JPH0253109B2 - - Google Patents

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JPH0253109B2
JPH0253109B2 JP9515482A JP9515482A JPH0253109B2 JP H0253109 B2 JPH0253109 B2 JP H0253109B2 JP 9515482 A JP9515482 A JP 9515482A JP 9515482 A JP9515482 A JP 9515482A JP H0253109 B2 JPH0253109 B2 JP H0253109B2
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JP
Japan
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resin
curing
film
air
top coat
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Expired
Application number
JP9515482A
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English (en)
Other versions
JPS58210880A (ja
Inventor
Kazuo Matsunaga
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシヤープなエンボスの形成方法に関
し、さらに詳しくは基材に撥液性インキを用いて
絵柄を印刷し、その上から透明樹脂をコートした
後に固化させて絵柄と同調した凹部表面を有する
化粧材を製造する方法において、空気による硬化
阻害を受ける硬化性樹脂を用い、その表面層のみ
を未硬化の状態にした後に空気遮断性のフイルム
等をかぶせて完全硬化させることを特徴とするシ
ヤープなエンボスの形成方法に関する。
従来より、絵柄と同調した凹凸を有するいわゆ
る同調エンボスの一方法として、基材に印刷する
インキの一部に上塗樹脂を撥く性質を有するイン
キを用いて印刷し、その上から上塗樹脂を液状の
状態で塗工した後固化させて絵柄の一部の上塗樹
脂が凹部となるような方法が提案されている。こ
の方法は比較的簡単に広範囲の上塗樹脂が適用で
きるだけでなく、凹凸自体が上塗樹脂の硬化収縮
差を利用する方法に比べて大きくとれるという特
長があるが、反面、撥き現象を利用したものであ
るために、凹部の外縁部の形状がシヤープになら
ず、視覚的にいわゆるフチどり感が残り、木目柄
等に適用した場合には其の木質感の表現とは程遠
いものとなる欠点があつた。
この欠点を改良・軽減するための方法として、
従来から表面塗工樹脂の艶を消してフチどり部分
の光の反射を少なくし、視覚的に目立たなくする
方法、塗工樹脂の流動性を少なくして撥き後の樹
脂表面の平衡以前に固化させてしまう方法、撥液
インキの艶を調整してフチどり部の目立ちを減ら
す方法等が行なわれてきているが、いずれの方法
においても充分な効果は期待できず、さらに第1
および第3の方法においては艶限定の問題が、第
2の方法においては塗工適正の問題が生じ、その
解決が困難であつた。
前記欠点の改良のために、本発明者等はまず、
硬化後にエンボス版を用いて加熱・加圧すること
により、表面を平滑化させてフチどり部分の樹脂
の盛り上がりをつぶすことを試みた。この方法に
おいては、熱圧条件及びエンボス版の表面の艶に
対応してある程度の効果は見られたが、硬化性樹
脂の硬化後のエンボスには限界があることが分か
つた。
次に、本発明者等は上塗樹脂の粘度を上げる、
硬化をわずかに進める等の方法により、流動性を
少なくした状態でエンボス版を接触させて表面平
滑化とフチどり部をより縮めることを試みた。こ
の方法は、実験室段階においては効果のみられる
場合があつたが、エンボス版の離型が樹脂の硬化
後でないとスムースにいかず、さらに樹脂粘度を
上げる方法は前述の従来法と同じ欠陥があり、硬
化をわずかに進める方法は、硬化度合のコントロ
ールが困難であつた。
一方、本発明者等は通常ポリエステル化粧合板
の製造において用いられるフイルム法、すなわち
不飽和ポリエステル樹脂を液状で基材表面に施し
たのち、ナイロンフイルム、ビニロンフイルム等
でその表面を被覆し、脱気するとともに樹脂の硬
化をまつてフイルムを除去する方法をこの目的に
応用することを試みた。すなわち、上塗樹脂の流
動性の大きい時にフイルムを密着させ、そのまま
硬化後にフイルムを除去することによりフチどり
をなくし、表面をフイルムの艶の転移した平滑面
とする方法である。この方法は、エンボスのため
の熱圧が実質的に必要ないのでこれらの要因によ
る変形は少ないが、樹脂の流動性が大きいため静
的にかつ均一にフイルムを密着させなければなら
ず、広い面積にわたつてこれを維持することは困
難であつた。
以上の様な検討結果から、撥液性インキを用い
た同調エンボスでシヤープな凹凸を得るためには
凹凸形成後樹脂層がある程度固まつており、かつ
容易にエンボス版フイルム等により変形可能な表
面を有している状態が必要であり、そのような条
件を種々探索の結果、本発明者等はラジカル重合
性樹脂の酸素による硬化阻害現象がこの目的に利
用できることを発見し本発明の完成に到達した。
すなわち本発明は、特許請求の範囲に記載した
ように上塗樹脂として空気(酸素)による表面硬
化阻害を受ける硬化性樹脂を用い、表面を空気に
曝した状態で最初の硬化を行なうことにより、表
面樹脂層のみが未硬化で容易に変形し得るという
硬化状態を安定に作り、この上から空気遮断性の
フイルム、ベルト、ドラム等で被覆した後、さら
に硬化させることによつて、表面層も含めて完全
に上塗樹脂層が硬化し、撥液インキ外縁部のフチ
どりがきわめて少なく、表面の艶が被覆物の表面
艶が転移した平滑表面を有するシヤープなエンボ
ス表面の形成方法である。
本発明に用いる上塗樹脂としては空気による硬
化阻害を受けるラジカル重合性の樹脂であればよ
く、特に完全な空乾性を付与されたものでない限
り、不飽和ポリエステル樹脂、(メタ)アクリル
酸エステルオリゴマー、モノマーを主体とする硬
化性アクリル系樹脂及びその変性品、ジアルフタ
レート樹脂等が使用できる。これらの硬化方法に
ついてもとくに限定はなく、ラジカル重合開始剤
による熱硬化、レドツクス触媒による常温硬化、
光重合開始剤を用いた紫外線硬化あるいは電子線
硬化などの任意の方法が用いられる。
空気遮断性の材料としては、未硬化樹脂の表面
に接触させることができ、かつ、硬化後に剥離で
きればよく、ポリエステルフイルム、ポリプロピ
レンフイルム、ナイロンフイルム、ビニロンフイ
ルム等のプラスチツクフイルム、離型紙等のシー
ト状物、あるいはベルト、ドラム等の形状のガラ
ス、金属等でもよいが、硬化方法によつて、たと
えば紫外線硬化性上塗樹脂の場合には透明な材質
が望ましい。またこれらの表面形状は硬化樹脂層
の表面に転移するため、艶消その他の加工されて
いるものでも任意である。
撥液性インキとしては周知のものでよく、通常
インキにシリコーンオイル、フツ素化合物等を加
えたものが用いられ、凹凸感を強調するために艶
消にすることも任意である。
以下に実施例を挙げるが、本発明はその趣旨を
逸脱しない限りこれらに限定されるものではな
い。
実施例 1 0.15mm厚の半硬質着色塩ビシートに、塩酢ビ/
アクリルコポリマーをバインダーとするインキを
用いて木目柄をグラビア印刷して基材を作成し
た。このとき導管柄のみはジメチルシリコーンを
10%含むインキを用いて最後に印刷した。この上
から紫外線硬化型アクリル樹脂を20μ厚にコート
し、80W/cm出力の中圧水銀灯1灯を用いて、10
m/minの速度で照射した後にポリプロピレンの
25μ厚マツトフイルムを上から密着させ、同じ水
銀灯で10m/minの速度で2度通した後、マツト
フイルムを剥離した。
これによつて導管部がシヤープに凹んだマツト
表面の透明樹脂層を有する優美な木目調シートを
得た。
実施例 2 60g/m2の樹脂強化着色紙に浸透止めのシーラ
ーを施し、その上からニトロセルロース等をバイ
ンダーインキにて木目柄をグラビア印刷し、導管
柄のみジメチルシリコーンを15%を含むインキを
用いて化粧紙を作成した。この化粧紙を2.7mm厚
ラワン合板に酢ビ系接着剤で貼り、その表面から
不飽和ポリエステル樹脂をフローコーターを用い
て25μ厚に塗布した。10分後に枠張りしたビニロ
ンフイルムをかぶせ、40℃で24時間放置してから
フイルムを剥離した。これにより導管部がシヤー
プに凹んだ表面をもつポリエステル化粧合板を得
た。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明方法の一例を示すものであり、第
1図と第2図は撥液インキの上に塗工された液状
樹脂の状態を示す断面図であり、第1図は液状樹
脂の粘度が比較的高い場合、第2図は低い場合を
模式的に示す。第3図は空気による硬化阻害のあ
る樹脂を塗工し、空気にさらして部分的に硬化さ
せた状態、第4図はそれにフイルムをかぶせた状
態、第5図は完全硬化後フイルムを剥離した状態
をそれぞれ模式的に示す断面図である。 1……基材、2……通常の印刷インキ層もしく
は基材、3……撥液インキ層、4……上塗樹脂層
(硬化前)、4′……上塗樹脂層(未硬化部分)、
4″……上塗樹脂層(硬化部分)、5……空気遮断
性フイルム。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基材に撥液性インキを用いて絵柄を印刷し、
    その上から上塗樹脂をコートした後に固化させ
    て、絵柄と同調した凹部表面を有する化粧材を製
    造する方法において、上塗樹脂として、空気によ
    る硬化阻害を受ける硬化性樹脂を用い、該硬化性
    樹脂を空気に接触した状態で硬化させてその表面
    層のみを未硬化の状態にした後に、空気遮断性の
    フイルム、ベルト、ドラム等により該未硬化の状
    態の樹脂部分を加圧し、かつ硬化性樹脂層の表面
    が平坦な状態になるように被覆し、そのままの状
    態で未硬化の状態の樹脂部分を硬化させることを
    特徴とするシヤープなエンボスの形成方法。 2 上塗樹脂として、紫外線硬化性樹脂または電
    子線硬化性樹脂を用いることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の方法。
JP9515482A 1982-06-03 1982-06-03 シヤ−プなエンボスの形成方法 Granted JPS58210880A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9515482A JPS58210880A (ja) 1982-06-03 1982-06-03 シヤ−プなエンボスの形成方法

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JP9515482A JPS58210880A (ja) 1982-06-03 1982-06-03 シヤ−プなエンボスの形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58210880A JPS58210880A (ja) 1983-12-08
JPH0253109B2 true JPH0253109B2 (ja) 1990-11-15

Family

ID=14129868

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9515482A Granted JPS58210880A (ja) 1982-06-03 1982-06-03 シヤ−プなエンボスの形成方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6221540A (ja) * 1985-07-22 1987-01-29 伊藤 嘉英 プラスチツク板にヘア−ライン等の模様を形成する方法
JP2009172943A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Toppan Printing Co Ltd 印刷物及びその製造方法

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JPS58210880A (ja) 1983-12-08

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