JPH0246135Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はステレオタイプであつて、かつ、テレ
フオンピツクアツプセンサーが内蔵しているテー
プレコーダにおいて、通常のステレオ録音・再生
が可能であると同時に、スイツチの切り換えによ
つてテレフオン内容を録音できると共に、テレフ
オン使用中の待ち時間に利用する軽音楽をも再生
できるステレオのテープレコーダに関するもので
ある。

従来、テレフオン内容を録音し、かつ、テレフ
オン使用中の待ち時間に利用する軽音楽を流す方
法としては、テレフオン内容はテレフオンピツク
アツプセンサー内蔵または外付けによつて録音す
るテープレコーダを使用し、テレフオン使用中の
待ち時間に利用する軽音楽はオルゴールなどの音
楽再生装置を電話器の周辺にセツトして使用して
いる事が知られていた。

しかしながら、従来の方法であると、オルゴー
ルなどの音楽再生装置として、電話器１台に対し
て必ず１台必要となるので、ビジネスとして数多
く使用している企業においてはコストアツプの要
因になる。更に、その音楽再生装置としては比較
的形状が大きいために、電話器周辺にセツトする
と邪魔になる欠点を有していた。

本考案の目的は上述の欠点を解決することにあ
り、ステレオタイプのテープレコーダだけで、テ
レフオン内容を録音し、かつ、テレフオン使用中
の待ち時間に軽音楽をも流せるように構成する事
によつて、そのテープレコーダを携帯しながら、
いつどこの電話器でも上記内容動作ができるよう
にしたものである。

以下、本考案による回路の構成を実施例につい
て図面を参照しながら説明すると、第１図は本考
案の回路の構成図であり、１と２は録音スイツチ
で連動している。1aと2aは録再スイツチ１と２
の可動接片、１ｂと２ｂは録再スイツチ１と２の
一方の固定接片であり、図示状態は録音側に側れ
ている。１ｃと２ｃは録再スイツチ１と２の他方
の固定接片、３と１２と１３はテレフオン用切換
えスイツチで連動している。３ａはテレフオン用
切換えスイツチ３の可動接片であり、左チヤンネ
ルのプリアンプ５のマイクロアンプ７の入力に接
続されている。３ｂはテレフオン用切換えスイツ
チ３の一方の固定接片で内蔵のテレフオンピツク
アツプセンサー４につながれており、図示状態は
テレフオン用側に切り換わつている。３ｃはテレ
フオン用切換えスイツチ３の他方の固定接片、４
はテレフオンピツクアツプセンサー、５は左チヤ
ンネルのプリアンプ、６は左チヤンネルのプリア
ンプ５の内部の録再ロジツク切換回路であり、現
状態は録再スイツチ１の可動接片１ａと一方の固
定接片１ｂとがつながつてアースに落ちている事
により、録音状態にある。７は左チヤンネルのプ
リアンプ５のマイクアンプ、８は左チヤンネルの
プリアンプ５の録再ヘツド駆動用のラインアン
プ、９は左チヤンネル用のバイアス発振回路、１
０ａはステレオヘツドのＬチヤンネル、１０ｂは
ステレオヘツドの右チヤンネル、１１はオーデイ
オテープ、１２ａはテレフオン用切換えスイツチ
１２の可動接片、１２ｂはテレフオン用切換えス
イツチ１２の一方の接片で、図示状態では可動接
片１２ａと一方の固定接片はつながつており、ス
テレオヘツドの右チヤンネル１０ｂの一方をアー
スに落としている。１３ａはテレフオン用切換え
スイツチ１３の可動接片であり、録再スイツチ２
の一方の固定接片につながつている。１３ｂはテ
レフオン用切換えスイツチ１３の一方の固定接片
であり、右チヤンネルのプリアンプ１４の内部の
録再ロジツク切換回路１５に接続されている。図
示の状態では一方の固定接片１３ｂは可動接片１
３ａと切り離されているため、録再スイツチ２の
一方の固定接片２ｂと可動接片２ａを通じてアー
スには落ちず、結局、右チヤンネルのプリアンプ
１４の内部の録再ロジツク切換回路１５は再生状
態に保持される。１４は右チヤンネルのプリアン
プ、１５は右チヤンネルのプリアンプ１４の内部
の録再ロジツク切換回路、１６は右チヤンネルの
プリアンプ１４の再生アンプ、１７は右チヤンネ
ルの再生音量可変用ボリユーム、１８は右チヤン
ネルと左チヤンネルの両方が増幅できるデユアル
のパワーアンプ、１９は右チヤンネルのスピーカ
である。

つぎに以上のような構成におけるステレオテー
プレコーダの動作について具体的に説明する。

連動しているテレフオン用切換えスイツチ３と
１２と１３の図示状態はテレフオン内容を録音す
る側に倒れているので、テープレコーダに内蔵し
てあつて電話器周辺に取り付けたテレフオンピツ
クアツプセンサー４は電話の内容を誘導して検出
する。この検出信号はテレフオン用切換えスイツ
チ３の一方の固定接片３ｂから可動接片３ａを通
つて、左チヤンネルのプリアンプ５のマイクロア
ンプ７に印加される。更に、この検出信号はライ
ンアンプ８を通り、左チヤンネルのバイアス発振
器９のパイアス信号と重畳してステレオヘツドの
左チヤンネルの信号成分として録音される。な
お、録再スイツチ１はアースに落ちている可動接
片１ａが他方の固定接片１ｃではなくて一方の固
定接片１ｂにつながつているため、左チヤンネル
のプリアンプ５の録再ロジツク切換回路は録音状
態に保持されている。

次に、右チヤンネル側では、録再スイツチ２の
可動接片２ａが一方の固定接片２ｂとつながつて
アースに落ちているが、テレフオン用切換えスイ
ツチ１３の可動接片１３ａが一方の固定接片１３
ｂとつながつていないために、右チヤンネルのプ
リアンプ１４の録再ロジツク切換回路１５はアー
スに落ちない。そのため右チヤンネルのプリアン
プ１４は再生状態に保持される。これによつて、
あらかじめオーデイオテープ１１に録音してある
軽音楽のテープを再生する事によつて、ステレオ
ヘツドの右チヤンネル１０ｂより再生信号が検出
され右チヤンネルのプリアンプ１４の再生アンプ
１６の入力に印加する。これより、その音楽の音
量を右チヤンネルの再生音量可変用ボリユーム１
７によつて調節して、デユアルのパワーアンプ１
８に印加し、右チヤンネルのスピーカ１９に信号
を入れ、音として鳴らす事ができるようにする。

この軽音楽の音量は前記再生音量可変用ボリユ
ーム１７を可変することによつて調節が可能とな
る。

次に、上記録音した電話の内容を再生するに
は、連動している録再スイツチ１と２を反対側に
倒し、右チヤンネルおよび左チヤンネル共に再生
状態にして、録音内容を再生可能とすることがで
きる。

なお、通常のステレオとして録再できるテープ
レコーダとして使いたい場合は、テレフオン用切
換えスイツチ３と１２と１３とを反対側に切り換
える事によつて可能となる。

以上、本考案は通常のステレオの録音と再生の
機能のほかに、テレフオンピツクアツプセンサー
を内蔵し、かつ、連動したテレフオン用切換えス
イツチを備えている構成なので、スイツチを切り
換える事によつて、テレフオン内容を録音できる
と同時に、テレフオン使用中の待ち時間に軽音楽
をも流す事ができる効果を有する。特に、電話器
が多い企業で働くビジネスマンにとつて、１台の
テープレコーダを携帯することによつて、いずれ
の電話器でも上記二つの機能を活用する事ができ
るのでその効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の回路構成図である。 １，２……録再スイツチ、１ａ，２ａ……可動
接片、１ｂ，２ｂ……一方の固定接片、１ｃ，２
ｃ……他方の固定接片、３，１２，１３……テレ
フオン用切換えスイツチ、３ａ，１２ａ，１３ａ
……可動接片、３ｂ，１２ｂ，１３ｂ……一方の
固定接片、３ｃ……他方の固定接片、４……テレ
フオンピツクアツプセンサー、５……左チヤンネ
ルのプリアンプ、６，１５……録再ロジツク切換
回路、７……マイクアンプ、８……ラインアン
プ、９……バイアス発振回路、１０ａ……ステレ
オヘツドの左チヤンネル、、１０ｂ……ステレオ
ヘツドの右チヤンネル、１１……オーデイオテー
プ、１４……右チヤンネルのプリアンプ、１６…
…再生アンプ、１７……再生音量可変用ボリユー
ム、１８……パワーアンプ、１９……スピーカ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくとも録音と再生とを切換えるロジツク切
   換回路を有する両チヤンネルのプリアンプと、前
   記ロジツク切換回路を制御する録再スイツチと、
   テレフオンの内容を検出するテレフオンピツクア
   ツプセンサーと、テレフオン内容を録音再生する
   事と通常のステレオ録音再生する事とを切り換え
   るテレフオン用切換えスイツチと、音量を調整で
   きる再生音量可変用ポリユームとを備え、テレフ
   オン用切換えスイツチをテレフオン内容を録音す
   る側に切換えると、片チヤンネルではテレフオン
   ピツクアツプセンサーを前記片チヤンネルのプリ
   アンプと接続し、録再スイツチの位置に従つてテ
   レフオン内容の録音・再生を行うとともに、もう
   一方のチヤンネルからは録再スイツチの位置にか
   かわらず、軽音楽を再生することを特徴とするス
   テレオテープレコーダ。