JPH0244965B2 - Jomizuhaikanniokeruyunitsutokantsugitenokozo - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、湯水混合水栓その他の水栓類本体
と給水源または給湯源に通じる埋設配管又は露出
配管とを連結する管継ぎ手の改良に関するもので
ある。

（従来技術） 従来、新設または既設の上水配管に湯水混合水
栓を取り付ける際に、第４図イに示すように、給
水側の配管Ｂ及び給湯側の配管Ｃが埋設配管であ
つて施工時のミスによつて異常に接近していた
り、上下左右にずれていたりして配管がなされて
いたりすると、取付け作業をする場合に、接続管
３０，３０′同志が衝突してねじを合わせること
ができず作業を不可能にしたり、第４図ロに示す
ように取付箇所の空間が制限されていて、接続管
３０をねじ込んでいくうちにバスタブ又はカウン
ターＤ等に衝突して水栓類の施工が不可能になつ
たりする問題が後を絶たなかつた。この問題を解
決したものとして、本願出願人考案した実公昭49
−7474号の第２図（本願図面の第４図ハ）のもの
がある。

上記第４図ハについて簡単に説明すると、接続
管３１は、一端に水栓部３２の連通口３３と通じ
る接続部３４を設け、他端に取付管３５の連通孔
３６と通じる接続部３７を設けたもので、前記接
続部３４は、連通口３３の外側に設けた袋ナツト
３８を介して接続管３１と回動自在に連結し、更
に接続部３７は該接続部３７の外側に設けた袋ナ
ツト３９を介して取付管３５に着脱自在に給合さ
れている。

上記のものにあつては施工の際に予じめ取付管
３５のみを壁内の配管にねじ込んでおき、次に、
水栓部３２の袋ナツト３８を緩めて接続管３１が
左右に回動自在にした状態で壁内に埋設した取付
管３５に袋ナツト３９を介して装着し、後に袋ナ
ツト３８を締付けて施工するものであつたがため
に、取付けが迅速に、かつ自由にできる作業性の
良い利点を有するが、接続管自体が一般に普及し
ているものと比較して特殊であり、既存の接続管
との互換性に乏しい欠点があつた。

（本発明が解決しようとする問題点） 本発明が、解決しようとする問題点は、配管施
工時のミス、水栓取付箇所の空間の制限等の不利
な条件及び埋設配管又は露出配管等に関係なく、
水栓類本体の取付作業を容易に、かつ確実に行な
うことである。

（問題点を解決するための手段） 本発明が上記問題点を解決するために講じた技
術的手段は、接続管の一端に鍔部を有する継び管
を袋ナツトを介して取付けて置き、この継ぎ管
を、施工位置の壁内に埋設された湯側、水側の埋
設配管に、予じめ取付けた回り止めのある取付管
を袋ナツトを介して上記配管に接続させるように
したものである。

（発明の作用） 施工の壁に埋設した湯側又は水側の埋設配管
と、湯水混合水栓その他の水栓類本体とを接続す
る際に、水栓類本体に予じめ取付けてある接続管
を回転させてねじ込むことをせず、壁の外側から
単に袋ナツトを回転させることのみによつて水栓
類本体を配管に接続することにより、袋ナツトを
回転させるのみで水栓類本体を埋設配管に迅速か
つ容易に接続することである。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図に基づいて詳細に
説明する。

この実施例の管継ぎ手Ａは第１図、第２図及び
第３図に示すように、取付管１、継ぎ管６及び袋
ナツト８を別々に形成して成り、その取付管１
は、一端に給水源又は給湯源（何れも図示省略）
に通じる壁Ｗ内の埋設配管２の内側に設けた雌ね
じ部３と螺合する雄ねじ部４を設け、他端の外側
には断面が六角形その他の多角形状の回り止め部
５を形成し、該回り止め部５の内側に後述する継
ぎ管６と螺合する雌ねじ部７を設けたほぼ同筒形
を呈するものである。また袋ナツト８は、外側に
断面が六角形その他の多角形状の回り止め部９を
形成し、内側に湯水混合栓その他の水栓類本体１
０に施工時に取付けられる接続管１１の雄ねじ部
１２とほぼ等長で比較的長めの雌ねじ部１３を設
け、該雌ねじ部１３のねじ込み口と反対の端面に
は、内側へ環状に張り出した鍔部１４を突設す
る。前記継ぎ管６は一端に前記取付管１の雌ねじ
部７と螺合する雄ねじ部１５を設け、他端に前記
袋ナツト８の内向きの鍔部１４と係合する外向き
の鍔部１６が設けてある。この継ぎ管６は内側
に、工具（図示昇略）等を係合する断面が六角
形、その他多角形断面の貫通孔１７を設けて管継
ぎ手Ａを構成する。

いま、管継ぎ手Ａを組立てるには、袋ナツト８
の鍔部１４と継ぎ管６の鍔部１６とを係合するよ
うに継ぎ管６を袋ナツト８に内装し、該袋ナツト
８の鍔部１６から外部に継ぎ管６を突出させ、そ
の雄ねじ部１５に接着剤を塗布するか、シール材
を巻き付けるなどしたのち、この継ぎ管６を取付
管１の雌ねじ部７に水密的に結合する。この場
合、袋ナツト８と継ぎ管６は互いの鍔部１４，１
６によつて回転自在に連結されている。以上のよ
うに組立てた管継ぎ手Ａを介して埋設配管２に水
栓類本体１０を取り付けるには、予じめ管継ぎ手
Ａを、該管継ぎ手Ａの取付管１の回り止め部５に
工具を掛けて、埋設配管２にねじ込んでおき、次
に継ぎ管６の鍔部１６の端面に環状のパツキング
１８を押し入れて置く。引き続き接続管１１の雄
ねじ部１２を袋ナツト８の雌ねじ部１３に臨ま
せ、そのまま袋ナツト８を締付け方向に回転させ
て接続管１１を管継ぎ手Ａに流通自在に連結し、
その後に接続管１１をその袋ナツト１９により、
水栓類本体１０と結合して施工を完了する。

（発明の効果） 本発明は上記のように構成したので、以下の利
点を有する。

(1) この管継ぎ手は取付管の回り止め部側に、鍔
部を有する継ぎ管を取付け、その鍔部に対称形
の鍔部を有する袋ナツトを回転自在に連結した
ので、取付け施工の際に埋設配管のミスとか取
付箇所に空間的な制限あつても、回転半径の小
さい袋ナツトにより支障なく迅速に取付け作業
ができる。

(2) 袋ナツトに接続管の雄ねじ部（注：このねじ
は規格によつて統一されている。）と螺合する
雌ねじを設けたので、従来のように特殊な部品
を必要とせず、ほとんど全ての水栓類本体を容
易に取付けることができる互換性を有する。

(3) 従来、回転半径の大きい接続管を回転させて
作業に支障の多かつたものと比較し、取付箇所
に空間的な制限があつても配管工事を容易に、
かつ迅速に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の管継ぎ手を配管に取付けた
場合の拡大側断面図、第２図は、管継ぎ手の一部
省略した拡大側断面図、第３図は、管継ぎ手Ａを
取付けた場合の水栓類本体の正面図、第４図イ，
ロ，ハは従来技術の説明図である。 （主要部分の符号の説明）、１……取付管、２
……埋設配管、４……雄ねじ部、６……継ぎ管、
７，１３……雌ねじ部、８……袋ナツト、１０…
…水栓類本体、１１……接続管、１４，１６……
鍔部、１７……貫通孔、Ａ……管継ぎ手。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 給湯源及び給水源に通じる埋設配管２に螺合
   させる雄ねじ部４を有し、口端にのみ雌ねじ部７
   を設けた取付管１を形成し、別に、内側に多角形
   断面の貫通孔１７を備えると共に一端に鍔部１４
   を有する継ぎ管６を設け、その鍔部１４と対称形
   の鍔部１６を備えた袋ナツト８を別に設け、この
   袋ナツト８と前記継ぎ管６を互いの鍔部１４，１
   ６の係合により組合せると共に、その継ぎ管６を
   前記雌ねじ部７に固定的に螺着することにより、
   前記袋ナツト８を継ぎ管６に自由回転的に連結し
   て管継ぎ手Ａを形成し、この管継ぎ手Ａを介して
   前記埋設配管２と水栓類本体１０に通じる接続管
   １１とを水密的に接続したことを特徴とする上水
   配管に於けるユニツト管継ぎ手の構造。