JPH0261409B2 - - Google Patents

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JPH0261409B2
JPH0261409B2 JP760984A JP760984A JPH0261409B2 JP H0261409 B2 JPH0261409 B2 JP H0261409B2 JP 760984 A JP760984 A JP 760984A JP 760984 A JP760984 A JP 760984A JP H0261409 B2 JPH0261409 B2 JP H0261409B2
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mother liquor
phosphate
ammonia
purified
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Shigeo Fujii
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Chisso Corp
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【発明の詳細な説明】
本発明は、精製りん酸一アンモニウムの高収率
取得法に関する。さらに詳しくは、工業用グレー
ドとして使用可能な精製りん酸一アンモニウムを
湿式りん酸から直接にかつ高収率で製造する該方
法に関する。 湿式りん酸にアンモニアを反応させて得られる
りん酸アンモニウムは、該りん酸に由来する多く
の不純物を含むので、肥料用としては使用可能で
あるがそのまゝでは工業用としては使用できな
い。湿式りん酸から工業用精製りん酸アンモニウ
ムを製造するには、次のように該りん酸を予め精
製することを要する。すなわち、湿式りん酸から
溶媒法によつてりん酸を抽出し、該被抽出物にア
ンモニアを反応させて不純物の少ないりん安を得
る。しかし、この抽出法は、工程が複雑で工業的
に有利な方法とはいえない。 他方、フランス特許第1248055号(プレヨン法)
によれば、湿式りん酸にアンモニアを反応させ、
該反応液中で部分的にりん酸2安の結晶を生成さ
せ、該結晶分離後の母液の一部をカツトすること
により、湿式りん酸に由来する不純物量を減少さ
せ、その後該母液を濃縮することにより粗結晶を
晶析させ、該粗結晶を再結晶することにより、工
業用精製品を得ている。同法により得られる精製
りん酸二アンモニウムの収率は、原料湿式りん酸
中のP2O5分に対し40〜50%程度であり、残部の
P2O5分は、最終的に肥料用のりん酸アンモニウ
ム**となる(註.*NH3−N=20.3〜20.7%,
W−P2O551.5〜52.7%、たゞし理論値はNH3
N21.2%,W−P2O5,**NH3−N14〜16%,T
−P2O543〜45%,W−P2O539〜42%以上の説明
中Wは水溶性、Tは全を意味する)。 上述の説明中におけるりん安の対りん酸収率を
以下下記のようにR(抜出し率)と定義する。 R(%)=りん安結晶中に含まれるP2O5量/原料湿式りん
酸中のP2O5量×100 上述のように、湿式りん酸の直接中和によると
きは、精製りん酸アンモニウムの対りん酸収率す
なわち抜出し率は、相当に低い。 他方、湿式りん酸とアンモニアの反応により段
階的に生成する各種の化合物については、安藤、
秋山著、日新出版株式会社、昭和51年5月20日再
版発行「化学肥料の研究」によれば、湿式りん酸
のアンモニア中和に関し、その中和条件との関係
で次のように述べられている。 すなわち、約100℃、5〜10分で該中和を行う
場合において、反応液のPHが2〜3となつた段
階で中和を一時停止し、PHと温をそのまゝ維持
すると粒径10μ程度の結晶性物質:(FeAl)
NH4H2(PO42・1/2H2O(註Q化合物と略称され
ている)が生成する。中和を再開してそのPHを
4〜6とすると該Q化合物は、0.02μ程度の微結
晶物質:(FeAl)NH4 HF2 PO4(註S化合物と
略称されている)に変化する。しかしながら、Q
化合物がS化合物に変化するには長時間を要す
る。以上の事実を基礎とし、湿式りん酸から瀘過
性の良いアンモニア中和スラリーを取得するには
該りん酸をPH2〜3まで中和後熟成を行ない、
ひきつづきアンモニア中和を行なつてPH4〜6
とする。 以上の事実により、一定の中和法によつて湿式
りん酸中のFe,Al,Fを除いたりん酸アンモニ
ウム母液を得て、これから工業用のりん安を製造
する可能性が一応示唆される。 上述の著書中で著者らは、上述の中和方法によ
り湿式りん酸中のFe,Alは中和液のPH4.5付近
で非水溶化が最大となるので、このPHにおいて
生成したスラリーを瀘別することにより、Fe96
%,Al86%,F48%およびSi16%が夫々除かれる
と述べている。しかしながら湿式りん酸のアンモ
ニア中和液からのりん酸アンモニウムの晶析に顕
著な悪影響を与えるCaもしくはMg基他の除去に
ついては何も述べていない。 以上の公知技術の問題点にかんがみ、本発明者
等は、湿式りん酸の直接中和法により、高収率す
なわち高抜出し率で工業用精製りん酸アンモニウ
ムの取得の可能な方法を見出すべく鋭意研究を行
なつた。その結果、湿式りん酸を70〜110℃好ま
しくは80〜105℃,30〜180分好ましくは60〜90分
でPH4.2〜6.5好ましくは4.5〜6までアンモニア
で中和し、生成したスラツジを瀘過することによ
り、湿式りん酸中の大部分の不純物が精製りん
安の製造に支障のない程度まで除去されること、
前述のスラツジを含む中和りん酸の瀘過性は極
めて良好であること、瀘別されたスラツジを水
洗滌することにより、付着したりん酸アンモニウ
ムの回収が可能であることおよびスラツジを瀘
別した瀘液(りん安酸アンモニウム母液)を逐次
濃縮晶析させることにより、再結晶を要せずして
工業用精製りん酸アンモニウムが高収率で得られ
ることを知つてある発明(以下先の発明という)
を完成し特願昭59−3749号(特開昭60−151203号
公報)として特許出願した。 しかしながら、先の発明において得られる精製
りん酸アンモニウム母液中には、なお微量ではあ
るが、Fe,Al,CaおよびF等が溶存しており、
該母液を濃縮冷却等してりん酸一アンモニウムの
結晶を晶析分離して収得するに伴ない、残部の母
液中にはFe,Al,CaおよびF等が濃縮されてく
ることが明らかになつた。 この事実は、りん酸一アンモニウムの前記母液
からの晶析を段階的に実施して前述のRすなわち
“抜出し率”を上昇させるに伴ない、より後段の
晶析物中の前記不純物SS(註、晶析により得られ
たりん酸一アンモニウム10gを100mlの水に溶解
し、溶解液中の水溶性物を瀘取し、乾燥した分の
試料に対する重量%)は、R=70%を超えると急
激に増加してもはや工業的精製りん酸一アンモニ
ウムをより高いR値まで収得することは不可能で
あることが判つた。 先の発明に係る上述の認識を裏づける実験的事
実は、下記の通りである。すなわち、先の発明の
方法に従つて湿式りん酸を中和し、スラツジを瀘
別して得た精製りん酸アンモニウム母液を濃縮冷
却し、りん酸一アンモニウムを晶析させるに伴
い、母液中に不溶性スラツジが発生してくる。こ
の母液を水で稀釈後瀘過して瀘過残すなわち発生
したスラツジの化学分析を行つたところ後述Aの
ようになつた。 また、該濃縮晶析によつて、抜出し率Rが0.7
を超えた段階で晶析したりん酸一アンモニウム結
晶を試薬級りん酸一アンモニウム結晶の飽和水溶
液で洗滌し、該結晶の表面に付着した不純物を洗
い流した後該りん酸一アンモニウム結晶を水に溶
解させたところ白濁物(不溶解物)が発生した。
この白濁物を分離捕集して化学分析を行つたとこ
ろ下記Bのようになつた。
【表】 上述のスラツジAと白濁物Bの分析値とその比
較から、先の発明の方法に係る精製りん酸アンモ
ニウム母液中に微量溶存している不純物は、該母
液の濃縮と共にスラツジ中に析出し、若しくは晶
出するりん酸一アンモニウム結晶中に取り込まれ
ることが判つた。 先の発明の再検討により明らかになつた上述の
技術問題を解決すべく、本発明者等は、鋭意研究
を行つた。その結果、先の発明でPH4.5〜4.8程
度まで中和した反応液(註.りん安母液)を直ち
に瀘過することなく80〜110℃で1〜10時間保
持して熟成後瀘過するか、若しくは、該中和し
た反応液中の溶存カルシウムに対して0.3〜2倍
当量のフツ化アンモニウムおよび/又は酸性フツ
化アンモニウムを添加混合して1〜10時間保持後
それぞれ生成したスラツジを瀘別して得た精製り
ん酸アンモニウムを用いて、濃縮冷却等の方法で
りん酸一アンモニウムを晶析させるときは、驚く
べきことに前述のR(註.抜出し率すなわちりん
酸の収率)が81%近くまでも高められることを知
つて本発明を完成した。 以上の記述から明らかなように、本発明の目的
は、湿式りん酸から直接に、かつ高収率で、工業
用精製りん酸一アンモニウムを取得する方法を提
供するにある。より適確には、本発明の目的は、
先の発明の場合より顕著に高い収率で工業的精製
りん酸一アンモニウムを製造する方法を提供する
にある。他の目的は以下の記述から明らかにされ
る。 本発明(二発明)は、下記(1)または(3)の主要構
成と下記(2)または(4)の実施態様的構成を有する。 (1) 湿式りん酸にアンモニアを反応させて、りん
酸一アンモニウムを取得する方法において、該
反応温度を70〜110℃に保ち、アンモニアを30
〜180分で反応させて該反応液のPHを4.5〜4.8
とし、80〜110℃に1〜10時間保持後生成した
スラツジを瀘別して得られた精製りん酸アンモ
ニウム母液を使用することを特徴とする精製り
ん酸アンモニウムの高収率収得法。 (2) 精製りん酸アンモニウム母液を濃縮して、り
ん酸一アンモニウムを取得する前記第(1)項に記
載の方法。 (3) 湿式りん酸にアンモニアを反応させて、りん
酸一アンモニウムを取得する方法において、該
反応温度を70〜110℃に保ち、アンモニアを30
〜180分で反応させて該反応液のPHを4.5〜4.8
とし、該反応液中の溶存カルシウムに対して
0.3〜2倍当量のフツ化アンモニウムおよび/
又は酸性フツ化アンモニウムを添加混合して1
〜10時間保持後生成したスラツジを瀘別して得
られた精製りん酸アンモニウム母液を使用する
ことを特徴とする精製りん酸アンモニウムの高
収率収得法。 (4) 精製りん酸アンモニウム母液を濃縮して、り
ん酸一アンモニウムを取得する前記第(3)項に記
載の方法。 本発明の構成および効果につき以下に詳述す
る。 本発明で使用する湿式りん酸は、りん鉱石を鉱
酸で処理して得られるいわゆる湿式りん酸で、該
りん酸製造のプロセスは、半水法、二水法、半水
二水法その他のいづれの方法で製造されたもので
あつてもよい。 このようなりん酸は、原料りん鉱石および分解
用の無機酸に由来するりん酸以外の前述の不純物
を含む。このようなりん酸を反応槽に入れアンモ
ニアを反応させる。アンモニアは、ガス状のもの
を直接りん酸中に吹込むのが最も簡便であるが、
例えば、濃度20〜30重量%のアンモニア水として
添加してもよい。 本発明の方法の本質的特徴は、アンモニアによ
る湿式りん酸の中和条件と中和後の○イ高温熟成若
しくは○ロフツ化アンモニウム(および/又は酸性
フツ化アンモニウム)の添加と高温熱成の組合せ
と該熱成後の生成スラツジの瀘過にある。該中和
温度は終始70〜110℃好ましくは85〜105℃に保
つ。その為必要な加熱又は除熱を反応槽壁を通じ
た伝熱により若しくは他の公知方法で行う。中和
温度が上記範囲外であると後述のスラツジの瀘過
性が低下し、目的物(りん安)中の不純物が増加
する。該中和所要時間は30〜180分好ましくは60
〜90分である。中和所要時間が上記範囲外である
と瀘過性良好かつ、母液中の不純物除去に有効な
スラツジの形成が不十分となる。 たゞし、所定のPH最終値は、4.5〜4.8とする。
PH値が4.5未満では、目的物(りん酸一アンモニ
ウム)の収率が低下し、4.8を超えるとりん酸一
アンモニウム中にりん酸二アンモニウムが混入し
てくる。中和終了後ひきつづき前述の○イ高温熟成
若しくは○ロのフツ化アンモニウム等の添加と高温
熟成の組合わせに入る。該高温熟成は、中和反応
の終了したりん酸一アンモニウム母液を80〜110
℃好ましくは80〜105℃で1〜10時間好ましくは
1〜5時間保持する。また、フツ化アンモニウム
等を添加する場合は、該熟成に先立つて行う。該
添加剤は、フツ化アンモニウム(NH4F)若しく
は酸性フツ化アンモニウム(NH4F・HF)また
はこれらの混合物である。添加時の温度は中和時
の温度と同様であり、特に冷却又は加熱する必要
はない。添加量は、中和反応液中の溶存カルシウ
ムに対して0.3〜2倍当量好ましくは0.5〜1.5倍当
量である。0.3倍未満では効果不十分であり、2
倍を超えても効果は向上しない。添加後は撹拌し
てフツ化アンモニウム等を均一に溶解させる。 本発明に係る熟成に先立つ前述の中和中に湿式
りん酸中和母液中には、前掲書にいうT化合物
(Fe,Al)(NH42・H2F(PO42・nH2OとQ化
合物(前述)の混合物を主成分とし、他にCa,
Mg若しくはFeを含む塩若しくは複塩からなるス
ラツジが生成している。そして、本発明に係る熟
成中もスラツジ内部の結晶部分の結晶成長は持続
し、このことにより、後述の瀘過後の母液中の不
純物量が減少するものと考えられる。この減少効
果は、特に熟成前にフツ化アンモニウム等を適量
添加混合溶解させた場合に著るしい。 以上の熟成後は、湿式りん酸中和母液は、公知
方法で瀘別若しくは遠心分離して瀘液とスラツジ
とし、前者は後述の濃縮晶析処理に付し、後者は
水洗滌を行つて付着しているP2O5分を回収する。 先の発明と本発明の方法との効果の差異は、次
に述べる母液の瀘過性の良否瀘過後の母液の
潜在スラツジ量の多少および、母液中の不純物
量に明確にあらわれる。この関係を熟成の有無、
熟成前のフツ化アンモニウム等の添加の有無別に
例示すると イ (先の発明の方法):熟成なし、フツ化アン
モニウム添加なし ロ (本発明の第一発明):熟成あり、フツ化ア
ンモニウム添加なし ハ (本発明の第二発明):熟成あり、フツ化ア
ンモニウム等の添加あり A 瀘過速度(−500mmHgゲージ真空瀘過) イ 6〜8ton/m2,Hr ロ 4〜6 〃 ハ 3〜4 〃 以上のように先の発明の方が優れているが、
ロ,ハ共に工業的に実施する上で不利という程
度ではない。 B 瀘過母液の潜在的スラツジ量(PH8まで
NH3で中和後瀘過) イ 基準量(40〜30Kg/P2O5ton) ロ 基準量の10〜20%減(30〜26Kg/
P2O5ton) ハ 基準量の50%減(30〜4Kg/P2O5ton) この潜在スラツジ量の多少は、結局目的物
(りん酸一アンモニウム)中の不純物量の多少
ならびに前述のR(中抜出率)の高低に関係す
る。 C 母液中の不純物量 下記第1表に示すとおりである。
【表】 第1表に示すように熟成のみではCaは減少
しないが、Fe,FおよびMgは大幅に減少す
る。熟成とフツ化物添加を併用するとFe,Mg
のみならずCaも大幅に減少する反面Fの増加
は著るしくない。なお、このFの存在はりん酸
一アンモニウムの晶析には悪影響を及ぼさな
い。 上述のRUN No.5の瀘過すみ母液を蒸発濃
縮および冷却してりん酸一アンモニウムの結晶
を生成させ、該結晶を遠心分離および水洗して
R=0.81の対りん酸収率でりん酸一アンモニウ
ムを取得した。このものの水不溶分(SS*)0.1
重量%,SO3は0.07%であつた。これらの値
は、先の発明の実施例1において、R=58.5の
ときSS=0.3%,SO3=0.28%であつたのと比
較しても著しく優れている(註、*SSとは、
得られたりん酸−安100gを100mlの水に溶解
し、溶解液中の水不溶性物を瀘取し、乾燥した
分の試料に対する重量%)。 以上詳述したように、本発明の方法によれば、
湿式りん酸母液からりん酸分を抽出することなく
直接にアンモニアで特定条件で中和し、中和後の
熟成若しくはフツ化アンモニウム等添加と熟成と
ひきつづくスラツジの瀘過のみにより、不純物の
少い湿式りん酸中和母液を得ることができる。そ
してこの母液を公知方法で濃縮晶析させることに
より高収率で工業用精製りん酸を取得できる。こ
の収率は、先の発明の方法ではR値の上限が約70
%であつたのに対して、容易に80%以上のR値を
得ることができるので、先の発明に対しても極め
て有効な改良方法といえる。 以下実施例によつて本発明を説明する。 実施例 1 フロリダりん鉱石を硫酸で分解して得られた湿
式りん酸(分析値:P2O529.44%,SO30.51%,
F0.38%,Ca0.23%,Mg0.15%,Fe0.58%,
Al0.21%)2038gにガスアンモニアを70分で吹込
んでPH=4.67まで中和した。この間中和反応液
の温度は90〜100℃に維持した。得られた試料を
4等分し、次の条件で熟成および瀘過処理を行つ
た。 RUN No. 熟成条件(凡て熟成後瀘過) 1 90〜100℃,1時間熟成 2 〃 ,5 〃 3 〃 ,1 〃 (たゞ
し、 熟成開始前溶存Caと当量のNH4F添
加) 4 90〜100℃,5時間熟成(たゞし、 熟成開始前溶存Caと当量のNH4F添
加) 上記RUN No.1〜4で得られた瀘液の瀘過速
度と不純物の分析値および潜在的スラツジ量を測
定し、下記第2表に示す。
【表】
【表】 実施例 2 実施例1のRUN No.4で処理して得た精製り
ん酸一アンモニウム母液を用い、蒸発濃縮と冷却
による段階的晶析をくり返して該段階毎にりん酸
一アンモニウムの結晶を得た。これらの結晶は、
それぞれ遠心分離による脱液後、遠心分離器内で
脱液し、ひきつづきりん酸一アンモニウム1Kg当
り80mlの水で洗滌し、洗滌液は瀘別された母液と
合体させた。その結果抜出し率R(註.P2O5の収
率)と各段階の晶析物(註.りん酸一アンモニウ
ム)の品質との関係は下記の通りであつた。
【表】 以上のように抜出し率が80%を超えても水不溶
分の急増が全くなく、SO3が微量認められるに至
る程度である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 湿式りん酸にアンモニアを反応させて、りん
    酸一アンモニウムを取得する方法において、該反
    応温度を70〜110℃に保ち、アンモニアを30〜180
    分で反応させて該反応液のPHを4.5〜4.8とし、
    80〜110℃に1〜10時間保持後生成したスラツジ
    を瀘別して得られた精製りん酸アンモニウム母液
    を使用することを特徴とする精製りん酸アンモニ
    ウムの高収率取得法。 2 精製りん酸アンモニウム母液を濃縮して、り
    ん酸一アンモニウムを取得する特許請求の範囲第
    1項に記載の方法。 3 湿式りん酸にアンモニアを反応させて、りん
    酸一アンモニウムを取得する方法において、該反
    応温度を70〜110℃に保ち、アンモニアを30〜180
    分で反応させて該反応液のPHを4.5〜4.8とし、
    該反応液中の溶存カルシウムに対して0.3〜2倍
    当量のフツ化アンモニウムおよび/又は酸性フツ
    化アンモニウムを添加混合して1〜10時間保持後
    生成したスラツジを瀘別して得られた精製りん酸
    アンモニウム母液を使用することを特徴とする精
    製りん酸アンモニウムの高収率収得法。 4 精製りん酸アンモニウム母液を濃縮して、り
    ん酸一アンモニウムを取得する特許請求の範囲第
    3項に記載の方法。
JP760984A 1984-01-19 1984-01-19 精製りん酸−アンモニウムの高収率収得法 Granted JPS60151204A (ja)

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