JPH0249730A

JPH0249730A - 抗腫瘍物質の抽出法

Info

Publication number: JPH0249730A
Application number: JP63200100A
Authority: JP
Inventors: Tetsuo Ikegawa; 哲郎池川; Nobuo Ikegawa; 池川　信夫
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1988-08-12
Filing date: 1988-08-12
Publication date: 1990-02-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は漢方生薬から抗腫瘍物質の抽出法、詳しくは天
葵子、應木、鉄葉樹、蒼耳草、狗舌草、鳳尾草、野葡萄
藤、沢漆、水楊梅、木瓜、阜刺、蒲公英、急性子、馬勃
、狠毒、藤利根、了嵜王、鳥板樹、南燭子、仮藍根、尋
骨風、瞿麦、石見川、猫爪草、羊蹄根、夏枯草、半辺蓮
、木芙蓉、臭椿、蒲葵子、杠板帰、黄藍根及び草河車よ
り選ばれた１つの生薬をその生薬の種類により、酸性低
級アルコールで抽出した抽出物を、アルカリ水溶液とな
し、そのブタノール抽出物を採取するか、又は生薬のア
ルコール抽出残物の熱水抽出物を採取する生薬より抗腫
瘍物質の抽出法、及び該抽出物を抗腫瘍剤として使用す
る方法に関するものである。

（従来の技術）漢方生薬は、それぞれ特有の薬理作用をもち、中弱大辞
典（江蘇新医学院編、上湯人民出版社、１９７７年）に
は６０００種以上の生薬が記されており、抗腫瘍作用が
あると云われているものは、１００数十種にのぼってい
る。そのうち凡そ半数については、その抗腫瘍活性の本
体が解明されている。

然しなから、残る半数については、抗腫瘍活性があると
云われているが詳細に検討されていない。

その中には有効成分が不明であるにかかわらず比較的よ
い抗癌活性の兆候があると考えられ、臨床試験がされた
り、他の生薬と配合されたりしているものもある。漢方
では単独の生薬のみを使用することは殆んどなく、生薬
の混合、又はその前側が使用されるので、混合された生
薬全体の、又はその水溶部の綜合作用としての効果が判
定されていることになり、抗癌活性の兆候があるとされ
ている生薬に抗腫瘍活性物質が含有されているかどうか
不明であり、若し抗腫瘍活性物質が含有されているとし
ても、前側に効率よく該物質が抽出されているかどうか
は不明である。

（本発明が解決しようとする課題）前記のように漢方による生薬の効果は、その活性物質が
確認されていないこともあり、生薬群の綜合効果により
判定されていることが多いため、抗癌性を有すると考え
られている生薬が必ずしも抗腫瘍物質を含有していると
は限らない。従って単一の生薬を投与しても抗癌効果を
示すとは断定できず、又活性物質が存在していても、前
側に効率よくそれが抽出されているとは限らない。本発
明は漢方生薬中杭腫瘍活性の兆候があると考えられてい
る生薬について、該生薬が抗腫瘍物質を含有しているか
、若し含有しているならその活性物質を効率よく採取す
る方法を確立し、該活性物質を含有する抗腫瘍剤として
該物質を使用することを目的としている。

（課題を解決するための手段）上記目的に沿って検討した結果、抗腫瘍物質を含有する
と認められた生薬は、天葵子、尋骨風、瞿麦、石見用、
４木、鉄葉樹、蒼耳草、猫爪草、狗舌草、鳳尾草、野葡
萄藤、沢漆、羊蹄根、夏枯草、草河車、半辺蓮、木芙蓉
、実棒、蒲葵子、狠毒、藤利根、杠板帰、了苛王、鳥板
樹、南燭子、黄朽子、板藍根、水楊梅、木瓜、草刺、蒲
公英、急性子、及び馬勃であった。これら生薬はその活
性物質採取法より考えて、天葵子、鷹木、鉄葉樹、蒼耳
草、狗舌草、鳳尾草、野葡＠藤、沢漆、水楊梅、木瓜、
阜刺、蒲公英、急性子、馬勃、狠毒、藤利根、了嵜王、
鳥板樹、南燭子、（羊蹄根、夏枯草、半辺蓮、木芙蓉、
実棒、蒲葵子、草河車）及び板藍根の群（以下これらの
生薬を生薬Ａと記す。）と尋骨風、瞿麦、石見用、猫爪
草、羊蹄根、夏枯草、半辺蓮、木芙蓉、実棒、蒲葵子、
杠板帰、（水楊梅、木瓜、阜刺、蒲公英、急性子、馬勃
、草河車）及び黄朽子の群（以下これらの生薬を生薬Ｂ
と記す。）に大別することができる。生薬Ａは、生薬を
酸性低級アルコールによって抽出し、溶媒を留去して抽
出エキスを得る。この抽出エキスを稀アルカリ水溶液に
溶解し、ｎ−ブタノールで振優した後ブタノール層を採
取し、ブタノールを留去して活性物質を得る。この活性
物質は、クロマトグラフなどの常法により精製し、純品
を得ることができる。使用する酸性低級アルコール溶液
は生薬の種類により添加する酸量を変化させるが、一般
に低級アルコールに対し１％以下、好ましくは０．３〜
０．５％程度であり、低級アルコールはメタノール、エ
タノールが好ましく、加温下に抽出するが、室温下に抽
出してもよい。アルカリ濃度は１％以下、好ましくは０
．１％程度である。

生薬Ｂはその低級アルコール抽出残を、熱水にて抽出し
、減圧下に水を濃縮して抽出エキスを得る。一般にはこ
の抽出エキスを使用するが、更にこの抽出エキスを酸性
又はアルカリ性溶液となし、ｎ−ブタノールで抽出し、
ブタノール抽出物を使用することもできる。この場合使
用する酸、アルカリは弱酸又は弱アルカリである。

前記した生薬Ａ、　　Ｂ群には、いずれの方法によって
も活性物質が得られる生薬、即ち、羊蹄根、夏枯草、半
辺蓮、木芙蓉、実棒、蒲葵子、水楊梅、木瓜、♀刺、蒲
公英、急性子、馬勃、が存在していることも判明した。

このようにして得られた物質は、安定で以下に示すよう
に強い抗腫瘍性を有し、単独で、又他薬品と混合して常
法により容易に製錠化され、抗癌剤として使用すること
ができる。

（作　用）生薬を従来技術にない酸性アルコール抽出、又は水抽出
することにより得られた本願物質は、生薬Ａ群活性物質
と生薬８群活性物質とに大別され、それぞれの活性物質
は化学的に単離確認されていないが、その抽出法より生
薬Ａ群の活性物質は、含窒素化合物、アルカロイド、生
薬Ｂ群のそれはフェノール性化合物、或は配糖体などで
あると推定される。

以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明する。

猾土− 狼毒２９６ｇにメタノール１．５！を加え、それに濃塩
酸５ｍｌを加えて、１時間還流下に加熱して、抽出する
。この操作を２回繰返して抽出液を合して減圧下に溶媒
を留去して抽出エキス〔１〕をえる。収量５３．２ｇ、
このうち１ｇを０．１％苛性ソーダ水溶液１００ｍ１に
溶解し、当量のｎ　−ブタノールで３回抽出し、溶媒を
減圧下に留去して活性物質１６５■をえる。（狼毒−１
）。

炎主− 例１と同じ条件により、蒼耳草２２２ｇ；鉄葉樹２２２
ｇ；沢漆２２０ｇを処理すると、活性物質、蒼耳草−１
．１１．７ｇ、鉄葉樹−１，３５，２ｇ、沢漆−１，３
６，９ｇを得る。

剃」− 精麦２４４ｇにメタノール１．５２加えて１時間還流下
に加熱して抽出する。メタノールをが別し、残生薬に２
βの水を加えて１時間加熱還流して抽出する。減圧下に
溶媒を留去して活性物質、精麦２．１０．８ｇをえる。

■土− 例３と同じ方法により、尋骨風２３０ｇ；石見川２５０
ｇ；猫爪草２２２ｇを処理して、活性物質、尋骨風−２
．６．２ｇ；石見川−２，１３ｇ１猫爪草−２，１２，
４，ｇを得る。

本発明により得られた物質の抗腫瘍作用は、培養腫瘍細
胞に対する試験管内の殺細胞作用、および実験動物腫瘍
を用いた動物実験で抗腫瘍作用を判定した。

尚表中試料における−１なる記号はこの生薬が生薬Ａ群
に属し、例１の方法により採取されたことを、−２なる
記号はこの生薬が生薬Ｂ群に属し、例３の方法により採
取されたことを示している。

例５゜本発明により採取された活性物質を生理食塩水に溶解し
、１０％生胎児血清を含むＲＰＭＩ−１６４０培地中で
継代培養されている白血病細胞Ｌ−５１７８Ｙ。

１．０Ｘ１０５個／ｍ！！に添加して３７℃で４８時間
５％炭酸ガス培養器中で培養した後、対照群と試料添加
群についてその生細胞をトリパンブルー染色によって検
鏡してそれぞれの活性物質について５０％阻止濃度（Ｉ
Ｃｓ。）を求めた。その結果を第１表に示す。

表１　試験管内におけるＬ−５１７８Ｙに対する殺腫瘍
細胞作用天葵子−１宿木−１狗舌草−１鳳尾草−１野葡萄藤−１水楊梅−１木　瓜−１草　刺−１蒲公英−１急性子−１焉　勃−１羊蹄根−２夏枯草−２半辺蓮−２木芙蓉−２臭　椿−２蒲葵子−２羊蹄根−１夏枯草−１半辺蓮−１木芙蓉−１臭　椿−１動物実験腫瘍Ｐ−３８８を用いる抗腫瘍試験雌のＢ　Ｄ
　Ｐ　Ｉ　マウスの腹腔内に、１週間１回継代されてい
るＰ−３８８の腹水癌細胞１．０Ｘ１０６個／マウスを
腹腔内に移植し、移植後２４時間より本発明の活性物質
を腹腔内に投与した。投与回数は１日１回５日間とし、
その生存日数を無処理群のそれと比較して、延命率を算
出した。その結果を表−２に示す。

表２　実験動物腫瘍Ｐ−３８，８に対する抗腫瘍作用鉄葉樹−１２００■／ｋｇＸ５回　１１．１％蒼耳草−
１２００〃Ｘ５／／　　１８．１％沢漆−１２００〃×
５〃１０．２％狽　毒−１５０／／　　Ｘ５／／　　３４．０％〃　　
　　　　　　　　１０　　〃　　×５　〃　　　１６．
２　％等管風−２２００／／　　×５〃１５．０％輩　
麦−２１００／／　　×５〃２０．１％石見川−２２用
０　　／／　　Ｘ５／／　　１１．３％動物実験ｌｌＬ
ｉ瘍ザルコア　（Ｓａｒｃｏｍａ）　１８０を用いる抗
腫瘍試験雌ＩＣＲマウスに継代されている腹水型ザルコマ１８０
．１〜５Ｘ１０’個／マウスをＩＣＲマウス腹腔内に移
植し、移植後２４時間より本発明の活性物質を腹腔内に
投与した。投与回数は１日１回５日間とし、その生存日
数を無処理群のそれと比較して、延命率を算出した。そ
の結果を表＝３に示す。

表３　実験動物腫瘍ザルコマ１８０に対する抗腫瘍作用試料　　投与藤利根−１１００ｍｇ／ｋｇ杠板帰−２１９０〃了嵜王−ｔｉｏｏ〃鳥板樹−１１００〃南燭子−１１００〃黄朽子−２２２５〃板藍根−１１００〃水楊梅−２１００〃木　瓜−２１００〃卓　刺−２１００〃蒲公英−２１５０〃急性子−２１００〃馬　勃−２１００〃量　　　　延命率 ×５回　４８．７％Ｘ５／／　　３０．２％Ｘ５／／　　１２．１％ ×５〃１５．１％Ｘ５／／　　１３．３％Ｘ５〃　１４．７％Ｘ　５　〃１１．０％Ｘ５／／　　１５．３％Ｘ　５　／／　　１３．５％Ｘ５／／　　２０．１％Ｘ　５　／／　　１８．７％Ｘ５／／　　　９．２％Ｘ５／／　　１２．４％（効　果）本発明により、生薬中の抗腫瘍物質が抽出できたととも
に、新規の抗腫瘍剤の製造が可能となった。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）天葵子、■木、鉄葉樹、蒼耳草、狗舌草、鳳尾草
、野葡萄藤、沢漆、水楊梅、木瓜、■刺、蒲公英、急性
子、馬勃、狠毒、藤利根、了哥王、鳥板樹、南燭子、羊
蹄根、夏枯草、半辺蓮、木芙蓉、臭椿、蒲葵子、草河車
及び板藍根より選ばれたいずれか一つの生薬の酸性低級
アルコール抽出物をアルカリ水溶液に溶かし、そのブタ
ノール抽出物を採取することを特徴とする抗腫瘍物質の
抽出法。
（２）尋骨風、瞿麦、石見川、猫爪草、羊蹄根、夏枯草
、半辺蓮、木芙蓉、臭椿、蒲葵子、杠板帰、水楊梅、木
瓜、■刺、蒲公英、急性子、馬勃、草河車及び黄藍根よ
り選ばれたいずれか１つの生薬の低級アルコール抽出残
物の熱水抽出物を抽出することを特徴とする抗腫瘍物質
の採取法。
（３）請求項（１）及び／又は（２）の抽出物を抗腫瘍
剤として使用する方法。