JPH0253934A - ナイロン6織物の製造方法 - Google Patents

ナイロン6織物の製造方法

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JPH0253934A
JPH0253934A JP63200689A JP20068988A JPH0253934A JP H0253934 A JPH0253934 A JP H0253934A JP 63200689 A JP63200689 A JP 63200689A JP 20068988 A JP20068988 A JP 20068988A JP H0253934 A JPH0253934 A JP H0253934A
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Kentaro Kamamoto
釜本 健太郎
Masaki Arikawa
正樹 有川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、引取速度が400抛/min以上の、いわゆ
る−工程方式の高速紡糸で得たナイロン6マルチフィラ
メント糸条(以下ナイロンPOY糸条という)を経糸と
して用いた、衣料用その他の用途に用いるナイロン6織
物の製造方法に関するものである。
従来の技術 従来から特定の用途においては、ナイロンGPOY糸条
が紡糸と延伸の二工程方式で得られるナイロン6マルチ
フィラメント糸条(以下ナイロンeFDY糸条という)
に比較的よく似た性質を有していることは周知であり、
たとえば特開昭52−99345号公報や特開昭55−
80535号公報に記載のとおりである。特に複屈折率
が0.035〜0.045のナイロンPOY糸条は、そ
の物性において切断伸度が40〜65%で、ヤング率が
150〜250kg/圃2、熱水収縮率が12%以下で
あるので、ナイロン6FDY糸条と同様に織物の緯糸用
としてよく使用されている。
また最近の製織技術において、織前工賃の原価低減を進
めるために、高付加価値品などを扱う特殊分野において
も、ウォータージェットルームのような生産性の高い流
体噴射式織機を用いて製織を行なっているが、この場合
は特にナイロン6FDY糸条を経糸に用いて、高速の織
機回転数によリ、タフタやツイルなどを製織している。
そして現在はさらに一歩進めて、織物製造コス1〜の一
段の合理化を図るために、原糸製造原価低減の面で大き
な利益をもたらすナイロン6FDY糸条を経糸として用
い、無撚無糊の状態で流体噴射式織機により製織する試
みが行なわれている。
一方、特殊な外観、品位を有する織物として、外観が太
細効果および濃淡効果を有する、いわゆるシック・アン
ド・シン効果を有するものが知られている。このシック
・アンド・シン効果を付与する手段として種々提案され
ているが、具体的には原糸の製造工程で糸条の長手方向
に部分的に未延伸状部を形成した、いわゆる部分未延伸
糸を用いる例が最も一般的であり、また原糸製造以降の
工程において特殊エアー加工処理により、太部、細部を
有する糸条を形成して用いる方法も一般的である。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、シック・アンド・シン効果の外観を有す
る織物を得るための上記のような方法において、前者の
部分未延伸糸では糸強度の低い部分があるため、経糸準
備、製織工程などでの操業性に問題があり、また後者の
特殊エアー加工処理による方法はコストが大幅に増大す
るなどの問題がある。
本発明は上記の問題を解決するもので、ナイロン6PO
Y糸条の持つ特性を生かし、低コストで、かつ安定した
操業性を確保しつつ、すぐれた太細効果および濃淡効果
、すなわちシック・アンド・シン効果を有する外観をも
つナイロン6織物の製造方法を提供しようとするもので
ある。
課題を解決するための手段 上記の課題を解決するために本発明のナイロン6織物の
製造方法は、4000m/min以上の紡糸引取速度で
得た、複屈折率が0.035〜0.045、切断伸度が
40〜65%、ヤング率が150〜2501cg/ll
N112で交絡度(CF値)が30〜60のナイロン6
マルチフィラメント糸に、ポリアクリル酸エステル系糊
剤を主成分とする糊剤を2%以上付着し、これを経糸に
用いて製織し、織物中の経糸における残留交絡度を20
以上とすることを特徴とするものである。
すなわち本発明は、ナイロンePOY糸条に加えた交絡
構造が、従来のナイロン6FDY糸条に加えた交絡構造
とは見掛上はほぼ同一であるが、交絡の解は方そのもの
が全く異なっている事実を生かしたものであり、ナイロ
ンePOY糸条の交絡が解けにくいことを利用して、積
極的に交絡部を織物上に残すことにより実質的に太さ斑
を形成して、いわゆるシック・アンド・シン効果を発現
させるのである。
上記のようにナイロンePOY糸条は、ナイロン6FD
Y糸条に比べてエアー交絡のかけ易さ、およびその解は
易さの点で劣っている。しかもナイロン6POY糸条に
高速走行下で交絡効果を与えるためには大きなエアー圧
を必要とする。しかしながら結果的にはナイロンePO
Y糸条の特性である伸度、ヤング率あるいは配向性など
とあいまってフィラメント間の交絡は強固に固定され、
製織準備工程、製織工程でもその交絡は解けにくいので
ある。
第1表に上記の現象を確認する実験結果を示す。
すなわち、第1表において、ナイロン6POY糸条、ナ
イロン6FDY糸条共に70デニール/24フイラメン
トで、ナイロン6POY糸条は紡糸−捲取間で、またナ
イロン6FDYは延伸工程でそれぞれエアー交絡ノズル
によりエアー交絡処理を行なった。交絡度(CF値)は
米国特許第2.985,995号公報に記載の方法に準
拠して測定した。それぞれ交絡度の異なる糸条を経糸と
して糊付けすることなく無糊で整径し、ウォータージェ
ットルームで回転数500回/分で製織し、生機から経
糸を解叙して交絡度を測定した。
〈以下余白〉 第1表の記載から明らかなように、ナイロン6POY糸
条はナイロン6FDY糸条に比べて、いずれの交絡度に
おいても製織後の残留交絡度が多く、特に原糸の交絡度
が30以上になるとその傾向は一層顕著になる。また生
機の表面m察の結果によれば、残留交絡度が10以上(
試料2〜4)となると、明らかに交絡部分が看取でき、
シック・アンド・シン状の外観を呈する。この現象は上
記のように、ナイロン6POY糸条の交絡処理において
糸条の走行速度が4000m/sin以上の高速下でナ
イロンFDY糸条と同等の交絡を付与するためには、ナ
イロン6FDY糸条の場合に比べて大きなエアー圧およ
びエアー流量を必要とし、しかも実質的に交絡度60以
上の交絡を付与することが困難であるものの、糸条に対
して瞬間的に大きな変形と交絡を与え、かつ糸条自体も
ナイロン6 FDY糸条と異なりヤング率、伸度などの
物性的な面から変形を受は易いことから、結果として強
い交絡構造を形成することにより発現するものと推定さ
れる。
上記のようにナイロン6POY糸条に付与した交絡は解
けにくく、これを経糸に用いて製織した織物にシック・
アンド・シン状の外観を与えるが、さらに十分な実用価
値のあるシック・アンド・シン効果を発現させるために
は、より積極的に残留交絡を多くして20以上とする必
要があり、これを実現するために糊付けを行なう。すな
わち、所定の交絡を与えたナイロン6POY糸条に糊付
けを施して集束効果を与えることにより、ウォータージ
ェットルームなどの高速織機の経糸として用いても、付
与した交絡の大部分が残留するとともに、個々の経糸間
の残留交絡度のばらつきも大幅に小さくなり、織物表面
に幅方向、長さ方向のいずれも均一なシック・アンド・
シン状の効果が付与される。
交絡を付与したナイロン6POY糸条の糊付けの際に用
いる糊剤としては、取扱いの容易さ、処理効果の安定性
などの点からポリアクリル酸エステル系糊剤を主成分と
するものを用い、糸条に対し固形分として2%以上付着
させることにより、糸条の交絡を効果的に残留させるこ
とができ、織物表面にシック・アンド・シン状の外観を
与えることができる。
本発明で用いる経糸としては上記の特性を有するナイロ
ン6 (POY)マルチフィラメント糸であればよく、
繊度、フィラメント数,フィラメント断面形状,光沢な
どは任意に選択できる。また緯糸としては、各種の糸条
が任意に選択でき、たとえば経糸の残留交絡度と同程度
の交絡を有する糸条を緯糸としてウォータージェットな
どの断面織機で製織すれば、経糸,緯糸共に同等の交絡
を有し、経,緯共に均質なシック・アンド・シン効果を
有する織物を得ることができる。
作用 上記の構成において、製織した際経糸の交絡が解けにく
く、残留交絡度を20以上にでき、これにより経糸に太
部と細部とが全体として均一に形成され、すぐれたシッ
ク・アンド・シン効果を有する外観のナイロン織物を容
易に得ることができる。
実施例 4000m/minの紡糸、引取速度で得た複屈折率0
.039、切断伸度45.0%、ヤング率190 kg
 / am 2のナイロン6 (POY)マルチフィラ
メント糸70デニール/24フイラメントの交絡度35
(糸条A)と56(糸条B)の糸条を用いて経糸を準備
した。
糊付機はG−3型ワ一ピングスラツシヤー糊付機(津田
駒■)を用い、糊剤はポリアクリル酸エステル系のウォ
ータージェットルーム用糊剤(J−6)を用い、糊濃度
を変えて糊付着量が糸条Aで2.3%、4.4%、5.
6%のものを、また糸条Bで4.5%のものをそれぞれ
準備した。
上記の経糸を用いてウォータージェットルームにより緯
糸にナイロン6POY糸条70デニール/24フイラメ
ントを用い、経糸総本数5200本、生機密度径110
本/吋、緯80本/吋の平組織の織物を製織した。得ら
れた生機の経糸の残留交絡度と表面のシック・アンド・
シン効果についての観察結果を第2表に示した。
比較例 上記の実施例で得たナイロン6 (POY)マルチフィ
ラメント糸70デニール/24フイラメン1−の交絡度
35(A糸条)、および常法により紡糸、延伸の二工程
方式で得たナイロン6 (FDY)マルチフィラメント
70デニール/24フイラメントで複屈折率0.047
、切断伸度42.5%、ヤング率271kg/mu2、
交絡度32の糸条(糸条C)を用い、上記の実施例と同
様に糊付けして糊付量が糸条Aで1.8%、糸条Cで4
.4%のものをそれぞれ準備して経糸とし、上記の実施
例と同様の織物を製織し、生機の経糸の残留交絡度と表
面のシック・アンド・シン効果をfR察し、その結果を
第2表に合わせて示した。
第2表に記載の結果から明らかなように、比較例のナイ
ロン6POY糸条(糸条C)は糊付着量が4.4%であ
るにもかかわらず、織物での残留交絡度は平均5程度で
あり、したがって織物表面の経糸方向のシック・アンド
・シン効果は全く認められなかった。またナイロン6P
OY糸条の糸条Aでも糊付着量が1.8%のものは、残
留交絡度が16で、ある程度のシック・アンド・シン効
果は認められるが、織物の経糸方向および緯糸方向でば
らつきが目立ち、かつ全般的に発現の程度が低く、外観
上はむしろ不均質さによる欠点に属するものである。
〈以下余白〉 これに対し本実施例では、ナイロン6POY糸条の交絡
度が35の糸条Aと56の糸条Bに糊付着量2%以上の
糊付けを行なっているので、織物での残留交絡度は大幅
に増大して20を超え、織物の経糸方向および緯糸方向
の残留交絡部分の発現のばらつきが大幅に少なく、織物
表面に外観上均一に太部と細部が安定に発現し、太細効
果あるいは濃淡効果のいわゆるシック・アンド・シン効
果の極めてすぐれた織物を、容易にかつ低コストで得る
ことができた。
発明の効果 以上のように本発明のナイロン6織物の製造方法におい
ては、4000m/min以上の紡糸引取速度で得た複
屈折率が0.035〜0,045、切断伸度が40〜6
5%、ヤング率が150〜250kg/mm 、交絡度
が30〜60で、かつポリアクリル酸エステル糊剤を主
成分とする糊剤を2%以上付着した、いわゆるナイロン
6POY糸条の交絡糊付糸を経糸に用いて製織すること
により、製織した際に前記経糸の交絡が解けにくく、残
留交絡度を20以上にでき、経糸に太部と細部を全体と
して均一に形成し、すぐれたシック・アンド・シン効果
を有する変化に富んだ高付加価値のナイロン6織物を、
容易に、かつ低コストで得ることができる。
代理人   森  本  義  弘 手続補正書(自発) 昭和63  年特 許 願第 2、発明の名称 ナイロン6織物の製造方法 3、補正をする者 事件との関係

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、4000m/min以上の紡糸引取速度で得た、複
    屈折率が0.035〜0.045、切断伸度が40〜6
    5%、ヤング率が150〜250kg/mm^2で交絡
    度(CF値)が30〜60のナイロン6マルチフィラメ
    ント糸に、ポリアクリル酸エステル系糊剤を主成分とす
    る糊剤を2%以上付着し、これを経糸に用いて製織し、
    織物中の経糸における残留交絡度を20以上とすること
    を特徴とするナイロン6織物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100658093B1 (ko) * 2001-07-24 2006-12-14 주식회사 코오롱 나일론 복합사

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