JPH0274694A - 湿潤紙力があり且水中分散性を有する紙およびその製造方法 - Google Patents

湿潤紙力があり且水中分散性を有する紙およびその製造方法

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JPH0274694A
JPH0274694A JP63224099A JP22409988A JPH0274694A JP H0274694 A JPH0274694 A JP H0274694A JP 63224099 A JP63224099 A JP 63224099A JP 22409988 A JP22409988 A JP 22409988A JP H0274694 A JPH0274694 A JP H0274694A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、容易に水に分散する紙であってかつ湿潤した
紙及びその製造方法に関する。更に詳しくは、ベビーワ
イパー クエットティッシュ、排便用ウェットティッシ
ュ等の湿潤状態で用いる各種ワイパー、生理用品、或い
は医療用手袋等の使い捨て製品として用いられ、水洗便
所等に廃棄され虎際に容易に水に分散して下水管内に閉
塞を生じない紙及びその製造方法に関する。
〈従来技術〉 現在水で濡れた状態で使り紙及び不織布には湿濁時の紙
力を保持するために耐水性を向上させる工夫がなされて
いる。例えば紙などの場合には耐水性のあるエマルジョ
ンバインダーを用いたシ、湿潤紙力増強剤やエマルジョ
ン加工を施している。
また不織布の場合には水中絡合法、ニードルパンチ法、
更に熱溶融バインダー繊at用いたり、耐水性エマルジ
ョンバインダーを用いたシした化合*i不織布から出来
ている。これらは、当然耐水性を有するため水中分散性
は得られず水洗トイレへ流すことはできないものである
。例えば特開昭62−184193号公報に述べられて
いるが、水分散性はブロック状分散であシネ充分なもの
である。
t7’l−%開閉54−to4963 号公報には、P
vA含浸シートに硼酸等のゲル化剤を含有し九湿潤シー
トとし水中に流して処分する方法を提供している。
これとても毒性の強い硼酸を用いることから皮膚清浄材
としては好ましくない。
一方、水分散性の紙を得る方法としては、例えば特開昭
59−144426号公報の実施例に開示されているよ
うに、熱水可溶性のポリビニルアルコールを他の紙料と
共に混合し、湿式抄紙する方法がある。この方法によっ
て得られた紙は、混合したポリビニルアルコールが抄紙
後の乾燥工程において溶解し、他の紙料を接着固定して
バインダー効果を発揮しているが、水中に廃棄されると
ポリビニルアルコールが溶解し、紙が分散することとな
る。しかし用いるポリビニルアルコールが熱水には溶解
するが、冷水には溶解し難いものである場合、当然紙の
水分散性が悪くなシ、水洗便所の下水管を閉塞させるこ
ととなる。水分散性を向上さ斗るべく、冷水に溶解する
ポリビニルアルコールを用いた場合、ポリビニルアルコ
ールの抄紙時の溶解ロスが大きくなシ、抄紙時の排水処
理及び原材料費用等の経済的な損失が大きく、実用上不
可能である。
tた特公昭55−38759号公報に示されているよう
に、熱水可解性のポリビニルアルコールバインダーを用
いる場合、その混合量を0.3〜1.5%と低下させて
紙の水分散性を確保する方法が考えられるが、この場合
、バインダー効果が充分発揮されないため、得られる紙
の紙力が低下すると共に、使用時紙粉の発生が著しく、
使用に耐えないという欠点がある。さらに、これら従来
の紙を湿潤紙とするべく水に湿潤させると、紙力が一層
低下することとなる。
〈発明が解決しよりとする課題〉 本発明は、かかる従来技術の欠点を解消するものであっ
て、湿潤液としてアルコール系化合物で代表される湿潤
紙力保持剤含有液を用いた場合に湿潤紙力があり、かつ
水中分散性を有する紙であって、乾燥状態においても、
優れ走水分散性を有すると共に、使用に耐え得る充分な
紙力と柔軟でソフトな感触を有する水分散紙および経済
性、工程管理上優れた水分散紙の製造法を提供するもの
である。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は、ケン化度が90〜97.5モル−〇ポリビニ
ルアルコール系バインダー効果、 0〜20重量%、化
合繊維を10重量%以上含有し、且つ該ポリビニルアル
コール系バインダーが繊維状で存在して該化合繊維を結
合している紙、およびこの紙に含浸されている湿潤紙力
保持剤からなることを特徴とする湿潤紙力があシ、かつ
水中分散性を有する紙であ夛、更゛には、化合繊維を1
0重量−以上、溶解温度が50〜90℃で且つ潜在的溶
解温度が10〜40℃であるポリビニルアルコール(以
下PVAと略す)系轍維状バインダーを1.0〜20I
!量チ含有する紙料を湿式抄造した後、得られた紙に湿
潤紙力保持剤含有液を含浸することを特徴とする湿潤紙
力があ夛、かつ水中分散性を有する紙の製造方法である
湿潤紙力保持剤とは、それを含む液を前記紙に含浸する
ことによシ、含浸され九湿潤紙の紙力が大きく低下する
ことを防ぐことができる化合物を意味しておシ、次に示
すアルコール系化合物で代表される。すなわちアルコー
ル系化合物とは、1価、、2価、3価あるいはそれ以上
の多価アルコールならびに、ポリエチレングリコールや
ポリプロピレングリコールで代表されるポリオキシアル
キレングリコールであシ、水溶性である化合物が好まし
い。
これら湿潤紙力保持剤を含有した、水中分散性がちり、
使用に耐える紙力と柔軟でかつンフトな感触を有する水
分散紙及びその製造方法について説明する。
ここで、PVA系H1維状バインダーの潜在的溶解温度
とは、該PVA系繊維状バインダーを製造−する際乾燥
のみ行ない、熱処理を施さない状態に於ける該バインダ
ーの溶解温度であり、後述の如く該バインダーを用いて
得られた水中分散紙に於けるPVA系バインダーの溶解
温度と一致する。
本発明に用いられるPVA系繊維状バインダーは、ケン
化度90〜97.5モルチのPVAの水溶芒 夜を・硝等の塩類浴を凝固浴として常法により湿式紡糸
シ、念後通常105〜140℃で乾燥し、更に溶解温度
が前述の50〜90℃になる如く通常160〜250℃
で熱処理した後適当な繊維長に切断して得られるが、紡
糸后の乾燥のみでは繊維状を保持しているもののその溶
解温度は10〜40℃であシ極めて水溶解性に富むもの
である。紙の抄造工程では、前述の熱処理後のPVA系
繊維状バインダーは一旦湿式抄造され、通常110〜3
.30℃で加熱乾燥される。この乾燥工程で抄造時に保
持した水分と乾燥時の加熱によシ該バインダーは溶解し
、バインダー効果を発揮するが、溶解後は、前記紡糸后
の乾燥と同穆度の温度で乾燥される九め、上記紡糸后の
乾燥後の溶解温度に対応する低い溶解温度(すなわち潜
在的溶解温度)を示す(て至る。これは紡糸乾燥後の熱
処理によって一時的に与えられる該PVA系繊維状バイ
ンダーの耐水性が消滅することによる。以上述べた如く
、本来極めて水溶性に富んだケン化度90〜97.5モ
ルチのPVAを用い、繊維形成後の熱処理によって一時
的に耐水性を与えて湿式抄造の際の溶解ロスを抑制して
経済的に優れ且つ、工程管理を容易ならしめるPVA系
繊維状バインダーを用い、抄造后の乾燥工程で再び水溶
性に富んだPVA系バインダーとして紙中に存在せしめ
るという巧妙な技術が本発明の根幹であシ、従って、本
発明の水中分散紙及びその製造方法は従来の技術には見
られない全く新規な技術である。
本発明の第2の特長は、湿潤紙力保持剤を好ましくは1
0%以上(重量に基づく値であって、以下慢は重量慢で
ある)含む溶液に前述の水溶解性紙を浸漬して濡れた状
態で使える紙でかつ水洗トイレに流すことができる水分
散性紙としたことである。湿潤紙力保持剤としては、P
vAの溶剤又は可塑剤として水に次ぐ良溶剤である三価
アルコール、たとえばグリセリン、ペトリオール%t−
+二価アルコールのブタンジオールなどの水溶液、又は
ポリオキシアルキレングリコールであるボリエfレンク
リコール’?ホリ7’ロビレングリコールの溶液、また
はこれに水を加えた混合溶液が好適な代表例として用い
られ、これに前述の水中分散紙を含浸しても、驚くべき
ことに、湿潤紙力保持液中では使用に耐え得る充分な紙
力を有していることを見出した。これら湿潤紙力保持剤
がPVAの水溶性を阻害する理由は不明であるが、不思
議なことに大量の水が存在する場合には水に容易に溶解
する性質を有する。すなわち本発明は、前述したような
新規なPVAバインダーと、PVAの溶剤となシ得るア
ルコール系化合物等の混合水溶液の利用の二つの相乗効
果を見出して初めて得られたものである。
本発明のPVA系繊維状バインダーのケン化度は90〜
97.5モルチであり、90モル多未満では水溶性は優
れているものの前述の紡糸后の乾燥工程で繊維が膠着し
製造不能であり、オた97.5モルチを越えると紡糸乾
燥のみで耐水性が附与され抄造乾燥后も充分な水溶性が
得られず、従って得られた紙の水中分散性が悪くなる。
ま九本発明の水中分散紙中に含有されるPVA系バイン
ダーは1〜20重量%である。1重量%(以下特に記さ
ない限夛チは重量%である)未満では充分な紙力が得ら
れないばかシでなく、他の紙料を充分結合接着出来ない
ため、使用時に紙粉が多発する。また2 0 Xi%を
越える場合には水中分散性が悪くなると共に得られる紙
が疎開になシ、触感が損われる。好ましくは3〜7%で
ある。
般に紙中のPVA系バインダーの含有量を増加させると
、紙力の向上と共に疎開感が増して来る九めPVA粉末
で混抄したシ、又紙にPVA系等の樹脂を塗布する従来
の方法では紙力を犠牲にして柔軟性を保持しなければな
らなかったが、本発明の如(PVA系繊維状バインダー
を用い紙中のバインダーを繊維状で点在させるとバイン
ダーが他の紙料全面を被覆しないため、バインダー量が
増加しても疎開感が現れ難く柔軟でソフトな感触の紙が
得られる。
淘本発明のPVA系繊維状バインダーの繊度、繊維長は
特に限定されるものではないが、好ましくはそれぞれ1
.0〜2.0デニール、2〜10鱈である。
本発明の水中分散紙を構成する化合繊維は特に限定され
ず、PVA系、ポリエステル系、セルローズ系、ポリオ
レフィン系、ポリアミド系、アクリル糸環各種の化合繊
維を用いることが出来る。
またその繊度及び繊維長も特に限定されるものでなく、
用途に応じて適宜使い分ければよいが、得られる水中分
散紙の触感の点で好ましくは0.2〜3デニール、2〜
1O1alである。
化合繊維の含有量も又触感を左右し、柔軟で)7トな触
感を得る念めには少くとも10%以上の化合4Rmを含
有する必要がある。化合42m以外に用いられる紙料と
しては経済性、抄造性の点で主として各種天然パルプが
好ましいが、他の紙料全混合する場合も含めて化合PJ
、維10%未満では紙の柔軟さが損われ、所謂ペーパー
ライクで疎開な感触を与える。
湿潤紙力保持剤としてのアルコール系化合物としては、
まず1価のアルコール、具体的には、メタノール、エタ
ノール、グロバノール、ブタノール、プロピルアルコー
ル、インフロビルアルコール等の水溶性を示す直鎖状ま
之は分岐状アルコール類、また2価のアルコール、具体
的には、エチレングリコール、フロパンジオール、3−
メチルブタン−1,3−ジオール、ヘキシレングリコー
ル、プロピレングリコール、1.3−ブタンジオール等
の水溶性を示すアルコール類、そして3価のアルコール
、具体的には、グリセリン、ペトリオール(すなわち3
−メチルペンタン−1,3,5−)ジオール)等の水溶
性を示すアルコール類、そしてジエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等
の水溶性ポリオキシアルキレングリコールが挙げられる
これら湿潤紙力保持剤の水への混入割合は多い方が紙力
保持効果は高いが、混入なしの場合水となり、紙は水分
散してしまう。その念め櫨々混合率を検討した結果、湿
潤紙力保持剤は液中に少くとも10%混合されているこ
とが望ましく、10チ未満では水の影響が大きく湿潤紙
力保持の点から好ましくない。よシ好ましくは40%以
上混合されている場合である。
本発明の湿潤紙を人体清浄に用いるためには。
使用する部位によっても異るが、化粧品原料基準、又は
日本薬局方規格に適合する安全上問題のない湿潤紙力保
持剤、具体的にはグリセリン、3−メチルブタン−1,
3−ジオール、プロピレングリコール、1.3−ブタン
ジオール、ポリエチレングリコール等が用いられる。そ
の他スクヮランやゲラニオールなども湿潤紙力保持剤と
して、あるいはその他の添加剤として用いることができ
る。
また医薬用剤を含浸することも可能で、たとえばクロタ
ミトン(クロトニル−N−エチル−〇−トルイジン)l
OOWllb ヒドロコルチゾン2.5■、酢酸トコフ
ェロール(ビタミンEアセテート)5岬をlf中に含む
、湿疹等の皮膚疾患に好適な市販系(商品名:オイラツ
クス)を水で溶かしたもの、グルコン酸クロルヘキシジ
ン液(20%)1チと軟膏基剤99チからなる皮フ疾患
・外傷治療剤に好適な市販薬(商品名:オロナインHv
k膏)を水で溶かしたものなどを用いることもできる。
この他にも種々の外用薬が適用し得る。例えば殺菌薬、
鎮痛鎮痒薬、皮膚刺激薬等が用いられる。
例えば殺菌薬としては具体的には、メタノール、エタノ
ール、インプロパツール等のアルコール類、硫酸オキシ
キノリン酸等のオキシキノリン誘導体、ホウ酸、ホウ酸
ナトリウム等のホウ酸ないしその誘導体、アクリノール
、過酸化水素水、オキシシアン化水銀等の過酸化水素な
いしその誘導体、フェノール、クレゾール、レゾルシン
等のフェノールないしその誘導体、安息香酸、安息香酸
ナトリウム、安息香酸ベンジル等の安息香酸ないしその
誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等
のカチオン性界面活性剤、塩化第一水銀、塩化第二水銀
、黄色酸化水銀、酢酸フェニル水銀、チメロサール等の
水銀含有有機化合物、その他硝酸銀、ヨウ素ないしヨウ
素化合物、チアントール(ジメチルチアントレンおよび
ジトルエンジスルフイド)塩化メチルロザニリン、クロ
ラミンT。
ヘキサクロロフェン、ニトロフラゾンなどの種々のもの
がある。ま念キシロイルスルファミン、スルファアジン
、スルファミン、スルファチアゾール、スルファアジン
、スルフィンキサゾール、スルフィンミジン、フタリル
スルファデアゾール等のサルファ剤、エリスロマイシン
、クロムフェニコール、カナマイシン、硫酸カナマイシ
ン、硫酸ストレプトマイシン、硫酸ジヒドロデオキシス
トレプトマイシン、硫酸ヒドロキシストレプトマイシン
等の抗生物質分散液等も使用可能である。
これらの化合物のうち用途に応じて適宜の好ましい薬剤
を選択すれば良い。また鎮痛鎮痒剤および皮膚刺激系と
しても各種の薬剤が使用されるものであるが、例えば、
鎮痛鎮痒剤としては、チョウジ油、ベンジルアルコール
あるいはアヘンアルカロイド等が、また皮膚刺激系とし
ては、カンフル、サリチル酸およびサリチル酸エステル
、t−メント−huよo:、t−メントールエステル、
アンモニア、イソチオシアン酸エステル等がある。また
捕々の芳香剤を庭加することも可能である。
以上列記した多くの化合物のうち、アルコール類に属す
る化合物は、湿潤紙力保持剤としての働きをも有する。
またアルコール類以外の化合物であっても、それが湿潤
時の紙力の大幅な低下金時ぐことかできる化合物である
ならば、それも本発明で言う湿潤紙力保持剤に含まれる
次に本発明を実施例によって更に具体的に説明する。
淘、本発明は以下述べる実施例に限定されるものではな
い。
実施例1 ケン化度96.0モルチ、平均重合度1700のPIA
粉末を16慢水溶液とし、これを孔径0.08芒 国、孔数6000の口金から40℃の飽和・硝浴中で に紡糸し、得られ九糸条を90℃の飽和・硝浴中で2.
0倍のドラフトをかけ九後120℃で乾燥し更に180
℃で熱処理して単繊維繊度が1.0デニールの篠を得喪
。これをffi維長3■に切断し、PVA系繊維状バイ
ンダーを得九。
同、得られたPVA系繊維状バインダーの溶解温1tは
60°Cであシ、ま念潜在的溶解温度、即ち上記紡糸、
乾燥后の溶解温度は15℃であつ之。
この様にして得られ九PVA系繊維状バインダー3%、
繊度2.0デニール、繊維長5喝のポリエステルfRm
(クラレ社製EP203X5)479b及びカナダ標準
f水度710dの針葉樹パルプ(NBKP)50%を混
合して紙料とし、短網型ワイヤーを備えた湿式抄造材を
用いて常法によシ抄紙した後、110℃のヤンキー型ド
ライヤーで乾燥し、坪量30.5f/m”水中分散紙を
得九。
次に湿潤紙力保持剤として重合度400のポリプロピレ
ングリコールを用い、水を加え、混合水溶液濃度を、1
0チ、20チ、40160%、100%とし、上記試作
した紙を浴比11000になるように20℃、24時間
浸漬した。浸漬后浴中から手で取)出し、水滴が落下し
なくなった時の紙の強力を測定し、湿潤時使用の可否の
判定をした。更にこの紙の水中分散性を判定する/とめ
に水100CCを入れた200CC容エレマイヤーフラ
スコに直径7鱈、長さ3Qmの円筒形の回転子を入れて
マグネチツクスタージー上に載せ、回転子が500RP
M±2ORPMになる様調整する。−辺7txの正方形
に裁断した水中分散性紙をエレマイヤーフラスコ中に投
入し1紙の原形をとどめ々く々る迄の時間を計測し、次
の如く表す。この結果を第1異に示す。
◎ : 10秒以内 ○ : 30秒以内 Δ :  1分以内 × :  1分以上 なお本発明で言う物性または物性の測定方法は次の通シ
である。
l)溶解ロス率 抄造に供したバインダーの混合比率(A)及び得られた
水中分散性紙の煮沸減量から求めたバインダー混合比率
(B)から次式によって求めた。
八 2)PVA系R維状バインダーの溶解温度切断層の繊維
状バインダー2Fを5℃の水1007中に分散させ毎分
1℃で水温を上昇させ完全に愼維状物が・・・溶解した
ときの温度で表わす。
3)紙裂断長 JIS P−8113に準じて判定し、タテ、ヨコの平
均値で示した。
4)湿潤時の使用の可否の判定 湿潤処理するため水溶性シートを浸漬し、湿紙強力が弱
く手で取りあつか兄ないものをX印とし、取シ出し、紙
を折シたたんで手等を清拭した時毛羽の発生、紙の切れ
等の起らず強くふけるものを◎印とした。その中間で、
清拭時普通に取シ扱えるものを○印とした。
比較例1 ケン化度98.5モルチ、平均重合度1700のPVA
粉末を用い、実施例1とまったく同じ方法で繊維状バイ
ンダーを得た。
尚得られた繊維状バインダーの溶解温度は60℃であシ
、a在的溶解温度は45℃であった。該繊維状バインダ
ーを用い実施例1とまったく同じ方法により坪量31.
Ot/ m’の紙を得た。その後の処理、評価も実施例
1と同様に実施[7た。これを第1表に示した。
このように本発明の実施例1は湿潤強力もあシはぼ清拭
用として使用ができ、かつ水分散性のあるものである。
それに対し、比較例1の場合は湿潤紙力は満足するが、
耐水性に優れているため水分散性は得られない。
実施例2 実施例1で示したポリエステル繊維に代えて礒度1.5
デニール、繊維長5mのレーヨン繊′m(大和紡製レー
ヨン 3D1.5X5)を用い、実襖例】と同様にして
坪量31.2f/rn’の水中分散紙を得た。
また湿潤紙力保持剤として水とグリセリンの混合溶液と
し、グリセリン濃度を】0%、20%、40%、60%
、100%とし、他は実施例1とまったく同じ方法で処
理し、湿潤紙力及び水分散性を評価した。
その結果を第2表に示す。
以下余白 第 表 上記結果よシ明らかなように、湿潤紙力保持剤(グリセ
リン)によ)湿潤時使用可能なシートが得られておシ、
なお水分散性があるものであり之。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ケン化度が90〜97.5モル%のポリビニルアル
    コール系バインダーを1.0〜20重量%、化合繊維を
    10重量%以上含有し、且つ該ポリビニルアルコール系
    バインダーが繊維状で存在して該化合繊維を結合してい
    る紙、およびこの紙に含浸されている湿潤紙力保持剤か
    らなることを特徴とする湿潤紙力があり、かつ水中分散
    性を有する紙。 2、湿潤紙力保持剤がアルコール系化合物である請求項
    1に記載の紙。 3、湿潤紙力保持剤が、エチレングリコール、プロピレ
    ングリコール、ポリエチレングリコールおよびポリプロ
    ピレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも1
    種の化合物である請求項1に記載の紙。 4、化合繊維を10重量%以上、溶解温度が50〜90
    ℃で且つ潜在的溶解温度が10〜40℃であるポリビニ
    ルアルコール系繊維状バインダーを1.0〜20重量%
    含有する紙料を湿式抄造した後、得られた紙に湿潤紙力
    保持剤含有液を含浸することを特徴とする湿潤紙力があ
    り、かつ水中分散性を有する紙の製造方法。 5、湿潤紙力保持剤がアルコール系化合物である請求項
    4に記載の製造方法。 6、湿潤紙力保持剤が、エチレングリコール、プロピレ
    ングリコール、ポリエチレングリコールおよびポリプロ
    ピレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも1
    種の化合物である請求項4に記載の製造方法。
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