JPH0275777A

JPH0275777A - 圧縮機のピストン装置組立て方法

Info

Publication number: JPH0275777A
Application number: JP22720488A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Tanaka; 清田中; Ryuji Watanabe; 隆二渡辺
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1988-09-09
Filing date: 1988-09-09
Publication date: 1990-03-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は冷蔵庫や冷凍ショーケース等に使用される圧縮
機のピストン装置組立て方法に関する。

（ロ）従来の技術従来、この種の圧縮機、即ち、シリンダを一体形成した
モーターケースを備えた圧縮機のピストン装置は、例え
ば、特公昭５１−２１１６５号公報に開示されているよ
うに、クランクピンに嵌挿される円筒体の内径を該ピン
の外径より太き（形成しておき、モーターケースの所定
の位置にクランクピンをセットする一方、シリンダ内に
ピストンを挿入した状態で、ピストンに軸支された連接
棒を傾けて円筒体をクランクピンに遊嵌し、この後、円
筒体とクランクピンの間に円筒状のスペーサを充填して
構成されていた。

（ハ）発明が解決しようとする課題しかしながら、上記の構成によると円筒体とりランクピ
ンの接続に際しては円筒状のスペーサを必要とするため
、スペーサの分だけ円筒体を全周にわたって大きくする
か成るいはクランクピンを小径にしなければならず、圧
縮機が大型化したり、クランクピンの強度低下による変
形でガタが発生するという問題があった。

また、このような問題が生じない構造として、例えば、
実公昭５６−２０５４８号公報等に開示されているよう
に円筒体を二つに分割する構造があるが、この場合には
ボルト等の結合となるため組立て作業が煩雑になるとい
う問題があった。

本発明は、かかる点に鑑みて為されたものであり、圧縮
機の大型化やクランクピンの強度低下を来招することな
くまた組立て作業性の良好な性能の良い圧縮機のピスト
ン装置組立て方法を提供することを目的とする。

（ニ）課題を解決するための手段本発明は、密閉ケース内に圧縮機部とこれを駆動する電
動機部を収納するとともに、これら両磯部をクランク軸
で連結してなり、且つ、前記電動機部に固定されたモー
ターケースに圧縮機部を構成するシリンダを一体形成す
る一方、このシリンダ内を往復動するピストンと、クラ
ンク軸のクランクピンを、該ピンに嵌挿された円筒体と
この円筒体に接続された連接棒で連結しているものにお
いて、前記円筒体と連接棒を分離構造として円筒体の一
側部に穴を他側部に係合溝を、また、連接棒の端部に細
孔をそれぞれ設け、前記連接棒を装着したピストンをシ
リンダ内に挿入し、１つ、円筒体をクランクピンに嵌挿
し、さらに、連接棒の端部を円筒体の穴に挿入した後、
その腹部を前記円筒体の係合溝に係合するとともに先端
部を前記連接棒の細孔に挿入されるバネ部材で、連接棒
と円筒体を連結したものである。

（ホ）作用本発明の圧縮機のピストン装置組立て方法は、バネ部材
を円筒体の係合溝に係合させつつ連接棒の細孔に挿入す
るという簡単な作業でピストンとクランクピンを連結す
ることができ、組立て作業を簡略できるばかりでなく、
円筒体をなるべく小さくまたクランクピンをなるべく大
径に形成することが可能となり圧縮機の小型化やガタの
低減が実現できるものである。また、斯る方法によれば
連接棒の細孔の位置や円筒体の穴への挿入深さを適宜変
えればストロークを容易に変更することができ、異種容
量の圧縮機にも対応できる。

（へ）実施例以下、本発明の実施例を図面に基ずいて説明する。

１は密閉ケース２内に圧縮機部３とこれを駆動する電動
機部４を収納するとともに、これら両機部３．４をクラ
ンク軸５で連結してなる密閉型圧縮機である。６は前記
電動機部４に固定されたモーターケースである。このモ
ーターケースは電動機部４への取付脚７とクランク軸５
の軸受部８とシリンダ９を一体形成している。１０は圧
縮機部３を構成するピストン装置であり、一端に球体１
１を他端にバネ部材１６で固定された円筒体１２を有し
クランク軸５のクランクピン１３に嵌挿された連接棒１
４と、前記球体１１にボールジヨイント方式により接続
されシリンダ内を往復動するピストン１５とから構成さ
れている。ここで、円筒体１２の一側部には穴１７が他
側部には係合溝１８が、また、連接棒１４の端部には細
孔１９がそれぞれ設けられている。２０はクランク軸５
に形成されたバランサーであり下面にスラスト軸受面を
有する。

次にピストン装置の組立て方法を説明する。

まず、第４図に示すようにモーターケース６の軸受部８
にクランク軸５を挿入する。一方、連接棒１４を軸支し
たピストン１５をシリンダ９内に挿入する。この時、連
接棒１４の細孔１９にはバネ部材１６を装着しておく。

そして、第５図に示すように連接棒１４の端部を円筒体
１２の穴１７に圧入した後、バネ部材１６を円筒体１２
の係合溝１８に嵌め込むことにより連接棒１４と円筒体
１２を結合する。これによりピストン装置は組み立てら
れる。ここで、ピストンのストロークは円筒体１２の穴
１７の深さで決定され、また、トップ寸法の調節は連接
棒１４の挿入深さを微調整することによりおこなわれる
。なお、大幅な容量変更が必要な時は、あらかじめ連接
棒１４の細孔を複数個設けておくと便利である。

このようなピストン装置の組立て方法は、バネ部材１６
の先端を連接棒１４の細孔１９に挿入しつつ（本実施例
では予め挿入しておく）、腹部を円筒体１２の係合溝１
８に係合させるという簡単な作業でピストン１５とクラ
ンクピン１３を連結することができ、組立て作業を簡略
できるだけでなく、シリンダ９を一体形成したモーター
ケース６であっても従来のスペーサ等を必要としないの
で、円筒体１２をなるべく小さくまたクランクピン１３
をなるべく大径に形成することが可能となり圧縮機の小
型軽量化やガタの低減が実現できるものである。また、
斯る方法によれば連接棒１４の細孔１９の位置や円筒体
１２の穴１７への挿入深さを適宜変えるだけでピストン
１５のストロークを変更できるので、異種容量の圧縮機
にも容易に対処できる。

（ト）発明の効果以上のように本発明の圧縮機のピストン装置組立て方法
によれば、シリンダを一体に有するモーターケースであ
っても従来のようにスペーサを使うことなく組立てるこ
とができるため、組立て作業性を簡略できるとともに、
クランクピンを大径に円筒体を小さく形成してクランク
ピンの強度低下によるガタつきやピストン装置の大型化
を防止して性能の良い圧縮機を提供できる。また、異種
容量の圧縮機にも容易に対処できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す密閉型圧縮機の縦断面図
、第２図はピストン装置の縦断面図、第３図は同じくピ
ストン装置の要部横断面図、第４図及び第５図はピスト
ン装置の組立て方法を示す分解断面図である。５・・・クランク軸、６・・・モーターケース、９・・
・シリンダ、１２・・・円筒体、１３・・・クランクピ
ン、１４・・・連接棒、１５・・・ピストン、１６・・
・バネ部材、１７・・・穴、１８・・・係合溝、１９・
・・細孔。第１１（第２図第３図

Claims

【特許請求の範囲】

１、密閉ケース内に圧縮機部とこれを駆動する電動機部
を収納するとともに、これら両機部をクランク軸で連結
してなり、且つ、前記電動機部に固定されたモーターケ
ースに圧縮機部を構成するシリンダを一体形成する一方
、このシリンダ内を往復動するピストンと、クランク軸
のクランクピンを、該ピンに嵌挿された円筒体とこの円
筒体に接続された連接棒で連結しているものにおいて、
前記円筒体と連接棒を分離構造として円筒体の一側部に
穴を他側部に係合溝を、また、連接棒の端部に細孔をそ
れぞれ設け、前記連接棒を装着したピストンをシリンダ
内に挿入し、且つ、円筒体をクランクピンに嵌挿し、さ
らに、連接棒の端部を円筒体の穴に挿入した後、その腹
部を前記円筒体の係合溝に係合するとともに先端部を前
記連接棒の細孔に挿入されるバネ部材で、連接棒と円筒
体を連結したことを特徴とする圧縮機のピストン装置組
立て方法。