JPH026429A - 3,3−ジメチル酪酸の製造法 - Google Patents

3,3−ジメチル酪酸の製造法

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JPH026429A
JPH026429A JP15783288A JP15783288A JPH026429A JP H026429 A JPH026429 A JP H026429A JP 15783288 A JP15783288 A JP 15783288A JP 15783288 A JP15783288 A JP 15783288A JP H026429 A JPH026429 A JP H026429A
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明 竹下
Toru Tokumaru
徳丸 融
Kinshiro Tsukuda
佃 金四郎
Shigefumi Tokumasu
徳増 重文
Shogo Kudo
工藤 正吾
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、医薬、農薬の中間体及びその他有機合成原料
として重要な3,3−ジメチル酪酸を製造する方法の工
業的に優れた改良方法に関するものである。
〈従来技術およびその問題点〉 3.3−ジメチル酪酸の製法としては、ターシャルブチ
ルハロゲン、ターシャルブチル低級アルキルエーテル、
ターシャルブチルアルコール或いはトリメチルカルボニ
ウムイオンを生成する化合物と塩化ビニリデンを硫酸の
存在下に反応させる方法が知られている(例えば、アメ
リカ特許3637821号、特開昭57−206636
号公報)。
上記文献には、イソブチレンと塩化ビニリデンを用いる
方法も示唆されているが、実施例はなく、しかも本発明
者らが同文献の記載に準じて追試しても目的物の収率は
低く、工業的方法としては不満足なものであった。
〈発明が解決しようとする課題〉 イソブチレンは安価なtert−ブチルカチオン源にも
かかわらず、硫酸の存在下、塩化ビニリデンと反応させ
て3.3−ジメチル酪酸を高収率で得ることは困難であ
った。これは、イソブチレンを液仕込みした場合、中間
体のtert−ブチルカチオンと近傍にあるイソブチレ
ンがオリゴマーを生成するために、tert−ブチル骨
格が失われ、塩化ビニリデンの硫酸による潰れが先行す
るためであることが判った。
く課題を解決するための手段〉 本発明者等は、3.3−ジメチル酪酸を工業的に有利に
製造する方法を開発すべく種々検討した結果、塩化ビニ
リデンとイソブチレンとを、硫酸の存在下に反応させて
3.3−ジメチル酪酸を製造する方法において、イソブ
チレンをガス状で用いることにより、イソブチレン由来
のオリゴマーの生成を抑制し、安定かつ高収率で、工業
的有利に3.3−ジメチル酪酸を製造し得ることを見出
し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、塩化ビニリデンとイソブチレンとを、
硫酸の存在下に反応させて3.3−ジメチル酪酸を製造
する方法において、イソブチレンとしてガス状イソブチ
レンを用いることを特徴とする3、3−ジメチル酪酸の
製造法である。
以下、本発明の方法を更に詳しく説明する。
本発明の方法の特徴は、イソブチレンをガス状で反応系
に導入することである。このイソブチレンは、塩化ビニ
リデンのガスあるいは窒素のような不活性ガスと希釈し
て仕込んでも良い。イソブチレンをガス仕込みするため
、気液接触効率のよい濡れ壁塔、充填塔方式の反応器等
を用いることが好ましいが、イソブチレンガスの硫酸中
への吸収は非常に速く、通常の反応釜に硫酸を仕込んだ
状態の反応方式で十分である。仕込み場所は、気相でも
液相でも良いが、より気相仕込がイソブチレン由来のオ
リゴマーが抑制でき収率が向上するので好ましい。
一般に、本発明の原料となるイソブチレンなどの低沸点
化合物を用いる反応は、低温の状態で液中に仕込むのが
好ましいと考えられ、特に本発明の反応のように、脱塩
化水素の反応においては、塩化水素ガスと共に原料が系
外に散逸するのを防止する必要もあり、気相仕込みは採
用し難いものであることからみれば、本発明の方法は特
異な方法である。
本発明の方法を工業的に実施するための処方は、次の通
りである。反応釜に、硫酸を仕込んだ後、好ましくは気
相にイソブチレンのガスと塩化ビニリデンの液を滴下し
、併産する。この時、塩化ビニリデンは、液またはガス
化して仕込んでもよく、気栢亥たは液中仕込みでもよい
。反応温度は約−20〜30℃、好ましくは一10〜2
0℃で行い、原料が残っている場合は、熟成操作を行な
っても良い。
このとき使用される硫酸濃度は、75%以上が望ましく
、この濃度以下であると反応速度が極端に低下する。硫
酸看は重要で、塩化ビニリデンに対し約1.5モル比以
上が望ましく、これ以下であると徐々に3.3−ジメチ
ル酪酸の収率は低下する。
硫酸モル比が約2.0モル比以上では安定な収率が達成
され、5モル比以上の使用は不経済である。
また、イソブチレンのモル比は塩化ビニリデンに対し約
0.7〜3モル比、好ましくは約1.0〜1゜5モル比
が更に好ましい。0.7モル比以下では収率が低下する
イソブチレンの最適仕込速度は、モル比により異なるが
、塩化ビニリデンに対し、約0.8〜3モル倍の速さで
仕込むことが適当で、この範囲外になると収率は低下す
る傾向を示す。このようにして得られた反応マスは、水
に産前する事により3゜3−ジメチル酪酸をオイルとし
て分離し蒸留して精製することができる。硫酸層中に溶
解している3、3−ジメチル酪酸は、抽出あるいは蒸留
によって回収することができる。
〈発明の効果〉 本発明によれば、安価なイソブチレンと塩化ビニリデン
より3.3−ジメチル酪酸を高収率で工業的有利に得る
ことができる。
次に、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
尚、実施例中の部は特に断わらない限り、重量部を表す
こととする。
実施例−1 塩化ビニリデン(116,16部)液とイソブチレン(
80,8部)ガスを、93%硫酸(291部)を仕込ん
だ反応釜の気相中に〜5℃で3時間かけて併産した。
添加後1時間−5℃で保温、その後この反応マスを、2
49部の水に注加し、分液を行ない主成分3゜3−ジメ
チル酪酸のオイル層を得た。一方、硫酸層中に溶解して
いる3、3−ジメチル酪酸は蒸留により取り出した。先
の油層とあわせ、分析したところ、3.3−ジメチル酪
酸118.6 部(収率;85.1%対塩化ビニlJデ
ン)が得られた。
実施例−2 塩化ビニリデン(116,16部)液とイソブチレン(
80,8部)ガスを、93%硫酸(391)を仕込んだ
反応釜の気層中に10℃で3時間かけて併産した。
添加後1時間10℃で保温、その後この反応マスを、3
37部の水に注加し、分液を行ない主成分3.3−ジメ
チル酪酸のオイル層を得た。一方、硫酸層中に溶解して
いる3、3−ジメチル酪酸は蒸留により取り出した。先
の油層とあわせ、分析したところ、3.3−ジメチル酪
酸117.5部(収率;84゜3%対対比化ビニリデン
が得られた。
実施例−3 塩化ビニリデン(116,16部)液とイソブチレン(
107,7部)ガスを、93%硫酸(291部)を仕込
んだ反応釜の気相中に一5℃で3時間かけて併産した。
添加後1時間−5℃で保温、その後この反応マスを、2
49部の水に注加し、分液を行ない主成分3゜3−ジメ
チル酪酸のオイル層を得た。一方、硫酸層中に溶解して
いる3、3−ジメチル酪酸は蒸留により取り出した。先
の油層とあわせ、分析したところ、3.3−ジメチル酪
酸126.1部(収率:90.5%対基塩化ビニリデン
が得られた。
実施例−4 93%硫酸(291部)を温度を5℃で保った反応釜の
気相中に、塩化ビニリデン(116,16部)液を3時
間かけ、イソブチレン(80,8部)ガスは塩化ビニリ
デンと同時に仕込み始め1時間48分で併産した。添加
後1時間5℃で保温、その後この反応マスを、337部
の水に注加し、分液を行ない主成分3.3−ジメチル酪
酸のオイル層を得た。一方、硫酸層中に溶解している3
、3−ジメチル酪酸は蒸留により取り出した。先の油層
とあわせ、分析したところ、3,3−ジメチル酪酸11
5.7部(収率; 83.0%対対比化ビニリデンが得
られた。
実施例−5 塩化ビニリデン(116,168B>液とイソブチレン
(134,7部)ガスを、85%硫酸(354,0部)
を仕込んだ反応釜の気層中に一5℃で5時間かけて併産
した。
添加後1時間20℃で保温、その後この反応マスを、2
52部の水に注加し、分液を行ない主成分3.3−ジメ
チル酪酸のオイル層を得た。一方、硫酸層中に溶解して
いる3、3−ジメチル酪酸は蒸留により取り出した。先
の油層とあわせ、分析したところ、3.3−ジメチル酪
酸109.37部(収率;78゜4%対対比化ビニリデ
ンが得られた。
実施例−6 実施例−1において、仕込時の内温を15℃にした以外
は、全く同様の操作を行ない、3.3−ジメチル酪酸1
12.1部(収率; 80.4%対対比化ビニリデンが
得られた。
実施例−7 実施例−1において、仕込時の内温を一15℃にした以
外は、まったく同様の操作を行ない、3゜3−ジメチル
酪酸120.6部(収率; 86.5%対基塩化ビニリ
デンが得られた。
比較例−1 実施例−1において、塩化ビニリデン(116,16部
)と液状イソブチレン(134,7部)を混合し、15
℃に冷やした混合液を、93%硫酸(291,OIm)
を仕込んだ反応釜の気相中に10時間かけて滴下した以
外は、まったく同様の操作を行ない、3.3−ジメチル
酪酸91.2部(収率;65.4%対対比化ビニリデン
が得られた。
比較例−2 実施例−1において、塩化ビニリデン(116,16部
)とイソブチレン(134,7部)を混合し一15℃に
冷やした混合液を、93%硫酸(291,0部)を仕込
んだ反応釜の液中に10時間かけて仕込んだ以外は、ま
ったく同様の操作を行ない、3.3−ジメチル酪酸78
.1部(収率;56.0%対対比化ビニリデンが得られ
た。
(以下余白)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塩化ビニリデンとイソブチレンとを、硫酸の存在
    下に反応させて3,3−ジメチル酪酸を製造する方法に
    おいて、イソブチレンとしてガス状イソブチレンを用い
    ることを特徴とする3,3−ジメチル酪酸の製造法。
  2. (2)イソブチレンガスを塩化ビニリデン1モルに対し
    、約0.7〜3モル比用いることを特徴とする請求項(
    1)に記載の方法。
  3. (3)イソブチレンガスと塩化ビニリデンを硫酸を仕込
    んだ反応容器に併注することを特徴とする請求項(1)
    又は(2)に記載の方法。
  4. (4)イソブチレンガスを反応容器の気相に導入して反
    応を行うことを特徴とする請求項(1)〜(3)のいず
    れかに記載の方法。
  5. (5)濃度約75%以上の硫酸を用いることを特徴とす
    る請求項(1)〜(4)のいずれかに記載の方法。
  6. (6)硫酸量を、塩化ビニリデン1モルに対して約1.
    5〜5モル比で行うことを特徴とする請求項(1)〜(
    5)のいずれかに記載の方法。
  7. (7)反応温度を約−20℃〜30℃で行うことを特徴
    とする請求項(1)〜(6)のいずれかに記載の方法。
  8. (8)イソブチレンの仕込速度が、塩化ビニリデンに対
    して約0.8〜3モル倍の速さで仕込むことを特徴とす
    る請求項(1)〜(7)のいずれかに記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5977415A (en) * 1998-08-20 1999-11-02 The Nutrasweet Company Preparation of 3, 3-dimethylbutyraldehyde from a tert-butyl cation precursor, vinyl chloride and an acidic catalyst

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5977415A (en) * 1998-08-20 1999-11-02 The Nutrasweet Company Preparation of 3, 3-dimethylbutyraldehyde from a tert-butyl cation precursor, vinyl chloride and an acidic catalyst
WO2000010954A1 (en) * 1998-08-20 2000-03-02 The Nutrasweet Company Preparation of 3,3-dimethylbutyraldehyde from a tert-butyl cation precursor, vinyl chloride and an acidic catalyst

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