JPH02775Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、タコセンサによつて検出した自動車
のエンジンの回転数のバーグラフ表示と、各種ウ
オーニングスイツチにより検出したウオーニング
項目のドツト表示とを行う自動車用表示装置に関
するものである。

〔従来の技術〕

従来この種の表示装置として第５図に示す構成
のものがある。同図において、１０は螢光表示
管、液晶表示器などで構成されたバー表示部、１
１はバー表示部１０の上方近傍に設けた目盛部で
あり、バー表示部１０と目盛部１１は協動してエ
ンジンの回転数をバーグラフ表示する。また、１
２はバー表示部１０とは別に設けられたドツトマ
トリクス表示部であり、該ドツトマトリクス表示
部１２には断線やオイルレベル等のウオーニング
項目が数字、英文字、カナ文字、記号等によつて
ドツト表示される。

〔考案が解決しようとする問題点〕

上述した従来の表示装置では、エンジン回転数
のバーグラフ表示とウオーニング項目のドツト表
示とを行うためにそれぞれ別の表示部を設けてい
る。このため、設けるためのスペースに制限のあ
る自動車用表示装置の場合、エンジン回転数のバ
ーグラフ表示とドツト表示によるウオーニング項
目の表示の両方を設けることが難しく、また、こ
の構成によつて２種類の表示部を設けた場合、ド
ツトマトリクス表示部はウオーニング時にのみ表
示が行われ、通常時は使用されないので価格的に
不利である。更に、ドツトマトリクス表示部に表
示が行われていないとき、装置内において該表示
部の部分にスペースができ意匠的にも好ましくな
い。

よつて本考案は、上述した従来の問題点に鑑
み、エンジン回転数のバーグラフ表示とウオーニ
ング項目のドツト表示とを、大きなスペースをと
ることなく、また意匠的に好ましい状態で安価に
行うことのできる自動車用表示装置を提供するこ
とを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成すため本考案により成された自
動車用表示装置は、タコセンサによつて検出した
自動車のエンジンの回転数のバーグラフ表示と、
各種ウオーニングスイツチにより検出したウオー
ニング項目のドツト表示とを行う自動車用表示装
置において、一方向に延びるドツトマトリクス表
示部と、該ドツトマトリクス表示部の近傍にその
長手方向に沿つて設けられた前記エンジンの回転
数表示用の目盛部と、前記ウオーニングスイツチ
のオン状態を検出して前記ドツトマトリクス表示
部にウオーニング項目を文字や数字で表示させる
ウオーニング表示駆動手段と、前記ウオーニング
スイツチがオフのとき前記ドツトマトリクス表示
部に前記タコセンサにより検出したエンジンの回
転数をバーグラフ表示させる回転数表示駆動手段
とを備えることを特徴としている。

〔作用〕

上記構成において、一方向に延びるドツトマト
リクス表示部の近傍にその長手方向に沿つてエン
ジンの回転数表示用の目盛部が設けられているの
で、ウオーニングスイツチがオフのとき回転数表
示駆動手段によつてドツトマトリクス表示部にタ
コセンサにより検出したエンジンの回転数がバー
グラフ表示される。また、ウオーニングスイツチ
のオン状態を検出したときにはウオーニング表示
駆動手段によつてドツトマトリクス表示部にウオ
ーニング項目を文字や数字がドツト表示される。

従つて、ウオーニング検出が行われていないと
きにあいているドツトマトリクス表示部にエンジ
ン回転数をバーグラフ表示で行うようにしている
ので、２種類の表示部を設ける必要がなくなり、
スペース的にも価格的にも有利な構成になると共
に、ドツトマトリクス表示部にはエンジン回転数
又はウオーニング項目の何れかが表示されている
ので、意匠的にも好ましい表示状態となつてい
る。

〔考案の実施例〕

以下本考案の実施例を図面と共に説明する。

第１図は本考案に係る表示部の実施例を示し、
図において１は情報表示用のドツトマトリクス表
示部であり、一方向に延びて配設されている。２
はエンジン回転計用の目盛部であり、表示部１の
近傍に設けられている。

かかる表示部１において、断線や半ドア、ガソ
リン残量などを表示するときには、第２図Ａに示
すようにドツトマトリクス表示部１を文字や記
号、数字などによるドツト表示として用いると共
に、目盛部２を消灯させて表示しないようにす
る。

一方エンジン回転計の表示を行なうときは、第
２図Ｂにすようにドツトマトリクス表示部１のセ
グメントの縦一列をエンジン回転数に応じて一方
向にバーグラフ表示として用いる。また目盛部２
を点灯させて回転計用の目盛を表示する。

尚、第２図Ｂにおいて、代表的な回転数の位置
を明確にするために、予め表示部１における該当
部分のセグメント１ａの縦一列を点灯している。

第３図はこの表示部１及び目盛部２の駆動装置
を示し、CPUやメモリ、Ｉ／Ｏなどから構成さ
れるコントロール回路３の入力データソースとし
て、手動スイツチ４、各種ウオーニングスイツチ
５ａ乃至５ｃ、ゲージセンサ６及びタコセンサ７
が結合されている。このうちゲージセンサ６及び
タコセンサ７はそれぞれインターフエース８，９
を経てコントロール回路３に結合される。手動選
択スイツチ４はバーグラフによるコメータ表示と
ドツトマトリクスによるゲージのデジタル表示と
を手動にて切換えるものであり、ウオーニングス
イツチ５ａ乃至５ｃとしては断線、オイルレベ
ル、サイドブレーキ、半ドアなどがある。また、
コントロール回路３の出力データはドツトマトリ
クス表示部１と目盛部２に対する表示制御を行な
う。

第４図は、上記ウオーニングスイツチ５ａ乃至
４ｃのオン状態を検出して上記ドツトマトリクス
表示部１にウオーニング項目を文字や数字で表示
させるウオーニング表示駆動手段と、上記ウオー
ニングスイツチ５ａ乃至５ｃがオフのとき上記ド
ツトマトリクス表示部１に上記タコセンサ７によ
り検出したエンジンの回転数をバーグラフ表示さ
せる回転数表示駆動手段として働く第３図におけ
るコントロール回路３の処理フローを示し、駆動
時(a)の後、ウオーニングスイツチ５ａ乃至５ｃが
オン状態か検出し(b)、オン状態であれば該当する
ウオーニング項目を表示部１によりドツトマトリ
クス表示させると共に、目盛部２を消灯させる
(e)。ウオーニングスイツチ５ａ乃至５ｃがオフ状
態であれば、次に手動選択スイツチ４の状態を検
出し(c)、タコメータ表示状態であれば、インター
フエース９を介して読み込まれるタコセンサ７か
らのデータに基づき、タコメータを表示部１によ
りバーグラフ表示させ、目盛部２を点灯させる
(f)、一方、手動選択スイツチ４がゲージ表示状態
であれば、インターフエース８を介して読み込ま
れるゲージセンサ６からのデータによりゲージを
表示部１にドツトマトリクスによるデジタル表示
させると共に、目盛部２を消灯させる(d)。

尚、ゲージ表示としては、ガソリン残量やオイ
ル圧、水温などである。

〔考案の効果〕

以上説明したように本考案によれば、ウオーニ
ング検出が行われていないときにあいているドツ
トマトリクス表示部にエンジン回転数をバーグラ
フ表示で行うようにしているので、２種類の表示
部を設ける必要がなくなり、スペース的にも価格
的にも有利な構成になると共に、ドツトマトリク
ス表示部にはエンジン回転数又はウオーニング項
目の何れかが表示されているので、意匠的にも好
ましい表示状態となつている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る自動車用表示装置の表示
部分の実施例を示す図、第２図Ａ，Ｂはそれぞれ
第１図における表示の形態を示す図、第３図は本
考案に係る表示部分の駆動装置を示す図、第４図
は第３図におけるコントロール回路の処理フロー
を示す図、第５図は従来の自動車用表示装置を示
す図である。 １……ドツトマトリクス、２……目盛部、３…
…コントーロール回路、５ａ乃至５ｃ……ウオー
ニングスイツチ、７……タコセンサ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 タコセンサによつて検出した自動車のエンジン
   の回転数のバーグラフ表示と、各種ウオーニング
   スイツチにより検出したウオーニング項目のドツ
   ト表示とを行う自動車用表示装置において、 一方向に延びるドツトマトリクス表示部と、 該ドツトマトリクス表示部の近傍にその長手方
   向に沿つて設けられた前記エンジンの回転数表示
   用の目盛部と、 前記ウオーニングスイツチのオン状態を検出し
   て前記ドツトマトリクス表示部にウオーニング項
   目を文字や数字で表示させるウオーニング表示駆
   動手段と、 前記ウオーニングスイツチがオフのとき前記ド
   ツトマトリクス表示部に前記タコセンサにより検
   出したエンジンの回転数をバーグラフ表示させる
   回転数表示駆動手段とを備える、 ことを特徴とする自動車用表示装置。