JPH0260851B2 - - Google Patents
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- JPH0260851B2 JPH0260851B2 JP23336085A JP23336085A JPH0260851B2 JP H0260851 B2 JPH0260851 B2 JP H0260851B2 JP 23336085 A JP23336085 A JP 23336085A JP 23336085 A JP23336085 A JP 23336085A JP H0260851 B2 JPH0260851 B2 JP H0260851B2
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- Japan
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- engine
- solenoid
- temperature
- speed
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Links
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
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Landscapes
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、内燃エンジンの吸入空気量制御用電
磁弁のソレノイド電流制御方法に関するものであ
り、特に、アイドル運転時のエンジン回転数を制
御する目的で、吸気通路に設けられたスロツトル
弁の上流と下流とを連通するバイパス通路に設け
られた電磁弁の開度を、比例的に制御する為のソ
レノイド電流を、エンジン温度を代表するエンジ
ン冷却水温度が異常に高温となつた時に、適正に
制御することができる、内燃エンジンの吸入空気
量制御用電磁弁のソレノイド電流制御方法に関す
るものである。
磁弁のソレノイド電流制御方法に関するものであ
り、特に、アイドル運転時のエンジン回転数を制
御する目的で、吸気通路に設けられたスロツトル
弁の上流と下流とを連通するバイパス通路に設け
られた電磁弁の開度を、比例的に制御する為のソ
レノイド電流を、エンジン温度を代表するエンジ
ン冷却水温度が異常に高温となつた時に、適正に
制御することができる、内燃エンジンの吸入空気
量制御用電磁弁のソレノイド電流制御方法に関す
るものである。
(従来の技術)
従来から、内燃エンジンの吸気通路に設けられ
たスロツトル弁がほぼ閉じられた状態で運転を持
続させるいわゆるアイドル運転時には、スロツト
ル弁の上流と下流とを連通するバイパス通路に設
けた電磁弁により内燃エンジンの吸入空気量を制
御して、エンジン回転数(アイドル回転数)の制
御を行なつている。
たスロツトル弁がほぼ閉じられた状態で運転を持
続させるいわゆるアイドル運転時には、スロツト
ル弁の上流と下流とを連通するバイパス通路に設
けた電磁弁により内燃エンジンの吸入空気量を制
御して、エンジン回転数(アイドル回転数)の制
御を行なつている。
このようなアイドル回転数制御方法に関して
は、例えば特願昭60−141848号などに詳しいが、
以下にその概略を述べる。
は、例えば特願昭60−141848号などに詳しいが、
以下にその概略を述べる。
従来のアイドル回転数制御方法は、第2図に示
すように、中央演算装置(CPU)1、記憶装置
(メモリ)2および入出力信号処理回路(インタ
ーフエース)3からなるマイクロコンピユータ4
のCPU1において、まず、つぎの(1)式により、
ソレノイド電流指令値Icmdを演算する。
すように、中央演算装置(CPU)1、記憶装置
(メモリ)2および入出力信号処理回路(インタ
ーフエース)3からなるマイクロコンピユータ4
のCPU1において、まず、つぎの(1)式により、
ソレノイド電流指令値Icmdを演算する。
IcmdをCPU1で演算する為には、各種センサ
を適宜配設して、これらセンサ出力をインターフ
エース3へ供給しなければならないが、このこと
は周知であるので、エンジン温度を代表するエン
ジン冷却水温度Twを検出するエンジン冷却水温
度センサ(以下、Twセンサという)20以外の
各種センサの図示は省略してある。
を適宜配設して、これらセンサ出力をインターフ
エース3へ供給しなければならないが、このこと
は周知であるので、エンジン温度を代表するエン
ジン冷却水温度Twを検出するエンジン冷却水温
度センサ(以下、Twセンサという)20以外の
各種センサの図示は省略してある。
Icmd=〔Ifb(n)+Ie+Ips
+Iat+Iac〕×Kpad …(1)
(1)式におけるIfb(n)は、後記する第3図のフ
ローチヤートに基づいて演算されるフイードバツ
ク制御項である。なお、(n)は今回値を示す。
ローチヤートに基づいて演算されるフイードバツ
ク制御項である。なお、(n)は今回値を示す。
第3図のステツプS41〜S48の演算内容は
次の通りである。
次の通りである。
ステツプS41…Twセンサ20から供給され
るエンジン冷却水温度Twを読み込む。
るエンジン冷却水温度Twを読み込む。
ステツプS42…前記ステツプS41で読み込
んだエンジン冷却水温度Twから、予めメモリ2
内に記憶されているTw〜Nrefoテーブルを読み
出し、目標アイドル回転数Nrefoを決定する。第
4図はエンジン冷却水温度Twと目標アイドル回
転数Nrefoとの関係を示すグラフである。
んだエンジン冷却水温度Twから、予めメモリ2
内に記憶されているTw〜Nrefoテーブルを読み
出し、目標アイドル回転数Nrefoを決定する。第
4図はエンジン冷却水温度Twと目標アイドル回
転数Nrefoとの関係を示すグラフである。
このグラフから明らかなように、目標アイドル
回転数Nrefoは、エンジン冷却水温度Twが暖機
完了温度よりも高い予定温度以上の時には一定値
である。
回転数Nrefoは、エンジン冷却水温度Twが暖機
完了温度よりも高い予定温度以上の時には一定値
である。
ステツプS43…エンジン回転数の逆数(周
期)、またはそれに相当する量Me(n)を読み込
む。
期)、またはそれに相当する量Me(n)を読み込
む。
ステツプS44…前記読み込まれたMe(n)
と、前記ステツプS42で設定した目標アイドル
回転数Nrefoの逆数、またはそれに相当する量
Mrefoとの偏差ΔMefを算出する。
と、前記ステツプS42で設定した目標アイドル
回転数Nrefoの逆数、またはそれに相当する量
Mrefoとの偏差ΔMefを算出する。
ステツプS45…前記Me(n)、および該Me
(n)と同一のシリンダにおける前回計測値Me
〔当該エンジンが6気筒エンジンの場合は、Me
(n−6)〕の差―すなわち、周期の変化率ΔMe
を算出する。
(n)と同一のシリンダにおける前回計測値Me
〔当該エンジンが6気筒エンジンの場合は、Me
(n−6)〕の差―すなわち、周期の変化率ΔMe
を算出する。
ステツプS46…前記ΔMeおよびΔMef、なら
びに積分項制御ゲインKim、比例項制御ゲイン
Kpm、微分項制御ゲインKdmを用いて、積分項
Ii、比例項Ipおよび微分項Idを、それぞれ図中に
示す演算式にしたがつて算出する。なお、前記各
制御ゲインは、それぞれ所定の数値として予めメ
モリ2内に記憶されているものを読み出して得ら
れる。
びに積分項制御ゲインKim、比例項制御ゲイン
Kpm、微分項制御ゲインKdmを用いて、積分項
Ii、比例項Ipおよび微分項Idを、それぞれ図中に
示す演算式にしたがつて算出する。なお、前記各
制御ゲインは、それぞれ所定の数値として予めメ
モリ2内に記憶されているものを読み出して得ら
れる。
ステツプS47…Iai(n)として、Iai(n−
1)に前記ステツプS46で得た積分項Iiを加算
する。なお、ここで得たIai(n)は次回のIai(n
−1)となる為に、一時メモリ2内に記憶され
る。しかし、いまだメモリ2に記憶されていない
場合は、Iaiに類似するような数値を予めメモリ
2内に記憶させておいて、該数値をIai(n−1)
として読み出せばよい。
1)に前記ステツプS46で得た積分項Iiを加算
する。なお、ここで得たIai(n)は次回のIai(n
−1)となる為に、一時メモリ2内に記憶され
る。しかし、いまだメモリ2に記憶されていない
場合は、Iaiに類似するような数値を予めメモリ
2内に記憶させておいて、該数値をIai(n−1)
として読み出せばよい。
ステツプS48…ステツプS47で算出された
Iai(n)に、ステツプS46で算出されたIpおよ
びIdがそれぞれ加算され、フイードバツク制御項
Ifb(n)として定義される。
Iai(n)に、ステツプS46で算出されたIpおよ
びIdがそれぞれ加算され、フイードバツク制御項
Ifb(n)として定義される。
(1)式におけるIfb(n)以外の各項の内容は、次
の通りである。
の通りである。
Ie…交流発電機(ACG)の負荷、すなわち
ACGのフイールド電流に応じて予定値を加算す
る加算補正項。
ACGのフイールド電流に応じて予定値を加算す
る加算補正項。
Ips…パワーステアリングのスイツチが投入さ
れた時に予定値を加算する加算補正項。
れた時に予定値を加算する加算補正項。
Iat…自動変速機ATのセレクタ位置がドライブ
(D)レンジにある時に予定値を加算する加算補正
項。
(D)レンジにある時に予定値を加算する加算補正
項。
Iac…エアコン作動時に予定値を加算する加算
補正項。
補正項。
Kpad…大気圧に応じて決定される乗算補正項。
なお、(1)式のIcmdは、各シリンダのピストン
が上死点前90度に達した時に、既知の手段により
発生するTDCパルスに応じて演算される。
が上死点前90度に達した時に、既知の手段により
発生するTDCパルスに応じて演算される。
前記(1)式により演算されたIcmdは、制御信号
に変換されてマイクロコンピユータ4から出力さ
れる。
に変換されてマイクロコンピユータ4から出力さ
れる。
前記制御信号は、ソレノイド駆動用トランジス
タ5のベースに印加される。この結果、該トラン
ジスタ5に流れる電流、すなわちソレノイド7に
流れる電流(ソレノイド電流)は、前記制御信号
(トランジスタ5のベース電流)に応じて増減さ
れる。
タ5のベースに印加される。この結果、該トラン
ジスタ5に流れる電流、すなわちソレノイド7に
流れる電流(ソレノイド電流)は、前記制御信号
(トランジスタ5のベース電流)に応じて増減さ
れる。
第2図では、電磁弁(図示せず)の開度は、前
記ソレノイド電流に応じて比例的に制御され、該
電磁弁の開度に応じた吸入空気量が内燃エンジン
に供給され、アイドル回転数が制御される。
記ソレノイド電流に応じて比例的に制御され、該
電磁弁の開度に応じた吸入空気量が内燃エンジン
に供給され、アイドル回転数が制御される。
ところで、従来においては、エンジン回転数の
フイードバツク制御を行なつているアイドル運転
時において、エンジン冷却水温度Twが暖機完了
温度よりも異常に高くなつた時には、前記フイー
ドバツク制御を中止し、オープンループ制御に切
り換えるようにしていた。
フイードバツク制御を行なつているアイドル運転
時において、エンジン冷却水温度Twが暖機完了
温度よりも異常に高くなつた時には、前記フイー
ドバツク制御を中止し、オープンループ制御に切
り換えるようにしていた。
このように、エンジン回転数のフイードバツク
制御モードからオープンループ制御モードへ切り
換えるようにしている理由は、つぎの通りであ
る。
制御モードからオープンループ制御モードへ切り
換えるようにしている理由は、つぎの通りであ
る。
エンジン冷却水温度Twが暖機完了温度
Twaic2よりも異常に高くなると、例えばインジ
エクタを介してシリンダ内に燃料を供給する為の
該インジエクタ付近の燃料チユーブの中の燃料が
沸騰するようになる。これは前記インジエクタが
シリンダの近傍に設けられ、シリンダからの熱に
よつて過熱される為である。このように、燃料が
沸騰するようになると、インジエクタから噴射さ
れる燃料には気泡が含まれるようになるので、噴
射燃料量はどうしても減少する。
Twaic2よりも異常に高くなると、例えばインジ
エクタを介してシリンダ内に燃料を供給する為の
該インジエクタ付近の燃料チユーブの中の燃料が
沸騰するようになる。これは前記インジエクタが
シリンダの近傍に設けられ、シリンダからの熱に
よつて過熱される為である。このように、燃料が
沸騰するようになると、インジエクタから噴射さ
れる燃料には気泡が含まれるようになるので、噴
射燃料量はどうしても減少する。
この結果、空燃比が大きくなり混合気が希薄と
なつてエンジン回転数が落ち込む状態となる。も
つともフイードバツク制御をしていれば、第3図
および(1)式による前記エンジン回転数のフイード
バツク制御によつて目標アイドル回転数に一致さ
せるように吸入空気量が制御されるが、前記目標
アイドル回転数は燃費を考慮して比較的低い値、
したがつてエンジン回転数が不安定になり易い状
態に設定されているから、エンジン回転数がハン
チングしたり、最悪の場合にはエンジンストール
を生じる。
なつてエンジン回転数が落ち込む状態となる。も
つともフイードバツク制御をしていれば、第3図
および(1)式による前記エンジン回転数のフイード
バツク制御によつて目標アイドル回転数に一致さ
せるように吸入空気量が制御されるが、前記目標
アイドル回転数は燃費を考慮して比較的低い値、
したがつてエンジン回転数が不安定になり易い状
態に設定されているから、エンジン回転数がハン
チングしたり、最悪の場合にはエンジンストール
を生じる。
そこで、このような場合には、フイードバツク
制御からオープンループ制御に切り換えてエンジ
ン回転数を高くするようにし、エンジン回転数の
低下や、エンジンストールの防止を図つていた。
制御からオープンループ制御に切り換えてエンジ
ン回転数を高くするようにし、エンジン回転数の
低下や、エンジンストールの防止を図つていた。
なお、アイドル運転時に燃料チユーブ中の燃料
が沸騰する程にシリンダの温度、したがつてエン
ジン冷却水温度が異常に高くなる原因としては、
例えば、何かを牽引しながら非常に遅い速度で走
行している状態(高負荷低速走行状態)から、イ
ンギヤ状態を解除して通常のアイドル運転状態に
移行したような場合が考えられる。
が沸騰する程にシリンダの温度、したがつてエン
ジン冷却水温度が異常に高くなる原因としては、
例えば、何かを牽引しながら非常に遅い速度で走
行している状態(高負荷低速走行状態)から、イ
ンギヤ状態を解除して通常のアイドル運転状態に
移行したような場合が考えられる。
ただし、内燃エンジンにはラジエータフアンが
取付けられており、暖機完了温度以上になると、
サーモスイツチがオンとなり、該ラジエータフア
ンが動作してエンジン冷却水、したがつてエンジ
ンを冷却するように動作する。しかし、前記した
ように、高負荷低速状態からアイドル運転状態に
移行したような時には、前記ラジエータフアンに
よる冷却能力では十分にエンジンを冷却すること
ができないので、前述したような燃料が沸騰する
状態が発生する。
取付けられており、暖機完了温度以上になると、
サーモスイツチがオンとなり、該ラジエータフア
ンが動作してエンジン冷却水、したがつてエンジ
ンを冷却するように動作する。しかし、前記した
ように、高負荷低速状態からアイドル運転状態に
移行したような時には、前記ラジエータフアンに
よる冷却能力では十分にエンジンを冷却すること
ができないので、前述したような燃料が沸騰する
状態が発生する。
(発明が解決しようとする問題点)
前記したように、従来は、アイドル運転時にエ
ンジン冷却水温度が暖機完了温度よりも高いある
温度以上になつた時には、エンジン回転数のフイ
ードバツク制御を止めて、オープンループ制御に
切り換えるようにしている。このように、フイー
ドバツク制御からオープンループ制御に切り換え
るエンジン冷却水温度は、実際に燃料の中に気泡
が含まれる状態がエンジン冷却水温度で一義的に
決まらないので、気泡の発生によつてエンジン回
転数のハンチングまたはエンジンストールが生じ
ないように、比較的低い値に設定していた。
ンジン冷却水温度が暖機完了温度よりも高いある
温度以上になつた時には、エンジン回転数のフイ
ードバツク制御を止めて、オープンループ制御に
切り換えるようにしている。このように、フイー
ドバツク制御からオープンループ制御に切り換え
るエンジン冷却水温度は、実際に燃料の中に気泡
が含まれる状態がエンジン冷却水温度で一義的に
決まらないので、気泡の発生によつてエンジン回
転数のハンチングまたはエンジンストールが生じ
ないように、比較的低い値に設定していた。
この結果、実際に気泡が発生してエンジン回転
数に前記したような悪影響が生じないエンジン冷
却水温度間では、オープンループ制御の為に、例
えば、エンジンの特性によつてエンジン回転数に
ばらつきが生じたり、エアコンまたはパワーステ
アリングの負荷に応じて吸入空気量を所定量増量
するが、該所定量に誤差がある時にはエンジン回
転数が低下したり、あるいは上昇したりするとい
う欠点があつた。
数に前記したような悪影響が生じないエンジン冷
却水温度間では、オープンループ制御の為に、例
えば、エンジンの特性によつてエンジン回転数に
ばらつきが生じたり、エアコンまたはパワーステ
アリングの負荷に応じて吸入空気量を所定量増量
するが、該所定量に誤差がある時にはエンジン回
転数が低下したり、あるいは上昇したりするとい
う欠点があつた。
本発明は、前述の問題点を解決するためになさ
れたものである。
れたものである。
(問題点を解決するための手段および作用)
前記の問題点を解決するために、本発明は、エ
ンジン温度、したがつてエンジン冷却水温度が暖
機完了温度よりも高いある温度以上になつた場合
には、目標アイドル回転数を高く設定すると共
に、制御ゲインを小さく設定して、エンジン回転
数のフイードバツク制御は継続するようにした点
に特徴がある。
ンジン温度、したがつてエンジン冷却水温度が暖
機完了温度よりも高いある温度以上になつた場合
には、目標アイドル回転数を高く設定すると共
に、制御ゲインを小さく設定して、エンジン回転
数のフイードバツク制御は継続するようにした点
に特徴がある。
(実施例)
以下に図面を参照して、本発明を詳細に説明す
る。
る。
第1図は本発明の方法の一実施例の動作を説明
するフローチヤートである。同図のフローチヤー
トの動作を実行するソレノイド電流制御装置の一
具体例は第2図と同様であるので、その図示を省
略し、第2図を参照する。第1図のフローチヤー
トの動作はTDCパルスによる割込みによりスタ
ートする。
するフローチヤートである。同図のフローチヤー
トの動作を実行するソレノイド電流制御装置の一
具体例は第2図と同様であるので、その図示を省
略し、第2図を参照する。第1図のフローチヤー
トの動作はTDCパルスによる割込みによりスタ
ートする。
ステツプS1…Twセンサ20から供給される
エンジン冷却水温度Twを読み込む。
エンジン冷却水温度Twを読み込む。
ステツプS2…前記ステツプS1で読み込んだ
エンジン冷却水温度Twから、予めメモリ2内に
記憶されているTw〜Nrefoテーブルを読み出し、
目標アイドル回転数Nrefoを決定する。第5図
は、エンジン冷却水温度Twと目標アイドル回転
数Nrefoとの関係を示すグラフである。
エンジン冷却水温度Twから、予めメモリ2内に
記憶されているTw〜Nrefoテーブルを読み出し、
目標アイドル回転数Nrefoを決定する。第5図
は、エンジン冷却水温度Twと目標アイドル回転
数Nrefoとの関係を示すグラフである。
このグラフから明らかなように、本実施例で
は、暖機完了温度Twaic2(約60℃)以上の設定
温度Twaic1よりも低いエンジン冷却水温度の時
には、TwとNrefoとの関係は従来例の同様のグ
ラフである第4図と同様であるが、設定温度
Twaic1以上となつた時には、目標アイドル回転
数Nrefoを高く設定するようにしている。なお、
前記設定温度Twaic1は、従来例において、フイ
ードバツク制御モードからオープンループ制御モ
ードに切り換える温度、すなわち噴射燃料の中に
気泡を含む可能性があるとされる温度である。
は、暖機完了温度Twaic2(約60℃)以上の設定
温度Twaic1よりも低いエンジン冷却水温度の時
には、TwとNrefoとの関係は従来例の同様のグ
ラフである第4図と同様であるが、設定温度
Twaic1以上となつた時には、目標アイドル回転
数Nrefoを高く設定するようにしている。なお、
前記設定温度Twaic1は、従来例において、フイ
ードバツク制御モードからオープンループ制御モ
ードに切り換える温度、すなわち噴射燃料の中に
気泡を含む可能性があるとされる温度である。
このような設定温度Twaic1以上の時に、目標
アイドル回転数Nrefoを高く設定するのは、エン
ジン回転数が不安定となり易い通常のアイドル回
転数よりも高く維持することによつて回転数の安
定化を図り、エンジン回転数がハンチングした
り、エンジンストールする状態を回避する為であ
る。
アイドル回転数Nrefoを高く設定するのは、エン
ジン回転数が不安定となり易い通常のアイドル回
転数よりも高く維持することによつて回転数の安
定化を図り、エンジン回転数がハンチングした
り、エンジンストールする状態を回避する為であ
る。
なお、本実施例では、設定温度Twaic1におけ
る目標アイドル回転数Nrefoの切り換え時におい
て、エンジン回転数がハンチングしないように、
Tw〜Nrefoテーブルにヒステリシスを持たせて
いる。
る目標アイドル回転数Nrefoの切り換え時におい
て、エンジン回転数がハンチングしないように、
Tw〜Nrefoテーブルにヒステリシスを持たせて
いる。
ステツプS3…エンジン回転数の逆数(周期)、
またはそれに相当する量Me(n)を読み込む。
またはそれに相当する量Me(n)を読み込む。
ステツプS4…前記読み込まれたMe(n)と、
前記ステツプS2で設定した目標アイドル回転数
Nrefoの逆数、またはそれに相当する量Mrefoと
の偏差ΔMefを算出する。
前記ステツプS2で設定した目標アイドル回転数
Nrefoの逆数、またはそれに相当する量Mrefoと
の偏差ΔMefを算出する。
ステツプS5…前記Me(n)、および該Me(n)
と同一のシリンダにおける前回計測値Me〔当該エ
ンジンが6気気筒エンジンの場合は、Me(n−
6)〕の差―すなわち、周期の変化率ΔMeを算出
する。
と同一のシリンダにおける前回計測値Me〔当該エ
ンジンが6気気筒エンジンの場合は、Me(n−
6)〕の差―すなわち、周期の変化率ΔMeを算出
する。
ステツプS6…前記ステツプS1で読み込んだ
エンジン冷却水温度Twが、前記設定温度
Twaic1よりも高いか否かを判定する。該判定が
成立する時には燃料の中に気泡を含む可能性があ
る高水温状態であるとしてステツプS10へ進
み、不成立の時にはステツプS7へ進む。
エンジン冷却水温度Twが、前記設定温度
Twaic1よりも高いか否かを判定する。該判定が
成立する時には燃料の中に気泡を含む可能性があ
る高水温状態であるとしてステツプS10へ進
み、不成立の時にはステツプS7へ進む。
ステツプS7…前記ステツプS1で読み込んだ
エンジン冷却水温度Twが、暖機完了温度
Twaic2よりも低いか否かを判定する。該判定が
不成立の時には常温状態であるとしてステツプS
9へ進み、成立する時には低水温状態であるとし
てステツプS8へ進む。
エンジン冷却水温度Twが、暖機完了温度
Twaic2よりも低いか否かを判定する。該判定が
不成立の時には常温状態であるとしてステツプS
9へ進み、成立する時には低水温状態であるとし
てステツプS8へ進む。
ステツプS8…比例項制御ゲインKpmをKp1
に設定すると共に、積分項制御ゲインKimをKi1
に設定する。その後、処理はステツプS11へ進
む。
に設定すると共に、積分項制御ゲインKimをKi1
に設定する。その後、処理はステツプS11へ進
む。
ステツプS9…比例項制御ゲインKpmをKp2
に設定すると共に、積分項制御ゲインKimをKi2
に設定する。その後、処理はステツプS11へ進
む。
に設定すると共に、積分項制御ゲインKimをKi2
に設定する。その後、処理はステツプS11へ進
む。
ステツプS10…比例項制御ゲインKpmを
Kp3に設定すると共に、積分項制御ゲインKimを
Ki3に設定する。
Kp3に設定すると共に、積分項制御ゲインKimを
Ki3に設定する。
前記したステツプS8、ステツプS9およびス
テツプS10における各比例項制御ゲインKp1,
Kp2およびKp3と、各積分項制御ゲインKi1,
Ki2,およびKi3の大小関係はつぎの(2)式および
(3)式の通りである。
テツプS10における各比例項制御ゲインKp1,
Kp2およびKp3と、各積分項制御ゲインKi1,
Ki2,およびKi3の大小関係はつぎの(2)式および
(3)式の通りである。
Kp1>Kp2>Kp3 …(2)
Ki1>Ki2>Ki3 …(3)
なお、常温状態での比例項制御ゲインKp2およ
び積分項制御ゲインKi2は、従来例である第3図
のステツプS46における制御ゲインと同一であ
る。低温状態ではKpmおよびKimを常温状態よ
りも大きく設定するのは、第5図から明らかなよ
うに、目標アイドル回転数Nrefoが比較的高いの
に従つて実際のエンジン回転数も高く、シリンダ
に供給される空気量が多いために安定したエンジ
ン回転数が得られる状態にあるので、目標アイド
ル回転数に速く近づけるようにしても差し支えな
いからである。
び積分項制御ゲインKi2は、従来例である第3図
のステツプS46における制御ゲインと同一であ
る。低温状態ではKpmおよびKimを常温状態よ
りも大きく設定するのは、第5図から明らかなよ
うに、目標アイドル回転数Nrefoが比較的高いの
に従つて実際のエンジン回転数も高く、シリンダ
に供給される空気量が多いために安定したエンジ
ン回転数が得られる状態にあるので、目標アイド
ル回転数に速く近づけるようにしても差し支えな
いからである。
一方、高温状態ではKpmおよびKimを小さく
設定するのは、この高温状態では、実際に噴射燃
料中に気泡が含まれている時と、含まれていない
時とがある為に、この噴射燃料状態に応じて変動
するエンジン回転数を、大きい制御ゲインでフイ
ードバツク制御しようとすると、エンジン回転数
のハンチングを起すことになるので、これを防止
する為である。
設定するのは、この高温状態では、実際に噴射燃
料中に気泡が含まれている時と、含まれていない
時とがある為に、この噴射燃料状態に応じて変動
するエンジン回転数を、大きい制御ゲインでフイ
ードバツク制御しようとすると、エンジン回転数
のハンチングを起すことになるので、これを防止
する為である。
ステツプS11…前記ステツプS4およびステ
ツプS5で設定したΔMefおよびΔMe、ならびに
前記ステツプS8、ステツプS9またはステツプ
S10で設定した比例項制御ゲインKpm、積分
項制御ゲインKimおよび所定の数値として予め
メモリ2内に記憶されている微分項制御ゲイン
Kdmとを用いて、積分項Ii、比例項Ipおよび微分
項Idを、それぞれ図中に示す演算式にしたがつて
算出する。
ツプS5で設定したΔMefおよびΔMe、ならびに
前記ステツプS8、ステツプS9またはステツプ
S10で設定した比例項制御ゲインKpm、積分
項制御ゲインKimおよび所定の数値として予め
メモリ2内に記憶されている微分項制御ゲイン
Kdmとを用いて、積分項Ii、比例項Ipおよび微分
項Idを、それぞれ図中に示す演算式にしたがつて
算出する。
ステツプS12…Iai(n)として、Iai(n−
1)に前記ステツプS11で得た積分項Iiを加算
する。なお、ここで得たIai(n)は次回のIai(n
−1)となる為に、一時メモリ2内に記憶され
る。しかし、いまだメモリ2に記憶されていない
場合は、Iaiに類似するような数値を予めメモリ
2内に記憶させておいて、該数値をIai(n−1)
として読み出せばよい。
1)に前記ステツプS11で得た積分項Iiを加算
する。なお、ここで得たIai(n)は次回のIai(n
−1)となる為に、一時メモリ2内に記憶され
る。しかし、いまだメモリ2に記憶されていない
場合は、Iaiに類似するような数値を予めメモリ
2内に記憶させておいて、該数値をIai(n−1)
として読み出せばよい。
ステツプS13…ステツプS12で算出された
Iai(n)に、ステツプS11で算出されたIpおよ
びIdがそれぞれ加算され、フイードバツク制御項
Ifb(n)として定義される。
Iai(n)に、ステツプS11で算出されたIpおよ
びIdがそれぞれ加算され、フイードバツク制御項
Ifb(n)として定義される。
このようにして得られたIfb(n)に、従来例と
同様に(1)式に基づいて各負荷状態に応じて補正項
Ie,Ips,Iat,Iacを加算し、さらにKpadを乗算
してソレノイド電流指令値Icmdを算出する。そ
の後のIcmdに基づくソレノイド電流の制御方法、
したがつて吸入空気量の制御方法は、第2図によ
つて説明したのと同様に行なわれる。
同様に(1)式に基づいて各負荷状態に応じて補正項
Ie,Ips,Iat,Iacを加算し、さらにKpadを乗算
してソレノイド電流指令値Icmdを算出する。そ
の後のIcmdに基づくソレノイド電流の制御方法、
したがつて吸入空気量の制御方法は、第2図によ
つて説明したのと同様に行なわれる。
(発明の効果)
以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、つぎのような効果が達成される。
ば、つぎのような効果が達成される。
噴射燃料中に気泡を含む可能性がある高水温状
態においても、エンジン回転数が安定するように
目標アイドル回転数を高く設定すると共に、制御
ゲインを小さくしてエンジン回転数フイードバツ
ク制御を行なうようにしているので、エンジン回
転数を前記目標アイドル回転数に安定的に保持す
ることができる。
態においても、エンジン回転数が安定するように
目標アイドル回転数を高く設定すると共に、制御
ゲインを小さくしてエンジン回転数フイードバツ
ク制御を行なうようにしているので、エンジン回
転数を前記目標アイドル回転数に安定的に保持す
ることができる。
第1図は本発明の一実施例の動作を説明するフ
ローチヤートである。第2図はソレノイド電流制
御装置の一具体例を示す回路構成図である。第3
図は従来のフイードバツク制御項Ifb(n)を算出
するフローチヤートである。第4図は従来のエン
ジン冷却水温度Twと目標アイドル回転数Nrefo
との関係例を示すグラフである。第5図は本発明
に係るエンジン冷却水温度Twと目標アイドル回
転数Nrefoとの関係例を示すグラフである。 1…CPU、2…メモリ、3…インターフエー
ス、4…マイクロコンピユータ、5…ソレノイド
駆動用トランジスタ、6…バツテリ、7…ソレノ
イド、20…Twセンサ。
ローチヤートである。第2図はソレノイド電流制
御装置の一具体例を示す回路構成図である。第3
図は従来のフイードバツク制御項Ifb(n)を算出
するフローチヤートである。第4図は従来のエン
ジン冷却水温度Twと目標アイドル回転数Nrefo
との関係例を示すグラフである。第5図は本発明
に係るエンジン冷却水温度Twと目標アイドル回
転数Nrefoとの関係例を示すグラフである。 1…CPU、2…メモリ、3…インターフエー
ス、4…マイクロコンピユータ、5…ソレノイド
駆動用トランジスタ、6…バツテリ、7…ソレノ
イド、20…Twセンサ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 内燃エンジンのスロツトル弁の上流と下流と
を連通するバイパス通路に設けられ、ソレノイド
に流れる電流(以下、ソレノイド電流という)に
応じてその開度が比例的に制御される電磁弁と、
エンジン回転数を検出する手段と、前記エンジン
回転数の目標アイドル回転数に対する偏差および
制御ゲインに基づいて前記電磁弁のソレノイド電
流指令値を演算する手段と、前記指令値に従つて
前記電磁弁のソレノイド電流を制御する電流制御
手段とを有する内燃エンジンの吸入空気量制御用
電磁弁のソレノイド電流制御方法において、 エンジン温度を検出し、該エンジン温度が暖機
完了温度以上の予め設定した温度以上の時に、前
記目標アイドル回転数を上昇させると共に、前記
制御ゲインを下げるようにすることを特徴とする
内燃エンジンの吸入空気量制御用電磁弁のソレノ
イド電流制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23336085A JPS6293465A (ja) | 1985-10-21 | 1985-10-21 | 内燃エンジンの吸入空気量制御用電磁弁のソレノイド電流制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23336085A JPS6293465A (ja) | 1985-10-21 | 1985-10-21 | 内燃エンジンの吸入空気量制御用電磁弁のソレノイド電流制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6293465A JPS6293465A (ja) | 1987-04-28 |
JPH0260851B2 true JPH0260851B2 (ja) | 1990-12-18 |
Family
ID=16953928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23336085A Granted JPS6293465A (ja) | 1985-10-21 | 1985-10-21 | 内燃エンジンの吸入空気量制御用電磁弁のソレノイド電流制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6293465A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5806486A (en) * | 1997-10-06 | 1998-09-15 | Ford Global Technologies, Inc. | Automative engine idle speed control |
-
1985
- 1985-10-21 JP JP23336085A patent/JPS6293465A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6293465A (ja) | 1987-04-28 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |