止部を設
けた行灯。この場合、弾性挿入部材が支持部材から外れ
るのを防止することができる。
【0047】(3)請求項2記載の行灯において、固定
部は、支柱の下端部側面から突出して基台との間に提灯
の下端部を挟む突出部である行灯。この場合、弾性挿入
部材の構成を簡略化して、弾性挿入部材を容易に形成す
ることができる。
【0048】尚、本明細書において、弾性挿入部材とは
嵌合穴の内側面に圧接される部材のことであり、硬質ゴ
ムによって形成されたものに限らず樹脂や板バネによっ
て形成されたもの等その他の弾性挿入部材を含むと定義
する。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、弾性挿入
部材と嵌合穴との位置合わせをしっかりと行わなくても
よいため、支持部材を基台に取り付け易くすることがで
きる。又、弾性挿入部材は嵌合穴の内側面に圧接される
ため、嵌合穴の寸法が変化しても支持部材をがたつくこ
となく基台に取り付けることができる。
【0050】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加え、基台ががたつくことがないため
に容易に支持脚を基台に取り付けることができるととも
に、支柱を基台に取り付けるだけで提灯の下端部を容易
に固定することができる。
【0051】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の効果に加え、提灯の下端部は突出片の弾性力
によって基台側に押し付けられるため、提灯の下端部を
確実に基台に固定することができる。
【0052】請求項4記載の発明では、請求項1〜3の
いずれかに記載の発明の効果に加え、弾性挿入部材の先
端部のみを弾性変形させるだけで当該弾性部材が嵌合穴
の寸法より小さくなるため、弾性挿入部材を容易に嵌合
穴に嵌め込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の行灯を示す斜視図。
【図2】基台と支持脚の取付構造を示す斜視図。
【図3】第1及び第2の取付具を示す側面図。
【図4】第1の角穴と第1の取付具を示す断面図。
【図5】基台と支柱との取付構造を示す斜視図。
【図6】(a)は別例の第1の取付具を示す斜視図、
(b)は別例の板バネを示す正面図。
【図7】(a),(b)は別例の第1の取付具を示す斜
視図。
【図8】別例の突部及び取付キャップを示す斜視図。
【図9】別例の突出部を示す断面図。
【符号の説明】
1…行灯、2…基台、3…発光部材としての電球、4…
支持部材としての支持脚、5…提灯、5a…下端部とし
ての下輪、6…提灯吊下具、7…嵌合穴としての第1の
角穴、8…弾性挿入部材としての第1の取付具、15…
嵌合穴としての第2の角穴、16…支持部材としての支
柱、18…弾性挿入部材としての第2の取付具、18c
…固定部としての突出片、25…弾性挿入部材としての
板バネ、28…弾性挿入部材としての取付キャップ、3
0…固定部としての突出部。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光部材(3)が取り付けられる基台
    (2)に対して支持部材(4,16)を着脱可能に設け
    た行灯において、 前記基台(2)に嵌合穴(7,15)を形成し、支持部
    材(4,16)には前記嵌合穴(7,15)に嵌め込ま
    れて当該嵌合穴(7,15)の内側面へ弾性的に圧接さ
    れる弾性挿入部材(8,18,25,28)を設けた行
    灯。
  2. 【請求項2】 前記支持部材(4,16)は、基台
    (2)を支持する支持脚(4)及び発光部材(3)を囲
    う提灯(5)を吊り下げるための提灯吊下具(6)の支
    柱(16)であって、その支柱(16)には前記提灯
    (5)の下端部(5a)を基台(2)との間に挟んで当
    該基台(2)に固定する固定部(18c,30)が設け
    られている請求項1記載の行灯。
  3. 【請求項3】 前記固定部(18c,30)は、弾性挿
    入部材(18)から突出して基台(2)との間に提灯
    (5)の下端部(5a)を挟む突出片(18c)である
    請求項2記載の行灯。
  4. 【請求項4】 前記弾性挿入部材(8,18,25)
    は、先端部に向かうほど拡開するテーパ状に形成される
    とともに、その先端部が嵌合穴(7,15)より若干大
    きく形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の行
    灯。
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