JPH026417Y2

JPH026417Y2 -

Info

Publication number: JPH026417Y2
Application number: JP1984122650U
Authority: JP
Priority date: 1984-08-10
Filing date: 1984-08-10
Publication date: 1990-02-16
Also published as: JPS6138615U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は、眼鏡枠に関し、特に装飾品を施した
眼鏡枠に関する。

［従来の技術］眼鏡枠に装飾効果を付与するために、従来、眼
鏡枠にメツキ、塗装、印刷などの表面処理の他に
プレス加工、エツチング、射出成形、ブラストな
どで凹凸を設けることが行われていた。これらの
装飾は、ブローバ、ヨロイ、テンプル、ブリツ
ジ、リムなどの主構成部品に施すようになつてい
るために、熟練度が要されるとともに、労力と時
間が要されていた。又上記主構成部品は、眼鏡枠
の強度部材となつているために、凹凸の装飾を施
すと、強度上の問題を生じる場合がある。

また、宝石等を含めた装飾品を取り付けた眼鏡
枠も知られており、例えば、実開昭59−7430号公
報には、商標等のプレートを別体に形成し、一方
眼鏡枠側には、智（ヨロイ）に凹部等を形成し、
これらをビス、カシメ鋲による固定手段にて装着
する眼鏡枠が開示されている。

また、実開昭58−118417号公報には、リムに直
接宝石用台座を接合した眼鏡枠が開示されてい
る。

［考案が解決しようとする課題］しかしながら、上述の実開昭58−118417号公報
や実開昭59−7430号公報に開示される、直接、装
飾品を眼鏡枠に装着する方法では、眼鏡枠使用時
に加えられる応力により、眼鏡枠が弾性変形する
と、宝石が外れてしまう恐れがある。又細線で構
成されかつ構造強度部材である主構成部品（智、
リム等）に穴をあけることは、眼鏡枠全体として
の強度上の問題が生じ、さらにこのための補強な
どの手間がかかる問題が生じるとともに、眼鏡枠
を所望のデザインに製造することができない不都
合がある。

本考案は、従来の装飾を施した眼鏡枠における
欠点を解消する、装飾部品を有する眼鏡枠を提供
することを目的とする。

すなわち、本考案は、構造強度上支障のないか
つ装飾を簡単に施しうる眼鏡枠を提供することを
目的とする。

［課題を解決するための手段］本考案に係る眼鏡枠は、装飾部品を装着した眼
鏡枠であつて、ヨロイのリム側端部を二またに成
し、リムを支持させるとともに、前記リム側端部
にそれぞれ装飾部品を装着するための装着孔を形
成し、その装着孔を装飾部品とをリベツトなどの
固定手段で固定させ構成されている。

［作用］本考案のヨロイの先端部は二またに分岐して、
リムを支持する。

さらに、この二またに分岐したヨロイのリム側
端部には、それぞれ装飾部品を装着するための装
着孔が形成される。また、眼鏡枠に装着される装
飾品は眼鏡枠とは別体に製造される。そこで、本
考案の眼鏡枠においてヨロイと装飾品とは前記二
またに分岐した端部のそれぞれの装着孔でリベツ
トにより、固定される。

従つて、装飾部品主要部は、二また状ヨロイの
中空部に位置されることもできるので、全方向か
ら入射光を受光することができるので、宝石等の
装飾品を取りつけた場合、乱反射作用を促進さ
せ、宝石等の輝きを一層ひきたてることができ
る。

また、ヨロイの先端部を二またに分岐して、リ
ムを支持しているので、主要構成部品間の接合強
度が強くヨロイに装飾部品を装着しても、そのヨ
ロイにかかる重量負担を分散、軽減することがで
きる。

［実施例］本考案を実施例の形で添付図を参照して以下に
詳細に説明する。

第１図において、眼鏡枠の主要部が、斜視図で
示されている。参照番号１は、眼鏡保持用リムで
あり、参照番号２は、リム支持用のヨロイ２であ
り、ヨロイ２の先端は、二また状部分２ｃとなつ
ており、それぞれの先端部分がリム１に溶接され
ている。二また状部分２ｃの内側側縁には、段部
２ｄが設けられ、この段部２ｄに孔２ａ，２ｂが
明けられている。この孔２ａ，２ｄには、別個に
製造された装飾板３の側縁に設けた孔３ａ，３ｂ
を通したリベツト５が嵌入されるようになつてい
る。

特に上述の段部は、第１図に示したように、二
また状部分の内縁部に段部を設け、その段部に装
着孔を形成したもので、すべて一体的に成形して
ある。むろん、装着孔部品を別体で形成し、二ま
た状部分にろう接等により、接合するような慣用
手段により、装着孔部品を接合したヨロイを形成
することも可能であるが、上述の実施例のごとく
ヨロイと一体的に加工するほうが、接合強度、コ
スト等において優れている。また、取付手段がリ
ベツトによるものであるので、簡便に装着でき
る。

第２図は、装飾板４に宝石４ｃを設けた構成を
示すものであり、装飾板４に宝石４ｃを設けた構
成を示すものであり、第１図と同様にリベツト５
を孔４ａ，４ｂを通して、眼鏡枠側の孔２ａ，２
ｂに嵌入させて、装飾板４を眼鏡枠のヨロイ２側
縁に固定されるようになつている。

［考案の効果］上記本考案によれば、装飾板３，４は、眼鏡枠
の強度的問題を左右することなく、別個に製造さ
れるから、眼鏡枠の製造方法での装飾の制約や眼
鏡枠の構成部品との組合せ上の装飾の制約も軽減
される。さらに眼鏡枠使用時の眼鏡枠の変形も、
装飾板の装着状態に対しほとんど影響されること
がないので、宝石類を固定する場合でも、その信
頼度は、充分の向上される。また取り付け孔の大
きさや位置を標準化する事によつて複数種類の装
飾板を眼鏡枠に適応可能であり、これによつて
種々の装飾を施した眼鏡枠を容易に提供しうるこ
とができ、様々な眼鏡枠デザインを要求する市場
に応えることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、眼鏡枠の主要部の一実施例の斜視図
であり、第２図は、第１図に図示の装飾板の変形
例の斜視図を示す。１……リム、２……ヨロイ、３，４……装飾
板、５……リベツト。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

装飾部品を装着した眼鏡枠であつて、ヨロイの
リム側端部を二またに形成し、リムを支持させる
とともに、前記リム側の端部にそれぞれ装飾部品
を装着するための装着孔を形成し、その装着孔と
装飾部品とをリベツトなどの固定手段で固定させ
たことを特徴とする眼鏡枠。