JPH0259428A - 磁性粒子及びその製造法 - Google Patents

磁性粒子及びその製造法

Info

Publication number
JPH0259428A
JPH0259428A JP63209269A JP20926988A JPH0259428A JP H0259428 A JPH0259428 A JP H0259428A JP 63209269 A JP63209269 A JP 63209269A JP 20926988 A JP20926988 A JP 20926988A JP H0259428 A JPH0259428 A JP H0259428A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particles
iron oxide
ferrite
ferromagnetic iron
added
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63209269A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Takada
高田 利夫
Shunichi Onishi
俊一 大西
Satoshi Sato
智 佐藤
Masao Kiyama
木山 雅雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Research Institute for Production Development
Original Assignee
Research Institute for Production Development
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Research Institute for Production Development filed Critical Research Institute for Production Development
Priority to JP63209269A priority Critical patent/JPH0259428A/ja
Publication of JPH0259428A publication Critical patent/JPH0259428A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Hard Magnetic Materials (AREA)
  • Compounds Of Iron (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、湿式法により得られた強磁性酸化鉄系フェラ
イト超微粒子の表面に脂肪酸とリン脂質とからなる脂質
二重膜が被覆されている強磁性酸化鉄系フェライト超微
粒子含有磁性粒子に関するものである。
上記磁性粒子は、その表面にたんば〈質類、ペプチド類
、糖類及び医薬品等の各種生理活性物質を固定化するこ
とができる。
[従来の技術] 最近、生物学、医学、薬学等の各分野では、各種生理活
性物質を表面に固定化できる磁性粒子が注目されている
例えば、たんばく質類の細胞内輸送小胞の検討に当り、
たんばく質類を表面に固定化した磁性粒子を用いれば、
これが細胞内輸送小胞中に取り込まれ、その結果、磁場
勾配分離により細胞内輸送小胞を特異的に分離すること
が可能となるからであり、また、例えば、体内の局部治
療に当り、医薬品を表面に固定化した磁性粒子を用いれ
ば、体外からの磁場操作により医薬品を局所に誘導する
ことが可能となるからであり、更に、例えば、臨床検査
に当り、間接受身凝集反応の担体に磁性粒子を用いれば
、磁性を利用することにより判定時間の大[1]な短縮
が可能となるからである。従って、各種生理活性物質を
表面に固定化できる磁性粒子の研究開発が活発に進めら
れており、既に、マグネタイト微粒子を血清アルブミン
で被覆して乳化と熱処理とを繰返すという技術や強磁性
微粒子をゼラチンで被覆して該ゼラチンのアミノ基間を
アルデヒドによって架橋化するという技術が開示されて
おり(特開昭59−195161号公報)、また、シラ
ン系カップリング剤によって表面を処理するという技術
やデキストランとの複合体を形成させるという技術も知
られている。
[5!明が解決しようとする課題] 前記の通り、各種生理活性物質を表面に固定化できる磁
性粒子に係る種々の技術が知られているが、従来技術に
共通する問題点は、製造される粒子の粒度や組成の均一
性と安定性とが充分でないこと、製造に当って複雑な操
作が要求されること及びより微細な粒子を得にくいこと
等である。
本発明は、上記諸問題点を解決し2粒度や組成の均一性
と安定性とに優れた粒子を簡易な操作で製造することを
技術的課題とするものである。また、本発明はより微細
な粒子を提供することをも技術的課題とするものである
[課題を解決するための手段] 本発明者は、前記の技術的課題が解決できる技術的手段
として次の通りの発明を完成した。
即ち、湿式法により得られた粒径10〜1000人の強
磁性酸化鉄系フェライト超微粒子の表面に脂肪酸とリン
脂質とからなる脂質二重膜が被覆されていることを特徴
とする強磁性酸化鉄系フェライト超微粒子含有磁性粒子
(以下、「本発明物」という)及び湿式法により得られ
た粒径10〜1000人の強磁性酸化鉄系フェライト超
微粒子をアンモニア水中に超音波を照射して分散させ、
該分散液に脂肪酸を加えて溶解させた後、続いて、界面
活性剤の存在下においてリン脂質を加えることによって
、前記超微粒子の表面に脂肪酸とリン脂質とからなる脂
質二重膜を被覆させることを特徴とする強磁性酸化鉄系
フェライト超微粒子含有磁性粒子の製造法(以下、「本
発明方法」という。)である。
本発明物及び本発明方法の構成をより詳しく説明する。
先ず、本発明物の各構成成分について述べる。
周知の通り、強磁性酸化鉄系フェライト微粒子の製造法
には、例えば、特公昭44−668号公報、特公昭49
−32711号公報及び特公昭55−28203号公報
等に示されているように、水溶液中から沈澱物として得
る湿式法と加熱固相反応によって得る乾式法とがある。
本発明物の一構成成分である粒径10〜1000人の強
磁性酸化鉄系フェライト超微粒子は前者の湿式法により
得られたものであり、具体的には、水溶液中から沈澱物
として得られる粒径10〜1000人のマグネタイト、
リチュムフェライト、マンガン−亜鉛フェライト、ニッ
ケルー亜鉛フェライト、コバルト−亜鉛フェライト等の
スピネルフェライト及び同じく水溶液中から沈澱物とし
て得られる粒径10〜1000人のバリウムフェライト
、ストロンチュムフェライト等のへキサゴナルフェライ
トである。尚、特に好ましい粒径は200Å以下であり
、粒径200Å以下のものは、本発明者等が既に完成し
ている湿式法の一種、詳言すれば、Fe(IIりイオン
l原子に対しFe (II )イオンを1.1〜1.5
原子含有する酸性水溶液にアルカリを添加して50〜7
0℃で酸化して沈澱物を得るという製造法(特開昭57
−175734号公報参照)によれば容易に得られる、
また、強磁性酸化鉄系フェライト超微粒子の典型例とし
て、例えば、本発明者等が発表(BULLETIN O
F THE CIIEMICAL 5OCIETY O
F JAPANVOL、60.3931〜3934(1
987)参照)したりチュムフエライトがよく知られて
いる。
湿式法により生成するフェライト粒子は、同相反応によ
り合成されるものに比して粒度分布及び各粒子の組成が
穫めて均一であるとともに分散性が優れているという特
長をもっている。
本発明物の一構成成分である脂肪酸は、具体的には、オ
レイン酸、リノール酸、リルン酸等の不飽和脂肪酸及び
バルミチン酸、ステアリン酸等の飽和脂肪酸であり、な
かでもオレイン酸はアルキル鎖が長く、且つ常温で液体
であるので好ましし)。
本発明物の一構成成分であるリン脂質は、具体的には、
天然フオスファチジルコリン及びその誘導体、天然フオ
スファチジルエタノールアミンの誘導体、合成レシチン
等であり、また、合成フオスファチジルエタノールアミ
ンの如きリボゾーム形成能をもつ脂質や脂肪酸側鎖に重
合性官能基を含む合成リン脂質も用いることができる。
本発明物は、上述の通りの各構成成分からなり、その構
造は、上記の湿式法により得られた粒径10〜1000
人の強磁性酸化鉄系フェライト超微粒子の表面に上記の
脂肪酸と上記のリン脂質とからなる脂質二重膜が被覆さ
れているものである。
尚、本発明物の表面層に各種生理活性物質を固定化する
場合には、公知の方法を採用すればよく、酵素、たんば
く質類、ペプチド類はカルボジイミド法、ジアゾカップ
リング法、酸アジド法等の周知手段によって固定化でき
、糖類は過ヨウ素酸酸化法、エポキシド法等の周知手段
によって固定化できる。医薬品は、あらかじめエチルセ
ルロース、ゼラチン等を用いてマイクロカプセル化した
ものを上記の各種周知手段によって固定化できる。
上述の通りの本発明物は、本発明方法によって確実に得
ることができる。
次に、本発明方法の諸条件について述べる。
アンモニア水の濃度はl規定以下が好ましく、特に口旧
〜0.02規定が好適であり、pH値は9〜10程度で
ある。アンモニア水の容量は対象とする前記強磁性酸化
鉄系フェライト超微粒子粉末10mgに対してl〜5m
lが好ましい。
尚、アンモニアを用いているのは、加熱によって除去が
容易であり、また、中性付近pHへの到達が容易で精密
なpH製御を必要としないからである。
アンモニア水に前記強磁性酸化鉄系フェライト超微粒子
を分散させるに当っての超音波照射は、市販の超音波発
生装置を用いて、常法に従がって20KHz、 30W
程度で行えばよく、5〜20分間程度の照射によって充
分な分散状態が得られる。
前記脂肪酸は臨界ミセル濃度程度で使用することが好ま
しく、添加容量は、オレイン酸の場合にはlO〜30 
mM (=2.8〜8.41mg/ml)程度が好適で
ある。脂肪酸を加えるに当っては、前記強磁性酸化鉄系
フェライト超微粒子が分散されているアンモニア水を1
00℃以下、好ましくは90℃程度に加熱することが望
ましく、加熱によって容易に溶解させることができると
ともに余剰のアンモニアを気化除去することができる。
尚、超音波分散を受けなかった凝集粒子が存在する場合
には、必要に応じて遠心分離によって除去すればよい。
前記リン脂質を加えるに当っては、あらかじめリン脂質
を界面活性剤水溶液に溶解して使用することが好ましく
、添加容量は、上記のアンモニア水の容量と同程度が好
適である。界面活性剤としてはオクチルグルコシド、ト
リトンN−10t  (TritonN −+01 :
商品名:ポリオキシエチレングリコール(9,10)ノ
ニルフェニルエーテル:  Rhomand Hass
社製)等が好ましく、特に前者は透析による除去が容易
であるので好ましい。界面活性剤も臨界ミセル濃度程度
で使用することが好ましく、大過剰の界面活性剤は除去
に時間を要することになるのでリン脂質を可溶化するに
必要な最低量を用いるべきである。
目的物を生成させた後、ホウ酸緩衝液等を用いて透析す
ることによって過剰の脂肪酸及び界面活性剤を除去する
[作 用] 前述の通りの構成による本発明の作用は、次の通りであ
る。
先ず、本発明物は、前記した湿式法により得られた粒径
lO〜10圓人の強磁性酸化鉄系フェライト超微粒子を
核芯としていることに起因して、各粒子の粒度や組成の
均一性と安定性に優れているのである。また、本発明物
は核芯である前記強磁性酸化鉄系フェライト超微粒子の
表面に前記脂肪酸が結合しており、当該脂肪酸と前記リ
ン脂質とが疎水性結合していることに起因して、核芯と
二重;摸との間の接着力が大きいのである。尚、本発明
物には抗原活性がない。
そして、本発明物は、表面層の疎水的性質およびリン脂
質の有するアミン基等の官能基をねらう共有結合反応に
よる結合に起因して、各種生理活性物質を強固に固定化
することができるのである。
次に、本発明方法における前記強磁性酸化鉄系フェライ
ト超微粒子表面の前記脂肪酸と前記リン脂質とからなる
脂質二重膜の被覆機構について述べる。
アンモニア水中に存在する前記強磁性酸化鉄系フェライ
ト超微粒子表面は、アンモニア水のアルカリpHによっ
て負に荷電しアンモニア分子が吸着しており、この状態
でアンモニア水に脂肪酸が加えられると、アルカリpH
であるから当該脂肪酸が容易に溶解して、脂肪酸の解離
カルボキシル基を介して超微粒子表面に結合し、更に余
剰の脂肪酸がアルキル基を介して疎水結合するものと推
定している。この場合、超音波照射によって各超微粒子
は充分分散しているので、−ヶ、−ヶの粒子毎に脂肪酸
が結合するのである。尚、脂肪酸の添加時にアンモニア
水を加熱することによって余剰のアンモニア水は気化除
去される。
このようにして前記脂肪酸を結合させた各粒子は5脂肪
酸のカルボキシル基の静電反発によって凝集が妨げられ
安定に分散状態を保つ(このときの分散液のpH値は8
.5〜9前後)が、pH値が低下した場合には、脂肪酸
のカルボキシル基による静電反発力を失ない凝集し、ま
た、脂肪酸の臨界ミセル濃度以下に希釈した場合には、
凝集する。
しかし、脂肪酸を結合させた各粒子が安定に分散した状
態を保っている分散液中に、臨界ミセル濃度が低く、二
重膜形成能がある前記リン脂質を界面活性剤を用いて水
溶液化して加え、その後、界面活性剤を除去すると、当
該リン脂質は各粒子表面に結合している脂肪酸に疎水性
結合して脂質二重膜を形成するのである。このようにし
て前記脂肪酸と前記リン脂質とからなる脂質二重膜を表
面に被覆させた各粒子は極めて安定なものである。
[実施例] 本発明を実施例によって説明すれば次の通りである。
実施例1 湿式法によって得られた平均粒径100人のマグネタイ
ト超微粒子粉末50mgを、0.02規定アンモニア水
+Or@lに加え、超音波発生装置TA−4021型(
海上電機■製)を用いて10分間超音波分散処理した後
、オレイン酸15μlを添加し、90℃で5分間加熱処
理する。
一方、 400mM天然フオスファチジルコリンのクロ
ロホルム溶液150μlにオクチルグルコピラノシド 
100Bを添加して溶解した後、ロータリーエバポレー
ターを用いてクロロホルムを蒸発させて除去し、残留物
を水5ni1に溶解させてフオスファチジルコリン水溶
液を得る。
前記のオレイン酸を添加、溶解させたマグネタイト超微
粒子分散液に、上記のフオスファチジルコリン水溶液を
加えた後、この混合液を20mMホウ酸緩衝液(pH8
,5) 2β中で透析して過剰のオクチルグルコピラノ
シドを除去した後、超遠心分離して沈澱させて磁性粒子
30mgを得た。
こシに得られた磁性粒子は、平均粒径180人の均一な
粒子であり、その表面はオレイン酸とフオスファチジル
コリンとからなる脂質二重膜で被覆されていた。
実施例2 湿式法によって得られた平均粒径50人のりチュムフェ
ライト超微粒子の泥状物10Bを0.02規定アンモニ
ア水3Illに加え、実施例1と同じ超音波発生装置を
用いで10分間超音波処理した後、オレイン酸3μlを
添加し、90℃で5分間加熱処理し、冷却後、 100
(IOX g 、 10分で遠心分離して上清を得る。
一方、400mM天然フォスファチジルコリンのベンゼ
ン溶液20μlと 76mMジオレオイルフオスファチ
ジルエタノールアミン20μlを混合し、窒素気流でベ
ンゼンを除去した後、残留物に20mMはう酸緩l液(
pH9,0) 2mlを加え超音波処理してリボゾーム
を得る。
また、西洋わさびペルオキシダーゼ(東洋紡・製)IB
を20mM過ヨウ素酸ナトリウムを用いて室温で20分
間処理した後、1mM酢酸ナトリウム(pH4,4) 
 300m1に対して4℃で一晩透析する。この酵素と
上記のりボゾームとを混合し、2%炭酸ナトリウムでp
H9,0として室温で2時間反応させた後、4℃に冷却
し、これに四水素化ホウ素ナトリウム水溶液(4B/m
1)25μmを加え4℃で2時間反応させてリボゾーム
・酵素結合物を得る。
上記のりボゾーム・酵素結合物にオクチルグルコピラノ
シドを終濃度” 25mMを加えて溶解し、これを前記
の上清(オレイン酸を添加溶解したりチュウムフエライ
ト超微粒子!QS液)に加え、この混合液を20a+M
はう酸緩衝液(pH8,5) l fiに対して透析し
オクチルグルコピラノシドを除去した後、20−50%
ショ糖不連続密度勾配中1100000x、80分の超
遠心分離を行ない、20−50%の界面に嬌めて微細な
磁性粒子を得た。
こNに得られた磁性粒子分散液5mgは、肉眼で観察す
るとコハク色の透明体であり、電子顕微鏡(X 240
000)で観察すると一ヶ、−ヶの磁性粒子が完全に分
散していることが確認できた。
また、有機溶媒(クロロホルム・メタノールl:1)を
用いた抽出分析によって脂質二重膜で被覆されているこ
とが確認できた。
更に、酵素活性を測定することによって前記酵素が結合
していることが確認できた。
実施例3 湿式法によって得られた平均粒径50人のりチュムフエ
ライト超微粒子の泥状物10mgを0.02規定アンモ
ニア水3mlに加え、実施例1と同じ超音波発生装置を
用いて5分間超音波処理した後、オレイン酸3μlを添
加し、90℃で5分間加熱処理し、冷却後、 100O
OX g、 10分で遠心分離して上清を得る。
一方、400mM天然フォスファチジルコリンのベンゼ
ン溶液30μlにトリトン−101(前出)10μlと
アシアロガングリオシドGM、(生理活性糖脂質)0.
5Bとを加え、窒素気流でベンゼンを除去した後、残留
物に水1mlを加え溶解する。この水溶液に前記の上清
(オレイン酸を添加溶解したリチウムフェライト超微粒
子懸濁液)を加え、この混合液をl0mMはう酸緩衝液
(pH8,5) l I2に対して透析しトリトンN 
−101を除去する。この際、透析液にアンバーライト
XAD−2(商品名: Rham and Hass社
製)2gを懸濁させた。透析終了後、20−50%ショ
糖不連続密度勾配中+00000Xg、60分の超遠心
分離を行ない、20−50%の界面に極めて微細な磁性
粒子を得た。
こシに得られた磁性粒子分散液5IIIgは、肉眼で観
察するとコハク色の透明体であり、電子顕微鏡(X 2
4000G)で観察すると一ケ、−ヶの磁性粒子が完全
に分散していることが確認できた。
また、有機溶媒(クロロホルム・メタノール1:l)を
用いた抽出分析によって脂質二重膜で被覆されているこ
とが確認できた。
[発明の効果] 以上説明した通りの本発明によれば、各種生理活性物質
を表面に固定化できる磁性粒子であって、粒子の均一性
と安定性とに優れたものが提供できる。
また、本発明によれば、はぼ中心部に1ケの核芯となる
超微粒子を含んだ組成的にも均一なものが提供される。
また、本発明によれば、各種生理活性物質を表面に固定
化できる磁性粒子であって、粒子の均一性と安定性とに
優れ且つ組成的にも均一なものが、簡易な操作で製造す
ることができる。
特に、本発明によれば、粒径200Å以下という厖めで
微細なものが提供され、その表面に特定の細胞の受容体
に作用する生理活性物質を固定化して、特定の細胞に取
り込ませ、該細胞をホモジナイズし、高磁場勾配分離に
よって磁性粒子を取り込んだ小胞のみの分離を短時間で
容易且つ効率よく行なうことができるのである。従って
、例えば、本発明によって提供される磁性粒子の表面に
含ガラクトース物質を固定化させたものを用いれば、動
物の肝臓細胞のみにしか存在しない受容体に特異的結合
して、速やかに細胞内に取り込まれるから、ガラクトー
ス結合生体高分子の細胞内輸送小胞を特異的に分離し、
細胞のエンドサイト−シスの分子機構を研究することが
可能となるのである。勿論、他のたんばく質、糖類の細
胞内輸送小胞の研究にも適用できる。
尚、種々の生理的活性物質を細胞内輸送する膜小胞の特
異的な分離は、従来の方法では極めて困難であったが、
本発明によって提供される磁性粒子を用いて上記の高磁
場勾配分離による手法を採ることによって、容易に行な
うことが可能となった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.湿式法により得られた粒径10〜1000Åの強磁
    性酸化鉄系フェライト超微粒子の表面に脂肪酸とリン脂
    質とからなる脂質二重膜が被覆されていることを特徴と
    する強磁性酸化鉄系フェライト超微粒子含有磁性粒子。
  2. 2.湿式法により得られた粒径10〜1000Åの強磁
    性酸化鉄系フェライト超微粒子をアンモニア水中に超音
    波を照射して分散させ、該分散液に脂肪酸を加えて溶解
    させた後、続いて、界面活性剤の存在下においてリン脂
    質を加えることによって、前記超微粒子の表面に脂肪酸
    とリン脂質とからなる脂質二重膜を被覆させることを特
    徴とする強磁性酸化鉄系フェライト超微粒子含有磁性粒
    子の製造法。
  3. 3.界面活性剤を用いて水溶液化したリン脂質を加える
    請求項2に記載の強磁性酸化鉄系フェライト超微粒子含
    有磁性粒子の製造法。
JP63209269A 1988-08-22 1988-08-22 磁性粒子及びその製造法 Pending JPH0259428A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63209269A JPH0259428A (ja) 1988-08-22 1988-08-22 磁性粒子及びその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63209269A JPH0259428A (ja) 1988-08-22 1988-08-22 磁性粒子及びその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0259428A true JPH0259428A (ja) 1990-02-28

Family

ID=16570152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63209269A Pending JPH0259428A (ja) 1988-08-22 1988-08-22 磁性粒子及びその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0259428A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5827426A (en) * 1995-09-14 1998-10-27 Hitachi, Ltd. Liquid chromatograph and liquid chromatography
JP2005060221A (ja) * 2003-07-31 2005-03-10 Rikogaku Shinkokai 有機物質とフェライトとの複合材料とその製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57175734A (en) * 1981-04-21 1982-10-28 Res Inst For Prod Dev Preparation of ultrafine particle of fe3o4
JPS635884A (ja) * 1986-06-26 1988-01-11 Dengensha Mfg Co Ltd スポツト溶接用シリンダ・ガン
JPH022938A (ja) * 1988-06-11 1990-01-08 Shinku Yakin Kk 磁性微粒子およびその製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57175734A (en) * 1981-04-21 1982-10-28 Res Inst For Prod Dev Preparation of ultrafine particle of fe3o4
JPS635884A (ja) * 1986-06-26 1988-01-11 Dengensha Mfg Co Ltd スポツト溶接用シリンダ・ガン
JPH022938A (ja) * 1988-06-11 1990-01-08 Shinku Yakin Kk 磁性微粒子およびその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5827426A (en) * 1995-09-14 1998-10-27 Hitachi, Ltd. Liquid chromatograph and liquid chromatography
EP2098861A1 (en) 1995-09-14 2009-09-09 Hitachi, Ltd. Liquid Chromatograph
JP2005060221A (ja) * 2003-07-31 2005-03-10 Rikogaku Shinkokai 有機物質とフェライトとの複合材料とその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4078052A (en) Large unilamellar vesicles (LUV) and method of preparing same
Sevencan et al. Cell membrane nanotherapeutics: from synthesis to applications emerging tools for personalized cancer therapy
US5654006A (en) Condensed-phase microparticle composition and method
JP2864033B2 (ja) 生物活性をもつ分子の輸送に特に有効な粒子キャリヤ(輸送担体)及びその調整方法
JP2003517998A (ja) ナノカプセル及びその製造方法
JPH08508721A (ja) 超常磁性粒子、その製法及びその用途
DE10350248A1 (de) Thermosensitive, biokompatible Polymerträger mit veränderbarer physikalischer Struktur für die Therapie, Diagnostik und Analytik
Troutier et al. New insights into self-organization of a model lipid mixture and quantification of its adsorption on spherical polymer particles
Gulyaev et al. Pulsed electric field-induced remote decapsulation of nanocomposite liposomes with implanted conducting nanoparticles
KR900017571A (ko) 입상 항생제 제품의 제조방법 및 그 용도
US5227470A (en) Method for forming proteoliposome and method for forming giant proteoliposome
JP2875629B2 (ja) 赤血球代用物質
JPS61207324A (ja) リポソ−ム
Arundhasree et al. Ufasomes: Unsaturated fatty acid based vesicular drug delivery system
JP4183047B1 (ja) 遺伝子及び薬剤の送達に利用可能な自己会合型磁性脂質ナノ粒子及びその製造方法
EP0524804B1 (en) Surface modified liposomes
JPH0259428A (ja) 磁性粒子及びその製造法
AU676543B2 (en) Condensed-phase microparticle composition and method
Velev Assembly of protein structures on liposomes by non-specific and specific interactions
JP2003513901A (ja) タンパク質又はペプチドをリポソームに封入するための方法及びこの方法で調製されたリポソーム及びその使用
JP3759759B2 (ja) リポソームおよび薬物運搬体
CN113749259A (zh) 一种包载卵黄免疫球蛋白的壳聚糖脂质体及其制备方法和用途
JPH022938A (ja) 磁性微粒子およびその製造方法
JP2727468B2 (ja) 巨大プロテオリポソームの形成方法
EP0355845B1 (en) Method for forming proteoliposome and method for forming giant proteoliposome