JPH0244899A - インナーイヤー型ヘッドホン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、高音発生用スピーカと低音発生相スピーカと
を備えた２ドライブ方式のインナーイヤー型ヘッドホン
に関するものて゛ある。

従来の技術 近年、インナーイヤー型ヘッドホン（以下ロインナーホ
ン」と略称する。）においても音質の向上が要求され、
高音発生用スピーカ（ツイータ）と低音発生用スピーカ
（ウーハ）の２個のスピーカを備えた２ドライブ方式の
ものが注目を集めている。この２ドライブ方式のインナ
ーホンにおいて、既に商品化されている基本的な構造は
第４図に示すとおり、ツイータ（１ａ）を装備し、使用
状態において耳孔に挿入されるべき本体前部（１）と、
ウーハ（２ａ）を装備した本体後部（２）と、使用状態
において耳孔の中心軸に対しほぼ直角に延びるように、
前記本体後部の周面から突設された入力線インレット部
（３）とを備え、さらに、本体後部から本体前部にかけ
てツイータ（１）に隣接した音道（４）を形成したもの
である。なお、本体前部にはツイータ（１）の正面及び
音道（４）の正面に対応する音孔（５）が形成され、外
周壁にはゴムバット（６）が装着されている。上記の２
ドライブ方式のインナーホン構造においては、入力イン
レット部（３）より入力された音信号の高音域をツイー
タ（１ａ）により発生させ、また低音域はウーハ〈２ａ
）により発生させ、これらを音孔（５）より同時に放出
するものである。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、」−記のような２ドライブ型インナーホ
ンの構造においては、第５図Ａ及びＢにそれぞれ示すよ
うに、本体前部すなわちツイータ部（１）を耳孔（正確
には第５図Ｂに（１０ａ　）で示す外耳道入口）に挿入
しようとするとき、後部すなわちウーハ部（２）の正面
側における中心軸よりやや低い縁部（２ｂ）が耳介部の
耳珠（１０ｂ）や対珠（１０Ｃ）に当接し、挿入不完全
となるため、インナーホンの音孔（５）は耳孔（１０ａ
　）を密閉できず、耳孔の隙間からは音が洩れ、音質及
び音圧の劣化にっながっていた。

さらに、インナーホンの前部が耳孔に入りきらないため
外れやすく、また、装着の違和感もしくは不快感が生ず
るなどの問題があった。

本発明は、これらの問題点を解消した２ドライブ方式の
インナーホンを提供しようとするものである。

課題を解決するための手段 このため、本発明は、高音発生用スピーカを装備し、使
用状態において耳孔に挿入すべき本体前部と、低音発生
用スピーカを装備した本体後部と、使用状態において耳
孔の中心軸に対しほぼ直角に延びるように、前記本体後
部の周面から突設された入力線インレット部とを備え、 前記本体後部の中心軸をその後側が前記インレット部の
突出方向とほぼ逆の方向に片寄るように、前記本体前部
の中心軸に対して傾けたことにより、前記本体後部のイ
ンレット部突設側部分を他の部分よりも大きく本体前部
から後退させたことを特徴とするインナーイヤー型へッ
トホンを構成したものである。

作　　　　　用 上記の構成によれば、ツイータ部の中心軸に対し、ウー
ハ部の中心軸を耳孔装着時において耳たぶの反対側とな
る位置へ傾けであるため、従来のように、前部−後部同
軸型であれば、耳介下部における耳珠及び対珠に接近し
ていたウーハ部分（下半部）はこれらの耳介下部から離
され、逆に耳介上部に対し余裕のあったウーハ部分（上
半部）は対応する耳介部分に近付けられる。このため、
インナーホン装着時においては、ウーハ部の正面縁部が
耳介各部に近接もしくは緩接触するまでにツイータ部を
外耳道へ十分深く挿入し、音洩れによる音質または音圧
の劣化を生じないようにすることができる。また、前記
中心軸の傾きにより、ウーハ部分は耳介部中で表面が奥
まった部分、すなわち耳孔の上方、又は耳たぶと反対側
の耳部分に対しては接近するため、装着フィツト性がよ
く、装着の違和感もしくは不快感をも解消するものであ
る。

実　　施　　例 本発明の一実施例の構造は第１図Ａ及びＢに示すとおり
である。第１図の構造中、第４図に示した従来型構造と
同じ部分については、同一の参照数字を付して説明する
。ウーハ（２ａ）を装着した本体後部（２）の中心軸（
７）は本体前部の中心軸（８）に対しその後側がインレ
ット部（３）の突出方向とほぼ逆の方向に変位するよう
に角度Ｐだけ傾けたことにより、前記本体後部における
少くとも下半部の正面側縁部（２ｂ）を他の半部（２Ｃ
）よりも大きく、本体前部から後退させたものである。

なお、ツイータ（１ａ）自体の中心軸（８ａ〉はこの場
合、第１図Ｂに示すとおり、インレット部（３）の反対
側に密集して設けられた音道（４）の存在により、本体
前部の中心軸（８）よりもややインレット部（３）側に
平行移動している。

実施例の２ドライブ方式インナーホンは、上記のように
本体後部（２）を傾けたため、本体全部（１）を第２図
Ａ及びＢに示すように、耳孔すなわち外耳道入口（１０
ａ）に挿入すると、本体後部における側縁部（２ｂ）が
耳珠（１０ｂ　）及び対珠（１０ｃ　）に当接するまで
に、本体前部の音孔（５）が外耳道入口（１０ａ　）を
完全に寒くため、音洩れによる音質及び音圧の劣化を完
全に防止することができる。

さらに、本体前部が耳孔に十分深く入るため、耳介部の
上側部分における奥まった個所（１０ｅ）、（１０ｆ　
）には本体後部（２）が接近し、インナーホン全体とし
て耳介部におさまった配置となるため、外れに＜＜、か
つ違和感も生しなくなる。

また、ウーハ（２ａ）から延びる音道（４）は前記中心
軸の傾きにより本体前部（１〉に接近する側に設けられ
ているため、全長が短くなり、したがって、ウーハ（２
ａ）の発生ずる低音域の音圧を上昇せしめるものである
。

第３図は、本発明のさらに別の実施例を示すものである
。この実施例のインナーホンは本体後部（２）の中心軸
が前記実施例の如く角度（Ｐ）だけインレット部（３）
の反対側に傾いていることはもちろん、横方向すなわち
インレット部突出方向から９０”隔った横方向において
も耳珠（１０ｂ　）側に偏角Ｑで傾き、本体前部を耳孔
入口（１０ａ　）に挿入したとき、本体前後部間の中継
部（９）における側部（９ａ）及び（９ｂ）がそれぞれ
耳珠（１０ｂ）及び対珠（１０ｃ　）を緩（挾むような
状態となり、さらに、装着フィツト性のよいインナーホ
ン形状を提供するものである。

発明の効果 本発明は、以上述べた通り、耳孔に挿入される本体前部
の中心軸に対し、ウーハを挿入した本体後部の中心部を
入力線インレット部と反対側の方向へ傾けることにより
、本体後部の正面側縁が耳介部各所に近接もしくは緩接
触する状態において、十分な深さまて挿入された本体前
部によって耳孔を完全に塞ぐため、音洩れによる音質の
劣化及び音圧の低下を完全に阻止するものである。また
、本体後部の傾きにより耳介部の奥まった上側部分にも
本体後部が近接するため、インナーホン全体として中継
部内に装着された配置となり、外れそうな感じや違和感
を完全に解消するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａは本発明の一実施例を示す半断面側面図、 第１図Ｂはその正面図、 第２図Ａは」１記実施例のインナーホンを耳孔に挿入し
ようとする状態を示す斜視図、 第２図Ｂはその装着状態の側断面図、 第３図は本発明の別の実施例を示す側断面図、第４図は
従来の２ドライブ方式のインナーホンを示す側断面図、 第５図Ａ及びＢは第４図の従来型インナーホンを耳孔に
装着した状態をそれぞれ示す正面図及び側断面図である
。 （１）・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・本
体前部（１ａ）・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ツイータ（２）・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・本体後部（２ａ）・・・・・・・・・・・・・・
・・・・ウーハ（３）・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・インレット部（４）・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・音道（５）・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・音孔（６）・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・ゴムパッド（７）・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・本体後部の中心軸〈
８）・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・本体
前部の中心軸（９）・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・中継部（１０ａ）・・・・・・・・・・・・
・・・・・・外耳道入口（１０ｂ）・・・・・・・・・
・・・・・・・・・耳珠（１０Ｃ）・・・・・・・・・
・・・・・・・・・対珠（１０，ｄ）・・・・・・・・
・・・・・・・・・・耳たぶ（１０ｅ）、（１０ｆ　）
・・・・・・耳介部の奥まった個所時 許出願人　　松下電器産業株式会社 第 図 第 図 第 図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）高音発生用スピーカを装備し、使用状態において
   耳孔に挿入すべき本体前部と、低音発生用スピーカを装
   備した本体後部と、使用状態において耳孔の中心軸に対
   しほぼ直角に延びるように、前記本体後部の周面から突
   設された入力線インレット部とを備え、 前記本体後部の中心軸をその後側が前記インレット部の
   突出方向とほぼ逆の方向に片寄るように、前記本体前部
   の中心軸に対して傾けたことにより、前記本体後部のイ
   ンレット部突設側部分を他の部分よりも大きく本体前部
   から後退させたことを特徴とするインナーイヤー型ヘッ
   ドホン。
2. （２）前記高音発生用スピーカを装備した本体前部の中
   心軸に対し前記低音発生用スピーカを装備した本体後部
   の中心軸を、使用状態においてその本体後部の輪郭が耳
   珠の側に片寄るように傾けたことを特徴とする請求項１
   に記載のインナーイヤー型ヘッドホン。