JPH026309A - 金属窒化物炭素複合材料及びその製造方法 - Google Patents

金属窒化物炭素複合材料及びその製造方法

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JPH026309A
JPH026309A JP1042136A JP4213689A JPH026309A JP H026309 A JPH026309 A JP H026309A JP 1042136 A JP1042136 A JP 1042136A JP 4213689 A JP4213689 A JP 4213689A JP H026309 A JPH026309 A JP H026309A
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carbon
metals
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JP1042136A
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Akira Nakamura
晃 中村
Hajime Yasuda
源 安田
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野1 本発明は、金属窒化物炭素複合材料に関する。
さらに詳しくは、本発明は炭素材料を主成分とし金属窒
化物超微粒子を高度に分散させた複合材料に関するもの
であり、触媒や導電性材料、電極材料、磁性材料等を始
めとする高度な機能材料を提供するものである。
[従来の技術およびその解決すべき課題]現在金属材料
や炭素材料はその性質の多様さ、資源の豊富さからきわ
めて広い分野に適用されている。しかし、一方では、そ
の中で更に高性能、高機能なものが望まれている分野が
あり、より精密な素材設計による、より高活性な材料が
期待されている。
金属窒化物材料に関しては、例えば触媒としてより活性
で操作性、作業性、選択性に優れた素材が求められてい
る。
炭素材料には、化学的安定性に加え軽量、耐熱性、潤滑
性、良伝熱性、良導電性等の特性があり、これに更に賦
形性と機械的強度を与えた炭素繊維や、多孔性を賦与し
た特性を生かせる活性炭等がある。このような炭素繊維
や活性炭はそれ自身有効であるだけでなく、これを活性
の場や、補強材等として用いるなど、副次的用途にも多
大な期待がかけられている。
金属窒化物が均一に分散した炭素材料は有用であると考
えられるものの、従来の技術としては、炭素材料表面に
金属窒化物の被覆が主で炭素材料の内部に均一に分散し
たものはなく、さらに原料分解型で金属窒化物が均一に
分散した材料を作る方法は報告されていない。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは上述の様な課題を解決するため鋭意研究の
結果本発明に到達した。
即ち、本発明は、T + 、V + Cr 1M n 
* Z r 、N b + M o +Hf、Ta、W
、Reの群から選ばれる金属の窒化物成分を、超微粒子
として炭素マトリックス中に分散させた金属窒化物炭素
複合材料を提供するものである。また、これらの金属成
分からなる群から選ばれる2種以上の金属からなる金属
窒化物超微粒子混合物もしくは異種金属からなる窒化物
の超微粒子を分散させた金属炭素複合材料をも提供する
ものである。ここで、異種金属からなる窒化物とは、あ
る金属窒化物の金属の一部が、異種金属で置き変わった
窒化物のことをいう。
これらの超微粒子成分は粒径5μm以下であることが材
料としての均一性、表面平滑性、金属窒化物としての機
能例えば導電性、伝熱性、触媒活性等を特異的に発現さ
せる上で不可欠である。
本発明はまた、このような金属窒化物炭素複合材料の製
造方法をも提供するものであって、分散粒子の粒径及び
粒径分布を目的にあわせて制御することが可能である。
本発明によるこれらの金属窒化物炭素複合材料の具体的
製造方法は、主鎖及び/または側鎖に配位能を有する原
子団を備えた、高分子化合物に金属を配位させ、得られ
た有機金属高分子化合物を不活性雰囲気下400℃〜2
000℃の温度で熱処理することを特徴とするものであ
る。また、重合可能な官能基を有する何機金属化合物を
重合することによって得られた有機金属高分子化合物を
不活性雰囲気下400℃〜2000℃で熱処理すること
を特徴とするものである。
さらに本発明にあってはこれらの金属窒化物成分が均一
に分散していることが特徴的であって、凝集したり材料
表面やマトリックス結晶粒界に析出或は濃縮されI;も
のでないことが重要である。
本発明の製造方法によれば、粒径5pm以下をもつ金属
窒化物超微粒子を均一分散させた炭素材料を再現性良く
安定に製造することが可能である。
特に0.1771+1以下の超微粒子においては他の気
相法等による製造が極めて困難な金属に付いても調製が
可能である。この点を生かして、各種担持金属触媒調製
、焼結材料、化学センサー等にひろく用途展開すること
ができる。尚、本明細書中において粒径とは電子顕微鏡
写真における面積平均の中位径をいう。
即ち、本発明の複合材料は高い電導性<a−1QScm
−’以上)を有している上に、反応性の高い金属窒化物
微粒子または低原子価状態の金属微粒子を含んでいるた
めに、アミン、アルコールなどの何機分子を吸着でき、
その際の電流変化を増幅することによりセンサーとする
ことができる。また、炭素骨格を有するため種々の何機
物質を吸着し、同時に金属の還元能や触媒効果によって
これを分解あるいは還元することにより消臭剤として有
利な材料となる。さらに、金属種を選ぶことによってオ
レフィン、ジエン、アルキン等の不飽和炭化水素の重合
や異性化反応の優れた触媒とすることができる上、金属
を選択することにより、酸化または還元触媒とすること
ができる。
本発明の金属窒化物炭素複合材料において、金属成分の
含有量は0.2〜50重量%が望ましい。
この範囲より少ないと金属成分の分は持つ機能が相対的
に小さくなって複合化の意味が薄くなり、一方この範囲
を越えると、均一分散が困難となり本発明の目的とする
複合材料とならない。含有量は目的に応じて選定できる
が、この範囲以上の物でも例えば後処理として徐酸化を
行い、カーボン部分を部分的に除去する方法や複合材調
製時に徐酸化を施す方法等により調製できる。この様な
方法によって表面の多孔化も可能となり多方面への適用
が可能となる。
本発明の金属窒化物炭素複合材料は上述のように前駆体
の有機金属高分子化合物を焼成してなるものであって、
用いる配位可能な高分子化合物と金属との配位化合物が
原料となっている。
この配位可能な高分子化合物とは、分子中の主鎖及び/
または側鎖に配位能を有する原子団を備えた高分子化合
物のことであり、下記のように一般式で表示されるもの
である。
−(−L−)n−または、 (−]−−)n−り これらの金属への配位により形成された有機金属高分子
化合物とは下記に一般式で示される。
ここで、Lは配位能のある基を示し、Mは金属またはイ
オン、Xは補助配位子であり、nは高分子鎖の繰り返し
単位であり、mは補助配位子の個数を表す。窒素原子は
この高分子化合物のいずれの部分に含まれていてもよい
基本的には、窒素原子はL中にあるのが一般的だが、高
分子化合物主鎖または補助配位子(X)中に存在しても
よい。その場合、L−M結合はπ配位、n配位、σ配位
を含む。このような配位可能な高分子化合物を例示すれ
ば以下の通りである。
a)N原子を有する原子団を金属と配位させる配位子と
する高分子化合物であり、詳しくは、配位子としてアミ
ン、イミン、芳香族アミン、ピリジン、ピリミジン、エ
チレンジアミン、ジピリジル、アミド、イミド、アゾ、
アゾキシ、ヒドロキシアミン、カルボジイミド、ニトリ
ル、ニトロシル等の原子団を有する高分子化合物であり
、更に具体的には、例えばポリ(l−アミンエチレン)
、ポリ(イミノエチレン)、ポリ[イミノ[1−オキン
ー2(アミノアルキル チレン、ポリp−アミノメチルスチレン、ポリ[(2−
アミノメチル−1.3−ジオキサン−4.6−ジイル)
メチレン]、ポリ[1−[(p−ジアルキルアミンメチ
ル)フェニル1エチレン1、ボlJ[l−(4−ピリジ
ル)エチレン]、ポリ[1−(N−イミダゾイル)エチ
レン1、ポリ[1−(2−イミダゾイル)エチレン1、
ポリ[1−(2−イミダゾイルメチルチレン]、ポリ(
1−シアノエチレン)、ポリ[1−(シアノメチル)エ
チレン1、ポリ[1−[p−(2.5−ジアザペンチル
)フェニル1エチレン1、ポリ[1−[[N,N−ビス
(ジアルキルアミノアルキル)アミノメチル1フエニル
]エチレン]、ポリ[オキソ−1−(2.5−ジアザペ
ンチル)エチレン]、;141J[l−[p−2.2’
−ビピリジン−6ーイル)フェニル1エチレン1、ポリ
[1 − [p− [(N 、N−ジメチルカルボキシ
)アミノメチル1フエニル]エチレン1、ポリ(アクリ
ロイロヒドロキサミン)、アミノアセタール化ポリビニ
ルアルコール、ポリ[+ −[p−[(2−ピリジルメ
チリデン)ゴミ/1フエニル]エチレン]、ポリ[+−
[(1.2−ジヒドロキシイミノ)プロピル]エチレン
1、ポリEl−[(o−ヒドロキシベンジリデン)イミ
ノ1エチレン]、ポリ[1−[(8−ヒドロキシ)キノ
リン−5″−アゾ−4−フェニル1エチレン]、ポリ[
5−モノ(p−アクリロアミド7エ二ル)−10.15
.20−1−ジフェニルポルフィリン1等であり、これ
ら単独重合体及び、これらの重合繰り返し単位での交互
、ブロックまたはランダム共重合物、更に重合物中にこ
れらの重合繰り返し単位を一部有する高分子化合物を含
む。また、これらの主に付加重合及び開環重合生成物の
他に不飽和ポリエステル、フェノール樹脂、ナイロン等
の縮合系高分子化合物を含む。
有機金属高分子化合物のもう一つの製造方法は、重合可
能な官能基を有する有機金属化合物を重合してなる有機
金属高分子化合物を焼成することによって得られるもの
である。重合可能な官能基を有する有機金属化合物は、
配位能を有する部位と重合能を有する部位とからなる有
機化合物に金属を配位させ、ることによりなる化合物群
であって、配位の形式は、n配位、π配位、σ配位を問
わない。
配位能を有する部位と重合能を有する部位とからなる化
合物を例示すれば、 b)配位子能を有する部位がN原子を有する原子団を有
するもので、詳しくは配位原子団が、アミン、イミン、
芳香族アミン、ピリジン、ピリミジン、エチレンジアミ
ン、ジピリジル、アミド、イミド、アゾ、アゾキシ、ヒ
ドロキシアミン、カルボジイミド、ニトリル、ニトロシ
ル等の原子団を有する有機化合物であり、さらに具体的
に例示すれば、ビニルアミン、エチレンジアミン、アミ
ノスチレン、アミノメチルスチレン、ジアルキルアミノ
スチレン、ジアルキルアミノメチル化スチレン、ビニル
ピリジン、ビニルイミダゾール、N−ビニルイミダゾー
ル、3−(3−イミダゾイル)−I−プロピレン、リジ
ン、アクリロニトリ/呟 システィン、イミノ−l−カ
ルボニル−2−アミノアルキルエチレン、I−シアノメ
チルエチレン、ド(2.5−ジアザペンチル)スチレン
、p−[N。
N−ビス(ジアルキルアミノアルキル)アミノメチル】
スチレン、p−(2.2’−ビピリジン−6ーイル)ス
チレン5−ヘキセン−2.4−ジオン、1−ヒドロキシ
アミノ−2−プロペン−l−オン、p−[3−(N,N
−ジアルキルアミノ)−1−チアプロピル]スチレン、
p−C2−ピリジルメチリデン)イミノスチレン、3.
4−ジヒドロキンイミノ−1−ペンテン、(0−ヒドロ
キシベンジリデン)イミノエチレン、(8−ヒドロキシ
)キノリン−5′ーアゾー4ースチレン、5−モノ(p
−アクリルアミドフェニル)−10.15.20−トリ
フェニルポルフィリン等である。
これらの金属への配位は配位子側がa)に示された高分
子化合物であっても、b)に示された低分子化合物であ
っても、一般の有機金属錯体合成法に適用される方法を
用い得る。即ち、金属の置換反応による直接メタル化反
応ノ・ロゲン化物との置換反応、金属塩を用いる金属−
水素交換反応、有機金属による金属−ハロゲン交換反応
、配位子交換反応の他、金属や金属塩、金属カルボニル
、有機金属類等の直接的な配位も可能である。
本発明に係わる金属化合物を具体的に例示すれば、金属
そのものの他、T I Cl 4 、 Z r CI 
4 、 N b Cl s *TaCIs、MoCIs
、WCl、、T i(OR)4.、金属アルコキンド、
金属アセチルアセトナートなどの有機金属化合物等があ
る。
これらの重合性有機金属化合物の重合体もしくは共重合
体、または、該化合物と重合性七ツマ−との共重合体ま
たは架橋重合体、或は、これらの重合体、共重合体また
は架橋重合体の混合物を、本発明における萌駆体有機金
属高分子化合物として用いる。重合性有機金属化合物と
共に用いることのできる重合性七ツマ−としては、該重
合性有機金属化合物に用いた重合可能な官能基を持った
配位子の金属に未配位の化合物の他に、一般的なモノマ
ーが使用可能である。
即ち、一般的なオレフィン類として、エチレン、プロピ
レン、ブテン類、インブチレン、シクロブテン、ンクロ
ペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオ
クテン等があり、アセチレン類としては、アセチレン、
メチルアセチレン、プロピルアセチレン、フェニルアセ
チレン等がある。
更に、ハロゲノオレフィン類として塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、臭化ビニル、7ツ化ビニル等があり、その他
酢酸ビニル等のビニルエステル類、スチレン、α−メチ
ルスチレン、ジビニルベンゼン、クロロスチレン、アミ
ノスチレン、ヒドロキノスチレン等やビニルナフタリン
、ビニルアントラセン、アセナフチレン、サリチル酸ビ
ニル等の芳香族ヒニル化合物、エチルビニルエーテル、
フェニルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル等の
アルキル及び芳香族ヒニルエーテル類、σ−シアノアク
リル酸エステル、α−ハロゲノアクIJル酸エステル等
のアクリル酸及びアクリル酸エステル類、メタクリル酸
メチル等のメタクリル酸及びメタクリル酸エステル類、
アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アジポニトリ
ル、ビニリデンシアナイド、7タリロニトリル、イソニ
トリル等のニトリル及びイソニトリル類、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド等の
アクリルアミド類、メチルビニルケトン、フェニルビニ
ルケトン等のビニルケトン類の他、ビニルピリジン、ビ
ニルイミダゾール類等がある。
本発明の金属窒化物炭素複合材料は上述のように3種の
方法によって得られる有機金属有機高分子化合物を焼成
してなるものであって、これらを形成する金属成分とし
てはTi、V、Cr、Mn、Zr。
Nb、Mo、Hf、Ta、W、Reを用いることができ
るが、配位子の種Mlこよって特に好ましい金属種が挙
げられる。即ち、金属炭素複合材料を与える前駆体の有
機金属高分子化合物中の配位子及び配位型が1)芳香環
にNを介してπ配位するものとして、Ti、Vの他VT
a族のCr、Mo、W2) ピリジン基の窒素にn配位
するものとして、V、M。
3) ビ1Jミジン基の窒素のn配位置するものとして
、Mn 4)ニトリル基が配位するものとしてはTi、Cr。
Mnの他、Va族のV、Nb、Ta 5)アミド基が配位するものとして、Ti、V、Mnの
他、Vla族のCr、Mo、W 等も特に優れた金属炭素複合材料としての前駆体重合物
を形成させることができる。
これらの配位化合物には、金属の配位によって配位子中
の水素イオンの離脱や転位、配位子自体の酸化還元等を
伴い、新たな分子中の電子配置が生じたり、配位される
金属の原子価やイオン性が変動する場合が生じるが、こ
のようなものも本発明の金属窒化物炭素複合材料の出発
物質とすることができる。上記例示中にはこのような配
位化合物をも一部示した。
このような有機金属化合物は賦形性に優れ、前駆体重合
物を様々な成形方法を用いて最終の金属窒化物炭素複合
材料の必要とする形状に併せて成形が可能である。バル
ク体として加圧成形、押出成形、射出成形等の一般的な
成形方法の他に分子量の制御により紡糸するこ七や、シ
ート化及び薄膜化が可能である。
以上述べた様にして得られる金属を含んだ前駆体重合物
を各金属に適する温度条件を選んで焼成することにより
本発明の金属窒化物炭素複合材料を得ることができる。
焼成は通常窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下で常
圧で行うことが多いが、有機金属の酸化性、反応性等に
よって水素等の還元ガスの使用や、場合によってはlo
OQatm前後の加圧下または減圧下での焼成が必要で
ある。
焼成温度は、通常400〜2000℃が好ましい。また
、を載物を焼成するため熱分解する際に昇温コントロー
ルする必要がある。特にこの昇温過程では、マトリック
スの熱分解が重合を伴うことがあるため異常に発生する
熱を避ける必要がある。このため昇温速度を0.01〜
l’o/分の範囲内で行うことが望ましい。
更に、炭素化初期温度領域まで熱処理した後加圧成形を
施し、再び熱処理することにより、生産性を向上させ得
る場合がある。
最終処理温度における定温保持時間は0.5時間以上5
0時間までが望ましい。以上のようにして得られる金属
炭素複合材料の構造及び組成を同定確認した。即ち原料
の高分子化合物及び有機金属化合物は一般の有機化合物
及び有機金属化合物の構造決定に用いられる赤外分光光
度計(IR)、核磁気共鳴(NMR)、元素分析、さら
に紫外線分光分析(UV)等の分光学的方法により構造
決定しl二。
焼成途中の過程では熱重量分析を行い、熱分解過程に伴
う減量の様子を観察した。焼成完了物中の含金属化学種
の同定には粉末X線回折(XRD)測定、制限市や電子
線回折(SAD)あるいは電子マイクロビーム回折(M
BD)を用いた。鉄の窒化物の固定に関してはメスバウ
アー分光法も併用した。燃焼完了物中の巨視的な金属窒
化物の分布、分散状態は、走査型電子顕微鏡(SEM)
像及びX線マイクロアナライザー(EPMA)像で解析
した。
更に微視的な金属窒化物の分布、分散状態、マトリック
スの炭素の状態は透過電子顕微鏡(TEM)像より観察
し、金属窒化物とマトリックスの炭素の区別はエネルギ
ー分散型X線回折装置(EDX)によった。
[実施例] 以下実施例により本発明を更に詳細に説明するが、以下
の例はあくまで一例であって、これにより本発明の対象
範囲が限定されるものではない。
(実施例1) アルゴン気流中でポリアクリロニトリルの粉末をベンゼ
ン懸濁させたものにT iC1,を滴下した。
(N:Ti=20:l)。ポリアクリロニトリルはTi
C1,と錯形成し、淡黄色を呈した。 取し、十分ベン
ゼンで洗浄した後乾燥した。得られた高分子錯体をアル
ゴン気流中で平均昇温速度:o、+ 3℃/winで1
000℃まで昇温した後、2時間そのまま燃成した。
燃成収率45%、Cニア2.02.H:0.9F!、。
N:3.77、Ti:29.02%。
XRDパターン、MBDパターンより窒化チタン(Ti
N)が生成していることが確認された。TEM像写真(
第1図)を見るとTiNは10 30n■の超微粒子と
して非晶質の炭素基質中に極めて均一に分散しているこ
とがわかる。
(実施例2) アルゴン気流下:ベンセン中で4−ビニルピリジン(v
Pと略記)とTiC1,をモル比2:lで混合すると黄
色のビス(ビニルピリジン)T ICl4((VP )
zT iCIg)が沈澱した。これを 取しヘキサンで
洗浄後乾燥する。反応は定量的に進行した。
上記のTi−N結合を有する錯体モノマーをアクリロニ
トリル(AN)、スチレン(St)、4−ビニルピリジ
ン(VP)などの汎用有機モノマーと共重合すればTi
−N結合を有する高分子錯体が得られた。これらをアル
ゴン気流中、l000℃で燃成すると、いずれもTiN
の超微粒子が高度に均一に分散した炭素材が得られた。
第2図はビス(ビニルピリジン)TiCLとアクリロニ
トリルの1:18共重合体、熱処理物のXRDパターン
である。第3図は(ビニルピリジン)TiC14とビニ
ルピリジンの1:18共重合体熱処理物のTEM像写真
である。TiNは一部環状の粒子全形成している。
TiC1,の代わりにZrC1,、NbCl6、TaC
l。
を用いても同様にしてジルコニウム窒化物、ニオブ窒化
物、タンタル窒化物の超微粒子が分散した炭素材が得ら
れた。
(実施例3) 4−ビニルピリジン(10モル%)、スチレン(90モ
ル%)をベンゼン中アゾビスイソブチロニトリルを開始
剤とし、70℃で重合させ得られた共重合体をベンゼン
に溶解し、これにZrCl4を発熱に注意しながら少量
ずつ添加する(アルゴン気流中)とN−Zr結合を有す
る架橋高分子錯体が得られた。これを1000℃で燃成
したところ、ZrNと炭素の複合材料が得られた。Z 
rC1,の代わりにT + CI 4 、ビス(シクロ
ペンタジェニル)TiC12、NbC:15、TaC1
,、CrC13を用いると、各金属の窒化物超微粒子が
分散した炭素材料が得られlこ。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られた金属窒化物炭素複合材料の
粒子構造を示す透過電子顕微鏡(T E M)像写真で
ある。 第2図は実施例2に示すビス(4−ビニルピリジン)T
 iC14とアクリロニトリルのl:l 8の共重合体
熱処理物の粉体X線回折(XRD)パターンを示す。 第3図は実施例2に示す熱地理物の粒子構造を示すTE
M像写真である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、炭素を主成分とする炭素材料中に金属窒化物成分が
    分散された金属窒化物炭素複合材料において、金属窒化
    物成分がTi、V、Cr、Mn、Zr、Nb、Mo、H
    f、Ta、W、Reから成る群から選ばれた金属の窒化
    物からなる粒径5μm以下の金属窒化物超微粒子である
    金属窒化物炭素複合材料。 2、炭素を主成分とする炭素材料中に金属窒化物成分が
    分散された金属窒化物炭素複合材料において、金属窒化
    物成分がTi、V、Cr、Mn、Fe、Zr、Nb、M
    o、Hf、Ta、W、Reから成る群から選ばれる2種
    以上の金属の窒化物からなる粒径5μm以下の金属超微
    粒子混合物もしくは異種金属からなる窒化物の超微粒子
    である金属炭素複合材料。 3、主鎖及び/または側鎖にN原子を含む配位能を有す
    る原子団を備えた、配位可能な高分子化合物にTi、V
    、Cr、Mn、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、W、R
    eから成る群から選ばれる1種またはそれらの金属とF
    eからなる群から選ばれる2種以上の金属を配位させて
    得られる有機金属高分子化合物を不活性雰囲気下400
    ℃〜2000℃の温度で熱処理することを特徴とする請
    求項1または2記載の金属窒化物炭素複合材料の製造方
    法。 4、重合可能な官能基を有し、かつTi、V、Cr、M
    n、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、W、Reから成る
    群から選ばれる1種またはそれらの金属とFeからなる
    群から選ばれる2種以上の金属に配位しうるN原子を含
    む原子団に金属を配位させた有機金属化合物の1種また
    は2種以上を重合して得られる重合体もしくは共重合体
    、またはこれらの重合体もしくは共重合体の混合物を不
    活性雰囲気下400℃以上2000℃以下の温度で熱処
    理することを特徴とする請求項1または2記載の金属窒
    化物複合材料の製造方法。 5、重合可能な官能基を有し、かつ金属に配位しうるN
    原子を含む原子団にTi、V、Cr、Mn、Zr、Nb
    、Mo、Hf、Ta、W、Reから成る群から選ばれる
    1種またはそれらの金属とFeからなる群から選ばれる
    2種以上の金属を配位させた有機金属化合物の1種また
    は2種以上と、これと共重合し得る重合性モノマーとを
    共重合して得られる共重合体もしくは架橋重合体の混合
    物を不活性雰囲気下400℃以上2000℃以下の温度
    で熱処理することを特徴とする請求項1または2記載の
    金属窒化物炭素複合材料の製造方法。 6、Ti、V、Cr、Mn、Zr、Nb、Mo、Hf、
    Ta、W、Reから成る群から選ばれる1種またはそれ
    らの金属とFeからなる群から選ばれる2種以上の金属
    がσ−あるいはπ−結合性炭素を介して主鎖に結合した
    金属配位部位以外にN原子を含む重合体を不活性雰囲気
    下、400℃以上2000℃以下の温度で熱処理するこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の金属窒化物炭素
    複合材料の製造方法。 7、Ti、V、Cr、Mn、Zr、Nb、Mo、Hf、
    Ta、W、Reから成る群から選ばれる1種またはそれ
    らの金属とFeからなる群から選ばれる2種以上の金属
    がσ−あるいはπ−結合性炭素を介して主鎖に結合し、
    金属の補助配位子中の少なくとも1つがN原子を介して
    金属と結合している重合体を不活性雰囲気下、400℃
    以上2000℃以下の温度で熱処理することを特徴とす
    る請求項1または2記載の金属窒化物炭素複合材料の製
    造方法。
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