JPH0242957B2 - - Google Patents

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JPH0242957B2
JPH0242957B2 JP16616584A JP16616584A JPH0242957B2 JP H0242957 B2 JPH0242957 B2 JP H0242957B2 JP 16616584 A JP16616584 A JP 16616584A JP 16616584 A JP16616584 A JP 16616584A JP H0242957 B2 JPH0242957 B2 JP H0242957B2
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mineral
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JP16616584A
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は建築物の天井材や壁材あるいは、その
他のパネル用材として使用される鉱物質繊維板の
製造方法に関するものである。
(従来例の構成とその問題点) 従来から、天井材等に用いられるロツクウール
やスラグウール等の鉱物質繊維板を製造するには
所望の断熱性、軽量化或いは生産性の向上等を図
る目的から、4〜30m/mの比較的繊維長の長い
鉱物質繊維を主体とし、スラリー濃度を低くして
湿式抄造されているが、鉱物質繊維は木材パルプ
等の有機質の繊維と異なつて繊維自体に柔軟性を
欠くため、繊維長の長いものを主体に抄造して得
られるマツト表面には凹凸が著しく現われて、表
面の平滑性が得られずマツトの乾燥後にサンデイ
ングによる表面処理が必要であつた。
又、サンデイングによつて表面を平滑化した鉱
物質繊維板においても、表面がポーラスであるた
めに塗装時には塗料が吸収されて塗装性が悪く、
下塗りを行つて吸収のバラツキを抑えてから塗装
仕上げを行う必要があり、生産性が低下する等の
問題点があつた。
(発明の目的) 本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたも
ので、サンデイング処理が不要にできると共に塗
装性、軽量化、生産性の向上を図ることを目的と
する鉱物質繊維板の製造方法を提供するものであ
る。
(発明の構成) 上記目的を達成するために、本発明は鉱物質繊
維を主体とし、バインダーが添加されたスラリー
を抄造して得られたウエツトマツトに、平均繊維
長が100〜2000μの鉱物質短繊維を主体とし、バ
インダーが添加されたスラリーを抄造して得られ
た高密度のウエツトシートを重ね合せ、加圧およ
び/または減圧して脱水し、前記ウエツトマツト
とウエツトシートとを一体に層着したのち乾燥す
ることを特徴とするもので、鉱物質短繊維を主体
とするウエツトシートによつて平滑で且つ硬度に
優れた表層部を形成し、しかも能率良く鉱物質繊
維板を製造し得るものである。
(実施例の説明) 本発明の実施例を図面について説明すると、ロ
ツクウールやスラグウール等の繊維長が4〜30mm
の鉱物質繊維板を主体とし、これにパーライトや
シラス等の無機発泡軽量骨材とスターチ等のバイ
ンダーを適量添加してなるスラリーを丸網抄造機
あるいは長網抄造機等によつて抄造して乾燥後の
比重が0.2〜0.3の低密度のウエツトマツト1を形
成する。尚、無機発泡軽量骨材は必要に応じて添
加する事ができる。
一方、ロツクウールやスラグウール等の鉱物質
繊維を粉砕して繊維長が100〜2000μ、好ましく
は100〜1000μの短繊維とし、この鉱物質短繊維
に2〜20%の割合でスターチやPVA、フエノー
ル、アクリル、アクリルスチレン、石油樹脂等の
バインダーを添加すると共に必要に応じてさらに
故紙パルプ等の有機質繊維の短繊維や顔料等の着
色剤あるいは炭酸カルシウム、クレー、シリカ、
炭酸マグネシウム、鉱物粉、雲母粉、金属粉、水
酸化アルミニウム、アルミナ粉体、カーボンブラ
ツク、ホワイトカーボン等の無機質の粉体を適量
添加して鉱物質短繊維主体のスラリーとなし、こ
のスラリーを別な抄造装置で抄造して前記ウエツ
トマツト1よりも薄い乾燥後の比重が0.3〜0.5の
高密度のウエツトシート2を形成する。
こうして、別々に抄造されたウエツトマツト1
とウエツトシート2とを重ね合せる。尚、ウエツ
トシート2はウエツトマツト1の表面又は裏面あ
るいは両面のいずれの面に重ね合せてもよいが、
抄造機の網目面側が外側に位置するように配して
重ね合せると外表面が平滑面になると共に、重ね
合せ面の鉱物質繊維同志の密着が良くなつて好ま
しい。
次いで、重ね合せたウエツトマツト1とウエツ
トシート2を上下プレスロール3,4或いは平盤
プレスにより加圧脱水するか第2図に示すように
ウエツトマツト1の下面側から吸引脱水5し、又
は両方の脱水手段を使用して両者を層着一体化さ
せ、しかるのち乾燥させて上層が鉱物質短繊維を
主体とした緻密でかつ高密度の鉱物質短繊維12
で、下層が比較的繊維長が長い鉱物質繊維で形成
された低密度の鉱物質繊維層11である第3図に
示すような鉱物質繊維板Aを製造するものであ
る。
なお、鉱物質短繊維のウエツトシート2は、抄
造時に一旦所定の含水率にまで脱水しておくこと
が出来るため、ウエツトマツトと重ね合せた後の
脱水及び乾燥効率が良いと共に、シート化してウ
エツトマツト1と重ね合せるために均一な厚さで
設けることが出来るものであり、しかも短繊維同
志の絡み合いが均一化された緻密な層が形成出来
るものである。
以上のような製造方法において、ウエツトマツ
ト1とウエツトシート2を抄き合わせる際に、層
間の密着力を高めて層間剥離を防ぐために、その
抄き合わせ面に結合剤6を塗布してもよい。
このような結合剤として、スターチ溶液、フエ
ノール、メラミン等の樹脂溶液などの液状結合剤
を用いた場合、フローコータ或いはスプレー等に
よつて塗布し、塗布液をウエツトマツト1とウエ
ツトシート2との界面に一部浸透させて層間の密
着度を高めると共に各層の界面を強化して一層高
強度化を図るものである。
一方、結合剤として、スターチ、粉末フエノー
ル、PVA等の粉末状のものも使用でき、これを
ウエツトマツト1とウエツトシート2との界面に
散布すると、粉末結合剤は下層マツト内に浸透せ
ずにドライヤー内で水分と熱により活性化された
後、乾燥されるために少ない散布量で上下層間の
密着力を向上させることができる。
なお、結合剤を散布又は塗布する面はウエツト
マツト1とウエツトシート2のいずれか一方の面
又は両方に行えばよい。
又、液状結合剤を塗布する場合は、ウエツトマ
ツト1とウエツトシート2とを抄合せたのち、ウ
エツトシート2の表面に行つてもよい。
このような処理によれば、液状結合剤が下層の
ウエツトマツト1にまで浸透して層間の密着力を
高め、層間剥離を防止すると同時に表面硬度を高
めることができる。
なお、脱水前に結合剤塗布処理を施したのち、
ウエツトマツト1の下面側から吸引するか或いは
加圧脱水時に結合剤を内部にまで浸透させること
もできる。
このような結合剤の塗布は、ウエツトシート2
に多量のバインダーを添加して抄造する場合には
上記バインダーを利用して層間の結合力を高める
ことが可能であり、必ずしも必要とはしない。
さらに、脱水後、乾燥する前にあるいは脱水と
同時にウエツトシート表面を押圧ローラ6或いは
平盤プレスによつて押圧すれば、鉱物質短繊維層
12の表面毛羽立ちを殆んどなくして表面を一層
緻密化、高密度化して表面性をさらに向上させる
ことができる。
尚、上記表面を押圧するに際して表面に凹凸模
様を設けた押圧ローラや平盤プレスを用いて立体
化粧を同時にしてもよく、この時には、緻密でか
つ鮮明な模様を設けることができる。
(発明の効果) 以上のように本発明によれば、鉱物質繊維を主
体とし、バインダーが添加されたスラリーを抄造
して得られたウエツトマツトに、鉱物質短繊維を
主体とし、バインダーが添加されたスラリーを抄
造して得られたウエツトシートを重ね合せたの
ち、これらを重ね合せ状態で脱水し、一体的に層
着した状態にして乾燥させるので、鉱物質短繊維
を一旦シート状に抄造して該シートがウエツトの
状態でマツトと一体に層着されるために均一な厚
さの表層が形成できると共に重ね合せた状態で脱
水することにより層間の繊維同志の密着がよくな
つて表層が剥離し難くて密着力に優れ、しかもウ
エツトマツト表面がポーラスでかつ凹凸の激しい
ものであつても均一に層着し特るものである。
さらに、ウエツトマツト及びウエツトシートは
抄造時に所定の含水率まで一旦吸引脱水されてい
るので、抄合せ後の乾燥負荷が小さくてすみ、そ
の上、ウエツトマツトとウエツトシートを重ね合
せたのち脱水することによつて脱水時の水分の移
動に併つて鉱物質短繊維層2と下層の鉱物質繊維
層1の間でバインダーの移行や繊維同志の絡み合
いが促進されて層間の密着性が高められて層間剥
離が生じない鉱物質繊維板を連続生産によつて得
ることができ、特に吸引脱水を用いれば層間繊維
の絡み合いや結合部分が破懐されないと共に下層
のウエツトマツトの比重の増加をなくして軽量化
でき、ロールや平板による加圧脱水によれば、脱
水と同時に表面への凹凸模様付けが可能となり、
しかも下層を破懐させることなく表層部を硬質化
できるものである。
又、表層は鉱物質短繊維を主体としたウエツト
シートよりなるので、不燃性であるのは勿論、緻
密で平滑な表面を形成でき、従つて、サンデイン
グ等の表面調整処理が不要となると共に表面が緻
密で且つ高密度化されているために塗料の吸込み
が少なく、下塗り塗装を省略して少ない塗布量で
良好な塗膜を形成できるものであり、接着剤の塗
布においても吸収が少ないために表面化粧シート
の接着が容易且つ確実に行えるものである。
さらに、表層部が緻密でかつ高密度であるので
硬質で耐圧縮性、耐衝撃性及び曲げ強度に優れて
いると共に該表層部を構成するウエツトシートに
耐水性に優れたフエノール樹脂等のバインダーを
添加して形成すると表面からの吸湿が抑えられて
吸湿による強度低下も少なく耐湿性に優れた鉱物
質繊維板を得ることが出来る等の特長を有するも
のである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は
簡略側面図、第2図は別な脱水方法の実施例を示
す要部の簡略側面図、第3図は本発明方法によつ
て得られる繊維板を示す断面図である。 1……ウエツトマツト、2……ウエツトシー
ト、3,4……プレスロール、5……吸引脱水、
6……結合剤。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鉱物質繊維を主体とし、バインダーが添加さ
    れたスラリーを抄造して得られたウエツトマツト
    に、平均繊維長が100〜2000μの鉱物質短繊維を
    主体とし、バインダーが添加されたスラリーを抄
    造して得られたウエツトシートを重ね合わせ、両
    者を重ね合わせた状態で加圧/又は減圧して脱水
    し、前記ウエツトマツトとウエツトシートとを一
    体に層着したのち、乾燥することを特徴とする鉱
    物質繊維板の製造方法。 2 前記ウエツトマツトとウエツトシートとを重
    ね合わせる際に、その界面に結合剤を散布するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の鉱
    物質繊維板の製造方法。 3 前記ウエツトマツトとウエツトシートとを一
    体に層着する際にウエツトシートの表面に結合剤
    溶剤を散布することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載の鉱物質繊維板の製造方法。 4 前記ウエツトマツトとウエツトシートとを一
    体に層着したのち乾燥する前にウエツトシート表
    面を押圧して緻密化することを特徴とする特許請
    求の範囲第1項、第2項又は第3項に記載の鉱物
    質繊維板の製造方法。
JP16616584A 1984-08-08 1984-08-08 鉱物質繊維板の製造方法 Granted JPS6143548A (ja)

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JP2008002031A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Daiken Trade & Ind Co Ltd 鉱物質繊維板およびその製造方法
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