JPH02500206A - ラジアルピストン構造の分配形燃料噴射ポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ラジアルぎストン構造の分配形燃料噴射ボンゾ本発明は、特許請求の範囲の請求 項１の上位概念ににおいて定義された形式のラジアルピストン構造の分配形燃料 噴射ポンプに関する。

例えば、独国特許出願Ｍ５６１２９４２．９号明細書に記載されているように、 この種の分配形燃料噴射ポンプの場合、ポンプピストンの吸い込み行程時、ポン プ作動室は、常に燃料で完全に満たされている。この燃料容積の噴射に用いられ る量は、負荷及び回転数といった内燃機関のパラメーターに基づいて電気パイロ ット弁の開閉時点により決定される。パイロット弁の閉鎖によって、内燃機関の 該当するシリンダー内に燃料噴射が行われ、他方、パイロット弁の開放によシ、 ポンプ作動室は逃がし室に接続され、したがって燃料噴射は瞬時に停止せしめら れる。パイロット弁が故障によシその閉鎖位置にロックされ、もはや開放し得な くなると、内燃機関には、負荷に関係なく常時最大燃料噴射量が供給され、その 結果内燃機関の回転数は、干渉されることなく上昇し、内燃機関は、“全速回転 ”するようになる。

請求項１に記載の特徴を備える本発明の分配形燃料噴射ポンプは、これに対して 、パイロット弁がその閉鎖位置にロックした場合に、ポンプ作動室から噴射ノズ ルへの燃料の供給が中断されるという利点を有する。

パイロット弁の故障は、監視装置によって検知され、こうして同監視装置は、閉 鎖命令を第２のパイロット弁に与える。第１のパイロット弁が故障したとする基 準は、例えば、最大回転数を越える内燃機関の回転数の上昇とすることができる 。望ましくは、第２のパイロット弁は、通常は閉じていて、制御時に開くように 構成されている。このパイロット弁は制御を取シ止めた際に閉じるものであって 、したがって閉鎖命令は、第２のパイロット弁の電磁石に対する励磁電流を遮断 することにある。このようにして、燃料の供給は、第２のパイロット弁の制御電 線が妨害された時にも中断される。第２のパイロット弁は、第１のパイロット弁 よりもはるかく簡単であって、したがってはるかに安価である。

その他の請求項に記載された方策によ・りて、請求項１に記載された分配形燃料 噴射ポンプの有利な改良および改善が可能である。

図面の簡単な説明 本発明の実施例が、それぞれ概略図に示されている。

第１から４図は、それぞれラジアルピストン構造の分ており、この場合、符号ａ が付された部分図の分配形燃料噴射ポンプは通常の動作位置にあシ、符号すが付 された部分図の分配形燃料噴射ポンプは故障時の状態本発明は、図面に示された 実施例に基づいて以下の記載においてより詳細に説明される。

第１図に縦断面として示された、ラジアルピストン構造の分配形燃料噴射ポンプ は、鍋形のケーシング１０と、同ケーシングを密閉するカバー１１とを有する。

このカバーは、ケーシング１０の開口端から挿入されていて、ケーシング１０と 一体的な底部１０ａと共にポンプ内室１２を限定する。ポンプ内室１２は、低圧 力の燃料で満たされており、そして直列接続の絞り１４を備える流出開口１３を 介して、燃料タンクに通じる燃料−戻し通路（両者は図示されていない。）に接 続されている。ケーシング１０の底部１０ａを通して、駆動軸１５が、液密的に 貫通案内されている。同駆動軸は、ポンプ内室１２内において絹状に拡大し、そ してその周縁に溢って、同駆動軸に回転不可に固定されたカムリング１６を担持 している。カムリング１６は、公知のようにその内側に、半径方向内向きのカム を備えるカム面１７を有している。このカムの数及び配列は、燃料噴射ポンプ内 に含まれるラジアル−ボンデピストンの数及び配列と、駆動軸１５の１回転当た シの、これらポンプピストンをもって行われるピストン行程の回数とに適合せし められている。吸い込圧力通路２０を介してポンプ内室１２に接続され、それに よってｌンプ内室１２の燃料の充填を確保するところの供給ボンデ１８が駆動軸 １５上に設けられている。

駆動軸１５は、さらに分配ピストン２１に回転不可であるが、軸方向には移動可 能に連結されており、この分配ピストンの軸線は、駆動軸１５の軸線と整列して いる。分配ピストン２１は、ポンプ内室１２内の駆動軸１５に連結された端部を 除いて、分配シリンダー２２内で案内されており、同分配シリンダーは、カバー １１の、駆動軸１５の軸線と同軸の孔２３内に保持されている。カム面１７に半 径方向内向きに隣接して続く案内部２４が、カバー１１内と分配シリンダー２２ 内に設けられておシ、同案内部は、分配シリンダー２２の周囲に沿って均等に配 分され、そして分配ピストン２１の付近まで延びている。内燃機関、特にディー ゼルエンジンの全部で３個の噴射ノズルに供給するための、第１図に示された分 配形燃料噴射ポンプには、全部で６個の案内部２４があシ、第１図にはその内の １個だけが示されている。分配シリンダー２２内には、案内部２４と同軸的に半 径方向の貫通孔２５が設けられておシ、同貫通孔内にはそれぞれ１つのポンプピ ストン２６が縦方向に移動可能に案内されている。

案内部２４内には、それぞれ１つのいわゆるローラータペット２７が縦方向に移 動可能に案内されている。

このローラータペットは、こる又はローラー２８と、タペットカップ２９とから なる。一方では案内部２４の基底部に支持され、他方ではタペットカップ２９の 底部に当接するばね板３０に支持されるタペットばね３１は、タペットカップ２ ９をローラー２８に押し付け、同ローラーをカム面１７に押圧する。この時ばね 板３０は、ポンプピストン２６の、半径方向の貫通孔２５から突出する鍔２６ａ に背後から係合し、それでもってポンプピストンをタペットカップ２９に固定す る。

各ポンプピストン２６は、半径方向の貫通孔２５内においてポンプ作動室３２を 限定しておシ、同ポンプ作動室の他方の境界は、分配ピストン２１上の環状溝３ ３によって構成される。この環状溝３３内には、分配溝３４及び充填溝３５が通 じており、これらの溝は、分配ピストン２１上を軸方向に沿って、環状溝３３か らそれぞれ逆向きに離れて延びている。分配シリンダー２２の内部に、１つの横 断面において、３つの噴射孔３６が通じている。同噴射孔は、分配シリンダー２ ２の周囲に均等に配分され、そして分配シリンダー２２とカバー１１を通過して それぞれ１つの噴射ノズル３Ｔに通じている。第１図には、全部で６つの噴射ノ ズルの内の１つの噴射ノズル３７が概略的に示唆されている。分配溝３４の軸方 向の長さは、同分配溝が、噴射孔３６の開口の前記横断面内に進入し、それでも って分配ピストン２１の回転位置に応じて、３つの噴射孔３６の１つを環状溝３ ３に連通せしめるように割シ当てられている。分配シリンダー２２の、ポンプ内 室１２に面した端部近傍の別の横断面において、分配シリンダー２２の内部に、 同分配シリンダー２２の周囲に均等に配分された６つの充填孔３８が通じている 。

充填溝３５の軸方向の長さは、凹溝が、充填孔３８の開口の前記横断面内に進入 し、それでもって分配ピストン２１の回転位置に応じて、６つの充填孔３８の１ つを環状溝３３に連通せしめるように割り当てられている。分配ピストン２１の 駆動軸１５への連結は、ピン−スリット一連結を介して行われる。このピン−ス リット一連結において、駆動軸１５の伝動ピン３９は、分配ピストン２１の縦溝 ４０内に形状適合的に嵌入している。第１図に示された分配ピストン２１の基本 的な位置は、螺旋圧縮ばね４１によって確定される。この螺旋圧縮ばねは、縦溝 ４０の端部を伝動ピン３９に対して押圧し、それでもって伝動ピンは、分配ピス トン２１の軸方向の移動を制限するストッパーを構成している。

カバー１１の外向きの端面に、電気パイロット弁４３の弁ケーシング４２が装着 され、かつそこに適当な方法で固定されている。この場合、この弁ケーシング４ ２は、センタリングラグをもって、分配シリンダー２２の内部空室内に嵌入し、 そこで同センタリングラグに対向する分配ピストン２１の端面７１とともに制御 室４４を限定する。パイロット弁の構成は、公知であって、例えば***国特許出 願公開第３５２３５３６号明細書に記載されている。要約すれば、パイロット弁 ４３の２つの弁接続部４５．４６は、弁開口４７を介して互いに接続されており 、同弁開口は弁部材４８によって制御される。弁部材４８は、電磁石４９によシ 操作される。この場合、弁部材４８は、弁開口４７を、電磁石４９の非励磁状態 において、図示されていない戻しばねの作用を受けて開放し、そして電磁石４９ の励磁状態において閉鎖せしめる。弁接続部４５は、逃がし通路５０の、カバー の前記端面に開口する第１の孔部分５１と連通するものであシ、他方第２の衰接 続部４６は、カバー１１の端面に存在する、逃がし通路５０の第２の孔部分５２ の開口と一致している。

逃がし通路５０を介して、ポンプ作動室３２は、ポンプ内室１２と連通ずる。

供給ポンプ１８とポンプ内室１２間の圧力通路２０は、分配シリンダー２２内の 制御室４４を越えて延びており、同制御室は、圧力通路２０を第１及び第２の通 路部分５３．５４に分割している。制御室４４をポンプ内室１２に連通せしめる 第２の通路部分５４中に、第２の電気パイロット弁５５が配設されておシ、同パ イロット弁は、弁部材５６によって、第２の通路部分５４中に統合された弁開口 ５７を制御する。弁部材５６は電磁石５８によって操作される。この場合弁部材 ５６は、弁開口５７を、電磁石５８の非励磁状態において、弁閉鎖ばね５９の作 用を受けて閉鎖し、そして電磁石５８の励磁状態において開放せしめる。第２の パイロット弁５５は、監視装置６０によって制御され、同監視装置は、第１のパ イロット弁４３の正しい機能を常に監視し、そして第１のパイロット弁４３の弁 部材４８が、電磁石４９の励磁が中止されているにも拘らず、開かない場合には 直ちに、第２のパイロット弁５５の電磁石５８の励磁電流を遮断するという形の 閉鎖命令を発する。このような監視装置は、例えば回転数検出器として構成する ことができる。この回転数検出器は、内燃機関の回転数が所定の最大回転数を上 回った時に（これは、第１のパイロット弁４３がもはや開かないという基準にな る。）、第２のパイロット弁５５に閉鎖命令を伝える。第２のパイロット弁５５ が閉鎖すると、制御室４４とポンプ内室１２の連通は遮断され、そして供給ポン プ１８によって制御室４４内に圧力が生ずる。この圧力は、分配ピストン２１を 、第１ｂ図に示された軸方向の移動位置へもたらす。この軸方向の移動位置にお いて、通常は閉じられている、孔６１の開口が、分配ピストン２１により開放さ れる。この孔は、いまや制御室４４をポンプ内室１２に連通せしめる。第１ｂ図 が示すように、充填溝３５がポンプ内室１２に開口して、ポンプ作動室３２とポ ンプ内室１２間の連続的な連通が確立するまで、ポンプ内室１２に面した分配ピ ストン２１の端部は、分配シリンダー２２から外部へ移動せしめられる。

前記の燃料噴射ポンプの作動態様は、以下の通りである。

ポンプピストン２６の吸い込み行程において、ローラータペット２７がカム面１ ７の下降傾斜面上を滑動するために、ポンプピストンは半径方向外側へ移動する 。分配ピストン２１は、充填溝３５が充填孔３８と重なるような回転位置を占め る。第１のパイロット弁４３は非通電時に開き、第２のパイロット弁５５は通電 によって閉じる。燃料は、いまや充填孔３８、充填溝３５そして環状溝３３を介 してポンプ作動室３２に流入する。ポンプピストン２６が下死点を通過すると、 ポンプピストン２６は吐出行程に入る。この場合、ローラータペット２７がカム 面１７の上昇傾斜面上を滑動するために、ポンプピストン２６は半径方向内側へ 移動する。この時、燃料は、ポンプ作動室３２から、逃がし通路５０及びまだ開 いている第１のパイロット弁４３を介して、ポンプ内室１２へ戻される。吐出行 程中の一定時刻に、第１のパイロット弁４３は閉じられる。分配ピストン２１は 遅くともこの時には、分配溝３４が噴射孔３６と一致し、それでもってポンプ作 動室３２を、噴射孔３６を介して対応する噴射ノズル３７に連通せしめるところ の回転位置に到達する。ここで、ポンプ作動室３２から燃料が噴射ノズル３７に 供給され、そこで内燃機関のシリンダー内に噴射される。燃料噴射を終了させる ために、第１のパイロット弁４３は非通電に切り替えられる。これによって、開 口するパイロット弁４３は、ポンプ作動室３２を、環状溝３３と逃がし通路５０ を介して、ポンプ内室１２に接続せしめる。ポンプ作動室３２内の圧力は、噴射 ノズル３７の開口圧力以下に急激に落ちて、同噴射ノズルは閉鎖する。第１のパ イロット弁４３の閉鎖及び又は開口のタイミングによって、噴射ノズル３７に供 給されて、噴射せしめられる燃料の量が計量される。

第１ｂ図には、電磁石４９の励磁電流が切られたにも拘らず、弁部材４８が弁開 口４７を開放しないという態様で第１のパイロット弁４３が故障しているところ の燃料噴射ポンプが示されている。この場合、第１のパイロット弁４３の閉鎖状 態におけるロックについて述べる。この故障によって、ポンプピストン２６の各 吐出行程毎に、ポンプ作動室３２内の燃料の全量が噴射ノズル３７を介して噴射 せしめられる。内燃機関の回転数は、それによって連続的に増加する。内燃機関 の回転数のこの異常な上昇は、監視装置６０によって検出され、同装置は、閉鎖 命令を第２のパイロット弁５５に伝達する。この閉鎖命令は、第２のパイロット 弁５５の電磁石５８の励磁電流を切る。閉鎖ばね５９の作用を受けて、第２のパ イロット弁５５は閉鎖する。それによって、分配シリンダー２２内の制御室４４ はポンプ内室１２から切シ離される。供給ポンプ１８による燃料供給の結果、制 御室４４内の圧力は上昇して、分配ピストン２１を、第１ｂ図に示された軸方向 の移動位置へ移動せしめる。この移動位置において、ポンプ作動室３２に連通し ている充填溝３５は、ポンプ内室１２内に自由に突入し、それによってポンプ作 動室３２はポンプ内室１２と連通する。ポンプピストン２６の吐出行程に際して 、いまや燃料は、ポンプ作動室３２から充填溝３５を経てポンプ内室１２に流出 する。そのためポンプ作動室３２内には、噴射ノズル３７の開口圧力以上の圧力 は生じ得ない。したがって、噴射ノズル３７に燃料は供給されず、内燃機関は燃 料不足のために停止するに至る。ポンプピストン２１の軸方向の移動位置におい て、孔６１は、制御室４４に対して開放され、その結果供給ポンプ１８からさら に供給される燃料は、第２のパイロット弁５５が閉じている場合、孔６１を経て 再びポンプ内室１２に流出することができる。

第２図に示された、ラジアルピストン構造の分配形燃料噴射ポンプの第２の実施 例は、第１図の燃料噴射ポンプと次の点でのみ相違する。即ち、ポンプ作動室３ ２を限定する、分配ぎストン２１の環状溝３３は、リングウェブ６２によシ分割 されており、同リングウェブ６２は、分配ピストン２１の外径に相当する直径を 有している点で相違する。リングウェブ６２の環状溝３３内における配置は、第 １のパイロット弁４３が故障した際に分配ピストン２１によって占められる、第 ２ｂ図に示された軸方向の移動位置において、リングウェブ６２が分配シリンダ ー２２の内壁と共に、第２図における環状溝３３の左側の部分を、同環状溝３３ の右側の部分から、したがってポンプ作動室３２から切シ離すように行われてい る。環状溝３３のこの密封された部分に充填溝３５が開口しているために、分配 ピストン２１が軸方向の移動位置にあるとき、いずれの回転位置においても、充 填溝３５はポンプ作動室３２から切り離されており、したがってポンプ作動室は 、燃料で充填されたポンプ内室１２に対して密封されている。゛したがって、ポ ンプピストン２６の吸い込み行程に際して、燃料がポンプ作動室３２に達するこ とはなく、それ故ポンプ作動室３２から噴射ノズル３７への燃料供給は中断され る。第１図の燃料噴射ポンプと比べて、ここでは、充填溝３５の軸方向の長さが 短くされている。つまシ、充填孔３８は、分配シリンダー２２のポンプ内室側の 端部からさらに離隔されており、その結果分配ピストンの軸方向の移動位置にお いて（第２ｂ図）、充填溝３５が分配シリンダー２２からポンプ内室１２に向け て開放されることはない。

リングウェブ６２を設ける代わりに、分配ピストン２１の通常の動作位置におい て（第２ａ図）、環状溝３３が分配シリンダー２２内の貫通孔２５によって覆わ れ、そして分配ピストン２１の軸方向の移動位置において（第２ｂ図）、同環状 溝の全長が分配シリンダー２２の内壁によって覆われるように、同環状溝３３自 体を小幅に構成することもできる。

第６図に示された、ラジアルピストン構造の分配形燃料噴射ポンプの別の実施例 は、第１図の燃料噴射ポンプと次の点で相違する。即ち、逃がし通路５０に、第 １のパイロット弁をバイパスするバイパス６３が設けられていて、同バイパスは 分配ピストン２１によって開閉されるという点で相違している。これに加えて、 第１のバイパス部分６４は、逃がし通路５０の第１の孔部分５１に接続され、第 ２のバイパス部分６５は、逃がし通路５０の第２の孔部分５２に接続されている 。

それぞれのバイパス部分６４．６５は、分配シリンダー２２の内部に開口してい る。この開口部は、それが、分配ピストン２１０通常の動作位置において（第３ ａ図）、分配ピストン２１によって閉じられ、そして第１のパイロット弁４３が 故障したときに分配ピストン２１によって占められる軸方向の移動位置において （第３ｂ図）、制御室４４に開口するように配置されている。したがって、分配 ピストン２１が軸方向の移動位置にあるとき、いずれの回転位置においても、ポ ンプ作動室３２は、バイパス６３を結ぶ制御室４４と逃がし通路５０とを介して ポンプ内室１２に接続され、その結果ポンプピストン２６の吐出行程時に、ポン プ作動室３２内の燃料は逃がし通路５０を介してポンプ内室１２に吐き出される 。この場合も、第２のパイロット弁５５の閉鎖によってもたらされた、分配ピス トン２１の軸方向の移動位置において、噴射ノズル３７への燃料供給は中止され る。

第４図に示された、ラジアルざストン構造の分配形燃料噴射ポンプの実施例は、 第１図の燃料噴射ポンプと比べて、第２．３図の実施例よシもさらに大幅に改良 されている。ここでは、供給ポンプ１８から分岐する圧力通路２０は、ポンプ内 室１２に直接通じている。

分配シリンダー２２の制御室４４は、流入通路６６を介してポンプ内室１２に連 通し、また絞り６８を介装する排出通路６７を介して、カバー１１に設けられた 排出開口６９に連通している。この排出開口は、同様に、燃料−戻し通路を介し て燃料タンクに通じている。

第２のパイロット弁５５は、流入通路６６に配設されている。駆動軸１５と分配 ピストン２１の連結は、ポンプ内室１２に突入する、分配ピストン２１の端面７ ０が、ポンプ内室１２内の燃料の圧力を受けるように行われている。

いま第１のパイロット弁４３が、故障のためにその閉鎖位置に止まっているとす ると、−第１図の燃料噴射ポンプの場合のように一監視装置６０によって第２の パイロット弁５５が操作される。この第２パイロツト弁５５が閉じると、もはや 燃料がポンプ内室１２から流入通路６６を経て制御室４４内に流入することはな い。排出通路６７を介した制御室４４と排出開口６９の接続だけが存続する。分 配ピストン２１の端面７０に作用する圧力に、制御室４４内の圧力はもはや対抗 し得ないので、分配ピストン２１は、第４ａ図において右に移動せしめられて、 ｉ４ｂ図に示された軸方向の移動位置を占める。この移動位置において、充填溝 ３５は、それが分配シリンダー２２の充填孔３８をもはや覆うことができなくな るところまで（第４ｂ図）、右に移動せしめられている。これによって、ポンプ 作動室３２は、ポンプ内室１２から切り離され、ポンプピストン２６の吸い込み 行程時にもはや燃料で充填されることはない。第１のパイロット弁４３が故障し た時、噴射ノズル３７への燃料の供給は中断される。

第２〜４図の分配形燃料噴射ポンプの実施例は、第１図の燃料噴射ポンプとは、 前述の変更点においてのみ相違している。その他の点では、構成及び機能はｍ− の参照符号が用いられている。見通しを良くするべく、第２〜４図の参照符号は 、第１図との相違点を理解するために必要な限りにおいて記載されている。

、Ｏ 国際調査報告 、Ａ＋７１＋＋　＆Ｌ＋　ＰＣＴ／ＤＥ　８Ｂ１００３１１国際調査報告　ＤＥ 　８８００３１１

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ラジアルピストン構造の分配形燃料噴射ポンプであって、ポンプケーシング によつて包囲され燃料で満たされたポンプ内室を備え、駆動軸に連結されていて 、該駆動軸の回転により、ポンプ作動室を限定する少なくとも１つのポンプピス トンを、吸い込み−吐出行程を実施させるべく、該駆動軸に対して半径方向に往 復運動せしめるところのカム駆動部を備え、この場合吸い込み行程に際して、前 記ポンプ作動室は燃料で満たされ、吐出行程に際して、該燃料は前記ポンプ作動 室から、接続されている噴射ノズルに吐出されるのであり、そしてまた片側が閉 じられた、前記駆動軸と同軸の分配シリンダ−内で案内される分配ピストンを備 え、該分配ピストンは、前記分配シリンダーから突出し前記ポンプ内室内に突入 する端部をもつて、前記駆動軸に回転不可に連結され、そして周囲に配設された 溝と分配シリンダ−内の対応する孔とを介して、前記ポンプ作動室を、少なくと も１つの第１の回転位置に，いて前記ポンプ内室に接続し、かつ少なくとも１つ の第２の回転位置において前記噴射ノズルに接続するものであり、一方で前記ポ ンプ作動室に接続され、他方で逃がし室、とりわけ前記ポンプ内室に接続されて いて、閉弁によつて吐出の開始を決定し、開弁によつて吐出の終了を決定すると ころの、吐出時間、したがって噴射される燃料噴射量を調節する電気パイロツト 弁を備え、そしてさらに供給通路を介して前記ポンプ内室に燃料を充填する供給 ポンプを備えるものにおいて、 前記分配ピストン（２１）は、軸方向に移動可能であるとともに、該軸方向の移 動位置において前記ポンプ作動室（３２）を少なくとも前記第２の回転位置で前 記ポンプ内室（１２）に接続するか、または少なくとも前記第１の回転位置で前 記ポンプ内室（１２）から遮断するように構成されていること、前記分配ピスト ン（２１）の、前記駆動軸（１５）と反対側の端面（７１）が、前記分配シリン ダ−（２２）内において燃料で溝たされた制御室（４４）を限定していること、 そして前記パイロツト弁（４３）の故障に除して制御可能な第２の電気パイロッ ト弁（５５）が閉鎖することて、前記制御室（４４）内に、前記分配ピストン（ ２１）を前記軸方向の移動位置へ移動せしめるところの、前記ポンプ内室（１２ ）内の圧力よりも高い圧力あるいは低い圧力が生ずるように、該制御室（４４） に該第２のパイロット弁（５５）が接続されていることを特徴とするラジアルピ ストン構造の分配形燃料噴射ポンプ。 ２．前記供給ポンプ（１８）と前記ポンプ内室（１２）を接続する前記供給通路 （２０）は、前記制御室（４４）を横切るように設けられており、そして前記第 ２のパイロツト弁（５５）は、前記制御室（４４）と前記ポンプ内室（１２）間 の通路部分（５４）に配設されており、該ポンプ内室（１２）は、絞り（１４） を備える排出開口（１３）を有することを特徴とする請求項１に記載のポンプ。 ３．前記分配シリンダ−（２２）には、一方で該分配シリンダ一の内部に連通し 、他方で前記ポンプ内室（１２）内に連通する孔（６１）が設けられており、該 孔の、前記分配シリンダ−（２２）内部の開口部は、該開口部が、前記分配ピス トン（２１）によつて覆われていて、該分配ピストン（２１）が前記軸方向の移 動位置にある場合にのみ前記制御室（４４）に対して開放されるように配置され ていることを特徴とする請求項２に記載のポンプ。 ４．前記分配ピストン（２１）は、その周囲に、前記ポンプピストン（２６）と 共に前記ポンプ作動室（３２）を限定する環状溝（３３）を備えており、該環状 溝は、前記分配ピストン（２１）上の軸方向の充填溝（３５）を介して、前記第 １の回転位置において、前記分配シリンダ−（２２）内と前記ポンプ内室（１２ ）内とに開口する充填孔（３８）と連通すること、そして前記充填溝（３５）の 軸方向の長さは、前記分配ピストン（２１）が軸方向に移動した際に、該充填溝 が前記分配シリンダ−（２２）から出て前記ポンプ内室（１２）内に突入するよ うに定められていることを特徴とする請求項２又は５に記載のポンプ（第１図） 。 ５．前記分配ピストン（２１）は、その周囲に、前記ポンプピストン（２６）と 共に前記ポンプ作動室（３２）を限定する環状溝（３３）を備えており、該環状 溝は、前記分配ピストン（２１）上の軸方向の充填溝（３５）を介して、前記第 １の回転位置において、前記分配シリンダ−（２２）内と前記ポンプ内室（１２ ）内とに開口する充填孔（３８）と連通すること、そして前記環状溝（３３）は 、前記分配ピストン（２１）の直径に相当する外径を備えるリングウエブ（６２ ）によつて分割されており、該リングウエブは、前記分配ピストン（２１）が軸 方向に移動した際に、前記分配シリンダー（２２）の内壁と共に、前記充填溝（ ３５）と連通する前記環状溝（３３）の一方の部分を該環状溝（３３）の他方の 部分から隔離するように配置されていることを特徴とする請求項２又は３に記載 のポンプ（第２図）。 ６．前記分配ピストン（２１）は、その周囲に、前記ポンプピストン（２６）と 共に前記ポンプ作動室（３２）を限定する環状溝（３３）を備えており、該環状 溝は、前記分配ピストン（２１）上の軸方向の充填溝（３５）を介して、前記第 １の回転位置において、前記分配シリンダ−（２２）内と前記ポンプ内室（１２ ）内とに開口する充填孔（３８）と連通すること、そして前記環状溝（３３）の 軸方向の長さは、前記分配ピストン（２１）が軸方向に移動した際に、該環状溝 の全長が前記分配シリンダ−（２２）の内壁によつて覆われるように定められて いることを特徴とする請求項２又は３に記載のポンプ。 ７．前記分配シリンダ−（２２）の内部には、前記ポンプ内室（１２）と前記第 １のパイロット弁（４３）との間の前記逃がし通路部分（５１）に接続された、 該第１のパイロット弁（４３）に対するバイパス（６３）の第１のパイロット部 分（６４）と、該第１のパイロツト弁（４３）と該ポンプ内室（１２）との間の 前記逃がし通路部分（５２）に接続された、該バイパス（６３）の第２のバイパ ス部分（６５）とが開口していること、そして前記開口部は、前記バイパス（６ ３）が、前記分配ピストン（２１）が通常の位置にある時に遮断され、前記分配 ピストン（２１）が軸方向に移動した除に前記制御室（４４）を介して接続され るように配置されていることを特徴とする請求項２又は３に記載のポンプ（第３ 図）。 ８．前記制御室（４４）は、流入通路（６６）を介して前記ポンプ内室（１２） に接続されるとともに、排出通路（６７）を介して、前記ポンプケーシング（１ ０，１１）内の絞り（６８）を備える排出開口（６９）に接続されていること、 前記第２のパイロツト弁（５５）は前記流入通路（６６）中に配設されているこ と、前記駆動軸（１５）に連結された前記分配ピストン（２１）の端部の前記端 面（７０）が、前記ポンプ内室（１２）内の圧力にさらされていることを特徴と する請求項１に記載のポンプ。 ９．前記分配ピストン（２１）は、その周囲に、前記ポンプピストン（２６）と 共に前記ポンプ作動室（３２）を限定する環状溝（３３）を備えており、該環状 溝は、前記分配ピストン（２１）上の軸方向の充填溝（３５）を介して、前記第 １の回転位置において、前記分配シリンダ−（２２）内と前記ポンプ内室（１２ ）内とに開口する充填孔（３８）と連通すること、そして前記充填溝（３５）の 軸方向の長さは、前記分配ピストン（２１）が軸方向に移動した際に、該充填溝 が前記分配シリンダ−（２２）内の前記充填孔（３８）の開口領域から隔離され るように定められていることを特徴とする請求項８に記載のポンプ（第４図）。 １０．前記第１のパイロット弁（４３）の機能を監視する装置（６０）が設けら れており、該装置は、前記第１のパイロット弁（４３）の弁部材が、制御の中止 にも拘らず閉弁位置に止まつている場合に、前記第２のパイロット弁（５５）に 閉鎖命令を出力することを特徴とする請求項１〜９のいずれか１項に記載のポン プ。 １１．前記監視装置（６０）は、内燃機関の回転数が所定の最大値を越えた際に 、前記閉鎖命令を発生せしめる回転数検出器として構成されていることを特徴と する請求項１０に記載のポンプ。 １２．前記第２のパイロット弁（５５）は、励磁されていない基本位置において 閉弁され、励磁された作動位置において開弁されるように構成されていることを 特徴とする請求項１〜１１のいずれか１項に記載のポンプ。